JP2017101875A - 複数給気ファンを備えた空気調和装置の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
1台の空気調和装置で、複数系列の独立駆動する複数のファンモータ・給気ファンを設け、複数系列の独立して冷温水の供給量を制御可能な電動二方弁を用いて稼働する冷暖房の熱交換用のコイルを設けた空気調和装置において、冷暖房の高負荷運転時では全供給ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動し、コイル吹出し側の温度センサーの値によって全コイルを自動制御で稼働し、中負荷運転時では複数系列の全供給ファン又は選択した給気ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動し、コイル吹出し側の温度センサーの値によって複数系列の全コイル又は選択したコイルを自動制御で稼働し、低負荷運転時は選択した1系列の給気ファンを制御して駆動し、選択した1系列のコイルを制御して稼働する運転方法。
【選択図】図1
Description
このため、特許文献1のように、給気ファンである送風機側を2台以上のダブルプラグファンを備えた空気調和装置も提案されているが、ファンが故障する事故があった場合に、これに対処するための2台給気ファンにすることを主眼としているため、省エネ運転や低負荷時での制御が十分には行われない。
また、特許文献2には、本出願人らによって、2台以上のファンと2台以上のコイルを設けた空気調和装置が提案されているが、空調の中断が許されない電算機室のような施設におけるバックアップであって、省エネ運転や低負荷時での制御のためではない。
また、前述した特許文献2の空気調和装置(システム)も、バックアップのために2台構成の給気ファンを備えた空気調和装置ではあるが、電算室用として開発したものであるため、暖房用コイルは配置しておらず、通常運転時の空気調和状態とほぼ同等の状態に維持しなければならず、熱交換機であるコイルも二台備え、そのためのファンモータを回転制御するためのインバータもそれぞれ備える必要があった。
すなわち、1台のファンが停止した異常運転時には駆動しているファンモータの回転数をインバータにより高めるとともにコイルへの熱媒体の供給量を調整する必要があり、又は、1台のコイルの稼働が停止した異常運転時には、稼働しているコイルへの熱媒体の供給量を調整する必要があった。
このため、通常の居室の空気調和装置では、暖房システムが必要であるが暖房コイルが配置されておらず、また、高価な冷却コイルを2台設けることや、駆動モータを制御するためのインバータを必要とすること、駆動モータへの複雑な制御手段を必要とする等の問題点があった。
また、電算機室用として開発したものであるので、空調の中断が許されないことから、バックアップ機能を設けたもので、省エネ運転や低負荷時での制御のためではない。
本発明の課題は、夏期や冬期の空気調和装置のファン駆動モータ及び冷媒供給コイルにおける高負荷運転時であるピーク時において、複数の給気ファンモータ及び給気ファンとコイルが、効率の良い運転ができ、中負荷運転時や低負荷運転時であるオフピーク時にも、これに適した給気ファンモータ及び給気ファンとコイルが効率よく省エネルギー運転を可能とし、更に低負荷運転時には、給気ファンモータ及び給気ファンとコイルを制御可能な範囲に広げて、ファンモータと電動二方弁とを全域で空調制御が可能となり、且つ、より省エネが可能となる空気調和装置の運転方法を提供することにある。
空気調和装置の冷暖房の高負荷運転時では、全部の供給ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動するとともに、コイル吹き出し側の温度センサーの値によって全部のコイルを自動制御で稼働させ、
中負荷運転時では、複数系列の全部の供給ファン又は選択した給気ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動させるとともに、コイル吹き出し側の温度センサーの値によって複数系列の全部のコイル又は選択したコイルを自動制御で稼働し、
低負荷運転時は選択した1系列の給気ファンを制御して駆動させるとともに、選択した1系列のコイルを制御して稼働させるようにしたことを特徴とする空気調和装置の運転方法である。
