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JPH11269835A - 水力式砂塵等回収装置、及び水力式砂塵等掃出し装置、並びにこれらを備えた水力式路面清掃車 - Google Patents

水力式砂塵等回収装置、及び水力式砂塵等掃出し装置、並びにこれらを備えた水力式路面清掃車

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Publication number
JPH11269835A
JPH11269835A JP7711898A JP7711898A JPH11269835A JP H11269835 A JPH11269835 A JP H11269835A JP 7711898 A JP7711898 A JP 7711898A JP 7711898 A JP7711898 A JP 7711898A JP H11269835 A JPH11269835 A JP H11269835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road surface
water
road
dust
wall plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7711898A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsumasa Sato
光正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EMUZU TECNICA KK
Original Assignee
EMUZU TECNICA KK
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Filing date
Publication date
Application filed by EMUZU TECNICA KK filed Critical EMUZU TECNICA KK
Priority to JP7711898A priority Critical patent/JPH11269835A/ja
Publication of JPH11269835A publication Critical patent/JPH11269835A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】街中や比較的狭い路地等の清掃作業のように、
障害物があったり曲がりくねった道路の清掃に適し、か
つ路肩を含め、より小型簡易で効率的な機構の路面清掃
装置が望まれていた。 【解決手段】水力式砂塵等回収装置1は、系外配置の負
圧吸引手段からの回収ホース38が連結される回収口1
1hを有するコアー11と、コアー11内を臨むようし
て進行方向bと略直交位置に対向配置された一対の路面
ノズル13とからなる。また、コアー11縁部の進行方
向bの前後位置にブラシ帯11bを形成する。水力式砂
塵等掃出し装置2は、路面と略垂直を保って路面に接し
て従動回転する円盤状の壁板21と、壁板21の進行方
向の前後位置に所定の交差角をもって配置し、かつ噴射
させた水が壁板21上の路面接触点21aに所定の入射
角で流入して衝突するように設定した一対の壁板ノズル
23とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、道路、駐車スペ
ース等の路面(特に、舗装処理面)に散在した礫、砂、
泥、塵、埃、又は降灰、等(以下「砂塵等」と略称。)
を噴射水力を利用して回収する水力式砂塵等回収装置、
及び路肩に堆積した砂塵等を噴射水力を利用して掃き出
す水力式砂塵等掃出し装置に関する。併せて、これらを
用い、かつ回収水を再利用可能とした水力式路面清掃車
に関する。
【0002】
【従来の技術】道路面の塵埃の90%以上は路肩から路
面中央方向40cm付近までの路側帯に堆積している。
これらは、タイヤと路面との摩擦力の低下、粉塵飛散に
よる周辺環境悪化を招くため、道路管理の一環として路
面清掃を行い車両走行面を保守管理することが行われて
いる。
【0003】従来の路面清掃作業は、粉塵が舞い上がら
ないように散水しながら回転ブラシを回転させて粉塵を
