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JPH11231939A - 無人車の操向制御方法及びその装置 - Google Patents

無人車の操向制御方法及びその装置

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Publication number
JPH11231939A
JPH11231939A JP10033080A JP3308098A JPH11231939A JP H11231939 A JPH11231939 A JP H11231939A JP 10033080 A JP10033080 A JP 10033080A JP 3308098 A JP3308098 A JP 3308098A JP H11231939 A JPH11231939 A JP H11231939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering angle
unmanned vehicle
traveling
locus
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10033080A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomichi Fujinaga
直道 藤永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP10033080A priority Critical patent/JPH11231939A/ja
Publication of JPH11231939A publication Critical patent/JPH11231939A/ja
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体を所望の走行軌跡に沿って正確に走行さ
せ得るように,各車輪の基準操舵角を設定することによ
り,進行方向に対して左右の重量バランスや駆動バラン
スが不釣り合いな状態で走行し得る無人車の操向性を向
上させる無人車の操向制御方法を提供する。 【解決手段】 まず,無人車が所望の走行軌跡に沿って
走行するように各車輪の操舵角を設定した上で上記無人
車を走行させ,該無人車の実走行軌跡を検出する。そし
て,検出された実走行軌跡と上記所望の走行軌跡とのズ
レを検出し,そのズレを0とするように上記操舵角を修
正する。これにより,該無人車の進行方向に対する左右
の重量バランスや駆動バランスの不釣り合いの影響が打
ち消され,無人車を所望の走行軌跡に沿って正確に走行
させることが可能となる。即ち無人車の操向性が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば車体の右側
に2輪,左側に1輪の操舵可能な駆動輪が配置されてい
るような,進行方向に対して左右の重量バランスや駆動
バランスが不釣り合いな状態で走行し得る無人車を,正
確に所望の走行軌跡に沿って走行させるように制御する
無人車の操向制御方法,及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば,それぞれ独立して操舵可能な駆
動輪(以下,操舵駆動輪という)が複数配置され,上記
各車輪の駆動速度と操舵角をそれぞれ制御しながら走行
する無人車においては,該無人車を所定の進行方向に向
かって直進させる際の各車輪の操舵角(以下,基準操舵
角という)は,通常,上記進行方向に平行となる角度に
設定される。例えば,上記所定の進行方向が車体前方方
向であれば,各車輪の基準操舵角は全て車軸に平行とな
る角度に設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,例えば
操舵駆動輪が車体の左側に2輪,右側に1輪配置されて
いる図6に示す無人車Vのように,進行方向に対して左
右の重量バランスや駆動バランスが不釣り合いな状態で
走行し得る無人車においては,各車輪を上述のような方
法で決定された基準操舵角に設定して走行させると,上
記重量バランスや駆動バランスの不釣り合いの影響によ
り,実際の走行軌跡は直線ではなく左右いずれかの方向
に曲がってしまうという現象が発生する(図7参照)。
このような場合,無人車Vの走行を制御する制御部にお
いては,各車輪を基準操舵角に設定することで車体は直
進しているものと推定されるため,実際の進行方向と推
定進行方向との間に差が生まれ,正確な走行制御が行え
