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JPH11315861A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

Info

Publication number
JPH11315861A
JPH11315861A JP10120922A JP12092298A JPH11315861A JP H11315861 A JPH11315861 A JP H11315861A JP 10120922 A JP10120922 A JP 10120922A JP 12092298 A JP12092298 A JP 12092298A JP H11315861 A JPH11315861 A JP H11315861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
lever
shoe
drum
parking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10120922A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Maehara
利史 前原
Hiroo Kobayashi
洋夫 小林
Haruo Tsujiku
春生 都竹
Nariya Otaka
成也 尾高
Yukio Iwata
幸雄 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP10120922A priority Critical patent/JPH11315861A/ja
Priority to US09/301,463 priority patent/US6119833A/en
Priority to DE19919885A priority patent/DE19919885A1/de
Publication of JPH11315861A publication Critical patent/JPH11315861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D51/00Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
    • F16D51/46Self-tightening brakes with pivoted brake shoes, i.e. the braked member increases the braking action
    • F16D51/48Self-tightening brakes with pivoted brake shoes, i.e. the braked member increases the braking action with two linked or directly-interacting brake shoes
    • F16D51/50Self-tightening brakes with pivoted brake shoes, i.e. the braked member increases the braking action with two linked or directly-interacting brake shoes mechanically actuated
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D51/00Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
    • F16D51/16Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis
    • F16D51/18Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis with two brake-shoes
    • F16D51/20Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis with two brake-shoes extending in opposite directions from their pivots
