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JPS6311147B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6311147B2
JPS6311147B2 JP15387479A JP15387479A JPS6311147B2 JP S6311147 B2 JPS6311147 B2 JP S6311147B2 JP 15387479 A JP15387479 A JP 15387479A JP 15387479 A JP15387479 A JP 15387479A JP S6311147 B2 JPS6311147 B2 JP S6311147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluororesin
heat
metal surface
primer
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15387479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5677142A (en
Inventor
Toshikyo Komazawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Bulge Ind Ltd
Original Assignee
Nippon Bulge Ind Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Bulge Ind Ltd filed Critical Nippon Bulge Ind Ltd
Priority to JP15387479A priority Critical patent/JPS5677142A/ja
Publication of JPS5677142A publication Critical patent/JPS5677142A/ja
Publication of JPS6311147B2 publication Critical patent/JPS6311147B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属面にふつ素樹脂を被覆する方法に
係るものである。
ふつ素樹脂は耐化学薬品性,耐熱性,非粘着性
など優れた特性を有しているので、この特性を利
用し高温・腐食性流体の配管類あるいはフイテイ
ング類などのライニング材として広く利用されて
いる。しかし、この反面、非粘着性であることに
基因して金属面との接着力が極めて弱い。ふつ素
系の共重合体樹脂である熱溶融性ふつ素樹脂(ふ
つ素樹脂共重合体)、例えばテトラフロロエチレ
ンとパーフロロアルキルビニルエーテルとの共重
合体、テトラフロロエチレンとヘキサフロロプロ
ピレンとの共重合体等は融点以上にあつては流動
性をおびて金属等に接着するが、その接着力は極
めて弱く実用に供さなかつた。この為、従来、ふ
つ素樹脂と金属面との唯一の実用的な接着方法と
しては、ふつ素樹脂の表面を金属ナトリウムの液
体アンモニウム溶液あるいは金属ナトリウムのナ
フタリンテトラヒドロフラン溶液で処理してふつ
素樹脂表面を活性化せしめることによつて接着性
を付与し、この表面処理面あるいは金属面に耐熱
性接着剤を塗布し、適当の押圧下のもとで接着し
ている。
しかし、この方法はふつ素樹脂の耐熱性を十分
に生かしていない。すなわち、最も一般的に使用
されている耐熱性接着剤であつても100℃迄の使
用温度では接着剤としての効果を保持し得るが、
それ以上の高温では接着剤自身が熱劣化してしま
い、ふつ素樹脂と金属面との接着力は極度に低下
する。この為、ふつ素樹脂の使用温度範囲が接着
剤の耐熱温度に限定されてしまうという欠点が生
じる。
以上のようにふつ素樹脂と金属との接着は、た
とえできたとしても接着力が弱く実用に供さなか
つたり、接着剤の耐熱範囲に限定され、ふつ素樹
脂の特性を十分いかせなかつた。
そこで、本発明は金属表面にふつ素樹脂のプラ
イマーを塗布し、そのプライマー層上に熱溶融性
ふつ素樹脂の粉末またはフイルムを付着し、これ
を熱溶融性ふつ素樹脂の分解温度以上に加熱して
金属表面に接着層を形成し、ついでこの接着層に
ふつ素樹脂を溶融被着することによつて、金属表
面にふつ素樹脂を強固に被覆するとともに高温に
おいてもふつ素樹脂の被覆体が剥離しない特性を
有する金属面に四ふつ化エチレン樹脂を被覆する
方法を提供するものである。次に具体的に本発明
を説明する。
第1工程では、金属表面にふつ素樹脂のプライ