収集する方式の作業車により清掃を行っていた。しか
し、この方式は、多量の水を消費して省資源に反するば
かりでなく、水分を含んだ砂や泥がブラシに付着して集
塵能力を著しく低下させ、また雨天時には水分が多すぎ
て清掃作業が全くできないという問題があった。さら
に、路面に接触する回転ブラシの磨耗や廃棄にも課題が
残るものであった。
【0004】このため、本発明者等は路面に噴流水を噴
射して、噴流水の流体力により道路の塵埃を回収し、一
度使用した噴流水を再利用する水力式集塵装置(特公平
4−58843)を先に開発した。
【0005】これは水力式集塵装置の左右一対の噴流ノ
ズルから噴流水を斜め下方に寄り添わせるように噴射し
て、路面に衝突する位置でこれら左右からの噴流水を合
流させ、流体力により道路の塵埃を集塵した後、路面衝
突後の噴流水の跳ね上げ力を補助する上昇案内板に当て
ることにより、噴流水および道路の塵埃を捕集箱に効率
よく回収し、回収した水については噴流水として再利用
するものである。
【0006】さらに、本発明者等は、路面からの噴流水
の跳ね上げ力を高めるための補助手段として噴流噴射ノ
ズルを追加配置したり、空気噴流を用いて、上昇案内板
を省略し、塵埃を含んだ噴流水を捕集箱に直接捕集する
ことで、水の損失量を少なくして無給水で清掃できる距
離を延長し、縁石側に散在している砂や泥の集塵効果を
向上させた水力式集塵装置を提供している(特開平6−
228926)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した発明による作
業車両は、ある程度まっすぐな区間の連続した清掃作業
を想定しており、貯水槽、噴流水を加圧するためのコン
プレッサ、砂泥と水の分離装置等に加えて、塵埃が混入
した噴流水の回収率を向上させるための上昇案内板等の
補助手段を配置しているので、作業車両が大型なものと
なっていた。
【0008】また、路肩の縁石立ち上がり部には特に多
くの堆積が見られ、この部分の砂塵等の回収処置とし
て、上記発明においては、縁石用水噴流ノズルと補助空
気噴流ノズルとを配設していたが、その掃出しが不十分
であり、また空気噴射により粉塵飛散への対処が課題と
して残っていた。
【0009】これに鑑み、街中や比較的狭い路地等の清
掃作業のように、障害物があったり曲がりくねった道路
の清掃に適し、かつ路肩を含め、より小型簡易で効率的
な機構の路面清掃装置が望まれていた。
【0010】
【目的】そこで、本願発明は、上記課題に鑑みで為され
たもので、対向噴射させて衝突させた噴射水は合流して
略直角方向に屈曲する現象に着目し、この水力を利用し
て、路肩を含め路面に堆積した砂塵等を効率良く回収す
ると共に、簡易小型化してより機動性を高めることを目
的とした水力式砂塵等回収装置、及び水力式砂塵等掃出
し装置、並びにこれを備えた路面清掃車を提供するもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は以下のように構成される。すなわち、水
力式砂塵等回収装置は、無底ケース状をなし、かつ上面
に系外配置の負圧吸引手段からの回収ホースが連結され
る回収口を有するコアーと、該コアー内を臨むようして
進行方向と略直交位置に対向配置され、かつ対向噴射さ
せた水が路面上を滑流して上記回収口付近で衝突するよ
うに設定した一対、又は2対以上の路面ノズルと、から
構成される。
【0012】また、コアー縁部の進行方向の前後位置
に、ゴム帯、植毛帯、等の可撓性材からなるスカート部
を形成したことを特徴とする。さらに、コアーの縁部
端、又はスカート部先端が路面に触れない程度の状態で
進行させるための滑動手段を配設したことを特徴とす
る。
【0013】水力式砂塵等掃出し装置は、進行方向に沿
った面を路面と略垂直を保って路面上を移動する壁板
と、該壁板の進行方向の前後位置に所定の交差角をもっ
てそれぞれ配置し、かつ噴射させた水が壁板上の路面近
接付近に所定の入射角で流入して衝突するように設定し
た一対の壁板ノズルと、から構成される。
【0014】また、壁板を、路面に接して従動回転する
円盤としたことを特徴とする。次に、水力式路面清掃車
は、手動、又は駆動機関で自走する台車に負圧吸引手
段、及び噴射水供給手段を搭載し、該台車の進行前部に
上記構成の水力式砂塵等回収装置を配設して構成され
る。