ないこととなる。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
のであり,その目的とするところは,車体を所望の走行
軌跡に沿って正確に走行させ得るように,各車輪の基準
操舵角を設定することにより無人車の操向性を向上させ
る無人車の操向制御方法,及びその装置を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の方法は,操舵角の制御が可能な2以上の車輪
であってそのうち少なくとも1つが更に速度の制御も可
能な車輪を具備し,車体の進行方向に対して左右の重量
バランス及び/若しくは駆動バランスが不釣り合いな状
態で走行し得る無人車の操向制御方法において,該無人
車が所望の走行軌跡に沿って走行するように上記各車輪
の操舵角を設定した上で上記無人車を走行させると共
に,該無人車の実走行軌跡を検出する実走行軌跡検出工
程と,上記実走行軌跡検出工程で得られた実走行軌跡
と,上記所望の走行軌跡とのズレを検出する走行軌跡ズ
レ検出工程と,上記走行軌跡ズレ検出工程で得られた上
記ズレを0とするような上記操舵角の修正量を算出する
操舵角修正量算出工程と,上記操舵角修正量算出工程で
得られた上記操舵角の修正量に基づいて上記実走行軌跡
検出工程で設定された各車輪の操舵角を修正する操舵角
修正工程とを具備してなることを特徴とする無人車の操
向制御方法として構成されている。上記実走行軌跡検出
工程は,例えば該無人車の走行距離とそれに対応する車
体姿勢を所定周期毎に検出することにより上記実走行軌
跡を検出するように構成できる。また,最も簡単な例と
しては,上記所望の走行軌跡を所定方向へ向かう直線と
し,上記実走行軌跡検出工程において,上記各車輪が上
記直線と平行となるような操舵角に設定する方法が挙げ
られる。この場合には,上記操舵角修正量算出工程にお
いて,上記走行軌跡ズレ検出工程で得られた上記ズレよ
り上記実走行軌跡の回転半径Rを求め,該無人車が上記
実走行軌跡と反対の方向に上記回転半径Rで走行するよ
うに上記操舵角の修正量を算出するようにすれば,上記
操舵角の修正量の算出が容易である。
【0005】また,本方法を適用可能な無人車として
は,例えばそれぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可
能な3つの車輪を具備すると共に,上記3つの車輪が車
体の進行方向に対して左右非対称となる状態で走行し得
るように構成されたものが考えられる。また,上記目的
を達成するために本発明の装置は,操舵角の制御が可能
な2以上の車輪であってそのうち少なくとも1つが更に
速度の制御も可能な車輪を具備し,車体の進行方向に対
して左右の重量バランス及び/若しくは駆動バランスが
不釣り合いな状態で走行し得る無人車の操向制御装置に
おいて,該無人車が所望の走行軌跡に沿って走行するよ
うに上記各車輪の操舵角を設定した上で上記無人車を走
行させると共に,該無人車の実走行軌跡を検出する実走
行軌跡検出手段と,上記実走行軌跡検出手段で得られた
実走行軌跡と,上記所望の走行軌跡とのズレを検出する
走行軌跡ズレ検出手段と,上記走行軌跡ズレ検出手段で
得られた上記ズレを0とするような上記操舵角の修正量
を算出する操舵角修正量算出手段と,上記操舵角修正量
算出手段で得られた上記操舵角の修正量に基づいて上記
実走行軌跡検出手段で設定された各車輪の操舵角を修正
する操舵角修正手段とを具備してなることを特徴とする
無人車の操向制御装置として構成されている。
【0006】
【作用】本発明に係る無人車の操向制御方法及びその装
置によれば,上記操舵角の修正によって無人車の進行方
向に対する左右の重量バランスや駆動バランスの不釣り
合いの影響が打ち消されるため,無人車を所望の走行軌
跡に沿って正確に走行させることが可能となる。即ち無
人車の操向性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具
体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する
性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の形
態に係る操向制御方法の手順を示すフローチャート,図
2は本発明の実施の形態に係る操向制御装置Z1の概略
構成を示すブロック図,図3は走行距離Dと車体姿勢φ
との関係から車体姿勢変化率Aを算出する方法の説明
図,図4は無人車Vの実際の走行軌跡における回転半径
Rの説明図,図5は各車輪の初期操舵角の修正量α1
α3 の算出方法の説明図,図6は3つの操舵駆動輪を左
右非対称に配置する無人車Vの構成を示す模式図であ
