JPH054318A - 化粧材 - Google Patents
化粧材Info
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- JPH054318A JPH054318A JP3181931A JP18193191A JPH054318A JP H054318 A JPH054318 A JP H054318A JP 3181931 A JP3181931 A JP 3181931A JP 18193191 A JP18193191 A JP 18193191A JP H054318 A JPH054318 A JP H054318A
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- layer
- thermoplastic resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱可塑性樹脂層の表面の凹部内の着色樹脂層
と印刷絵柄層との組み合わせによる意匠表現による極め
て斬新な意匠特性を具備する化粧材を提供する。 【構成】 表面に凹部を有するベース用の熱可塑性樹脂
層2と、該凹部内に充填されている着色樹脂層4と、ベ
ース用の熱可塑性樹脂層2の表面に積層されているトッ
プ用の透明樹脂層5と、トップ用の透明樹脂層5の裏面
及び/またはベース用の熱可塑性樹脂層2の表面の印刷
絵柄層3とを有する化粧材1。
と印刷絵柄層との組み合わせによる意匠表現による極め
て斬新な意匠特性を具備する化粧材を提供する。 【構成】 表面に凹部を有するベース用の熱可塑性樹脂
層2と、該凹部内に充填されている着色樹脂層4と、ベ
ース用の熱可塑性樹脂層2の表面に積層されているトッ
プ用の透明樹脂層5と、トップ用の透明樹脂層5の裏面
及び/またはベース用の熱可塑性樹脂層2の表面の印刷
絵柄層3とを有する化粧材1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、家具,壁面,
床面等の表面の化粧に利用される化粧材に関する。
床面等の表面の化粧に利用される化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば木目模様の化粧材に対して立体感
を付与する方法の1つとして、トップ用の透明樹脂層の
裏面に対して表面に木目の印刷絵柄層が形成されている
ベース用の熱可塑性樹脂層を積層した後、このトップ用
の透明樹脂層の表面にエンボスによる凹部を付し、さら
に、該凹部内に着色樹脂層を充填させる技法が利用され
ている。かかる技法によって得られる化粧材において
は、エンボスの凹部内の着色樹脂層によって木目の導管
溝を表現し、印刷絵柄層によって木目模様を表現する等
の組み合わせがなされており、例えば、特公昭58−1
4312号公報等に説明されている。
を付与する方法の1つとして、トップ用の透明樹脂層の
裏面に対して表面に木目の印刷絵柄層が形成されている
ベース用の熱可塑性樹脂層を積層した後、このトップ用
の透明樹脂層の表面にエンボスによる凹部を付し、さら
に、該凹部内に着色樹脂層を充填させる技法が利用され
ている。かかる技法によって得られる化粧材において
は、エンボスの凹部内の着色樹脂層によって木目の導管
溝を表現し、印刷絵柄層によって木目模様を表現する等
の組み合わせがなされており、例えば、特公昭58−1
4312号公報等に説明されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の木目の印刷絵柄
層とエンボスの凹部内の着色樹脂層との組み合わせによ
る化粧材においては、一般に、エンボスによる凹部、ワ
イピング処理による充填インキ、及び、絵柄印刷層が同
一の水準面に無く、再現させるべき原稿物体とは異なる
意匠性が現出されてしまいため、不自然さが残る。例え
ば、木目模様の印刷絵柄層の位置と導管溝を表現する凹
部内の着色樹脂層の位置とが厚さ方向でずれて形成され
ているため、天然木の板材における木目模様と導管溝と
の関係と比較して不自然さが目立ち、繊細さに欠ける。
層とエンボスの凹部内の着色樹脂層との組み合わせによ
る化粧材においては、一般に、エンボスによる凹部、ワ
イピング処理による充填インキ、及び、絵柄印刷層が同
一の水準面に無く、再現させるべき原稿物体とは異なる
意匠性が現出されてしまいため、不自然さが残る。例え
