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JPH11259964A - 記録再生システム - Google Patents

記録再生システム

Info

Publication number
JPH11259964A
JPH11259964A JP10055273A JP5527398A JPH11259964A JP H11259964 A JPH11259964 A JP H11259964A JP 10055273 A JP10055273 A JP 10055273A JP 5527398 A JP5527398 A JP 5527398A JP H11259964 A JPH11259964 A JP H11259964A
Authority
JP
Japan
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data
music data
music
electronic device
server
Prior art date
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Application number
JP10055273A
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English (en)
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JP4022976B2 (ja
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Masayuki Obayashi
正之 大林
Yoshio Matsumoto
吉生 松本
Takashi Kumagai
隆志 熊谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP05527398A priority Critical patent/JP4022976B2/ja
Publication of JPH11259964A publication Critical patent/JPH11259964A/ja
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Publication of JP4022976B2 publication Critical patent/JP4022976B2/ja
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  • Storage Device Security (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの複製の際に、著作権を保護しつつ
も、ユーザに対する過度な制限を抑制する。 【解決手段】 移動によってデータを移動先へ複製する
と、移動元のデータは、再生が禁止される。移動先の機
器には、予め固有の識別子が設定される。移動元機器に
移動先機器が接続されると、移動先機器から識別子が送
信される(S51)。移動元で、予め登録された識別子
管理表から送信された識別子が探され(S52)、見つ
からなければ(S53)、移動が禁止される(S6
0)。識別子が見つかれば、移動元でデータ管理表から
移動するデータが探され(S55)、フラグが調べられ
る(S56)。フラグが’1’であれば(S57)、そ
のデータが既に移動されたとして移動が禁止される(S
60)。フラグが’0’であれば、データが移動され
(S58)、データ管理表が更新される(S59)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器から他
の電子機器へディジタルデータを複製する際に、データ
の無制限な複製ならびに不正利用を防止しつつ、そのデ
ータの正規のユーザに対する過度の権利の制限を加えな
いようにした記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル技術の発達に伴い、C
D(Conpact Disc)などの記録メディアを始めとして、オ
ーディオ信号がディジタル音楽データとして供給される
例が多くなっている。ディジタル音楽データは、高音質
を比較的容易に実現できる、記録メディアにおける音質
の劣化が殆ど生じない、また、記録メディアが従来のア
ナログ方式によるもの比べ比較的小型・軽量であるなど
の理由で、広く一般的に普及している。
【0003】一方、ディジタル音楽データは、記録メデ
ィアによる音質の劣化が殆ど生じないことと、完全な複
製が容易に可能であることなどから、無制限な複製など
により著作権を脅かすおそれがある。従来では、著作権
保護の対策として、著作権が含まれるディジタル音楽デ
ータの複製(ダビング)に関して、SCMS(SerialCop
y Management System) による管理が行われていた。こ
れは、ディジタル音楽データに対して所定のフラグを設
け、ディジタルデータとしての複製を、例えば1世代に
制限するものである。SCMSは、民生用のDAT(Dig
ital Audio Tape)やMD(Mini Disc) などのディジタル
インターフェイスに搭載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このSCM
Sでは、ユーザや使用機器に関する制限がないため、デ
ィジタル音楽データの無制限な複製が可能であるという
問題点があった。例えば、オリジナルのディジタル音楽
データを複数の機器を用いて、あるいは、複数の記録媒
体に記録することで、複製を無制限に行うことができ
る。
【0005】また、SCMSによってディジタル音楽デ
ータの複製を1世代に制限してしまうことは、ユーザの
立場から考えた場合、正規ユーザの正当な権利を過度に
制限してしまう可能性がある問題点があった。例えば、
正規にディジタル音楽データを購入したユーザが個人の
使用の範囲内でそのデータを複製しようとする場合で
も、制限が発生してしまう。
【0006】したがって、この発明の目的は、著作権を
保護しつつも、ユーザに対する過度な制限を抑制するよ
うな記録再生システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、データが格納されると共に、格納
されたデータを再生する第1および第2の電子機器と、
第1の電子機器の格納されるデータを少なくとも上記第
2の電子機器に複製する複製手段と、第1の電子機器か
ら第2の電子機器に所定のデータが複製される際、第1
の電子機器に格納される所定のデータが第2の電子機器
に複製されることを許可するか否かを、第2の電子機器
から送信される識別子に応じて判別する複製判別手段と
を備えることを特徴とする記録再生システムである。
【0008】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、データが暗号化されて格納されると共に格納
されたデータを再生する第1の電子機器と、第1の電子
機器に格納される暗号化されたデータを復号化する復号
化手段と、第1の電子機器に格納される所定の暗号化さ
れたデータが第2の電子機器に複製されることを許可す
るか否かを判別する複製判別手段と、複製判別手段によ
り複製が許可されるとき所定の暗号化されたデータは復
号化手段により復号化され、複製判別手段により複製が
禁止されるとき所定の暗号化されたデータはそのまま、
第2の電子機器に複製されるように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする記録再生システムである。
【0009】上述したように、この発明は、第1の電子
機器から第2の電子機器に対して行うデータの複製の可
否を、第2の電子機器から送られてきた識別子に応じて
判別するようにされているため、不正な相手に対するデ
ータの複製を防止することができる。
【0010】また、この発明は、第1の電子機器に暗号
化され第1の電子機器に格納されたデータを第2の電子
機器へと複製されることを許可するかどうか判別し、許
可する場合には暗号化されたデータを復号化して第2の
電子機器へ複製し、許可しない場合には暗号化されたデ
ータをそのまま第2の電子機器へと複製するようにされ
ているため、不正な相手に対するデータの複製を防止す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明が
適用されたミュージックサーバおよびミュージックサー
バを用いたシステムを概略的に示す。ミュージックサー
バ50は、サーバ本体51と左右のスピーカユニット5
2L,52Rとからなる。サーバ本体51には、例えば
LCD(Liquid Crystal Display)パネルからなる表示部
53と、CDを挿入するためのCD挿入部54とが設け
られる。
【0012】なお、図1では省略されているが、サーバ
本体51の機能をユーザが操作するための操作部がサー
バ本体51に対して設けられる。さらに、サーバ本体5
1の機能をリモートコマンダによって遠隔操作するため
の、例えば赤外線信号を受信する信号受信部を設けるよ
うにしてもよい。また、サーバ本体51は、CPUを有
し、予め例えばROMに格納される所定のプログラムで
制御される。
【0013】ユーザは、CD55をCD挿入部54にセ
ットし、操作部で所定の操作を行うことで、CD55を
再生させ、再生された例えば音楽をスピーカユニット5
2L,52Rによって楽しむことができる。また、CD
55がテキストデータを含むCDテキストである場合
は、表示部53に所定のテキストデータを表示させるよ
うにできる。
【0014】ミュージックサーバ50は、内部に例えば
ハードディスクによる大容量の記録媒体を有している。
所定の操作に基づき、CD挿入部54にセットされたC
D55の音楽データを、この記録媒体に記録することが
できる。この際、CD55の再生速度と同一の1倍速で
記録する方法と、再生速度より高速に記録を行う高速記
録とが選択できる。高速記録は、所定の手続きで以て課
金処理を行うことによって選択ならびに実行が可能とさ
れる。
【0015】ミュージックサーバ50において、音楽デ