マーを塗布する。ここで金属表面とは高温・腐食
性流体など苛酷な使用条件で使用される配管,機
器装置等の金属表面でこれにふつ素樹脂のプライ
マーを塗布するものである。
ふつ素樹脂のプライマーはポリテトラフロロエ
チレン(以下PTFEという),テトラフロロエチ
レンとパーフロロアルキルビニルエーテルとの共
重合体(以下PFAという),テトラフロロエチレ
ンとヘキサフロロプロピレンとの共重合体(以下
FEPという),ポリクロロトリフロロエチレン,
ポリビニリデンクロライドなどから選択されたふ
つ素樹脂粉末と、ポリフエニレンサルフアイド,
ポリイミド,ポリアミドイミド,エポキシ樹脂,
シリコーン樹脂、フエノール樹脂などから選択さ
れた耐熱性樹脂を混入した水溶媒系のプライマー
または上記耐熱性樹脂の有機溶液中に上記ふつ素
樹脂粉末を混入した有機溶媒系のプライマーを用
いる。これらの水溶媒系のプライマー及び有機溶
媒系のプライマーにはリン酸,リン酸塩,カツプ
リング剤,キレート剤を添加することが好まし
い。
第2工程では前記塗布されたプライマー層上に
熱溶融性ふつ素樹脂の粉末を散布付着するかまた
は熱溶融性ふつ素樹脂のフイルムを付着する。こ
こで使用する熱溶融性ふつ素樹脂には、融点以上
に加熱すると流動性を呈す前記第1工程で示した
PFA,FEP等の粉末(粒径25〜1000μ)またはそ
のフイルムであり、その粉末は複雑な形状の金属
面に、フイルムは金属板体に適用する。プライマ
ー中のふつ素樹脂がPTFE粉末であるときは、こ
こで付着する熱溶融性ふつ素樹脂はPFA粉末が
好ましい。しかし熱可塑性ふつ素樹脂である
PTFEは、その融点以上の温度に加熱しても流動
性を呈さないので、本発明に適さない。なおプラ
イマー層が乾燥固化しないうちに熱溶融性ふつ素
樹脂の粉末を散布するとこの粉末がよく付着す
る。この場合プライマーは有機溶媒系より水溶媒
系の方が乾燥が遅いので作業し易い。プライマー
が乾燥固化しないうちに熱溶融性ふつ素樹脂の粉
末を散布付着するとその粉末の毛細管現象によつ
てプライマーの塗布層上に均一に粉末が付着して
プライマーの塗布厚さを厳密に調整する必要がな
くなりまた次工程の接着層の厚さもプライマーの
塗布厚さに左右されない。
第3工程では前記プライマーに付着した熱溶融
性ふつ素樹脂の粉末またはフイルムを電気炉で
360〜400℃に加熱分解して金属表面にプライマー
と熱溶融性ふつ素樹脂による接着層を形成する。
金属表面に形成された接着層は焼結された状態で
金属表面に強固に接合している。
第4工程では前記金属表面の接着層にふつ素樹
脂を溶融被着して本発明を完成する。
接着対象物であるふつ素樹脂はPTFE,PFA,
FEP等前記の材料である。PTFEの場合には、焼
成されたPTFE成形品あるいは未焼成のPTFE成
形品(予備成形品)を金属表面の接着層にあてが
いPTFEの融点327℃以上に加熱して接着層を介
して金属表面に接合する。PFAの場合には、
PFAは融点305℃に加熱すると流動性を呈すので
PFAの加熱流動体を加熱状態の金属表面の接着
層に流し込みPFAの被膜を形成(トランスフア
モールド)するかあるいはPFAのフイルムを接
着層に重ね合せて加熱接合してもよい。FEPの
場にはPFAと同様にFEPの融点280℃以上に加熱
して接合する。接着時の加圧は必要としないが接
着対象物がPTFEの場合は多少(1Kg/cm2)の押
圧をかけることが好ましい。
本発明によれば金属表面にふつ素樹脂のプライ
マーを塗布し、このプライマー層上に熱溶融性ふ
つ素樹脂の粉末またはフイルムを付着し、これを
熱溶融性ふつ素樹脂の分解温度以上に加熱して金
属表面に接着層を形成してあるから、ふつ素樹脂
のプライマーによつて金属表面をエツチングし金
属表面に強固に接合した接着層が得られる。そし
て、この接着層を介してふつ素樹脂を加熱溶融被
着するものであるから接着層の一部を形成する熱
溶融性ふつ素樹脂と溶融接着して金属表面に接着
対象物のふつ素樹脂が強固に接合する。また接着
層はふつ素樹脂のプライマー及び熱溶融性ふつ素
樹脂から構成されているので耐熱性に優れ、高温
においても金属面からふつ素樹脂の被覆が剥離す
るようなことがない。
発明の完成過程においては、金属表面にPFA
粉末またはフイルムを載置し、PFAの分解温度
以上に加熱してPTFE板を加熱接合したが、その
接合強度は極めて弱く室温中での剥離強度が1〜
2Kg/cmが最大であつて不満足なものであつた。
また金属表面にふつ素樹脂のプライマーを塗布
し、これを加熱分解してPTFE板を加熱接合した
がこの接合には大きな圧力が必要である上、塗膜
厚さに制限があり厚膜の調整が困難である。この
塗膜の厚さが大きくなると火ぶくれを生じそのた