【0015】また、水力式砂塵等回収装置の前側部に、
上記構成の水力式砂塵等掃出し装置を付加配設したこと
を特徴とする。さらに、用水を備えた貯水タンクを配設
し、該貯水タンク内を負圧状態にして、この負圧力で吸
引回収することより負圧吸引手段を構成すると共に、吸
引回収した回収水を前記貯水タンク内で固液分離して液
体を噴射水として供給することにより噴射水供給手段を
構成したこと特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の実施形態例を
図面に基づき詳細に説明する。 1−1[水力式砂塵等回収装置の構成] 図1は本実施形態の水力式砂塵等回収装置、および水力
式砂塵等掃出し装置の全体を示す概略斜視図であり、図
2は図1におけるA−A線断面図である。
【0017】水力式砂塵等回収装置(以下、「回収装
置」と略称する。)1は、主に、コアー11、一対の路
面ノズル13、及び滑動手段(15)、とから構成され
ている。
【0018】コアー11は、長尺矩形の無底ケース状に
金属板、樹脂板、等から形成され、その長手方向両端の
路面近接位置には、系外から供給された水を路面5に噴
射する路面ノズル13がそれぞれ配置され、コアー11
内に向けて対向設置されて一対を形成している。なお、
本実施形態例のコアー11の平面サイズは、長手方向略
40〜50cm、短手方向略10〜15cmに設定して
いる。
【0019】上記路面ノズル13は、その先端開口形が
扁平状に成形され、噴射水13wが面状となってコアー
11の端部付近から路面5上を滑流するように設定され
ている。本実施形態例では、路面5への入射角αが約2
〜5度の範囲に設定されている。
【0020】また、コアー11の中央付近の天面には、
回収口11hが形成され、その配置位置は、前記一対の
路面ノズル13からの噴射水13wが路面5上で衝突す
る付近に設定されている。この回収口11hには、系外
に配置された(後述の)負圧吸引手段に接続された回収
ホース38が連結されている。
【0021】さらに、コアー11の長手方向に沿った対
向縁部には、スカート部として多数の可撓性針毛状材を
帯状に植設させたブラシ帯11bが取付けられている。
15は滑動手段としてのキャスタであり、フレーム17
を介してコアー11の略4隅に取付けられている。この
キャスタ15は、コアー11の移動を滑らかにすると共
に、前記路面ノズル13を路面5に触れない程度に近接
させること、かつ前記ブラシ帯11bに過剰な路面5へ
の押圧力がかからないようにすることを考慮して取付け
が調整されている。
【0022】かかる構成の回収装置1は、(後述する)
水力式路面清掃車(以下「清掃車」と略称する。)3の
前方に懸架機構39を介して、コアー11の短手方向が
略進行方向となるようにして取付けられている。
【0023】1−2[回収装置の作用] 上記のように構成された回収装置1は、以下のように作
用する。一対の路面ノズル13、13から噴射された水
13w、13wは、コアー11内の路面上を滑流(水壁
面噴流)して行き、堆積していた砂塵等を巻き込んで混
合水壁面噴流となり、噴流の力が及ぶところまでこれら
砂塵等を運ぶ。そして、対向して流れてきた混合水壁面
噴流は、中央付近で衝突し、互いに合流して略垂直方向
に跳ね上げられる(矢印a)。このとき、コアー11の
中央付近には回収口11hが配置されており、この跳ね
上げる力と、回収口11hに連結された回収ホース38
の負圧吸引力とが相俟って、混合水壁面噴流は回収口1
1hから回収ホース38を通って吸引搬送されて行くこ
とになる(矢印e)。
【0024】通常、対向するそれぞれの路面ノズル1
3、13から略同一水量を略同一運動エネルギーをもっ
て対向噴射させた場合には、コアー11の中央で衝突し
た後、略垂直方向に屈曲して跳ね上がることになる。
【0025】このとき、コアー11にブラシ帯11bが
設置されているため、コアー11内を程良い負圧状態に
すると共に、適度に空気を採り入れて路面への張り付き
を防止している。また、可撓性を付与して移動時の砂塵
等の通過を良くしている。
【0026】上記作用により噴流が流れた範囲の路面5
に堆積した砂塵等は、噴射水13wと共に回収され、か
かる回収装置1をコアー11の短手方向に進行させるこ
とにより(矢印b)、コアー11の略長手方向の幅をも
って帯状に路面5が清掃されることになる。
