JPH1182398A - エゼクタ - Google Patents
エゼクタInfo
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- JPH1182398A JPH1182398A JP25936897A JP25936897A JPH1182398A JP H1182398 A JPH1182398 A JP H1182398A JP 25936897 A JP25936897 A JP 25936897A JP 25936897 A JP25936897 A JP 25936897A JP H1182398 A JPH1182398 A JP H1182398A
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- nozzle
- pipe
- ejector
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い吸引能力が得られ、流体の混合性に優れ
るとともに、製造コストを削減することができるエゼク
タを提供する。 【解決手段】 噴射管3と、この噴射管3にまっすぐに
連なり、先端に排出口13を有する排出管4と、これら
噴射管3および排出管4の間にこれらと連通するように
直角に設けられた吸引管5とを備え、噴射管3は、吸引
管5を越えて排出管4側に延びる先細り円錐状のノーズ
部8と、その先端に開口するノズル10と、を有してい
る。
るとともに、製造コストを削減することができるエゼク
タを提供する。 【解決手段】 噴射管3と、この噴射管3にまっすぐに
連なり、先端に排出口13を有する排出管4と、これら
噴射管3および排出管4の間にこれらと連通するように
直角に設けられた吸引管5とを備え、噴射管3は、吸引
管5を越えて排出管4側に延びる先細り円錐状のノーズ
部8と、その先端に開口するノズル10と、を有してい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルから噴射し
た流体の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換するこ
とにより、他の流体を吸引・排出するのに用いられるエ
ゼクタに関する。
た流体の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換するこ
とにより、他の流体を吸引・排出するのに用いられるエ
ゼクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のエゼクタの一例を示して
いる。このエゼクタ51は、噴射管52と、噴射管52
の前方にまっすぐ連なる排出管53と、これら2つの管
52、53の間に連通する吸引管54とから、T字形に
形成されている。噴射管52の先端には断面を絞ったノ
ズル55が設けられており、吸引管54は、ノズル55
に臨むように配置されている。また、排出管53の後端
部には、ノズル55に対向するようにディフューザ56
が設けられている。
いる。このエゼクタ51は、噴射管52と、噴射管52
の前方にまっすぐ連なる排出管53と、これら2つの管
52、53の間に連通する吸引管54とから、T字形に
形成されている。噴射管52の先端には断面を絞ったノ
ズル55が設けられており、吸引管54は、ノズル55
に臨むように配置されている。また、排出管53の後端
部には、ノズル55に対向するようにディフューザ56
が設けられている。
【0003】噴射管52のノズル55から流体(第1流
体)F1が噴射されると、ノズル55の付近に負圧が生
じ、この負圧により吸引管54を介して他の流体(第2
流体)F2が吸引される。そして、第1および第2流体
F1、F2は、ノズル55の付近で互いに混合され、次
いで、ディフューザ56によって減速・整流された後、
排出管53から排出される。
体)F1が噴射されると、ノズル55の付近に負圧が生
じ、この負圧により吸引管54を介して他の流体(第2
流体)F2が吸引される。そして、第1および第2流体
F1、F2は、ノズル55の付近で互いに混合され、次
いで、ディフューザ56によって減速・整流された後、
排出管53から排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のエゼクタ51では、吸引管54が噴射管52のノズル
55の付近に開口しており、第2流体F2は、この位置
で吸引され且つ第1流体F1と混合される。このため、
負圧を生じる空間が小さいとともに、第2流体F2は、
