JPH1122386A - ディスクカッタ - Google Patents
ディスクカッタInfo
- Publication number
- JPH1122386A JPH1122386A JP17797497A JP17797497A JPH1122386A JP H1122386 A JPH1122386 A JP H1122386A JP 17797497 A JP17797497 A JP 17797497A JP 17797497 A JP17797497 A JP 17797497A JP H1122386 A JPH1122386 A JP H1122386A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutter
- groove
- ring
- cutter ring
- cutting face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に軟岩層を掘削する際の刃先の偏摩耗を解
消して刃先の早期摩耗および破損を防止することのでき
るディスクカッタを提供する。 【解決手段】 カッタリング７の外周部に、地山に対す
る滑り止めのための溝９を設ける。この溝は、刃先に設
けても良いし、カッタリングの側面に設けても良く、ま
たそれらの両方に設けても良い。
消して刃先の早期摩耗および破損を防止することのでき
るディスクカッタを提供する。 【解決手段】 カッタリング７の外周部に、地山に対す
る滑り止めのための溝９を設ける。この溝は、刃先に設
けても良いし、カッタリングの側面に設けても良く、ま
たそれらの両方に設けても良い。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カッタヘッドの前
面に設けられるディスクカッタに関するものである。
面に設けられるディスクカッタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、トンネル掘削機においては、シ
ールド本体の前部にカッタヘッドが回転自在に取り付け
られるとともに、このカッタヘッドの前面に多数個のデ
ィスクカッタが回転自在に取り付けられてなり、カッタ
ヘッドの回転に伴いディスクカッタが自転することで前
方の切羽が掘削されるようになっている。
ールド本体の前部にカッタヘッドが回転自在に取り付け
られるとともに、このカッタヘッドの前面に多数個のデ
ィスクカッタが回転自在に取り付けられてなり、カッタ
ヘッドの回転に伴いディスクカッタが自転することで前
方の切羽が掘削されるようになっている。
【０００３】ところで、前記ディスクカッタの形状とし
ては、図７に示されているように、外周が滑らかな円形
もしくは螺旋形のカッタリング５１を設けた構造のもの
が最も一般的である。また、図８に示されているよう
に、支持軸を含む複数の面に沿ってそれぞれ刃部５２が
形成された、所謂ギアカッタも知られている（例えば特
開平５−３３５８７号公報，実開平４−１２２７９８号
公報参照）。
ては、図７に示されているように、外周が滑らかな円形
もしくは螺旋形のカッタリング５１を設けた構造のもの
が最も一般的である。また、図８に示されているよう
に、支持軸を含む複数の面に沿ってそれぞれ刃部５２が
形成された、所謂ギアカッタも知られている（例えば特
開平５−３３５８７号公報，実開平４−１２２７９８号
公報参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
滑らかな円形もしくは螺旋形のカッタリングを有するデ
ィスクカッタでは、軟岩を掘削する際にカッタリングと
切羽との間に滑りが生じるために、このカッタリングを
回転させるための力が切羽から得られず、回転しないこ
とによる刃先の偏摩耗によって短期にカッタリング交換
が必要になるという問題点がある。一方、前述のギアカ
ッタでは、刃部の形状が不連続でかつ刃先が尖った形状
であるために、切羽面へ連続的にカッタリング刃先を食
込ませることができず、破砕性が劣り、加えてその刃先
が破損もしくは摩耗し易いという問題点がある。
