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JPS5814312B2 - 化粧シ−トおよびその製造方法 - Google Patents

化粧シ−トおよびその製造方法

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Publication number
JPS5814312B2
JPS5814312B2 JP52034837A JP3483777A JPS5814312B2 JP S5814312 B2 JPS5814312 B2 JP S5814312B2 JP 52034837 A JP52034837 A JP 52034837A JP 3483777 A JP3483777 A JP 3483777A JP S5814312 B2 JPS5814312 B2 JP S5814312B2
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JP
Japan
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pattern
sheet
resin
thermoplastic sheet
wood
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JP52034837A
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和田正彦
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧シートおよびその製造方法に関するもので
あり、さらに詳しくは木目、石目、レザー柄等を実物に
極めて近い風合と立体感で再現した化粧シートおよびそ
の製造方法に関するものである。
従来、木目、石目等を実物にできるだけ近づけた化粧シ
ートは種々の手法により行なわれている。
中でも、単に木目、石目等を平面的に表現するだけでな
く、化粧シート表面にエンボスを付与したものは立体感
を有するため、より実物に近いものと言うことができる
ところが、たとえば、木目柄の化粧シートについて言え
ば、このような場合にも種々の欠点が指摘されるのであ
る。
すなわち、従来の導管の凹模様が凹設された木目化粧シ
ートには下記のようなものがある。
(1)第1図示の如く有色ベースフイルム1上に木目模
様印刷層2を設け、更に木目模様印刷層2表面を含む全
面にトップフイルム層3を設け、該トップフイルム層3
に導管の凹部4を凹設した木目化粧シ一ト;この木目化
粧シートにおいては、導管部に相当する部分には導管の
凹部4が凹設されているだけで導管模様の印刷は施こさ
れていないのみならず通常木目模様と導管模様は全く別
個の木材表面からうつしとられたものであり、木目模様
と導管の凹模様とは全く同調していない。
(2)第2図示の如く有色ベースフイルム1上に木目模
様印刷層2を設け、更に木目模様印刷層2表面を含む全
面にトップフイルム層3を設け、該トップフイルム層3
に凸部にインキを付けた導管エンボス版によってバレー
プリント法により導管の凹部14を凹設すると同時にそ
の谷部に導管模様印刷層15を設けてなる木目化粧シー
ト;この木目化粧シートにおいては、導管の凹部14の
深さは均一であり、導管の凹部の深さの変化は表現され
ていない。
しかしながら、いずれも1導管の部分と木目模様の部分
とが同調しておらず不自然である、2導管部が実際通り
表現されておらず本物の木材の導管部の外観とは大きく
異なる、3導管の凹部は二次的に付したもので導管部を
含む木肌の状態を印刷で表現しているのが一般的であり
、それだけ本物とは風合いが異なる、等の欠点を有し、
木肌の感じがリアルに表現された木目化粧シートの開発
が要望されてきた。
又、上記の製法を改良したものとして、以下のものが有
る。
第3図に示す如く、導管部の色と類似もしくは同一の色
調の熱可塑性シ一ト21にエンボス版を用いて加熱加圧
成形して導管の凹部22を形成後、該熱可塑性シート2
1の凸面23全面に塗料もしくはインキ組成物をグラビ
アコート法或いはロールコート法等により塗工してベー
スコート層24を設け、次いで該ベースコート層24上
に木目模様版を用いてグラビア印刷を行なって木目模様
印刷層25を設け、更に該木目模様印刷層25表面及び
ベースコート層24上に透明な樹脂をグラビアコート法
或いはロールコート法により塗工してトップコート層2
6を設けてなる木目化粧シートである。
