JPH1198674A - ケーブル端末部被覆キャップ及びケーブル端末部被覆処理方法 - Google Patents
ケーブル端末部被覆キャップ及びケーブル端末部被覆処理方法Info
- Publication number
- JPH1198674A JPH1198674A JP9260327A JP26032797A JPH1198674A JP H1198674 A JPH1198674 A JP H1198674A JP 9260327 A JP9260327 A JP 9260327A JP 26032797 A JP26032797 A JP 26032797A JP H1198674 A JPH1198674 A JP H1198674A
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- JP
- Japan
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- cap
- cable
- covering
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の防水キャップを用いずにコア付き被覆
チューブの便利性を利用できるケーブル端末部被覆キャ
ップを提供する。 【解決手段】 ケーブル14の外径よりも小さい内径を
有し、且つ有効な被覆処理に必要な軸方向長さを有する
管状部分13を備え、該管状部分の一端が閉塞され他端
が開口されてキャップ状に形成されてなるエラストマー
製の被覆材11と、上記被覆材の管状部分を拡径状態に
保持すべくその内側に配置された筒状コア部材12とか
らなり、コア部材は、上記キャップ状被覆材の閉塞端側
から開口端側へ向けて漸次分解されて順に該被覆材の外
へ取り出し可能に構成されている。
チューブの便利性を利用できるケーブル端末部被覆キャ
ップを提供する。 【解決手段】 ケーブル14の外径よりも小さい内径を
有し、且つ有効な被覆処理に必要な軸方向長さを有する
管状部分13を備え、該管状部分の一端が閉塞され他端
が開口されてキャップ状に形成されてなるエラストマー
製の被覆材11と、上記被覆材の管状部分を拡径状態に
保持すべくその内側に配置された筒状コア部材12とか
らなり、コア部材は、上記キャップ状被覆材の閉塞端側
から開口端側へ向けて漸次分解されて順に該被覆材の外
へ取り出し可能に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルの端末部
に防湿防水、電気的絶縁、及び機械的保護の各処理を施
すためのケーブル端末部の被覆キャップ及びそれを用い
たケーブル端末部処理方法に関する。
に防湿防水、電気的絶縁、及び機械的保護の各処理を施
すためのケーブル端末部の被覆キャップ及びそれを用い
たケーブル端末部処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来、電
線すなわちケーブルを保管する場合、特に屋外で保管す
る場合には、防湿防水の目的並びに電気的絶縁及び機械
的保護の目的でケーブルの端末部を被覆処理する必要が
ある。この場合、処理方法として種々の手段が取られて
いるが、中でもコア付き被覆チューブと呼ばれるエラス
トマーチューブを用いて処理する方法は、テープを用い
て処理する方法に比べると作業者の習熟度如何に拘わら
ず取り付け作業が簡単であり、多くのケースで用いられ
ている。
線すなわちケーブルを保管する場合、特に屋外で保管す
る場合には、防湿防水の目的並びに電気的絶縁及び機械
的保護の目的でケーブルの端末部を被覆処理する必要が
ある。この場合、処理方法として種々の手段が取られて
いるが、中でもコア付き被覆チューブと呼ばれるエラス
トマーチューブを用いて処理する方法は、テープを用い
て処理する方法に比べると作業者の習熟度如何に拘わら
ず取り付け作業が簡単であり、多くのケースで用いられ
ている。
【0003】コア付き被覆チューブは一般にPST(プ
レストレッチドチューブ)と呼ばれるもので、防水キャ
ップを被せたケーブル端末部をエラストマーチューブの
中へ容易に挿入できるように、チューブ内径を拡張して
おく硬質プラスチック材製の筒状コア部材がチューブ内
に予め挿入されており、ケーブル端末を挿入した後にこ
のコア部材を抜き取ることによって元の内径に戻ったエ
ラストマーチューブを、キャップ付きのケーブル端末に
被着させるものである。コア部材は、細長いリボン状の
プラスチック材が螺旋状に巻かれており、互いに隣り合