滑らかな円形もしくは螺旋形のカッタリングを有するデ
ィスクカッタでは、軟岩を掘削する際にカッタリングと
切羽との間に滑りが生じるために、このカッタリングを
回転させるための力が切羽から得られず、回転しないこ
とによる刃先の偏摩耗によって短期にカッタリング交換
が必要になるという問題点がある。一方、前述のギアカ
ッタでは、刃部の形状が不連続でかつ刃先が尖った形状
であるために、切羽面へ連続的にカッタリング刃先を食
込ませることができず、破砕性が劣り、加えてその刃先
が破損もしくは摩耗し易いという問題点がある。
【０００５】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、特に軟岩層を掘削する際の刃先の偏摩耗を
解消して刃先の早期摩耗および破損を防止することので
きるディスクカッタを提供することを目的とするもので
ある。
れたもので、特に軟岩層を掘削する際の刃先の偏摩耗を
解消して刃先の早期摩耗および破損を防止することので
きるディスクカッタを提供することを目的とするもので
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述の
目的を達成するために、本発明によるディスクカッタ
は、カッタヘッドの前面に設けられるディスクカッタに
おいて、カッタリングの外周部に、地山に対する滑り止
めのための溝を設けることを特徴とするものである。
目的を達成するために、本発明によるディスクカッタ
は、カッタヘッドの前面に設けられるディスクカッタに
おいて、カッタリングの外周部に、地山に対する滑り止
めのための溝を設けることを特徴とするものである。
【０００７】本発明においては、カッタリングの外周部
に滑り止め用の溝が設けられていることによって、軟岩
を掘削する際にカッタリングが滑ろうとしてもその外周
部の溝が切羽に引っ掛かってその滑りが防がれ、カッタ
リングが切羽から回転力を得られなくなるという事態の
発生を未然に防ぐことができる。こうして、刃先の偏摩
耗に基づく早期摩耗を防止することができ、ディスクカ
ッタの高寿命化を図ることができる。ここで、この外周
部に設けられる溝のピッチ，深さ，刃先角度等は軟岩の
強度に応じて最適な値に設定するのが好ましい。
に滑り止め用の溝が設けられていることによって、軟岩
を掘削する際にカッタリングが滑ろうとしてもその外周
部の溝が切羽に引っ掛かってその滑りが防がれ、カッタ
リングが切羽から回転力を得られなくなるという事態の
発生を未然に防ぐことができる。こうして、刃先の偏摩
耗に基づく早期摩耗を防止することができ、ディスクカ
ッタの高寿命化を図ることができる。ここで、この外周
部に設けられる溝のピッチ，深さ，刃先角度等は軟岩の
強度に応じて最適な値に設定するのが好ましい。
【０００８】本発明において、前記溝は、カッタリング
の刃先に設けても良いし、あるいはカッタリングの側面
に設けても良い。
の刃先に設けても良いし、あるいはカッタリングの側面
に設けても良い。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるディスクカッ
タの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説
明する。
タの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説
明する。
【００１０】図１は本発明の一実施例に係るディスクカ
ッタの断面図、図２は同ディスクカッタの側面図、図３
は同ディスクカッタにおけるカッタリングを一部断面で
示す部分斜視図である。
ッタの断面図、図２は同ディスクカッタの側面図、図３
は同ディスクカッタにおけるカッタリングを一部断面で
示す部分斜視図である。
【００１１】本実施例のディスクカッタ１においては、
図示されないカッタヘッドに取り付けられる軸受ブラケ
ット２，２に支持軸３がボルト４，４によって固定さ
れ、この支持軸３の周りに軸受５，５を介してハブ部６
が回転自在に支承され、このハブ部６に本実施例では２
個のカッタリング７，７が取り付けられている。また、
前記軸受５，５の両側部の外側には、ハブ部６と軸受ブ