しかし、このような化粧シートも、ベースコート層24
が完全不透明であるため本物の木材に比べ透明感がない
、導管が完全に抜けて下地の色が出るため見た目に単調
になる等の欠点が有った。
本発明者は上記の如き従来の欠点を解消するため、種々
研究した結果、木目柄はもちろんのこと、石目、レーザ
ー柄、布目など種々の絵柄に適用することができる極め
て風合の優れた化粧シートおよびその製造方法を見い出
して本発明を完成させたのである。
すなわち、本発明は着色熱可塑性シートの表面に印刷模
様層が設けられ、該着色熱可塑性シート上に上記印刷模
様層を挟んで透明熱可塑性シートが積層され、上記透明
熱可塑性シートと着色熱可性シ一トの積層物に凹陥模様
がエンボスされ、該凹陥模様の凹部には着色剤が充填さ
れ、前記着色剤はフェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂から選ばれた熱硬化性樹脂をビヒクル
の構成材料とする塗料若しくはインキ又は紫外線硬化性
インキからなることを特徴とする化粧シートおよびその
製造方法をその要旨とするものである。
本発明の化粧シートは特に木目柄の場合に、優れた効果
を呈するものである。
すなわち、上記着色熱可塑性シートが木材表面の明るい
部分の色調と類似もしくは同一の色調を有し、上記印刷
模様層が木材の木肌の模様および色調と類似もしくは同
一であり、上記凹陥模様が木材の導管模様と類似もしく
は同一であり、かつ上記着色剤が上記導管の色調と類似
もしくは同一である場合には、木目の導管の凹部と絵柄
の導管色が完全に同調している本物の木材表面の外観を
呈する木目化粧シートが得られる。
これは、導管の凹部が凹設された導管色の色と他の木肌
部分の色とが異なり、かつ導管の深さによって濃淡の差
が出ること、および、導管凹部以外の部分に於いて、透
明熱可塑性シートにより透明感のある深みが出ることに
よるものである。
又、石目、布目、レザー柄や他の化粧シートについても
、凹部と凸部との間で色調、艶等が異なり、通常の製品
に比べ外観、風合がより効果的である。
以下、上記の本発明についてさらに詳細に説明する。
まず、図面を用いて説明すると、第4図は本発明の化粧
シートを例示する断面図であって、第4図aはトップコ
ート層を設けない場合、第4図bはトップコート層を設
けた場合をそれぞれ例示している。
第4図aに示す如く、本発明の化粧シートは、熱可塑性
シート31の表面33に印刷模様層34が設けられ、該
印刷模様層34を含む全面には透明熱可塑性シート35
が積層し、該積層物には凹陥模様がエンボスされ、該凹
陥模様の凹部32には着色剤36が充填された構成をも
つ。
さらに、第4図bに示す如く、必要な場合には、艶調整
、耐摩耗性向上などのために、トップコート層37を設
けることができる。
次に、上記化粧シートを製造するには種々の方法を適用
できる。
その一つは、第5図aに示す如く、着色熱可塑性シート
31の表面33に印刷模様層34を印刷した後、第5図
bに示す如く、上記着色熱可塑性シート31に上記印刷
模様層34を挟んで透明熱可塑性シート35をラミネー
トすると共にダブリングエンボスを施して凹陥模様を形
成し、次いで第5図Cに示す如く、該凹陥模様の凹部3
2に着色剤36を充填する方法である。
また、第5図aに示す如く、印刷模様層34を印刷した
後、第5図dに示す如く、透明熱可塑性樹脂をコーティ
ングするか、あるいは透明熱可塑注シートをラミネート
することにより、着色熱可塑性シート31上に印刷模様
層34を挟んで透明熱可塑性シート35を積層し、しか
る後エンボス加工を施すことにより、第5図bに示す如
く、凹陥模様を形成し、以下、上記の方法と同様に行な
う方法も適用できる。
あるいはまた、透明熱可塑性シート35の方に印刷模様
層34を印刷した後、該シート35を印刷模様層34を
挟むようにして着色熱可塑性シート31にラミネートす
ると共にダブリンエンボスを施して凹陥模様を形成する
か、該シート35を印刷模様層34を挟むように着色熱
可塑性シート31に一担ラミネートした後、エンボス加
工を施すことにより凹陥模様を形成し、以下上記の方法
と同様に行なう方法も適用できる。
しかし、一般的にはポリ塩化ビニールシートに限った場
合ダブリングエンボス法が最も効率良くしかも安定する
ため、加工法として採用することが望ましい。
上記において、着色熱可塑性シート及び透明熱可塑性シ