乱流化した圧力損失の大きい状態で、第1流体F1と混
合される。その結果、第2流体F2を十分に吸引でき
ず、エゼクタ51の吸引能力に限界があるとともに、両
流体F1、F2の混合性が良くないという欠点がある。
のエゼクタ51では、吸引管54が噴射管52のノズル
55の付近に開口しており、第2流体F2は、この位置
で吸引され且つ第1流体F1と混合される。このため、
負圧を生じる空間が小さいとともに、第2流体F2は、
乱流化した圧力損失の大きい状態で、第1流体F1と混
合される。その結果、第2流体F2を十分に吸引でき
ず、エゼクタ51の吸引能力に限界があるとともに、両
流体F1、F2の混合性が良くないという欠点がある。
【0005】また、図に示すエゼクタ51は、各構成部
品がエゼクタ専用に特別に設計されており、また部品点
数も非常に多いため、製造コストが高いという欠点もあ
る。
品がエゼクタ専用に特別に設計されており、また部品点
数も非常に多いため、製造コストが高いという欠点もあ
る。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、高い吸引能力が得られ、流体の
混合性に優れるとともに、製造コストを削減することが
できるエゼクタを提供することを目的とする。
になされたものであり、高い吸引能力が得られ、流体の
混合性に優れるとともに、製造コストを削減することが
できるエゼクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のエゼクタは、噴射管と、この噴射管にまっ
すぐに連なり、先端に排出口を有する排出管と、これら
噴射管および排出管の間にこれらと連通するように直角
に設けられた吸引管とを備え、噴射管は、吸引管を越え
て排出管側に延びる先細り円錐状のノーズ部と、その先
端に開口するノズルと、を有していることを特徴とす
る。
め、本発明のエゼクタは、噴射管と、この噴射管にまっ
すぐに連なり、先端に排出口を有する排出管と、これら
噴射管および排出管の間にこれらと連通するように直角
に設けられた吸引管とを備え、噴射管は、吸引管を越え
て排出管側に延びる先細り円錐状のノーズ部と、その先
端に開口するノズルと、を有していることを特徴とす
る。
【0008】このエゼクタによれば、噴射管の先端のノ
ズルから第1流体が噴射されると、先細りのノーズ部の
周囲空間に負圧が発生する。この負圧の発生により、第
2流体が吸引管から負圧空間内に吸引される。その後、
第2流体は、先細りのノーズ部に沿って流速を増しなが
らノズル側に流れ、ノズルの付近で第1流体と混合され
た後、排出管の排出口から排出される。このように、本
発明のエゼクタでは、ノーズ部の周囲に従来よりも広い
負圧空間が確保されるとともに、第2流体が、先細りの
ノーズ部に沿って、圧力損失の小さい状態で、ノズル側
に流れる。したがって、第2流体の吸引量を増大でき、
エゼクタの吸引能力を高めることができるとともに、両
流体の混合性を向上させることができる。
ズルから第1流体が噴射されると、先細りのノーズ部の
周囲空間に負圧が発生する。この負圧の発生により、第
2流体が吸引管から負圧空間内に吸引される。その後、
第2流体は、先細りのノーズ部に沿って流速を増しなが
らノズル側に流れ、ノズルの付近で第1流体と混合され
た後、排出管の排出口から排出される。このように、本
発明のエゼクタでは、ノーズ部の周囲に従来よりも広い
負圧空間が確保されるとともに、第2流体が、先細りの
ノーズ部に沿って、圧力損失の小さい状態で、ノズル側
に流れる。したがって、第2流体の吸引量を増大でき、
エゼクタの吸引能力を高めることができるとともに、両
流体の混合性を向上させることができる。
【0009】この場合、噴射管が、ノーズ部の先端から
排出管内を延びる一定径の整流部をさらに備え、この整
流部の先端にノズルが開口していることが好ましい。
排出管内を延びる一定径の整流部をさらに備え、この整
流部の先端にノズルが開口していることが好ましい。
【0010】この構成によれば、吸引管からノーズ部周
囲に負圧空間に吸引された第2流体は、ノズル側に向か
う際に、一定径の整流部と排出管との間の空間を流れる
ことによって整流され、その後、ノズル付近で第1流体
と混合される。このように、第2流体が、整流部により
整流化された状態で第1流体と混合されるので、両流体
の混合性をさらに高めることができる。
囲に負圧空間に吸引された第2流体は、ノズル側に向か
う際に、一定径の整流部と排出管との間の空間を流れる
ことによって整流され、その後、ノズル付近で第1流体
と混合される。このように、第2流体が、整流部により
