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JPWO2006062133A1 - 酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、及び酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法およびそれによって得られる酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマならびに酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキス - Google Patents

酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、及び酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法およびそれによって得られる酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマならびに酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキス Download PDF

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Abstract

本発明は、茶類エキス、茶類スラリー及び/又は茶葉に、グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群より選ばれる少なくとも1種を作用させることを特徴とする酵素処理茶類エキスの製造方法、およびさらに茶類アロマを回収することを特徴とする酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法に関する。

Description

本発明は、茶類エキス、茶類スラリー及び/又は茶葉から酵素処理茶類エキスおよび酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを製造する方法に関する。また該製造方法によって得られる酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスに関する。さらに該酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを含む飲食品に関する。
緑茶や紅茶、ウーロン茶などの茶類のエキスやアロマ(香料)は、従来より、飲料、食品、菓子、嗜好品(酒等)などに幅広く使用されている。茶類エキス、茶類アロマは、その原料により天然品と合成品に大別されるが、近年、健康志向や身体への安全性への関心の高まり、また環境への配慮から、天然由来のエキス、ナチュラルアロマの使用が望まれる傾向にある。
尚、本発明においては、特別な説明がない限り、「茶類アロマ」とは、合成品、天然品を問わず、茶類の香りを持つ気体・液体・固体を指し、「ナチュラル」とは、化学物質による処理を施さず、化学物質を添加していない、いわゆる天然物に由来したものを指す。
天然品の茶類エキスならびに茶類ナチュラルアロマは、ツバキ科の植物チャの芽及び葉から通常、熱水抽出により調製される。
茶類エキスならびに茶類ナチュラルアロマの香りの質と強度は、原料となる茶を摘む時期などに依存する。一般に、質がよく強度も強い、いわゆる香りがよいという評価をうけている茶は高級茶とされ高価である。一方、香りの質が悪く、強度も弱い茶は低級茶とされ、安価である。
しかしながら、熱水抽出により得られる茶類エキスや茶類ナチュラルアロマは、熱水によって茶葉本来の香りは損なわれ、香気強度が弱くなるという問題を有している。茶類の香気は数多くの成分から構成されるが、中でも(Z)−3−Hexenol(シス−3−ヘキセノール)などのグリーン様香気化合物は茶類のグリーン感、特に茶の新鮮さを感じさせる成分として、また、Geraniol(ゲラニオール)などのフローラル様香気化合物はフローラル感を感じさせる成分として特に重要とされている。そして、これらの成分がバランスよく構成されることにより、茶類本来の特徴的な香りを形成することができるのであるが、(Z)−3−Hexenol(シス−3−ヘキセノール)などのグリーン様香気化合物は、低沸点成分が多いため抽出や回収操作時の加熱によりロスを生じやすく、変質も生じやすいことから製造工程中に損失が著しく香気強度ならびに香質に多大な影響をもたらしてきた。そのため、より香りがよく香気強度も十分な茶類エキスならびに茶類ナチュラルアロマを得るためには、原料茶葉として香りの質が優れており香気強度が強い高級茶を使用する必要があり、得られる茶類エキスならびに茶類ナチュラルアロマの製造コストも高くなっていた。したがって、茶葉本来の香りを持ち、その香りが強い茶類エキスならびに茶類ナチュラルアロマを安価で得られる方法が強く望まれており、これまで、より香り強度が強い茶類エキスを得るための工夫が数多く提案されてきた。
例えば、特許文献1(特開2000−342179号公報)には、極微量の4−メルカプト−4−メチル−2−ペンタノンを茶飲料に添加することで、入れ立ての茶が持つ良質な香味を有する茶飲料が得られることが開示されている。しかしながら、香気強度は高まるものの、天然の茶類の香りを再現するまでには至っておらず、さらに近年は天然由来のエキス、アロマの使用が望まれている。また、特許文献2(特開2001−286260号公報)では茶類あるいは茶類エキスにβ―グルコシダーゼ、セルラーゼ、グリコシダ−ゼ、オリゴグリコシダーゼ等の加水分解酵素を、特許文献3(国際公開パンフレットWO00/18931号公報)ではプリメベロシダ−ゼを作用させて香気強度を高める方法、特許文献4(特開平4−228028号公報)では茶抽出残渣をセルラーゼにより加水分解して、茶フレーバーを有する水溶性茶抽出物を製造する方法が提案されている。しかしながら、これらの方法ではある特定の香り成分は増強されるものの、それゆえ茶の香りとしてのバランスは大きく崩れてしまい、茶本来の香りをバランスよく増大させる点では不十分であった。また特許文献5(特開2003−144049号公報)には、プロテアーゼ及びタンナーゼの2種類の酵素を茶類に作用させて旨味やコク味が強く、渋味の少ない茶類エキスの製造方法が開示されている。しかしながら、旨味増強や混濁防止という点ではそれなりの効果が認められたが、香気強度を高めるという点では十分満足できるものではなかった。
茶類エキスの香気強度を高めるためには他にも様々な工夫がされており、また加熱温度や時間を抑えた茶類アロマやエキスの回収調製方法等も提案されてきたが、天然の茶類の香り、特に茶の新鮮さを再現する茶類エキス、茶類ナチュラルアロマ、茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスはこれまで得られていない。
本発明の目的は、低コストの茶葉を原料として使用しても、茶類本来が有する香りと同等、またはそれにより近い香りを有し、かつ香気を増強させた茶類エキスおよび茶類ナチュラルアロマ、茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法を提供することにある。