    • F16D51/24Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis with two brake-shoes extending in opposite directions from their pivots fluid actuated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーキングブレーキ機構の小型・軽量化や組
み付け作業性の向上を図ることができるデュアルモード
のドラムブレーキ装置を得る。 【解決手段】 サービスブレーキ時に、一対のブレーキ
シュー3,4をリーディング・トレーリング式に作動さ
せるドラムブレーキ装置1が、パーキングブレーキ時に
各ブレーキシュー3,4をデュオサーボ式に作動させる
パーキングブレーキ機構9を、第1レバー18、イコラ
イザ19、第2レバー20によって一方のブレーキシュ
ー上に装備する構成とし、また、前記第2レバー20
は、パーキングレバーの操作力を受ける入力部と前記第
1レバー18に回動力を付与するレバー当接部と前記イ
コライザ19に回動力を付与するイコライザ当接部とを
備え、揺動することにより、前記第1レバー18と前記
イコライザ19とを順次に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載され
るドラムブレーキ装置に関し、詳しくは、サービスブレ
ーキ時は、効きが安定したリーディング・トレーリング
式として作動させることができ、また、パーキングブレ
ーキ時には、効きの高いデュオサーボ式として作動させ
ることのできるドラムブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のドラムブレーキ装置としては、リ
ーディング・トレーリング式、ツーリーディング式及び
デュオサーボ式等の種類のものが使用されている。リー
ディングトレーリング式は、対向する一対のブレーキシ
ューの一方の対向端間にシューを拡開するホイールシリ
ンダを配すると共に、他方の各シュー端にアンカー部を
配し、一方のブレーキシューをリーディング・シューと
して作動させると共に、他方のブレーキシューをトレー
リング・シューとして作動させるものである。これに対
し、ツーリーディング式は、一対のブレーキシューの各
対向端間にホイールシリンダを装備して、それぞれのブ
レーキシューをリーディング・シューとして作動させる
もので、使用するホイールシリンダの形式により、単動
型(TP1W)と複動型(TP2W)とに分けられる。
また、デュオサーボ式は、対向する一対のブレーキシュ
ーの一方の対向端間にシューを拡開するホイールシリン
ダを配すると共に、他方の対向端同士を、一方のブレー
キシューのアンカー反力を他方のブレーキシューに伝達
するサーボ機構により連結したものである。
【0003】以上の各ドラムブレーキ装置において、リ
ーディング・トレーリング式は、効きが安定しており、
また、駐車ブレーキの組み込みも容易であるが、ツーリ
ーディング式やデュオサーボ式と比較するとブレーキの
効きが低いという問題を持つ。 これに対し、ツーリー
ディング式の場合、単動型(TP1W)のものは、前進
時にはゲインが高く、後進時にはツートレーリングとな
って相対的に前進時よりゲインが低下する傾向があり、
また、複動型(TP2W)のものは、前後進とも同じ効
きで高いゲインを得ることができるが、ホイールシリン
ダが2個必要なため高価になり、また、駐車ブレーキの
機構が複雑になるという問題があった。また、デュオサ
ーボ式は、一方のブレーキシューのアンカー反力が他方
のブレーキシューの入力として作用して、サーボ効果が
得られるため、前後進とも極めて高いブレーキ効力が得
られ、小型化し易く、また、駐車ブレーキの組み込みも
容易であるという多くの長所を持つが、その反面、例え
ば、ブレーキシューのライニング摩擦係数及び回転ドラ
ムの接触状況の変化に敏感でブレーキの効きの変動が大
きく、安定した制動特性が得られないという重大な難点
があった。このように、ドラムブレーキ装置は、各形式
によって一長一短があるため、搭載する車両の走行性能
や用途や生産規模等に応じて、形式を選定するなどの対
応が試みられてきた。
【0004】ところで、一般に、ブレーキ操作に応じて
ホイールシリンダを作動させて、ホイールシリンダによ
る各ブレーキシューの拡開によって制動力を発生させる
サービスブレーキ時は、制動力の微妙なコントロールが
容易にできるように、効きの安定性が重要になり、ま
た、ホイールシリンダに頼らず、パーキングレバーの操
作に連動する機構により機械的に各ブレーキシューを拡
開させることで制動力を発生させるパーキングブレーキ
時には、確実に車両を停止できるように高い効きが要求
される。即ち、サービスブレーキ時とパーキングブレー
キ時とでは、相反する制動特性が要求される。このよう