めに安定した剥離強度が得られにくく再現性に乏
しい欠陥があつた。
本発明においてはふつ素樹脂のプライマーと熱
溶融性ふつ素樹脂を組み合せ、しかも分解温度に
加熱する手段によつて従来想定し得ない接合力を
有する接着層を形成することができ、そしてこの
接着層を介して金属面にふつ素樹脂を加熱溶融接
合することによつて剥離強度9〜10Kg/cmを得る
ことができた。
実施例 1 ステンレス平板(SUS304)の表面をグライン
ダーによつてみがき、ベンジンで脱脂して清浄し
た。このステンレス平板にエポキシ樹脂とカツプ
リング剤を混入したPTFEデイスパージヨンをガ
ラスのはけにて塗布し、未だ乾燥せぬうちに
PFA粉末を散布付着し、その後これを電気炉に
入れ390℃,20分間加熱分解処理を施してステン
レス平板の表面に接着層を形成した。
このステンレス平板を電気炉から取りだし水に
て急冷し、接着層の上にPFAシート(厚さ2.3mm)
を重置して電気炉中で350℃,20分間加熱してス
テンレス平板の接着層にPFAの被覆層にPFAの
被覆層を形成した。これにて得られたステンレス
板とPFAの剥離強度は10Kg/cmであつた。
実施例 2 SS41平板の表面をみがきベンジンで脱脂しこ
れを380℃の電気炉中で焼いて表面に青色の酸化
鉄の皮膜を形成した。このSS41平板にポリフエ
ニレンサルフアイドとリン酸を混入したPTFEデ
イスパージヨンをはけにて塗布し、この塗布面に
PFAフイルムを載置しこれを電気炉に入れ380
℃,30分加熱分解処理を施してこの平板の表面に
接着層を形成した。
この平板を電気炉から取り出し冷却後、接着層
の上に予備成形したPTFE板を載置し治具にて1
Kg/cm2の加圧固定し電気炉中で380℃,20分間加
熱してSS41平板の接着層にPTFEの被覆層を形
成した。これにて得られたSS41板とPTFEとの
剥離強度は10Kg/cmであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属表面にふつ素樹脂のプライマーを塗布
    し、そのプライマー層上に熱溶融性ふつ素樹脂の
    粉末またはフイルムを付着し、これを熱溶融性ふ
    つ素樹脂の分解温度380℃以上に加熱して金属表
    面に接着層を形成し、ついでこの接着層にふつ素
    樹脂を溶融被着することを特徴とする金属面にふ
    つ素樹脂を被覆する方法。
JP15387479A 1979-11-28 1979-11-28 Method of coating metallic surface with fluorine resin Granted JPS5677142A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15387479A JPS5677142A (en) 1979-11-28 1979-11-28 Method of coating metallic surface with fluorine resin

Applications Claiming Priority (1)

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JP15387479A JPS5677142A (en) 1979-11-28 1979-11-28 Method of coating metallic surface with fluorine resin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5677142A JPS5677142A (en) 1981-06-25
JPS6311147B2 true JPS6311147B2 (ja) 1988-03-11

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ID=15571991

Family Applications (1)

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JP15387479A Granted JPS5677142A (en) 1979-11-28 1979-11-28 Method of coating metallic surface with fluorine resin

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JPS5677142A (en) 1981-06-25

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