また本発明の別の目的は、安全で、環境にやさしい茶類エキスおよび茶類ナチュラルアロマ、茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法を提供することにある。さらに、該方法によって得られる安価で経済的に有利な茶類エキス、茶類ナチュラルアロマ、および茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを提供することにある。さらにまた、これらを含む飲食品を提供することにある。
従来知られている酵素を使用する茶類エキス、茶類アロマの製造方法は、香気強度を上げるためにはある程度有効であったが、香気成分組成のバランスが悪く、茶類香気とするには不十分であった。そこで、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、低級な茶葉あるいはそれを原料とする茶類エキスまたは茶類スラリーに特定の酵素を作用させることにより、上記目的を達成することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は以下のとおりである。
(1)茶類エキス、茶類スラリー及び/又は茶葉に、グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群より選ばれる少なくとも1種を作用させることを特徴とする酵素処理茶類エキスの製造方法。
(2)前記(1)に記載のグリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群が大豆由来粗酵素である酵素処理茶類エキスの製造方法。
(3)前記(1)または(2)に記載の方法によって得られた酵素処理茶類エキスより茶類アロマを回収することを特徴とする酵素処理茶類ナチュラルアロマ及び酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法。
(4)茶類アロマが気液向流接触抽出法又は液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法により回収されることを特徴とする前記(2)に記載の酵素処理茶類ナチュラルアロマ及び酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法。
(5)前記(1)または(2)に記載の製造方法により製造された酵素処理茶類エキス。
(6)前記(3)または(4)に記載の方法により製造された酵素処理茶類ナチュラルアロマ。
(7)前記(3)または(4)に記載の方法により製造された酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキス。
(8)前記(5)に記載の酵素処理茶類エキスを含む飲食品。
(9)前記(6)に記載の酵素処理茶類ナチュラルアロマを含む飲食品。
(10)前記(7)に記載の酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを含む飲食品。
本発明によれば、化学物質による処理を施さずに茶類香気のバランスが良く、香気強度も高い茶類エキス、茶類ナチュラルアロマ、および茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法と、それによって得られる茶類エキス、茶類ナチュラルアロマ、および茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスとを提供することができる。
また本発明によれば、低価格の茶葉を原料として使用しても高級感のある茶類エキス、
茶類ナチュラルアロマ、茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを製造することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本明細書においては、質量で定義される全ての部、百分率、割合等は、それぞれ重量で定義されるそれらと同一である。
本発明に用いられる茶類エキスまたは茶類スラリーの原料となる茶葉類、使用する酵素群、茶類エキスの調製、酵素の処理工程、茶類エキスおよびスラリーから茶類ナチュラルアロマの回収方法、茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの調製方法について、以下に詳細に説明する。
本発明において、原料となる茶類としては、ツバキ科の植物チャ(学術名Camellia sinensis)の芽及び葉を原料とする茶であれば限定なく用いることができる。茶には、中国種(Camellia sinensis var sinensis)、アッサム種(Camellia sinensis var assamica)、カンボジア種(Camellia sinensis var ssp.lasiocalyx)などがあり、本発明ではそのいずれも用いることができる。
具体的には、不醗酵茶(煎茶、かぶせ茶、玉露、碾茶、抹茶、玉緑茶、番茶、ほうじ茶、釜炒茶など)、半醗酵茶(包種茶、鉄観音茶、ウーロン茶など)、醗酵茶(紅茶、阿波番茶、碁石茶、富山黒茶、磚茶、プーアール茶など)が挙げられる。上記の茶を複数種適度な割合でブレンドしたものを用いてもよい。
本発明における高級茶とは、香りの質がよく強度も強い、いわゆる香りがよいという評価をうけているもので、通常一番茶〜二番茶を指す。一方、低級茶とは、香りの質が悪く、強度も弱い、いわゆる香りがよくないという評価をうけているもので、通常三番茶〜四番茶を指す。ここでいう一番茶〜四番茶とは、例えば日本緑茶の場合、一番茶は3月下旬〜5月下旬、二番茶は5月中旬〜7月中旬、三番茶は6月下旬〜9月中旬、四番茶は7月下旬〜10月下旬にそれぞれ摘採されたものを指す。
本発明における茶類エキスの調製方法としては、上記茶葉を一般的な方法でエキスにすればよい。例えば、抽出釜に茶葉を仕込んだ後に所定量の水で一定時間浸漬させ、茶殻を除去して抽出液を得る方法や、抽出槽に茶葉を充填した後に一定流量の水を送液して所定量の抽出液を得る方法などが挙げられる。
抽出の際に使用する水としては、水道水、イオン交換水、蒸留水、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、脱気水、アスコルビン酸溶解水、pH調整水(緩衝液を含む)などが挙げられる。
抽出の際に使用する水の量は、茶葉が十分に浸る量であれば特に限定されないが、通常使用する茶葉の質量に対して5倍量以上が好ましく、より好ましくは10〜50倍量であり、さらに好ましくは10〜25倍量である。
抽出の際に使用する水の温度は、抽出できる温度であれば特に限定されないが、通常4〜95℃程度であり、特に好ましくは30〜90℃である。
抽出時間についても特に限定されないが、通常1分〜12時間程度であり、特に好ましくは5分〜6時間である。