請求項2の発明は、前記複数の各回転制御される給気ファンが停止する場合には、チャタリングが発生する領域の回転数以上に維持した後、チャタリングが発生しない状態になった時点で停止し、給気ファンが回転始動する場合には、チャタリングが発生する状態を経過した後にチャタリングが発生する領域の回転数以上から稼働するようにしたことを特徴とする請求項1に記載空気調和装置の運転方法。
請求項3の発明は、前記高負荷運転時では複数系列の駆動可能なファンモータ及び給気ファンは2系列であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置の運転方法である。
請求項4の発明は、前記高負荷運転時では複数系列のコイルは2系列であることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の空気調和装置の運転方法である。
請求項5の発明は、前記高負荷運転時では複数系列のコイルは3系列であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の空気調和装置の運転方法である。
また、冷夏や暖冬、秋や春の中負荷運転時には、複数系列の全部の供給ファン又は選択した給気ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動し、複数系列の全部のコイル又は選択したコイルを自動制御で稼働するので、各系列の効率よい運転が可能となるので、省エネルギー運転が可能となる。
更に、温度調整が殆ど不要なオフピーク時の低負荷運転時にも、1系列の1台の給気ファンモータ及び給気ファンとコイルを稼働させて、小型の給気ファンモータと極めて低い送風範囲にまで制御可能となり、1系列の1台コイルの電動二方弁が制御可能な最低値まで下げることが可能となり、結果として、制御範囲が広がるとともに省エネルギー運転が可能となる。
また、付随的効果として、1台の空気調和装置に2台以上のファン駆動モータ及び給気ファンとコイルを配備したので、一方のファン駆動モータやファンが故障したり、コイルに不具合が生じても、他方のファン駆動モータ及び給気ファンやコイルを稼働させれば、空気調和装置の運転方法を正常な他のファン駆動モータ及び給気ファンで連続して駆動させることができるので、その間に故障した給気ファンの補修が可能である。
また、請求項5の発明によれば、低負荷運転時において、給気ファンモータの回転は、チャタリングが発生しない所定の回転数と停止との間には存在させないようにしたので、空調機の操作が安定し、騒音の発生も小さくすることができる。
図1は空気調和装置1の全体の概略を示す正面図で、1台の空気調和装置1において、2系列の独立駆動する複数のインバーターを介して駆動可能なファンモータ及び給気ファンを設けるとともに、2系列の独立して冷温水の供給量を制御可能な電動二方弁を用いて稼働する冷暖房の熱交換用のコイルを設けた空気調和装置である。図2はファン室側からの側面図、図3は図1の平面図である。図1乃至図3において、空気調和装置1は、主に図1の右側の熱交換(コイル)室2と左側ファン室3からなっており、両室はファン室3の振動を熱交換室2に伝わるのを遮るために、必要に応じて連結キャンバス4で気密に連結されている。なお、振動が少ない場合や遮断する必要がなければ、連結キャンバス4ではなく直結してもよい。
このように、本空気調和装置の運転方法は、給気ファン(送風機)側を複数系列の「ダブルプラグファン」と、コイル側を複数系列の「段数分割型コイル」とで構成することにより、中負荷時及び低負荷時の制御性の向上を図った空調機である。
この二方弁24はコイル23の下流側に設けた温度センサー242の値に対応して制御ボックス241により制御される。
この空気調和された空気はファン室3に導入されるが、ファン室3は2台の給気ファンであるプラグファン5a,5bのために隔壁31で仕切られて、それぞれのプラグファン室32a,32bが形成され、このそれぞれの室内にプラグファン5a,5bとこれらの給気ファンからの吹き出された空気を案内する渦巻き状の空気案内板51a,51bが配置されており、これらのプラグファン5a,5bに対応して、ファン室3のファン室枠体33の外側のモータ架台34a,34bを直結し、且つ、おのおののプラグファン5a,5bは、互いに独立して駆動可能な駆動モータ6a,6bが接続されている。
また、プラグファン5a,5bは駆動モータ6a,6bに直結させたので、従来のようなベルトや軸受けを必要としないので伝動ロスが少なく、軸動力を軽減するとともに、ベルト交換に関わる時間、材料費、メンテナンスコストを不要としている。