な相反する制動特性は、前述したリーディング・トレー
リング式、ツーリーディング式、デュオサーボ式のいず
れか一つで実現しようとすると、極めて難しい。そこ
で、サービスブレーキ時には、一対のブレーキシューを
リーディング・トレーリング式に作動させることでブレ
ーキの効きの安定性を実現する一方、パーキングブレー
キ機構を工夫しておくことで、パーキングブレーキ時に
は、一対のブレーキシューをデュオサーボ式に作動させ
て、ブレーキの高い効きを実現するようにしたデュアル
モードのドラムブレーキ装置が、特開平3−11313
3号公報等で提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平3−
113133号公報に記載のデュアルモードのドラムブ
レーキ装置が使用するパーキングブレーキ機構は、一対
のブレーキシュー間に跨る大きなレバー部材を使用し、
パーキングブレーキ機構の構成部品が大型化するため
に、ブレーキ装置が重量化したり、大型化するという問
題があった。また、パーキングブレーキ機構の構成部材
の取付が、一対のブレーキシューのそれぞれに及び、パ
ーキングブレーキ機構の組み付け作業性が悪いという問
題があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて成されたもの
で、サービスブレーキ時は、効きが安定したリーディン
グ・トレーリング式として作動させることができ、ま
た、パーキングブレーキ時には、効きの高いデュオサー
ボ式として作動させることができ、しかも、パーキング
ブレーキ機構の構成部品の小型化によってブレーキ装置
の軽量化を図ることができ、更に、パーキングブレーキ
機構をユニット化して組み付け作業性を向上させること
もできるドラムブレーキ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るドラムブレーキ装置は、ドラム内空間に
対向配置される一対のブレーキシューと、これらブレー
キシューの一方の対向端間に配置されてこれらのブレー
キシューの端部をドラムに押圧する複動型のホイールシ
リンダと、これらブレーキシューの他方の対向端を支持
してこれらのブレーキシューのアンカー反力を受けるア
ンカー部と、これらブレーキシューの一方の対向端間に
配置されて、各ブレーキシューの対向端の離間距離を調
整するアジャスタと、パーキングレバーの操作によって
各ブレーキシューをドラムに押圧するパーキングブレー
キ機構とを備えたドラムブレーキ装置において、前記パ
ーキングブレーキ機構が、一方のブレーキシューに回動
可能に支持され回動して前記アジャスタを他方のブレー
キシュー側に押し出すことで各ブレーキシューを拡開さ
せる第1レバーと、この第1レバーが装備されたブレー
キシュー上で前記アジャスタとは逆側の端部寄りの位置
に回動可能に支持され回動によりストラットを介して他
方のブレーキシューを押圧して一方のブレーキシューか
ら他方のブレーキシューにアンカー反力を伝達するイコ
ライザと、前記パーキングレバーの操作力を受ける入力
部と前記第1レバーに回動力を付与するレバー当接部と
前記イコライザに回動力を付与するイコライザ当接部と
を備えて前記第1レバーを支持したブレーキシュー上に
揺動可能に装備され、前記入力部に作用する操作力によ
って揺動して前記第1レバーとイコライザを順次回動さ
せる第2レバーとから構成されることを特徴とする。
【0008】そして、上記構成によれば、ブレーキ操作
に応じてホイールシリンダが作動するサービスブレーキ
時には、例えば、一方のブレーキシューは、ドラムの回
転方向の入口側の端部にホイールシリンダからの入力が
作用しドラムの回転方向出口側がアンカー部となるリー
ディング・シューとして作動し、また、他方のブレーキ
シューは、ドラムの回転方向の入口側の端部がアンカー
部となりドラムの回転方向出口側の端部にホイールシリ
ンダからの入力が作用するトレーリング・シューとして
作動し、結局、リーディング・トレーリング式として、
効きが安定した制動を行うことができる。
【0009】また、パーキングブレーキ時には、パーキ
ングレバーの操作で第2レバーが揺動操作されると、こ
の第2レバーのレバー当接部が第1レバーを回動させて
アジャスタを押し出して、アジャスタを介して他方のブ
レーキシューのホイールシリンダ側の端部を押圧し、こ
の他方のブレーキシューをドラムに押圧する。また、第
2レバーは、第1レバーの回動に続いて、イコライザを
回動させ、イコライザを介してストラットを他方のブレ
ーキシューのアンカー部側の端部に押し当て、他方のブ
レーキシューのアンカー反力を一方のブレーキシューの
アンカー部側の端部に入力させる。結局、他方のブレー
