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JPH11266337A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

Info

Publication number
JPH11266337A
JPH11266337A JP10067427A JP6742798A JPH11266337A JP H11266337 A JPH11266337 A JP H11266337A JP 10067427 A JP10067427 A JP 10067427A JP 6742798 A JP6742798 A JP 6742798A JP H11266337 A JPH11266337 A JP H11266337A
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JP
Japan
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Granted
Application number
JP10067427A
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English (en)
Other versions
JP3895454B2 (ja
Inventor
Yutaka Aso
裕 阿蘇
Hiroyuki Kobayashi
宏至 小林
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Masaki Deguchi
正樹 出口
Kuniaki Araishi
邦亮 新石
Jiyun Kusakabe
盾 日下部
Shigeo Kurato
茂雄 蔵人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP06742798A priority Critical patent/JP3895454B2/ja
Publication of JPH11266337A publication Critical patent/JPH11266337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3895454B2 publication Critical patent/JP3895454B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表裏逆方向に読み取られる各原稿のデータを
表裏順方向に変換してダイレクトに送信する。 【解決手段】 自動原稿送り部2は原稿載置部と原稿読
取部7との間にスイッチバックによりにより原稿を表裏
反転する折返し搬送部を有し、各原稿を各面、それぞれ
表裏反転して裏面から表面の順に原稿読取部7に搬送す
る。原稿読取部7で先に読み取られた裏面データは画像
処理部8及び制御部9を介して画像メモリ10に一時、
保存される。原稿読取部7で読み取られる表面データは
順次、符号化/複合化部12〜NCU14を介して送信
先のFAX18に送信され、この後、画像メモリ10か
ら裏面データが読み出され、上下方向を順方向に変換し
てFAX18に送信される。裏面データを一時保存する
画像メモリ10を設けることで、各原稿のデータを表裏
順方向に正してページ順に送信できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の搬送方向を
スイッチすることにより(以下、この方式をスイッチバ
ック方式という。)原稿を表裏反転し、各面の画像情報
を読み取って順次、送信先に送信することのできるファ
クシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−6359号公報
に示されるように、スイッチバック方式により原稿の表
裏面の画像情報が読取可能な自動原稿読取装置が知ら
れ、ファクシミリ装置においてもかかる自動原稿読取装
置を備えて原稿の表裏面の情報を送信先に送信可能にし
たものが知られている。
【0003】スイッチバック方式により原稿を表裏反転
する自動原稿装置は、小型化の要請より、例えば原稿載
置部と原稿排出部とが上下二段に構成され、原稿載置部
の原稿給送口及び原稿排出部の原稿排出口に臨ましめて
U字状の主搬送路が設けられるととともに、この主搬送
路の適所に原稿のスイッチバックを行う折返し搬送路と
原稿を読み取る原稿読取部と片面読取後の原稿を主搬送
路に戻す帰還搬送路とが設けられた構成を有している。
【0004】上記公報に示される自動原稿装置は、原稿
読取部から主搬送路に原稿を戻す搬送路上に折返し搬送
路を設けたタイプで、原稿排出部が原稿のスイッチバッ
クのための折返し搬送路として機能するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動原稿読取装置は、原稿のスイッチバックを行う折返
し搬送部を原稿読取部から主搬送路の基端部に原稿を戻
す経路上に設ける構成となっているので、原稿載置部か
ら原稿を給送する搬送系(駆動ローラ対や搬送路等)と
原稿のスイッチバックを行うため搬送系とを上下二段に
配置する必要があり、スイッチバック用の搬送系の配置
の自由度が少なく、装置のコンパクト化にも一定の限界
があるという問題がある。
【0006】かかる問題を改善する方法として、折返し
搬送部を原稿載置部と原稿読取部との間に配置する方法
が考えられる。この方法は、原稿載置部と原稿排出部と
の間に原稿読取部を通るように配置されるU字状の主搬
送路の上部に折返し搬送部を配置することで、スイッチ
バックする搬送系を配置上、原稿を給送する搬送系から
分離することができ、設計の自由度が高まり、装置の小
型化に寄与する。
【0007】しかし、このスイッチバック方式におい
て、原稿載置部にページ順を揃えて積載された原稿を最
上段から原稿を供給し、ページ順を揃えて原稿排出部に
排出しようとすると、各原稿を両面とも折返し搬送路を
経由して原稿読取部に搬送しなければならず、例えばU
字状の主搬送路を搬送される原稿を外側から読み取る構
成では、原稿の「表面」を上向きにして原稿載置部に載
置すると、各原稿は、「裏面」から「表面」の順に読み
取られることになり、ページ順に原稿を読み取ることが
できないという不都合がある。また、スイッチバック方
式で原稿の表裏反転を行うと、原稿読取部での原稿の各
面の読取方向が上下方向で互いに逆になり、各ページを
上側から下側の方向に揃えることができないという不都
合が生じる。
【0008】特に、各原稿のデータを読み取る毎に、そ
のデータを送信先に送信するファクシミリ装置にこのよ
うな自動原稿読取装置を適用した場合は、ページ順に各
ページのデータの送信方向(原稿の上下方向)を揃え
て、各原稿のデータを送信できないことになるので、こ
の問題は重要である。
【0009】上述の原稿給送例において、1回目の原稿
搬送ではスイッチバックを行わず、2回目の原稿搬送で
スイッチバックを行うようにすれば、原稿を「表面」か
ら「裏面」の順に読み取ることはできるが、この方法で
は、排出時にページ順を揃えるために両面読取後に再
度、スイッチバックを行って原稿を空送りする必要があ
り、送信処理の高速化に反することになる。また、実際
の主搬送路及び帰還搬送路により構成される周回した搬
送路は、通常、その搬送路長が原稿の搬送方向の長さよ
り短く構成されるので、原稿を周回した搬送路に一巡す
るように搬送させることはできない。また、スイッチバ
ック方式である限り、各原稿は、「表面」と「裏面」と
が互いに上下逆方向に読み取られるので、この方法でも