ば、木目模様の印刷絵柄層の位置と導管溝を表現する凹
部内の着色樹脂層の位置とが厚さ方向でずれて形成され
ているため、天然木の板材における木目模様と導管溝と
の関係と比較して不自然さが目立ち、繊細さに欠ける。
【0004】これに対して本発明は、印刷絵柄層と凹部
及び凹部内の着色樹脂層の表面とが化粧材の厚さ方向の
同一レベルをなすようにすることにより、印刷絵柄層が
例えば木目模様からなり、凹部内の着色樹脂層が導管溝
を表現する化粧材の場合には、天然木の塗装板に近似す
る斬新性に富む化粧材を提供する。
及び凹部内の着色樹脂層の表面とが化粧材の厚さ方向の
同一レベルをなすようにすることにより、印刷絵柄層が
例えば木目模様からなり、凹部内の着色樹脂層が導管溝
を表現する化粧材の場合には、天然木の塗装板に近似す
る斬新性に富む化粧材を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧材は、表面
に凹部を有するベース用の熱可塑性樹脂層と、この凹部
内に充填されている着色樹脂層と、前記ベース用の熱可
塑性樹脂層の表面に対して、前記凹部内の着色熱可塑性
積層を被覆するようにして積層されているトップ用の透
明樹脂層とによる積層部材からなり、前記トップ用の透
明樹脂層の裏面及び/又はベース用の熱可塑性樹脂層の
表面に印刷絵柄層を有する構成からなる。
に凹部を有するベース用の熱可塑性樹脂層と、この凹部
内に充填されている着色樹脂層と、前記ベース用の熱可
塑性樹脂層の表面に対して、前記凹部内の着色熱可塑性
積層を被覆するようにして積層されているトップ用の透
明樹脂層とによる積層部材からなり、前記トップ用の透
明樹脂層の裏面及び/又はベース用の熱可塑性樹脂層の
表面に印刷絵柄層を有する構成からなる。
【0006】前記構成による本発明の化粧材において、
ベース用の熱可塑性樹脂層には、エンボス加工適性を有
する厚さ25〜300μ程度のものが使用され、例え
ば、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリビニ
ルアルコール,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体等のビニル系樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸メチル,ポ
リアクリル酸メチル,ポリメタアクリル酸エチル等のア
クリル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合体(ABS),三酢酸セルロー
ス,セロファン,ポリカーボネート,ポリアミド等の樹
脂によるフィルムやシートが利用される。特に好ましく
は、燐酸トリブチル,燐酸トリフェニル,フタル酸ジメ
チル,フタル酸ジエチル,フタル酸ジブチル,フタル酸
オクチル,アジピン酸ブチル,アジピン酸n−ヘキシ
ル,アジピン酸n−オクチル,セバシン酸ジブチル,塩
素化ジフェニル等の可塑剤を含有するポリ塩化ビニルシ
ートが利用される。
ベース用の熱可塑性樹脂層には、エンボス加工適性を有
する厚さ25〜300μ程度のものが使用され、例え
ば、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリビニ
ルアルコール,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体等のビニル系樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸メチル,ポ
リアクリル酸メチル,ポリメタアクリル酸エチル等のア
クリル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合体(ABS),三酢酸セルロー
ス,セロファン,ポリカーボネート,ポリアミド等の樹
脂によるフィルムやシートが利用される。特に好ましく
は、燐酸トリブチル,燐酸トリフェニル,フタル酸ジメ
チル,フタル酸ジエチル,フタル酸ジブチル,フタル酸
オクチル,アジピン酸ブチル,アジピン酸n−ヘキシ
ル,アジピン酸n−オクチル,セバシン酸ジブチル,塩
素化ジフェニル等の可塑剤を含有するポリ塩化ビニルシ
ートが利用される。
【0007】なお、ベース用の熱可塑性樹脂層は熱可塑
性樹脂層の単一層であっても、あるいは、紙、不織布、
金属板、他の熱可塑性樹脂層等の裏打ち材が積層されて
いる複合層であっても良い。また、このベース用の熱可