【0027】1−3[他の構成例] 本実施形態例では、コアー11内を臨む路面ノズル13
を両端各1個の対向一対としているが、この他、両端2
個ずつ配置して対向二対としてもよく、またそれ以上の
複数対としてもよい。
【0028】また、コアー11に断面コ字状のチャンネ
ル材を用いているが、このほか底面が開放され、かつ噴
流水13wの衝突跳ね上げ付近に回収口11hを配置で
きるものであれば、矩形ケース状、円形ケース状のいず
れでもよい。
【0029】さらに、スカート部は、本実施形態例に示
すようなブラシ帯11bで形成するのが好ましいが、こ
のほか機能を損なわない限り、ゴム板やスポンジ帯で形
成してもよい。
【0030】2−1[水力式砂塵等掃出し装置の構成] 次に、水力式砂塵等掃出し装置(以下、「掃出し装置」
と略称する。)2は、主に、壁板21、一対の壁板ノズ
ル23、及び支持フレーム25、とから構成されてい
る。
【0031】壁板21は、金属板、樹脂板、等の硬質板
材からなる薄板状の円盤であって、その盤面が進行方向
に沿い、かつ路面と略垂直な面を保った状態で支持され
ている。かかる壁板21は、その周端面が路面5と接触
して従動回転するように、(後述する)支持フレーム2
5に軸支されている。
【0032】支持フレーム25は、前記した回収装置1
のフレーム17の側端部に取付けられ、壁板21の盤面
がコアー11の長手方向と略直角になるように、かつそ
の中心位置がコアー11の進行前方に位置するようにし
て設置されている。
【0033】壁板ノズル23、23は、壁板21のコア
ー11側の片面側で前記支持フレーム25に支持され、
進行方向の前後位置であって、かつ壁板21の路面接触
点21aを通る直径(対称軸21b)に対して対称位置
に、一対として配置されている(図3)。壁板ノズル2
3は、その先端開口形が扁平状に成形されており、二筋
の噴射水23w、23wが面状となって壁板21上を滑
流し、路面近接付近に所定の交差角2θで衝突するよう
に設定されている。このための壁板ノズル23の設置角
度は、図3に示すように、交差角2θは約60度〜16
0度の範囲で設定され、円盤面に対する入射角βは約5
度〜20度の範囲で設定される。本実施形態例では、対
称角θを45度、入射角βを10度に設定しているが、
かかる設定角は、運動量の保存則から最良の角度が選択
されるものである。
【0034】2−2[掃出し装置の作用] 上記のように構成された掃出し装置は、以下のように作
用する。一対の壁板ノズル23、23からそれぞれ噴射
された二筋の噴射水23wは、壁板21上を滑流して行
き、壁板21上の路面近接付近で交差角2θをもって衝
突すると、合流して壁板21に対して略直角に屈曲させ
られる。この合流水27は壁板21が路面5と略直角に
設置されているため、路面5上を滑流して行き、堆積し
ていた砂塵等を巻き込んで混合水壁面噴流となり、噴流
の力が及ぶところまで砂塵等が掃き出されることになる
(矢印c)。
【0035】この壁板21を路肩6の縁石7に沿って移
動させた場合は、この合流水27により縁石7の角部7
1に堆積した砂塵等が掃き出される。特に、角部71に
は長年の堆積によって砂塵等が固まっていることが多
く、合流水27により効果的にかつ綺麗に洗い掃き出さ
れることになる。
【0036】また、壁板21面上で交差噴流水23wを
衝突させることにより、正確な屈曲流の流れの方向(路
面と平行)が設定される。この点、壁板21の代わり
に、縁石7の立面72を用いた場合は、立面状態にバラ
ツキがあるためこれが期待できない。
【0037】2−3[他の構成例] 本実施形態例では、壁板21を路面に接触して従動回転
する円盤としているが、これに限らず、平板状の壁板を
他の滑動手段(例えば、キャスタやそり状のもの)を用
いて僅かに路面と接触しながら移動するように構成して
もよい。この場合には、壁板ノズル23を支持フレーム
25ではなく壁板21に直接保持させるようにしてもよ
い。
【0038】3−1[清掃車の構成] 図4は本実施形態例の清掃車の構成を示す概略図であ
る。清掃車3は、主に、台車31、負圧吸引手段及び噴
射水供給手段を備えた貯水タンク32、懸架機構39、
前記回収装置1、並びに前記掃出し装置2、とから構成
されている。
【0039】図中31は、本装置全体を搭載、又は牽引
して移動するための台車であり、四隅に車輪31hが配