データの送信方向を改善することはできない。従って、
1回目の原稿搬送でスイッチバックを行わずに原稿搬送
を行う方法は、現実には採用し難い。
【0010】更に、原稿の送信データをページ順に各ペ
ージの上下方向を揃えて送信するようにしたとしても、
最初の原稿の「表面」が読み取られるのは、原稿載置部
から原稿を給送してから「裏面」を読み取った後になる
ので、送信先と回線を接続した後、原稿読取動作を開始
させると、1ページ目のデータが送信できるまでの時間
が長くなり、通信効率が低下するとともに、場合によっ
ては回線切れが生じるおそれがあるという問題もある。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされもので
あり、スイッチバック方式により原稿を反転して表裏両
面の画像情報を読み取り、その画像情報をダイレクト送
信するファクシミリ装置において、送信速度を低下させ
ることなく原稿の表裏面の画像情報を送信方向を揃えて
送信することのできるファクシミリ装置を提供するもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿が載置さ
れる原稿載置部と、上記原稿載置部に上下二段に配置さ
れ、上記原稿が排出される原稿排出部と、上記原稿載置
部と上記原稿排出部との間に上記原稿を読み取る原稿読
取部を通過するように設けられたU字状の主搬送路と、
上記主搬送路の上記原稿載置部と原稿読取部との間に当
該主搬送路から分岐して設けられた折返し搬送路と、上
記主搬送路の終端部から分岐し、当該主搬送路の基端部
に合流する帰還搬送路とを有し、上記原稿載置部に積載
された複数枚の原稿から最上段の原稿を上記主搬送路に
給送し、当該原稿を上記折返し搬送路でスイッチバック
して上記原稿読取部に搬送するとともに、上記帰還搬送
路で上記主搬送路に戻し、再度、上記折返し搬送路でス
イッチバックして上記原稿読取部に搬送することによ
り、裏面から表面の順に原稿を読み取る自動原稿読取装
置を備え、当該自動原稿読取装置で各原稿の表裏面のデ
ータが読み取られる毎に、当該データを送信先に送信す
るファクシミリ装置であって、上記原稿読取部で読み取
られた原稿の裏面のデータを記憶する記憶手段と、上記
原稿読取部で読み取られた原稿の表面のデータを送信先
に送信した後、上記記憶手段に記憶された裏面のデータ
を送信先に送信する送信制御手段とを備えたものである
(請求項1)。
【0013】なお、上記ファクシミリ装置において、原
稿読取部は、主搬送路の外側に配置され、搬送された原
稿の当該主搬送路の外側を臨む面を読み取るものであ
り、自動原稿読取装置は、原稿載置部に表面を上にして
積載された原稿から最上段の原稿を1枚ずつ上記主搬送
路に給送することにより、各原稿を裏面から表面の順に
読み取るように構成するとよい(請求項2)。あるい
は、上記ファクシミリ装置において、原稿読取部は、主
搬送路の内側に配置され、搬送された原稿の当該主搬送
路の内側を臨む面を読み取るものであり、自動原稿読取
装置は、原稿載置部に裏面を上にして積載された原稿か
ら最上段の原稿を1枚ずつ上記主搬送路に給送すること
により、各原稿を裏面から表面の順に読み取るように構
成するとよい(請求項3)。
【0014】上記構成によれば、ファクシミリ装置の自
動原稿読取装置は、原稿載置部に積載された複数枚の原
稿から最上段の原稿を1枚ずつ主搬送路に給送し、当該
原稿を折返し搬送路でスイッチバックして原稿読取部に
搬送するとともに、帰還搬送路で上記主搬送路に戻し、
再度、上記折返し搬送路でスイッチバックして上記原稿
読取部に搬送することにより、原稿の両面を「裏面」か
ら「表面」の順に読み取るように構成されている。
【0015】すなわち、自動原稿読取装置は、搬送され
た原稿の主搬送路の外側を臨む面を読み取るように原稿
読取部が主搬送路の外側に配置され、原稿載置部に「表
面」を上にして積載された複数枚のページ順の揃った原
稿に対して、各原稿の両面を読み取った後、ページ順を
揃えて原稿排出部に排出するようになっている。
【0016】原稿は「表面」を上にして原稿載置部に載
置されているので、原稿載置部から主搬送走路に給送さ
れた原稿が折返し搬送路でスイッチバックされると、原
稿の裏面が主搬送路の外側を臨むように反転される。従
って、スイッチバック後の原稿が原稿読取部に搬送され
ると、当該原稿の裏面が当該原稿読取部に対向するの
で、1回目の搬送では原稿の「裏面」が読み取られる。
1回目の原稿読取が終了すると、原稿は、2回目の原稿
読取を行うべく帰還搬送路で180°回転させるように
して主搬送路に戻される。原稿は、原稿載置部に載置さ
れた状態に対して180°回転した状態(すなわち、表
裏反転した状態)で主搬送路に戻されるので、この状態
から折返し搬送路でスイッチバックされて原稿読取部に
搬送されると、原稿の表面が原稿読取部に対向するの
で、2回目の搬送では原稿の「表面」が読み取られる。
そして、原稿載置部から給送された各原稿は、原稿排出
部に排出されるまでの間に2回、スイッチバックが行わ
れるので、原稿載置部に載置された状態に対して表裏反
転した状態で原稿排出部に排出される。従って、原稿排
出部には「表面」を下向きにしてページ順の揃った複数
枚の原稿が排出される。
【0017】また、自動原稿読取装置は、搬送された原
稿の主搬送路の内側を臨む面を読み取るように原稿読取
部が主搬送路の内側に配置され、原稿載置部に「裏面」
を上にして積載された複数枚のページ順の揃った原稿に
対して、各原稿の両面を読み取った後、ページ順を揃え
て原稿排出部に排出するようになっている。この場合、
は、上述の例において、主搬送路に対する原稿読取部の
位置を内外逆にする一方、原稿載置部に積載される複数
枚のページ順の揃った原稿の表裏を反転しているので、
原稿載置部から給送される各原稿の各回の原稿読取部に
対する読取面は上述の例と変化しない。従って、この場
合にも、複数枚の原稿は、各原稿が「裏面」から「表
面」の順に読み取られ、原稿排出部に「表面」を上向き
にし、かつ、ページ順の揃えて排出される。
【0018】上記自動原稿読取装置において、1回目の
原稿読取で原稿の裏面が読み取られると、その読取デー
タは記憶手段に記憶される。そして、2回目の原稿読取
で原稿の表面が読み取られると、その読取データは直ち
に送信先に送信され、この後、記憶手段から「裏面」の
読取データを読み出して送信先にされる。これにより、
送信先には、各原稿の両面のデータが「表面」から「裏
面」の順に送信される。
【0019】また、上記ファクシミリ装置において、上
下逆方向に読み取られた裏面のデータを上下順方向に変
換して送信先に送信する送信制御手段を備えたものであ
る(請求項4)。
【0020】上記構成によれば、上下逆方向に読み取ら
れた(すなわち、原稿面の下側から上側に読み取られ
た)原稿の「裏面」のデータは、上下順方向のデータ
(すなわち、原稿面の上側から下側に読み取られたもの
に相当するデータ)に変換されて送信先に送信される。
これにより、送信先には、各原稿の両面のデータが「表
面」から「裏面」の順に、それぞれ上下順方向に送信さ
れる。
【0021】なお、上記ファクシミリ装置において、送
信制御手段は、上下逆方向に読み取られる画像データを
記憶手段に読取順に書き込むデータ書込手段と、上記記
憶手段に書き込まれたデータを書込方向と逆方向に読み
出すデータ読出手段とから構成するとよい(請求項
5)。
【0022】上記構成によれば、上下逆方向に読み取ら
れる原稿の「裏面」のデータは、読取順に記憶手段に書
き込まれる。すなわち、記憶手段には原稿の「裏面」の
データが上下逆方向の状態で記憶される。そして、原稿