ータは、所定の方法で圧縮符号化され圧縮音楽データと
されて記録され、例えば6GByteの容量を持つハー
ドディスクに対して、1000曲程度を格納できる。ハ
ードディスクに格納された曲目のリストが例えば表示部
53に表示され、ユーザは、この表示に基づき任意の曲
を選択して再生させることができる。また、ハードディ
スクは、ランダムアクセスが可能であるため、多数格納
された音楽データを任意の順序で連続再生させることが
可能である。
【0016】圧縮符号化には様々な方法を用いることが
可能であるが、この例では、ATRAC2(Adaptive Tr
anform Acoustic Coding 2) と称される方法が用いられ
ている。これは、MDに用いられる圧縮符号化方式であ
る、ATRACを発展させたもので、聴覚の性質に基づ
くマスキング効果および最小可聴限の周波数依存性を利
用し、変換符号化とエントロピー・コーディングとを併
用して音声データの圧縮符号化を行う。比較的小規模な
ハードウェアで、高音質を維持しつつ、高速にエンコー
ド/デコードを行うことができる。
【0017】このミュージックサーバ50は、例えば公
衆電話回線である通信回線61を介して外部のシステ
ム、例えばインターネットに接続されたサーバであるイ
ンターネットサーバ60に接続できる。ミュージックサ
ーバ50から通信回線61を介してこのインターネット
サーバ60に接続することで、インターネット上にある
様々な情報を得ることができる。インターネットサーバ
60は、例えば市販の音楽CDのタイトル情報を格納し
たデータベースを有する。このデータベースに対して所
定のキーを与えることで、CDに付随したデータ、例え
ばCDのタイトル情報を得ることができる。
【0018】また、インターネットサーバ60では、サ
ービスに応じてミュージックサーバ50に対する課金処
理も行う。上述した、CD55の高速記録は、インター
ネットサーバ60に対してミュージックサーバ50が通
信を行うことによって課金処理がなされ、選択ならびに
実行が可能とされる。
【0019】なお、ここでは、課金処理を、CDの付加
情報を多数有するインターネットサーバ60で行うこと
としたが、これはこの例に限定されない。例えば、イン
ターネットに接続された別のサーバでこの課金処理を行
うようにしてもよい。また、インターネットとは別の、
例えば専用のネットワークで以て課金処理を行うように
することも可能である。
【0020】携帯記録再生装置70は、ハードディスク
あるいはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)からな
る記録媒体を有する。音楽の再生速度に追従できるので
あれば、他の記録媒体を利用することもできる。この携
帯記録再生装置70を接続線71で以てミュージックサ
ーバ50と接続することによって、ミュージックサーバ
50に記録されている音楽データを携帯記録再生装置7
0に転送し、記録媒体に記録することができる。このと
き、ミュージックサーバ50側では、転送された音楽デ
ータは、記録媒体上には存在するが再生不可の状態にさ
れる。携帯記録再生装置70で用いられる記録媒体は、
例えば200MByte程度の容量とされ、数10曲分
の音楽データの格納が可能とされる。
【0021】ここで、この発明において用いられる上述
の転送方法、すなわち、音楽データを転送した場合、転
送先の記録媒体に音楽データが記録されると共に、転送
元の記録媒体においては、転送された音楽データが記録
媒体上には存在するが再生不可の状態にされることを、
「移動」と称する。音楽データをこのように移動するこ
とで、音楽データの無制限な複製を防ぐことができる。
【0022】なお、上述では、ミュージックサーバ50
と携帯記録再生装置70とが接続線71で接続されると
したが、これはこの例に限定されない。例えば、ミュー
ジックサーバ50および携帯記録再生装置70とに、互
いに対応する装着部を設け、ミュージックサーバ50に
対して携帯記録再生装置70を直接的に装着してデータ
のやり取りを行うようにできる。また、電気的な接続だ
けでなく、例えば赤外線信号によりデータのやり取りを
行うIrDA(Infrared Data Association) に対応した
インターフェイスを双方に設け、赤外線信号により音楽
データの転送を行うようにしてもよい。
【0023】この携帯記録再生装置70は、乾電池や充
電池などによるバッテリ電源によって駆動される。例え
ば、ミュージックサーバ50には対応する充電電源が設
けられており、ミュージックサーバ50とこの携帯記録
再生装置70とを所定の方法で接続することによって、
携帯記録再生装置70の充電池に対して充電することが
できる。勿論、専用の充電電源を用いて携帯記録再生装
置70の充電池に対して充電するようにもできる。ま
た、携帯記録再生装置70は、バッテリ電源に限らず、
例えば外部AC電源によって駆動することもできる。
【0024】さらに、ミュージックサーバ50に対して
所定のインターフェイスを設けることで、様々なメディ
アと情報交換を行うことができるようになる。例えば、
PCカード80に対応したインターフェイスを設けるこ
とで、PCカード80で配信される音楽データをミュー
ジックサーバ50に取り込んだり、パーソナルコンピュ
ータとミュージックサーバ50との間でデータのやり取
りを行うことが可能となる。光ケーブルなどによるシリ
アルなディジタルインタフェースを設けることによっ
て、例えばMDレコーダ81のような、他のディジタル
音楽データ記録再生装置との音楽データのやり取りを行
うことが可能となる。この例では、MDレコーダ81に
MD82が装着され、MD82から再生された音楽デー
タがミュージックサーバ50に対して供給される。同様
にして、IEEE1394などのインターフェイスを設
け、例えばCATV(Cable Television)や衛星放送など
のためのセットトップボックス83を接続するようにも
できる。
【0025】なお、PCカードは、米国のPCMCIA
(Personal Memory Card International Association)と
日本のJEIDA(日本電子工業振興会)の共同制定に
よる、パーソナルコンピュータ用のカード型周辺機器の
規格である。また、IEEE1394は、米国電気電子
技術者協会に採択されたインターフェイス規格である。
【0026】ミュージックサーバ50は、内蔵アプリケ
ーションとして、WWW(World Wide Web)ブラウザを持
つようにできる。通信回線61を介してインターネット
サーバ60と接続することによって、インターネット上
にある、例えばHTML(Hypertext Markup Language)
によって記述された様々なコンテンツを検索し、表示部
53上に表示させることができる。
【0027】このような構成で以て、ユーザは、例えば
ミュージックサーバ50に格納されている音楽データを
再生してスピーカユニット52L,52Rで聴くことが
できると共に、CD55をCD挿入部54にセットし
て、CD55を再生することができる。CD55を再生
する際には、CD55のTOC(Table Of Contents) 情
報が読み取られ、例えばトラック番号が表示部53に表
示される。
【0028】また、ミュージックサーバ50とインター
ネットサーバ60とで通信を行うことによって、CD挿
入部54にセットされたCD55のタイトル情報など
を、通信回線61を介して自動的に得ることができる。
得られた情報は、ミュージックサーバ50内に保存され
ると共に、必要に応じて表示部53に表示される。
【0029】より具体的には、ミュージックサーバ50
からインターネットサーバ60に対して、ユーザIDな
どのユーザ情報が送られる。インターネットサーバ60
側では、受け取ったユーザ情報に基づき、照合処理や課
金処理が行われる。また、ミュージックサーバ50から
インターネットサーバ60に対して、メディア情報が送
られる。インターネットサーバ60では、受け取ったメ
ディア情報に基づき、例えば曲のタイトル,演奏者名,
作曲者や作詞者名,歌詞,ジャケットイメージといっ
た、音楽データに対する付加情報の検索が行われる。そ
して、インターネットサーバ60では、ユーザから要求
された所定の情報をミュージックサーバ50に返信す
る。
【0030】例えば、メディア情報として、CD55の
TOC情報をインターネットサーバ60に対して送る。
インターネットサーバ60には、このTOC情報をキー
として上述の音楽データに対する付加情報が検索可能な
データベースが構築されている。インターネット上の他
のWWWサーバを検索することで付加情報を得るように
してもよい。インターネットサーバ60によって、受け
取ったTOC情報に基づき、音楽データの付加情報が検
索される。これは、例えば、TOCに含まれる、CD5
5に収録されている楽曲それぞれの時間情報に基づき検
索することが可能である。
【0031】検索されて得られた付加情報がインターネ
ットサーバ60からミュージックサーバ50に対して送
られる。ミュージックサーバ50では、受け取った付加
情報が表示部53に表示される。なお、付加情報をHT
MLファイルに埋め込んで送ることで、ミュージックサ
ーバ50において、内蔵されるWWWブラウザで付加情
報の表示を行うことができる。
【0032】なお、付加情報にインターネット上の他の
URL(Uniform Resource Locator)が記述されていれ
ば、このミュージックサーバ50においてそのURLで
示される、インターネット上のホームページなどにアク
セスするようにできる。
【0033】さらに、インターネットサーバ60と通信
を行うことによって、CD挿入部54にセットされたC
D55の音楽データを、ミュージックサーバ50の記録
媒体に、CD55の規定の再生速度よりも高速で、例え
ばCD55の1枚分の音楽データを2分程度で記録する
ことができる。インターネットサーバ60と通信を行わ
ないときには、規定の再生速度と等速の1倍速での記録
となる。
【0034】さらにまた、携帯記録再生装置70と接続
線71で接続することで、ミュージックサーバ50に格
納されている音楽データを携帯再生装置71に転送して
移動することができる。移動された音楽データは、接続
線71による接続がなされていない状態でも、携帯記録