整流化された状態で第1流体と混合されるので、両流体
の混合性をさらに高めることができる。
【0011】さらにこの場合、ノズルが、排出管の排出
口に近接して同心状に配置されているとともに、ノズル
の内径が、排出管の排出口の内径よりも小さいことが好
ましい。
口に近接して同心状に配置されているとともに、ノズル
の内径が、排出管の排出口の内径よりも小さいことが好
ましい。
【0012】この構成では、ノズルから噴射した第1流
体は、噴射後に多少拡散しても、排出管の排出口の周囲
の壁にほとんど当たることなく、排出口にまっすぐに向
かう。このようなまっすぐに進む第1流体の引込み力に
より、第2流体の同伴流出現象と、排出管内の圧力低下
が生じることによって、両流体の混合を円滑にかつ高速
度で行うことができる。その結果、混合性をより一層、
高めることができ、例えば、混合流体の微粒化や微泡化
も可能になる。
体は、噴射後に多少拡散しても、排出管の排出口の周囲
の壁にほとんど当たることなく、排出口にまっすぐに向
かう。このようなまっすぐに進む第1流体の引込み力に
より、第2流体の同伴流出現象と、排出管内の圧力低下
が生じることによって、両流体の混合を円滑にかつ高速
度で行うことができる。その結果、混合性をより一層、
高めることができ、例えば、混合流体の微粒化や微泡化
も可能になる。
【0013】これらの場合、噴射管、排出管および吸引
管が、T字管チーズにそれぞれ螺合されていることが好
ましい。
管が、T字管チーズにそれぞれ螺合されていることが好
ましい。
【0014】この構成によれば、市販のT字管チーズ
に、それぞれ所定の寸法および形状の噴射管、排出管お
よび吸引管を螺合するだけで、上記請求項1〜3のエゼ
クタを製造できるので、エゼクタの製造コストを削減す
ることができる。
に、それぞれ所定の寸法および形状の噴射管、排出管お
よび吸引管を螺合するだけで、上記請求項1〜3のエゼ
クタを製造できるので、エゼクタの製造コストを削減す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を、詳細に説明する。図1は、本
発明を適用したエゼクタを示している。このエゼクタ1
は、T字管チーズ2と、このT字管チーズ2に螺合され
た噴射管3、排出管4および吸引管5で構成されてい
る。T字管チーズ2は、市販の、例えば径20mmのス
テンレス製のものである。
明の好ましい実施形態を、詳細に説明する。図1は、本
発明を適用したエゼクタを示している。このエゼクタ1
は、T字管チーズ2と、このT字管チーズ2に螺合され
た噴射管3、排出管4および吸引管5で構成されてい
る。T字管チーズ2は、市販の、例えば径20mmのス
テンレス製のものである。
【0016】噴射管3は、例えばしんちゅうで構成さ
れ、雄ねじ6を切った取付部7と、取付部7の一端から
延びる先細り円錐状のノーズ部8と、ノーズ部8の先端
から延びる一定径の整流部9とから一体に形成され、整
流部9の先端は開口してノズル10になっている。例え
ば、整流部9の外径DEは7mmに、ノズル10の内径
DIは5mmに、それぞれ設定されている。
れ、雄ねじ6を切った取付部7と、取付部7の一端から
延びる先細り円錐状のノーズ部8と、ノーズ部8の先端
から延びる一定径の整流部9とから一体に形成され、整
流部9の先端は開口してノズル10になっている。例え
ば、整流部9の外径DEは7mmに、ノズル10の内径
DIは5mmに、それぞれ設定されている。
【0017】以上の構成の噴射管3は、その雄ねじ6を
T字管チーズ2の一方の側部の雌ねじ2aにねじ込むこ
とによって、T字管チーズ2に取り付けられている。こ
の状態では、噴射管3のノーズ部8が、吸引管5の取付
位置を越えてT字管チーズ2内に延び、整流部9が排出
管4内を延びるとともに、ノズル10が排出管4の先端
付近に位置するようになっている。また、整流部9の中
央部には、整流部9を排出管4の中心に位置決めするた
めの6枚のスペーサ板11が、周方向に等間隔に固定さ
れている。
T字管チーズ2の一方の側部の雌ねじ2aにねじ込むこ
とによって、T字管チーズ2に取り付けられている。こ
の状態では、噴射管3のノーズ部8が、吸引管5の取付
位置を越えてT字管チーズ2内に延び、整流部9が排出
管4内を延びるとともに、ノズル10が排出管4の先端
付近に位置するようになっている。また、整流部9の中
央部には、整流部9を排出管4の中心に位置決めするた
めの6枚のスペーサ板11が、周方向に等間隔に固定さ
れている。
【0018】排出管4は、例えばしんちゅうで構成され
