JPS62203700A - 粉末圧縮成型機における原料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は粉末圧縮成型機の改良、特にその原料供給装置
の改良に関するものである。

［従来の技術］ 医薬品の製造分野では、医薬活性成分（生薬）、賦形剤
、滑沢剤、結合剤および／または崩壊剤などを、それぞ
れ一定の比率に混合し、それを粉末のまま直接、または
一旦細粒、顆粒などの粒状物に成型した後、圧縮成型（
打錠）し、錠剤に成型することがよく行われており、こ
のような場合に粉末圧縮成型機、すなわち打錠機が汎用
きれる。

ところで、周知のとおりかかる粉末圧縮成型機における
被圧縮材料、すなわち粉末または細粒、顆粒等Ｃ以下こ
れらを総称して粉粒体という）の原料粉粒体の供給方式
としては、アジチーティングダイフィーダーと呼ばれる
強制攪拌供給方式と、オーブンフィードシューと呼ばれ
る専ら重力を主体とした供給方式の２種があり、主とし
て前者は流動性に劣る微粉末を供給する場合に、また後
者は流動性に優れた粒状物を供給する場合にそれぞれ利
用されている。

ところが、前記オープンフィードシュー式原料供給装置
は、前述のとおり一応流動性に優れた粉粒体について適
用されるものの強制的に供給するものではないので、原
料粉粒体の粉末圧縮成型機における臼への供給（充填）
が時に不充分なことがあり、これが得られた錠剤の重量
変動の原因ともなっていた。また、運転時（すなわち打
錠中）での回転盤の回転に起因する遠心力によりホッパ
ーから供給された直後の原料粉粒体、および擦切り後の
余剰の原料粉粒体（リターン′ｆｔ）に、その粒度差に
おける偏析をも生じ、これも錠剤重量の変動を惹起する
一因であった。

これらの不都合は、原料供給方式をアジチーティングダ
イフィーダ一式供給装置に変更することである程度防止
することができる。しかしながら、かかる供給方式は、
構造上当該装置内での原料粉粒体の滞留時間が長く、そ
のため該粉粒体が装置内で長時間攪拌されることとなり
、混在する滑沢剤（ステアリン酸またはその金属塩が汎
用される）との過剰攪拌によって、該滑沢剤が原料粉粒
体表面に展延し、得られる錠剤の硬度を低下許セタリ、
またその崩壊時間を延長させたりすることがあった。

［発明が解決しようとする問題点］ 従って、本発明はこのような状況において案出されたも
のであり、前記オープンフィードシュー式原料供給装置
において、供給きれる粉粒体の滞留時間が非常に短く、
かつ、専ら重力のみに頼っていることで白への原料粉粒
体の充填が不充分なことに起因する錠剤の重量変動を可
及的に少なくしようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、このためオープンフィードシュー式原料供給
装置における原料充填軌道領域の少なくとも一部に攪拌
機構を設けたものである。

［作用コ 本発明は以上のような構成を採用したことにより、これ
までのオープンフィードシュー式原料供給装置が臼への
原料粉粒体の充填を専ら重力のみによって行っていたの
に対して、その攪拌機構による強制的な充填作用をも発
揮させるものである。この場合においても本発明装置は
、該装置内における原料粉粒体の滞留時間が短いので、
前記アジチーティングダイフィーダ一式供給装置につい
て見られたような過剰攪拌の問題を惹起することはない
。

［実施例］ 以下本発明装置の具体的な構成を添付図面に基いて説明
する。

第１図において、１は運転時に矢印方向に回転し得る回
転盤であり、そのほぼ周縁部に一定の間隔をおいて多数
の成型用臼２が埋設きれている。

該臼２の上、下には第２図に示すとおりそれぞれ対向す
る一対の杵３．４が昇降自在に設けられている。前記回
転盤上面の所要箇所、すなわち前記臼２の充填軌道に対
応して複数の邪魔板５１．５２　・　を有する仕切板５
が設けられている。ここで、該仕切板５は前記回転盤１
の回転により、その上部に開口する供給ホッパー７から
の原料粉粒体を成型臼２の上部開口部付近に集積滞留き
せるべく回転盤の回転方向に対して逆くの字型の平面形
態としておくのがよい。なお、該仕切板５の回転盤回転
方向下流部は、前記成型臼上面における原料粉粒体の定
量擦切り板６１としての作用を兼ねるので、その平面形
態は図示のとおり直線型でよく、またその下端は成型臼
上面に近接させておかねばならない。

本発明装置は、かかる公知のオープンフィードシュー式
原料供給装置の前記成型臼の軌道に対応し、かつ前記仕
切板５により包囲された原料充填軌道領域の少なくとも
一部に攪拌機構８を付設したものである（図面の例は原
料充填軌道の一部に攪拌機構を設けたものである）、該
攪拌機構は駆動部８１と攪拌部８２とから構成されてい
る。第１図〜第４図に示す例では、攪拌部８２は成型臼
の軌道上面において、回転盤１の回転方向に直交するご
とく（すなわち、該回転盤の半径方向に）往復動じ、当
該部分に滞留する原料粉粒体を攪拌する。従って、この
場合の攪拌部の作動条件としては約２０〜２００回／分
、好ましくは約６０〜１８０回／分位が適当である。も
っとも、原料粉粒体の特性によってはこれ以外の条件で
攪拌することも当然あり得る。なお、該攪拌部の形状と
しては、同図に示すような熊手型攪拌機に限らず、第５
図に例示するように１個もしくは２個以上の回転式攪拌
機であってもよく、この場合該攪拌機は前記回転盤面に
沿って回転させるのが好ましい。また、その他の回転式
攪拌機の例としては、特に図示しないが前記回転盤面に
平行な回転軸を中心に回転し得る撹拌翼であってもよい
、この場合も該攪拌翼の運転条件としては、当該攪拌翼
の具体的な形状により若干異なるが、一般的には５０〜
１５０　ｒｐｍ、から選択するのが好ましい、これらの
攪拌機構は、第１図に示すように独立した駆動部８１に
より駆動させても、また当該圧縮成型機の原動機（図示
せず）で駆動させてもよい。

