WO2017170299A1

WO2017170299A1 - ゲーブルトップ型紙容器の開封口

Info

Publication number: WO2017170299A1
Application number: PCT/JP2017/012204
Authority: WO
Inventors: 小峰郁夫
Original assignee: 峰興商事株式会社
Priority date: 2016-04-01
Filing date: 2017-03-25
Publication date: 2017-10-05
Also published as: JP6078757B1; JP2017186021A

Abstract

ゲーブルトップ型紙容器に入った飲料を飲む際は、飲み口が無いためストローやコップを使用して飲んでいた。また、注ぎ口に直接口を付けて飲むことも可能ではあるが、その注ぎ口の形状からして極めて飲みにくかった。本発明は、注ぎ口を簡単に飲み口に変えることにより、ストローやコップを使用することなく直接飲むことが出来る方法を提供する。ゲーブルトップ型紙容器において、注ぎ口に事前に折り曲げ線（1・２・３）を付し、開封後にその折り曲げ線（１・２・３）を指で折り曲げ平面を形成させることで、注ぎ口を飲み口に変換させることが出来る。

Description

ゲーブルトップ型紙容器の開封口

本発明は、注ぎ口を簡単に飲み口に変形させることで、直接口を付けて飲んでも非常に飲み易いゲーブルトップ型紙容器に関する。

特開平８－１１３２３３

先行技術は直接容器に口を付けて飲むことが出来るという点で同一ではあるが、外部からの衝撃に元々弱い紙容器に切り込みを入れるというアイデアは容器の強度や耐久性を低下させる恐れが発生する。また、切り込みの入った飲み口の部分は指で折り返す必要があり衛生面でも不安があった。

ゲーブルトップ型紙容器に入った飲料を飲む際は、飲み口が無いためストローやコップを使用して飲んでいた。そのためコンビニエンスストア等の小売店で購入したときや、学校給食等で提供される牛乳にはほぼ自動的にストローが添付されてきており、そのストローの消費量は膨大となっていた。
尚、注ぎ口に直接口を付けて飲むことも可能ではあるが、その注ぎ口の尖った形状からして極めて飲みにくかった。

本発明は、注ぎ口を簡単に飲み口に変えることにより、ストローやコップを使用することなく直接飲むことが出来る方法を提供する。
そしてその結果として、今まで大量に使用されていたストローの数を減らすことになり、地球環境改善にも役立つ。

ゲーブルトップ型紙容器の包材製造の段階で注ぎ口に折り曲げ線を付けておき、開封後に引き出した注ぎ口の先端部分を指で押しながらその折り曲げ線を折ることで、尖った注ぎ口が平らな面になり直接口を付けても飲み易い形状にすることが出来る。

引き出した注ぎ口の折り曲げ線を折ることで尖った部分が平面に変形されるので、その平面に下唇を付けるようにして飲めば極めて安定した状態で飲料を飲むことが出来る。

更に、折り曲げ線を折るだけという簡単な構造で、紙容器自体が飲料を詰めるための器から、飲料を飲むためのコップとしての器へと変身させることが出来るので、コップやストローが無くても、公園などの外出先でも場所を問わず飲むことが出来る。その結果としてストローの消費も減りエコへとつながる。

果肉等の入った飲料はストローで飲むとストローに詰まってしまい不向きであったが、直接紙容器から飲むことでコップが手元になくてもコップに入れて飲むのと同じように果肉感を味わうことが出来る。
また、夏期など一気に水分補給をしたい時などはストローよりもはるかに大量に口中に注ぎ込むことが出来るので、のどの渇きを早く抑えることも出来るし、清涼感を楽しむことも出来る。

注ぎ口の先端部分４と、飲み口に変形させるために付けた折り曲げ線１・２・３を説明した図注ぎ口の尖がった部分４を押しながら折り曲げ線１・２・３を折ることで飲み口に変形させる方法を説明した図。注ぎ口に付けた折り曲げ線１・２・３を折り曲げて平面を作り、飲み口に変形させた後の正面図

この発明を実施するに当たり、図１のようにゲーブルトップ型紙容器の注ぎ口部分に折り曲げ線１・２・３を包材製造の段階で付けておく。

そして図２のように、商品を開封して注ぎ口を引き出し、尖った先端部分４を指で押しながら折り曲げ線１・２・３を折ることで尖った先端部分が無くなり平面のような形状にすることが出来る。

つまり、従来の注ぎ口はこの尖った形状からして直接口を付けて飲もうとするとこぼれてしまい不向きだったが、図３の正面図のように注ぎ口を平面のような状態に変形させることで下唇を付けることができ安定した状態で飲むことが出来る。

この発明を実施するに当たり必要なことは、ゲーブルトップ型紙容器に折り曲げ線を付けるだけなので、新たなる大掛かりな設備投資等は不要であり企業にとっては負担が少なく利用の可能性は高い。

また、従来のゲーブルトップ型の紙容器飲料は前述のように直接口を付けて飲むには不向きなため、飲料メーカーや小売店側としてはストロー添付が大前提であった。
しかし、この発明を実施したゲーブルトップ型紙容器であれば、今後はストロー添付無しを大前提にすることが出来るようになるため、大幅な経費カットが計れると同時にエコを意識した企業としてイメージアップも図れる。

尚、小売店以外での有効利用としては、学校給食や社員食堂等に提供される牛乳の紙パック容器が考えられ、ストローの使用を全てなくすことも期待できる。

１・・・注ぎ口を飲み口に変える際に必要な平面を形成するための折り曲げ線。
2・・・注ぎ口を飲み口に変える際に必要な平面を形成するための折り曲げ線。
3・・・注ぎ口を飲み口に変える際に必要な平面を形成するための折り曲げ線。
4・・・開封後に引き出して露出した注ぎ口の尖った先端部分。

Claims

ゲーブルトップ型容器であって、開封後に引き出した注ぎ口が、尖った先端部分が押し戻された飲み口としての平らな面を備えたことを特徴とした紙パック容器の開封口。
前記平らな面はその両側に折り曲げ線を形成したことを特徴とした請求項１記載のゲーブルトップ型紙パック容器の開封口。