JPS63254342A

JPS63254342A - ダクト式空調装置の制御方法

Info

Publication number: JPS63254342A
Application number: JP62088200A
Authority: JP
Inventors: Tadaya Odajima; 小田島　忠哉
Original assignee: Diesel Kiki Co Ltd
Current assignee: Bosch Corp
Priority date: 1987-04-10
Filing date: 1987-04-10
Publication date: 1988-10-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、１つの室内機を有し、それから複数の部屋
にダクトを介して空調空気を送り出すいわゆるダクト式
空調装置にあって、設定温度に達してからの制御方法に
関するものである。

（従来の技術）１つの室内機を有し、それから各部屋にダクトを介して
空調空気を送り出して該各部屋を空調することは、例え
ば特公昭６１−９１４２５号公報にあるように公知であ
る。このような例にあって。

２本のダクトを用い、冷房モード時においては一方のダ
クトに冷風を送風して各部屋に吹出させ。

他方のダクトから部屋の空気を吸込み、暖房モードにお
いては他方のダクトに温風を送風して各部屋に吹出させ
、一方のダクトから部屋の空気を吸い込むように構成し
たものであり、それぞれ各部屋の吹出口に設けられたシ
ャッタを開閉又は半開とすることで能力制御もできるも
のである。このシャッタの開閉制御については、手動で
も電動でもよいとの記載がある。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、この例では、ダクト式空調装置の具体的
な制御例が示されていない。即ち、能力制御は吹出口の
シャッタの開閉制御例のみである。

したがって、不使用の部屋数が増加すると、送風機の回
転速度が一定のために、ダクト内の内圧が上昇してしま
い、それにより吹出口から供給される時間当りの風量が
増大する欠点を有することとなり、１つの部屋の空調能
力制御が他方の部屋の空調能力に影響し、温調が不安定
となる欠点を有していた。これを解決するために、本出
願人は。

先に温度設定器にて設定される要求レベルに必要とされ
る空調能力を適格に与えるべく、空調能力の制御要素と
しての送風機の回転速度、室内機シャッタの開度、グリ
ルシャッタの開度を予め制御パターン化したものから選
択して空調制御を行なうことを提案した。

この発明は、制御パターンの選択によって、設定温度に
達してからの適切な空調能力の制御方法を提供すること
を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）この発明の要旨は、送風機の回転速度、室内機のシャッ
タの開度、グリルシャッタの開度を予め設定した制御パ
ターンにより空調運転を行なうようにしたダクト式空調
装置において、設定温度に達したら、予め定めた最低能
力の制御パターンに落し、この最低能力の制御パターン
にて部屋の温度が設定温度より数度高い又は低い閾値温
度を越えるようになれば送風機を停止し、また閾値温度
に至らず設定温度を越える場合に、能力を最大能力の制
御パターンよりも所定段低い能力の制御パターンに変え
、以後設定温度を越えるたびに現在よりも一段低い能力
の制御パターンに変えて部屋の温度制御を行なうように
したことにある。

（作用）したがって、設定温度に達すると、まず空調能力を落す
べく最低能力の制御パターンに移行し、この最低能力の
制御パターンにて能力過多の場合には閾値温度を越える
ようになるので送風機を停止させ、最低能力の制御パタ
ーンでは能力不足で設定温度を越えるようになれば、最
大能力の制御パターンよりも所定段低い能力の制御パタ
ーンに変え、以後この能力制御が行なわれ、再び設定温
度を越えるようになれば現在よりも一段低い制御パター
ンに変えて、部屋内の温度を設定温度に安定して維持で
きるものである。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面により説明する。

第１図、第２図において、ダクト式空調装置１を住宅に
設定した例が示され、４つの部屋Ｒ１゜Ｒ２，Ｒ，、Ｒ
９が空調される。

ダクト式空調装置１は、少なくとも送風機等を有する室
内機２とそれから各部屋Ｒ０〜Ｒ４へ至る送風ダクト３
よりなっている。

室内機２は、本体ケース４内に送風機５と、熱交換器６
，７とを有しており、熱交換器６は冷却用のもので、冷
房サイクルを構成するエバポレータであり、熱交換器７
は加熱用で温水利用の加熱器である。また、室内機２に
は、その吸込風を絞る室内機シャッタ８が設けられてお
り、この室内機シャッタ８の開度調節はアクチュエータ
８ａなどにて行なわれる。

