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JPS637170B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS637170B2
JPS637170B2 JP6688680A JP6688680A JPS637170B2 JP S637170 B2 JPS637170 B2 JP S637170B2 JP 6688680 A JP6688680 A JP 6688680A JP 6688680 A JP6688680 A JP 6688680A JP S637170 B2 JPS637170 B2 JP S637170B2
Authority
JP
Japan
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reaction
added
mol
formula
mixture
Prior art date
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Expired
Application number
JP6688680A
Other languages
English (en)
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JPS56164129A (en
Inventor
Hideki Sakurai
Akira Hosomi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago Perfumery Industry Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago Perfumery Industry Co
Priority to JP6688680A priority Critical patent/JPS56164129A/ja
Publication of JPS56164129A publication Critical patent/JPS56164129A/ja
Publication of JPS637170B2 publication Critical patent/JPS637170B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアリルアルコール類の新規な製造法、
更に詳細には次式()、 (式中、R1は水素原子、反応に関与しない置換
基を有することもある炭素数1〜10のアルキル基
またはアルケニル基を示し、R2は水素原子また
は炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、R3
反応に関与しない置換基を有することもある炭素
数1〜10のアルキル基またはアルケニル基を示
し、点線はR1とR2が結合して5〜20員環を形成
することもあることを意味する) で表わされるアリルアルコール類の製造法に関す
る。
式()で表わされるアリルアルコール類には
香料、医薬品またはこれらの合成中間体として有
用なものが多く、この製造法について従来多くの
研究が行われている。
アリルアルコール類を製造する基本的な方法の
一つは、オキシラン類を異性化する方法であり、
このために種々の方法が知られている。例えば最
近開発された方法に、トランス−2・3−ジアル
キルオキシラン類にジアルキルアルミニウムアミ
ドを反応させる方法(J.Am.Chem.Soc・、1974、
96、6513:Angew.Chem・、Ind.Ed.Engl.1978、
17、169)、ジアルキルボロントリフルオロメタン
スルホネートを反応させる方法(Chem.Lett・、
1977、1215)、5〜7員環の環状オレフインから
導かれるオキシラン類に強塩基性のリチユームア
ミドを反応させる方法(Synthesis、1975、602)、
また2段階の方法として、有機セレニウム試薬に
よる方法、すなわちナトリウムフエニルセレナイ
ドでオキシランを求核置換し、生成したヒドロキ
シセレナイドを過酸化水素で酸化し、フエニルセ
レニツク酸を除き、所望するアリルアルコールを
得る方法(J.Am.Chem.Soc.、1973、95、2697)
等が知られている。さらに最近においては、オキ
シラン類を、芳香族炭化水素を溶媒とし、これに
トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネー
トと、1・5−ジアザビシクロ〔5・4・0〕ウ
ンデセン−5(以下DBUという)を反応させて、
ヒドロキシル基がトリメチルシリルエーテルとし
て保護されたアリルアルコールとなし、これをメ
タノール中で稀塩酸または弗化カリを用いてトリ
メチル基をはづして、相当するアリルアルコール
を得る方法が報告されている(J.Am.Chem.
Soc.、1979、101、2738)。しかし、これら既知の
方法は、使用する試薬の安定性、取扱い上の難
点、副生物の生成、収率等よりみて未だ充分満足
出来る方法ではなかつた。
本発明者は、オキシラン類よりアリルアルコー
ル類を導く反応について種々研究を行つた結果、
オキシラン類にヨードトリメチルシランを反応さ
せ、定量的に2−ヨードアルコキシトリメチルシ
ランを生成させることが出来るという知見を得、
これを発展させて本発明を完成した。
本発明方法は次の反応式によつて示される。
(式中、R1、R2、R3及び点線は前記した意味を
有する) すなわち、本発明は、オキシラン類()をヨ
ードトリメチルシラン()と反応させて2−ヨ
ードアルコキシトリメチルシラン()となし、
これを塩基により脱ヨウ化水素を行い、ついで酸
処理を行つてアリルアルコール類()を製造す
る方法である。
本発明の原料であるヨードトリメチルシラン
()は、例えばヨードを理論量よりやゝ過剰の
ヘキサメチルジシランに加え、この混合物を約60
〜70℃に加熱することにより製造される。ヘキサ
メチルジシランは熱、湿気に対し安定で、かつ無
毒であり、市販品を容易に入手出来る。
本発明を実施するには、ヨードトリメチルシラ