本発明においては、茶類エキスのほか、茶類スラリーを用いてもよい。ここで「茶類スラリー」とは、適度な大きさに粉砕した茶葉に所定量の水を添加したものを意味する。なお、水の種類、水の量、水の温度等は上記茶類エキスの場合と同じである。
本発明におけるグリーン様香気化合物とは、具体的には、(Z)−3−Hexenol(シス−3−ヘキセノール)、(Z)−3−Hexenal(シス−3−ヘキセナール)、(E)−3−Hexenol(トランス−3−ヘキセノール)、(E)−3−Hexenal(トランス−3−ヘキセナール)、(E)−2−Hexenol(トランス−2−ヘキセノール)、(E)−2−Hexenal(トランス−2−ヘキセナール)、Hexanol(ヘキサノール)、Hexanal(ヘキサナール)、(Z,Z)−3,6−Nonadienol(シス、シス−3、6−ノナジエノール)、(Z,Z)−3,6−Nonadienal(シス、シス−3、6−ノナジエナール)、(E,Z)−2,6−Nonadienol(トランス、シス−2、6−ノナジエノール)、(E,Z)−2,6−Nonadienal(トランス、シス−2、6−ノナジエナール)、(Z)−3−Nonenol(シス−3−ノネノール)、(Z)−3−Nonenal(シス−3−ノネナール)、(E)−2−Nonenol(トランス−2−ノネノール)、(E)−2−Nonenal(トランス−2−ノネナール)などが挙げられ、ヒトの嗅覚に茶類のグリーン感、特に茶の新鮮さを感じさせる成分をいう。これらグリーン様香気化合物の中でも、特に(Z)−3−Hexenol(シス−3−ヘキセノ−ル)及びHexanol(ヘキサノ−ル)が重要なものとして挙げられる。
本発明においてグリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群とは、上記グリーン様香気化合物を生成する酵素あるいは酵素群であれば、特に限定なく使用することができる。例えば、化学と生物,Vol.31,No.12、826−834、1993に記載のC6(炭素数6:(Z)−3−Hexenol(シス−3−ヘキセノ−ル)や(E)−2−Hexenal(トランス−2−ヘキセナ−ル)など)もしくはC9(炭素数9:(E,Z)−2,6−Nonadienal(トランス、シス−2、6−ノナジエナ−ル)や(E)−2−Nonenal(トランス−2−ノネナ−ル)など)化合物を生成する酵素あるいは酵素群が挙げられる。好ましくは、脂質加水分解酵素(Lypolytic acyl hydrolase)、O添加酵素(Lipoxygenase)、開裂酵素(Hydroperoxidelyase)、アルコール脱水素酵素(Alcohol dehydrogenase)、異性化因子(Isomerizationfactor)を含む酵素が挙げられ、また、これらの酵素を複数含む酵素群がさらに好ましい。
また本発明においては、メロン、キュウリ、大豆、小麦、インゲン、アルファルファ等といった植物由来の粗酵素を使用することができる。これらの中でも特に大豆脱脂粕を用いた粗酵素が安価で容易に入手できることから好ましく用いられる。ここで、大豆脱脂粕とは、大豆から通常の方法で植物油を搾油した際に副産物として得られる粕を粉砕したものを示す。
グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群で処理した茶類エキスまたは茶類スラリーは加熱処理(例えば80℃で10分間)することにより、酵素を失活させることで得られる。
本発明における酵素処理茶類エキスは、グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群で処理して得られるが、さらにフローラル様香気化合物を生成するヒドロキシニトリルリア−ゼ、エステラーゼ、グルコシダーゼ、プリメベロシダーゼ、エステルシンセターゼ、ラクトンシンセターゼ、キサンチンオキシダ−ゼ、ヒドロキシラーゼ、デカルボキシラーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼなどの酵素あるいはそれらを含む粗酵素や、脂質分解酵素であるリパーゼ、たんぱく質を分解してアミノ酸を生成させるプロテアーゼ、細胞壁を分解するセルラーゼ、タンニンを分解するタンナーゼ、ペクチンを分解するペクチナーゼ、細胞を接着しているプロトペクチンを分解するプロトペクチナーゼ、生体膜を構成するリン脂質を分解するホスホリパーゼ、グルコシダーゼ、オリゴグリコシダーゼ等の酵素あるいはそれらを含む粗酵素で処理してもよい。グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群と他の酵素あるいはそれらを含む粗酵素とを併用して酵素処理することで様々な香質の茶類エキスや茶類アロマを得ることが出来るし、また、香り成分の抽出効率を高めたり、コクや旨味を強くさせたり、沈殿や混濁の生成を抑制することができる。
これら酵素及び/又は酵素群は、いずれも植物由来、菌由来、動物由来のいずれであっても問題なく使用することができる。
特にバランスよく香気強度を上げるという点で、グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群と、フローラル様香気化合物を生成する酵素あるいはそれらを含む粗酵素とを併用して酵素処理することが特に好ましい。
ここでいうフローラル様香気化合物とは、具体的には、Geraniol(ゲラニオール)、Nerol(ネロール)、Linalool(リナロール)、(E)−Nerolidol(トランス−ネロリドール)、Benzyl alcohol(ベンジルアルコール)、β−Phenylethyl alcohol(ベータ−フェニルエチルアルコール)、(Z)−Linalool−3,6−oxide(シス−リナロール−3、6−オキサイド)、(E)−Linalool−3,6−oxide(トランス−リナロール−3、6−オキサイド)、(Z)−Linalool−3,7−oxide(シス−リナロール−3、7−オキサイド)、(E)−Linalool−3,7−oxide(トランス−リナロール−3、7−オキサイド)、Benzaldehyde(ベンズアルデヒド)、β−Damascone(ベータ−ダマスコン)、α−Ionone(アルファ−ヨノン)、β−Ionone(ベータ−ヨノン)、(Z)−Jasmone(シス−ジャスモン)、Methyl jasmonate(ジャスモン酸メチル)などが挙げられ、ヒトの嗅覚に茶類のフローラル感、特に茶の華やかさを感じさせる成分をいう。
本発明において、グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群から選ばれる少なくとも1種と、フローラル様香気化合物を生成する酵素及び/またはリパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、タンナーゼ等の他の酵素とを併用して茶葉、茶類エキス又は茶類スラリーを酵素処理する場合は、一度に同時に行ってもよいし、順次続けて行ってもよいし、それぞれを単独で処理した後に混合してもよい。
また各酵素の使用比は原材料とする茶類の種類により適宜変化させることができる。また、目的とする茶類アロマによっても調整することができる。
