WO2006059411A1

WO2006059411A1 - 表示装置用照明装置、および表示装置

Info

Publication number: WO2006059411A1
Application number: PCT/JP2005/014667
Authority: WO
Inventors: Kentaroh Aoki; Motoaki Okitsu
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-11-30
Filing date: 2005-08-10
Publication date: 2006-06-08
Also published as: JP4452723B2; JPWO2006059411A1; US20090154140A1

Abstract

　反射シート３１の端縁３１Ａにおいては、この反射シートの外縁に位置して底板部２２に密着固定されるゴムホルダ５１の台部５５との間にクリアランスＣが設けられており、また、取付孔３３周りにおいては、取付孔３３の孔縁３３Ａとランプクリップ６１の支持台部６６との間に所定のクリアランスＣが設定されている。したがって、このクリアランスＣにより反射シート３１の熱膨張に伴うシート面方向への伸び変形や抜き公差による寸法のばらつきを吸収できるから、反射シート３１の撓みやめくれを防止できる。

Description

明細書

表示装置用照明装置、および表示装置

技術分野

[0001] 本発明は、表示装置用照明装置、および表示装置に関する。

背景技術

[0002] 液晶表示装置等の非発光表示装置においては、その照明のためにパネルの背面にバックライトユニットが設けられる (例えば特許文献 1参照)。このノックライトユニットは、浅皿状に形成された金属製のケースの内部に冷陰極管等の光源が多数が並列して収容されたものである。これらの光源は、クリップやホルダ等の保持具によつてケースの底面に固定される。

[0003] ところで、このケースの内部には、光源力もの光を反射してパネル側に供給するために、榭脂製の反射シートが敷設されることがある。この反射シートは、光源を固定して、る保持具とケースの底面との間で挟み込まれることによって、ケースの底面に固定される。

特許文献 1：特開平 6— 95110号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところが、表示装置の稼動時には光源からの熱によってケースの内部が高温となるため、装置の稼動停止の繰り返しに伴ってケース内部の温度が大きく上下し、この温度変化に伴ってケースや反射シートが伸縮する。ここで、熱膨張率は金属製のケースに比較して榭脂製の反射シートの方が大であるため、反射シートの伸縮にケースが追従できず、保持具の周囲で反射シートに橈みが発生したり、シートの端部が保持具力も外れてめくれ上がったりすることがあった。

[0005] また、反射シート製造時の寸法公差によって保持具による固定位置に対しての位置ずれが生じた場合などにおいても、反射シートに橈みやめくれが発生することがあつた o

[0006] 本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、反射材の橈みや捲れを抑制できる表示装置用照明装置、および表示装置を提供することにある。課題を解決するための手段

[0007] 上記の課題を解決するための請求の範囲第 1項の発明に係る表示装置用照明装置は、光源と、前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面上に敷設されて前記光源からの光を反射する反射材と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源および前記反射材を保持する光源保持具と、を備える表示装置用照明装置であって、前記光源保持具には、ケース部の壁面に密着される密着固定部と、この密着固定部の周囲に前記壁面力離間しつっこの壁面に沿って延出されるとともに前記反射材上に張り出す覆い部と、前記密着固定部または前記覆い部に設けられて前記光源を保持可能な光源保持部とが備えられるとともに、前記反射材の縁部と前記密着固定部との間には前記反射材の面方向への位置ずれを許容するクリアランスが設けられて、ることを特徴とする。

なお、本発明において反射材の「縁部」とは、反射材の端縁 (外周縁)は勿論、この反射材に光源保持具取り付けのための孔ゃスリット等が設けられている場合において、この孔の孔縁、スリットの内周縁等を含むものとする。

[0008] 請求の範囲第 2項の発明は、請求の範囲第 1項に記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が前記光源の両端部よりも中心寄りの位置を保持する中心側光源保持具であって、前記反射材には前記光源保持具の密着固定部を揷通可能な取付孔が設けられ、この取付孔の孔縁と前記密着固定部との間に前記タリァランスが設けられるものであることを特徴とする。

[0009] 請求の範囲第 3項の発明は、請求の範囲第 1項に記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が、前記光源の両端部を保持する端部側光源保持具であつて、前記密着固定部が前記ケース部にお！ヽて前記反射材の端縁よりも外側位置に固定されるとともに前記覆い部が前記密着固定部力前記反射材の中心側へ向かつて延設され、前記反射材の端縁と前記密着固定部との間に前記クリアランスが設けられるちのであることを特徴とする。