塑性樹脂層は、必要に応じて、顔料の練り込み、あるい
は、インキのベタ全面印刷等によって着色されていても
良い。特に、木目を表現する化粧材の場合には、黄褐
色,茶色,ベージュ等の木目板材の最も淡色の部分の色
に合致する着色がなされていることが好ましい。また、
化粧材に隠蔽性を具備させる場合には、チタン白、カー
ボンブラック等の高隠蔽性顔料を主体をする着色剤によ
る着色が施されるていることが好ましい。
性樹脂層の単一層であっても、あるいは、紙、不織布、
金属板、他の熱可塑性樹脂層等の裏打ち材が積層されて
いる複合層であっても良い。また、このベース用の熱可
塑性樹脂層は、必要に応じて、顔料の練り込み、あるい
は、インキのベタ全面印刷等によって着色されていても
良い。特に、木目を表現する化粧材の場合には、黄褐
色,茶色,ベージュ等の木目板材の最も淡色の部分の色
に合致する着色がなされていることが好ましい。また、
化粧材に隠蔽性を具備させる場合には、チタン白、カー
ボンブラック等の高隠蔽性顔料を主体をする着色剤によ
る着色が施されるていることが好ましい。
【0008】ベース用の熱可塑性樹脂層の表面の凹部の
形状は任意であるが、後述するトップ用の透明樹脂層の
裏面及び/又はベース用の熱可塑性樹脂層の表面に形成
されている印刷絵柄層と対応してその形状が選択され
る。すなわち、印刷絵柄層が木目模様の場合には、板材
の導管溝またはヘアライン等を表現する形状の凹部に、
また、印刷絵柄層が皮革を表現する場合には皮絞を表現
する形状の凹部に、さらには、印刷絵柄層が石目を表現
する場合には、御影石板の劈開面の凹凸をはじめ、砂目
やスタッコを表現する形状の凹部に、さらにまた、印刷
絵柄層が布目を表現する場合には布の編目等を表現する
形状の凹部に形成される。
形状は任意であるが、後述するトップ用の透明樹脂層の
裏面及び/又はベース用の熱可塑性樹脂層の表面に形成
されている印刷絵柄層と対応してその形状が選択され
る。すなわち、印刷絵柄層が木目模様の場合には、板材
の導管溝またはヘアライン等を表現する形状の凹部に、
また、印刷絵柄層が皮革を表現する場合には皮絞を表現
する形状の凹部に、さらには、印刷絵柄層が石目を表現
する場合には、御影石板の劈開面の凹凸をはじめ、砂目
やスタッコを表現する形状の凹部に、さらにまた、印刷
絵柄層が布目を表現する場合には布の編目等を表現する
形状の凹部に形成される。
【0009】なお、ベース用の熱可塑性樹脂層の表面に
おける凹部は、例えば、木材表面の凹凸の状態を電鋳法
によって写し取った導管のエンボス模様を有するエンボ
ス版、あるいは、木材表面の凹凸の状態を写真製版法に
よって写し取って作成した原版を利用し、フォトエッチ
ング法により導管のエンボス模様を形成したエンボス版
等によって形成される。
おける凹部は、例えば、木材表面の凹凸の状態を電鋳法
によって写し取った導管のエンボス模様を有するエンボ
ス版、あるいは、木材表面の凹凸の状態を写真製版法に
よって写し取って作成した原版を利用し、フォトエッチ
ング法により導管のエンボス模様を形成したエンボス版
等によって形成される。
【0010】さらに、ベース用の熱可塑性樹脂層が熱可
塑性樹脂層同士の複合層からなる場合には、裏面層をな
す樹脂層と表面層をなす樹脂層とを積層すると同時にそ
の表面にエンボスによる凹部を形成する所謂ダブリング
エンボス法により、凹部を有する熱可塑性樹脂層からな
るベース用の熱可塑性樹脂層を形成するのが好ましい。
塑性樹脂層同士の複合層からなる場合には、裏面層をな
す樹脂層と表面層をなす樹脂層とを積層すると同時にそ
の表面にエンボスによる凹部を形成する所謂ダブリング
エンボス法により、凹部を有する熱可塑性樹脂層からな
るベース用の熱可塑性樹脂層を形成するのが好ましい。
【0011】ベース用の熱可塑性樹脂層の表面の凹部内
に充填されている着色樹脂層は、例えば、セラック,コ
ーバル,ダンマル,ロジン,ロジンエステル等の天然樹
脂あるいはその変性樹脂、ニトロセルロース,アセチル
セルロース,エチルセルロース,ベンジルセルロース等
のセルロース誘導体、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、
フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、メラミン系樹脂、
