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JPH075922A - 無人作業車の操舵制御方法 - Google Patents

無人作業車の操舵制御方法

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JPH075922A
JPH075922A JP5169713A JP16971393A JPH075922A JP H075922 A JPH075922 A JP H075922A JP 5169713 A JP5169713 A JP 5169713A JP 16971393 A JP16971393 A JP 16971393A JP H075922 A JPH075922 A JP H075922A
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steering
vehicle
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vehicle body
distance
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JP5169713A
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Shigehiro Yamamoto
重裕 山本
Toshihiro Suzuki
敏弘 鈴木
Kazumasa Furukura
一正 古倉
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体左右の障害物に対して常に所望の間隔を
保って走行することができる無人作業車の操舵制御方法
を提供する。 【構成】 走行経路上での車体位置を演算し、得られた
車体位置に応じて操舵制御を行うためのフィードバック
量を演算し、障害物と車体との距離の検出値と所望の間
隔値との大きさを比較し、この比較結果に応じてフィー
ドバック量のオフセット値を演算し、各演算により得ら
れたフィードバック量及びそのオフセット値を用いて操
舵量を演算し、これにより操舵制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床面掃除等を行う無人
作業車の操舵制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の無人作業車の操舵制御方法にお
いては、特に、車体左右に存在する障害物に対して、車
体と障害物との間隔を少なくとも車体の方向転換がいつ
でも可能な状態に保つよう操舵制御することが望まれ
る。これを実現すべく、車体の左右に向けて超音波距離
センサや光センサ等の非接触式距離センサを設置し、左
右の障害物との距離を検出し、この検出値と所定の間隔
値との差に応じて車体の走行経路を平行移動させて障害
物との間隔を保とうとした操舵方法が提案されている。
【0003】この操舵方法を図10、図11を用いて説
明する。図11に示すように、車体1が進行方向Aから
進行方向Bに方向転換する時、車体1のコーナーの軌跡
は円弧を描くので、車体1と障害物2との間には所定間
隔Dが必要となる。なお、3は距離センサ、4は車輪で
ある。図10は所定の走行経路5の側方に障害物2が存
在した場合の操舵状況を示す。車体1と障害物2との間
隔のセンサ検出値d1が所定間隔Dより小さい時、(D
−d1)だけ走行経路を移動させる。新たな走行経路と
障害物2との間隔の検出値d2が、再び所定間隔Dより
小さくなれば更に走行経路を移動させる。検出値d3が
所定間隔D以上であれば、そのまま走行する。以下、同
様な動作を繰り返す。障害物2がなくなって検出値d4
が(D+α)より大きくなれば(αは横変位の発生量よ
り若干大きな値に選ぶ)、走行距離Lの計測を開始し、
LがLa(ほぼ車体長さ)より大きくなれば、走行経路
をそれ以前の横移動量(D−d1)+(D−d2)だけ
元に戻し、車体1を所定の走行経路5に戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この操舵方
法は、走行経路を平行移動させるため、斜めの障害物2
に対しては、図12に示すように、すぐに障害物に接近
してしまい、不安定な動作となり、方向転換が可能な間
隔を保って走行するという効果がなかった。本発明は、
上記問題を解消するもので、車体左右の障害物に対して
常に所望の間隔を保って走行することができる無人作業
車の操舵制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、無人作業車の車体左右に存在する障害物と
の距離を検出して、車体と障害物との間隔を所望値に保
つように操舵する操舵制御方法であって、走行経路上で
の車体位置を演算するステップと、上記により得られた
車体位置に応じて操舵制御を行うための操舵機構におけ
る信号のフィードバック量を演算するステップと、障害
物と車体との距離の検出値と所望の間隔値との大きさを
比較するステップと、上記の比較結果に応じてフィード
バック量のオフセット値を演算するステップと、上記の
各演算により得られたフィードバック量及びそのオフセ
ット値を用いて操舵量を演算するステップとを有したも
のである。
【0006】
【作用】上記の方法によれば、走行経路上での車体位置
を演算し、上記により得られた車体位置に応じて操舵制
御を行うためのフィードバック量を演算し、障害物と車
体との距離の検出値と所望の間隔値との大きさを比較
し、上記の比較結果に応じてフィードバック量のオフセ