[0010] 請求の範囲第 4項の発明は、請求の範囲第 3項に記載の表示装置用照明装置であって、前記ケース部には、前記光源の端部位置に設けられて前記ケース部の内側方向へ向かって下るとともに前記光源力の光を反射する傾斜壁部が設けられ、前記端部側光源保持具がこの傾斜壁部の外側に設けられるものであるとともに、前記覆い部において前記ケース部の内側方向を向く面が前記傾斜壁部に沿う傾斜面とされていることを特徴とする。

[0011] 請求の範囲第 5項の発明は、請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具は高分子材料により成形されていることを特徴とする。なお、高分子材料としては、例えば合成樹脂、ゴム等が挙げられる。

請求の範囲第 6項の発明は、請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が白色であることを特徴とする。

請求の範囲第 7項の発明は、請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が乳白色であることを特徴とする。

請求の範囲第 8項の発明は、請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置であって、前記光源保持具が透明であることを特徴とする。

[0012] 請求の範囲第 9項の発明は、表示用パネルと、前記表示用パネルの背面側に設けられてこの表示用パネルの照明を行う照明装置を備えた表示装置であって、前記照明装置は、光源と、前記表示用パネル側に開口するとともに前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面上に敷設されて前記光源力の光を反射する反射材と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源および前記反射材を保持する光源保持具と、を備え、前記光源保持具には、ケース部の壁面に密着される密着固定部と、この密着固定部の周囲に前記壁面力離間しつっこの壁面に沿って延出されるとともに前記反射材上に張り出す覆い部と、前記密着固定部または前記覆い部に設けられて前記光源を保持可能な光源保持部とが備えられるとともに、前記反射材の縁部と前記密着固定部との間には前記反射材の面方向への位置ずれを許容するクリアランスが設けられて、ることを特徴とする。 [0013] 請求の範囲第 10項の発明は、請求の範囲第 9項に記載の表示装置であって、前記表示用パネルが電気的に電磁波の偏向性を制御される構成とされていることを特徴とする。

請求の範囲第 11項の発明は、請求の範囲第 9項に記載の表示装置であって、前記表示用パネルが物理的または機械的シャツタリング方式によって電磁波の強度を制御する構成とされて!/ヽることを特徴とする。

[0014] 請求の範囲第 12項の発明は、請求の範囲第 9項〜請求の範囲第 11項のいずれかに記載の表示装置であって、前記表示用パネルが液晶パネルであり、前記表示装置が液晶表示装置であることを特徴とする。

請求の範囲第 13項の発明は、請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 8項のいずれかに記載の表示装置用照明装置と、光学部材と、自発光素子を有しない受動型の表示パネルとを積層配置していることを特徴とする表示装置である。

発明の効果

[0015] 請求の範囲第 1項、第 5項、および第 9項〜第 13項の発明によれば、熱膨張に伴う面方向への伸び変形、抜き公差による寸法のばらつきを吸収できるから、反射材の橈みやめくれを防止できる。

[0016] 請求の範囲第 2項の発明によれば、反射材における端部よりも中心側の位置においてこの反射材を光源保持具によつて押さえる場合に、反射材の伸び変形や抜き公差による寸法のばらつきに起因する反射材の橈み等を防止できる。

[0017] 請求の範囲第 3項の発明によれば、反射材の端部位置においてこの反射材を光源保持具によつて押さえる場合に、反射材の伸び変形や抜き公差による寸法のばらつきに起因する反射材の橈み等を防止できる。

[0018] 請求の範囲第 4項の発明によれば、端部側光源保持具にお!/、て覆、部の内側面は傾斜壁部に沿う傾斜面とされて、る。

ここで、光源の両端部付近においては光の表示装置側への反射率を向上させて輝度が落ちることを防止するために、光源からの光を反射する反射材によって形成された傾斜壁部が設けられることがある。このような構成のものにおいては、覆い部の内側面を傾斜壁部に沿って傾斜させることで、傾斜壁部ぎりぎりまで覆い部を延設することができる。これにより、発光面の有効面積を減少させることなぐシートの伸びを許容するクリアランスを確保することができる。また、覆い部の張り出し長さを大きく採ることができるから、反射材が縮み変形した際などにその端部が覆い部力外れてめくれ上がることを確実に防止できる。