ポリ塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、エポキシ系樹脂、シリコン
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、その他の合成樹脂、塩化ゴム、環化ゴ
ム、合成ゴム等のゴム誘導体、さらには、重合性不飽和
結合を有するアクリレート,エステル,エポキシ等のプ
レポリマー及び/又はモノマー等よりなる電離放射線硬
化型の樹脂等の1種または2種以上の混合物をビヒクル
とし、カーボンブラック,チタン白,弁柄,群青,キナ
クリドン,シアニンブルー等の着色剤、沈降性硫酸バリ
ウム等の体質顔料、可塑剤等を混合した着色インキ〜塗
料によって形成される。
に充填されている着色樹脂層は、例えば、セラック,コ
ーバル,ダンマル,ロジン,ロジンエステル等の天然樹
脂あるいはその変性樹脂、ニトロセルロース,アセチル
セルロース,エチルセルロース,ベンジルセルロース等
のセルロース誘導体、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、
フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、メラミン系樹脂、
ポリ塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、エポキシ系樹脂、シリコン
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、その他の合成樹脂、塩化ゴム、環化ゴ
ム、合成ゴム等のゴム誘導体、さらには、重合性不飽和
結合を有するアクリレート,エステル,エポキシ等のプ
レポリマー及び/又はモノマー等よりなる電離放射線硬
化型の樹脂等の1種または2種以上の混合物をビヒクル
とし、カーボンブラック,チタン白,弁柄,群青,キナ
クリドン,シアニンブルー等の着色剤、沈降性硫酸バリ
ウム等の体質顔料、可塑剤等を混合した着色インキ〜塗
料によって形成される。
【0012】ベース用の熱可塑性樹脂層の表面の凹部内
に対して着色インキ〜塗料による着色樹脂層を充填する
には、着色インキ〜塗料をベース用の熱可塑性樹脂層の
表面の全面に、例えば、ロールコートやナイフコート等
によって塗工した後、ドクターブレードまたはワイピン
グペーパーで掻き取り、凹部内のみに着色塗料〜インキ
を残す所謂ワイピング法が利用される。このワイピング
工程においては、ベース用の熱可塑性樹脂層の表面の凹
部内のみに着色塗料〜インキが充填されて残るように、
塗料〜インキの粘度,ロールの回転数,ドクターの角
度,厚さ,シートスピード,ワイピングペーパーのスピ
ード,ゴムロールの硬度等を調整することが必要であ
る。
に対して着色インキ〜塗料による着色樹脂層を充填する
には、着色インキ〜塗料をベース用の熱可塑性樹脂層の
表面の全面に、例えば、ロールコートやナイフコート等
によって塗工した後、ドクターブレードまたはワイピン
グペーパーで掻き取り、凹部内のみに着色塗料〜インキ
を残す所謂ワイピング法が利用される。このワイピング
工程においては、ベース用の熱可塑性樹脂層の表面の凹
部内のみに着色塗料〜インキが充填されて残るように、
塗料〜インキの粘度,ロールの回転数,ドクターの角
度,厚さ,シートスピード,ワイピングペーパーのスピ
ード,ゴムロールの硬度等を調整することが必要であ
る。
【0013】なお、着色インキ〜塗料として、電離放射
線硬化型樹脂をビヒクルとするものを利用する場合に
は、ワイピング工程に続いて所定の電子線あるいは紫外
線の照射処理がなされ、また、熱硬化性樹脂をビヒクル
とするものを利用する場合には、ワイピング工程に続い
て熱硬化処理が施されることは勿論である。特に電子線
または紫外線硬化型樹脂をビヒクルとする着色インキ〜
塗料を利用する場合には、高度の架橋密度を有する樹脂
層の形成、及び、乾燥に要する時間の短縮により、品質
の安定化及び生産効率の向上が図れる。
線硬化型樹脂をビヒクルとするものを利用する場合に
は、ワイピング工程に続いて所定の電子線あるいは紫外
線の照射処理がなされ、また、熱硬化性樹脂をビヒクル
とするものを利用する場合には、ワイピング工程に続い
て熱硬化処理が施されることは勿論である。特に電子線
または紫外線硬化型樹脂をビヒクルとする着色インキ〜
塗料を利用する場合には、高度の架橋密度を有する樹脂
層の形成、及び、乾燥に要する時間の短縮により、品質
の安定化及び生産効率の向上が図れる。
【0014】さらに、ベース用の熱可塑性樹脂層の表面
の全体には、該樹脂層の表面の凹部内に充填されている
着色樹脂層を被覆するようにしてトップ用の透明樹脂層
が積層される。このトップ用の透明樹脂層は、例えば、
ポリエステル,ポリ塩化ビニル,アクリル樹脂,エポキ
シ樹脂等をはじめ、前記電離放射線硬化型樹脂等による
厚さ0.1〜100μ程度の無色または着色透明層から
なる。トップ用の透明樹脂層は、例えば、ロールコー
ト,ナイフコート,エアナイフ等の塗工方法によって形
成することもできるが、特に、既製のフィルム〜シート
をドライラミネートや熱接着法によって積層する方法を
利用する場合には、表面物性に優れた性質を有するトッ
プ用の透明樹脂層が形成される。
の全体には、該樹脂層の表面の凹部内に充填されている
着色樹脂層を被覆するようにしてトップ用の透明樹脂層
が積層される。このトップ用の透明樹脂層は、例えば、
ポリエステル,ポリ塩化ビニル,アクリル樹脂,エポキ
シ樹脂等をはじめ、前記電離放射線硬化型樹脂等による
厚さ0.1〜100μ程度の無色または着色透明層から
なる。トップ用の透明樹脂層は、例えば、ロールコー
ト,ナイフコート,エアナイフ等の塗工方法によって形
成することもできるが、特に、既製のフィルム〜シート
をドライラミネートや熱接着法によって積層する方法を
利用する場合には、表面物性に優れた性質を有するトッ
プ用の透明樹脂層が形成される。
【0015】トップ用の透明樹脂層の裏面及び/又はベ
ース用の熱可塑性樹脂層の表面に形成されている印刷絵
柄層は、例えば、杉板目等の木目模様,御影石,大理石
等の石目柄,布目柄,皮革の表面の模様,格子や水玉模
様等の抽象柄等であり、先のベース用の熱可塑性樹脂層
の表面の凹部の形状と相応する印刷絵柄層が付される。
なお、印刷絵柄層が木目模様からなる場合には、パール
インキ等の光輝性インキによる印刷層を併用し、木目の
照りを表現するのが好ましい。
ース用の熱可塑性樹脂層の表面に形成されている印刷絵
柄層は、例えば、杉板目等の木目模様,御影石,大理石
等の石目柄,布目柄,皮革の表面の模様,格子や水玉模
様等の抽象柄等であり、先のベース用の熱可塑性樹脂層
の表面の凹部の形状と相応する印刷絵柄層が付される。
なお、印刷絵柄層が木目模様からなる場合には、パール
インキ等の光輝性インキによる印刷層を併用し、木目の
照りを表現するのが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の化粧材は、ベース用の熱可塑性樹脂層
の表面の凹部と、該凹部内に充填されている着色樹脂層
と、トップ用の透明樹脂層の裏面及び/又はベース用の
熱可塑性樹脂層の表面に形成されている印刷絵柄層との
表面が、化粧材の厚さ方向に同一レベルをなしているた
め、凹部、該凹部内に充填されている着色樹脂層、及
び、印刷絵柄層によって表現される意匠に斬新性が表現
され、例えば、印刷絵柄層が木目模様の場合には、板材
の導管溝またはヘアライン等を表現する凹部内の着色樹
脂層の表面と木目模様の印刷絵柄層とが厚さ方向に同一
レベルをなすことから、天然の板材に塗装を施した化粧
材に極めて近似する層構成のものになる。
の表面の凹部と、該凹部内に充填されている着色樹脂層
と、トップ用の透明樹脂層の裏面及び/又はベース用の
熱可塑性樹脂層の表面に形成されている印刷絵柄層との
表面が、化粧材の厚さ方向に同一レベルをなしているた
め、凹部、該凹部内に充填されている着色樹脂層、及
び、印刷絵柄層によって表現される意匠に斬新性が表現
され、例えば、印刷絵柄層が木目模様の場合には、板材
の導管溝またはヘアライン等を表現する凹部内の着色樹
脂層の表面と木目模様の印刷絵柄層とが厚さ方向に同一
レベルをなすことから、天然の板材に塗装を施した化粧
材に極めて近似する層構成のものになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の化粧材の構成を図面に基づい
て具体的に説明する。
て具体的に説明する。
【0018】[図1]において、オーク材の木肌部の最
も明るい色に類似する黄色を帯びた茶色系統の顔料及び
パール顔料で着色されている厚さ0.09mmのポリ塩化
ビニルフィルム「理研ビニル (株) ;W−500」から
なるベース用の熱可塑性樹脂層2に、グラビア印刷法に
てオーク柄の木目の印刷絵柄層3を印刷した。なお、オ
ーク柄の木目の印刷絵柄層3の印刷は、印圧・・・・1t以
下(線圧)、ゴムロールの硬度・・・・80度、使用インキ
・・・・塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂系インキ「化
×;昭和インク製」で行なった。
も明るい色に類似する黄色を帯びた茶色系統の顔料及び
パール顔料で着色されている厚さ0.09mmのポリ塩化
ビニルフィルム「理研ビニル (株) ;W−500」から
なるベース用の熱可塑性樹脂層2に、グラビア印刷法に
てオーク柄の木目の印刷絵柄層3を印刷した。なお、オ
ーク柄の木目の印刷絵柄層3の印刷は、印圧・・・・1t以
下(線圧)、ゴムロールの硬度・・・・80度、使用インキ
・・・・塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂系インキ「化
×;昭和インク製」で行なった。
【0019】次いで、前述のポリ塩化ビニルフィルム2
のオーク柄の木目の印刷絵柄層3の印刷面に、オーク材
の板表面から電鋳法によって導管模様を写し取ったエン
ボス版を利用し、シート表面温度・・・・150℃,線圧・・
・・1t,シート送り速度・・・・10m/min.によるエンボス
により凹部を形成した。
のオーク柄の木目の印刷絵柄層3の印刷面に、オーク材
の板表面から電鋳法によって導管模様を写し取ったエン
ボス版を利用し、シート表面温度・・・・150℃,線圧・・
・・1t,シート送り速度・・・・10m/min.によるエンボス
により凹部を形成した。
【0020】さらに、黒色系統のワイピングインキ「諸
星インキ (株);ワイピングインキ」を、先のエンボス
面の全面にコートした後、ドクターブレードとワイピン
グペーパーとによる処理を順次施し、凹部以外の平坦部
に付着しているインキを除去することにより、凹部内に
付着しているインキのみを残留させた。なお、ワイピン
グインキは、アクリル系樹脂/塩・酢ビ系樹脂による塗
料にカーボンブラックを主体とする顔料を混入すること
によって調整されている粘度(岩田式,25℃)12秒
のものを利用した。また、ドクターブレードは、厚さ約
3mmのものを利用し、ドクターブレードによるワイピン
グ処理は、シートに対してドクターブレードを常時90
度に保持するようにして行なった。次いで、60℃に3
0秒間加熱し、凹部内に残留させてあるワイピングイン
キを硬化させ、凹部内に着色樹脂層4を形成した。
星インキ (株);ワイピングインキ」を、先のエンボス
面の全面にコートした後、ドクターブレードとワイピン
グペーパーとによる処理を順次施し、凹部以外の平坦部
に付着しているインキを除去することにより、凹部内に
付着しているインキのみを残留させた。なお、ワイピン
グインキは、アクリル系樹脂/塩・酢ビ系樹脂による塗
料にカーボンブラックを主体とする顔料を混入すること
によって調整されている粘度(岩田式,25℃)12秒
のものを利用した。また、ドクターブレードは、厚さ約
3mmのものを利用し、ドクターブレードによるワイピン
グ処理は、シートに対してドクターブレードを常時90
度に保持するようにして行なった。次いで、60℃に3
0秒間加熱し、凹部内に残留させてあるワイピングイン
キを硬化させ、凹部内に着色樹脂層4を形成した。
【0021】しかる後に、前記ワイピング処理面に、2
液硬化型ウレタン樹脂系接着剤によるドライラミネート
法により、厚さ0.06mmの別製の透明なポリ塩化ビニ
ルフィルム「理研ビニル (株) ;W−500」からなる
トップ用の透明樹脂層5を積層し、本発明の1実施例品
である化粧材1を得た。
液硬化型ウレタン樹脂系接着剤によるドライラミネート
法により、厚さ0.06mmの別製の透明なポリ塩化ビニ
ルフィルム「理研ビニル (株) ;W−500」からなる
トップ用の透明樹脂層5を積層し、本発明の1実施例品
である化粧材1を得た。
【0022】得られた化粧材1には、エンボスによる凹
部及び該凹部内に充填されている着色樹脂層4の表面と
木目の印刷絵柄層3とが厚さ方向に同一のレベルに形成
されており、天然木の化粧材に塗装を施したものに極め
て近似する斬新性が得られた。
部及び該凹部内に充填されている着色樹脂層4の表面と
木目の印刷絵柄層3とが厚さ方向に同一のレベルに形成
されており、天然木の化粧材に塗装を施したものに極め
て近似する斬新性が得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明の化粧材においては、凹部内に充