前記プラグファン5a,5bに対応して、ファンの下流には居室8に調和された給気SAを給気ダクト(図示さず)に連結する共通の供給口35が設けられ、また、ファンの下流側で供給口35の下流側の中間位置には、それぞれの稼働時のプラグファン5a,5bの風圧により自動的に開口し、風圧が無い場合には閉じる供給ダンパ7a,7bが配置されている。
この重り74は、ダンパ羽根71の自重による回動度合いを調整するためのもので、図2の右側の点線の状態のように、ファンからの風圧が無い場合には、ダンパ羽根71自体の重さの下向きの力(図矢印)によりダンパ羽根71自体も反時計方向に回転し、複数のダンパ羽根71はリンク75により連動して同じように水平状態に近づき、供給ダンパ7a,7bを閉じた状態に維持する。
逆に、プラグファン5a,5bが稼働され風圧が生じると、図2の左側の実線の状態のように、ダンパ羽根71の面が風圧を受け、ダンパ羽根の自重での下向の力に抗して、供給ダンパ7a,7bのダンパ羽根71が時計方向に回動して自動的に開口するが、この際にダンパ羽根71の自重が余り重すぎると開口負荷が大きすぎるので、重り74は、その際の回動度合いが適当になるように、すなわち、ダンパ羽根71の回動が軽くなるように、下向きの加重を調整可能となるように取り付けられている。そして、供給ダンパ7a,7bが自動開口されて給気SAを居室8に供給する。
したがって、この供給ダンパ7a,7bは、ダンパ入れ替えの手間もなく、別途に動力を必要としない省エネルギータイプのものである。なお、ダンパ羽根71の回動方向の反時計方向及び時計方向については、ダンパの自動開閉が可能であれば逆方向であっても勿論構わない。
[給気ファン(送風機)の作動]
[2ファン稼働の正常運転時]
2ファン稼働の正常運転時、すなわち、夏場(日中)や冬場(夜間)の空気調和装置の稼働ピーク時、或いは、日中や夜間の稼働ピーク時には、2台の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bは通常の回転で、送風を最大にして空気調和した給気SAを居室8に供給する。この場合は図4の運転状態図の右側の状態の2台運転領域であり、図5に示すように、2ファン風量−静圧線図である。
上記図4について詳細に説明すると、2台のファンA,Bを稼働する第1の実施例を示す図で、給気ファン制御を行うステップS11でファンA,Bを制御するが、その時点でのステップS12で目標風量が設定値(SP)される。目標風量が設定値(SP)が、仮に、給気ファン作動図のSP線に示すように設定されると、これに近づくようにファンA,Bが制御される。
この場合、目標風量が設定値(SP)が、日中の稼働ピーク時の稼働負荷が最大の場合は、図4の右側の状態でファンA,Bともにmaxの100%の風量を供給する。
次に、日中の稼働ピーク時を過ぎて稼働負荷が下がり、ステップS12で目標風量が設定値(SP)が下がってくると、ファンBに風量を低下させるVAV開度制御信号が出力され、ファンAの回転数が下がり、ファンA,B全体で適正な風量に制御される。
このチャタリング発生について本実施例で更に説明すると、1台の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bの稼働を停止に近づいた場合に、小刻みに駆動モータ6a,6bがon/offを繰り返すチャタリングが発生することがある。これを防止するために、図4の給気ファン作動図に示すように、例えば、給気ファンAの回転数が低下して、チャタリング発生領域に入る直前の最小回転数(min)、或いは、チャタリングが発生しない所定の回転数を維持し、チャタリングが発生しない領域を経過した時点で給気ファンAの稼働を停止すようにすればよい。給気ファンBの停止の場合の動作も同じである。
目標風量が設定値(SP)が更に下がって、給気ファンBによる送風が不必要となると、給気ファンBの回転は、チャタリング発生領域に存在することを避ける為に、チャタリング発生領域に入る直前の最小回転数(min)に維持し、チャタリング発生領域を過ぎた時点で停止する。
1ファン稼働の正常運転時には、春、秋等或いは朝夕のオフピーク時には、どちらか1台の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bの稼働を停止する。