ートには、たとえば、セロファン、アセテート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ール、ポリ塩化ビリデン、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、ポリビニールアルコール、ポリアミドなどの熱可
塑件樹脂よりなるシートを使用することができ、特にリ
ン酸トリブチル、リン酸トリフエニル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸オ
クチル、アジピン酸ブチル、アジピン酸n一ヘキシル、
アジピン酸n−オクチル、セバシン酸ジブチル、塩素化
ジフエニル等の可塑性を含むポリ塩化ビニールよりなる
シートが適している。
着色熱可塑性シートは、たとえば、木目柄の場合には、
木材表面の明るい部分の色調と類似もしくは同一の色調
を有するものが用いられ、また石目柄の場合には石材表
面の明るい部分の色調と類似もしくは同一の色調を有す
るものが用いられる。
また、透明熱可塑性シートには必要に応じて無色透明な
いしは着色透明のものを用いることができる。
上記印刷模様層は通常ボケ版と称される版を用いてグラ
ビア印刷、フレキソ印刷、シルク印刷などの方法で印刷
してなるものである。
印刷に使用するインキとしては公知のもの、たとえば、
ビヒクルに染料又は顔料等の着色剤、体質顔料を添加し
、更に、たとえば、可塑剤、安定剤、ワックス・グリー
ス、乾燥剤、補助乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充
填剤等の公知の添加剤を任意に添加して、溶剤・希釈剤
等で充分混練してなるインキ組成物等を使用することが
できる。
又、このインキ組成物においてビヒクルとしては、公知
のもの、例えば、アマニ油、大豆油、合成乾性油等の各
種の油脂類、ロジン、コパールダンマル、硬化口ジン、
ロジンエステル又は重合ロジン等の天然樹脂および加工
樹脂類、ロジン変性フェノール樹脂、100%フェノー
ル樹脂、マレイン酸樹脂、アルキツド樹脂、石油系樹脂
、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
エポキシ系樹脂、アミノアルキツド樹脂等の合成樹脂類
、ニトロセルロース、エチルセルロース等の繊維素誘導
体、塩化ゴム、環化ゴム誘導体、その他、膠、カゼイン
、デキストリン、ゼイン等の固体バインダーと溶剤とよ
りなるビヒクルを使用することができる。
印刷模様層はたとえば、木目柄の場合には木材の木肌と
同一ないし類似の模様と色調に設けられ、また石目柄の
場合には石の地色と同一ないし類似の模様と色調に設け
られる。
本発明において、ダブリングエンボスあるいは単にエン
ボスするのに使用するエンボス版は、たとえば、木材表
面の如き凹凸の状態を電鋳法によりうつしとって導管の
エンボス模様を形成してなるエンボス版、あるいはたと
えば、木材表面の如き凹凸の状態を写真製版法によりう
つしとって作成した原版を用いてフォトエッチング法に
より導管のエンボス模様を形成してなるものが好ましい
また、上記においてたとえば、石目柄の場合には割目等
を含む石材表面の凹凸の状態を同様にうつしとることが
できる。
このようなエンボス版を用いて加熱加圧成型して凹陥模
様を形成する。
次に、上記凹陥模様の凹部に充填される着色剤としては
、塗料ないしインキが用いられる。
たとえば、セラツク、コーバル、ダンマル、ロジン、ロ
ジンエステル等の天然樹脂又はその変性樹脂類、ニトロ
セルロース、アセチルセルロース、エチルセルロース、
ベンジルセルロース等のセルロース誘導体類、フェノー
ル系樹脂、尿素系樹脂、フタル酸系樹脂、マレイン系樹
脂、メラミン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール
、ポリビニルブチラール、エポキシ系樹脂、シリコン樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、その他等の合成樹脂類、その他塩化ゴム、
環化ゴム、合成ゴム等ゴム誘導体等をビヒクルの構成材
料とし、ビヒクル中に着色剤、沈降性硫酸バリウム等の
体質顔料、可塑剤等を添加してなる塗料もしくはインキ
が用いられる。
上記の樹脂のうちフェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リウタン系樹脂の熱硬化性樹脂を用いると着色剤により
充填された部分の耐摩耗性や耐溶剤性が向上する。
上記の塗料あるいはインキ中に紫外線硬化剤等を混入し
、紫外線による硬化システムを有する塗料あるいはイン