再生装置70で再生することができ、例えばヘッドホン
72で聴くことができる。転送され移動された音楽デー
タは、ミュージックサーバ50では、再生不可の状態と
される。
【0035】図2は、ミュージックサーバ50の構成の
一例を示す。先ず、このミュージックサーバ50におい
て、通常のパーソナルコンピュータの構成と同様に、互
いにバスで結合されたRAM5,ROM6,フラッシュ
RAM7,およびCPU8とが設けられる。CPU8が
バス40に接続される。CPU8により、ミュージック
サーバ50の全体の動作が制御される。
【0036】ROM6には、このミュージックサーバ5
0の動作を制御するためのプログラムが予め記憶され
る。ミュージックサーバ50において、このプログラム
に基づき、後述する入力手段1の操作に対応した動作が
なされる。RAM5,フラッシュRAM7には、プログ
ラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的
に確保される。または、ROM6にはプログラムローダ
が記憶されており、そのプログラムローダにより、フラ
ッシュRAM7にプログラム自体がロードされることも
可能である。
【0037】入力手段1は、例えば、プッシュ式および
回動式のキーからなる。入力手段1は、これに限らず、
ジョグダイヤルと呼ばれる回動プッシュ式のキー、LC
D上のタッチパネルなどでもかまわない。勿論、押下す
ることで反応するスイッチ機構を用いることもできる。
この入力手段1の操作に応じた信号がバス40を介して
CPU8に供給される。CPU8において、この信号に
基づきミュージックサーバ50の動作を制御するための
制御信号が生成される。ミュージックサーバ50は、こ
の制御信号に応じて動作される。
【0038】バス40に対して、赤外線インタフェース
(IrDA I/F)ドライバ3および/またはUSB
(Universal Serial Bus)ドライバ4が接続される。これ
らのドライバに対してキーボード2が通信あるいは接続
可能なようにされている。キーボード2を用いることに
よって、例えば記録される音楽データに対応する曲名、
アーティスト名等の入力が容易にされる。また、赤外線
インターフェースドライバ3あるいはUSBドライバ4
を介してデータ転送を行うように構成してもよい。な
お、これら赤外線インターフェイス3およびUSBドラ
イバ4は、省略することが可能である。
【0039】CD−ROMドライブ9がバス40に接続
され、CD−ROMドライブ9に対して上述のCD55
がセットされる。このCD−ROMドライブ9では、セ
ットされたCD55から規定の再生速度で以て音楽デー
タが読み出される。また、このCD−ROMドライブ9
では、規定の再生速度よりも高速な、例えば規定の再生
速度の16倍や32倍といった速度で、CD55の音楽
データを読み出すことができる。
【0040】なお、CD−ROMドライブ9は、この例
に限らず、音楽データが記憶されている他のメディア、
例えば光磁気ディスクやDVD(Digital Versatile Dis
c)に対応するようにしてもよい。また、メモリカードに
対応したドライブを用いることもできる。さらに、CD
−ROMドライブ9から読み出されるデータは、音楽デ
ータに限られない。画像データやテキストデータ、プロ
グラムデータなどを読み出すようにもできる。
【0041】バス40に対して、ハードディスクドライ
ブHDD10が接続される。HDD10には、CD−R
OMドライブ9から読み出された音楽データが記録され
る。HDD10に音楽データが記録される前処理とし
て、CD−ROMドライブ9で読み出された音楽データ
は、バス40ならびにオーディオ用のDRAM11を介
して、圧縮エンコーダ12に供給される。
【0042】圧縮エンコーダ12では、例えば、上述し
たATRAC2によって音楽データの圧縮符号化がなさ
れる。なお、圧縮エンコーダ12による音楽データの圧
縮の速度は、CPU8の制御に基づき、低速および高速
の2つの速度が用意される。低速圧縮は、CD−ROM
ドライブ9での1倍速の再生速度に対応する。圧縮の速
度は、例えばCD−ROMドライブ9による再生速度に
応じて切り替えられる。圧縮エンコーダ12において、
例えば、圧縮速度に応じたエンコードアルゴリズムが駆
動される。
【0043】なお、圧縮エンコーダ12における圧縮速
度の変更は、この方法に限定されない。例えば、圧縮エ
ンコーダ12のクロック周波数を切り替えることによっ
て行ってもよい。また、それぞれ別のハードウェアを用
意するようにしてもよい。さらに、高速圧縮が可能な圧
縮エンコーダ12において、処理を間引きして行い低速
圧縮とすることも可能である。
【0044】圧縮エンコーダ12で圧縮符号化された圧
縮音楽データは、DRAM11を介してHDD10に記
録され蓄積される。
【0045】ここで、圧縮エンコーダ12により圧縮符
号化された圧縮音楽データがHDD10に蓄積されるよ
うに構成されているが、CD−ROMドライブ9から読
み出される音楽データを直接的にHDD10に記録なら
びに蓄積するようにもできる。
【0046】また、この例では、端子13に接続された
マイクロホンからアンプ14を介して入力される音声信
号や、ライン入力端15から入力される音声信号がA/
Dコンバータ16を介して圧縮エンコーダ12に供給さ
れる。これらの音声信号を圧縮符号化してHDD10に
対して記録することができる。さらに、光ディジタル信
号が光ディジタル入力端17からIEC958(Intern
ational Electrotechnical Commission 958 )エンコー
ダ18を介して圧縮エンコーダ12に供給される。光デ
ィジタル信号として供給された音声信号を圧縮符号化し
てHDD10に記録することが可能である。勿論、これ
らの信号入力手段を全て有している必要はない。
【0047】なお、上述では、圧縮エンコーダ12は、
ATRAC2をエンコードアルゴリズムとして用いてい
るとしたが、これはこの例に限定されない。すなわち、
圧縮エンコーダ12では、情報圧縮されるエンコードア
ルゴリズムであれば、他のものを用いることも可能であ
る。例えば、ATRAC(商標)、MPEG(movingpi
cture coding experts group )、PASC(precision
adaptive sub-bandcoding)、TwinVQ(商標)、
RealAudio(商標)、LiquidAudio
(商標)といったエンコードアルゴリズムを用いるよう
にしてもよい。
【0048】バス40に対してモデム20が接続され
る。モデム20には、例えば公衆電話回線やCATV、
あるいはワイヤレス通信といった外部ネットワーク19
が接続される。このミュージックサーバ50は、モデム
20によって外部ネットワーク19を介しての通信が可
能とされる。
【0049】外部ネットワーク19を介して、ミュージ
ックサーバ50が例えばインターネットに接続され、ミ
ュージックサーバ50と、遠隔地のインターネットサー
バ60との間で通信が行われる。ミュージックサーバ5
0からインターネットサーバ60に対して、リクエスト
信号やCD−ROMドライブ9にセットされるCD55
に関連する情報であるメディア情報、ミュージックサー
バ50のそれぞれに予め与えられたユーザIDならびに
ユーザ情報、また、ユーザに対する課金情報などの各種
情報が送出される。
【0050】これらの情報がインターネットサーバ60
に受け取られ、受け取ったユーザIDなどのユーザ情報
に基づき、照合処理や課金処理が行われると共に、受け
取ったメディア情報に基づき、音楽データの付加情報が
検索され、ミュージックサーバ50に返される。
【0051】ここでは、音楽データの付加情報を返信す
る例を示したが、ユーザの要求に基づき、音楽データが
外部ネットワーク19から直接的に供給されるようにす
ることも可能である。すなわち、ユーザは、ミュージッ
クサーバ50を用いてインターネットサーバ60から音
楽データのダウンロードするようにできる。また、メデ
ィア情報に対応して音楽データが返信されるようにでき
る。これによれば、例えば、所定のCD55のボーナス
トラックが配信により取得されるようにできる。
【0052】圧縮エンコーダ12により圧縮符号化され
てHDD10に記録され蓄積された圧縮音楽データは、
再生のために読み出されると、バス40を介して圧縮デ
コーダ21に供給される。圧縮音楽データは、圧縮デコ
ーダ21で圧縮符号化を解かれ、D/Aコンバータ22
およびアンプ23を介して端子24に導出される。そし
て、端子24からスピーカユニット52L,52Rに対
して供給され、音楽が再生される。なお、図2では省略
されているが、D/Aコンバータ22からアンプ23を
介して端子24に到る経路は、ステレオ出力に対応して
2系統設けられる。同様に、端子24も、ステレオに対
応して2つ存在する。
【0053】なお、圧縮デコーダ21では、圧縮エンコ
ーダ12におけるエンコードアルゴリズムに対応したデ
コードアルゴリズムが用いられる。また、この圧縮デコ
ーダ21および上述の圧縮エンコーダ12は、ハードウ
ェアを持たずに、CPU8によるソフトウェア処理であ
ってもよい。
【0054】表示部53を構成するLCD26がLCD
ドライバ25を介してバス40に接続される。CPU8
からバス40を介してLCDドライバ25に対して描画
制御信号が供給される。この信号に基づきLCDドライ
バ25によってLCD26が駆動され、所定の表示がな
される。
【0055】LCD26には、例えば、ミュージックサ
ーバ50の操作メニューが表示される。また、LCD2
6には、HDD10に記録され蓄積された圧縮音楽デー
タの、例えばタイトルリストが表示される。さらに、L
CD26には、例えば選択され再生される圧縮音楽デー
タに対応するフォルダやジャケットイメージが表示され
る。
【0056】このLCD26の表示に基づき、入力手段
1としてのポインティングデバイスや、キーボード2を
操作することで、指示された音楽データが再生制御され
る。また、選択された音楽データの消去や、選択された
音楽データの外部の機器への複製や移動の制御も、LC
26の表示に基づき行うことが可能である。例えば、入
力手段1がLCD26上に設けられたタッチパネルであ
る場合、LCD26の表示に従いタッチパネルを触れる