ンを溶媒にとかし、ヨードトリメチルシランの溶
液を調製しておく。溶媒はベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン等のほか、本発明の反応に関
与しない有機溶媒はいづれも使用出来る。この様
にして調製したヨードトリメチルシラン溶液にオ
キシラン類を加え、撹拌して反応させる。反応は
ゆるやかに進みこの時の温度及び時間は通常室温
で約1〜5時間が採用されるが、オキシラン類の
性質に応じて反応温度及び時間が選定される。
オキシラン類は、前述の式()で示される
が、さらに詳細には、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、アミ
ル、イソアミル等のアルキル基;アリル、メタア
リル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、プレ
ニル、ゲラニル等のアルケニル基を有するオキシ
ラン、また、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロオクチル、シクロドデシル等のシクロアル
キルオキシラン;シクロペンテニル、シクロヘキ
セニル、シクロオクテニル、シクロドデセニル等
のシクロアルケニルオキシラン、更には本発明の
反応に関与しない置換基、すなわちメトキシ、エ
トキシ、フエノキシ等のアルコキシ基、アセチ
ル、プロピオニル、ベンゾイル等のアシル基の置
換基を有するオキシラン類が例示される。
つぎに、上述の如くして得られた2−ヨードア
ルコキシトリメチルシランを、これを反応系より
とり出すことなく、塩基を用いて脱ヨウ化水素を
行い、更に酸処理してトリメチルシリル基をはづ
すことにより容易に所望するアリルアルコール類
を得る。塩基としては1・8−ジアザビシクロ
〔5・4・0〕−ウンデセン−7(DBU)、1・5
−ジアザビシクロ〔4・3・0〕ノナ−5−エン
(DBN)またはトリエチルアミン、トリブチルア
ミン、N・N−ジエチルアニリン等の第三級アミ
ン;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムブトキシ等のアルカリメタルアルコ
キシド等が用いられるが、このうちDBUが特に
適当である。すなわち、2−ヨードアルコキシト
リメチルシランにDBUを加え、約70〜80℃で約
20〜30時間加熱すればアリロキシシランを収率よ
く得ることができ、続いて塩酸、硫酸などの鉱
酸、酢酸、プロピオン酸、三弗化酢酸の如き有機
酸、あるいは弗化カリ、弗化セシウム、弗化第三
級アンモニウムの如き珪素原子と親和力の強い化
合物で処理すれば目的のアリルアルコール類が得
られる。
叙上の如く、本発明の特長の一つは、原料のヨ
ードトリメチルシランの製造を含めて反応を一つ
の反応容器中で行うことができることである。す
なわち、安定な性質をもちかつ容易に入手出来る
ヘキサメチルジシランとヨウ素よりヨードトリメ
チルシランをつくり、これにオキシラン類を加え
て反応させた後、次いで塩基を投入して反応さ
せ、引きつづき酸処理を行つて、最終目的物のア
リルアルコール類を収率よく得ることの出来る操
作上容易な工業的にすぐれた製法である。このア
リルアルコール類の製法は、医薬等の中間体の製
造、特に有用な香料類の合成にひろく適用出来る
ものである。
次に本発明を実施例により説明する。
実施例 1 ヘキサメチルジシラン15.0g(0.102モル)に
ヨウ素25.4g(0.1モル)を添加し、これを65℃
で15分間加熱した後、室温まで冷却し、これにベ
ンゼン200mlを加え、ヨードトリメチルシランの
ベンゼン溶液を調製した。これに、室温におい
て、1・2−エポキシシクロヘキサン20.6g
(0.21モル)を加え、室温で1時間撹拌した。ガ
スクロマトグラフ及び薄層クロマトグラフにより
2−ヨードシクロヘキシロキシトリメチルシラン
が100%の収率で生成していることを確認した。
ついでDBU35.0g(0.23モル)を加え、撹拌しな
がら昇温し、75℃において25時間保ち、反応を終
了した。これをヘキサンとエーテルの混合溶剤
(重量比2:1)を使用し、シリカゲルを充填し
た短いカラムを用い、生成したアンモニウム塩を
除いた。次に溶剤を留去した後、ベンゼンとヘキ
サンの混合溶剤(重量比1:3)を使用してシリ
カゲル充填のカラムクロマトグラフにかけた。か
くして2−シクロヘキセニルオキシトリメチルシ
ラン29.5gを得た。次に2−シクロヘキセニルオ
キシトリメチルシラン29.5gを1N塩酸1.0gを含
むメタノール300ml中で、室温で2時間撹拌した
後、減圧蒸留し、沸点64〜67℃/12mmHgのシク
ロヘキセン−3−オール16.7gを得た。これは
1・2−エポキシシクロヘキサンに対する収率は
81.1%であつた。
実施例 2 実施例1と同様にして調製したヨードトリメチ
ルシランの0.2モルを含有するベンゼン溶液に、
シクロドデセンオキシド36.4g(0.2モル)を加
え、室温で1時間撹拌した。ついでこの溶液に
DBU35.0g(0.23モル)を加え、70℃で30時間加
熱撹拌した。この溶液を0.1N塩酸で中和した後、
さらに1N塩酸1.0gを含むメタノール200mlを加
え、室温で2時間反応させた。反応終了後、水
300mlを加え撹拌し、これをエーテルを用いて抽
出した。有機層は水洗後、無水芒硝で乾燥し、エ
ーテルを追い出し、減圧蒸留して沸点98〜100
℃/15mmHgの3−ヒドロキシドデセン29.1gを
得た。シクロドデセンオキシドに対する収率は
79.9%であつた。
実施例 3 ヘキサメチルジシラン15.0g(0.102モル)に
ヨウ素25.4g(0.1モル)を添加し、これを15分
間加熱した後、常温まで冷却し、これにトルエン
200mlを加え、ヨードトリメチルシランのトルエ
ン溶液を調製した。これをドライアイス−メタノ
ール浴で−78℃とし、これに2・3−ブチレンオ
キシド14.4g(0.2モル)を加えた。同温度で30
分間撹拌し、さらに室温で1時間反応させた。こ
れにDBU35.0g(0.23モル)を加え、80℃で38時
間撹拌し、そのあとは実施例2と同様に処理し