うリボンエッジどうしが分離容易に接合されて筒状とな
るように構成されている。エラストマーチューブ内に挿
入された筒状コア部材は、リボンの一端を筒の内側を通
して引っ張ると、接合されているエッジが容易に分離す
るのでリボン状となって順に引き出され、最後まで引き
出すとエラストマーチューブ内からコア部材が抜き取ら
れる。このような構造をもったコア付き被覆チューブ
は、特開平3−143217号公報及び特開平7−29
8473号に開示されている。
レストレッチドチューブ)と呼ばれるもので、防水キャ
ップを被せたケーブル端末部をエラストマーチューブの
中へ容易に挿入できるように、チューブ内径を拡張して
おく硬質プラスチック材製の筒状コア部材がチューブ内
に予め挿入されており、ケーブル端末を挿入した後にこ
のコア部材を抜き取ることによって元の内径に戻ったエ
ラストマーチューブを、キャップ付きのケーブル端末に
被着させるものである。コア部材は、細長いリボン状の
プラスチック材が螺旋状に巻かれており、互いに隣り合
うリボンエッジどうしが分離容易に接合されて筒状とな
るように構成されている。エラストマーチューブ内に挿
入された筒状コア部材は、リボンの一端を筒の内側を通
して引っ張ると、接合されているエッジが容易に分離す
るのでリボン状となって順に引き出され、最後まで引き
出すとエラストマーチューブ内からコア部材が抜き取ら
れる。このような構造をもったコア付き被覆チューブ
は、特開平3−143217号公報及び特開平7−29
8473号に開示されている。
【0004】防水キャップを被せたケーブル端末に上述
のコア付き被覆チューブを被着させるに際しては、防水
キャップの一部とケーブル外被の一部とが共に覆われる
ところまでケーブル端末を差し込み、その位置でコア部
材を引き抜く。この位置では、必要なシール距離が確保
されていなければならない。
のコア付き被覆チューブを被着させるに際しては、防水
キャップの一部とケーブル外被の一部とが共に覆われる
ところまでケーブル端末を差し込み、その位置でコア部
材を引き抜く。この位置では、必要なシール距離が確保
されていなければならない。
【0005】しかし、一般にコア付き被覆チューブは不
透明であるため、防水キャップとケーブルとに重ね合わ
された位置でシール距離が確保されているか否かを目視
で確認することはできない。チューブの上から指で押し
て感触でこれを確認しようとしても、硬質プラスチック
製コア部材がチューブ内に入っているので、これも不可
能である。
透明であるため、防水キャップとケーブルとに重ね合わ
された位置でシール距離が確保されているか否かを目視
で確認することはできない。チューブの上から指で押し
て感触でこれを確認しようとしても、硬質プラスチック
製コア部材がチューブ内に入っているので、これも不可
能である。
【0006】シール距離を確保する位置決めのために実
際には、端末処理しようとするケーブルの一部に、チュ
ーブによって隠されない箇所にマーカーと呼ばれて位置
基準となる部材を取り付けておき、そのマーカーからの
相対的な位置関係によってコア付き被覆チューブの正し
い位置を出している。このような位置決め作業は、距離
測定作業及びマーカー取り付け作業を正確に行わなけれ
ばならず、煩雑で不必要に時間を取る作業である。しか
も位置決めした後にコア部材を抜き取るとき、コア部材
のリボンを引っ張るのでその引張力によってチューブの
位置が変わってしまうことが危惧され、コア部材を抜き
取るときにはチューブを保持する必要がある。
際には、端末処理しようとするケーブルの一部に、チュ
ーブによって隠されない箇所にマーカーと呼ばれて位置
基準となる部材を取り付けておき、そのマーカーからの
相対的な位置関係によってコア付き被覆チューブの正し
い位置を出している。このような位置決め作業は、距離
測定作業及びマーカー取り付け作業を正確に行わなけれ
ばならず、煩雑で不必要に時間を取る作業である。しか
も位置決めした後にコア部材を抜き取るとき、コア部材
のリボンを引っ張るのでその引張力によってチューブの
位置が変わってしまうことが危惧され、コア部材を抜き
取るときにはチューブを保持する必要がある。
【0007】一方、防水キャップは、構造上の十分な強
度が必要とされるので所定の厚さ以上の肉厚で作られて
いる。したがって、防水キャップの上からエラストマー
チューブで被覆すると、防水キャップのある箇所とそう
でない箇所とで外径寸法が大きく異なり、その段差が大
きくなるほど、エラストマーチューブの内径が一定であ
る限りは密閉性に問題が生じる。