されて、手動により、又はエンジン駆動等により走行す
るように構成されている。
【0040】図中32は、気密構成された貯水タンクで
あり、その内部には噴射用水及び回収水となる用水32
wが貯留され、かつ負圧吸引手段と噴射水供給手段とが
構成されている。
【0041】負圧吸引手段は、貯水タンク32の上部に
配置されたブロア33で内部空間32sの空気を強制排
出させて負圧状態を形成し、該空間32s内に回収ホー
ス38を接続することによって構成されている。33f
は水切りフィルタであり、ブロア33の吸気側に配設さ
れている。
【0042】噴射水供給手段は、用水32w内に配置さ
れた濾過フィルタ35を介して吸水するポンプ36が配
設され、該ポンプ36の出水側から供給ホース37を介
して前記1対の路面ノズル13、13、及び1対の壁板
ノズル23、23へ接続することによって構成されてい
る。
【0043】台車31には、進行方向(矢印b)の前方
位置に懸架機構39を介して、前記構成の回収装置1と
掃出し装置2とが取付けられている。この懸架機構36
は、回収装置1や掃出し装置2の路面5や縁石7への追
従を良くするためのものであり、ローリング、ダンピン
グ、及びヨーイングを考慮したリンク機構から構成され
ている。なお、かかる懸架機構39は、公知技術の一般
的な機構であり、かつ発明の要旨ではないため、詳細な
構成の説明は省略する。
【0044】3−2[清掃車の作用] 上記のように構成された清掃車は、回収装置1及び掃出
し装置2を懸架しながら、前方へ適宜の速度で移動させ
る。このとき、掃出し装置2の壁板21を可能な限り縁
石7に近づけて移動させるようにする(矢印b)。
【0045】これに先立ち、ブロア33を機動させて内
部空間32sを負圧状態にして回収ホース38を作動さ
せ、回収装置1のコアー11内、特に回収口11h付近
を負圧状態にする。これと同時に、ポンプ36を機動さ
せて濾過フィルタ35を介して用水32wを吸引し、供
給ホース37を介して路面ノズル13及び壁板ノズル2
3へ噴射用水を供給する(矢印d)。
【0046】前述した回収装置1の作用より回収ホース
38を経て吸引回収された砂塵等を取り込んだ混合水
(気体、液体、及び固体の混相)は、貯水タンク32に
用水32wとして取り込まれる(矢印e)。
【0047】取り込んだ混合水は、重量の重い固形分は
沈殿し、水中に浮遊する固形分は濾過フィルタ35で阻
止されて固液分離され、濾過液体はポンプ36により各
ノズル13、23へ供給されて再び噴射水13w、23
wとして使用されることになる。
【0048】3−3[他の構成例] 本実施形態例では、貯水タンク32内を、回収した水を
固液分離して、再び噴射用水として用いるリサイクルシ
ステムとして構成しているが、これに限らず回収水と噴
射用水を別個に配置して、回収水の固液分離を、別系の
システムにより行うようにしてもよい。
【0049】また、負圧吸引手段の構成は、貯水タンク
32内の負圧形成より行っているが、この他、回収ホー
ス38に(公知機構の)ジェットポンプ(図示省略。)
を接続して吸引回収を行うようにしてもよい。
【0050】
【効果】本願発明は上記のよう構成されているため、以
下に列挙した効果を奏する。請求項1の構成にあって
は、路面上を滑流させた対向噴流水の衝突上昇により、
砂塵等を回収するようにしているため、比較的重量のあ
る礫や砂など確実に取り込むことができ、かつ水を用い
ているため、粉塵の飛散を回避することができる。 請
求項2の構成にあっては、コアー内の負圧状態を高める
ことができ、回収効率の向上に寄与することができる。
【0051】請求項3の構成にあっては、スカート部先
端の路面との接触を調節することがき、かつコアーの移
動をスムーズに行うことができる。請求項4の構成にあ
っては、上記請求項1の回収装置と同様に対向噴流水の
衝突屈曲流を利用するものであるが、壁板を用いること
により、正確な屈曲流の流れの方向を設定することがで
きる。
【0052】請求項5の構成にあっては、壁板を円盤と
することにより、路面との追従を良くすることができ、
また(摺動させた場合の)部品の消耗、(キャスタ別配
置に比べ)部品点数の逓減に繋がる効果がある。
【0053】請求項6の構成にあっては、上記回収装置
を台車等の移動手段に取付けた車両とすることにより機
動性を備えた路面清掃車とすることできる。請求項7の