ット値を演算し、上記の各演算により得られたフィード
バック量及びそのオフセット値を用いて操舵量を演算
し、これにより操舵制御を行う。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は操舵輪により操舵を行う場合の無
人作業車の操舵構成を示し、車体1は、(a)において
は駆動兼操舵輪と従動輪を備え、(b)においては操舵
輪と駆動輪を備える。図2は左右駆動輪により操舵を行
う場合の無人作業車の操舵構成を示し、キャスタ輪と駆
動輪を備える。図3は、本実施例による左右の障害物を
回避するための操舵方法の手順を示す。この手順の各種
演算等を順に以下説明する。まず、下記(1)式を用い
た車体位置の演算(#1)について説明する。図4は所
定の走行経路を座標軸xとした時の座標軸x−y上での
車体位置を示す。図4において、位置演算は次式(1)
により得られる。
【0008】
【数1】 ΔlL i =(pL i −pL i-1 )・DL /PL ΔlR i =(pR i −pR i-1 )・DR /PR Δθi =(ΔlR i −ΔlL i )/W Δli =(ΔlL i +ΔlR i )/2 xi =xi-1 +Δli ・cos(θi-1 +Δθi /2) yi =yi-1 +Δli ・sin(θi-1 +Δθi /2) θi =θi-1 +Δθi …(1)
【0009】なお、上記(1)式において、 i=演算周期毎の値を示す添字、 PL ,PR =左右各エンコーダの1回転当りのパルス
数、 pL i ,pR i =左右各エンコーダのパルス数積算値
(前進時加算、後進時減算)、 DL ,DR =左右各車輪のエンコーダ1回転当りのころ
がり距離(mm)、 ΔlL i ,ΔlR i =演算周期間の左右各車輪のころが
り距離(mm)、 W=左右車輪のトレッド(mm)、 Δθi =演算周期間の車体の方向変化量(rad)、 Δli =演算周期間の車体の移動距離(mm)、 xi ,yi =車体位置(mm)、 θi =車体方向(rad)−π≦θi ≦πである。 なお、角度値については全て反時計回りを正とする。
【0010】次に、下記(2)式を用いた操舵制御にお
けるフィードバック量演算(#2)について説明する。
図5は所定の走行経路を座標軸xとした時の座標軸x−
y上での車体位置を示し、直線経路走行中におけるフィ
ードバック量演算は次式(2)により得られる。
【0011】
【数2】 li =yi ψi = θi ・180/π (前進時) =−θi ・180/π (後進時) φi =バーφi −φ0 (操舵輪による操舵を行う場合のみ) ωi = (Δθi /Δti )・(180/π) (前進時) =−(Δθi /Δti )・(180/π) (後進時) …(2)
【0012】なお、上記(2)式において、 i=演算周期毎の値を示す添字、 yi =車体位置(mm)、 θi =車体の方向(rad)、 Δθi =演算周期間の車体の方向変化量(rad)、 Δti =演算周期(sec)、 li =横変位フィードバック量(mm)、 ψi =姿勢角フィードバック量(deg)、 φi =操舵角フィードバック量(deg)、 バーφi =操舵角検出値(deg)、 φ0 =操舵角検出オフセット値(deg)、 ωi =角速度フィードバック量(deg/sec)であ
る。なお、角度値については全て反時計回りを正とす
る。
【0013】次に、センサ検出値dと所望間隔Dとを比
較し(#3)、その比較結果に応じて、オフセット値S
0 を決め(#4,#7,#11)、さらに、下記(3)
又は(4)式を用いて操舵指令値を演算し(#5)、得
られた操舵指令値に基づいて操舵出力する(#6)。オ
フセット値S0 を決める手順は後述することとし、先
に、操舵指令値の演算につき説明する。まず、操舵輪に
よる操舵を行う場合を説明する。この場合の、車体位置
に応じて操舵制御を行うための操舵機構における信号の
フィードバック回路構成を図6に示している。
【0014】
【数3】 バーSi =GS ・(Gl ・li +Gψ・ψi +Gφ・φi +Gω・ωi −S0 ) Si =バーSi (バーSi <Slim の場合) Si =(バーSi /|バーSi |)・Slim (バーSi ≧Slim の場 合) …(3)
【0015】なお、上記(3)式において、 i=演算周期毎の値を示す添字、 Gs =総合フィードバックゲイン、 Gl =横変位フィードバックゲイン、 Gψ=姿勢角フィードバックゲイン、 Gφ=操舵角フィードバックゲイン、 Gω=角速度フィードバックゲイン、 li =横変位フィードバック量(mm)、 ψi =姿勢角フィードバック量(deg)、 φi =操舵角フィードバック量(deg)、 ωi =角速度フィードバック量(deg/sec)、 So =フィードバック量オフセット値、 Si =操舵指令値(操舵速度指令)、 Slim =操舵指令リミット値である。
【0016】左右駆動輪による操舵を行う場合を次に説
明する。この場合の、車体位置に応じて操舵制御を行う
ための操舵機構における信号のフィードバック回路構成
を図7に示している。
【0017】
【数4】 1/Ri =(1/GR )・(Gl ・li +Gψ・ψi +Gω・ωi −So ) ΔTi =Cv ・(W/2)・(1/Ri )・(Δli /Δti ) TL i =Ti +ΔTiR i =Ti −ΔTi …(4)