キシューのアンカー反力が一方のブレーキシューの端部
に入力として作用してサーボ効果が得られ、効きの高い
デュオサーボ式として制動を行うことができる。
【0010】そして、一対のブレーキシューをデュオサ
ーボ式に作動させるパーキングブレーキ機構は、この機
構を構成する第1レバー、イコライザ、第2レバー等の
構成部材の全てを、一方のブレーキシュー上に装備する
構成であるため、各構成部材は一方のブレーキシュー上
に収まる小さなものでよく、構成部品を小型化すること
ができる。また、パーキングブレーキ機構の構成部品が
一方のブレーキシュー上に集まっていて、パーキングブ
レーキ機構としてユニット化することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドラムブレー
キ装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。図1乃至図3は本発明に係るドラムブレーキ装置
の一実施形態を示したもので、図1はドラムブレーキ装
置の要部正面図、図2は図1中の要部の拡大図、図3は
図2に示した要部の拡大斜視図である。
【0012】このドラムブレーキ装置1は、図示せぬ円
筒形のドラム内空間に対向配置される一対からなるプラ
イマリ・シュー3及びセカンダリ・シュー4と、これら
ブレーキシュー3、4の一方の対向端間に配置されてこ
れらのブレーキシュー3、4の端部をドラムに押圧する
複動型のホイールシリンダ5と、これらブレーキシュー
3、4の他方の対向端を支持してこれらのブレーキシュ
ーのアンカー反力を受けるアンカー部6と、ホイールシ
リンダ5と並ぶようにこれらブレーキシュー3、4の一
方の対向端間に配置されて、各ブレーキシュー3、4の
摩耗によって非制動時のドラムと各ブレーキシュー3、
4との間の間隙が変動しないようにこれらのブレーキシ
ュー3、4の対向端の離間距離を調整するアジャスタ7
と、車両の運転席に装備される図示せぬパーキングレバ
ーの操作によって各ブレーキシュー3、4をドラムに押
圧するパーキングブレーキ機構9とを備えている。
【0013】上記のブレーキシュー3、4は、ドラムの
内周に向かって移動可能に、シュー支持軸10によりバ
ッキングプレート11に取り付けられている。また、各
ブレーキシュー3、4のホイールシリンダ5側の端部相
互は、シュートゥシュースプリング13により連結され
て、互いに接近する方向(即ち、ドラムから離間する方
向)に付勢されている。また、アンカー部6はバッキン
グプレート11に固設されており、各ブレーキシュー
3、4のアンカー部6側の端部相互は、アンカースプリ
ング14によって連結され、アンカー部6に当接した状
態が維持されるように付勢されている。
【0014】アジャスタ7は、プライマリ・シュー3に
端部を係合させたアジャスタソケット7aと、アジャス
タソケット7aに螺合すると共に端部をセカンダリ・シ
ュー4に係合させたアジャスタナット7bと、これらを
相対回転させるアジャスタギヤ7cとから構成されてい
る。アジャスタギヤ7cには、アジャスタスプリング1
5の付勢力によってアジャスタレバー16の先端部が当
接されている。アジャスタレバー16は、制動時のプラ
イマリ・シュー3の拡開動作に伴って回動動作し、各ブ
レーキシューのライニングの摩耗の進行に応じて、アジ
ャスタギヤ7cを回動させて、ドラムと各ブレーキシュ
ーのライニングとの間の隙間が適正に保持されるよう
に、各ブレーキシュー3、4の端部間の間隔を自動調整
する。
【0015】この実施形態では、パーキングブレーキ機
構9は、セカンダリ・シュー4上に装備された第1レバ
ー18と、イコライザ19と、第2レバー20とから構
成されている。第1レバー18は、セカンダリ・シュー
4のアジャスタ7側の端部に装備された支持ピン22に
より回動可能に支持されており、図1で支持ピン22回
りに時計方向に回動すると、前記アジャスタ7をプライ
マリ・シュー3側に押し出して、一対のブレーキシュー
3、4を拡開させる。
【0016】イコライザ19は、同じくセカンダリ・シ
ュー4上で、前記アジャスタ7とは逆側の端部寄りの位
置(即ち、アンカー部6側の位置)に装備された支持ピ
ン24に回動可能に支持されており、図1で支持ピン2
4を中心に時計方向に回動操作されると、ストラット2
5を介してプライマリ・シュー3の端部を押圧して各ブ
レーキシューの端部間でアンカー反力の伝達を可能に
し、例えば、ドラムが図1で矢印R方向に回転する前進
制動時であれば、プライマリ・シュー3の端部のアンカ
ー反力を、サーボ力として、セカンダリ・シュー4の端
部に入力する。
【0017】第2レバー20は、図2に示すように、運