これは、例えば、温度センサーを用いて制御すれば良いが、この場合には図4の1台の運転領域で、図5の2ファンと1ファンの送風割合のグラフから明らかなように、2台の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bをフル稼働させた状態(100%)に比べて、1台だけの稼働でも2台稼働時の約70%の風量が得られることを利用したもので、1台だけの稼働であるから省エネルギーに寄与する。
また、インバータの下限周波数運転時の風量が大型の1ファン時の約半分まで小風量化でき、全体の制御幅が大きくすることができる。
逆に、給気ファンA,Bの回転を開始する場合も、開始直後は通常であればチャタリング発生領域に遭遇するので、図4の給気ファンA,Bの給気ファン作動図に示すように、チャタリング発生領域を避けるために、各給気ファンA,Bの最小回転数(min)に達する状態になった時点で回転を開始する。こうして、給気ファンファンA,Bの回転開始時に発生するチャタリングを防止する。
この第2の実施例が第1の実施例と異なるのは、2台のファンA,Bが100%稼働した後、負荷が軽減した場合に、2台のファンA,Bの回転が同時に低下させるように稼働させる。
次に、給気ファン(送風機)Aは全体の風量が60〜70%に達するとその回転数を維持し、チャタリング発生領域を経過した後に停止させる。一方、給気ファン(送風機)Bは全体の風量が60〜70%に達するとその回転数を維持し、給気ファンAが停止すると100%の稼働に戻し、以後は給気ファンBだけを稼働する。
すなわち、本件発明は、一台だけを100%稼働させると、コイルの風損が軽減するので、2台回動の全体の60〜70%をカバーでき、効率よく稼働できるからである。
給気ファンBだけを稼働させた状態は、第1の実施例と同じで、停止直前ではチャタリング発生領域を避けて停止させる。また、逆に、給気ファンA,Bの回転を開始する場合も、第1の実施例と同じでように、給気ファンA,Bの最小回転数(min)に達する状態、又は、効率が良い風量が60〜70%に達する時点で回転を開始する。
2台の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bが最大稼働に対応して、2台のコイルは最大量の冷暖房を供給する。
この場合は、図7において、ステップS21で吹出温度制御工程でコイルA,BのバルブA,Bを制御するが、夏場の日中或いは冬場の夜間の稼働ピーク時を過ぎて稼働負荷が下がってくると、適正なコイルの冷水或いは温水を供給するためステップS22の目標吹出温度設定で、ステップS22の目標吹出温度設定値であるの固定値や外部信号を出力する。この目標吹出温度設定値(SP)に基づいてコイルA,BのバルブA,Bの開度を閉める信号が出力され、ステップS23でコイルに供給される冷媒が冷房であるか暖房であるかを判断してコイルA,BのバルブA,B全体で適正な水量に制御される。その後はステップS21に戻る。なお、この際、夏場はコイルA,Bには冷水が、冬場には温水を供給するようにプログラムされている場合や、手動で切り替える。
この目標吹出温度設定値(SP)に基づいて、バルブA,Bの開度が制御されるが、目標吹出温度設定値(SP)が最大高負荷冷房時(図7)の冷房バルブ作動図の右側に出力された場合には、コイルA及びコイルBは100%で稼働し、図7のような位置に目標吹出温度設定値(SP)が設定された場合には、中負荷冷房時にはコイルBの水量を最大し100%で稼働し、コイルAの水量は0%〜100%に制御し稼働する。また、あまり冷房が必要でなく、図7冷房時バルブ作動図で目標吹出温度設定値(SP)が左側にある場合の低負荷冷房時には、バルブBを0%〜100%で単独稼働し、コイルAの水量を0%として稼働を停止する。
また、図7のステップS23で暖房と判断され、最大高負荷暖房の場合には暖房バルブ作動図の左側に示すように、コイルA及びコイルBは100%で稼働し、図7のような位置に目標吹出温度設定値(SP)が設定された場合の中負荷暖房の場合には、コイルBは100%で稼働し、コイルAは0%〜100%で稼働し、低負荷冷房時にはコイルBを0%〜100%で単独稼働し、コイルAの水量を0%として稼働を停止する。