【0018】なお、上記(4)式において、 i=演算周期毎の値を示す添字、 GR =旋回半径の逆数フィードバックゲイン、 Gl =横変位フィードバックゲイン、 Gψ=姿勢角フィードバックゲイン、 Gω=角速度フィードバックゲイン、 li =横変位フィードバック量(mm)、 ψi =姿勢角フィードバック量(deg)、 ωi =角速度フィードバック量(deg/sec)、 So =フィードバック量オフセット値、 1/R=旋回半径の逆数目標値(1/mm)、 W=左右車輪のトレッド(mm)、 Δli =演算周期間の車体の移動量(mm)…数式
(1)の演算値、 Δti =演算周期(sec)、 Δli /Δti で走行
速度、 Cv =モータ回転速度指令値への変換定数、 ΔTi =操舵指令値(駆動モータ回転速度の増減値)、 TL i ,TR i =左、右駆動モータ回転速度指令値であ
る。
【0019】上記(3)又は(4)式により得られた操
舵量に基づいて操舵出力されるが、ここで、(3)又は
(4)式におけるフィードバックオフセット値S0 の決
定処理(#3,#4,#7〜#11)を説明する。ま
ず、センサ検出値dが、d<D+α(αは走行経路上を
走行している時の横変位の発生量より若干大きい適当な
値を選ぶ)であれば、次の処理を行う。
【0020】
【数5】F=Gl ・li +Gψ・ψi を求める。車体左のセンサ検出値については、 F≧Gl ・(D−d)であれば、S0 =0 F<Gl ・(D−d)であれば、S0 =F−Gl ・(D
−d) とする。車体右のセンサ検出値については、 F≦−Gl ・(D−d)であれば、S0 =0 F>−Gl ・(D−d)であれば、S0 =F+Gl ・(D−d) とする。 …(5)
【0021】上記の繰り返し処理中に、センサ検出値d
が、d≧D+αとなれば、オフセット値S0 はd≧D+
αとなる前の値を維持する(#7)。また、d≧D+α
となれば、その時より走行距離Lの計測を開始し(#
9)、センサ検出値dが、d≧D+αを維持した状態で
の走行距離が、L>Laとなれば(#10でYES)、
0 =0とする(#11)。なお、d≧D+αでなくな
れは、走行距離Lをクリアする(#8)。
【0022】本実施例の操舵方法によれば、走行経路を
移動する必要はない。走行経路からの偏差等によるフィ
ードバック量(li ,ψi )がゼロであれば、必要な間
隔Dを得るために必要な操舵量は、必要な間隔Dとセン
サ検出値dの差に横変位ゲインGl を乗じ、Gl ・(D
−d)で定まる。しかし、実際には、走行経路からの偏
差等によるフィードバック量が発生するため、上記
(5)式では、これを考慮して必要な間隔Dを得るため
の操舵量を定めている。(5)式でオフセット値S 0
0となっている場合があるのは、走行経路からのフィー
ドバック量のみで、必要な操舵量を発生し得る場合であ
る。
【0023】図8、図9は、上記による操舵制御を実施
した場合の状況を示す。所定の走行経路(x軸)からの
車体1の偏差がどのような形態で発生しても、必要な所
望間隔Dを得るための操舵量が定められているので、図
9に示すように、斜めの障害物2に対しても、安定して
間隔Dを保つことができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フィード
バック操舵制御における操舵量を求める時に用いられる
オフセット値を、センサ検出値とその時の走行経路から
の偏差等によるフィードバック量から設定するようにし
ているので、斜めの障害物に対しても、車体左右の障害
物との間隔をいつでも方向転換等が可能なような所望の
値に保つことができ、従来のように走行経路を移動させ
る必要がなく、しかも走行の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による操舵輪により操舵を行
う場合の無人作業車の操舵構成を示す図である。
【図2】左右駆動輪により操舵を行う場合の無人作業車
の操舵構成を示す図である。
【図3】本実施例による障害物を回避するための操舵方
法の手順を示すフローチャートである。
【図4】所定の走行経路を座標軸とした時の車体位置を
示す図である。
【図5】所定の走行経路を座標軸とした時の車体位置を
示す図である。
【図6】操舵輪による操舵を行う場合の操舵機構におけ
る信号のフィードバック回路構成図である。
【図7】左右駆動輪による操舵を行う場合の操舵機構に
おける信号のフィードバック回路構成図である。
【図8】本実施例による操舵制御の状況を示す図であ
る。
【図9】本実施例による操舵制御の状況を示す図であ
る。
【図10】従来方法による操舵制御の状況を示す図であ
る。
【図11】車体が方向転換する時の状況を示す図であ
る。
【図12】傾斜した障害物に対して従来方法により操舵
制御したときの状況を示す図である。
【符号の説明】
1 車体 2 障害物 3 センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無人作業車の車体左右に存在する障害物
    との距離を検出して、車体と障害物との間隔を所望値に
    保つように操舵する操舵制御方法であって、 走行経路上での車体位置を演算するステップと、 上記の演算により得られた車体位置に応じて操舵制御を
    行うための操舵機構における信号のフィードバック量を
    演算するステップと、 障害物と車体との距離の検出値と所望の間隔値との大き
    さを比較するステップと、 上記の比較結果に応じてフィードバック量のオフセット
    値を演算するステップと、 上記の各演算により得られたフィードバック量及びその
    オフセット値を用いて操舵量を演算するステップとを有
    したことを特徴とする無人作業車の操舵制御方法。
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