た一定径のものであり、一端部に雄ねじ12が形成され
るとともに、他端部は45度の角度で絞られ、その先端
の中心に排出口13が形成されている。この排出口13
の内径Dは、噴射管3のノズル10の内径DIよりも大
きな値、例えば8mmに設定されている。排出管4は、
噴射管3と反対側のT字管チーズ2の雌ねじ2aに雄ね
じ12をねじ込むことによって、T字管チーズ2に取り
付けられている。この状態では、噴射管3のノズル10
が、排出管4の排出口13に近接して同心状に臨む。
た一定径のものであり、一端部に雄ねじ12が形成され
るとともに、他端部は45度の角度で絞られ、その先端
の中心に排出口13が形成されている。この排出口13
の内径Dは、噴射管3のノズル10の内径DIよりも大
きな値、例えば8mmに設定されている。排出管4は、
噴射管3と反対側のT字管チーズ2の雌ねじ2aに雄ね
じ12をねじ込むことによって、T字管チーズ2に取り
付けられている。この状態では、噴射管3のノズル10
が、排出管4の排出口13に近接して同心状に臨む。
【0019】また、ノズル10と排出口13の間には、
微小な所定の間隔Cが形成されている。この間隔Cは、
噴射管3の雄ねじ6に取り付けたロックナット14の締
付けによって調整可能であり、本実施形態では、例えば
1.5mmに調整されている。
微小な所定の間隔Cが形成されている。この間隔Cは、
噴射管3の雄ねじ6に取り付けたロックナット14の締
付けによって調整可能であり、本実施形態では、例えば
1.5mmに調整されている。
【0020】吸引管5は、噴射管3および排出管4と同
様に、しんちゅうで構成され、その雄ねじ15をT字管
チーズ2の残りの雌ねじ2aにねじ込むことによって、
T字管チーズ2に取り付けられている。
様に、しんちゅうで構成され、その雄ねじ15をT字管
チーズ2の残りの雌ねじ2aにねじ込むことによって、
T字管チーズ2に取り付けられている。
【0021】次に、以上の構成のエゼクタ1の動作を説
明する。図1に示すように、エゼクタ1を使用する場
合、その噴射管3は、第1流体F1の供給源にコンプレ
ッサなどの動力源(いずれも図示せず)を介して接続さ
れ、吸引管5は、第2流体F2の供給源(図示せず)に
接続される。動力源が作動することにより、第1流体F
1が供給源から噴射管3に圧送され、ノズル10から噴
射される。
明する。図1に示すように、エゼクタ1を使用する場
合、その噴射管3は、第1流体F1の供給源にコンプレ
ッサなどの動力源(いずれも図示せず)を介して接続さ
れ、吸引管5は、第2流体F2の供給源(図示せず)に
接続される。動力源が作動することにより、第1流体F
1が供給源から噴射管3に圧送され、ノズル10から噴
射される。
【0022】第1流体F1が噴射されると、噴射管3の
ノーズ部8および整流部9の周囲空間に負圧が発生す
る。この負圧の発生により、第2流体F2が供給源から
吸引管5を介してノーズ部8の周囲空間内に吸引され
る。その後、第2流体F2は、先細りのノーズ部8に沿
って圧力損失が小さい状態で整流部9側に流れ、ここで
整流された後、ノズル10の付近で第1流体F1と混合
され、排出管4の排出口13から排出される。
ノーズ部8および整流部9の周囲空間に負圧が発生す
る。この負圧の発生により、第2流体F2が供給源から
吸引管5を介してノーズ部8の周囲空間内に吸引され
る。その後、第2流体F2は、先細りのノーズ部8に沿
って圧力損失が小さい状態で整流部9側に流れ、ここで
整流された後、ノズル10の付近で第1流体F1と混合
され、排出管4の排出口13から排出される。
【0023】以上のように、本実施形態のエゼクタ1に
よれば、ノーズ部8の周囲に従来よりも広い負圧空間が
確保されるとともに、第2流体F2が、先細りのノーズ
部8に沿って、圧力損失の小さい状態で、ノズル10側
に流れる。したがって、第2流体F2の吸引量を増大で
き、高い吸引能力を得ることができるとともに、両流体
F1、F2の混合性を向上させることができる。また、
第2流体F2は、ノズル10側に向かう途中で一定径の
整流部9により整流化されることにより、圧力損失の少
ない状態で第1流体F1と混合されるので、両流体F
1、F2の混合性をさらに高めることができる。
よれば、ノーズ部8の周囲に従来よりも広い負圧空間が
確保されるとともに、第2流体F2が、先細りのノーズ
部8に沿って、圧力損失の小さい状態で、ノズル10側
に流れる。したがって、第2流体F2の吸引量を増大で
き、高い吸引能力を得ることができるとともに、両流体
F1、F2の混合性を向上させることができる。また、
第2流体F2は、ノズル10側に向かう途中で一定径の