の「裏面」データの送信時に、この記憶手段から書込方
向と逆方向にデータを読み出すことで(すなわち、上下
順方向に読み出すことで)、原稿の「裏面」のデータが
上下順方向に変換されて送信先に送信される。
【0023】また、上記ファクシミリ装置において、送
信制御手段は、記憶手段における書込後の画像データが
上下順方向となるように、上下逆方向に読み取られるデ
ータを上記記憶手段に対して上下逆方向に書き込むデー
タ書込手段と、上記記憶手段に書き込まれたデータを書
込方向と逆方向に読み出すデータ読出手段とから構成す
るとよい(請求項6)。
【0024】上記構成によれば、上下逆方向に読み取ら
れる原稿の「裏面」のデータは、書込後の画像データが
上下順方向となるように、記憶手段に対して上下逆方向
に書き込まれる。そして、原稿の「裏面」データの送信
時に、この記憶手段から書込方向と逆方向にデータを読
み出すことで(すなわち、上下順方向に読み出すこと
で)、原稿の「裏面」のデータが上下順方向に変換され
て送信先に送信される。
【0025】また、本発明は、上記ファクシミリ装置に
おいて、原稿載置部から主搬送路に1枚目の原稿が給送
され、当該原稿の裏面のデータの読取終了後から表面の
データの読取開始前の間で発呼動作を行わせる発呼制御
手段を備えたものである(請求項7)。
【0026】上記構成によれば、原稿載置部に原稿がセ
ットされ、ファクシミリ送信が指示されると、最初の原
稿が原稿載置部から給送され、当該原稿の裏面のデータ
の読取終了後(1回目の読取終了後)から表面のデータ
の読取開始前(2回目の読取開始前)の間で発呼動作を
行われ、送信先との回線が接続されると、原稿の「表
面」のデータが送信先に送信され、この後、記憶手段に
記憶された「裏面」のデータが送信先に送信される。原
稿の「表面」の読取開始タイミングに近い所定のタイミ
ングで発呼動作が行われるので、回線が接続されると、
直ちにデータを送信先に送信することができる。
【0027】なお、上記ファクシミリ装置において、折
返し搬送路に主搬送路から当該折返し搬送路に原稿が搬
入されたことを検知する原稿検知手段を備え、発呼制御
手段は、上記原稿検知手段による、裏面のデータの読取
終了後に上記折返し搬送路に原稿が搬入されたことの検
知信号に基づき所定のタイミングで発呼動作を行うよう
にするとよい(請求項8)。
【0028】上記構成によれば、最初の原稿が、「裏
面」のデータが読み取られた後、帰還搬送路を介して主
搬送路に戻され、更に折返し搬送路に搬入されると、当
該原稿が原稿検知手段で検知され、この検知信号に基づ
いて所定のタイミングで発呼動作が行われる。
【0029】また、ファクシミリ装置において、主搬送
路の原稿読取部の上流側に、原稿の読取タイミングを制
御するべく当該原稿が搬送されたことを検知するタイミ
ング検知手段を備え、発呼制御手段は、上記タイミング
検知手段の検知信号に基づき所定のタイミングで発呼動
作を行うとよい(請求項9)。
【0030】上記構成によれば、最初の原稿が、「裏
面」のデータが読み取られた後、帰還搬送路を介して主
搬送路に戻され、更に折返し搬送路でスイッチバックさ
れた後、主搬送路で原稿読取部の上流の所定位置に搬送
されると、タイミング検知手段で検知され、この検知信
号に基づいて所定のタイミングで発呼動作が行われる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るファクシミ
リ装置の一実施の形態を示す要部構成図である。
【0032】ファクシミリ装置1は、本体上部に自動原
稿送り部2が設けられ、本体下部にファクミリ機能を行
うデータ通信処理部3が設けられている。自動原稿送り
部2の上面略中央に、原稿載置部4と原稿排出部5とが
上下二段に設けられ、前端部(図1において左側)に原
稿を搬送する原稿搬送部6が設けられている。なお、以
下の説明では、便宜上、原稿載置部4で原稿が給送され
る側(図1において左側)を「前側」、原稿排出部5で
原稿が排出される側(図1において右側)を「後側」と
いう。
【0033】自動原稿送り部2は、原稿載置部4に積層
された原稿を最上段から1枚ずつ自動的に給送するよう
になされている。以下、この原稿給紙方式を「原稿上取
り方式」という。また、自動原稿送り部2は、片面だけ
の原稿読取(以下、片面原稿読取という。)のための原
稿給送だけでなく、両面の原稿読取(以下、両面原稿読
取という。)のための原稿給送も可能になされている。
このため、原稿搬送部6には、片面原稿読取を行う際に
原稿載置部4から原稿排出部5にU字状に原稿を搬送す
るためのU字搬送部61と、両面原稿読取を行う際に原
稿をスイッチバック方式により表裏反転するための折返
し搬送部62と、両面原稿読取を行う際に原稿読取後の
原稿を表裏反転するべく折返し搬送部62側に戻す帰還
搬送部63とが設けられている。
【0034】また、自動原稿送り部2は、片面原稿読取
及び両面原稿読取のいずれの場合にも複数枚の原稿をペ
ージ順を揃えて原稿排出部5に排出できるように構成さ
れている。すなわち、本実施の形態では、原稿上取り方
式を採用しているので、図3に示すように、原稿載置部
4から給送された原稿Pを折返し搬送部62でスイッチ
バックした後(すなわち、「裏面」に反転した後)、原
稿読取部7に搬送し、「裏面」の画像データを読み取ら
せ、次に、原稿Pを帰還搬送部63で再度、U字稿搬送
部61に戻し、更に原稿Pを折返し搬送部62で「表
面」に反転した後、原稿読取部7に搬送し、「表面」の
画像データを読み取らせるようにしている。
【0035】なお、図3において、原稿Pの太線部分
は、原稿の「裏面」示し、三角印は、原稿の「表面」の
上側を示している。同図において、原稿載置部4に載置
される原稿Pの紙面における上下方向が逆であっても排
出後のページ順には影響しない。
【0036】原稿載置部2の前端部に、図2に示すよう
に、分離給送部41が設けられている。分離給送部41
は、原稿セットセンサS1、給紙ローラ411、分離コ
ロ412及び前送りローラ413から構成されている。
【0037】原稿セットセンサS1は、原稿載置部4の
原稿トレイ401上の原稿Pの有無を検出するもので、
原稿トレイ401の前端底部に設けられている。前送り
ローラ413は、原稿Pをピックアップするもので、原
稿トレイ前端部の上方位置に昇降可能に設けられてい
る。前送りローラ413は、図略の給紙ソレノイドによ
り上昇位置と下降位置とが切り換えられる。給紙ローラ
411及び分離コロ412は、前送りローラ413でピ
ックアップされた原稿Pを捌きつつ最上段の原稿Pのみ
を原稿搬送部6に給送するもので、原稿トレイ401の
先端に配置されている。給紙ローラ411は、図略の給
紙モータを駆動源として回転駆動され、分離コロ412
は、給紙ローラ411に従動して回転する。なお、給紙
ローラ411は、図略の給紙クラッチにより給紙モータ
の一方方向の回転駆動力が伝達され、図2において時計
回り方向の回転(以下、この方向の回転を正方向回転若
しくは正転という。)のみを行うようになっている。
【0038】原稿搬送部6のU字搬送部61は、U字状
の搬送路を構成する第1搬送路611〜第5搬送路61
5、フィードセンサS2、タイミングセンサS3、レジ
ストローラ対616、上搬送ローラ対617、下搬送ロ
ーラ対618、中間ローラ対619及び排出ローラ対6
20を備えている。
【0039】第1搬送路611及び第2搬送路612
は、給紙ローラ411及び分離コロ412の下流側に略
直線状に伸びており、第1搬送路611の基端部にフィ
ードセンサS2が配設され、第1搬送路611と第2搬
送路612との間にレジストローラ対616が配設され