ことで、ミュージックサーバ50の操作を行うことがで
きる。このように、LCD26をインタフェースとし
て、HDD10に記録され蓄積された音楽データがユー
ザにより管理ならびに制御される。
【0057】この実施の第1の形態では、ミュージック
サーバ50と外部の一般的な情報機器とのインターフェ
イスとして、IEEE1394とPCカードに対応して
いる。バス40に対して、IEEE1394ドライバ2
9を介してIEEE1394インターフェイス28が接
続される。同様に、バス40に対して、PCカードドラ
イバ30を介してPCカードスロット31が接続され
る。
【0058】IEEE1394インターフェイス28に
よって、ミュージックサーバ50と例えばパーソナルコ
ンピュータとの間で、データのやり取りを行うことがで
きる。また、IEEE1394インターフェイス28に
よって、衛星放送用のIRD(Integrated Reciever/Dec
order)や、MD,DVD(Digital Versatile Disc:商
標) ,ディジタルビデオなどから音楽データを取り込む
ようにできる。さらに、PCカードスロット31にPC
カードを装着することで、外部記憶装置やその他のメデ
ィアドライブ、あるいは、モデム,ターミナルアダプ
タ,キャプチャボードなどの様々な周辺機器の拡張が容
易である。
【0059】インターフェイス34は、このミュージッ
クサーバ50と、対応する他の記録再生装置との間で音
楽データなどのやり取りを行うためのインターフェイス
である。他の記録再生装置には、例えば上述の図1に示
される、携帯記録再生装置70が適用される。これに限
らず、他の記録再生装置は、別のミュージックサーバ5
0であってもよい。
【0060】バス40に対して、インターフェイスドラ
イバ33を介してインターフェイス34が接続される。
対応する他の記録再生装置には、インターフェイス34
と対になるインターフェイス35が設けられている。イ
ンターフェイス34および35とを所定の接続線71で
電気的に接続することで、例えば、HDD10に記録さ
れ蓄積された音楽データを、ミュージックサーバ50か
ら他の記録再生装置に転送することができる。
【0061】ミュージックサーバ50の各部に対して、
電源ユニット45から電源が供給される。また、電源ユ
ニット45は、携帯記録再生装置70に対して充電を行
うための機能も有する。さらに、CPU8によって電源
ユニット45の所定の機能を制御することができる。図
2では省略されているが、ミュージックサーバ50には
充電電力を出力するための充電端子が設けられる。
【0062】図3は、CD−ROMドライブ9で読み出
された音楽データがHDD10に記録されるまでの信号
フローを、概略的に示す。CD−ROMドライブ9から
読み出された音楽データは、バス40を介して、一旦バ
ッファメモリとしてのDRAM11に記憶される。そし
て、DRAM11から音楽データが所定のタイミングで
読み出され、バス40を介して圧縮エンコーダ12に供
給される。圧縮エンコーダ12は、上述のステップS1
3あるいはステップS14で、所定の圧縮速度とされて
いる。音楽データは、圧縮エンコーダ12で圧縮符号化
され、再びバッファメモリとしてのDRAM11に一旦
格納される。そして、DRAM11から所定のタイミン
グで読み出された圧縮音楽データがバス40を介してH
DD10に供給され、記録される。
【0063】図4は、HDD10から読み出された圧縮
音楽データが再生処理されて端子24に導出されるまで
の信号フローを、概略的に示す。HDD10から読み出
された圧縮音楽データは、バス40を介して、バッファ
メモリとしてのDRAM11に一旦記憶される。そし
て、DRAM11から圧縮音楽データが所定のタイミン
グで読み出され、バス40を介して圧縮デコーダ21に
供給される。圧縮音楽データは、圧縮デコーダ21で圧
縮符号化を解かれ、音楽データとされてD/Aコンバー
タ22に供給される。そして、音楽データは、D/Aコ
ンバータ22でアナログ音声信号に変換され、アンプ2
3で増幅され端子24に再生出力として導出される。端
子24にスピーカが接続されていれば、スピーカで再生
された音楽を楽しむことができる。
【0064】図5は、この他の記録再生装置として用い
られる、携帯記録再生装置70の構成の一例を示す。こ
の携帯記録再生装置70は、概ね、上述の図2に示した
ミュージックサーバ50と同等の構成を有する。また、
この携帯記録再生装置70は、通常は、ミュージックサ
ーバ50側のインターフェイス34と携帯記録再生装置
70側のインターフェイス35とが切り離され、単体と
して携帯されて用いられる。
【0065】先ず、この携帯記録再生装置70におい
て、通常のパーソナルコンピュータの構成と同様に、互
いにバスで結合されたRAM103,ROM104,お
よびCPU105とが設けられる。勿論、上述のミュー
ジックサーバ50の構成と同様に、フラッシュRAMを
設けるようにしてもよい。CPU105がバス130に
接続される。CPU105により、携帯記録再生装置7
0の全体の動作が制御される。
【0066】ROM104には、この携帯記録再生装置
70の動作を制御するためのプログラムが予め記憶され
る。携帯記録再生装置70において、このプログラムに
基づき、後述する入力手段102の操作に対応した動作
がなされる。RAM103には、プログラムを実行する
上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
【0067】入力手段102は、例えば、プッシュ式お
よび回動式のキーからなる。入力手段102は、これに
限らず、ジョグダイヤルと呼ばれる回動プッシュ式のキ
ー、LCD上のタッチパネルなどでもかまわない。勿
論、押下することで反応するスイッチ機構を用いること
もできる。この入力手段102の操作に応じた信号がバ
ス130を介してCPU105に供給される。CPU1
05において、この信号に基づき携帯記録再生装置70
の動作を制御するための制御信号が生成される。携帯記
録再生装置70は、この制御信号に応じて動作される。
【0068】ミュージックサーバ50において、HDD
10から読み出され、この携帯記録再生装置70に対す
る転送を指示された音楽データは、インターフェイス3
4,インターフェイス35,およびインターフェイス3
4とインターフェイス35とを接続する接続線を介し
て、この携帯記録再生装置70に転送され供給される。
また、ミュージックサーバ50と携帯記録再生装置70
とに、互いに対応する装着部が設けられている場合は、
インターフェイス34とインターフェイス35とが直接
的に接続され、音楽データの転送が行われる。さらに、
IrDAによるインターフェイスが設けられている場合
は、赤外線信号で以て音楽データの転送が行われる。
【0069】転送され供給された音楽データは、インタ
ーフェイスドライバ101からバス130を介して、こ
の携帯記録再生装置70の音楽データ記録媒体であるH
DD106に記録される。
【0070】なお、この携帯記録再生装置70では、音
楽データ記録媒体は、HDD106に限らず、例えばフ
ラッシュRAMを用いることもできる。また、音楽デー
タの再生速度に追従できるものであれば、例えば光磁気
ディスクといった、他の記録媒体メディアを利用するこ
ともできる。音楽データ記録媒体としては、例えば20
0MByte程度の容量のものを用いることによって、
数10曲が記録可能である。
【0071】ところで、この例では、転送されHDD1
06に記録される音楽データは、既にミュージックサー
バ50において圧縮符号化されが圧縮音楽データであ
る。この携帯記録再生装置70では、この例に限らず、
圧縮符号化されていない音楽データを供給され、HDD
106に記録することもできる。例えば、ミュージック
サーバ50のCD−ROMドライブ9にセットされたC
D55から再生され読み出された音楽データを、インタ
ーフェイスドライバ101を介して、直接的にこの携帯
記録再生装置70に供給する。但し、この場合には、記
録可能な音楽データの数が大幅に制限されることはいう
までもない。
【0072】HDD106に音楽データが記録される前
処理として、供給された音楽データは、バス130に接
続されるオーディオ用のDRAM107に対して一時的
に記憶される。そして、その音楽データがバス130を
介して圧縮エンコーダ108に供給される。圧縮エンコ
ーダ108は、ミュージックサーバ50における圧縮エ
ンコーダ12と同等のエンコードアルゴリズム(この例
ではATRAC2)によって音楽データの圧縮符号化を
行う。圧縮符号化された圧縮音楽データは、DRAM1
07に供給され、再び一時的に記憶される。最終的に、
このDRAM107に記憶された圧縮音楽データが読み
出され、HDD106に記録される。
【0073】なお、上述したように、ミュージックサー
バ50においてHDD10に蓄積されている圧縮音楽デ
ータが移動を指示されてこの携帯記録再生装置70に転
送されたときには、HDD10におけるその圧縮音楽デ
ータは、HDD10上に存在するが再生不可の状態とさ
れる。また、移動された圧縮音楽データは、再び移動元
の記録媒体に戻されることで、移動元において再生可能
とされる。このとき、移動先の記録媒体からは、その圧
縮音楽データが削除される。
【0074】また、この例では、端子109に接続され
たマイクロホンからアンプ110を介して入力される音
声信号や、ライン入力端111から入力される音声信号
がA/Dコンバータ112を介して圧縮エンコーダ10
8に供給される。これらの音声信号を圧縮符号化してH
DD106に対して記録することができる。さらに、光
ディジタル信号が光ディジタル入力端113からIEC
958エンコーダ114を介して圧縮エンコーダ108
に供給される。光ディジタル信号として供給された音声
信号を圧縮符号化してHDD106に記録することが可
能である。勿論、これらの信号入力手段を全て有してい
る必要はないし、再生専用の携帯再生装置であれば、こ
れらの信号入力手段を全て省略することも可能であ
る。。
【0075】HDD106から圧縮音楽データが再生の
ために読み出され、バス130を介して圧縮デコーダ1
15に供給される。圧縮デコーダ115で圧縮符号化を