度が必要とされるので所定の厚さ以上の肉厚で作られて
いる。したがって、防水キャップの上からエラストマー
チューブで被覆すると、防水キャップのある箇所とそう
でない箇所とで外径寸法が大きく異なり、その段差が大
きくなるほど、エラストマーチューブの内径が一定であ
る限りは密閉性に問題が生じる。
【0008】さらに、防水キャップとチューブとを併用
する方法では、これらを取り付けた箇所の外形が未処理
部分に比してかなり太くなり、また処理部分の長さもか
なり長くなって、ケーブル巻保管する場合にはあまり良
好な納まりを期待できなかった。
する方法では、これらを取り付けた箇所の外形が未処理
部分に比してかなり太くなり、また処理部分の長さもか
なり長くなって、ケーブル巻保管する場合にはあまり良
好な納まりを期待できなかった。
【0009】本発明は上述のごとき従来の技術的課題に
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本発明の目的は、防水キャップとは併用せず
にコア付き被覆チューブの便利性を利用できるケーブル
端末部被覆キャップを提供することにあり、これによ
り、ケーブル端末部に対して十分な被覆効果を与え、且
つ所定位置への取り付けを可及的最小の寸法で達成し、
しかも取り付け作業が非常に簡略化される防水キャップ
の取り付け方法を提供することにある。
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本発明の目的は、防水キャップとは併用せず
にコア付き被覆チューブの便利性を利用できるケーブル
端末部被覆キャップを提供することにあり、これによ
り、ケーブル端末部に対して十分な被覆効果を与え、且
つ所定位置への取り付けを可及的最小の寸法で達成し、
しかも取り付け作業が非常に簡略化される防水キャップ
の取り付け方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケーブル端
末部被覆キャップは、上述のごとき従来技術の課題を解
決し、その目的を達成するために以下のような構成を備
えている。即ち、電線ケーブルの端末部を被覆処理する
ためのキャップであって、上記ケーブルの外径よりも小
さい内径を有し、且つ有効な被覆処理に必要な軸方向長
さを有する管状部分を備え、該管状部分の一端が閉塞さ
れ他端が開口されてキャップ状に形成されてなるエラス
トマー製の被覆材と、上記被覆材の管状部分を拡径状態
に保持すべくその内側に配置された筒状コア部材とから
なり、上記コア部材は、上記キャップ状被覆材の閉塞端
側から開口端側へ向けて漸次分解されて順に該被覆材の
外へ取り出し可能に構成されている。
末部被覆キャップは、上述のごとき従来技術の課題を解
決し、その目的を達成するために以下のような構成を備
えている。即ち、電線ケーブルの端末部を被覆処理する
ためのキャップであって、上記ケーブルの外径よりも小
さい内径を有し、且つ有効な被覆処理に必要な軸方向長
さを有する管状部分を備え、該管状部分の一端が閉塞さ
れ他端が開口されてキャップ状に形成されてなるエラス
トマー製の被覆材と、上記被覆材の管状部分を拡径状態
に保持すべくその内側に配置された筒状コア部材とから
なり、上記コア部材は、上記キャップ状被覆材の閉塞端
側から開口端側へ向けて漸次分解されて順に該被覆材の
外へ取り出し可能に構成されている。
【0011】また、本発明に係るケーブル端末部被覆処
理方法は、上記ケーブル端末部被覆キャップを用いて電
線ケーブルの端末部を被覆処理する方法であって、上記
ケーブルの端末部を上記被覆材の閉塞端部に当接するま
で該被覆材の中へ挿入し、その後、上記コア部材を順に
分解しつつ該被覆材の外へ抜き取ることにより、被覆材
をケーブル端末部の外周面に密着させて装着することを
特徴とする。
理方法は、上記ケーブル端末部被覆キャップを用いて電
線ケーブルの端末部を被覆処理する方法であって、上記
ケーブルの端末部を上記被覆材の閉塞端部に当接するま
で該被覆材の中へ挿入し、その後、上記コア部材を順に
分解しつつ該被覆材の外へ抜き取ることにより、被覆材
をケーブル端末部の外周面に密着させて装着することを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施形態】図1は、本発明に係るケーブル端末
部被覆キャップ(以下、単に被覆キャップと称す)の中
央縦断面図である。被覆キャップ10は、上述のコア付
き被覆チューブと比べると、エラストマーの外層構造体
11内に硬質プラスチック材製の筒状コア部材12が挿