ている。また、第2搬送路612の下方位置に原稿Pを
読み取る原稿読取位置P3が設けられ、この原稿読取位
置P3を通過するように、第4搬送路614が配置され
ている。そして、第4搬送路614と第2搬送路612
との間にC字状に湾曲した第3搬送路613が配設さ
れ、第4搬送路614と原稿排出部3との間に第5搬送
路615が配設されている。また、第4搬送路614の
基端部にタイミングセンサS3が配設されている。
【0040】また、第2搬送路612と第3搬送路61
3との間、第3搬送路613と第4搬送路614との間
及び第4搬送路614と第5搬送路615との間の各搬
送路の連結位置に、それぞれ上搬送ローラ対617、下
搬送ローラ対618及び中間ローラ対619が配設さ
れ、第5搬送路615の終端位置に排出ローラ対620
が配設されている。
【0041】フィードセンサS2は、原稿Pが原稿載置
部4から給送されたことを検出するものである。フィー
ドセンサS2の検出信号は後述のレジストローラ対61
6の駆動開始タイミングの制御に用いられる。
【0042】レジストローラ対616は原稿載置部4か
ら給送された原稿Pの斜め給紙を補正するものである。
レジストローラ対616も給紙ローラ411を駆動する
給紙モータにより駆動され、レジストローラ対616に
は、上述の給紙クラッチを介して給紙モータの他方向の
回転駆動力が伝達されるようになっている。従って、レ
ジストローラ対616には、図2において反時計回り方
向の回転(以下、この方向を逆回転方向若しくは逆転と
いう。)、すなわち、原稿Pを下流側に搬送する方向の
回転のみを行う。
【0043】また、上搬送ローラ対617及び下搬送ロ
ーラ対618は、搬送路内の原稿Pに搬送力を与えて原
稿読取位置P3に搬送するものである。また、中間ロー
ラ対619は、原稿読取後の原稿Pに搬送力を与えて原
稿排出部5への排出若しくは第1搬送路611への戻し
を行うものであり、排出ローラ対620は、読取終了後
の原稿Pを原稿排出部5に排出するものである。
【0044】上搬送ローラ対617、下搬送ローラ対6
18、中間ローラ対619及び排出ローラ対620は、
給紙モータとは異なる図略の搬送モータで駆動されるよ
うになっている。上搬送ローラ対617、下搬送ローラ
対618及び中間ローラ対619は、搬送モータにより
逆方向回転され、排出ローラ対620は、同搬送モータ
により正方向回転される。
【0045】なお、第4搬送路614の原稿読取位置P
3の下部には、コンタクトガラス301が設けられ、こ
のコンタクトガラス301の下方位置に、例えばCCD
ラインセンサからなる撮像センサを備えた原稿読取部7
が設けられている。
【0046】折返し搬送部62は、U字搬送部61の上
部に設けられている。折返し搬送部62は、スイッチバ
ック方式により原稿の搬送方向の前後を逆にすることで
原稿読取部7における原稿Pの読取面を反転させる。す
なわち、U字搬送部61の第1搬送路611から原稿P
を折返し搬送部62に搬送し、原稿Pの搬送方向を前後
逆にしてU字搬送部61の第3搬送路613に搬送する
ことで、原稿PのU字搬送部61の搬送路の外側に対向
する面を表裏反転し、これにより原稿読取部7に対向す
る原稿読取面を反転するものである。
【0047】折返し搬送部62は、第6搬送路621〜
第8搬送路623、反転ローラ624及び反転コロ62
5を備えている。
【0048】第6搬送路621は、原稿PをU字搬送部
61の搬送路から第7搬送路622(折返し用の搬送
路。以下、折返し搬送路622という。)に導くもので
あり、第8搬送路623は、折返し搬送路622でスイ
ッチバックされた原稿Pを再度、U字搬送部61の搬送
路に導くものである。また、折返し搬送路622は、原
稿Pをスイッチバックするため、原稿PをU字搬送部6
1の搬送路から退避させる退避路である。原稿Pを折返
し搬送路622に搬送し、一旦停止した後、原稿Pを逆
行させることで原稿Pのスイッチバックが行われる。
【0049】なお、本実施の形態では、U字搬送部61
の上部に折返し搬送部62を設ける構造を採用している
ので、装置上面に隣接して設けられる折返し搬送路62
2の一部(図2の点線部参照)を省略することで装置の
小型化を図るようにしている。
【0050】第6搬送路621は、第2搬送路612の
基端部から分岐して斜め上方に形成され、その先端部に
分岐して斜め左下方向に伸びる第8搬送路623が形成
されている。そして、第8搬送路623の先端が第2搬
送路612の先端に合流している。折返し搬送路622
は、第6搬送路621の先端に連続して原稿載置部4側
に湾曲させて形成されている。
【0051】また、第2搬送路612と第6搬送路62
1との分岐位置に、第2搬送路612と第6搬送路62
1とを切り換える反転分岐レバー641が設けられ、第
6搬送路621の適所に原稿Pが折返し搬送部62に搬
送されていることを検出する反転センサS4が設けられ
ている。
【0052】また、第6搬送路621及び第8搬送路6
23と折返し搬送路622との連結位置に、反転ローラ
624と反転コロ625とが互いに接離可能に配設され
ている。本実施の形態では、反転コロ625が反転ロー
ラ624への圧接位置とその圧接を解除する解除位置と
に切換可能に配設され、図略の反転加圧ソレノイドによ
り設定位置が切り換えられるようになされている。圧接
位置に設定されると、反転コロ625は、反転ローラ6
24に従動し、原稿Pが折返し搬送路622側若しくは
第8搬送路623側に搬送可能となる。また、解除位置
に設定されると、原稿Pの反転ローラ624及び反転コ
ロ625によるニップが解除され、原稿Pのスイッチバ
ック後の斜め補正が可能となる。
【0053】反転ローラ624及び反転コロ625は、
原稿Pのスイッチバックを行うものである。反転ローラ
624は、上述の給紙モータにより回転駆動される。給
紙モータの駆動力は給紙クラッチを介することなく反転
ローラ624に伝達され、反転ローラ624は、給紙モ
ータの駆動に応じて正逆両方向の回転駆動するようにな
っている。
【0054】帰還搬送部63は、湾曲した搬送路からな
り、第5搬送路615の基端部に分岐して設けられ、そ
の先端は第1搬送路611の先端に合流している。ま
た、第5搬送路615及び帰還搬送路63の分岐位置
に、第5搬送路615と帰還搬送路63とを切り換える
排出分岐レバー642が配設されている。
【0055】図1に戻り、データ通信処理部3は、自動
原稿送り部2で給送される原稿の画像情報を順次、読み
取り、設定された送信先のファクシミリ装置に送信する
一方、相手のファクシミリ装置から送信された画像デー
タを受信し、その画像データをロール紙やカットシート
紙等の記録紙の出力する(視覚化する)もので、コピー
機能が設けられている場合には、読み取った原稿の画像
データを記録紙に出力してその複製を作成するものであ
る。
【0056】データ通信処理部3には画像処理部8及び
制御部9が設けられ、原稿読取部7で読み取られた画像
情報は、画像処理部8を介して制御部9に出力される。
なお、自動原稿送り部2、原稿読取部3、画像処理部8
及び制御部9により本発明に係る自動原稿読取装置が構
成されている。
【0057】図4は、ファクシミリ装置のブロック構成
の一実施の形態を示す図である。また、図5は、自動原
稿送り部2の制御系の一実施の形態のブロック構成を示
す図てある。
【0058】図5において、図1,図2に示した部材と
同一部材には同一番号を付している。また、給紙モータ
651は、給紙ローラ411、前送りローラ413、レ
ジストローラ対616及び反転ローラ624の駆動源で
ある。すなわち、給紙モータ651は、原稿載置部4に
