JPS627292B2 - - Google Patents
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- JPS627292B2 JPS627292B2 JP57036839A JP3683982A JPS627292B2 JP S627292 B2 JPS627292 B2 JP S627292B2 JP 57036839 A JP57036839 A JP 57036839A JP 3683982 A JP3683982 A JP 3683982A JP S627292 B2 JPS627292 B2 JP S627292B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は和装織物等に使用する、いわゆる金
糸、銀糸と呼ばれる金属調撚糸の製造方法に関す
る。
糸、銀糸と呼ばれる金属調撚糸の製造方法に関す
る。
金糸、銀糸等の金属調撚糸は、和服、帯などの
和装織物、ネクタイ、刺繍糸、畳ぶち等に豪華さ
を付与するために多く使用されており、従来はポ
リエステルフイルムに金属蒸着を行つた後、ウレ
タン、エポキシ、ニトロセルロース等の樹脂をオ
ーバーコートして製造されている。
和装織物、ネクタイ、刺繍糸、畳ぶち等に豪華さ
を付与するために多く使用されており、従来はポ
リエステルフイルムに金属蒸着を行つた後、ウレ
タン、エポキシ、ニトロセルロース等の樹脂をオ
ーバーコートして製造されている。
しかしながら上記金属調撚糸は基材がポリエス
テルであるから硬く、しなやか性がとぼしく安ぽ
い、強度が小さい等の欠点を有しており、又染色
方法、染色条件によつてはしばしば染色されるの
で、金属調撚糸とこれを製織する他の繊維とを予
め別々に染色を行つた後製織する必要があり、手
数がかかるという欠点があつた。
テルであるから硬く、しなやか性がとぼしく安ぽ
い、強度が小さい等の欠点を有しており、又染色
方法、染色条件によつてはしばしば染色されるの
で、金属調撚糸とこれを製織する他の繊維とを予
め別々に染色を行つた後製織する必要があり、手
数がかかるという欠点があつた。
本発明は上記欠点に鑑み、軟かく、しなやかで
肌ざわりが良く高価な感じがし、強度が大であ
り、又染色によつてそまらず製織した後に他の繊
維だけを染色することができる金属調撚糸を製造
する方法を提供せんとしてなされたものであつ
て、その要旨は、フツ素樹脂フイルムを、該フツ
素樹脂の軟化温度より低い温度で、圧延ロールに
狭圧して2/3以下の厚さに圧延した圧延フイルムの 少なくとも一面に金属を真空蒸着して得られた金
属蒸着フイルム同志もしくは該金属蒸着フイルム
と上記圧延フイルムとを、金属蒸着層が内側にな
るように接着し、得られた積層フイルムを細巾長
尺に切断した後、撚糸することを特徴とする金属
調撚糸の製造方法に存する。
肌ざわりが良く高価な感じがし、強度が大であ
り、又染色によつてそまらず製織した後に他の繊
維だけを染色することができる金属調撚糸を製造
する方法を提供せんとしてなされたものであつ
て、その要旨は、フツ素樹脂フイルムを、該フツ
素樹脂の軟化温度より低い温度で、圧延ロールに
狭圧して2/3以下の厚さに圧延した圧延フイルムの 少なくとも一面に金属を真空蒸着して得られた金
属蒸着フイルム同志もしくは該金属蒸着フイルム
と上記圧延フイルムとを、金属蒸着層が内側にな
るように接着し、得られた積層フイルムを細巾長
尺に切断した後、撚糸することを特徴とする金属
調撚糸の製造方法に存する。
本発明において用いられるフツ素樹脂フイルム
としてはフツ素を含み、圧延しうる樹脂のフイル
ムであればよく、たとえば四フツ化エチレン―エ
チレン共重合体、四フツ化エチレン―パーフツ化
アルキルビニルエーテル共重合体、四フツ化エチ
レン―六フツ化プロピレン共重合体、ポリ三フツ
化エチレン、ポリフツ化ビニリデン、ポリフツ化
ビニル等があげられ、四フツ化エチレン―エチレ
ン共重合体が好適に使用される。
としてはフツ素を含み、圧延しうる樹脂のフイル
ムであればよく、たとえば四フツ化エチレン―エ
チレン共重合体、四フツ化エチレン―パーフツ化
アルキルビニルエーテル共重合体、四フツ化エチ
レン―六フツ化プロピレン共重合体、ポリ三フツ
化エチレン、ポリフツ化ビニリデン、ポリフツ化
ビニル等があげられ、四フツ化エチレン―エチレ
ン共重合体が好適に使用される。
本発明においては上記フツ素樹脂フイルムを圧
延するのであるが、圧延は上記フツ素樹脂フイル
ムを少なくとも一対の圧延ロールの間で狭圧し、
厚みを減少させると共にその寸法を延ばすことに
よつて行なわれる。該圧延する際の温度は上記フ
ツ素樹脂の軟化温度以上になると、樹脂が流動す
るようになるため強度が大にならず、軟かくしな
やかな感じがしなくなるので軟化温度より低い温
度に限定されるが、室温より低くなると均一な厚
みに圧延することが困難になるので、室温以上で
あるのが好ましい。圧延倍率は圧延倍率が小さい
と圧延の効果がでないので2/3以下の厚さに限定さ れるが、圧延倍率が大になると均一な厚みに圧延
することが困難になるので1/4以上であるのが好ま しい。
延するのであるが、圧延は上記フツ素樹脂フイル
ムを少なくとも一対の圧延ロールの間で狭圧し、
厚みを減少させると共にその寸法を延ばすことに