入されている点で共通している。さらに本発明の被覆キ
ャップ10では、そのエラストマーの外層構造体11
は、両端が共に開口されたチューブ状の形態ではなく、
その一方端が開口されて他方端が閉塞されたキャップ状
の形態に構成されている。なお、外層構造体11が防湿
防水及び電気的絶縁、並びに機械的保護の目的に適合す
る点も勿論、コア付き被覆チューブと共通している。
部被覆キャップ(以下、単に被覆キャップと称す)の中
央縦断面図である。被覆キャップ10は、上述のコア付
き被覆チューブと比べると、エラストマーの外層構造体
11内に硬質プラスチック材製の筒状コア部材12が挿
入されている点で共通している。さらに本発明の被覆キ
ャップ10では、そのエラストマーの外層構造体11
は、両端が共に開口されたチューブ状の形態ではなく、
その一方端が開口されて他方端が閉塞されたキャップ状
の形態に構成されている。なお、外層構造体11が防湿
防水及び電気的絶縁、並びに機械的保護の目的に適合す
る点も勿論、コア付き被覆チューブと共通している。
【0013】外層構造体11の管状部分13は、ケーブ
ル14の端末部を有効に被覆するために必要とされる軸
方向長さを有している。管状部分13は、コア部材12
が抜き取られた状態での内径、すなわち非荷重時の内径
寸法は、処理対象のケーブルの外径よりも小さくされて
いる。したがって、ケーブル端末部に装着された状態で
は、所望の被覆効果を発揮するに十分な収縮圧力のもと
でケーブル端末部に弾性的に密着する。
ル14の端末部を有効に被覆するために必要とされる軸
方向長さを有している。管状部分13は、コア部材12
が抜き取られた状態での内径、すなわち非荷重時の内径
寸法は、処理対象のケーブルの外径よりも小さくされて
いる。したがって、ケーブル端末部に装着された状態で
は、所望の被覆効果を発揮するに十分な収縮圧力のもと
でケーブル端末部に弾性的に密着する。
【0014】被覆キャップ10の外層構造体11を構成
するエラストマーの具体例としては、エチレン・プロピ
レンゴム(特にEPDM)、クロロプレンゴム、ブチレ
ンゴム、シリコンゴム、天然ゴム、フッ素ゴム、シリコ
ーン変性EPDM等が挙げられる。これらのうちでは、
EPDMは耐候性、電気絶縁特性及び耐水性に優れ、し
かも安価である点で特に好ましい材料である。また、コ
ア部材の好適な材料としてはポリプロピレン、ポリエチ
レン、ABS、ポリアミド等が挙げられる。
するエラストマーの具体例としては、エチレン・プロピ
レンゴム(特にEPDM)、クロロプレンゴム、ブチレ
ンゴム、シリコンゴム、天然ゴム、フッ素ゴム、シリコ
ーン変性EPDM等が挙げられる。これらのうちでは、
EPDMは耐候性、電気絶縁特性及び耐水性に優れ、し
かも安価である点で特に好ましい材料である。また、コ
ア部材の好適な材料としてはポリプロピレン、ポリエチ
レン、ABS、ポリアミド等が挙げられる。
【0015】図1に示すように、コア部材12は外層構
造体11の管状部分13の少なくとも全長にわたって挿
入されており、一端が外層構造体11の開口端から突出
していてもよい。コア部材12のリボン15は、外層構
造体11の閉塞端側に位置しているコア部材12の一方
端からその一端が延びてコア部材12の筒の内側を通
り、コア部材12の他方端(外層構造体11の開口端側
に位置している)から外へ出ている。この延長片のリボ
ン15を引っ張ると、接合されているエッジ部分が容易
に分離するのでリボン状になって順次引き出され、最後
まで引き出すとエラストマーの外層構造体11内からコ
ア部材12を抜き取ることができる。
造体11の管状部分13の少なくとも全長にわたって挿
入されており、一端が外層構造体11の開口端から突出
していてもよい。コア部材12のリボン15は、外層構
造体11の閉塞端側に位置しているコア部材12の一方
端からその一端が延びてコア部材12の筒の内側を通
り、コア部材12の他方端(外層構造体11の開口端側
に位置している)から外へ出ている。この延長片のリボ
ン15を引っ張ると、接合されているエッジ部分が容易
に分離するのでリボン状になって順次引き出され、最後
まで引き出すとエラストマーの外層構造体11内からコ
ア部材12を抜き取ることができる。
【0016】上述のような構成を有する被覆キャップ1
0は、図2(a)に示すように、処理しようとするケー
ブル14の端末を開口端側から挿入する。この挿入は、
コア部材12によって被覆キャップ10の内径がケーブ
ル外径よりも大きくされているので簡単である。ケーブ
ル14の端末は被覆キャップ10の閉塞端に当接するま