載置された原稿Pを第1搬送路611に給送するととも
に、折返し搬送部62に搬送された原稿Pのスイッチバ
ックを行うための駆動源である。また、給紙クラッチ6
53はワンウェイクラッチからなり、給紙モータ651
の駆動力(正転駆動)を給紙ローラ411及び前送りロ
ーラ413に伝達するものである。レジストクラッチ6
54はワンウェイクラッチからなり、給紙モータ651
の駆動力(逆転駆動)をレジストローラ対616に伝達
するものである。
【0059】給紙モータ651が正転駆動するとき、そ
の駆動力は給紙クラッチ653を介して給紙ローラ41
1及び前送りローラ413に伝達され、給紙モータ65
1が逆転駆動するとき、その駆動力はレジストクラッチ
654を介してレジストローラ対616に伝達される。
また、反転ローラ624には給紙モータ651の駆動力
が直接、伝達され、反転ローラ624は、給紙モータ6
51の正逆回転に応じて正逆両方向に回転する。
【0060】搬送モータ652は、上搬送ローラ対61
7、下搬送ローラ対618、中間ローラ対619及び排
出ローラ対620の駆動源である。
【0061】給紙ソレノイド661は、前送りローラ4
13を上昇位置と下降位置(原稿当接位置)とに切り換
える切換部材である。給紙ソレノイド661は、例えば
「ON」にすると、前送りローラ413が下降位置にな
り、「OFF」にすると、前送りローラ413が上昇位
置になる。
【0062】反転加圧ソレノイド662は、反転コロ6
25を反転ローラ624への圧接位置と離脱位置とに切
り換える切換部材である。反転加圧ソレノイド662
は、例えば「ON」にすると、反転コロ625が圧接位
置になり、「OFF」にすると、反転コロ625が離脱
位置になる。
【0063】また、反転ソレノイド663及び排出ソレ
ノイド664は、それぞれ反転分岐レバー641と排出
分岐レバー642の切換部材である。反転ソレノイド6
63は、例えば「ON」にすると、第6搬送路621が
「開」(第2搬送路612が「閉」)になり、「OF
F」にすると、第6搬送路621が「閉」(第2搬送路
612が「開」)になる。また、排出ソレノイド664
は、例えば「ON」にすると、帰還搬送部63が「開」
(第5搬送路615が「閉」)になり、「OFF」にす
ると、帰還搬送部63が「閉」(第5搬送路615が
「開」)になる。
【0064】図4において、図1,図2に示す部材と同
一部材には同一番号を付している。また、画像処理部8
は、画像読取部3で読み取られた画像信号に所定の信号
処理(レベル補正、γ補正、A/D変換等)を施すもの
である。
【0065】画像メモリ10は、原稿読取部7で読み取
られた原稿画像の画像データを一時、記憶させるもので
ある。画像メモリ10には、原稿読取部7により原稿を
下側から上側の方向(以下、上下逆方向という。)に読
み取られた画像データを原稿を上側から下側の方向(以
下、上下正方向という。)の画像データに変換するた
め、当該画像データが一時、保存される。
【0066】画像メモリ10は、上下逆方向に読み取ら
れる画像データを一時的に保存するものであるから、少
なくとも原稿読取可能な最大サイズの1ページ分(例え
ばB4サイズまで読取可能な場合は、B4サイズ原稿1
ページ分)の画像情報が記憶可能な容量を有している。
【0067】画像記録部11は、原稿読取部7で読み取
られた画像データや他のファクシミリ装置18(以下、
FAX18と略称する。)から送信された画像データを
用紙に記録するもので、例えばレーザプリンタで構成さ
れている。
【0068】符号化/復号化部12は、送信すべき画像
データの圧縮/符号化を行い、受信した画像データの伸
長/復号化を行うものである。変復調部13は、圧縮/
符号化された画像データの音声信号への変調及び受信し
た音声信号の画像データへの復調を行うものである。ま
た、NCU14は、ファクシミリ装置1を電話回線17
を介して他のFAX18に接続するための装置である。
【0069】操作部15は、ファクシミリ送信を行う際
の相手のFAX No.の入力、ファクシミリ送信の開
始/停止等の種々の操作を行うもので、ファクシミリ装
置1の図略の操作パネル上に設けられている。表示部1
6は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、
回線接続状態、送受信信状態、入力キー等の種々の表示
を行うものである。表示部16もファクシミリ装置1の
図略の操作パネル上に設けられている。
【0070】制御部9は、マイクロコンピュータからな
り、自動原稿送り部2〜表示部16の各部材の動作を制
御してファクシミリ装置1のファクシミリ機能を集中制
御するものである。制御部9は、自動原稿送り部2及び
原稿読取部7の駆動を制御して送信すべき複数枚の原稿
の片面又は両面の読取りを制御するとともに、読み取ら
れた各原稿のデータの送信先のFAX18へのファクシ
ミリ送信を制御する。このとき、両面原稿のデータを送
信する際は、各原稿は、原稿読取部7で「裏面」から
「表面」の順に読み取られるので、制御部9は、「裏
面」のデータを一旦、画像メモリ10に記憶しておき、
「表面」のデータが読み取られ、FAX18に送信され
た後、画像メモリ10から「裏面」データを読み出し、
FAX18に送信することで、FAX18には「表面」
から「裏面」の順に(すなわち、ページ順に)データを
送信する。
【0071】更に、制御部9は、FAX18への発呼タ
イミングを1枚目の原稿の「裏面」が読み取られた後か
ら「表面」が読み取られるまでの所定のタイミングに制
御し、送信処理の効率化を図る。
【0072】次に、ファクシミリ装置1の本発明に係る
両面原稿のファクシミリ送信処理について説明する。
【0073】ファクシミリ装置1は、原稿載置部4にペ
ージ順の揃った複数枚の原稿が「表面」を上にして載置
され、操作部15から送信先のFAX No.、両面原
稿送信モード、送信指示等の情報が入力されると、各原
稿について、図3に示す原稿読取動作を行い、その読取
データを「表面」から「裏面」の順に変換して送信先の
FAX18に送信する。
【0074】図3に示す原稿読取方法では、原稿Pの各
面は、図6に示すように読み取られ、原稿の表裏面の読
取順が表裏逆になるとともに、「裏面」の読取方向が上
下逆になるので、ファクシミリ装置1は、「裏面」の読
取データを画像メモリ10に一旦、保存し、「表面」の
読取データをFAX18に送信した後、「裏面」の読取
データを上下順方向(紙面に対して上から下の方向)に
変換してFAX18に送信する。
【0075】「裏面」のデータの上下方向の変換制御
は、制御部9により行われ、制御部9は、図7に示すよ
うに、「裏面」の読取データを読取順に画像メモリ10
の記憶領域に書込み、読出時に書込方向と逆方向に画像
データを読み出すことで、「裏面」の画像データを上下
順方向に変換する。あるいは、図8に示すように、「裏
面」の読取データを、図7における画像メモリ10から
の画像データの読出方向に書き込むことで、画像メモリ
10内に上下順方向の書込み、図7における画像メモリ
10への画像データの書込方向に画像データを読み出す
ことで、「裏面」の画像データを上下順方向に変換す
る。なお、図7,図8において、「○」は、スタート位
置を示し、「●」はエンド位置を示している。
【0076】次に、上述の両面原稿のファクシミリ送信
処理について、図9〜図12に示すシーケンスに従って
詳細に説明する。
【0077】まず、図9に示す両面原稿の読取手順及び
ファクシミリ送信手順に従ってファクシミリ送信処理の
概要を説明する。
【0078】原稿載置部4から原稿PがU字搬送部61
に給送される(ステップS1)。このとき、原稿Pは原