整流部9により整流化されることにより、圧力損失の少
ない状態で第1流体F1と混合されるので、両流体F
1、F2の混合性をさらに高めることができる。
【0024】さらに、ノズル10が排出管4の排出口1
3に近接して同心状に配置されるとともに、ノズル10
の内径DI<排出口13の内径Dの関係から、ノズル1
0から噴射した第1流体F1は、噴射後に多少拡散して
も、排出口13の周囲の壁にほとんど当たることなく、
排出口13にまっすぐに向かう。これにより、第1流体
F1が排出口13の壁に当たることによる圧力損失がほ
とんど無い状態で、まっすぐに進む第1流体F1の引込
み力により、第2流体F2の同伴流出現象と、排出管4
内の圧力低下が生じることによって、両流体F1、F2
の混合を円滑にかつ高速度で行うことができる。その結
果、混合性をより一層、高めることができ、例えば、混
合流体の微粒化や微泡化も可能になる。
3に近接して同心状に配置されるとともに、ノズル10
の内径DI<排出口13の内径Dの関係から、ノズル1
0から噴射した第1流体F1は、噴射後に多少拡散して
も、排出口13の周囲の壁にほとんど当たることなく、
排出口13にまっすぐに向かう。これにより、第1流体
F1が排出口13の壁に当たることによる圧力損失がほ
とんど無い状態で、まっすぐに進む第1流体F1の引込
み力により、第2流体F2の同伴流出現象と、排出管4
内の圧力低下が生じることによって、両流体F1、F2
の混合を円滑にかつ高速度で行うことができる。その結
果、混合性をより一層、高めることができ、例えば、混
合流体の微粒化や微泡化も可能になる。
【0025】また、本実施形態のエゼクタ1は、市販の
T字管チーズ2に、前述した寸法および形状の噴射管
3、排出管4および吸引管5を螺合しただけで、組み立
てることができ、その製造コストを削減することができ
る。
T字管チーズ2に、前述した寸法および形状の噴射管
3、排出管4および吸引管5を螺合しただけで、組み立
てることができ、その製造コストを削減することができ
る。
【0026】図2は、上述した本実施形態のエゼクタ1
を用いたフロン分解装置を示している。このフロン分解
装置21は、プロパンと空気の予混合ガスを燃焼するこ
とによってフロンを燃焼分解するとともに、フロンの分
解成分を含む排ガスを処理するものであり、エゼクタ1
は、プロパンと空気の予混合に用いられる。具体的に
は、このフロン分解装置21では、空気供給源22が、
配管23およびコンプレッサなどの動力源(図示せず)
を介して、エゼクタ1の噴射管3に、プロパン供給源2
4およびフロン供給源25が、配管26を介して、エゼ
クタ1の吸引管5に、それぞれ接続されている。また、
エゼクタ1の排出管4は、配管27を介して、密閉され
た燃焼室28に接続されている。
を用いたフロン分解装置を示している。このフロン分解
装置21は、プロパンと空気の予混合ガスを燃焼するこ
とによってフロンを燃焼分解するとともに、フロンの分
解成分を含む排ガスを処理するものであり、エゼクタ1
は、プロパンと空気の予混合に用いられる。具体的に
は、このフロン分解装置21では、空気供給源22が、
配管23およびコンプレッサなどの動力源(図示せず)
を介して、エゼクタ1の噴射管3に、プロパン供給源2
4およびフロン供給源25が、配管26を介して、エゼ
クタ1の吸引管5に、それぞれ接続されている。また、
エゼクタ1の排出管4は、配管27を介して、密閉され
た燃焼室28に接続されている。
【0027】この構成によれば、動力源を作動させるこ
とにより、空気供給源22から空気が第1流体F1とし
てエゼクタ1の噴射管3に圧送される。これに伴い、プ
ロパンおよびフロンが、第2流体F2としてエゼクタ1
の吸引管5に吸引され、空気と予混合された後、排出管
4を介して、燃焼室28に送られる。この場合、前述し
たように、本実施形態のエゼクタ1が高い混合性能を有
するので、例えば、混合比がプロパン:空気=1:1の
場合でも、プロパンと空気を良好に予混合して、燃焼室
28で高い温度で完全燃焼させることができる。その結
果、フロンの燃焼分解の度合いが高められるとともに、
ダイオキシンやNOx などのフロン以外の余分な有害ガ
スの発生を抑制でき、排ガスの全体量も少なくすること
ができる。従来は、プロパンと空気を良好に予混合する
手段が無かったため、プロパン:空気=1:1.2 〜1.3
の混合比でないと燃焼を行えず、上記のような効果を得
ることはできなかった。
とにより、空気供給源22から空気が第1流体F1とし
てエゼクタ1の噴射管3に圧送される。これに伴い、プ