解かれた音楽データは、D/Aコンバータ116および
アンプ117を介して端子118に導出される。端子1
18には、例えばヘッドホン72接続される。ユーザ
は、このヘッドホンを装着することによって、再生され
た音楽を聴くことができる。なお、図5では省略されて
いるが、D/Aコンバータ116からアンプ117を介
して端子118に到る経路は、ステレオ出力に対応して
2系統設けられる。同様に、端子118も、ステレオに
対応して2つ存在する。
【0076】LCD120がLCDドライバ119を介
してバス130に接続される。CPU105からバス1
30を介してLCDドライバ119に対して描画制御信
号が供給され、LCD120が駆動されて所定の表示が
なされる。LCD120には、携帯記録再生装置70の
操作メニューやHDD106に記録された音楽データの
タイトルリストなどが表示される。LCD120に対し
て、例えば選択され再生される音楽データに対応するフ
ォルダやジャケットイメージを表示させるようにしても
よい。
【0077】このLCD120の表示に基づき、入力手
段102としてのポインティングデバイスを操作するこ
とで、指示された圧縮音楽データが再生制御される。ま
た、選択された圧縮音楽データの消去や複製ならびに移
動の制御も、LC120の表示に基づき行うことが可能
である。例えば、LCD120の表示に従い、入力手段
102としてのタッチパネルを触れることで、携帯記録
再生装置70の操作を行うことができる。このように、
LCD120をインタフェースとして、HDD106に
記録された圧縮音楽データがユーザにより管理ならびに
制御される。
【0078】電源ユニット135からこの携帯記録再生
装置70の各部に対して電源が供給される。電源ユニッ
ト135は、外部から電力を供給され充電される充電部
からなる。充電部は、ミュージックサーバ50と携帯記
録再生装置70とが接続線あるいは装着部によって直接
的に接続される場合、音楽データの転送と共に、ミュー
ジックサーバ50から電力を供給され充電が行われる。
勿論、外部の別の充電電源によって充電するようにもで
きる。なお、電源は、乾電池による電源を併用するよう
にしてもよい。
【0079】図6は、上述の携帯記録再生装置70の他
の例を示す。なお、この図6において、上述の図5と共
通する部位に対しては同一の番号を付し、詳細な説明を
省略する。図6に示される携帯記録再生装置70’は、
上述の図5の構成に対して、HDD(あるいはフラッシ
ュRAM)106’とバス130との間にスイッチ回路
200が挿入される。スイッチ回路200の一方の選択
端200aがバス130と接続され、他方の選択端20
0bがインターフェイス35と接続される。スイッチ回
路200によって、HDD106’がバス130と分離
される。
【0080】ミュージックサーバ50からの圧縮音楽デ
ータ転送の際は、スイッチ回路200において選択端2
00bが選択される。インターフェイス34および35
を介して、HDD106’とミュージックサーバ50の
バス40とが直接的に接続される。HDD106’は、
恰もミュージックサーバ50の記録媒体であるかのよう
に見える。ミュージックサーバ50のCPU8によっ
て、HDD106’の直接的な制御が可能とされる。ミ
ュージックサーバ50および携帯記録再生装置70との
間での、圧縮音楽データの移動や複写などを容易に行え
る。
【0081】次に、上述の構成で以てなされる、この実
施の一形態における動作について説明する。先ず、ミュ
ージックサーバ50単独で実行される機能について説明
する。図7は、CD−ROMドライブ9にセットされた
CD55の音楽データを、ミュージックサーバ50のH
DD10に記録する際の処理の一例のフローチャートで
ある。
【0082】最初のステップS10では、ユーザによ
る、CD55の音楽データのHDD10への記録要求が
待たれる。そして、例えばユーザによって入力手段1を
用いて記録要求が出されると、処理はステップS11へ
移行する。ステップS11では、要求された記録が高速
記録か1倍速での記録かが判断される。例えば、上述の
ステップS10で記録要求が出される際に、ユーザによ
って、記録の方法、すなわち、記録を高速で行うか1倍
速で行うかが共に指定される。
【0083】若し、ステップS11で、高速で記録を行
うことが指定された場合、処理はステップS12に移行
し、課金システムが起動される。課金システムによる処
理は、後述する。課金処理が行われ、高速記録が許可さ
れると、処理はステップS13に移行し、圧縮エンコー
ダ12において高速圧縮処理が起動される。そして、処
理はステップS15へ移行する。
【0084】一方、ステップS11で1倍速で記録を行
うことが指定された場合、処理はステップS14へ移行
し、圧縮エンコーダ12で、低速圧縮処理が起動され
る。そして、処理はステップS15へ移行する。
【0085】ステップS15では、CPU8の制御に基
づき、所定の速度で以てCD−ROMドライブ9が駆動
され、セットされたCD55に記録された音楽データが
読み出される。読み出された音楽データは、圧縮エンコ
ーダ12で圧縮符号化され、HDD10に対して転送さ
れ記録される。
【0086】ステップS16で、HDD10への圧縮音
楽データの転送が終了したとされたら、次のステップS
17でCD−ROMドライブ9からHDD10への転送
が禁止とされ、さらに次のステップS18で圧縮エンコ
ーダ12が停止される。
【0087】図8は、上述の図7のフローチャートのス
テップS12における課金処理の一例を示すフローチャ
ートである。課金処理は、ミュージックサーバ50とイ
ンターネットサーバ60との間で通信が行われることに
よってなされる。図8Aは、ミュージックサーバ50で
の処理を示し、図8Bは、インターネットサーバ60で
の処理を示す。
【0088】課金処理が開始されると、先ず、図8Aの
最初のステップS20で、ミュージックサーバ50とイ
ンターネットサーバ60との間で、所定のプロトコルで
以て通信が開始される。ステップS21で、接続が確立
され通信可能なことが確認されると、処理はステップS
22に移行する。
【0089】ステップS22では、CD−ROMドライ
ブ9にセットされHDD10に転送し記録するCD55
のTOC情報がミュージックサーバ50からインターネ
ットサーバ60に対して送出される。それと共に、高速
記録を行う旨を示す高速記録情報がミュージックサーバ
50からインターネットサーバ60に対して送出され
る。
【0090】一方、図8Bにおいて、インターネットサ
ーバ60では、ミュージックサーバ50からの高速記録
情報ならびにTOC情報が待たれる(ステップS3
0)。これらの情報が受信されたら、ステップS31
で、TOC情報の検索が行われる。TOC情報を検索す
ることによりCD55が特定される。
【0091】そして、次のステップS32で課金処理が
なされる。課金は、例えば、予め登録されたユーザのク
レジットカード番号に基づき、口座から引き落とされる
ことで行うことができる。課金方法は、これに限らず、
例えば、ミュージックサーバ50にプリペイドカードを
読み取る機能を設けておき、設定された課金額がミュー
ジックサーバ50に対して送出され、ユーザがプリペイ
ドカードによって課金額を支払うという方法も考えられ
る。また、TOC情報に基づき、CD55の内容によっ
て課金額を変えたり、HDD10への記録を禁止するこ
ともできる。
【0092】ステップS33で、課金情報がミュージッ
クサーバ50に対して送出される。そして、図8Aにお
いて、ミュージックサーバ50側で課金情報の確認がな
される(ステップS23)。また、インターネットサー
バ60側でも、ミュージックサーバ50で課金情報が受
信されたかどうかが確認される(ステップS34)。
【0093】図8Aに戻り、ステップS23で課金情報
が確認されると、処理はステップS24に移行し、受信
された課金情報などが表示部53に表示される。そし
て、ステップS25で、CD55の音楽データがCD−
ROMドライブ9で高速で読み出され、圧縮エンコーダ
12で高速圧縮がなされ、HDD10に対して記録され
る。このステップS25は、上述の図7におけるステッ
プS15に対応する。
【0094】ところで、この実施の一形態では、ミュー
ジックサーバ50と携帯記録再生装置70との間で、連
携動作が可能とされる。例えば、ミュージックサーバ5
0から携帯記録再生装置70に対して音楽データを移動
する際には、これらの間での連携動作がなされる。図9
は、この移動の一例のフローチャートを示す。
【0095】先ず、最初のステップS40で、ミュージ
ックサーバ50と携帯記録再生装置70とが、インター
フェイス34および35で接続されているかどうかが判
断される。接続の検知は、例えばインターフェイス34
および35との間で所定の信号のやり取りを行うことで
なされる。また、これに限らず、ミュージックサーバ5
0および携帯記録再生装置70とを接続する部分に、ス
イッチ機構を設け、機械的な手段で接続の検知を行うこ
ともできる。
【0096】接続が確認されると、次のステップS41
で、HDD10に記録され蓄積されている音楽データ
の、携帯記録再生装置70への移動が要求されているか
どうかが判断される。例えば、表示部53に対してHD
D10に蓄積されている圧縮音楽データがリスト表示さ
れ、ユーザによって、入力手段1としての所定のポイン
ティングデバイスにより、このリスト表示から所定の圧
縮音楽データが選択される。さらに、選択された圧縮音
楽データに対して、携帯記録再生装置70への移動が指
示される。
【0097】移動の指示の方法は、様々に考えられる。
例えば、表示部53に移動を指示するボタンが表示さ
れ、このボタンを所定の方法で指定することで行うこと
ができる。また例えば、圧縮音楽データを示すアイコン
が表示され、このアイコンを、移動先の携帯記録再生装
置70を示すアイコン上へと移動する、所謂ドラッグ&
ドロップによって行うことも可能である。勿論、操作部
に設けられたスイッチ機構の操作により移動の指示を行
ってもよい。
【0098】ステップS41で圧縮音楽データの移動要
求があるとされたら、ステップS42で、移動が指定さ
れた圧縮音楽データのファイルサイズが調べられる。そ
して、次のステップS43で、携帯記録再生装置70の