送風ダクト３は、前記室内機２から吹出される空調空気
を各部屋Ｒ１〜Ｒ４へ供給する吹出ダクト１０と各部屋
Ｒ１〜Ｒ４から吸込み、室内機２へ戻す吸込ダクト１１
とよりなり、一体となって、部屋の天井裏などに適宜配
されている。そして、この送風機ダクト３のＲ１−Ｒ４
に対応する位置に吹出口１２及び吸込口１３が設けられ
、該吹出口１２から空調空気が部屋内に吹出され、吸込
口１３から部屋内の空気が吸込まれ、少なくとも吹出口
１２にはグリルシャッタ１４が取付けられて吹出風量の
制御が行なわれるものである。

なお、このグリルシャッタ１４の開閉調節はアクチュエ
ータ１４ａなどにて行なわれる。

１６は各部屋Ｒ１−Ｒ４内に設けられる室温センサ、１
７は温度設定器であり、温度設定器１７が空調使用のた
めに選択され押圧されると、それに応じて、前記した送
風機５の始動及び回転速度、熱交換器６，７の稼動、室
内機及びグリルシャッタ８，１４の開閉制御が、マイク
ロコンピュータなどの制御装置１８に予め定められてい
るプログラムに添って行なわれる。即ち、この実施例で
は制御要素を送風機の回転速度、室内機及びグリルのシ
ャッタ８，１４の開度としており、これにより温調コン
トロールしている。

このような構成の空調装置において、空調制御は次のよ
うに行なわれる。

表−１即ち、表−１は、この空調装置の制御パターン例を示し
たもので、温度設定器１７で設定された要求レベルから
、それに見合う制御要素である送風機の速度、室内機シ
ャッタの開度、グリルシャッタの開度が定められている
。

即ち、空調する部屋数が１部屋の場合で、温度設定器１
７からの要求レベルが５（１から５までに重み付けがな
され、５が最大である。）の場合には、送風機５の回転
速度（Ｈ）、室内機シャッタ８は全開、グリルシャッタ
１４も全開となる制御パターン■（■から■まで設定さ
れ、■が最大能力である。）が選択される。

同上のおいて、要求レベルが４の場合には、送風機５の
回転は中速（Ｍ）、室内機シャッタ８は全開、グリルシ
ャッタ１４も全開となる制御パターン■が選択されるも
のである。

要求レベルが３の場合には、送風機の速度低速（Ｌ）、
室内機シャッタ８は全開、グリルシャッタも全開となる
制御パターン■が選択されるものである。

要求レベルが２の場合には送風機の回転速度低速（Ｌ）
、室内機シャッタ８は絞り、グリルシャッタ１４は全開
となる制御パターン■が選択されるものである。

要求レベルが１の場合には送風機の回転速度低速（Ｌ）
、室内機シャッタ８は絞り、グリルシャッタ１４も絞り
となる制御パターン■が選択されるものである。

このように、１部屋空調の場合には、温度設定器からの
要求レベル（１から５まで分ける）と制御パターン（■
から■までに設定）は対応関係にあるが、空調する部屋
数が２部屋以上の場合には、温度設定器からの要求レベ
ルを加算してその加算値にて例えば、２部屋空調の場合
、８以上が制御パターン■、７〜６が制御パターン■、
５〜４が制御パターン■、３以下が制御パターン■に定
められる。

３部屋空調の場合、９以上が制御パターン■、８〜６が
制御パターン■、５以下が制御パターン■に定められる
。

４部屋空調の場合７以上が制御パターン■、６以下が制
御パターン■にそれぞれ定められる。

以上のように、温度設定器１７からの要求レベルに対応
して制御パターンが適宜決定され、これから、下記する
ように部屋内の温度が設定温度に達するまでの制御が行
なわれるものである。