ロパンおよびフロンが、第2流体F2としてエゼクタ1
の吸引管5に吸引され、空気と予混合された後、排出管
4を介して、燃焼室28に送られる。この場合、前述し
たように、本実施形態のエゼクタ1が高い混合性能を有
するので、例えば、混合比がプロパン:空気=1:1の
場合でも、プロパンと空気を良好に予混合して、燃焼室
28で高い温度で完全燃焼させることができる。その結
果、フロンの燃焼分解の度合いが高められるとともに、
ダイオキシンやNOx などのフロン以外の余分な有害ガ
スの発生を抑制でき、排ガスの全体量も少なくすること
ができる。従来は、プロパンと空気を良好に予混合する
手段が無かったため、プロパン:空気=1:1.2 〜1.3
の混合比でないと燃焼を行えず、上記のような効果を得
ることはできなかった。
【0028】燃焼室28で発生した排ガスは、配管29
を介して、乾式排ガス処理装置30に送られる。この乾
式排ガス処理装置30は、例えば、脱着式の蠣殻フィル
タを内蔵したものである。蠣殻フィルタに排ガスが通さ
れることにより、排ガスに含まれるHF(フッ化水素)
やHCl(塩化水素)などのフロンの有害な分解成分
は、空気中の水分との反応によって、大部分が中和さ
れ、除去される。
を介して、乾式排ガス処理装置30に送られる。この乾
式排ガス処理装置30は、例えば、脱着式の蠣殻フィル
タを内蔵したものである。蠣殻フィルタに排ガスが通さ
れることにより、排ガスに含まれるHF(フッ化水素)
やHCl(塩化水素)などのフロンの有害な分解成分
は、空気中の水分との反応によって、大部分が中和さ
れ、除去される。
【0029】その後、排ガスは、配管31を介して、湿
式排ガス処理装置32に送られる。湿式排ガス処理装置
32には、アルカリ水溶液、例えばNaOH(水酸化ナ
トリウム)水溶液が満たされており、乾式排ガス処理装
置30で中和されなかった残りのHFやHClなどの成
分が、アルカリ水溶液で中和され、完全に除去される。
式排ガス処理装置32に送られる。湿式排ガス処理装置
32には、アルカリ水溶液、例えばNaOH(水酸化ナ
トリウム)水溶液が満たされており、乾式排ガス処理装
置30で中和されなかった残りのHFやHClなどの成
分が、アルカリ水溶液で中和され、完全に除去される。
【0030】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示したエゼクタの形状および寸法な
どは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適
宜、変更できることはもちろんである。また、本発明の
エゼクタの適用例として、フロン分解装置を挙げたが、
本発明のエゼクタは、2種の流体を混合する他の混合装
置はもとより、流体をより大きな吸引量で吸引すること
が必要な装置や、流体の微粒化装置や微泡化装置などに
広く用いることができる。その他、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、細部の構成等を適宜、変更することが可
能である。
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示したエゼクタの形状および寸法な
どは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適
宜、変更できることはもちろんである。また、本発明の
エゼクタの適用例として、フロン分解装置を挙げたが、
本発明のエゼクタは、2種の流体を混合する他の混合装
置はもとより、流体をより大きな吸引量で吸引すること
が必要な装置や、流体の微粒化装置や微泡化装置などに
広く用いることができる。その他、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、細部の構成等を適宜、変更することが可
能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のエゼクタ
は、高い吸引能力が得られ、流体の混合性に優れるとと
もに、製造コストを削減することができるなどの効果を
有する。
は、高い吸引能力が得られ、流体の混合性に優れるとと
もに、製造コストを削減することができるなどの効果を
有する。
【図1】本発明の一実施形態によるエゼクタの断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のエゼクタを用いたフロン分解装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図3】従来のエゼクタの断面図である。