HDD106の空き容量が調べられる。そして、このH
DD106の空き容量と、ステップS42で調べられた
移動が指定された圧縮音楽データのファイルサイズとが
比較される。この比較結果に基づき、移動が指定された
圧縮音楽データがこのHDD106に記録可能であるか
どうかが判断される。若し、記録可能であるとされれ
ば、処理はステップS45に移行し、圧縮音楽データの
転送が開始される。
【0099】一方、ステップS43で、携帯記録再生装
置70のHDD106に空き容量が不足していると判断
されれば、処理はステップS44に移行する。ステップ
S44では、移動が指定された圧縮音楽データのHDD
106への記録が可能なように、HDD106に既に記
録されている圧縮音楽データが削除される。そして、処
理はステップS45に移行する。
【0100】この圧縮音楽データの削除は、HDD10
6に既に記録されている圧縮音楽データの、所定のパラ
メータに基づき自動的になされる。例えば、携帯記録再
生装置70において、HDD106に記録されている圧
縮音楽データ毎に再生回数をカウントしておき、再生回
数の少ないものから削除することが考えられる。また、
HDD106に記録された日付の古い順に削除するよう
にもできる。
【0101】さらに、自動的に削除する際に、ユーザに
とって重要な圧縮音楽データが削除されてしまうことも
あり得る。これを防止するために、ミュージックサーバ
50の表示部53や携帯記録再生装置70のLCD12
0に警告表示を行い、ユーザの確認を得てから削除する
ようにもできる。さらにまた、ミュージックサーバ50
の表示部53や携帯記録再生装置70のLCD120に
対して、HDD106に既に記録されている圧縮音楽デ
ータのリストを表示させ、削除する圧縮音楽データをユ
ーザ自身が選択するという方法もとれる。
【0102】上述のステップS43およびステップS4
4の処理により、移動が指定された圧縮音楽データの、
HDD106への記録が可能な状態にされると、ステッ
プS45で、ミュージックサーバ50から携帯記録再生
装置70への圧縮音楽データの転送が開始される。すな
わち、HDD10から読み出された圧縮音楽データは、
バス40ならびにインターフェイス34を介して携帯記
録再生装置70に供給される。携帯記録再生装置70に
おいて、この供給された圧縮音楽データがインターフェ
イス35にHDD106に記録される。
【0103】転送された圧縮音楽データは、ミュージッ
クサーバ50側のHDD10にも転送前と同様に存在し
ている。この実施の一形態では、HDD10に存在す
る、該当する圧縮音楽データの再生が禁止とされる(ス
テップS46)。例えば、圧縮音楽データに対して再生
禁止を示す再生禁止フラグが立てられる。これにより、
該当の圧縮音楽データがミュージックサーバ50から携
帯記録再生装置70へと、仮想的に移動されることにな
る。したがって、各圧縮音楽データは、常に一つしか存
在しないように管理され、不正なデータの複製が防止さ
れる。
【0104】そして、次のステップS47では、次の圧
縮音楽データの移動要求があるかどうかが判断される。
若し、さらに圧縮音楽データの移動を行いたい場合に
は、処理はステップS42に戻される。これ以上のデー
タの移動要求が無い場合には、一連の移動の処理が終了
される。
【0105】なお、上述では、図9のフローチャートの
ステップS42〜ステップS46で1つの圧縮音楽デー
タを移動するように説明されているが、これはこの例に
限定されず、複数の圧縮音楽データをまとめて移動する
ようにもできる。
【0106】また、上述では、ステップS46の処理
で、移動元であるミュージックサーバ50のHDD10
において、移動された圧縮音楽データは、再生禁止とさ
れるだけで存在はしているように説明したが、これは例
に限定されず、削除するようにしてもよい。
【0107】ところで、上述では、圧縮音楽データをミ
ュージックサーバ50から携帯記録再生装置70へ移動
する例について説明したが、逆方向への移動、すなわ
ち、携帯記録再生装置70のHDD106に記録されて
いる圧縮音楽データを、ミュージックサーバ50のHD
D10へと移動させることも、図9のフローチャートと
同様の処理に従って実行が可能である。
【0108】このとき、ミュージックサーバ50から携
帯記録再生装置70へ移動した圧縮音楽データを、再び
携帯記録再生装置70からミュージックサーバ50へ移
動することによって、ミュージックサーバ50におい
て、該当する圧縮音楽データの再生禁止フラグが解除さ
れる。すなわち、該当の圧縮音楽データは、再びミュー
ジックサーバ50において再生することができるように
なる。
【0109】ところで、この発明では、上述の移動を行
うに当たって、音楽データの移動先の携帯記録再生装置
70のそれぞれに対して、固有の識別子を付す。そし
て、ミュージックサーバ50によって携帯記録再生装置
70の識別子の管理を行う。これにより、不正な端末装
置に対する音楽データの移動や複製を防止し、音楽デー
タに対する著作権の保護を行う。
【0110】図10は、各携帯記録再生装置70に付さ
れた識別子が管理される移動先機器識別子管理表の一例
を示す。各携帯記録再生装置70のそれぞれには、固有
の識別子が予め付されている。携帯記録再生装置70に
おいて、識別子は、例えばROM104に予め記憶され
ている。携帯記録再生装置70の識別子が例えばインタ
ーフェイス34,35を介しての通信や、入力手段1に
よる入力によりミュージックサーバ50によって取得さ
れる。ミュージックサーバ50において、取得された識
別子に基づき移動先機器識別子管理表が作成され、作成
された表が例えばHDD10の所定の領域に保存され
る。
【0111】また、各携帯記録再生装置70に対して、
2段階以上のレベルからなる許可レベルを設定すること
ができる。設定された許可レベルは、移動先機器識別子
管理表に記述される。この許可レベルに基づいて、該当
する携帯記録再生装置70に対する音楽データの複製な
らびに移動の可否を判断することができる。この例で
は、より高度な許可に対して’H’が、低いレベルの許
可に対して’L’が、さらに、許可されない場合には’
x’が設定され、後述する有効期限の判定などに用いら
れる。
【0112】許可レベルは、ミュージックサーバ50に
おいて、携帯記録再生装置70毎に設定することができ
る。すなわち、ミュージックサーバ50と携帯記録再生
装置70とがインターフェイス34および35とで接続
され、ミュージックサーバ50に携帯記録再生装置70
の識別子が取得される。ミュージックサーバ50におい
て、所定の操作に基づき移動先機器識別子管理表を編集
する。これに限らず、携帯記録再生装置70において、
ROM104などに記憶されることにより、予め設定し
ておいてもよい。
【0113】一方、ミュージックサーバ50に記録され
ている音楽データのそれぞれに対して、固有の曲データ
識別子が付される。また、各音楽データに対して、その
データが移動されているかどうかを示す移動フラグが付
される。曲データ識別子は、上述した、CD55の音楽
データをHDD10に記録するときに得られる、CD5
5に付随したデータ、例えばCD番号に基づき取得する
ことが可能である。
【0114】図11は、各音楽データに付された曲デー
タ識別子ならびに移動フラグが管理されるデータ管理表
Aの一例を示す。各音楽データのそれぞれに対して、固
有の曲データ識別子が付される。移動フラグは、該当す
る音楽データが移動されているかどうかを示すもので、
移動フラグが’1’であれば、その音楽データが携帯記
録端末70に移動されていることが示される。移動フラ
グが’0’であれば、そのデータは、移動されていな
い。
【0115】移動フラグが’1’とされ移動されている
音楽データに対して、移動先の携帯記録再生装置70を
示す移動先機器識別子が記述される。この例では、曲デ
ータ識別子’1000’の音楽データが’0010’の
識別子を有する携帯記録再生装置70に移動されている
ことが示されている。
【0116】なお、移動フラグが’0’とされ移動され
ていない音楽データに対しては、移動先機器識別子とし
て、例えばこの例に示される’0000’のように、実
際の携帯記録再生装置70に対して用いられない識別子
が記述される。勿論、これはこの例に限定されず、移動
フラグが’0’であるデータにおいて、この欄を単に空
白としておいてもよい。
【0117】図12は、これら移動先機器識別子管理表
およびデータ管理表Aとを用いた、音楽データの移動の
処理の一例のフローチャートである。ミュージックサー
バ50に記録されている所定の音楽データを、例えばそ
のユーザが所持する携帯記録再生装置70に対して移動
させる。なお、この図12は、上述の図9に示されるフ
ローチャートの関連部分を、より詳細に示したものであ
る。
【0118】先ず、ユーザによって、携帯記録再生装置
70がインターフェイス34および35とを介してミュ
ージックサーバ50に接続される(ステップS50)。
そして、ステップS51で、携帯記録再生装置70とミ
ュージックサーバ50との間で所定のやり取りが行われ
る。これにより、接続された携帯記録再生装置70の識
別子がミュージックサーバ50に取得される。
【0119】次のステップS52では、ミュージックサ
ーバ50において、予め記憶されている移動先機器識別
子管理表から、取得された識別子が検索される。ステッ
プS53では、取得された識別子が移動先機器識別子管
理表上から検索されたかどうかが判断される。
【0120】若し、ステップS53で、取得された識別
子が移動先機器識別子管理表上に無いとされれば、この
携帯記録再生装置70に対する音楽データの移動が許可
されていないものとされ、処理はステップS60に移行
し、ユーザに対して移動不許可の通知がなされる。これ
は例えば、表示部53にその旨表示されることによって
なされる。そして、処理はステップS61に移行し、エ
ラー履歴などが記憶され、一連のフローチャートが終了
される。
【0121】一方、ステップS53において、該当する
識別子が移動先機器識別子管理表上で見つかったら、ス
テップS54で、ミュージックサーバ50のHDD10
に記録されている音楽データのうち、移動させたいもの
が選択される。そして、選択された音楽データを移動さ
せることが指示される。