[0019] 請求の範囲第 6項〜第 8項の発明によれば、光源力もの光が光源保持具力反射、または光源保持具を透過するから、この光源保持具によつて光が遮られることによる輝度の低下等の不具合を回避することができる。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]図 1は液晶ディスプレイの分解斜視図である。

[図 2]図 2は液晶ディスプレイの側断面図である。

[図 3]図 3はバックライトユニットの部分拡大図である。

[図 4]図 4はゴムホルダの斜視図である。

[図 5] (A)図 5Aはゴムホルダをケースの内側方向から見た図である。 (B)図 5Bはゴムホルダの側断面図である。

[図 6]図 6はケースに取り付け前のゴムホルダおよびランプホルダを示す側断面図である。

[図 7]図 7はケースに取り付け後のゴムホルダおよびランプホルダを示す側断面図である。

[図 8] (A)図 8Aはランプクリップの側面図である。 (B)図 8Bはランプクリップの背面図である。

[図 9]図 9はケースに取り付け前のランプクリップを示す側断面図である。

[図 10]図 10はケースに取り付け後のランプクリップを示す側断面図である。

符号の説明

[0021] 1…液晶ディスプレイ (表示装置）

10· · '液晶パネル (表示用パネル）

20· ··バックライトユニット (表示装置用照明装置）

21 · · 'バックライトケース (ケース部）

22Α· ··内壁面 (壁面） 31 · · '反射シート (反射材）

31A …端縁

33· · •取付孔

33A …孔縁

42A …側壁部 (傾斜壁部）

51 · · 'ゴムホルダ (端部側光源保持具）

52· · '管保持部 (光源保持部）

55· · •台部 (密着固定部）

56· · 'シート覆い部 (覆い部）

61 · · 'ランプクリップ（中心側光源保持具)

62· · •本体部 (覆い部）

63· · 'クリップ部 (光源保持部）

66· · •支持台部 (密着固定部）

81 · · -冷陰極管 (光源）

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、本発明を具体ィ匕した実施形態について、図 1〜図 10を参照しつつ詳細に説明する。

[0023] 図 1には、本発明を具体化した液晶ディスプレイ 1 (本発明の表示装置に該当する）の分解斜視図を、図 2には、この液晶ディスプレイ 1の側断面図を示す。この液晶ディスプレイ 1は、液晶パネル 10 (本発明の表示用パネルに該当する）と、この液晶パネル 10の背面側力も組み付けられるバックライトユニット 20 (本発明の表示装置用照明装置に該当する）とを備え、これらがべゼル 13により一体に保持されるようになっている。なお、以下の説明において、液晶パネル 10の表示面側（図 1の上方）を正面側、これとは逆側（図 1の下方）を背面側とする。

[0024] 液晶パネル 10は、詳細には図示しないが、画素を形成するためのスイッチング素子 (例えば TFT)、画素電極等をマトリックス状に設けた矩形板状のガラス基板 11の一対が所定のギャップを空けた状態で張り合わせられるとともに、両ガラス基板 11A 、 11B間に液晶が封入された周知の構成のものである。両ガラス基板 11A、 11Bの外側面 (液晶層とは反対側の面）には、それぞれガラス基板 11A、 1 IBとほぼ同じ大きさに形成された偏光板 12A、 12Bが積層されて、る。

[0025] この液晶パネル 10の背面側に取り付けられるバックライトユニット 20は、液晶パネル 10の背面に光源が配置される直下型のものであって、金属製のバックライトケース 21 (本発明のケース部に該当する。以下、「ケース 21」と略記する）と、このケース 21 内に収容される複数本の冷陰極管 81 (本発明の光源に該当する）と、ケース 21の開口部に取り付けられる光学部材 71とを備えて!/、る。

[0026] ケース 21は、液晶パネル 10とほぼ等しい大きさに形成された矩形板状の底板部 2 2と、この底板部 22の 4辺力もそれぞれ正面側に向力つて立ち上げられた側壁部 23 とを備えて、全体として正面側が開口した略浅皿状に形成されている。このケース 21 の両短辺部には、短辺側側壁部 23Aの立ち上がり端から底板部 22の短辺部よりやや中心側位置に至るまで切り欠かれて後述のゴムホルダ 51を嵌め入れ可能な嵌め付け溝 24が、均等ピッチで多数設けられている。