で挿入される。このように、ケーブル端末を突き当たら
せるだけで被覆有効長さを得られる位置決めができるの
で、位置決め作業も極めて簡単である。この状態でコア
部材12のリボンの一端が、図2(b)に示すようにコ
ア部材12とケーブル14との間から出ている。位置決
め完了後、このリボンの一端を持って引っ張り、コア部
材12を外層構造体11から抜き取ると、外層構造体1
1はコア部材12による内側からの支持を失って弾性的
に収縮し、図3に示すように、ケーブル14の外周面に
密着した状態でケーブル端末に装着される。
0は、図2(a)に示すように、処理しようとするケー
ブル14の端末を開口端側から挿入する。この挿入は、
コア部材12によって被覆キャップ10の内径がケーブ
ル外径よりも大きくされているので簡単である。ケーブ
ル14の端末は被覆キャップ10の閉塞端に当接するま
で挿入される。このように、ケーブル端末を突き当たら
せるだけで被覆有効長さを得られる位置決めができるの
で、位置決め作業も極めて簡単である。この状態でコア
部材12のリボンの一端が、図2(b)に示すようにコ
ア部材12とケーブル14との間から出ている。位置決
め完了後、このリボンの一端を持って引っ張り、コア部
材12を外層構造体11から抜き取ると、外層構造体1
1はコア部材12による内側からの支持を失って弾性的
に収縮し、図3に示すように、ケーブル14の外周面に
密着した状態でケーブル端末に装着される。
【0017】コア部材12を抜き取るとき、このリボン
に加わる張力は、最初はケーブル14の端部が外層構造
体11の閉塞端の端面に当接することによって支えら
れ、リボンエッジ間の分離が進んでいくとケーブル14
の外周面と外層構造体11の管状部分13の内周面との
間の摩擦力で支えられるようになる。したがって、コア
部材12の抜き取り作業が被覆キャップ10の位置ずれ
の原因となることはない。
に加わる張力は、最初はケーブル14の端部が外層構造
体11の閉塞端の端面に当接することによって支えら
れ、リボンエッジ間の分離が進んでいくとケーブル14
の外周面と外層構造体11の管状部分13の内周面との
間の摩擦力で支えられるようになる。したがって、コア
部材12の抜き取り作業が被覆キャップ10の位置ずれ
の原因となることはない。
【0018】一方、本発明に係るケーブル端末部被覆キ
ャップの別の実施の形態としては、外層構造体とコア部
材との間に軟質のエラストマーもしくはパテ等を有した
二重構造のものであっても良い。この実施形態のものに
おいては、処理対象のケーブルとの密着性をさらに高め
て確保することができ、防水効果を一層高め得るものと
なっている。
ャップの別の実施の形態としては、外層構造体とコア部
材との間に軟質のエラストマーもしくはパテ等を有した
二重構造のものであっても良い。この実施形態のものに
おいては、処理対象のケーブルとの密着性をさらに高め
て確保することができ、防水効果を一層高め得るものと
なっている。
【0019】外層構造体は、コア部材の抜き取り後の形
態が図3に示すように真円柱状に近いものが普通である
が、図4に示すように、閉塞端側の一部で管状部分の内
径が拡径されているものであっても良い。そのような実
施形態のものでは、外層構造体の弾性的収縮に伴って閉
塞端側に生じる応力が緩和できるので、この部分からの
破損が発生しにくくなり、結果的に被覆キャップとして
の製品寿命が向上する。
態が図3に示すように真円柱状に近いものが普通である
が、図4に示すように、閉塞端側の一部で管状部分の内
径が拡径されているものであっても良い。そのような実
施形態のものでは、外層構造体の弾性的収縮に伴って閉
塞端側に生じる応力が緩和できるので、この部分からの
破損が発生しにくくなり、結果的に被覆キャップとして
の製品寿命が向上する。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るケーブル端末部被覆キャップ並びにこれを用いる
処理方法によれば、ケーブル端末部の有効な被覆保護が
極めて簡単な作業で行え、作業者の技術習熟度に関係な
く誰でも確実な処理が簡単に行える。
に係るケーブル端末部被覆キャップ並びにこれを用いる
処理方法によれば、ケーブル端末部の有効な被覆保護が
極めて簡単な作業で行え、作業者の技術習熟度に関係な
く誰でも確実な処理が簡単に行える。
【図1】 本発明に係るケーブル端末部被覆キャップの
中央縦断面図である。
中央縦断面図である。
【図2】 本発明に係るケーブル端末部被覆キャップが
