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JPS6115843A - 癌転移抑制剤 - Google Patents

癌転移抑制剤

Info

Publication number
JPS6115843A
JPS6115843A JP59135161A JP13516184A JPS6115843A JP S6115843 A JPS6115843 A JP S6115843A JP 59135161 A JP59135161 A JP 59135161A JP 13516184 A JP13516184 A JP 13516184A JP S6115843 A JPS6115843 A JP S6115843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lysozyme
blood platelet
cancer
suppressing
platelet coagulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP59135161A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH051244B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Saito
清 斉藤
Naoyuki Nishimura
直行 西村
Osamu Irino
入野 理
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Grelan Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Grelan Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Grelan Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP59135161A priority Critical patent/JPS6115843A/ja
Publication of JPS6115843A publication Critical patent/JPS6115843A/ja
Publication of JPH051244B2 publication Critical patent/JPH051244B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリゾチームを有効成分として含有する癌転移抑
制剤に関する。
癌の外科療法における大きな難問は術後の再発であるが
、この原因は癌が転移するために起こるものである。従
来、担癌状態にある人及び動物においては、血液凝固能
が光通すること、更にこの凝固能に重要な役割をはたし
ている血小板凝集能も同時に光通していることが知られ
ている。また、癌細胞は血小板凝集を惹起する活性を有
し、血小板凝集抑制剤(アスピリン。
癌転移を抑制することが知られている。これらの事実か
ら癌転移においては、癌細胞による血小板活性化の段階
が重要であることが推察される。しかしながら、かかる
血小板凝集抑制剤は、癌細胞のみならず一般の血小板凝
集に対しても作用するため、癌転移抑制剤として使用す
るに際して弊害が生じる。従って、癌細胞の血小板凝集
惹起活性のみを特異的に抑えるものであれば、より本質
的な癌転移抑制剤となり得ることが期待される。
かかる技術状況に鑑み、本発明者らは、生理的血小板凝
集惹起物質による血小板凝集に対し影響を与えず、癌細
胞の血小板凝集惹起活性を抑える作用に関し、種々の化
合物について検討を加えたところ予想外にも、リゾチー
ムは癌細胞の増殖能に対し直接的に影響を与えないにも
拘らず、このような特異的ないし選択的な作用を有する
物質であることを知見し、この知見に基づいて更に研究
を重ねた結果本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明はリゾチームを有効成分と1〜て含有
する癌転移抑制剤に関する。
本発明薬剤に含有されるリゾチームとしては、動物組織
分泌物、卵白等の天然物中に存在する動物性蛋白質であ
るリゾチームが選択され、通常はニワトリ卵白リゾチー
ムが遊離または酸塩の形(例:塩化リゾチーム)で使用
される他、リゾチームを酵素等により処理したものも同
様に使用できる。従って、本発明におけるリゾチームと
は、遊離のりゾチームおよびその酸塩および酵素等によ
る処理物のいずれをも含むものである。
上記リゾチームの本発明薬剤中の含有蓋としては、製剤
的、薬理学的に好適な量が選択され、通常は5〜90%
、好ましくは、10〜80%程度である。また、本発明
薬剤のヒト成人に対する投与量としては、リゾチームの
含有せに換算し、通常は0.2〜3.0 g/day 
、好ましくは、03〜2. Og/day程度であるが
、適用対象である癌の種類、病状、患者の年令、性別等
によって適宜増量または減量して投与するのがよい。
本発明薬剤はリゾチーム単独あるいは適当な製剤の形と
して経口的または非経口的に使用される。その具体的な
製剤としては、通常の散剤、顆粒剤1錠剤、カプセル剤
、液剤(シロップ剤を含む)などの内服用製剤が挙げら
れるが、場合によっては注射用製剤であってもよい。こ
れらの製剤は、リゾチームに必要に応じて通常用いられ
る添加物を加え、常法により製造することが出来る。か
かる添加物としては、内服用ニルヒロリドン)、崩壊剤
(例:カルボキシメチルセルロース)、滑沢剤(例ニス
テアリン酸マグネシウム)、コーティング剤(例:ヒド
ロキシエチルセルロース)、矯味剤2着色剤、保存剤、
乳化剤などの公知の製剤用成分が、また注射用製剤(注
射剤)にあっては、水性注射剤を構成する公知の製剤成
分、例えば溶解剤ないし溶解補助剤(例:水、生理食塩
水、プロピレングリコール)、懸濁剤(例:ポリソルベ
ート80などの界面活性剤)、+1(調整剤(例:有機
酸またはその塩)、安定化剤などが使用される。
なお、この注射剤の他の態様としては、粉末。
微結晶、凍結乾燥物などとしてアンプルまたはバイアル
中に保存し、用時調製して用いることができる。
本発明薬剤は、各種の癌2例えば子宮癌2食道癌、皮ふ
癌、胃癌、肺癌、肝癌、小腸・大腸・直腸癌、膵臓癌、
乳癌、膀胱癌、じゅう生性腫瘍、脳腫瘍、リンパ肉腫、
白血病などの悪性腫瘍の転移に対して抑制効果を有する
ので、これらの癌の転移抑制剤として使用される。すな
わち、後述の試験例から明らかな如く本発明薬剤のl1
lliil IJゾチームは癌の転移抑制作用を示すも
のである。その作用機序としては、前述の抗血小板薬等
と異なり、血小板に対する直接的な凝集抑制作用による
ものではなく、また癌細胞の増殖能に対しても影響する
ことなく癌細胞の血小板凝集惹起活性を特異的に抑える
ことが明らかにされた。従って、本発明薬剤は全く新し
いタイプの薬剤を構成するものであり、かかる抗血小板
薬と比較して、より本質的な癌転移抑制活性を有する薬
剤であり、種々の癌転移抑制及び転移予防を目的として
有効に使用し得るものである。殊に、癌の外科療法後に
本発明薬剤を投与することによって、術後の癌の再発率