第１図における斜線部分は圧縮工程領域を示し、この部
分において前記成型口内の原料粉粒体が衝撃的に圧縮き
れて錠剤に成型される。また、成型された錠剤が回転盤
の回転により成型品取出し領域まで撤退きれ、当該部分
にてスフレイパー９により取出しンユート９１に掬い取
られることも公知のこの種圧縮成型機の場合と同様であ
る。

以下に本発明原料供給装置を設備した粉末圧縮成型機を
使用して実際に錠剤を製造した場合の実験例を記し、本
発明の利点を具体的に説明する。

実験例１ 第６図に示すような粒度分布を持った下記組成からなる
製錠用顆粒を、第１図に例示したような本発明装置を設
備した圧縮成型機（Ｉｇｌ拌部柱部往復回数２０回／分
）と、公知のオープンフィードシュー式原料供給装置付
圧縮成型機を使用し〔型式：（株）補水製作所１ｉ１！
　ＲＴＭ−５３０に−２５−工３０〕、直径７　ｍｍ、
重量１２０＋ｎｇの錠剤を１２００錠／分の速度で製錠
した。このようにして得られた錠剤の重量変動係数を比
較した結果、本発明装置を使用した場合の錠剤が１．６
％であるのに対し、公知の場合のそれは２．４％であり
、本発明装置による場合の方が錠剤の重量変動が少なく
良好な結果を示した。なお、調査錠数はいずれも１００
錠である。

〔製錠用顆粒組成〕

乳　　糖　　　　　　　　　　　　　　　　７８．１（
ｍｇ）コーンスターチ　　　３４，０ ヒＦ口キシブ口ピル セルロース（ＳＬタイプ）４．０ ステアリン酸マグネシウム　１．２ 実験例２ 実験例１で使用したのと同じ本発明装置と公知のアジチ
ーティングダイフィーダ一式原料供給装置が設備された
圧縮成型機（攪拌翼回転数１゜ｒｐｍ、　）を使用し、
前記実験例１の場合と同様の条件により下記組成からな
る粉末〈安息角＝４７度）を原料として錠剤を製した。

〔製錠用粉末組成〕

デヒドロコール酸　　　　　　６．０（ｍｇ）Ｄマンニ
ット　　　　　　　５５．０ コーンスターチ　　　　　　３４．５ 結晶セルロース　　　　　　２３．０ 軽質無水ケイ＃０．３ 」ｊ！ＬＬとｌ二１１土ヱＡ　　　１．２計　　　　　
　　　　　　　　　　　　１２０．０この時の経時的な
錠剤硬度を測定したところ第７ｒＸＪに示すような結果
を得た。同図に示すとおり公知のアジチーティングダイ
フィーダ一式原料供給装置を備えた圧縮成型機で製した
錠剤は、製錠開始後１５分で錠剤硬度が当初の約６５％
まで低下したのに対して、本装置を使用した場合にはこ
のような硬度の低下が認められない、なお、この時得ら
れた錠剤の重量変動係数はいずれも１．６〜１．８％で
両者に差は殆どなかった。

［発明の効果コ 以上詳述したように本発明は粉末圧縮成型機におけ為オ
ープンフィードシュー式原料供給装置の原料充填軌道領
域の少なくとも一部（または全領域）に攪拌機構を設け
たので、成形臼への原料粉粒体の充填効率に優れ、得ら
れた錠剤の重量変動を抑制することができる。もちろん
、本発明装置は基本的にはオープンフィードシュー式原
料供給装置に属し、装置内における原料粉粒体の滞留時
間が短いので、該原料粉粒体に対する必要以上の攪拌を
極力抑制し得、混在する滑沢剤との過剰攪拌による錠剤
硬度の低下、またその崩壊時間の延長といった不都合を
殆ど生じない、さらに、前記実験例１でもみたとおり本
発明装置を粒度分布の比較的広い製錠用顆粒の供給に使
用した場合にも、成型臼への充填時における粒度偏析を
抑制することができるので、これが原因となって発生し
ていた錠剤！ＩＩ量の変動を可及的少なくすることも可
能であるなど、その実用的効果はきわめて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を設備した粉末圧縮成型機の要部を
示す平面図、第２図はその要部展開図、第３図は本発明
装置における攪拌部の１例を示す斜面図、第４図は本発
明装置の作用説明図、第５図は本発明装置における攪拌
部の他の１例を示す模型的平面図、第６図は本発明装置
の実験に用いた製錠用顆粒の粒度分布を示す図、第７図
は本発明装置および公知の原料供給装置を用いて製した
錠剤の経時的な硬度変化を示す図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）粉末圧縮成型機におけるオープンフィードシュー
   式原料供給装置において、その回転盤の原料充填軌道領
   域の少なくとも一部に攪拌機構を付設したことを特徴と
   する原料供給装置。
2. （２）前記攪拌機構が、回転盤の平面に沿って往復動し
   得る熊手型攪拌機である特許請求の範囲第（１）項記載
   の原料供給装置。
3. （３）前記攪拌機構が、回転盤面に沿って平行に回転す
   る攪拌翼である特許請求の範囲第（１）項記載の原料供
   給装置。
4. （４）前記攪拌機構が、回転盤面に平行な回転軸を中心
   に回転し得る攪拌翼である特許請求の範囲第（１）項記
   載の原料供給装置。