転席に装備されるパーキングレバーにワイヤ等を介して
連結されてパーキングレバーの操作力を受ける入力部2
7と、第1レバー18に当接し、図2において支持ピン
22を中心とする時計方向の回動力を付与するレバー当
接部28と、前記イコライザ19に当接し、図2におい
て支持ピン24を中心とする時計方向の回動力を付与す
るイコライザ当接部29とを備えたものである。この第
2レバー20は、第1レバー18及びイコライザ19と
の係合や、入力部27に係合する図示せぬワイヤ等によ
りセカンダリ・シュー4上に揺動可能に装備されてい
る。上記の第2レバー20は、パーキングレバーの操作
に応じて入力部27に作用する操作力によって、図2の
矢印(イ)方向に揺動することにより、第1レバー18
とイコライザ19を順次に、各支持ピン22、24回り
に時計方向に回動させる。
【0018】以上のドラムブレーキ装置1では、ブレー
キ操作に応じてホイールシリンダ5が作動するサービス
ブレーキ時、例えば前進制動時であれば、一方のプライ
マリ・シュー3は、ドラムの回転方向の入口側の端部に
装備したホイールシリンダ5からの入力が作用し、ドラ
ムの回転方向出口側がアンカー部となるリーディング・
シューとして作動する。
【0019】また、他方のセカンダリ・シュー4は、ド
ラムの回転方向の入口側の端部がアンカー部となりドラ
ムの回転方向出口側の端部にホイールシリンダ5からの
入力が作用するトレーリング・シューとして作動する。
そして、後進制動時は、逆に、セカンダリ・シュー4が
リーディング・シューとして作動し、プライマリ・シュ
ー3がトレーリング・シューとして作動する。即ち、い
ずれの制動時であっても、一方のブレーキシューがリー
ディング・シューとして作動すると共に、他方のブレー
キシューがトレーリング・シューとして作動し、リーデ
ィング・トレーリング式として、効きが安定した制動を
行うことができる。
【0020】一方、パーキングブレーキ時、パーキング
レバーの操作で第2レバー20が図2の矢印(イ)方向
に引張り操作されると、この第2レバー20のレバー当
接部28が第1レバー18を図2で矢印(ロ)方向に回
動させてアジャスタ7をプライマリ・シュー3側に押し
出して、プライマリ・シュー3をドラムに押圧する。
【0021】また、第2レバー20は、第1レバー18
の回動されると、これに続いて、レバー当接部28を回
動支点として揺動する結果、イコライザ当接部29がイ
コライザ19を図2の矢印(ハ)方向に回動させる。こ
れにより、イコライザ19はストラット25をプライマ
リ・シュー3のアンカー部6側の端部に押し当て、プラ
イマリ・シュー3のアンカー反力をセカンダリ・シュー
4のアンカー部6側の端部に入力させる。結局、プライ
マリ・シュー3のアンカー反力がセカンダリ・シュー4
の端部に入力として作用してサーボ効果が得られ、効き
の高いデュオサーボ式として制動を行うことができる。
【0022】そして、このように一対のブレーキシュー
3、4をデュオサーボ式に作動させるパーキングブレー
キ機構9は、第1レバー18、イコライザ19、第2レ
バー20等の構成部材の全てを、一方のブレーキシュー
4上に装備する構成であるため、各構成部材は一方のブ
レーキシュー4上に収まる小さなものでよく、構成部品
の小型化により、パーキングブレーキ機構9の小型化、
ブレーキ装置の軽量化を図ることができる。
【0023】また、パーキングブレーキ機構9の構成部
品が、一方のブレーキシュー4上に集約されているた
め、パーキングブレーキ機構9としてユニット化するこ
とができ、ユニット化したものをブレーキシューに組み
付ける方式とすることで、パーキングブレーキ機構9の
組み付け作業性を向上させることもできる。
【0024】なお、前述の実施形態では、パーキングブ
レーキ機構9はセカンダリ・シュー4に装備したが、プ
ライマリ・シュー3に装備した構成としてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ装置によれば、
ブレーキ操作に応じてホイールシリンダが作動するサー
ビスブレーキ時には、例えば、一方のブレーキシュー
は、ドラムの回転方向の入口側の端部にホイールシリン
ダからの入力が作用しドラムの回転方向出口側がアンカ
ー部となるリーディング・シューとして作動し、また、
他方のブレーキシューは、ドラムの回転方向の入口側の
端部がアンカー部となりドラムの回転方向出口側の端部
にホイールシリンダからの入力が作用するトレーリング
・シューとして作動し、結局、リーディング・トレーリ
ング式として、効きが安定した制動を行うことができ
る。
【0026】また、パーキングブレーキ時には、パーキ