[0027] このケース 21内には、後述の冷陰極管 81からの光を反射するための反射シート 31

(本発明の反射材に該当する）が敷設されている。反射シート 31は、合成樹脂により形成された白色のシートであって、同形状に形成された 2枚の分割シート 32を互い違いに組み合わせたものである。各分割シート 32は、ケース 21の底板部 22に整合する底板側シート片 32Aがその長尺方向中央位置で二分割され、各分割片における長辺部に、ケース 21における長辺側の側壁部 23に整合する側壁側シート片 32B がそれぞれ接合したものである。

[0028] この反射シート 31上には、光源である冷陰極管 81が設けられている。この冷陰極管 81はケース 21の長辺方向に細長!/、管体により構成され、ケース 21の短辺方向に沿って複数本が並列されている。この冷陰極管 81の端部には、詳細には図示しない力電極部が設けられ、この電極部からは電線 82が導出されている。

[0029] この冷陰極管 81の両端部はケース 21の両短辺部に設置されたゴムホルダ 51 (本発明の端部側光源保持具に該当する）に保持されるとともに、このゴムホルダ 51ごとランプホルダ 41によって一括して覆われている。また、冷陰極管 81の両端部よりもやや中央寄りの位置はランプクリップ 61 (本発明の中心側光源保持具に該当する）によつて保持されている（図 3参照)。

[0030] ランプホルダ 41は光源力ゝらの光を反射可能なように白色の合成樹脂により形成されたものであって、ケース 21の両短辺部に沿うように一対が設けられている。各ランプホルダ 41は、ケース 21の短辺方向に沿って細長に形成されるとともに、背面側（ケース 21の底板部 22と対向する面側）に開口した略容器状をなしている。このランプホルダ 41においてケース 21の短辺方向と平行な一対の側壁部 42のうち内側の側壁部 42A (本発明の傾斜壁部に該当する）は、底板部 22側に行くほど内側に傾斜している。このように傾斜が設けられているのは、冷陰極管 81の端部付近における出射光の液晶パネル 10側への反射率を向上させることによって、端部側での輝度が落ちることを防止するためである。また、この側壁部 42Aには、底壁部 22側に開口して冷陰極管 81の管体が進入可能なランプ用スリット部 43が均等ピッチで設けられている。また、上記一対の側壁部 42のうち外側の側壁部 42Bには、底壁部 22側に開口して後述のゴムホルダ 51を受入可能なホルダ用スリット部 44が均等ピッチで設けられている。

[0031] このランプホルダ 41の内部には、例えばシリコンゴムにより形成されたゴムホルダ 5 1が収容されている。ゴムホルダ 51は、冷陰極管 81の端部を保持する管保持部 52 ( 本発明の光源保持部に該当する）と、この管保持部 52の背面側に形成された電線導出部 57とを備えている（図 4、図 5参照)。

[0032] 管保持部 52は、全体としてブロック状に形成されるとともに、その背面 (底板部 22と対向する側の面)付近には両側方に張り出したつば部 53が設けられて、る。この管保持部 52には、ケース 21に取り付けられた際に内側を向く面に開口して冷陰極管 8 1の電極部を揷通可能な光源受入孔 54が設けられている。

[0033] この管保持部 52の背面においてほぼ外側半分の領域は、段差を介してその内側領域よりも僅かに背面側に厚く形成されている。なお、この段差部分の高低差は、反射シート 31の厚みよりも僅かに大きくされている。外側の厚肉部分はケース 21の底板部 22に密着固定される台部 55 (本発明の密着固定部に該当する）とされる一方、内側の薄肉部分は反射シート 31から僅かに浮いた状態でこの反射シート 31上に張り出すシート覆、部 56 (本発明の覆、部に該当する）とされて、る。このシート覆、部 56の張り出し端はランプホルダ 41における内側の側壁部 42Aに達するまで延ばされており、その端面は側壁部 42Aの傾斜に合わせて傾斜する傾斜面とされて、る。

[0034] また、管保持部 52の背面において外側の端部付近には、背面側に向かって張り出す厚板状の電線導出部 57が設けられている。この電線導出部 57には、背面側に開口した電線受入孔 58が設けられて、る。この電線受入孔 58と管保持部 52の光源受入孔 54とはその奥側で連通しており、光源受入孔 54に挿入された冷陰極管 81の電極部に接続された電線 82が電線受入孔 58から背面側へ導出されるようになっている。