1コイル稼働の正常運転時の場合には、1コイルだけを稼働して、適切な水量を維持しする。すなわち、上下複数段のヘッダ・電動(電磁)二方弁を持つコイルにすれば、中負荷運転時、低負荷運転時のような部分負荷時は通水段数を削減することによって、主管での水速を維持し、コイルの効率と制御性を確保するとともに、コイル出口水温の確保を容易にする。また、低負荷運転時の風量低減による吹出し温度の低下を、非通水部を通過するバイパスエアのミキシングによって軽減させることができる。すなわち、電動二方弁24を分割することによって、1コイルの単位時間あたりにバルブを通過する流体の体積であるCV値を小さく出来、少水量時の制御性を向上させ、更に少ない水量まで制御可能にする。
この場合には、低負荷冷房時にはコイルAのバルブAを閉めて水量を止め、コイルBをバルブBの開度を0%〜100%で適切な水量を供給するように稼働させる。また、低負荷暖房時にはコイルAのバルブBを閉めて、コイルBを0%〜100%で単独稼働させる。このように、空調すべき空気温度差があり、適度の水速のある最も効率の良い状態でのコイルを稼働するようにする。
ところで、吹出し温度制御をコイル出口温度センサー242で行うが、負荷率に応じてコイル23上段の電動二方弁24から通水量を制御し、上段二方弁24aの全閉後は下段の二方弁24bだけを制御すれば、結露の影響を排除できる。
なお、本実施例ではコイルの段数は2段以上の複数段にしたが、2段の場合も同じ段数で分割する以外に、段数比1:2など変えるパターンにしても良い。
前述したように、この極低負荷運転時には給気ファンの回転は超低速にしなければならいが。インバーターの周波数を低くしての駆動モータ6a,6bの回転制御は困難となり、コイルの流速・流量とも僅かになり電動二方弁24での制御が困難になる。
従来、この領域での給気ファンの回転は制御不能であり、負荷は零に近いので、給気ファンモータは停止するか、或いは、成り行き又はプログラム制御されたON−OFF制御に切り替えるか、また、コイルの電動二方弁が制御可能な最低値以下になった場合には、電動二方弁とを閉めるか、或いは、成り行き又はプログラム制御されたON−OFF制御に切り替えていた。
この点、本発明では、上記のチャタリングを防止するために、第1の実施例1のように、チャタリング発生領域に入る直前の最小回転数(min)に維持するか、或いは、第2の実施例のように、給気ファンの単独稼働でも60から70%の風量が得られる回転数で両方の給気ファンの回転数を維持して、両実施例とのチャタリング発生領域を過ぎた時点で停止するようにする。また、単独稼働となった給気ファンの停止もチャタリング発生領域に入る直前の最小回転数(min)に維持し、チャタリング発生領域を過ぎた時点で停止する。
すなわち、複数の各回転制御される給気ファン(送風機)が停止する場合には、チャタリングが発生する領域の回転数以上に維持した後、チャタリングが発生しない状態になった時点で停止し、給気ファンが回転始動する場合には、チャタリングが発生する状態を経過した後にチャタリングが発生する領域の回転数以上から稼働するようにしたものである。
逆に給気ファンの回転をあげる場合も図4、図6に示すように、チャタリング発生領域をさける稼働に給気ファンの回転を制御する。
このように制御することにより、給気ファンに過大な負荷を与えず、騒音も少なくすることができる。
上述したように、駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bの一方だけでも、2台稼働時に比べて約70%の送風が得られるので、万が一、一方の1台の駆動モータ6a,6bが故障等で停止しても、他方の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bでバックアップ運転が可能となり、又、停止した駆動モータ6a,6b側の給気ダンパ7a,7bが閉じる。したがって、従来のようにバックアップ機を用意する必要がないので、常に最低限の風量が確保できるので、スペース的にも有利でありバックアップスペースの無い現場でも採用可能であり、サービス性の低下等で大きな損害を来すこともない。
しかも、互いの両駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bが独立構造で、かつ、どちらか一方の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bを停止しても最低限の風量が確保できることから、他方の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bのメンテナンス、修理、交換が容易に行うことができ、これまで不可能であって空調中のメンテナンスを行うことができる。