構成にあっては、請求項6の構成にさらに掃出し装置を
付加することにより路面ばかりでなく、路肩と縁石の角
部に堆積した砂塵等も効果的な清掃を可能とする清掃車
を構成することができる。
【0054】請求項8の構成にあっては、砂塵等を取り
込んだ回収水を、固液分離して再び噴射水としてリサイ
クル使用するようにしているため、省資源および資源の
有効利用に寄与することができる。
【0055】以上、本願発明は、種々の産業上の有用な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の回収装置、および掃出し装置の
全体を示す概略斜視図である。
【図2】 図1におけるA−A線断面図である。
【図3】 掃出し装置における噴射水の挙動を示す説明
図である。
【図4】 本実施形態例の清掃車の構成を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 水力式砂塵等回収装置(回収装置) 11・コアー 11h・・回収口 11b・・ブラシ帯(スカート部) 13・路面ノズル 13w・・噴射水 15・キャスタ(滑動手段) 17・フレーム 2 水力式砂塵等掃出し装置(掃出し装置) 21・壁板 21a・・路面接触点 21b・・対称軸 23・壁板ノズル 23w・・噴射水 25・支持フレーム 27・合流水 3 水力式路面清掃車(清掃車) 31・台車 31h・・車輪 32・貯水タンク 32s・・内部空間 32w・・用水 33・ブロア(負圧吸引手段) 33f・・水切りフィルタ 35・濾過フィルタ 36・ポンプ(噴射水供給手段) 37・供給ホース 38・回収ホース 39・懸架機構 5 路面 6 路肩 7 縁石 71・角部 72・立面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無底ケース状をなし、かつ上面に系外配置
    の負圧吸引手段からの回収ホースが連結される回収口を
    有するコアーと、 該コアー内を臨むようして進行方向と略直交位置に対向
    配置され、かつ対向噴射させた水が路面上を滑流して上
    記回収口付近で衝突するように設定した一対、又は2対
    以上の路面ノズルと、から成ることを特徴とする水力式
    砂塵等回収装置。
  2. 【請求項2】コアー縁部の進行方向の前後位置に、ゴム
    帯、植毛帯、等の可撓性材からなるスカート部を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の水力式砂塵等回収装
    置。
  3. 【請求項3】コアーの縁部端、又はスカート部先端が路
    面に触れない程度の状態で進行させるための滑動手段を
    配設したことを特徴とする請求項1、又は2記載の水力
    式砂塵等回収装置。
  4. 【請求項4】進行方向に沿った面を路面と略垂直を保っ
    て路面上を移動する壁板と、 該壁板の進行方向の前後位置に所定の交差角をもってそ
    れぞれ配置し、かつ噴射させた水が壁板上の路面近接付
    近に所定の入射角で流入して衝突するように設定した一
    対の壁板ノズルと、から成ることを特徴とする水力式砂
    塵等掃出し装置。
  5. 【請求項5】壁板を、路面に接して従動回転する円盤と
    したことを特徴とする請求項4記載の水力式砂塵等掃出
    し装置。
  6. 【請求項6】手動、又は駆動機関で自走する台車に負圧
    吸引手段、及び噴射水供給手段を搭載し、該台車の進行
    前部に請求項1、2、又は3記載の水力式砂塵等回収装
    置を配設したことを特徴とする水力式路面清掃車。
  7. 【請求項7】水力式砂塵等回収装置の前側部に、請求項
    4、又は5記載の水力式砂塵等掃出し装置を配設したこ
    とを特徴とする請求項6記載の水力式路面清掃車。
  8. 【請求項8】用水を備えた貯水タンクを配設し、 該貯水タンク内を負圧状態にして、この負圧力で吸引回
    収することより負圧吸引手段を構成すると共に、 吸引回収した回収水を前記貯水タンク内で固液分離して
    液体を噴射水として供給することにより噴射水供給手段
    を構成したこと特徴とする請求項6、又は7記載の水力
    式路面清掃車。
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