第３図、第４図において、所望する部屋が温度設定器で
設定した温度に達してからの温度制御例が示されており
、前記したように、ステップ１０１では温度設定器で設
定された温度に対応する制御パターンが選択される（こ
のステップでは部屋の温度が設定温度に達していない）
。そして、設定温度に達する（ステップ１０２判断）と
、ステップ１０３に移行して最低能力の制御パターン運
転（例えば■で運転）とされる。

そして、この最低能力の制御パターン運転がなされたが
それでも能力過多となり、設定温度より数度高い又は低
い閾値温度を越えるとステップ１０４で判断され、送風
機が停止（ステップ１０５）される。即ち、部屋には空
調空気が送られなくなる。その状態が継続し、再び設定
温度を越えるようになると、ステップ１０６で判断され
、送風機が駆動（ステップ１０７）され、停止指示（ス
テップ１０８）がなければ、再びステップ１０４に戻さ
れ、停止指示があれば停止して終了する。

また、ステップ１０４で最低能力制御パターン運転がな
され、閾値温度を越えない場合で能力が足らず再び設定
温度を越えるようになる（ステップ１１０判断）と、最
大能力の制御パターンより一段低い能力の運転例では■
制御パターンが選択（ステップ１１１）され、停止指示
（ステップ１１２）がなく、閾値温度を越える（ステッ
プ１１３）ようになると、送風機がＯＦＦ　（ステップ
１１４）される。そして、部屋の温度が再び設定温度を
越える（ステップ１１５）ようになると、現在の制御パ
ターンよりも一段低い能力の制御パターン（例えば、■
）で運転（ステップ１１６）され、ステップ１１７にて
最低能力の制御パターンが判断され、ＹＥＳの場合には
、ステップ１０４へ戻り、Ｎｏの場合には、ステップ１
１２に戻り、部屋内の温度により徐々に制御バ５ターン
の下位に移行されるようになる。

（発明の効果）以上のように、この発明によれば設定温度に達した状態
で送風を停止させるのでなく、最低の能力制御パターン
に落して部屋の温度の急変を防ぎながらその状態で設定
温度より数度高い又は低い閾値温度を越えれば送風機を
停止させ、また、最低能力の制御パターンでは能力不足
であり、設定温度を越えるようになると、最大能力の制
御パターンよりも所定段低い能力制御パターンに変えら
れるものであり、再び、設定温度を越えるようになれば
、現在よりも一段低い制御パターンに変え、部屋内の設
定温度を安定して維持できるように制御され、その制御
が急激な変化を供なうオンオフ時と異なり、空調雰囲気
は良好である。また、能力も部屋に合せることができ、
省エネルギー効果を有しているものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るダクト式空調装置の構成図、第
２図は吹出口及び吸込口の要部拡大図、第３図はこの発
明のフローチャート図、第４図はモード別の制御パター
ンの決定例を示す特性線図である。１・・・ダクト式空調装置、２・・・室内機、３・・・
送風ダクト、５・・・送風機、８・・・室内機シャッタ
、１６・・・室温センサ、１７・・・温度設定器。

Claims

【特許請求の範囲】送風機の回転速度、室内機のシヤツタの開度、グリルシ
ヤツタの開度を予め設定した制御パターンにより空調運
転を行なうようにしたダクト式空調装置において、設定温度に達したら、予め定めた最低能力の制御パター
ンに落し、この最低能力の制御パターンにて部屋の温度
が設定温度より数度高い又は低い閾値温度を越えるよう
になれば送風機を停止し、また閾値温度に至らず設定温
度を越える場合に、能力を最大能力の制御パターンより
も所定段低い能力の制御パターンに変え、以後設定温度
を越えるたびに現在よりも一段低い能力の制御パターン
に変えて部屋の温度制御を行なうようにしたことを特徴
とするダクト式空調装置の制御方法。