稿載置部4に上向きに載置されているので、原稿読取部
7に対して「表面」が読取面となっている。U字搬送部
61に給送された原稿Pは、折返し搬送部62に搬送さ
れ、この折返し搬送部62で搬送方向がスイッチバック
されてU字搬送部61に再搬送される(ステップS
3)。このスイッチバック処理により原稿Pの原稿読取
部7に対する読取面は「裏面」に反転される。
【0079】原稿Pは、U字搬送部61により原稿読取
部7に搬送され(ステップS5)、まず、「裏面」のデ
ータが読み取られ(ステップS7)、この読取データは
画像メモリ10に記憶される(ステップS9)。裏面読
取後の原稿Pは、帰還搬送部63及びU字搬送部61を
介して折返し搬送部62に戻され(ステップS11)、
再度、この折返し搬送部62で搬送方向がスイッチバッ
クされる(ステップS13)。
【0080】原稿Pは、折返し搬送部62に戻された時
点で表裏が反転し、「裏面」が読取面となっているか
ら、2回目のスイッチバック処理により原稿読取部7に
対する読取面は「表面」に反転される。そして、原稿P
は、U字搬送部61により再度、原稿読取部7に搬送さ
れ(ステップS15)、「表面」のデータの読取開始前
に所定タイミングで発呼動作が行われる(ステップS1
7)。すなわち、ファクシミリ装置1から送信先のFA
X18にリングバックトーン信号が送信される。FAX
18は、このリングバック信号に応答して電話回線を接
続し、所定の通信処理を行って受信待機状態となる。
【0081】そして、原稿Pの「表面」は、原稿読取部
7に読み取られつつ、その読取データがFAX18に送
信され(ステップS19,21)、「表面」のデータの
送信が終了とすると、1枚目の原稿の原稿排出部5への
排出が行われる一方、画像メモリ10から「裏面」のデ
ータが読み出されてFAX18に送信される(ステップ
S23,S25)。このとき、図7及び図8で説明した
ように、「裏面」のデータは、上下順方向に変換されて
FAX18に送信される。
【0082】そして、この後は、各原稿について上述と
同様の手順で両面のデータがFAX18に順次、送信さ
れる。
【0083】次に、図10〜図12に示す両面原稿のフ
ァクシミリ送信処理のシーケンスに従ってファクシミリ
送信処理を具体的に説明する。
【0084】操作部15から送信先のFAX No.、
両面原稿送信モード、送信指示等の情報が入力される
と、原稿搬送回数のカウント値nが「1」にセットされ
(ステップS31)、給紙クラッチ653及び給紙ソレ
ノイド661及び排出ソレノイド664がそれぞれ「O
N」にされる(ステップS33)。すなわち、帰還搬送
部63がU字搬送部61に接続されるとともに、前送り
ローラ413が原稿Pの当接位置に下降され、給紙モー
タ651の駆動力の伝達方向を給紙ローラ411及び前
送りローラ413側に設定される。
【0085】続いて、給紙モータ651が正転駆動さ
れ、原稿載置部4に載置された原稿Pの最上段の原稿P
の原稿搬送部6への給送が開始される(ステップS3
5)。原稿搬送部6に給送された原稿Pがフィードセン
サS2により検出されると(ステップS37でYE
S)、その検出信号に基づき所定のタイミングT1で原
稿枚数のカウント置Iが1だけインクリメントされる
(ステップS39,S41)。今回は、最初の原稿Pで
あるから、I=1にセットされる。また、給紙モータ6
51が停止されるとともに、給紙クラッチ653が「O
FF」にされる(ステップS43)。すなわち、原稿P
の先端がレジストローラ対616にニップされた所定の
タイミングで原稿Pの搬送を停止して原稿Pの斜め搬送
の補正が行われる。
【0086】続いて、給紙モータ651の停止後、所定
時間T2の経過後に(ステップS45)、反転ソレノイ
ド663及び反転加圧ソレノイド662がそれぞれ「O
N」にされる。すなわち、U字搬送部61に折返し搬送
部62が接続されるとともに、反転ローラ624に反転
コロ625が圧接される(ステップS47)。続いて、
給紙モータ651が逆転駆動され(ステップS49)、
レジストローラ対616により原稿Pの搬送が再開され
る。
【0087】レジストローラ対616を通過した原稿P
は、反転分岐レバー641により第6搬送路621に案
内され、折返し搬送部62に搬送される。そして、反転
センサS4により原稿Pが第6搬送路621に搬送され
たことが検出されると(ステップS51でYES)、反
転センサS4の検出タイミングから所定時間T3の経過
後に給紙モータ651が「OFF」にされるとともに、
反転加圧ソレノイド662が「OFF」にされる(ステ
ップS53,S55)。この所定時間T3は、原稿Pが
反転ローラ624及び反転コロ625により第8搬送路
623に搬送され、原稿Pの後端部の所定位置が反転ロ
ーラ624及び反転コロ625にニップされるまでの時
間である。
【0088】続いて、給紙モータ651が「OFF」に
されてから所定時間T4の経過後に反転加圧ソレノイド
662が「ON」になり、反転コロ625が反転ローラ
624に圧接され(ステップS57,S59)、給紙モ
ータ651を正転駆動して原稿Pの逆方向搬送が開始さ
れる(ステップS61)。
【0089】続いて、給紙モータ651が正転駆動開始
から所定のタイミングT5で停止されるとともに、反転
加圧ソレノイド662が「OFF」にされる(ステップ
S63,S65)。このタイミングT5は、原稿Pの後
端(逆搬送方向に対して先端。以下、搬送方向に対し前
側を原稿Pの「先端」、後側を「後端」という。)が上
搬送ローラ対617にニップされ、当該上搬送ローラ対
617でスイッチバック後の原稿Pの斜め搬送が補正さ
れるタイミングである。
【0090】続いて、所定のタイミングT6で搬送モー
タ652が逆転駆動される(ステップS67,S6
9)。すなわち、上搬送ローラ対617〜中間ローラ対
619による原稿Pの原稿読取位置P3への搬送が開始
される。そして、タイミングセンサS3により原稿Pの
先端が検出されると(ステップS71でYES)、原稿
給送枚数のカウント値Iが「1」、かつ、原稿搬送回数
のカウント値nが「2」であるか否か(すなわち、1枚
目の原稿Pの表面読取であるか否か)が判別され(ステ
ップS73)、I=1かつn=2であれば(すなわち、
1枚目の原稿Pの表面読取であれば)(ステップS73
でYES)、送信先のFAX18への発呼動作が行われ
(ステップS75、図9のステップS17参照)、I=
1かつn=2でなければ(すなわち、1枚目の原稿Pの
裏面読取であれば)(ステップS73でNO)、ステッ
プS75はスキップされる。
【0091】また、原稿搬送回数のカウント値nが
「1」であるか否か(すなわち、原稿Pの1回目の読取
り(裏面読取)であるか否か)が判別され(ステップS
77)、原稿Pの裏面読取であれば(ステップS77で
YES)、ステップS79に移行し、原稿Pの表面読取
であれば(ステップS77でNO)、ステップS89に
移行する。
【0092】今回は1枚目の原稿Pの裏面読取であるか
ら、ステップS75はスキップされ、ステップS79に
移行し、タイミングセンサS3の検出信号に基づいて所
定のタイミングT7で原稿読取部7により原稿Pの「裏
面」の読取りが行われる(ステップS81)。原稿Pは
ライン単位で読み取られ、「裏面」の読取データは順
次、図7若しくは図8に示す書込方法で画像メモリ10
に書き込まれる(ステップS83、図9のステップS9
参照)。
【0093】そして、「裏面」の読取りが終了すると
(ステップS85でYES)、カウント値nが「1」だ
けインクリメントされ(ステップS87)、このカウン
ト値nが「2」であるか否かが判別される(ステップS
101)。n=1であれば(ステップS101でN