もっとも、故障し停止した駆動モータ6a,6b側の供給ダンパ7a,7bは自動的に閉じて、バックアップ運転に切り替わるが、本実施例では、メンテナンス対象のプラグファン5a,5bのインレットコーン等の吸い込み口には、特段封鎖手段を設けていないので、メンテナンス作業に当たっては、一旦2台駆動モータ6a,6bを停止してメンテナンス対象の吸い込み口に蓋をする必要がある。
すなわち、オフピーク時には、一方の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bを停止させ、1台の駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bを最も適正な状態で効率良く稼働させることができるので省エネルギーに寄与することが可能となる。
さらに、各プラグファン5a,5bの下流の供給口35には風圧により自動的に開口し風圧が無い場合には閉じる供給ダンパ7a,7bをそれぞれ配置し、いずれかのプラグファン5a,5bが停止した異常運転時には、対応する駆動モータ6a,6b及びプラグファン5a,5bの供給ダンパ7a,7bが自動的に閉じるようにしたので、複雑な制御系を必要とせず装置の製作費も安価で保守が簡便である。
また、基本的には空気調和装置1の1台だけでバックアップ空気調和装置を配備する必要がなく制作費用を安価にすることが出来る。
2・・熱交換室、21・・還気口、22・・フィルター、
23(23a,23b)・・冷暖房コイル、
24(24a,24b)・・電動二方弁、241・・制御ボックス、
242・・温度センサー、
25・・水気化式加湿器、
3・・ファン室、31・・隔壁、32a,32b・・プラグファン(給気ファン)室、33・・ファン室枠体、
34a,34b・・モータ架台、35・・供給口、
4・・連結キャンバス、
5a,5b・・プラグファン、51a,51b・・空気案内板、
6a,6b・・駆動モータ(給気ファンモーター)、
7a,7b・・供給ダンパ、71・・ダンパ羽根、72・・回動軸、
73・・回動腕、74・・重り、75・・リンク、
8・・居室、81・・温度センサー、82・・可変風量制御装置(AVA)、
83・・インバーター装置83
Claims (5)
- 1台の空気調和装置であって、複数系列の独立駆動する複数のインバーターを介して駆動可能なファンモータ及び給気ファンを設けるとともに、複数系列の独立して冷温水の供給量を制御可能な電動二方弁を用いて稼働する冷暖房の熱交換用のコイルを設けた空気調和装置において、
空気調和装置の冷暖房の高負荷運転時では、全部の供給ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動するとともに、コイル吹き出し側の温度センサーの値によって全部のコイルを自動制御で稼働させ、
中負荷運転時では、複数系列の全部の供給ファン又は選択した給気ファンを室内温度センサーの値によって自動制御で駆動させるとともに、コイル吹き出し側の温度センサーの値によって複数系列の全部のコイル又は選択したコイルを自動制御で稼働し、
低負荷運転時は選択した1系列の給気ファンを回転制御して駆動させるとともに、選択した1系列のコイルを制御して稼働させるようにしたことを特徴とする空気調和装置の運転方法。 - 前記複数の各回転制御される給気ファンが停止する場合には、チャタリングが発生する領域の回転数以上に維持した後、チャタリングが発生しない状態になった時点で停止し、給気ファンが回転始動する場合には、チャタリングが発生する状態を経過した後にチャタリングが発生する領域の回転数以上から稼働するようにしたことを特徴とする請求項1に記載空気調和装置の運転方法。
- 前記高負荷運転時では複数系列の駆動可能なファンモータ及び給気ファンは、2系列であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置の運転方法。
- 前記高負荷運転時では複数系列のコイルは、2系列であることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の空気調和装置の運転方法。
- 前記高負荷運転時では複数系列のコイルは、3系列であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の空気調和装置の運転方法。
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