る。本実施の形態では,本発明を,車体の左側前後に車
輪W1,W2,車体の右側中央に車輪W3の合計3輪の
操舵駆動輪が配置された無人車V(図6参照)に適用し
た例を示す。本実施の形態に係る操向制御方法は,図1
のフローチャートに示す如く構成される。
【0008】また,上記無人車Vに対して上記操向制御
方法を適用するにあたって用いられる操向制御装置Z1
は,図2に示すように,例えばエンコーダやジャイロな
どにより,走行中の無人車Vの走行距離とそれに対応す
る車体姿勢(方向角)を所定の周期で検出する車体姿勢
検出部1(実走行軌跡検出手段の一例)と,上記車体姿
勢検出部1で検出された所定周期毎の無人車Vの走行距
離とそれに対応する車体姿勢を順次記憶する車体姿勢記
憶部2と,上記車体姿勢記憶部2に記憶された所定周期
毎の無人車Vの走行距離とそれに対応する車体姿勢から
車体姿勢変化率を算出する車体姿勢変化率算出部3(走
行軌跡ズレ検出手段の一例)と,上記車体姿勢変化率算
出部3で得られた車体姿勢変化率に基づいて各車輪W
1,W2,W3の操舵角の修正量を算出する操舵角修正
量算出部4(操舵角修正量算出手段の一例)と,上記操
舵角修正量算出部4で得られた修正量により無人車Vの
操舵角を修正する操舵角修正部5(操舵角修正手段の一
例)とを具備して構成される。尚,上記車体姿勢検出部
1,上記車体姿勢記憶部2,上記車体姿勢変化率算出部
3,上記操舵角修正量算出部4,及び上記操舵角修正部
5については上記無人車V上に設置してもよいし,無人
車Vとは別体として構成してもよい。
【0009】以下,図1に示すフローチャートに従っ
て,本実施の形態に係る操向制御方法の手順を具体的に
説明する。まず,無人車Vの各車輪W1〜W3を,全て
所定の進行方向に平行となるような操舵角(以下,初期
操舵角という)に設定した状態で無人車Vの走行を開始
させる(ステップS1)。ここでは,上記所定の進行方
向を前方直進方向(所望の走行軌跡の一例)とする。無
人車Vが走行を開始すると,車体姿勢検出部1により,
無人車Vの車体姿勢(方向角)とその時の走行距離とが
所定周期で検出され,検出された所定周期毎の車体姿勢
φi は,そのときの無人車Vの走行距離と対応させて車
体姿勢記憶部2に順次記憶される(ステップS2〜S
4)。上記ステップS2〜S4の処理は無人車が走行を
終了するまで継続される。この無人車Vの走行は,実走
行軌跡の算出に必要な数nだけ上記車体姿勢φi が得ら
れるまで続けられる。ここで,上記車体姿勢検出部1に
よる無人車Vの走行距離とそれに対応する車体姿勢の検
出工程(ステップS1〜S4)が,実走行軌跡検出工程
の一例である。無人車Vの走行が終了すると,車体姿勢
変化率算出部3により,上記車体姿勢記憶部2に記憶さ
れたn個の車体姿勢φ1 〜φn とその時の走行距離D1
〜Dnより,車体姿勢変化率A(実走行軌跡と所望の走
行軌跡とのズレの一例)が近似処理により求められる
(ステップS5)(図3参照)。ここで,上記車体姿勢
変化率算出部3による上記車体姿勢変化率Aの算出工程
(ステップS5)が,走行軌跡ズレ検出工程の一例であ
る。
【0010】続いて,操舵角修正量算出部4において,
次の方法により上記初期操舵角の修正量が算出される。
まず,次式により,上記無人車Vの実走行軌跡の回転半
径Rが算出される(ステップS6)(図4参照)。
【数1】 そして,算出された回転半径Rに基づいて,理想状態
(重量バランスや駆動バランスの不釣り合いを考慮しな
い状態)において無人車Vが上記実走行軌跡と反対の方
向に回転半径Rの走行軌跡を描くように,各車輪W1〜
W3についての上記初期操舵角(車軸に平行となる操舵
角)に対する修正量α1 〜α3 がそれぞれ算出される
(ステップS7)。具体的には,車体中心を原点として
車軸方向にX軸,車軸に垂直な方向にY軸をとったと
き,上記走行によって得られた走行軌跡における回転中
心O0 の座標が(0,R)であったとすると(図4参
照),新しい回転中心O1 の座標を(0,−R)とし,
各車輪W1〜W3をそれぞれ上記回転中心O1 と各車輪
W1〜W3の回転中心とを結ぶ直線に垂直な方向へ向け
たときの上記初期操舵角に対する修正量α1 〜α3 が,
次式により求められる。
【数2】 上記操舵角修正量算出部4において上記初期操舵角の修
正量α1 〜α3 が算出されると,操舵角修正部5によ
り,上記修正量に基づいて各車輪W1〜W3の初期操舵
角が修正される(ステップS8)。以後,上記修正され
て得られた操舵角を基準操舵角として無人車Vの走行が
制御される。上記のようにして,操舵角制御の基準とな
る基準操舵角を設定することにより,上記修正分によっ
て無人車Vの進行方向に対する左右の重量バランスや駆