を低下させることが出来るので本発明薬剤は医療上極め
て有用である。
次に、本発明薬剤のリゾチームに関する薬理試験例を述
べることによって、本発明の効果についてさらに詳細に
説明する。
なお、塩化リゾチームの経口投与の急性毒性値は20,
000■/kg以上であり、抗血小板薬チクロピジンに
おける750mg/kg、アスピリンにおける1、17
0■/kgと比べてはるかに低毒性である(マウスにお
ける成績)。
試験例 1.生理的血小板凝集惹起物質アデノシ板凝集
に及ぼす影響 a)試験法 SD系雌雄性ラットりヘパリンを抗凝固剤として使用し
て採血し、多血小板血漿を調製した。
この多血小板血漿1ml当り塩化リゾチーム0.1〜1
00μgを含むように添加し、その後アデノb)結果 上記の試験結果を表1に示した。この表から理解される
ように、塩化リゾチームは生理的血小板凝集惹起物質で
あるアデノシン$−リン酸、;X: によって惹起された凝集に対してほとんど影響しない。
〔表1〕 0.1               61試験例 2
.癌細胞の血小板凝集惹起活性に及ぼす影響 a)試験法 チームを1〜1,000ILg含むように添加した後、
この塩化リゾチーム処理癌細胞懸濁液1容量に試験例1
で調製した多血小板血漿9容量を添加した場合の血小板
凝集を測定した。
b)結果 上記の試験結果を表2に示した。この表から理解される
ように、塩化リゾチームは濃度依存的に癌細胞の有する
血小板凝集惹起活性を阻害する。
〔表2〕 試験例 3.塩化リゾチーム処理した癌細胞の増殖能 a)試験方法 −−塩化リゾチーム処理 した癌細胞懸濁液会−冊に’H−thymidineを
添加し、42時間インキユベートシ、癌細胞のDNA中
放射能を測定した。
b)結果 上記の試験結果を表3に示した。この表から認められず
、塩化リゾチームは癌細胞の増殖能に影響を与えないこ
とが判明した。
〔表3〕 0       140.061±7.27610  
     141.5’77±6.4271000  
    15’i’、255±7,694試験例 4.
肺転移に及ぼす塩化リゾチームによる癌細胞処理の効果 a)試験方法 試験例2で使用した塩化リゾチーム処理したb)結果 上記の試験結果を表4に示した。この表から理解される
ように塩化リゾチームで処理した癌細胞を投与した動物
では、無処理の対照群と比較し肺転移数の著明な低下が
みられた。
〔表4〕 O(対照群)    20.8±3.9     10
10     16.7±3.2   101000 
     9.1±3.0*10試験例 5.  Le
wis Lung Carcinomaの肺自然転移に
及ぼす塩化リゾチーム経口投与の影 響 a)試験方法 Lewi s肺癌細胞懸濁液をBDF’ユ雌性マウスの
foot pad K移植し、12日目に移植肢を切断
し、Z 4櫂日目に肺転移数を測定した。塩化リゾチームは1.
 OOO+qg/kgもしくは300 rag/kgを
癌細胞移植後12日目から躯噌日目まで1日1回経口!
投与した。
b)結果 上記の試験結果を表5に示した。この表から理解される
ように、塩化リゾチームl、oooI11//kg投与
群の肺転移数は対照群と比較して著明に低下した。
〔表5〕 0(対照群)       32.4±7.1次に、本
発明薬剤の実施例を述べる。なお、下記処方製剤の製造
法としては、第10改正日本薬局方袈剤総則記載の方法
を採用することができる。
実施例 1.  (シロップ剤100ILIの処方)塩
化リゾチーム    100011170%ソルビトー
ル     75m1メチルパラベン   28■ エチルパラベン   12■ アルコール     0.1 mu 精 製 水     全量を100m1とするに十分な
量 実施例 2.(錠剤1錠の処方) 塩化リゾチーム   300■ 結晶セルロース    sos@ 乳    糖        47.5■トウモロコシ
デンプン     20■ステアリン酸マグネシウム 
 2.54実施例 3.(顆粒剤l包の処方) 塩化リゾチーム     6ooIIK乳    糖 
          300qトウモロコシデンプン 
      8oW@ヒドロキシプロピルセルロース 
  2011!実施例 4.(注射剤1oollNの処
方)塩化リゾチーム  3.0g ソルビトール   5.0 q 界面活性剤    0.1g メチルパラベン  0.1 プロピルパラベン 0.02 注射用蒸留水   全量を100m1とするに十分な量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. リゾチームを有効成分として含有する癌転移抑制剤
JP59135161A 1984-07-02 1984-07-02 癌転移抑制剤 Granted JPS6115843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59135161A JPS6115843A (ja) 1984-07-02 1984-07-02 癌転移抑制剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59135161A JPS6115843A (ja) 1984-07-02 1984-07-02 癌転移抑制剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6115843A true JPS6115843A (ja) 1986-01-23
JPH051244B2 JPH051244B2 (ja) 1993-01-07

Family

ID=15145245

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JP59135161A Granted JPS6115843A (ja) 1984-07-02 1984-07-02 癌転移抑制剤

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JP (1) JPS6115843A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7791444B2 (en) 2008-02-29 2010-09-07 Tdk Corporation Balun transformer using a drum-shaped core

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5533409A (en) * 1978-08-30 1980-03-08 Eisai Co Ltd Carcinostatic agent

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7791444B2 (en) 2008-02-29 2010-09-07 Tdk Corporation Balun transformer using a drum-shaped core

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JPH051244B2 (ja) 1993-01-07

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