[0035] また、台部 55の背面には、ゴムホルダ 51をケース 21に止め付けるための止め部 5 9が設けられている。この止め部 59は略角柱状に形成されて背面側に向力つて突出するとともに、その側面には、基端部力もケース 21の底板部 22の厚さ分だけ背面寄りの位置に、側方に張り出す段部 60が設けられている。

[0036] このゴムホルダ 51は、台部 55の背面がケース 21の底板部 22に密着し、電線導出部 57の内側面が底板部 22における嵌め付け溝 24の奥端部に突き当たるようにして設置されている（図 6、図 7参照）。そして、止め部 59がケース 21における対応位置に貫通して設けられた止め孔 26に対して挿入され、段部 60が止め孔 26における孔縁背面に対して係止することで、ゴムホルダ 51が底板部 22に係止される。この状態では、反射シート 31がシート覆い部 56と底板部 22との隙間に進入し、その端縁 31Aが台部 55とシート覆い部 56との段差部分よりもやや内側に位置している。ここで、反射シート 31の端縁 31Aと台部 55との間には所定のクリアランス Cが確保されており、熱による反射シート 31のシート面方向での伸縮が許容されるようになっている。このタリァランス Cは、液晶ディスプレイ 1を通常に使用している場合において、ノックライトュニット 20内部の温度が最も上昇したとき (約 80°C)の反射シート 31の最大伸び長さ分以上に設定すればよぐ具体的には、反射シート 31のサイズにもよるが 2mm程度であれば良いと考えられる。また、シート覆い部 56の張り出し長さは周囲温度の低下等に伴ってバックライトユニット 20内部の温度が低下した際に収縮した反射シート 31の端縁 31 Aがシート覆、部 56から外れな、程度の長さであれば良!、。

[0037] ランプクリップ 61は、ケース 21の底板部 22における内壁面 22A (本発明の壁面に該当する)側に取り付けられて、冷陰極管 81をその両端部よりも中央寄りの位置で保持するものである。各ランプクリップ 61は、冷陰極管 81を 2列一組で保持可能なものであって、一組 (2列）の冷陰極管 81毎に 2箇所ずつ設けられているとともに、隣り合う組の冷陰極管 81を支持するランプクリップ 61が互ヽ違、となるようにして配置されている。

[0038] このランプクリップ 61は、底板部 22の短辺方向（冷陰極管 81の長さ方向と直交方向）に沿って細長い矩形板状をなす本体部 62 (本発明の覆い部に該当する）を備えている。この本体部 62の正面側 (底板部 22と対向する面側と逆側）には、冷陰極管 8 1を保持するためのクリップ部 63が、この本体部 62の長尺方向に沿って 2個並列されている（図 9、図 10参照）。クリップ部 63は、互いに本体部 62の長尺方向に沿って拡開可能な一対の環状片 64を備えて、全体として周方向の一部が開口する C字リング状に形成されている。一対の環状片 64の先端部分には、互いに離間方向に屈曲されて冷陰極管 81のクリップ部 63への装着動作を案内するガイド部 64Aが設けられている。環状片 64の開口部分力も冷陰極管 81が押し込まれると、両環状片 64が拡開変形してこの冷陰極管 81の通過を許容し、冷陰極管 81が内部に進入すると両環状片 64が弾性復帰して冷陰極管 81の外周に弾接することでこの冷陰極管 81を保持する。

[0039] また、 2つのクリップ部 63の間には、先端方向が先細りとなる円錐状のピン 65が設けられている。このピン 65はケース 21の開口付近まで延設されており、後述の光学部材 71を背面側から支持する。

[0040] さらに、本体部 62の背面側（ケース 21の底板部 22と対向する面側）には、一対の支持台部 66 (本発明の密着固定部に該当する）が設けられている。この支持台部 66 は薄い円盤状をなし、一対のクリップ部 63の裏側に相当する位置にそれぞれ設けられている。なお、この支持台部 66の厚さは、反射シート 31の厚みよりも僅かに大きくされている。