動バランスの不釣り合いの影響が打ち消されるため,車
輪をそれぞれ基準操舵角に合わせた場合の進行方向への
直進性が向上すると共に,上記基準操舵角を基準とした
操舵角制御の精度が向上する。即ち無人車Vの操向性が
向上する。
【0011】
【実施例】上記実施の形態に係る無人車Vにおいては,
車軸に垂直な方向に対する左右の重量バランス,駆動バ
ランスは釣り合っているため,横方向に向かって走行す
る場合(横行)には全ての車輪を進行方向に平行に向け
ることで直進性は保たれる。従って,前後進と横行とで
基準操舵角を切り換えながら走行制御を行うことが望ま
しい。また,上記実施の形態では,所望の走行軌跡を直
線とし,上記各車輪が上記直線と平行となるような操舵
角を初期操舵角としたが,これに限られるものではな
く,例えば上記所望の走行軌跡を曲線とし,上記ステッ
プS5において上記所望の走行軌跡と実走行軌跡とのズ
レを求め,ステップS6〜S8において上記ズレを0と
するように操舵角を修正するようにすることも可能であ
る。但しこの場合には,上記実施の形態に係る方法と比
較して操舵角の修正量の算出は容易ではない。また,上
記実施の形態では操舵駆動輪が3輪の場合を例に挙げた
が,これに限られるものではなく,2輪,或いは4輪以
上の操舵駆動輪を有する場合でも,進行方向に対して左
右の重量バランスや駆動バランスが不釣り合いな状態で
走行し得る無人車であれば同様に適用可能であることは
言うまでもない。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の方法は,
操舵角の制御が可能な2以上の車輪であってそのうち少
なくとも1つが更に速度の制御も可能な車輪を具備し,
車体の進行方向に対して左右の重量バランス及び/若し
くは駆動バランスが不釣り合いな状態で走行し得る無人
車の操向制御方法において,該無人車が所望の走行軌跡
に沿って走行するように上記各車輪の操舵角を設定した
上で上記無人車を走行させると共に,該無人車の実走行
軌跡を検出する実走行軌跡検出工程と,上記実走行軌跡
検出工程で得られた実走行軌跡と,上記所望の走行軌跡
とのズレを検出する走行軌跡ズレ検出工程と,上記走行
軌跡ズレ検出工程で得られた上記ズレを0とするような
上記操舵角の修正量を算出する操舵角修正量算出工程
と,上記操舵角修正量算出工程で得られた上記操舵角の
修正量に基づいて上記実走行軌跡検出工程で設定された
各車輪の操舵角を修正する操舵角修正工程とを具備して
なることを特徴とする無人車の操向制御方法として構成
されているため,上記操舵角の修正によって該無人車の
進行方向に対する左右の重量バランスや駆動バランスの
不釣り合いの影響が打ち消され,無人車を所望の走行軌
跡に沿って正確に走行させることが可能となる。即ち無
人車の操向性が向上する。また,最も簡単な例として
は,上記所望の走行軌跡を所定方向へ向かう直線とし,
上記実走行軌跡検出工程において,上記各車輪が上記直
線と平行となるような操舵角に設定する方法が挙げられ
るが,この場合には,上記操舵角修正量算出工程におい
て,上記走行軌跡ズレ検出工程で得られた上記ズレより
上記実走行軌跡の回転半径Rを求め,該無人車が上記実
走行軌跡と反対の方向に上記回転半径Rで走行するよう
に上記操舵角の修正量を算出するようにすれば,上記操
舵角の修正量の算出が容易である。
【0013】また,本発明の装置は,操舵角の制御が可
能な2以上の車輪であってそのうち少なくとも1つが更
に速度の制御も可能な車輪を具備し,車体の進行方向に
対して左右の重量バランス及び/若しくは駆動バランス
が不釣り合いな状態で走行し得る無人車の操向制御装置
において,該無人車が所望の走行軌跡に沿って走行する
ように上記各車輪の操舵角を設定した上で上記無人車を
走行させると共に,該無人車の実走行軌跡を検出する実
走行軌跡検出手段と,上記実走行軌跡検出手段で得られ
た実走行軌跡と,上記所望の走行軌跡とのズレを検出す
る走行軌跡ズレ検出手段と,上記走行軌跡ズレ検出手段
で得られた上記ズレを0とするような上記操舵角の修正
量を算出する操舵角修正量算出手段と,上記操舵角修正
量算出手段で得られた上記操舵角の修正量に基づいて上
記実走行軌跡検出手段で設定された各車輪の操舵角を修
正する操舵角修正手段とを具備してなることを特徴とす
る無人車の操向制御装置として構成されており,上記操
向制御方法を適用することにより,上記操舵角の修正に
よって該無人車の進行方向に対する左右の重量バランス
や駆動バランスの不釣り合いの影響が打ち消され,無人
車を所望の走行軌跡に沿って正確に走行させることが可
能となる。即ち無人車の操向性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る操向制御方法の手