1 エゼクタ 2 T字管チーズ 3 噴射管 4 排出管 5 吸引管 8 ノーズ部 9 整流部 10 ノズル 13 排出口 DI ノズルの内径 D 排出口の内径
Claims (4)
- 【請求項1】 噴射管と、この噴射管にまっすぐに連な
り、先端に排出口を有する排出管と、これら噴射管およ
び排出管の間にこれらと連通するように直角に設けられ
た吸引管とを備え、 前記噴射管は、前記吸引管を越えて前記排出管側に延び
る先細り円錐状のノーズ部と、その先端に開口するノズ
ルと、を有していることを特徴とするエゼクタ。 - 【請求項2】 前記噴射管が、前記ノーズ部の先端から
前記排出管内を延びる一定径の整流部をさらに備え、こ
の整流部の先端に前記ノズルが開口していることを特徴
とする、請求項1に記載のエゼクタ。 - 【請求項3】 前記ノズルが、前記排出管の前記排出口
に近接して同心状に配置されているとともに、前記ノズ
ルの内径が、前記排出管の前記排出口の内径よりも小さ
いことを特徴とする、請求項2に記載のエゼクタ。 - 【請求項4】 前記噴射管、前記排出管および前記吸引
管が、T字管チーズにそれぞれ螺合されていることを特
徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のエゼク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25936897A JPH1182398A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | エゼクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25936897A JPH1182398A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | エゼクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182398A true JPH1182398A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17333154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25936897A Withdrawn JPH1182398A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | エゼクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182398A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008064021A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Denso Corp | エジェクタおよびエジェクタ式冷凍サイクル |
CN108071613A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-05-25 | 江苏骥坤新能源工程有限公司 | 尾迹射流装置 |
CN108644157A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-10-12 | 北京孤岛科技有限公司 | 一种负压发生器 |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP25936897A patent/JPH1182398A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008064021A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Denso Corp | エジェクタおよびエジェクタ式冷凍サイクル |
CN108071613A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-05-25 | 江苏骥坤新能源工程有限公司 | 尾迹射流装置 |
CN108644157A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-10-12 | 北京孤岛科技有限公司 | 一种负压发生器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |