JP4239879B2 - マイクロミスト発生方法及びその装置 - Google Patents
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更に、広い面を冷却するには、ノズルの開口径を大きくする方式が一般的で、多量のガスが必要となり騒音の面からも好ましくない。なお、広い面を冷却するのに、一般のエヤーブロー用の多孔ノズルで拡大するとガス量の適正化はできるが、ミストは偏った数個の穴から間欠的に噴射するようになる。
特に、大型の装置では霧化装置と加工部とが離れているため、ミストを移送する配管中でミストが増粒し、配管壁に付着することで加工部位には間欠的液体噴射となり、装置本来の発生ミストとは異ったものになる場合が多く、実用化がなされていない。
請求項1に記載のマイクロミスト発生方法は、ガス供給配管系から加圧ガスを気液混合部に導入する一方で、このガス供給配管系から分岐して加圧ガスを液体が貯留された液体タンクに導入するようになっていて、気液混合部に導入されたミスト発生用の加圧ガスがエゼクタ部分に噴出する際の負圧によって液体タンクからの液体を吸引し、気液混合体として混合気噴気口から噴射されたミストを導入管に導いて搬送し、噴射ノズル内の旋回空間で旋回させてから複数の噴射孔からマイクロミストとして噴射するようにしたものである。このように、導入管を設けることで、加圧ガス下でミスト化した微粒子が液体内に加圧ガスを溶解する時間を確保し、噴射時に内部に溶解した加圧ガスの膨張効果を高めることで微粒子化を高めることができると共に、ミストを旋回させることで液体を均一に分散させることができ、少量の液体と気体とで広範囲の冷却を行うことができる。また、気液混合部に気体と液体とが同じ圧力で供給されるので、気液混合部でのエゼクタ作用によって部内で僅かに気体の圧力が下がる程度の減圧にすることで液量をコントロールすることができる。
請求項4のマイクロミスト発生方法は、加圧ガスのガス流量の調整が、ガス圧力の調整によって行われるものであり、これにより、気/液混合のバランスが調整される。
請求項6のマイクロミスト発生装置は、液体タンクと気液混合部とを接続する液体供給系に、気液混合体のミスト量を調整バルブを更に設けたものであり、これによって、ミストの粒子径の分布や濃度を任意に調整でき、最適な供給条件を得ると共に安定した供給が可能である。
請求項9のマイクロミスト発生装置は、噴射ノズルの噴射孔の孔径φを約0.8〜1.0mmに規定したものであり、これにより、噴射ノズルの側壁を伝わったミストが、大きな粒子として噴射孔の縁面から飛び出し、無効液となることを防止することができる。
導入管4には、これを略全長に渡って包囲するように可撓性の保護管41が設けられている。保護管41は、曲げた形状を保持できるように、好ましくはステンレス(SUS)のスパイラル管を使用する。
加圧ガスの圧力 0.4Mpa、加圧ガスの流量 100〜200L/min、
冷却液の流量 1〜5cc/min、液体タンク(5)の耐圧 1.0Mpa、
ガス噴射口(23)の口径φ 2mm、冷却液噴射口(24)の口径φ 0.6mm、
導入管(4)の内径φ 4mm、保護管(41)の管長 <300mm
噴射孔(32)の数 6〜8個、噴射孔(32)の孔径φ 0.8〜1.0mm
以上の諸元にもとづいて、平均粒子径が約8μmのマイクロミストが達成されるが、これらの諸元の数値は、本発明の1例にすぎない。
また、マイクロミストMは、過飽和のミスト(加圧化で飽和状態まで加圧ガスの溶けたミスト)が噴射時の膨張効果によってマイクロミスト化することによって生成するため、導入管4中でミストが増粒しても安定したマイクロミストが得られることから、図3に示すように、加工部の姿勢に合わせてマイクロミスト発生ノズル1の導入管4を曲げることができ、冷却の最適化が可能となる。本発明の実施形態では、このためにミスト導入部を二重構造にし、ミストを導入する導入管4は内壁が滑らかなPTFE製チューブを採用し、保護管41は曲げた形状を保持するSUS製のスパイラル管を採用している。本発明のマイクロミスト装置をこのような構成にすることで、気液混合部2の部位を装置に固定しても、噴射ノズル3を加工部位に適正な角度で設置することが可能となり、複合個の噴射孔32による広範囲な噴射面積との相乗効果によって安定且つ高効率の冷却が実現できる。
更に、本発明のマイクロミスト発生方法では、粒子径の分布や濃度をマイクロミスト発生ノズルに設けたミスト量調整バルブ(冷却液調整バルブ)によって任意に調整できるため、マイクロミストの最適な供給条件を得ると共に安定した供給を行うことができる。
2…気液混合部
21…ガス導入部分
22…エゼクタ部分
23…ガス噴射口
24…冷却液噴射口
25…混合気噴射口
3…噴射ノズル
31…旋回チップ
32…噴射孔
4…導入管
41…保護管
5…液体タンク
6…加圧ガス供給配管系
7…冷却液供給配管系
72…冷却液調整バルブ
M…マイクロミスト
K…刃具
W…加工ワーク
Claims (9)
- 液体をマイクロミストの状態に微粒化し、放出するマイクロミスト発生方法において、
ガス供給配管系から加圧ガスを気液混合部に導入する一方で、前記ガス供給配管系から分岐して加圧ガスを液体が貯留された液体タンクに導入するようになっていて、前記気液混合部に導入されたミスト発生用の加圧ガスがエゼクタ部分に噴出する際の負圧によって前記液体タンクからの液体を吸引し、気液混合体として混合気噴気口から噴射されたミストを、導入管に導いて搬送し、噴射ノズル内に設けた旋回空間で旋回させてから噴射ノズルの複数の噴射孔からマイクロミストとして噴射することを特徴とするマイクロミスト発生方法。 - 前記マイクロミストが平均粒径10μm以下の液体の微粒子からなることを特徴とする請求項1に記載のマイクロミスト発生方法。
- 前記噴射されるミストの量が、液体の供給系に設けられる調整バルブによって任意に調整できることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロミスト発生方法。
- 前記加圧ガスのガス流量の調整が、ガス圧力の調整によって行われることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のマイクロミスト発生方法。
- 液体をマイクロミストの状態に微粒化し、放出するマイクロミスト発生装置が、
液体タンクに貯留された液体とミスト発生用の加圧ガスとが導入される気液混合部であって、前記加圧ガスがエゼクタ部分に噴射する際の負圧によって前記液体を吸引し、気液混合体のミストとして混合気噴射口から噴射する前記気液混合部と、
前記混合気噴射口から噴射する気液混合体のミストを噴射ノズルに搬送する導入管と、
前記搬送された気液混合体のミストを複数の噴射孔からマイクロミストとして噴射する噴射ノズルと、
を具備していて、
前記液体タンクには前記加圧ガスが分岐して導入されるようになっていると共に、前記噴射ノズルが、導入された気液混合体のミストを旋回させる旋回チップを内蔵していることを特徴とするマイクロミスト発生装置。 - 前記液体タンクと前記気液混合部とを接続する液体供給系に、前記気液混合体のミスト量を調整するための調整バルブが更に具備されていることを特徴とする請求項5に記載のマイクロミスト発生装置。
- 前記導入管がポリテトラフルオロエチレンより作られていることを特徴とする請求項5又は6に記載のマイクロミスト発生装置。
- 前記導入管を包囲するように可撓性の保護管が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のマイクロミスト発生装置。
- 前記噴射ノズルの噴射孔の孔径φが約0.8〜1.0mmであることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のマイクロミスト発生装置。
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