[0041] また、この支持台部 66の背面側には、それぞれランプクリップ 61を底板部 22に固定するための係止部 67が設けられている。係止部 67は、支持台部 66から背面側へ垂設された基部 68と、この基部 68の先端部から斜め上方へ、すなわち基部 68から離間しつつ支持台部 66側へ向けて延出する一対の弾性係止片 69とから構成される。両弾性係止片 69は、基部 68の先端部両側面に連結された片持ち状に形成され、その連結部分を支点として基部 68に対して接離する方向に沿って弾性変形可能とされている。

[0042] 一方、ケース 21の底板部 22には、各ランプクリップ 61の取付位置においてこの係止部 67に対応する位置にそれぞれ一対の挿入孔 25が設けられている。各挿入孔 2 5はランプクリップ 61の支持台部 66よりもやや小径に形成されており、係止部 67の通過を許容するが支持台部 66の通過を許容しないようになっている。また、この底板部 22上に敷設される反射シート 31にも、各ランプクリップ 61の取付位置にそれぞれ一対の取付孔 33が設けられている。この取付孔 33は支持台部 66よりもやや大径に形成されており、係止部 67と支持台部 66の通過を許容するようになっている。ランプクリップ 61は反射シート 31の上力も底板部 22に取り付けられ、その支持台部 66が挿入孔 25を塞ぐようにして底板部 22に密着する。そして、係止部 67が挿入孔 25に挿入され、弾性係止片 69における先端部に形成された段部が挿入孔 25における裏側の周縁に対して係止されることで、ランプクリップ 61が底板部 22に対して係止される。このとき、ランプクリップ 61は、支持台部 66の厚さ分だけ本体部 62が底板部 22から浮いた状態となり、本体部 62が反射シート 31における取付孔 33の周辺領域の上に張り出している。そして、取付孔 33の孔縁 33Aと支持台部 66との間には所定のクリアランス Cが確保され、これにより、熱による反射シート 31のシート面方向での伸縮が許容されるようになって!/、る。

[0043] このケース 21の開口部には、線光源である冷陰極管 81からの光を拡散して面状の均一な光として液晶パネル 10側に出射するための光学部材 71が、この開口部を覆うように取り付けられている。この光学部材 71は、拡散シート 72、レンズシート 73、光学シート 74、拡散板 75がこの順に正面側力も重ねられたものである。各シート 72、 7 3、 74、 75は液晶パネル 10とほぼ同じ大きさの矩形状に形成されて、ランプクリップ 6 1のピン 65によって背面側力も支持されている。また、その正面側及び背面側には、この光学部材 71の取り付けのための枠状のフレーム 76がそれぞれ配されている。

[0044] また、ケース 21の背面には、冷陰極管 81の点灯制御等を行うためのインバータュニット 91、外部回路ユニット 92が取り付けられている。

[0045] 次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。

[0046] 液晶ディスプレイ 1を組み立てる際には、ケース 21の底板部 22上に反射シート 31 を敷設し、この反射シート 31の上力もランプクリップ 61の係止部 67を挿入孔 25に挿入することで、ランプクリップ 61を底板部 22に固定する。次いで、端部にゴムホルダ 5 1を取り付けた冷陰極管 81をケース 21内に並列し、冷陰極管 81の管体をランプタリップ 61のクリップ部 63に嵌め付ける。これとともに、ゴムホルダ 51をケース 21の嵌め付け溝 24に嵌め付け、止め部 59を止め孔 26に係合することによって固定する。

[0047] ここで、反射シート 31製造時における抜き型の抜き公差等によって、全体の寸法や取付孔 33の位置に多少の誤差が生じることがある。しかし、反射シート 31の端縁 31 Aにおいては、この反射シート 31の外側に位置して底板部 22に密着固定されるゴムホルダ 51の台部 55との間にクリアランス Cが設けられており、ある程度の寸法誤差が許容されるようになっている（図 7参照)。また、取付孔 33周りにおいては、取付孔 33 力 Sランプクリップ 61において底板部 22に密着される支持台部 66よりも一回り大きく形成されることによって、取付孔 33の孔縁 33Aと支持台部 66との間には所定のタリァランス Cが設定されており、ある程度の位置ずれが許容されるようになっている（図 10参照)。これにより、反射シート 31が橈んだりしわになったりすることを防止できる。

[0048] 冷陰極管 81を取り付けたら、ランプ用スリット部 43およびホルダ用スリット部 44にそれぞれ冷陰極管 81の管体およびゴムホルダ 51の管保持部 52が収容されるようにして、ランプホルダ 41をケース 21に嵌め付ける。これとともに、光学部材 71、フレーム 7 6、インバータユニット 91、外部回路ユニット 92をケース 21に組み付けることで、バックライトユニット 20の組み付けが完了する。最後に、このノックライトユニット 20を液晶パネル 10の背面側力も組み付け、べゼル 13により固定することで、液晶ディスプレイ 1が完成する。

[0049] この液晶ディスプレイ 1を使用する際には、ノックライトユニット 20に設けられた冷陰極管 81から出射した光が、直接に、および、背面側の反射シート 31によって反射されて光学部材 71に入射され、この光学部材 71によって拡散された状態で液晶パネル 10の背面側から照射されることによって、液晶パネル 10上の表示が視認される。 [0050] このとき、冷陰極管 81の発熱によって、ケース 21内部の温度が徐々に上昇し、これに伴って反射シート 31およびケース 21が熱膨張する。ここで、熱膨張率は金属製のケース 21に比較して榭脂製の反射シート 31の方が大であるため、反射シート 31の方がケース 21に対して大きく伸び変形する。一方、冬場などの寒い時期においては、環境温度の低下により反射シート 31およびケース 21が収縮する。この場合も、熱膨張率の差により反射シート 31の方がケース 21に対して大きく縮み変形する。このため、ケース 21が反射シート 31の変形に追従できず、反射シート 31に橈みやしわ等力生じることが懸念される。

[0051] し力し、上述したように、反射シート 31の端縁 31Aにおいては、ゴムホルダ 51の台部 55との間にクリアランス Cが確保されており（図 7参照）、また、取付孔 33周りにおいては、取付孔 33の孔縁 33Aとランプクリップ 61の支持台部 66との間にクリアランス Cが確保されている（図 10参照）。したがって、このクリアランス Cにより反射シート 31 のシート面方向への伸縮変形を吸収できるから、反射シート 31が橈んだりしわになつたりすることを防止できる。

[0052] 加えて、ゴムホルダ 51におけるシート覆!、部 56の内側面をランプホルダ 41における側壁部 42Aの傾斜に沿って傾斜させることで、側壁部 42Aぎりぎりまでシート覆い部 56を延設することができる。すなわち、シート覆い部 56の張り出し端面を傾斜させることによりこのシート覆い部 56の背面側 (反射シート 31側）の先端部をランプホルダ 41の壁面ぎりぎりまで伸ばすことができる。これにより、ランプホルダ 41を大型化することなく（すなわち、発光面の有効面積を減少させることなく）、反射シート 31上に張り出すシート覆い部 56を形成することができる。また、シート覆い部 56の張り出し長さを大きく採ることができるから、反射シート 31が縮み変形した際にその端縁 31Aがシート覆い部 56から外れてめくれ上がることを確実に防止できる。

[0053] 以上のように本実施形態によれば、反射シート 31の端縁 31Aにおいては、この反射シートの外縁に位置して底板部 22に密着固定されるゴムホルダ 51の台部 55との間にクリアランス Cが設けられており、また、取付孔 33周りにおいては、取付孔 33の孔縁 33Aとランプクリップ 61の支持台部 66との間に所定のクリアランス Cが設定されている。したがって、このクリアランス Cにより反射シート 31の熱膨張に伴うシート面方向への伸び変形や抜き公差による寸法のばらつきを吸収できるから、反射シート 31 の橈みやめくれを防止できる。

[0054] また、ゴムホルダ 51におけるシート覆!、部 56の内側面をランプホルダ 41における側壁部 42Aの傾斜に沿って傾斜させることで、側壁部 42Aぎりぎりまでシート覆い部 56を延設することができる。すなわち、シート覆い部 56の張り出し端面を傾斜させることによりこのシート覆、部 56の背面側 (反射シート 31側）の先端部をランプホルダ 4 1の壁面ぎりぎりまで伸ばすことができる。これにより、発光面の有効面積を減少させることなく反射シート 31の伸びを許容するクリアランス Cをできるだけ大きく採り、反射シート 31の端部がシート覆い部 56から外れてめくれ上がることを確実に防止できる。

[0055] 本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなぐ例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。

(1)ランプクリップにおける密着固定部の形状は、本実施形態においては係止部 67 の基端部に設けられた円盤状の支持台部 66であったが、本体部を底板部力も離間した状態で支持できるものであればいかなる形状でも良ぐ例えば矩形状、枠状などであっても良い。また、係止部 67から離間した位置に設けられていても構わない。

(2)本実施形態のランプクリップは、冷陰極管を 2列 1組で支持するものであつたが、ランプクリップの構成は本実施形態の限りではなぐ例えば冷陰極管の 1列あるいは 3 列以上を一組で支持するものであってもよい。また、ゴムホルダについても、冷陰極管の 2列以上を一組で支持するものであっても構わない。

(3)上記実施形態は、本発明を液晶ディスプレイ 1に適用したものであった力液晶表示装置に限らず、表示用パネルの裏面側にバックライト装置を備えた表示装置であれば本発明を適用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 光源と、前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面上に敷設されて前記光源からの光を反射する反射材と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源および前記反射材を保持する光源保持具と、を備える表示装置用照明装置であつて、

前記光源保持具には、ケース部の壁面に密着される密着固定部と、この密着固定部の周囲に前記壁面力離間しつっこの壁面に沿って延出されるとともに前記反射材上に張り出す覆い部と、前記密着固定部または前記覆い部に設けられて前記光源を保持可能な光源保持部とが備えられるとともに、

前記反射材の縁部と前記密着固定部との間には前記反射材の面方向への位置ずれを許容するクリアランスが設けられていることを特徴とする表示装置用照明装置。

[2] 前記光源保持具が前記光源の両端部よりも中心寄りの位置を保持する中心側光源保持具であって、前記反射材には前記光源保持具の密着固定部を揷通可能な取付孔が設けられ、この取付孔の孔縁と前記密着固定部との間に前記クリアランスが設けられるものであることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の表示装置用照明装置。

[3] 前記光源保持具が、前記光源の両端部を保持する端部側光源保持具であって、前記密着固定部が前記ケース部において前記反射材の端縁よりも外側位置に固定されるとともに前記覆い部が前記密着固定部力前記反射材の中心側へ向力つて延設され、前記反射材の端縁と前記密着固定部との間に前記クリアランスが設けられるものであることを特徴とする請求の範囲第項 1項に記載の表示装置用照明装置。

[4] 前記ケース部には、前記光源の端部位置に設けられて前記ケース部の内側方向へ向かって下るとともに前記光源力の光を反射する傾斜壁部が設けられ、前記端部側光源保持具がこの傾斜壁部の外側に設けられるものであるとともに、

前記覆い部において前記ケース部の内側方向を向く面が前記傾斜壁部に沿う傾斜面とされていることを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の表示装置用照明装置

[5] 前記光源保持具は高分子材料により成形されて!ヽることを特徴とする請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[6] 前記光源保持具が白色であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜請求の範囲第

4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[7] 前記光源保持具が乳白色であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[8] 前記光源保持具が透明であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜請求の範囲第

4項のいずれかに記載の表示装置用照明装置。

[9] 表示用パネルと、前記表示用パネルの背面側に設けられてこの表示用パネルの照明を行う表示装置用照明装置とを備えた表示装置であって、

前記表示装置用照明装置は、光源と、前記表示用パネル側に開口するとともに前記光源を収容するケース部と、前記ケース部の壁面上に敷設されて前記光源からの光を反射する反射材と、前記ケース部の壁面に取り付けられて前記光源および前記反射材を保持する光源保持具と、を備え、

前記反射材の縁部と前記密着固定部との間には前記反射材の面方向への位置ずれを許容するクリアランスが設けられていることを特徴とする表示装置。

[10] 前記表示用パネルが電気的に電磁波の偏向性を制御される構成とされていることを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の表示装置。

[11] 前記表示用パネルが物理的または機械的シャツタリング方式によって電磁波の強度を制御する構成とされていることを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の表示装置。

[12] 前記表示用パネルが液晶パネルであり、前記表示装置が液晶表示装置である請求の範囲第 9項〜請求の範囲第 11項のいずれかに記載の表示装置。

[13] 請求の範囲第 1項〜請求の範囲第 8項のいずれかに記載の表示装置用照明装置と、光学部材と、自発光素子を有しない受動型の表示パネルとを積層配置していることを特徴とする表示装置。