ケーブル端末部に装着される状況を示す説明図である。
ケーブル端末部に装着される状況を示す説明図である。
【図3】 本発明に係るケーブル端末部被覆キャップが
ケーブル端末部に装着された状態を示す説明図である。
ケーブル端末部に装着された状態を示す説明図である。
【図4】 本発明に係るケーブル端末部被覆キャップの
別の実施形態の被覆キャップがケーブル端末部に装着さ
れた状態を示す説明図である。
別の実施形態の被覆キャップがケーブル端末部に装着さ
れた状態を示す説明図である。
10 ケーブル端末部被覆キャップ 11 外層構造体 12 コア部材 13 管状部分 14 ケーブル 15 リボン
Claims (2)
- 【請求項1】 電線ケーブル(14)の端末部を被覆処
理するためのキャップ(10)であって、 上記ケーブルの外径よりも小さい内径を有し、且つ有効
な被覆処理に必要な軸方向長さを有する管状部分(1
3)を備え、該管状部分の一端が閉塞され他端が開口さ
れてキャップ状に形成されてなるエラストマー製の被覆
材(11)と、 上記被覆材の管状部分を拡径状態に保持すべくその内側
に配置された筒状コア部材(12)とからなり、 上記コア部材は、上記キャップ状被覆材の閉塞端側から
開口端側へ向けて漸次分解されて順に該被覆材の外へ取
り出し可能に構成されていることを特徴とするケーブル
端末部被覆キャップ。 - 【請求項2】 請求項1記載のケーブル端末部被覆キャ
ップを用いて電線ケーブル(14)の端末部を被覆処理
する方法であって、 上記ケーブルの端末部を上記被覆材(11)の閉塞端部
に当接するまで該被覆材の中へ挿入し、その後、上記コ
ア部材(12)を順に分解しつつ該被覆材の外へ抜き取
ることにより、被覆材をケーブル端末部の外周面に密着
させて装着することを特徴とするケーブル端末部被覆処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9260327A JPH1198674A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ケーブル端末部被覆キャップ及びケーブル端末部被覆処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9260327A JPH1198674A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ケーブル端末部被覆キャップ及びケーブル端末部被覆処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1198674A true JPH1198674A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17346470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9260327A Pending JPH1198674A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ケーブル端末部被覆キャップ及びケーブル端末部被覆処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1198674A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001241592A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Fujikura Rubber Ltd | 端部被覆部材、その製造方法及びその製造治具 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP9260327A patent/JPH1198674A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001241592A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Fujikura Rubber Ltd | 端部被覆部材、その製造方法及びその製造治具 |
JP4584395B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2010-11-17 | 藤倉ゴム工業株式会社 | 端部被覆部材 |
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