グリーン様香気化合物を生成する酵素の場合、大豆脱脂粕を例とすると、大豆脱脂粕の酵素活性にもよるが、添加量としては、大豆脱脂粕処理液として、用いられる茶類エキス又は茶類スラリーに対して0.001〜20質量%、好ましくは0.01〜15質量%の範囲である。
この場合、大豆脱脂粕はリポキシゲナーゼとして酵素活性が10〜100,000units/mg、好ましくは100〜100,000units/mgのものを使用するのが好ましい。
ここで1unitとは、1μmolの基質(リノール酸)に作用して吸光度(234nm)を1分間に0.001上昇させるのに必要な酵素量のことである。
酵素処理工程における反応温度としては4〜50℃が好ましく、より好ましくは15〜40℃、さらに好ましくは20〜35℃である。反応時間としては0.5〜48時間が好ましく、より好ましくは15〜42時間、さらに好ましくは25〜42時間である。
ここで、大豆脱脂粕処理液としては、例えば、大豆脱脂粕に緩衝液を添加し攪拌した(以下、処理ともいう)後に遠心分離して得られる上清が用いられる。なお、本発明においては、上記の処理によって得られる大豆脱脂粕処理液に限らず、例えば、各種クロマトグラフィー等によって得られる大豆脱脂粕処理液を用いることも可能である。大豆脱脂粕処理液を調製する際には、大豆脱脂粕に緩衝液を加えた際の大豆脱脂粕の濃度が1〜20質量%、特に5〜20質量%の範囲であることが好ましい。加える緩衝液は、濃度としては0.01〜0.5Mで、pHとしては6〜8の範囲が好ましい。また、好ましい緩衝液の例としては、リン酸緩衝液又はトリス−塩酸緩衝液が挙げられる。処理温度としては0〜10℃が好ましく、より好ましくは0〜4℃である。処理時間としては0.5〜12時間が好ましく、より好ましくは1〜6時間である。
フローラル様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群の場合、β−グリコシダーゼを例とすると、酵素添加量としては、用いられる茶類エキス又は茶類スラリーに対して0.001〜1質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%、さらに好ましくは0.01〜0.1質量%である。
反応温度としては4〜65℃が好ましく、より好ましくは25〜60℃、さらに好ましくは40〜55℃である。反応時間としては0.5〜48時間が好ましく、より好ましくは1〜24時間、さらに好ましくは2〜4時間である。
リパーゼの場合、酵素添加量としては、用いられる茶類エキス又は茶類スラリーに対して0.001〜1質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.005〜0.5質量%である。反応温度としては20〜60℃が好ましく、より好ましくは30〜50℃である。
反応時間としては1〜48時間が好ましい。
プロテアーゼの場合、酵素添加量としては、用いられる茶類エキス又は茶類スラリーに対して0.01〜5質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.05〜2質量%である。反応温度としては20〜65℃が好ましく、より好ましくは40〜55℃である。反応時間としては48時間までが好ましい。
セルラーゼの場合、酵素添加量としては、用いられる茶類エキス又は茶類スラリーに対して0.02〜2質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜0.2質量%である。反応温度としては20〜65℃が好ましく、より好ましくは40〜55℃である。反応時間としては2〜48時間が好ましい。
タンナーゼの場合、酵素添加量としては、用いられる茶類エキス又は茶類スラリーに対して0.001〜1質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%である。反応温度としては20〜60℃が好ましく、より好ましくは25〜50℃である。
反応時間としては0.5〜24時間が好ましい。
ここで、酵素処理茶類エキスにさらに、玄米エキス、大麦エキス、月見草エキス、ビワの葉エキス、はぶ茶エキス、なんばんきびエキス、はとむぎエキス、どくだみエキス、チコリーエキス、あしたばエキス、グアバ葉エキス、柿の葉エキス、熊笹エキス、黒豆エキス、昆布エキス、霊芝エキス、ゴマエキス、紅花エキス、ミカンの皮エキスなど複数のエキスを適度な割合でブレンドしてもよい。
<酵素処理茶類ナチュラルアロマの調製>
本発明の別の実施態様においては、茶類エキス又は茶類スラリーに対し酵素処理工程を行って製造した酵素処理茶類エキスから、香気成分回収手段によって酵素処理茶類ナチュラルアロマを調製する。
酵素処理茶類ナチュラルアロマの調製に用いられる香気成分回収手段としては、蒸留、抽出及び浸出に使用される従来公知のいずれの方法を用いてもよい。
蒸留としては、例えば、蒸留、精留が挙げられ、装置としては蒸留塔を用いる方法が挙げられる。蒸留条件としては、常圧蒸留、減圧蒸留、真空蒸留、加圧蒸留、水蒸気蒸留、炭酸ガス蒸留、分子蒸留、乾留、共沸蒸留、抽出蒸留などが挙げられる。また、バッチ式、連続式、半連続式のいずれを用いてもよい。
抽出・浸出としては、例えば、冷浸法、温浸法、回分抽出法、多重段抽出法、多回抽出法、向流多段抽出法、向流連続抽出法、連続微分抽出法、気−液抽出、液状二酸化炭素抽出、超臨界流体抽出などが挙げられる。また、これらの方法を併用して使用してもよい。
本発明では、酵素処理工程において茶類エキス又は茶類スラリー中に増強された香気成分を濃縮した状態で、できる限り加熱時間が短く、加熱温度が低い条件で回収することができることから、薄膜式水蒸気蒸留装置の一種である気液向流接触抽出法(Spining Cone Column:SCC)又は液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法(例えば、超臨界炭酸ガス抽出法等)を用いて香気回収することが好ましく、さらに、気液向流接触抽出法(SCC)が特に好ましい。SCCの適用については従来公知の方法が挙げられ、例えば、特開平9−308455号、特開2002−105485号、特開2002−105486号、特開2002−142713号の各公報に記載されている。また、液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法の適用についても従来公知の方法が挙げられ、例えば、特開平6−133725号の各公報に記載されている。
酵素処理茶類エキス、又は酵素処理茶類スラリーから、好ましくはSCC又は液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法による香気成分回収方法を経由することで、香気成分である酵素処理茶類ナチュラルアロマを分離・回収することができる。