キが用いられる。
紫外線硬化塗料あるいはインキにて熱可塑陛シートにワ
イピングあるいはコーティングする事により、シートの
品質の安定化、生産の効率化を図ることができる。
この着色塗料あるいはインキは、ロールコートあるいは
ナイフコートにてシート表面凹部にコート後、ドクター
ブレードあるいはワイピングペーパー等でかきとること
により、着色剤により充填された部分の耐摩耗性や耐溶
剤性が向上し、シート凸部のコーティングした着色塗料
もしくはインキを除去し、凹部にのみ着色塗料もしくは
インキを残すようにして充填する。
ここに於いて、凹部の部分にのみ塗料もしくはインキ組
成物が残る様に塗料もしくはインキ組成物の粘度、ロー
ルの回転数、ドクターの角度、厚み、シートスピード、
ワイピングペーパーのスピード、ゴムロールの硬度等を
調整することが必要である。
上記着色塗料もしくはインキの色調は、たとえば木目柄
の場合には導管と同一もしくは類似であり、また、たと
えば石目柄の場合には割目と同一もしくは類似であるこ
とが望ましい。
また、上記において、トップコート層としてはポリ塩化
ビニール、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの透明な樹
脂をグラビアコート、あるいはロールコート、ナイフコ
ート、エアーナイフ等の方法で塗工してなるものを適用
しうる。
これにより化粧シートの耐摩耗性、耐薬品性等を付与す
ると共に表面の艶の調整を行なうことができる。
以上の説明で明らかなように、本発明の化粧シートは上
記の如き構成を有するため、透明感のある深みがあり、
また立体的な深みのある風合を有するものである。
本発明の化粧シートは特に木目柄に適用した場合に効果
的であるが、木目柄以外の他のパターン、すなわち石目
柄、布目柄、レザー柄、抽象柄等についても凹部が凹設
されたシートに関しては、同様の操作によって凹部と凸
部の色及び艶を変化させる事ができ、より立体的な深み
の有る風合を有するシートを得る事のできる。
本発明の化粧シートを木目柄に適用した場合には、該木
目化粧シートは木材外観の明るい部分の色調の色と類似
もしくは同一の色調の熱可塑性シートとその表面に木材
表面のいわゆる木肌と呼ばれている色調変化が、印刷さ
れ、その上に、透明熱町塑性フイルムが熱融着されてお
り、好ましくは、その熱融着時にエンボスで凹部が設け
られ、その凹部には導管色に着色されたワイピング塗料
等が設けられてなり、必要に応じてその全面にトップコ
ート層が積層されてなる。
このような場合には、導管の凹模様に対する木目模様の
印刷の見当ずれが若干あっても凹部には印刷されないか
ら導管模様とがあたかも完全に整合している様相を呈し
、且つ凹みの部分が本物の塗装木材の導管部の色と類似
もしくは同一の色調に色どられており、しかも導管の凹
み具合が本物の木材の表面状態に忠実に再現されており
、かつ、シートの凸部は木目の木肌の感じに近い色調、
風合いを有するため1本物の塗装木材の風合いと立体感
とを有する利点がある。
又、本発明の化粧シートは凹部に熱硬化性樹脂をビヒク
ルの構成材料とする塗料若しくはインキ又は紫外線硬化
塗料若しくは紫外線硬化インキを用いて充填されている
ため、該部分の耐摩耗性や耐溶剤性がすぐれている。
次に、実施例を示して本発明についてさらに具体的に説
明する。
実施例 1 ウオールナット材の木肌部の最も明るい色(黄味を帯び
た茶系統の色)の着色不透明ポリ塩化ビニルフイルムに
、グラビア印刷法にて、木肌部のやや濃い色(黒味を帯
びた茶系統の色)のボケ版(線数150/インチ、版深
約25μ)を用いて印刷した。
。 印刷条件:(a)印圧 線圧1t以下、(b)ゴムロー
ルの硬度 80度 。
使用インキ:塩化ビニール樹脂系(この色は上記ウオー
ルナット材の導管部以外の部分の色と同系統の色である
)のグラビアインキ次にその印刷絵柄面と透明ポリ塩化
ビニルフイルムとを、温度150℃線圧1t、スピード
10m/minの条件下で、ウオールナット材の板表面
より電鋳法によりウオールナット材の板表面の導管模様
をうつしとって導管のエンボス模様を形成してなるエン
ボス版を用いてエンボスを行い、導管の凹陥摸様を凹設
した。
次に導管の凹部に塗装ウオールナット材の導管の色と同
系統の色(黒色系統)のワイピング用インキをロールコ
ートにてシート凹部を含む表面にコートし、ドクターブ
レードにて凸部についてインキを除去し、凹部にのみ残
す様に更に、ワイピングペーパーにて、凸部になお残る
インキをほぼ完全に除去した。
ここに於いて、使用インキは紫外線硬化タイプのアクリ