【0122】次のステップS55では、音楽データの移
動元、すなわちミュージックサーバ50において、デー
タ管理表Aから移動が指示された音楽データの識別子が
検索される。そして、次のステップS56で、検索され
た識別子に対応する音楽データの移動フラグが調べられ
る。
【0123】ステップS57では、ステップS56で得
られた音楽データの移動フラグに基づく判断がなされ
る。若し、移動フラグが’1’であれば、その音楽デー
タは、HDD10から移動されていると判断される。上
述したように、既に移動されている音楽データは、元に
戻されない限り、HDD10に存在していないものと見
做される。したがって、処理はステップS60に移行し
移動不許可通知がなされ、ステップS61でエラー履歴
などが記録され、一連のフローチャートが終了される。
【0124】一方、ステップS57で移動フラグが’
0’であるとされれば、その音楽データの移動が可能で
あるとされ、処理はステップS58に移行する。ステッ
プS58では、該当する音楽データが移動先の機器であ
る携帯記録再生装置70に移動される。そして、ステッ
プS59で、ミュージックサーバ50においてデータ管
理表Aの該当する音楽データに対応する移動フラグを’
1’とすると共に、移動先機器の識別子がデータ管理表
Aに登録され、一連のフローチャートが終了される。
【0125】なお、移動先の携帯記録再生装置70で
も、移動元であるミュージックサーバ50と同様に、デ
ータ管理表A’を有する。音楽データのミュージックサ
ーバ50から携帯記録再生装置70への移動に伴い、移
動された音楽データの識別子が登録される。識別子が既
に登録されているが移動フラグが’1’とされている場
合には、移動フラグが’0’に変更される。また、必要
であれば、移動先機器識別子が削除される。
【0126】なお、図12に示した音楽データ移動の処
理は、この例に限定されない。例えば、移動先機器の識
別子のチェックは、実際の音楽データの移動の直前に行
うようにしてもよい。また、移動先機器に対して識別子
を設定するのではなく、ユーザに対して個別に識別子、
例えばユーザIDを発行するようにしてもよい。この場
合には、移動先機器の識別子のチェックの代わりに、ユ
ーザ識別子のチェックが行われる。勿論、移動先機器識
別子およびユーザ識別子とを両方用いてチェックを行う
ようにしてもよい。
【0127】さらに、移動に限らず、音楽データを携帯
記録再生装置70に対して複製するような場合にも、適
用することができる。さらにまた、音楽データの、ミュ
ージックサーバ50から携帯記録再生装置70への移動
(あるいは複製)に限らず、携帯記録再生装置70から
他の携帯記録再生装置70’への移動ならびに複製、同
様に、ミュージックサーバ50から他のミュージックサ
ーバ50’への移動ならびに複製にも対応することがで
きる。勿論、移動元および移動先は、ミュージックサー
バ50および携帯記録再生装置70に限らず、この方式
に対応する他の電子機器であってもよい。
【0128】音楽データの不正利用をより確実に防ぐた
めに、音楽データの暗号化を行うようにしてもよい。例
えば、移動元および移動先の各機器に対して、それぞれ
固有の暗号化鍵とその暗号化鍵に対応した復号化鍵とを
持たせる。各機器のHDDに対して音楽データを記録す
る際には、音楽データに対して、その機器が有する暗号
化鍵で以て暗号化を施す。暗号化されたデータは、対応
する復号化鍵を用いない限り、復号化できない。
【0129】HDDに記録された音楽データを他の機器
に移動(あるいは複製)する際には、先ず、移動先機器
の識別子をチェックする。移動先機器の識別子が確認さ
れ移動が可能とされれば、、移動元の機器において移動
する音楽データを復号化鍵で以て復号化する。この復号
化された音楽データが移動先機器に移動される。移動先
機器において、復号化され移動された音楽データは、移
動先機器が有する暗号化鍵で以て暗号化され、HDDに
記録される。
【0130】一方、移動先機器の識別子をチェックし
て、例えば識別子が確認できないなどにより、移動が禁
止されていれば、音楽データの移動を行わないか、ある
いは、復号化しないままで音楽データを移動する。例え
ば復号化されないで移動された音楽データは、移動先で
は対応する復号化鍵がないため復号化できない。これに
より、データの不正利用が防がれる。
【0131】このような暗号化による処理は、例えば上
述の図12では、ステップS58において行うとよい。
すなわち、音楽データを携帯記録再生装置70に対して
移動あるいは複製する際に、予め暗号化されてHDD1
0に記録された音楽データは、HDD10から読み出さ
れると共に、ミュージックサーバ50に固有の復号化鍵
で復号化される。復号化された音楽データが携帯記録再
生装置70に供給される。そして、携帯記録再生装置7
0において、供給された音楽データは、携帯記録再生装
置70に固有の暗号化鍵で暗号化され、HDD106に
対して記録される。
【0132】この実施の一形態では、音楽データに対し
て有効期限を設定することもできる。移動先機器識別子
管理表において設定される、許可レベルが低く(許可レ
ベル’L’)設定された移動先機器に対して、音楽デー
タを移動すると共にデータの有効期限を設定する。その
移動先機器において、設定された有効期限を過ぎたらそ
の音楽データの再生が禁止される。
【0133】図13は、音楽データのそれぞれに有効期
限を設定するようにされたデータ管理表Bの一例を示
す。このデータ管理表Bは、ミュージックサーバ50の
HDD10や携帯記録再生装置70のHDD106など
に保存される。各音楽データに対応した曲データ識別子
のそれぞれに対して、有効期限が設定される。この例で
は、「yyyy/mm/dd/hh/mm」として、
「西暦/月/日/時間/分」で有効期限が設定される。
【0134】なお、データ管理表Bにおいて、有効期限
は、全ての音楽データに対して設定される必要はない。
また、このデータ管理表Bは、上述のデータ管理表Aと
組み合わせて用いることもできる。この場合、組み合わ
された表の項目は、曲データ識別子,移動フラグ,移動
先機器識別子,および有効期限とからなる。
【0135】データ管理表Bにおいて設定された有効期
限は、図10に示した移動先機器識別子管理表の許可レ
ベルと共に用いられる。すなわち、移動先機器識別子管
理表において、許可レベルが’L’とされた識別子を有
する移動先機器に移動された音楽データに対して、有効
期限が設定される。許可レベルが’H’の機器に対して
は、有効期限が設定されない。勿論、許可レベルに応じ
て有効期限を段階的に設定することも可能である。
【0136】図14および図15は、有効期限が設定さ
れた場合の処理の一例のフローチャートである。図14
は、移動元から移動先への音楽データの移動の処理の一
例のフローチャートである。また、図15は、有効期限
が設定された音楽データの、移動先での再生の処理の一
例のフローチャートである。ここでは、移動元機器がミ
ュージックサーバ50、移動先機器が携帯記録再生装置
70とする。
【0137】図14において、ステップS79〜ステッ
プS81が有効期限のチェックに関する処理であり、そ
の他のステップは、上述の図12で示した処理と同一で
ある。図12と同一部分は、簡略的に説明する。先ず、
ステップS70で携帯記録再生装置70とミュージック
サーバ50とが接続され、ステップS71で、接続され
た携帯記録再生装置70の識別子がミュージックサーバ
50に取得される。
【0138】ミュージックサーバ50において、予め記
憶されている移動先機器識別子管理表から、取得された
識別子が検索され(ステップS72)、ステップS73
で、取得された識別子が移動先機器識別子管理表上から
検索されたかどうかが判断される。若し、取得された識
別子が移動先機器識別子管理表上に無いとされれば、こ
の携帯記録再生装置70に対する音楽データの移動が許
可されていないものとされ、ステップS82に移行し、
ユーザに対して移動不許可の通知がなされると共に、ス
テップS83でエラー履歴などが記憶される。
【0139】一方、ステップS73において、該当する
識別子が移動先機器識別子管理表上で見つかったら、ス
テップS74で、移動させたい音楽データが選択され、
移動の指示がなされる。そして、次のステップS75
で、音楽データの移動元であるミュージックサーバ50
において、データ管理表Aから移動が指示された音楽デ
ータの識別子が検索され、検索された識別子に対応する
音楽データの移動フラグが調べられる。
【0140】ステップS76で、ステップS75で調べ
られた音楽データの移動フラグに基づく判断がなされ、
若し、移動フラグが’1’であれば、その音楽データ
は、HDD10から移動されていると判断され、処理は
ステップS82に移行し移動不許可通知がなされ、ステ
ップS83でエラー履歴などが記録され、一連のフロー
チャートが終了される。
【0141】一方、ステップS76で移動フラグが’
0’であるとされれば、その音楽データの移動が可能で
あるとされ、ステップS77で、該当する音楽データが
携帯記録再生装置70に移動される。なお、上述した、
音楽データを暗号化して記録する場合には、このステッ
プS77で、ミュージックサーバ50での音楽データの
復号化と、携帯記録再生装置70での暗号化ならびにH
DD106への記録とが行われる。
【0142】そして、次のステップS78で、ミュージ
ックサーバ50においてデータ管理表Aの該当する音楽
データに対応する移動フラグを’1’とすると共に、移
動先機器の識別子がデータ管理表Aに登録される。
【0143】また、音楽データのミュージックサーバ5
0から携帯記録再生装置70への移動に伴い、携帯記録
再生装置70が有するデータ管理表A’の変更もなされ
る。データ管理表A’に対して、移動された音楽データ
の識別子が登録される。識別子が既に登録されているが
移動フラグが’1’とされている場合には、移動フラグ
が’0’に変更される。また、必要であれば、移動先機
器識別子が削除される。
【0144】移動元のミュージックサーバ50におい
て、ステップS78でデータ管理表Aに対する登録等が
行われると、処理はステップS79に移行する。ステッ
プS79では、ミュージックサーバ50において、移動
先機器識別子管理表から移動さ機器である携帯記録再生