て、酸触媒による分解、エーテル抽出、蒸留の操
作を行い、沸点123〜4℃の2−ブテノール10.0
gを得た。これは2・3−ブチレンオキシドに対
する収率は69.4%であつた。
実施例 4 実施例3と同様にして調製したヨードトリメチ
ルシランの0.2モルを含有するベンゼン溶液をド
ライアイス−メタノール浴で−78℃とし、これに
シクロオクテンオキサイド25.2g(0.2モル)を
加えた。同温度で10分間撹拌した後、さらに室温
で20時間撹拌した。次いで、これにDBU35.0g
(0.23モル)を加え、80℃で28時間撹拌した。こ
れを室温において、0.1N塩酸で中和した後、1N
塩酸1.0gを含むメタノール200mlを加え、室温で
4時間撹拌した。これに水300mlを加えて撹拌し
た後、エーテルで抽出し、有機層を水洗後無水芒
硝で乾燥した。ついで溶媒のエーテルを除去し、
反応生成物を得た。このものは3−ヒドロキシシ
クロオクテンと副生物である2−ヒドロキシビシ
クロ〔3・3・0〕オクタンの混合物であり、こ
れは機器分析により、3−ヒドロキシシクロオク
テンが12.3g(シクロオクテンオキサイドに対す
る収率が48.8%)と2−ヒドロキシ〔3・3・
0〕オクタンが8.1g(ジクロオクテンオキサイ
ドに対する収率が32.1%)からなるものであるこ
とを確認した。
実施例 5 実施例3と同様にして調製したヨードトリメチ
ルシランの0.2モルを含有するベンゼン溶液をド
ライアイス−メタノール浴で−78℃とし、これに
2・3−エポキシゲラニルアセテート42.4g
(0.2モル)を加えた。同温度で4時間撹拌した
後、更に−30℃で20分間撹拌した。次いでこれに
DBU35.0g(0.23モル)を加え、室温で38時間撹
拌した。これを0.1N塩酸で中和した後、1N塩酸
1.0gを含むメタノール200mlを加え、室温で4時
間撹拌した。これに水300mlを加えて撹拌した後、
エーテルで抽出し、有機層を水洗後無水芒硝で乾
燥した。溶媒のエーテルを留去し、減圧蒸留して
沸点124〜130℃/2mmHgの留分22.5gを得た。
このものは機器分析により1−アセトキシ−2−
ヒドロキシ−3・7−ジメチルオクタ−3・6−
ジエンと1−アセトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メチレン−7−メチルオクト−6−エンの混合物
であることを確認した。その比率は1−アセトキ
シ−2−ヒドロキシ−3・7−ジメチルオクタ−
3・6−ジエンが85に対し、1−アセトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メチレン−7−メチルオクト
−6−エンが15の割合であり、2・3−エポキシ
ゲラニルアセテートに対する収率はそれぞれ45.1
%及び7.9%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式() (式中、R1は水素原子、反応に関与しない置換
    基を有することもある炭素数1〜10のアルキル基
    またはアルケニル基を示し、R2は水素原子また
    は炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、R3
    反応に関与しない置換基を有することもある炭素
    数1〜10のアルキル基またはアルケニル基を示
    し、点線はR1とR3が結合して5〜20員環を形成
    することもあることを意味する)で表わされるオ
    キシラン類をヨードトリメチルシランと反応させ
    て2−ヨードアルコキシトリメチルシランとし、
    これを塩基により脱ヨウ化水素を行い、ついで酸
    処理を行うことを特徴とする次式() (式中、R1、R2、R3及び点線は前記の意味を有
    する)で表わされるアリルアルコール類の製造
    法。
JP6688680A 1980-05-20 1980-05-20 Preparation of allyl alcohol Granted JPS56164129A (en)

Priority Applications (1)

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JP6688680A JPS56164129A (en) 1980-05-20 1980-05-20 Preparation of allyl alcohol

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JPS56164129A JPS56164129A (en) 1981-12-17
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ID=13328822

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4935451A (en) * 1989-09-11 1990-06-19 Syracuse University Conversion of optically active epoxy alcohols to allylic alcohols
US5087773A (en) * 1990-04-23 1992-02-11 Syracuse University Selective tellurium-mediated synthesis of optically active E- or Z-allyl alcohols from optically active epoxy alcohols
KR20000063913A (ko) * 2000-08-10 2000-11-06 하현준 아지리딘으로부터 1,2-디아미노프로판 알코올을 제조하는방법

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JPS56164129A (en) 1981-12-17

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