ル系塗料にマット剤及びカーボンを混入したインキであ
り、粘度約5,000cpsのものを用いた。
尚、ドクターブレードの厚みは約3mmで角度はシート
に対し90°を保った。
次に紫外線でワイピングのインキを硬化させた後、更に
表面コート層をリバースロールコートにて約10μの厚
さにコートして、トップコート層を形成した。
尚、コート塗料はウレタン系の紫外線硬化タイプであり
、粘度約2,500cpsであった。
以上の方法にて本発明に係る木目化粧シートを得た。
実施例 2 実施例1と同条件で、但し、エンボス版はエッチング法
によって形成したものを使用して行なった。
実施例1に於いて得られたものと同様な凹部の導管を有
するボケ版の印刷されたシートを得た。
次に上記シート表面にナイフコートにて、前述のワイピ
ング塗料をコートし、ドクタープレードにて表面凸部の
塗料を完全に除去し、凹部にのみ塗料を残した。
ここで用いた塗料は2液ウレタン塗料であり、表面全体
の艶はエンボス時のシートの艶が表面に出た。
実施例 3 鉄平石の研摩前の表面の凹凸を電鋳法にて型取りし、ロ
ールのエンボス版を作り、すでに記述した方法にて白ベ
ースのポリ塩化ビニル版に鉄平石の印刷をダークグリー
ン調の色で印刷し、上述のエンボス版で透明ポリ塩化ビ
ニルフイルムとダプリングエンボス后、印刷よりも黒味
の有るダークグリーン色の紫外線硬化型インキでワイピ
ングを行い、紫外線照射を行って一般の石目柄では得ら
れない深みの有る外観を有するシートを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は従来の木目化粧シートを例示
した部分断面図、第4図は本発明の化粧シートを例示す
る部分断面図、第5図は本発明の化粧シートの製造法を
例示するものであって、その途中工程を示す部分断面図
である。 図の主要な部分を表わす符号の説明、31・・・・・・
着色熱町塑性シート、32・・・・・・凹部、34・・
・・・・印刷模様層、35・・・・・・透明熱町塑性シ
ート、36・・・・・・着色剤、37・・・・・・トッ
プコート層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 着色熱可塑性シートの表面に印刷模様層が設けられ
    、該着色熱可塑性シート上に上記印刷模様層を挟んで透
    明熱可塑性シートが積層され、上記透明熱可塑性シート
    と着色熱可塑性シートの積層物に凹陥模様がエンボスさ
    れ、該凹陥模様の凹部には着色剤が充填され、前記着色
    剤はフェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、
    エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
    樹脂から選ばれた熱硬化性樹脂をビヒクルの構成材料と
    する塗料若しくはインキ又は紫外線硬化塗料若しくは紫
    外線硬化性インキからなることを特徴とする化粧シート
    。 2 表面にトップコート層を有する特許請求の範囲第1
    項記載の化粧シート。 3 着色熱可塑性シートが木材表面の明るい部分の色調
    と類似もしくは同一の色調を有し、印刷模様層が木材の
    木肌の模様および色調と類似もしくは同一であり、凹陥
    模様が木材の導管模様と類似もしくは同一であり、かつ
    着色剤が上記導管の色調と類似もしくは同一である特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の化粧シート。 4 着色熱可塑性シートの表面に印刷模様層を印刷した
    後、上記着色熱可塑性シートに上記印刷模様層を挟んで
    透明熱可塑性シートをラミネートすると共にダブリング
    エンボスを施して凹陥模様を形成し、次いで該凹陥模様
    の凹部にフェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹
    脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
    ン系樹脂から選ばれた熱硬化性樹脂をビヒクルの構成材
    料とする塗料若しくはインキ又は紫外線硬化塗料若しく
    は紫外線硬化性インキからなる着色剤を充填することを
    特徴とする化粧シートの製造方法。
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