ングレバーの操作で第2レバーが揺動操作されると、こ
の第2レバーのレバー当接部が第1レバーを回動させて
アジャスタを押し出す。これにより、第1レバーは、ア
ジャスタを介して他方のブレーキシューのホイールシリ
ンダ側の端部を押圧し、この他方のブレーキシューをド
ラムに押圧する。また、第2レバーは、第1レバーの回
動に続いて、イコライザを回動させて、ストラットを他
方のブレーキシューのアンカー部側の端部に押し当て
て、他方のブレーキシューのアンカー反力を一方のブレ
ーキシューのアンカー部側の端部に入力させる。結局、
他方のブレーキシューのアンカー反力が一方のブレーキ
シューの端部に入力として作用してサーボ効果が得ら
れ、効きの高いデュオサーボ式として制動を行うことが
できる。
【0027】そして、各ブレーキシューをデュオサーボ
式に作動させるこのパーキングブレーキ機構は、第1レ
バー、イコライザ、第2レバー等の構成部材の全てを、
一方のブレーキシュー上に装備する構成であるため、各
構成部材は一方のブレーキシュー上に収まる小さなもの
でよく、構成部品の小型化により、パーキングブレーキ
機構としての小型化、軽量化を図ることができる。ま
た、パーキングブレーキ機構の構成部品が一方のブレー
キシュー上に集約されることで、パーキングブレーキ機
構をユニット化することができ、ユニット化したものを
ブレーキシューに組み付ける方式とすることで、パーキ
ングブレーキ機構の組み付け作業性を向上させることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラムブレーキ装置の一実施形態
の要部正面図である。
【図2】図1中の要部の拡大図である。
【図3】図2に示した要部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ドラムブレーキ装置 3 プライマリ・シュー(ブレーキシュー) 4 セカンダリ・シュー(ブレーキシュー) 5 ホイールシリンダ 6 アンカー部 7 アジャスタ 9 パーキングブレーキ機構 10 シュー支持軸 18 第1レバー 19 イコライザ 20 第2レバー 22 支持ピン 24 支持ピン 25 ストラット 28 レバー当接部 29 イコライザ当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾高 成也 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内 (72)発明者 岩田 幸雄 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内空間に対向配置される一対のブ
    レーキシューと、これらブレーキシューの一方の対向端
    間に配置されてこれらのブレーキシューの端部をドラム
    に押圧する複動型のホイールシリンダと、これらブレー
    キシューの他方の対向端を支持してこれらのブレーキシ
    ューのアンカー反力を受けるアンカー部と、これらブレ
    ーキシューの一方の対向端間に配置されて、各ブレーキ
    シューの対向端の離間距離を調整するアジャスタと、パ
    ーキングレバーの操作によって各ブレーキシューをドラ
    ムに押圧するパーキングブレーキ機構とを備えたドラム
    ブレーキ装置において、 前記パーキングブレーキ機構が、一方のブレーキシュー
    に回動可能に支持され回動して前記アジャスタを他方の
    ブレーキシュー側に押し出すことで各ブレーキシューを
    拡開させる第1レバーと、この第1レバーが装備された
    ブレーキシュー上で前記アジャスタとは逆側の端部寄り
    の位置に回動可能に支持され回動によりストラットを介
    して他方のブレーキシューを押圧して一方のブレーキシ
    ューから他方のブレーキシューにアンカー反力を伝達す
    るイコライザと、前記パーキングレバーの操作力を受け
    る入力部と前記第1レバーに回動力を付与するレバー当
    接部と前記イコライザに回動力を付与するイコライザ当
    接部とを備えて前記第1レバーを支持したブレーキシュ
    ー上に揺動可能に装備され、前記入力部に作用する操作
    力によって揺動して前記第1レバーとイコライザを順次
    回動させる第2レバーとから構成されることを特徴とす
    るドラムブレーキ装置。
JP10120922A 1998-04-30 1998-04-30 ドラムブレーキ装置 Pending JPH11315861A (ja)

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