さらにこの回収された酵素処理茶類ナチュラルアロマと酵素処理茶類エキス残液とを適度な比率で混合することで、香気強度を強めた茶類エキスを含む酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスが得られる。香気成分回収工程を経て得られる酵素処理茶類エキス残液は通常の処理方法により調製したものを使用するとよい。例えば、酵素処理茶類ナチュラルエキス残液を金属網、布等でろ過して茶葉を除去し、さらに必要であれば遠心分離、膜ろ過あるいは助剤ろ過等により微細ろ過を行い、不溶性成分を除去する方法を示すことができる。この際に、酵素処理茶類ナチュラルアロマの比率を高くすることにより、より香気強度が高い酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを調製することが可能となる。混合比としては、酵素処理茶類ナチュラルアロマの強度にもよるが、例えば、酵素処理茶類ナチュラルアロマ:酵素処理茶類エキス残液=1:1〜1:100(質量比)、より好ましくは1:10〜1:100(質量比)を挙げる事ができる。
本発明において、複数の酵素処理茶類エキスあるいはスラリーからSCCにより香気成分を回収した酵素処理茶類ナチュラルアロマを混合する際には、それぞれ単独で処理した酵素処理茶類エキスから各々SCCにより回収される酵素処理茶類ナチュラルアロマを混合してもよいし、それぞれ単独で処理した酵素処理茶類エキスを混合した後にSCCにより酵素処理茶類ナチュラルアロマを回収してもよいし、複数の酵素を同時に処理した酵素処理茶類エキスからSCCにより酵素処理茶類ナチュラルアロマを回収してもよい。
上記本発明の方法により得られた酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキス又はこの酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを配合した香料組成物は、飲料類、酒類、冷菓・デザート類、焼き菓子類、錠菓類、ガム等の各種飲食品に使用することができる。具体的には、茶類飲料(緑茶、烏龍茶、紅茶、混合茶等)、乳飲料、スポーツドリンク、ニアウォーター、栄養ドリンク、炭酸飲料等の飲料類、発泡酒、カクテル等の酒類、プリン、ババロア、ゼリー、ヨーグルト、シャーベット、アイスクリーム等の冷菓・デザート類、クッキー、ビスケット等の焼き菓子類、キャンディ、タブレット等の錠菓類、ガム等が挙げられる。
また、本発明の酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを配合した香料組成物は、芳香剤等の香粧品分野にも幅広く応用することができる。
さらに、上記のようにして得られた酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキス又はこの酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを配合した香料組成物に対して、ビタミンCやビタミンE等の安定化剤(抗酸化剤)、デキストリンやキサンタンガム、レシチン、ゼラチン等の増粘増量剤、各種色素、安息香酸類等の抗菌剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルや脂肪酸アルキロールアミド等の界面活性剤、重曹やクエン酸、リンゴ酸といったpH調整剤、アスパルテームやショ糖といった甘味料、ガムベース等、ビタミンAや乳酸カルシウムといった栄養強化剤等の各種配合剤を併用して用いることができる。香料組成物中のフレーバー(食品香料)としては、天然香料および合成香料があり、香りのタイプとしてはシトラス系、フルーツ系、ミルク系、ミント系、スパイス系、フラワー系、茶系、バニラ系、セイボリー系、ビーンズ系などが挙げられる。
以下、実施例および比較例を示すが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
<グリーン様香気化合物を生成する酵素群の調製>
大豆脱脂粕(SIGMA社製、729units/mgのものを使用)3.6gに20mMリン酸緩衝液(pH7.0)30mlを添加して4℃にて1時間攪拌した後にろ過して得た上清を大豆脱脂粕処理液とする。大豆脱脂粕はSIGMA社から購入したものを使用した。(商品名:SOYBEAN FLOUR TypeI(not roasted))
<グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した茶エキスの調製>
クッキングカッターで粉砕した緑茶葉(国産、やぶきた種、低級品)15gにイオン交換水135mlを加えて、さらに上記で得た大豆脱脂粕処理液15mlを添加して、恒温槽中で4℃にて12時間酵素処理を行った後に、布でろ過して茶葉を除去し、得られた抽出液を90℃、10分間加熱処理してグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスを得た。
[実施例2]
実施例1における酵素処理温度4℃を25℃に変更した他は、実施例1と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例3]
実施例1における酵素処理温度4℃を40℃に変更した他は、実施例1と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[比較例1]
<酵素未処理緑茶エキスの調製>
実施例1で、大豆脱脂粕処理液を添加する代わりに、20mMリン酸緩衝液(pH7.0)15mlを添加する以外は、全て実施例1と同様の方法により酵素未処理緑茶エキスを得た。
<官能評価(1)>
実施例1〜3の各酵素処理緑茶エキスならびに比較例1の酵素未処理緑茶エキスを水で5倍希釈したものについて、下記評価基準に従い専門パネラー5名で官能評価を実施した。以下表中の数値は評価平均値で表した。
香り強度:香り増強効果に関して
1)効果なし、未処理エキスと変わらず
2)若干認められる
3)明らかに認められる
4)顕著に認められる
香質:お茶らしさに関して
1)緑茶とはかけ離れている
2)あまり緑茶らしくない
3)やや緑茶らしい
4)緑茶らしい
結果を表1に示す。
Figure 2006062133
表1より、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスではグリーン
感が強くなっており、緑茶としての香気バランスをくずすことなく香気強度が高まる。また処理温度を変化させることにより香質ならびに香気強度の異なる緑茶エキスを調製することが可能となる。
[実施例4]
実施例2における酵素処理時間12時間を1時間に変更した他は、実施例2と同じ方法
で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例5]
実施例2における酵素処理時間12時間を24時間に変更した他は、実施例2と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例6]
実施例2における酵素処理時間12時間を34時間に変更した他は、実施例2と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例7]
実施例2における酵素処理時間12時間を42時間に変更した他は、実施例2と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[比較例2]