O)、原稿Pは、「表面」を読み取るべく帰還搬送部6
3で折返し搬送部62に戻されるので、ステップS47
に戻る。一方、n=2であれば(ステップS101でY
ES)、原稿Pは両面の読取りが終了し、原稿排出部5
に排出されるので、原稿載置部4に原稿Pが残っている
か否かが判別され(ステップS103)、原稿載置部4
に原稿Pが残っていれば(ステップS103でNO)、
ステップS31に戻り、次の原稿Pの両面読取処理が行
われ、原稿載置部4に原稿Pが残っていなければ(ステ
ップS103でYES)、両面原稿読取処理を終了す
る。
【0094】原稿Pの裏面読取が終了し、当該原稿Pの
表面読取を行うべくステップS101からステップS4
7に戻り、当該原稿Pが折り返し搬送部62でスイッチ
バックされた後、原稿読取部7に搬送され、タイミング
センサS3で検出されると(ステップS71でYE
S)、今回は、1枚目の原稿Pの表面読取であるから、
FAX18への発呼動作が行われた後(ステップS73
でYES、ステップS75)、原稿読取後の原稿Pを原
稿排出部5に排出するべく排出ソレノイド664が「O
FF」にされ(ステップS89)、タイミングセンサS
3の検出信号に基づいて所定のタイミングT7で原稿読
取部7により原稿Pの「表面」の読取りが行われる(ス
テップS91,S93)。
【0095】ライン単位で読み取られた原稿Pの「表
面」の読取データは順次、FAX18に送信され(ステ
ップS95)、「表面」の読取り及びFAX18への送
信が終了すると(ステップS97でYES)、引き続き
画像メモリ10から「裏面」のデータが読み出され、F
AX18に送信される(ステップS99)。このとき、
「裏面」のデータは、図7若しくは図8に示す書込方法
に対応した読出方法で画像メモリ10から読み出され、
上下順方向に変換されてFAX18に送信される。そし
て、「裏面」のデータの送信が終了すると、ステップS
101に移行する。
【0096】今回は、1枚目の原稿Pの両面読取が終了
し、当該原稿Pは原稿排出部5に排出されるので、ステ
ップS101からステップS103に移行し、原稿載置
部4に原稿Pが残っているか否かが判別され、原稿載置
部4に原稿Pが残っていれば(ステップS103でN
O)、ステップS31に戻り、次の原稿Pの両面読取処
理が行われ、原稿載置部4に原稿Pが残っていなければ
(ステップS101でYES)、両面原稿読取処理を終
了する。
【0097】上記のように、原稿載置部4に「表面」を
上にして載置された複数枚の原稿Pを最上段から1枚ず
つ給送し、各原稿をスイッチバック方式により表裏反転
しつつ原稿読取部7に搬送し、「裏面」から「表面」の
順に読み取りつつダイレクトに送信先のFAX18に送
信するファクシミリ装置1において、先に読み取られる
「裏面」のデータを画像メモリ10に退避的に保存して
おき、「表面」の読取データがFAX18に送信された
後、画像メモリ10から読み出してFAX18に送信す
るようにしているので、FAX18に複数枚の原稿Pを
ページ順に送信することができる。
【0098】また、上下逆方向に読み取られる「裏面」
のデータを上下順方向に変換してFAX18に送信する
ようにしているので、各ページのデータを上下順方向に
揃えてFAX18に送信することができる。
【0099】更に、FAX18への発呼動作を1枚目の
原稿Pの「表面」の読取タイミングの直前に行うように
しているので、FAX18の回線が接続された後、直ち
に原稿Pのデータを送信することができ、発呼動作後に
原稿Pの両面読取動作を行うのに対し通信の効率化、通
信費の節約を図ることができる。また、発呼からデータ
送信開始までの待機時間に回線が切れるという不都合も
なくなる。
【0100】なお、上述のシーケンスでは1枚目の原稿
Pの「表面」の読取タイミングの直前でFAX18への
発呼動作を行うようにしているが、1枚目の原稿Pの
「裏面」の読取後から「表面」の読取前の任意のタイミ
ングで行うようにしても上述の効果を得ることかでき
る。例えば裏面読取後の原稿Pが再度、折返し搬送部6
2に搬送されたことを反転センサS3で検出されたタイ
ミングで、若しくはこの検出信号に基づき所定のタイミ
ング(例えばスイッチバック後の原稿Pが上搬送ローラ
対617に搬送されたタイミング等)で発呼動作を行う
ようにしてもよい。
【0101】なお、上記実施の形態では、原稿読取部7
がU字搬送路に対して外側に配置されているので、原稿
載置部4に「表面」を上向きにして載置された原稿Pを
上取り方式で搬送した場合、ページ順を揃えて排出でき
るような原稿給送では、各原稿Pの読取順が「裏面」か
ら「表面」になるものであったが、図13に示すよう
に、原稿読取部7がU字搬送路に対して内側に配置され
(図1において、原稿読取部7が第4搬送路614の上
側に配置され)、原稿載置部4に「裏面」を上向きにし
て載置された原稿Pを上取り方式で搬送した場合にもペ
ージ順を揃えて排出できるような原稿給送置P3では、
各原稿Pの読取順が「裏面」から「表面」になるので、
かかる構成においても上述の原稿読取処理及び読取デー
タの送信処理を採用することにより、両面原稿をページ
順に各ページのデータを上下順方向に揃えて送信できる
とともに、通信の効率化を図ることができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、原稿載置部に積載
された複数枚の原稿から最上段の原稿を1枚ずつ主搬送
路に給送し、当該原稿を折返し搬送路でスイッチバック
して原稿読取部に搬送するとともに、帰還搬送路で主搬
送路に戻し、再度、折返し搬送路でスイッチバックして
原稿読取部に搬送することにより、裏面から表面の順に
各原稿を読み取る自動原稿読取装置を備え、この自動原
稿読取装置で各原稿の両面のデータが読み取られる毎
に、当該データを送信先に送信するファクシミリ装置で
あって、先に読み取られる原稿の「裏面」のデータを一
旦、記憶手段に記憶しておき、原稿の「表面」のデータ
が読み取られると、その「表面」のデータを送信先に送
信した後、記憶手段に記憶された「裏面」のデータを送
信先に送信するようにしたので、「裏面」から「表面」
の順に原稿が読み取られる場合にも原稿の「裏面」の読
取動作を無駄にすることなく効率良く原稿の読取りがで
きるとともに、送信先にも原稿の表裏両面のデータをペ
ージ順に効率良く送信することができる。
【0103】また、上記ファクシミリ装置において、上
下逆方向に読み取られた「裏面」のデータを上下順方向
に変換して送信先に送信するにしたので、原稿の各ペー
ジのデータを上側から下側の方向に順番に送信先に送信
することができる。
【0104】また、上記ファクシミリ装置において、原
稿の裏面のデータの読取終了後から表面のデータの読取
開始前の間で発呼動作を行うようにしたので、発呼動作
からデータ送りまでの待機時間が短くでき、送信先の回
線が接続されると、直ちに原稿の読取データを送信先に
送信することができる。これにより通信時間の無駄がな
く、通信の効率化、通信費の節約に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の一実施の形態
を示す要部構成図である。
【図2】自動原稿送り部内の原稿搬送部の構成を示す図
である。
【図3】原稿載置部に上向きに載置された両面原稿を原
稿上取り方式で搬送する際の搬送制御を示す図である。
【図4】本発明に係るファクシミリ装置のブロック構成
の一実施の形態を示す図である。
【図5】自動原稿送り部の制御系の一実施の形態のブロ
ック構成を示す図である。
【図6】両面原稿読取における各面のデータ読取方向を
示す図である。