填されている着色樹脂層の表面と印刷絵柄層とが、化粧
材の厚さ方向に同一のレベルに形成されており、極めて
特異な斬新性に富み、高意匠特性を具備する。
填されている着色樹脂層の表面と印刷絵柄層とが、化粧
材の厚さ方向に同一のレベルに形成されており、極めて
特異な斬新性に富み、高意匠特性を具備する。
【図1】本発明の化粧材の1実施例品を示す模型断面図
である。
である。
1 化粧材 2 ベース用の熱可塑性樹脂層 3 印刷絵柄層 4 凹部内に充填されている着色樹脂層 5 トップ用の透明樹脂層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 表面に凹部を有するベース用の熱可塑
性樹脂層と、該凹部内に充填されている着色樹脂層と、
前記ベース用の熱可塑性樹脂層の表面に積層されている
トップ用の透明樹脂層と、該トップ用の透明樹脂層の裏
面及び/又はベース用の熱可塑性樹脂層の表面に形成さ
れている印刷絵柄層とを有することを特徴とする化粧
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3181931A JPH054318A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 化粧材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3181931A JPH054318A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 化粧材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054318A true JPH054318A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16109402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3181931A Pending JPH054318A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 化粧材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054318A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1112841A2 (en) * | 1999-12-27 | 2001-07-04 | Taiyo Kogyo Corporation | Pigment-applied film assembly |
JP2008307734A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 意匠シートの製造方法及び意匠シート |
CN105756311A (zh) * | 2016-04-05 | 2016-07-13 | 江阴华东装饰材料有限公司 | 仿大理石高分子硬质贴材及其制备方法 |
CN105778341A (zh) * | 2016-04-05 | 2016-07-20 | 江阴华东装饰材料有限公司 | 仿墙砖高分子硬质墙体装饰材料及其制备方法 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP3181931A patent/JPH054318A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1112841A2 (en) * | 1999-12-27 | 2001-07-04 | Taiyo Kogyo Corporation | Pigment-applied film assembly |
EP1112841A3 (en) * | 1999-12-27 | 2002-10-09 | Taiyo Kogyo Corporation | Pigment-applied film assembly |
JP2008307734A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 意匠シートの製造方法及び意匠シート |
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