実施例5で、大豆脱脂粕処理液を添加する代わりに、20mMリン酸緩衝液(pH7.0)15mlを添加する以外は、全て実施例5と同様の方法により酵素未処理緑茶エキスを得た。
<官能評価(2)>
前記官能評価(1)と同様にして、専門パネラー5名により実施例4〜7、比較例2の香りの官能評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2006062133
表2より、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスではグリーン感が強くなっており、緑茶としての香気バランスをくずすことなく香気強度が高まる。また処理時間を変化させることにより香質ならびに香気強度の異なる緑茶エキスを調製することが可能となる。
[実施例8]
実施例6におけるイオン交換水の量135mlを149.985mlに、大豆脱脂粕処理液の添加量15mlを0.015mlに変更した他は、実施例6と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例9]
実施例6におけるイオン交換水の量135mlを149.85mlに、大豆脱脂粕処理液の添加量15mlを0.15mlに変更した他は、実施例6と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例10]
実施例6におけるイオン交換水の量135mlを148.5mlに、大豆脱脂粕処理液の添加量15mlを1.5mlに変更した他は、実施例6と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
[実施例11]
実施例6におけるイオン交換水の量135mlを120mlに、大豆脱脂粕処理液の添加量15mlを30mlに変更した他は、実施例6と同じ方法で酵素処理緑茶エキスを得た。
<官能評価(3)>
前記官能評価(1)と同様にして、専門パネラー5名により実施例8〜11の香りの官能評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2006062133
表3より、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスではグリーン感が強くなっており、緑茶としての香気バランスをくずすことなく香気強度が高まる。また大豆脱脂粕処理液を添加する割合を変化させることにより、香質ならびに香気強度の異なる緑茶エキスを調製することが可能となる。
[比較例3]
<フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した茶エキスの調製>
クッキングカッターで粉砕した緑茶葉14gに25℃のイオン交換水140mlを加えて、さらにβ−グルコシダーゼ(SIGMA社製)70mg(0.05質量%)を添加して、恒温槽中で50℃にて3時間酵素処理を行った後に、布でろ過して茶葉を除去し、得られた抽出液を90℃、10分間加熱処理してフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶エキスを得た。
[実施例12〜14]
実施例6で調製したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスと比較例3で調製したフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶エキスを下記に示す比率で混合して、各酵素処理緑茶エキスを得た。
実施例12・・・実施例6:比較例3=9:1(質量比)
実施例13・・・実施例6:比較例3=5:5(質量比)
実施例14・・・実施例6:比較例3=1:9(質量比)
<官能評価(4)>
前記官能評価(1)と同様にして、専門パネラー5名により実施例12〜14、比較例3の香りの官能評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 2006062133
表4より、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスで・BR>へグリーン感が強くなっており、高級茶の風味に近づいている。一方、フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶エキスではフローラル感が強くなっており、全体として緑茶というよりも紅茶様になり、緑茶としての香気バランスが大きくくずれてしまっている。しかし、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスとフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶エキスとを混合することにより、香気バランスが格段によくなった。
つまり、各酵素群で処理した緑茶エキスを混合した実施例12〜14は、香り強度も上がり、かつ緑茶らしさを有し香気バランスを維持した茶エキスであった。
またこの混合比を調整することにより、タイプの異なる香りの緑茶エキスを調製することも可能となる。
[実施例15]
<グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した烏龍茶エキスの調製>
クッキングカッターで粉砕した烏龍茶葉(中国産、色種、低級品)15gにイオン交換水135mlを加えて、さらに実施例1で得られた大豆脱脂粕処理液15mlを添加して、恒温槽中で25℃にて34時間酵素処理を行った後に、布でろ過して茶葉を除去し、得られた抽出液を90℃、10分間加熱処理してグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した烏龍茶エキスを得た。
[比較例4]
実施例15で、大豆脱脂粕処理液を添加する代わりに、20mMリン酸緩衝液(pH7.0)15mlを添加する以外は、全て実施例15と同様の方法により酵素未処理烏龍茶エキスを得た。
[比較例5]
<フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した烏龍茶エキスの調製>
クッキングカッターで粉砕した烏龍茶葉14gに25℃のイオン交換水140mlを加えて、さらにβ−グルコシダーゼ(SIGMA社製)70mg(0.05質量%)を添加して、恒温槽中で50℃にて3時間酵素処理を行った後に、布でろ過して茶葉を除去し、得られた抽出液を90℃、10分間加熱処理してフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した烏龍茶エキスを得た。
[実施例16]
実施例15で調製したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した烏龍茶エキスと比較例5で調製したフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した烏龍茶エキスを、実施例15:比較例5=5:5(質量比)の比率で混合して酵素処理烏龍茶エキスを得た。
<官能評価(5)>