【図7】上下逆方向に読み取られた「裏面」のデータの
画像メモリへの書込/読出方法の第1の実施形態を示す
図である。
【図8】上下逆方向に読み取られた「裏面」のデータの
画像メモリへの書込/読出方法の第2の実施形態を示す
図である。
【図9】両面原稿の読取手順及びファクシミリ送信手順
を示す図である。
【図10】両面原稿のファクシミリ送信処理のシーケン
スを示す図である。
【図11】両面原稿のファクシミリ送信処理のシーケン
スを示す図である。
【図12】両面原稿のファクシミリ送信処理のシーケン
スを示す図である。
【図13】原稿載置部に下向きに載置された両面原稿を
原稿上取り方式で搬送する際の搬送制御を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 自動原稿送り部(自動原稿読取装置の構成要素) 3 データ通信処理部 4 原稿載置部 41 分離給送部 5 原稿排出部 6 原稿搬送部 61 U字搬送部 611 第1搬送路(U字搬送路の構成要素) 612 第2搬送路(U字搬送路の構成要素) 613 第3搬送路(U字搬送路の構成要素) 614 第4搬送路(U字搬送路の構成要素) 615 第5搬送路(U字搬送路の構成要素) 62 折返し搬送部 621 第6搬送路 622 第7搬送路(折返し搬送路) 623 第8搬送路 63 帰還搬送部 7 原稿読取部(自動原稿読取装置の構成要素) 8 画像処理部 9 制御部(送信制御手段、データ書込手段、データ読
取手段、発呼制御手段) 10 画像メモリ(記憶手段) 11 画像記録部 12 符号化/復号化部 13 変復調部 14 NCU 15 操作部 16 表示部 17 電話回線 18 FAX S1 原稿セットセンサ S2 フィードセンサ S3 タイミングセンサ(タイミング検知手段) S4 反転センサ(原稿検知手段)
フロントページの続き (72)発明者 出口 正樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 新石 邦亮 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 日下部 盾 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 蔵人 茂雄 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が載置される原稿載置部と、上記原
    稿載置部に上下二段に配置され、上記原稿が排出される
    原稿排出部と、上記原稿載置部と上記原稿排出部との間
    に上記原稿を読み取る原稿読取部を通過するように設け
    られたU字状の主搬送路と、上記主搬送路の上記原稿載
    置部と原稿読取部との間に当該主搬送路から分岐して設
    けられた折返し搬送路と、上記主搬送路の終端部から分
    岐し、当該主搬送路の基端部に合流する帰還搬送路とを
    有し、上記原稿載置部に積載された複数枚の原稿から最
    上段の原稿を上記主搬送路に給送し、当該原稿を上記折
    返し搬送路でスイッチバックして上記原稿読取部に搬送
    するとともに、上記帰還搬送路で上記主搬送路に戻し、
    再度、上記折返し搬送路でスイッチバックして上記原稿
    読取部に搬送することにより、裏面から表面の順に原稿
    を読み取る自動原稿読取装置を備え、当該自動原稿読取
    装置で各原稿の表裏面のデータが読み取られる毎に、当
    該データを送信先に送信するファクシミリ装置であっ
    て、上記原稿読取部で読み取られた原稿の裏面のデータ
    を記憶する記憶手段と、上記原稿読取部で読み取られた
    原稿の表面のデータを送信先に送信した後、上記記憶手
    段に記憶された裏面のデータを送信先に送信する送信制
    御手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のファクシミリ装置におい
    て、原稿読取部は、主搬送路の外側に配置され、搬送さ
    れた原稿の当該主搬送路の外側を臨む面を読み取るもの
    であり、自動原稿読取装置は、原稿載置部に表面を上に
    して積載された原稿から最上段の原稿を1枚ずつ上記主
    搬送路に給送することにより、各原稿を裏面から表面の
    順に読み取るものであることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のファクシミリ装置におい
    て、原稿読取部は、主搬送路の内側に配置され、搬送さ
    れた原稿の当該主搬送路の内側を臨む面を読み取るもの
    であり、自動原稿読取装置は、原稿載置部に裏面を上に
    して積載された原稿から最上段の原稿を1枚ずつ上記主
    搬送路に給送することにより、各原稿を裏面から表面の
    順に読み取るものであることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又2記載のファクシミリ装置に
    おいて、上下逆方向に読み取られた裏面のデータを上下
    順方向に変換して送信先に送信する送信制御手段を備え
    たことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のファクシミリ装置におい
    て、送信制御手段は、上下逆方向に読み取られる画像デ
    ータを記憶手段に読取順に書き込むデータ書込手段と、
    上記記憶手段に書き込まれたデータを書込方向と逆方向
    に読み出すデータ読出手段とからなることを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のファクシミリ装置におい
    て、送信制御手段は、記憶手段における書込後の画像デ
    ータが上下順方向となるように、上下逆方向に読み取ら
    れるデータを上記記憶手段に対して上下逆方向に書き込
    むデータ書込手段と、上記記憶手段に書き込まれたデー
    タを書込方向と逆方向に読み出すデータ読出手段とから
    なることを特徴とするファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のファク
    シミリ装置において、原稿載置部から主搬送路に1枚目
    の原稿が給送され、当該原稿の裏面のデータの読取終了
    後から表面のデータの読取開始前の間で発呼動作を行わ
    せる発呼制御手段を備えたことを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のファクシミリ装置におい
    て、折返し搬送路に主搬送路から当該折返し搬送路に原
    稿が搬入されたことを検知する原稿検知手段を備え、発
    呼制御手段は、上記原稿検知手段による、裏面のデータ
    の読取終了後に上記折返し搬送路に原稿が搬入されたこ
    との検知信号に基づき所定のタイミングで発呼動作を行
    うものであることを特徴とするファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のファクシミリ装置におい
    て、主搬送路の原稿読取部の上流側に、原稿の読取タイ
    ミングを制御するべく当該原稿が搬送されたことを検知
    するタイミング検知手段を備え、発呼制御手段は、上記
    タイミング検知手段の検知信号に基づき所定のタイミン
    グで発呼動作を行うものであることを特徴とするファク
    シミリ装置。
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