よつて行なわれる。該圧延する際の温度は上記フ
ツ素樹脂の軟化温度以上になると、樹脂が流動す
るようになるため強度が大にならず、軟かくしな
やかな感じがしなくなるので軟化温度より低い温
度に限定されるが、室温より低くなると均一な厚
みに圧延することが困難になるので、室温以上で
あるのが好ましい。圧延倍率は圧延倍率が小さい
と圧延の効果がでないので2/3以下の厚さに限定さ れるが、圧延倍率が大になると均一な厚みに圧延
することが困難になるので1/4以上であるのが好ま しい。
尚、圧延ロールの線圧は100〜5000Kg/cmであ
るのが好ましく、また圧延の際にフイルムがロー
ルにはいるときに蛇行したり、たるんだりしない
程度に0.2〜5Kg/cmのバツクテンシヨンを加え
るのが好ましい。更にロール圧下点に界面活性剤
水溶液を潤滑剤として用いてもよい。
るのが好ましく、また圧延の際にフイルムがロー
ルにはいるときに蛇行したり、たるんだりしない
程度に0.2〜5Kg/cmのバツクテンシヨンを加え
るのが好ましい。更にロール圧下点に界面活性剤
水溶液を潤滑剤として用いてもよい。
本発明においては上述の如く圧延した圧延フイ
ルムに、次に金属を真空蒸着し、金属蒸着層を形
成するが、真空蒸着は公知の任意の方法が採用さ
れてよく、又金属も特に限定されず、たとえば
金、銀、クロム、アルミニウム等があげられ、金
属蒸着層の厚みは100〜2000Åであるのが好まし
い。尚圧延フイルムに金属が強固に蒸着されるよ
うに、圧延フイルムをコロナ放電処理したり、下
塗剤を積層しておくのが好ましい。
ルムに、次に金属を真空蒸着し、金属蒸着層を形
成するが、真空蒸着は公知の任意の方法が採用さ
れてよく、又金属も特に限定されず、たとえば
金、銀、クロム、アルミニウム等があげられ、金
属蒸着層の厚みは100〜2000Åであるのが好まし
い。尚圧延フイルムに金属が強固に蒸着されるよ
うに、圧延フイルムをコロナ放電処理したり、下
塗剤を積層しておくのが好ましい。
本発明においては、次に上記金属蒸着フイルム
と金属蒸着層が内側になるように接着し積層フイ
ルムを作製する。該積層は金属蒸着された圧延フ
イルム同志を接着してもよいし、金属蒸着された
圧延フイルムと金属蒸着されていない圧延フイル
ムとを接着してもよい。又、接着は任意の接着方
法が採用されてよく、たとえば接着後柔軟性を有
するイソシアネート系接着剤、エポキシ系接着
剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤等で接着す
る方法があげられる。
と金属蒸着層が内側になるように接着し積層フイ
ルムを作製する。該積層は金属蒸着された圧延フ
イルム同志を接着してもよいし、金属蒸着された
圧延フイルムと金属蒸着されていない圧延フイル
ムとを接着してもよい。又、接着は任意の接着方
法が採用されてよく、たとえば接着後柔軟性を有
するイソシアネート系接着剤、エポキシ系接着
剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤等で接着す
る方法があげられる。
本発明においては次に上記積層フイルムを細巾
長尺に切断し、撚糸することにより金属調撚糸が
得られる。
長尺に切断し、撚糸することにより金属調撚糸が
得られる。
本発明の金属調撚糸の製造方法は上述の通りで
あり、基材となるフツ素樹脂フイルムはフツ素樹
脂の軟化温度より低い温度で2/3以下の厚さに圧延 されているので柔かくしなやかでありかつ強度が
大なので撚糸する際に伸びることなく撚糸ができ
得られた金属調撚糸は柔かくしなやかで高級感が
あり、強度も大である。又フツ素樹脂は染色しに
くく、金属蒸着層はフツ素樹脂フイルムの間に積
層されるので、本発明によつて得られた金属調撚
糸はいかなる染色方法及び染色条件によつても染
色されず、従つて他の繊維と製織後、他の繊維だ
けを染色することができ、美麗な織物が容易に得
られる。
あり、基材となるフツ素樹脂フイルムはフツ素樹
脂の軟化温度より低い温度で2/3以下の厚さに圧延 されているので柔かくしなやかでありかつ強度が
大なので撚糸する際に伸びることなく撚糸ができ
得られた金属調撚糸は柔かくしなやかで高級感が
あり、強度も大である。又フツ素樹脂は染色しに
くく、金属蒸着層はフツ素樹脂フイルムの間に積
層されるので、本発明によつて得られた金属調撚
糸はいかなる染色方法及び染色条件によつても染
色されず、従つて他の繊維と製織後、他の繊維だ
けを染色することができ、美麗な織物が容易に得
られる。
次に本発明を実施例を参照して説明する。
実施例
厚さ30μの四フツ化エチレン―エチレン共重合
体フイルム(旭硝子社製、アフレツクス)を直径
600mm、面長1400mmの一対の加圧ロールに供給
し、ロール温度100℃線圧1500Kg/cmの条件で圧
延して、厚さ15μ、幅620mmの圧延フイルムを得
た。得られた圧延フイルムを210℃で加熱槽に供
給し1分間加熱した後、コロナ放電処理(45ダイ
ン)し、コロナ放電処理面にアクリル系下塗液を
塗布乾燥し、0.2μの下塗層を積層した。
体フイルム(旭硝子社製、アフレツクス)を直径
600mm、面長1400mmの一対の加圧ロールに供給
し、ロール温度100℃線圧1500Kg/cmの条件で圧
延して、厚さ15μ、幅620mmの圧延フイルムを得