実施例15〜16、比較例5の各酵素処理烏龍茶エキスならびに比較例4の酵素未処理烏龍茶エキスを水で5倍希釈したものについて、下記評価基準に従い専門パネラー5名で官能評価を実施した。以下表中の数値は評価平均値で表した。
香り強度:香り増強効果に関して
1)効果なし、未処理エキスと変わらず
2)若干認められる
3)明らかに認められる
4)顕著に認められる
香質:お茶らしさに関して
1)烏龍茶とはかけ離れている
2)あまり烏龍茶らしくない
3)やや烏龍茶らしい
4)烏龍茶らしい
結果を表5に示す。
Figure 2006062133
表5より、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した烏龍茶エキスではグリーン感が強くなっており、新鮮さが出ている。一方、フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した烏龍茶エキスではフローラル感が強くなっており、やや重い香調である。しかし、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した烏龍茶エキスとフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した烏龍茶エキスとを混合することにより、香気バランスがよく、自然な香調となった。
つまり、各酵素群で処理した烏龍茶エキスを混合した実施例16は、香り強度も上がり、かつ烏龍茶らしさを有し香気バランスを維持した茶エキスであった。
また、この混合比を調整することにより、タイプの異なる香りの烏龍茶エキスを調製することも可能となる。
[実施例17]
<グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した紅茶エキスの調製>
クッキングカッターで粉砕した紅茶葉(セイロン、低級品)15gにイオン交換水135mlを加えて、さらに実施例1で得られた大豆脱脂粕処理液15mlを添加して、恒温槽中で25℃にて34時間酵素処理を行った後に、布でろ過して茶葉を除去し、得られた抽出液を90℃、10分間加熱処理してグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した紅茶エキスを得た。
[比較例6]
実施例17で、大豆脱脂粕処理液を添加する代わりに、20mMリン酸緩衝液15mlを添加する以外は、全て実施例17と同様の方法により酵素未処理紅茶エキスを得た。
[比較例7]
<フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した紅茶エキスの調製>
クッキングカッターで粉砕した紅茶葉14gに25℃のイオン交換水140mlを加えて、さらにβ−グルコシダーゼ(SIGMA社製)70mg(0.05質量%)を添加して、恒温槽中で50℃にて3時間酵素処理を行った後に、布でろ過して茶葉を除去し、得られた抽出液を90℃、10分間加熱処理してフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した紅茶エキスを得た。
[実施例18]
実施例17で調製したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した紅茶エキスと比較例7で調製したフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した紅茶エキスを、実施例17:比較例7=5:5(質量比)の比率で混合して酵素処理紅茶エキスを得た。
<官能評価(6)>
実施例17〜18、比較例7の各酵素処理紅茶エキスならびに比較例6の酵素未処理紅茶エキスを水で5倍希釈したものについて、下記評価基準に従い専門パネラー5名で官能評価を実施した。以下表中の数値は評価平均値で表した。
香り強度:香り増強効果に関して
1)効果なし、未処理エキスと変わらず
2)若干認められる
3)明らかに認められる
4)顕著に認められる
香質:お茶らしさに関して
1)紅茶とはかけ離れている
2)あまり紅茶らしくない
3)やや紅茶らしい
4)紅茶らしい
結果を表6に示す。
Figure 2006062133
表6より、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した紅茶エキスではグリーン感が強くなっており、新鮮さが出ている。一方、フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した紅茶エキスではフローラル感が強くなっており、やや重い香調である。しかし、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した紅茶エキスとフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した紅茶エキスとを混合することにより、香気バランスがよく、自然な香調となった。
つまり、各酵素群で処理した紅茶エキスを混合した実施例18は、香り強度も上がり、かつ紅茶らしさを有し香気バランスを維持した茶エキスであった。
また、この混合比を調整することにより、タイプの異なる香りの紅茶エキスを調製することも可能となる。
[実施例19]
<SCCを利用したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスからの酵素処理緑茶ナチュラルアロマ製造>
緑茶葉120kgをマスコロイダ−で加水しながら粉砕し、実施例1の大豆脱脂粕処理液108kgを添加して全体で10%(w/w)濃度のスラリーを調製した。抽出槽中で攪拌しながら25℃にて36時間酵素処理を行い、冷却してろ過した後にSCC装置に給液し、下記運転条件で回収したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶ナチュラルアロマと酵素処理緑茶エキス残液を得た。酵素処理緑茶エキス残液はさらにセライトろ過を行い、清澄化した酵素処理緑茶エキスを得た。
SCC運転条件:
原料フィード量:700L/h
カラム温度:100℃
ストリップ比:2%
[比較例8]
<SCCを利用したフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶エキスからの酵素処理緑茶ナチュラルアロマ製造>
緑茶葉120kgをマスコロイダ−で加水しながら粉砕して、10%(w/w)濃度のスラリーを調製した。β−グルコシダ−ゼ600gを添加して抽出槽中で攪拌しながら50℃にて3時間酵素処理を行い、冷却してろ過した後にSCC装置に給液し、実施例19と同じ運転条件で回収したフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶ナチュラルアロマと酵素処理緑茶エキス残液を得た。酵素処理緑茶エキス残液はさらにセライトろ過を行い、清澄化した酵素処理緑茶エキスを得た。
[比較例9]
<SCCを利用した酵素未処理緑茶エキスからの緑茶アロマ製造>
緑茶葉120kgをマスコロイダ−で加水しながら粉砕して、10%(w/w)濃度のスラリーを調製した。ろ過した後にSCC装置に給液し、実施例19と同じ運転条件で回収した酵素未処理緑茶アロマと緑茶エキス残液を得た。緑茶エキス残液はさらにセライトろ過を行い、清澄化した緑茶エキスを得た。