順を示すフローチャート。
【図2】 本発明の実施の形態に係る操向制御装置Z1
の概略構成を示すブロック図。
【図3】 走行距離Dと車体姿勢φとの関係から車体姿
勢変化率Aを算出する方法の説明図。
【図4】 無人車Vの実際の走行軌跡における回転半径
Rの説明図。
【図5】 各車輪の初期操舵角の修正量α1 〜α3 の算
出方法の説明図。
【図6】 3つの操舵駆動輪を左右非対称に配置する無
人車Vの構成を示す模式図。
【図7】 各車輪を進行方向に平行にした時の上記無人
車Vの走行軌跡の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1…車体姿勢検出部(実走行軌跡検出手段の一例) 2…車体姿勢記憶部 3…車体姿勢変化率算出部(走行軌跡ズレ検出手段の一
例) 4…操舵角修正量算出部(操舵角修正量算出手段の一
例) 5…操舵角修正部(操舵角修正手段の一例)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵角の制御が可能な2以上の車輪であ
    ってそのうち少なくとも1つが更に速度の制御も可能な
    車輪を具備し,車体の進行方向に対して左右の重量バラ
    ンス及び/若しくは駆動バランスが不釣り合いな状態で
    走行し得る無人車の操向制御方法において,該無人車が
    所望の走行軌跡に沿って走行するように上記各車輪の操
    舵角を設定した上で上記無人車を走行させると共に,該
    無人車の実走行軌跡を検出する実走行軌跡検出工程と,
    上記実走行軌跡検出工程で得られた実走行軌跡と,上記
    所望の走行軌跡とのズレを検出する走行軌跡ズレ検出工
    程と,上記走行軌跡ズレ検出工程で得られた上記ズレを
    0とするような上記操舵角の修正量を算出する操舵角修
    正量算出工程と,上記操舵角修正量算出工程で得られた
    上記操舵角の修正量に基づいて上記実走行軌跡検出工程
    で設定された各車輪の操舵角を修正する操舵角修正工程
    とを具備してなることを特徴とする無人車の操向制御方
    法。
  2. 【請求項2】 上記実走行軌跡検出工程において,該無
    人車の走行距離とそれに対応する車体姿勢を所定周期毎
    に検出することにより上記実走行軌跡が検出される請求
    項1記載の無人車の操向制御方法。
  3. 【請求項3】 上記所望の走行軌跡が所定方向へ向かう
    直線であり,上記実走行軌跡検出工程で設定される上記
    各車輪の操舵角が,上記各車輪が上記直線と平行となる
    ような操舵角である請求項1又は2記載の無人車の操向
    制御方法。
  4. 【請求項4】 上記操舵角修正量算出工程において,上
    記走行軌跡ズレ検出工程で得られた上記ズレより上記実
    走行軌跡の回転半径Rを求め,該無人車が上記実走行軌
    跡と反対の方向に上記回転半径Rで走行するように上記
    操舵角の修正量を算出する請求項3記載の無人車の操向
    制御方法。
  5. 【請求項5】 上記無人車が,それぞれ独立して速度及
    び操舵角の制御が可能な3つの車輪を具備すると共に,
    上記3つの車輪が車体の進行方向に対して左右非対称と
    なる状態で走行し得るように構成されてなる請求項1〜
    4のいずれかに記載の無人車の操向制御方法。
  6. 【請求項6】 操舵角の制御が可能な2以上の車輪であ
    ってそのうち少なくとも1つが更に速度の制御も可能な
    車輪を具備し,車体の進行方向に対して左右の重量バラ
    ンス及び/若しくは駆動バランスが不釣り合いな状態で
    走行し得る無人車の操向制御装置において,該無人車が
    所望の走行軌跡に沿って走行するように上記各車輪の操
    舵角を設定した上で上記無人車を走行させると共に,該
    無人車の実走行軌跡を検出する実走行軌跡検出手段と,
    上記実走行軌跡検出手段で得られた実走行軌跡と,上記
    所望の走行軌跡とのズレを検出する走行軌跡ズレ検出手
    段と,上記走行軌跡ズレ検出手段で得られた上記ズレを
    0とするような上記操舵角の修正量を算出する操舵角修
    正量算出手段と,上記操舵角修正量算出手段で得られた
    上記操舵角の修正量に基づいて上記実走行軌跡検出手段
    で設定された各車輪の操舵角を修正する操舵角修正手段
    とを具備してなることを特徴とする無人車の操向制御装
    置。
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