装置70の許可レベルが取得される。そして、次のステ
ップS80で、取得された許可レベルに基づく判断がな
される。
【0145】許可レベルは、上述したように、高レベル
許可の’H’,低レベル許可の’L’,および移動が許
可されない’x’が設定可能である。若し、ステップS
80で、許可レベルが’L’であると判断されたら、処
理はステップS81に移行する。そして、ステップS8
1で、データ管理表Bにおいて音楽データ毎に設定され
ている有効期限のデータが携帯記録再生装置70に送信
される。この有効期限データが送信されると、一連のフ
ローチャートが終了される。
【0146】なお、送信された有効期限データは、携帯
記録再生装置70において、移動された音楽データの情
報と共にデータ管理表A’に対して登録される。
【0147】一方、ステップS80で、許可レベルが’
H’であると判断された場合には、特に有効期限の設定
が行われず、そのまま一連のフローチャートが終了され
る。
【0148】また、図14では省略されているが、ステ
ップS80で許可レベルが’x’であると判断された場
合には、例えば、処理がステップS82に移行して移動
不許可通知がなされ、エラー履歴の記録が行われ(ステ
ップS83)、処理が終了される。
【0149】次に、図15を用いて、携帯記録再生装置
70における、有効期限が設定された場合の音楽データ
の再生について説明する。先ず、最初のステップS90
で、移動された音楽データが所定の方法で選択され、再
生が指示される。次のステップS91では、再生が指示
された音楽データに関して、データ管理表A’が調べら
れ、その音楽データに対応する曲データ識別子に基づき
有効期限が調べられる。
【0150】そして、ステップS92で、例えば携帯記
録再生装置70が内蔵するタイマによって現在の日時が
取得され、現在の時刻がその曲に設定された有効期限内
にあるかどうかが判断される。若し、有効期限内であれ
ば、ステップS93で、携帯記録再生装置70において
その音楽データが再生される。
【0151】一方、設定された有効期限を超過するなど
して、既に現在の日時が有効期限内でないとされれば、
処理はステップS94に移行し、携帯記録再生装置70
のユーザに対して、指定された音楽データの有効期限を
超過していることが通知され、その音楽データの再生が
禁止される。勿論、このとき、その音楽データの再生は
行われない。
【0152】ところで、上述の例のように、ミュージッ
クサーバ50の電源ユニット45が携帯記録再生装置7
0のための充電機能を備える場合、これを利用して音楽
データの不正利用を防止することができる。例えば、イ
ンターフェイス34ならびに35を、充電のための電力
供給を行う充電端子と一体的に構成する。または、充電
端子そのものを利用して、ミュージックサーバ50およ
び携帯記録再生装置70との間で所定の情報のやり取り
を行えるようにしてもよい。
【0153】このような構成で以て、充電を行うために
充電端子を接続した際に、ミュージックサーバ50と携
帯記録再生装置70との間でデータのやり取りを行い、
携帯記録再生装置70の識別子を検査する。若し、ミュ
ージックサーバ50に登録されている識別子が見つから
ない、あるいは、見つかっても許可レベルが低い場合に
は、上述の図12あるいは図14で説明したのと同様な
方法で、充電を拒否するようにするとよい。
【0154】なお、上述では、音楽データの移動に対し
てこの発明が適用されているが、これはこの例に限定さ
れない。すなわち、映像データやテキストデータなど、
著作権が存在する他の形式のデータに対してこの発明を
適用することによって、それらのデータの著作権を保護
することができる。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、移動元において、音楽データや他の著作権を有する
データの移動を許可する移動先あるいはユーザが管理さ
れる。そのため、それら著作権を有するデータが不正な
機器で、あるいは不正なユーザに使用されることが防止
あるいは制限できるという効果がある。
【0156】また、この発明によれば、許可された移動
先に対しては、データの移動を行うことができるため、
著作権者の権利を保護しながらも、正規なユーザや機器
では、そのデータを、移動あるいは複製経路に制限され
ずに利用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるミュージックサーバおよびミュ
ージックサーバを用いたシステムを概略的に示す略線図
である。
【図2】ミュージックサーバの構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図3】CD−ROMドライブで読み出された音楽デー
タがHDDに記録されるまでの信号フローを概略的に示
す図である。
【図4】HDDから読み出された圧縮音楽データが再生
処理されて端子に導出されるまでの信号フローを概略的
に示す図である。
【図5】携帯記録再生装置の構成の一例を示すブロック
図である。
【図6】携帯記録再生装置の他の例を示すブロック図で
ある。
【図7】ミュージックサーバにおける、CDの音楽デー
タをHDDに記録する際の処理の一例のフローチャート
である。
【図8】CDの音楽データをHDDに高速記録する際の
課金処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】この発明による音楽データの移動の処理の一例
のフローチャートである。
【図10】移動先機器識別子管理表の一例を示す略線図
である。
【図11】曲データ識別子ならびに移動フラグが管理さ
れるデータ管理表の一例を示す略線図である。
【図12】移動先機器識別子管理表およびデータ管理表
とを用いた、音楽データの移動の処理の一例のフローチ
ャートである。
【図13】音楽データのそれぞれに有効期限を設定する
ようにされたデータ管理表の一例を示す略線図である。
【図14】有効期限が設定された場合の、移動元から移
動先への音楽データの移動の処理の一例のフローチャー
トである。
【図15】有効期限が設定された音楽データの、移動先
での再生の処理の一例のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ミュージックサーバの入力手段、8・・・ミュ
ージックサーバのCPU、9・・・CD−ROMドライ
ブ、10・・・ミュージックサーバのハードディスクド
ライブ、11・・・ミュージックサーバのバッファメモ
リとしてのDRAM、12・・・ミュージックサーバの
圧縮エンコーダ、19・・・通信回線、20・・・モデ
ム、21・・・ミュージックサーバの圧縮デコーダ、2
6・・・ミュージックサーバのLCD、34,35・・
・インターフェイス、40・・・バス、50・・・ミュ
ージックサーバ、55・・・CD、60・・・インター
ネットサーバ、70・・・携帯記録再生装置、106・
・・携帯記録再生装置のハードディスクドライブあるい
はフラッシュRAM、107・・・携帯記録再生装置の
バッファメモリとしてのDRAM、108・・・携帯記
録再生装置の圧縮エンコーダ、115・・・携帯記録再
生装置の圧縮デコーダ、120・・・携帯記録再生装置
のLCD、130・・・携帯記録再生装置のバス、20
0・・・スイッチ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが格納されると共に、上記格納さ
    れたデータを再生する第1および第2の電子機器と、 上記第1の電子機器の格納される上記データを少なくと
    も上記第2の電子機器に複製する複製手段と、 上記第1の電子機器から上記第2の電子機器に所定の上
    記データが複製される際、上記第1の電子機器に格納さ
    れる所定の上記データが上記第2の電子機器に複製され
    ることを許可するか否かを、上記第2の電子機器から送
    信される識別子に応じて判別する複製判別手段とを備え
    ることを特徴とする記録再生システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録再生システムにお
    いて、 上記複製判別手段は、所定の上記データが他の電子機器
    に複製されているとき、上記第1の電子機器から上記第
    2の電子機器への所定の上記データの複製を禁止するこ
    とを特徴とする記録再生システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録再生システムにお
    いて、 上記第1の電子機器に格納される上記データが所定の他
    の電子機器に複製されたとき、上記第1の電子機器に上
    記複製された所定の上記データに相対して上記データの
    複製先の上記他の電子機器の識別子を記憶することを特
    徴とする記録再生システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の記録再生システムにお
    いて、 上記第1の電子機器に格納される上記データに対して有
    効期限を設定して、上記有効期限を設定された上記デー
    タを上記第2の電子機器に複製した際、上記第2の電子
    機器において上記有効期限を超過した場合、複製された
    上記有効期限が設定されたデータの再生を禁止すること
    を特徴とする記録再生システム。
  5. 【請求項5】 データが暗号化されて格納されると共に
    上記格納されたデータを再生する第1の電子機器と、 上記第1の電子機器に格納される上記暗号化されたデー
    タを復号化する復号化手段と、 上記第1の電子機器に格納される所定の上記暗号化され
    たデータが上記第2の電子機器に複製されることを許可
    するか否かを判別する複製判別手段と、 上記複製判別手段により上記複製が許可されるとき所定
    の上記暗号化されたデータは上記復号化手段により復号
    化され、上記複製判別手段により上記複製が禁止される
    とき所定の上記暗号化されたデータはそのまま、上記第
    2の電子機器に複製されるように制御する制御手段とを
    備えることを特徴とする記録再生システム。
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