[実施例20〜22]
実施例19で調製したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶ナチュラルアロマと比較例8で調製したフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶アロマを下記に示す比率で混合して、酵素処理緑茶ナチュラルアロマを得た。
実施例20・・・実施例19:比較例8=9:1(質量比)
実施例21・・・実施例19:比較例8=5:5(質量比)
実施例22・・・実施例19:比較例8=1:9(質量比)
[比較例10]
高級茶葉(商品名:八女おくみどり(後の江製茶(株)))に対して50倍量の水で熱水抽出(70℃、3分)した高級緑茶抽出液を得た。
<官能評価(7)>
茶葉(低級品)に対して50倍量の水で熱水抽出(70℃、3分)した緑茶抽出液に、得られた各処理緑茶アロマを賦香率0.02%で賦香したものについて、下記評価基準に従い専門パネラー5名で官能評価を実施した。同時に比較例10も評価した。以下表中の数値は評価平均値で表した。
香り強度:香り増強効果に関して
1)効果なし、未賦香の緑茶抽出液と変わらず
2)若干認められる
3)明らかに認められる
4)顕著に認められる
香質:お茶らしさに関して
1)緑茶とはかけ離れている
2)あまり緑茶らしくない
3)やや緑茶らしい
4)緑茶らしい
専門パネラー5名により実施例19〜22、比較例8〜10の香りの官能評価を行った。
結果を表7に示す。
Figure 2006062133
表7の結果から、グリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶ナチュラルアロマを賦香した場合は、グリーン感が強くなっており、高級茶の風味に近づいている。
一方、フローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶ナチュラルアロマを賦香した場合は、フローラル感がやや強すぎて、緑茶としてはやや違和感を感じてしまう。
しかし、各酵素群で処理した緑茶ナチュラルアロマを混合した実施例20〜22は、香り強度も上がり、かつ緑茶らしさを有し香気バランスを維持したものになっていた。
またこの混合比を調整することにより、タイプの異なる香りの酵素処理緑茶ナチュラルアロマを調製することも可能となる。
[実施例23]
<酵素処理緑茶ナチュラルアロマ濃縮エキスの調製>
実施例21においてグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶ナチュラルアロマとフローラル様香気化合物を生成する酵素で処理した緑茶ナチュラルアロマを5:5の比率で混合して得られた酵素処理緑茶ナチュラルアロマを、実施例19で得られる清澄化した緑茶エキスと1:10(質量比)で混合することにより、酵素処理緑茶ナチュラルアロマ濃縮エキスを調製した。
[実施例24]
<液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法を利用したグリーン様香気化合物を生成する酵素群で処理した緑茶エキスからの酵素処理緑茶ナチュラルアロマ製造>
緑茶葉20kgをマスコロイダーで加水しながら粉砕し、実施例1の大豆脱脂粕処理液18kgを添加して全体で10%(w/w)濃度のスラリーを調製した。得られたスラリーを抽出槽内に60%容量になるように仕込み、下記運転条件で超臨界状態の二酸化炭素を導入して抽出を行い、仕込み量の5%(w/w)の50%(w/w)含水エタノール中に吸着させて回収することにより、酵素処理緑茶ナチュラルアロマを得た。
運転条件
抽出槽温度:40℃
分離槽温度:40℃
抽出槽圧力:300kgf/cm
分離槽圧力:50kgf/cm
本発明を特定の態様を参照して詳細に説明したが、本発明の精神と範囲を離れることなく様々な変更および修正が可能であることは、当業者にとって明らかである。
なお、本出願は、2004年12月8日付けで出願された日本特許出願(特願2004−354967)に基づいており、その全体が引用により援用される。
茶類香気の重要な香気成分であるグリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群を茶葉、茶類エキスまたは茶類スラリーに作用させる、さらには酵素処理茶類エキスを気液向流接触抽出法又は液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法などの香気回収手段により香気回収することにより、茶類香気のバランスに優れた酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを低コストで得ることができる。またこのようにして得られる酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを含む香料組成物を飲食品に使用することができる。
安価な茶葉を原料として使用しても、高級茶のような香りを有し、かつ香気を増強させた酵素処理茶類エキス、酵素処理茶類ナチュラルアロマ、酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを安全かつ環境にやさしく提供することができる。

Claims (10)

  1. 茶類エキス、茶類スラリー及び/又は茶葉に、グリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群より選ばれる少なくとも1種を作用させることを特徴とする酵素処理茶類エキスの製造方法。
  2. 請求項1記載のグリーン様香気化合物を生成する酵素及び/又は酵素群が大豆由来粗酵素である酵素処理茶類エキスの製造方法。
  3. 請求項1または2記載の方法によって得られた酵素処理茶類エキスより茶類アロマを回収することを特徴とする酵素処理茶類ナチュラルアロマ及び酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法。
  4. 茶類アロマが気液向流接触抽出法又は液体状態あるいは超臨界状態の二酸化炭素で抽出する方法により回収されることを特徴とする請求項3に記載の酵素処理茶類ナチュラルアロマ及び酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスの製造方法。
  5. 請求項1または2に記載の製造方法により製造された酵素処理茶類エキス。
  6. 請求項3または4に記載の方法により製造された酵素処理茶類ナチュラルアロマ。
  7. 請求項3または4に記載の方法により製造された酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキス。
  8. 請求項5に記載の酵素処理茶類エキスを含む飲食品。
  9. 請求項6に記載の酵素処理茶類ナチュラルアロマを含む飲食品。
  10. 請求項7に記載の酵素処理茶類ナチュラルアロマ濃縮エキスを含む飲食品。
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