た。得られた圧延フイルムを210℃で加熱槽に供
給し1分間加熱した後、コロナ放電処理(45ダイ
ン)し、コロナ放電処理面にアクリル系下塗液を
塗布乾燥し、0.2μの下塗層を積層した。
次に下塗層上に金を真空蒸着して約700Åの金
蒸着層を積層し、金蒸着層同志をイソシアネート
系接着剤で接着して積層フイルムを得た。得られ
た積層フイルムを5mm巾に切断し撚糸したとこ
ろ、積層フイルムが延伸することなく均一に撚糸
できた。
蒸着層を積層し、金蒸着層同志をイソシアネート
系接着剤で接着して積層フイルムを得た。得られ
た積層フイルムを5mm巾に切断し撚糸したとこ
ろ、積層フイルムが延伸することなく均一に撚糸
できた。
得られた撚糸を、メチルナフタレン系のキヤリ
ヤー(3g/)を用い各種分散染料(1g/
〜0.2g/)で100℃60分間キヤリヤー染色を行
つた。染色後中性洗剤(5g/)で70℃、20分
間洗浄して、撚糸の防汚性を観察したところ、染
着は殆んどみられず、金属の光沢の低下も全くな
かつた。
ヤー(3g/)を用い各種分散染料(1g/
〜0.2g/)で100℃60分間キヤリヤー染色を行
つた。染色後中性洗剤(5g/)で70℃、20分
間洗浄して、撚糸の防汚性を観察したところ、染
着は殆んどみられず、金属の光沢の低下も全くな
かつた。
なお分散染料としてはスミカロンイエロー
SE5G(住友化学社製)、ダイアニノクスフアー
ストレツド2B(三菱化成社製)及びスミカロン
ターコイズブルー(住友化学社製)を使用した。
SE5G(住友化学社製)、ダイアニノクスフアー
ストレツド2B(三菱化成社製)及びスミカロン
ターコイズブルー(住友化学社製)を使用した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フツ素樹脂フイルムを、該フツ素樹脂の軟化
温度より低い温度で、圧延ロールに狭圧して2/3以 下の厚さに圧延した圧延フイルムの少なくとも一
面に金属を真空蒸着して得られた金属蒸着フイル
ム同志もしくは該金属蒸着フイルムと上記圧延フ
イルムとを、金属蒸着層が内側になるように接着
し、得られた積層フイルムを細巾長尺に切断した
後、撚糸することを特徴とする金属調撚糸の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3683982A JPS58156043A (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | 金属調撚糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3683982A JPS58156043A (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | 金属調撚糸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58156043A JPS58156043A (ja) | 1983-09-16 |
JPS627292B2 true JPS627292B2 (ja) | 1987-02-17 |
Family
ID=12480915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3683982A Granted JPS58156043A (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | 金属調撚糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58156043A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6063417U (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-04 | 日本鋼管株式会社 | バケツトコンベヤ式沈砂掻揚装置 |
JPS6088142A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-17 | 積水化学工業株式会社 | 金属調撚糸の製造方法 |
JPS60135250A (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-18 | 尾池工業株式会社 | 金属光沢フイルム |
JP2686669B2 (ja) * | 1990-03-03 | 1997-12-08 | 起夫 西田 | たわし |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6010853Y2 (ja) * | 1980-02-01 | 1985-04-12 | 尾池工業株式会社 | 金銀糸用フイルム |
-
1982
- 1982-03-08 JP JP3683982A patent/JPS58156043A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58156043A (ja) | 1983-09-16 |
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