ラケット２，２との間に位置して、Ｏリング８ａでシー
ルリング８ｂを弾性支持してなるフローティングシール
８が介挿され、両側のフローティングシール８，８によ
って封止される内部空間に潤滑油が封入されている。
図示されないカッタヘッドに取り付けられる軸受ブラケ
ット２，２に支持軸３がボルト４，４によって固定さ
れ、この支持軸３の周りに軸受５，５を介してハブ部６
が回転自在に支承され、このハブ部６に本実施例では２
個のカッタリング７，７が取り付けられている。また、
前記軸受５，５の両側部の外側には、ハブ部６と軸受ブ
ラケット２，２との間に位置して、Ｏリング８ａでシー
ルリング８ｂを弾性支持してなるフローティングシール
８が介挿され、両側のフローティングシール８，８によ
って封止される内部空間に潤滑油が封入されている。
【００１２】前記カッタリング７は、外周部の刃先部に
略等間隔に複数個の溝９を有している。この溝９は刃部
をＵ字状に切り欠いた形状とされ、その大きさ，深さお
よびピッチは掘削すべき切羽の性状によって最適な値に
設定される。
略等間隔に複数個の溝９を有している。この溝９は刃部
をＵ字状に切り欠いた形状とされ、その大きさ，深さお
よびピッチは掘削すべき切羽の性状によって最適な値に
設定される。
【００１３】このように構成されているので、このディ
スクカッタ１を用いて特に軟岩を掘削した場合に、カッ
タリング７に形成されている溝９が滑り止めの役目をす
る。したがって、この溝９がない従来のディスクカッタ
のように、カッタリング７と切羽との間に滑りが生じ
て、このカッタリング７を回転させるための力が切羽か
ら得られないといった不具合の発生を防ぐことができ
る。こうして、刃先の早期摩耗を防止することができ、
ディスクカッタの高寿命化を図ることが可能となる。
スクカッタ１を用いて特に軟岩を掘削した場合に、カッ
タリング７に形成されている溝９が滑り止めの役目をす
る。したがって、この溝９がない従来のディスクカッタ
のように、カッタリング７と切羽との間に滑りが生じ
て、このカッタリング７を回転させるための力が切羽か
ら得られないといった不具合の発生を防ぐことができ
る。こうして、刃先の早期摩耗を防止することができ、
ディスクカッタの高寿命化を図ることが可能となる。
【００１４】図４には、本発明の他の実施例に係るディ
スクカッタの刃部形状が示されている。この実施例にお
いては、カッタリング７Ａに設ける溝９’の形状を、刃
部をＶ字状に切り欠いた形状としたものである。このよ
うに溝の形状としては種々の形状を選択することができ
る。
スクカッタの刃部形状が示されている。この実施例にお
いては、カッタリング７Ａに設ける溝９’の形状を、刃
部をＶ字状に切り欠いた形状としたものである。このよ
うに溝の形状としては種々の形状を選択することができ
る。
【００１５】図５，図６はカッタリング７Ｂ，７Ｃの側
面にそれぞれ溝（窪み）１０，１０’を設けた例を示し
ている。ここで、図５は、刃先に近い部分を削ぎ落とす
ように溝１０を設けた例であり、図６は、斜面部分に筒
状の溝１０’を設けた例である。これらの例のように、
溝はカッタリングの刃先部だけでなく、側面に設けても
前述の実施例と同様の作用・効果を奏することができ
る。また、この溝はカッタリングの刃先と側面の両方に
設けることもできる。
面にそれぞれ溝（窪み）１０，１０’を設けた例を示し
ている。ここで、図５は、刃先に近い部分を削ぎ落とす
ように溝１０を設けた例であり、図６は、斜面部分に筒
状の溝１０’を設けた例である。これらの例のように、
溝はカッタリングの刃先部だけでなく、側面に設けても
前述の実施例と同様の作用・効果を奏することができ
る。また、この溝はカッタリングの刃先と側面の両方に
設けることもできる。
【００１６】これらいずれの実施例の場合にも、溝の大
きさ，深さおよびピッチは掘削すべき切羽の性状によっ
て最適な値に設定するのが好ましい。
きさ，深さおよびピッチは掘削すべき切羽の性状によっ
て最適な値に設定するのが好ましい。
【図１】図１は、本発明の一実施例に係るディスクカッ
タの断面図である。
タの断面図である。
【図２】図２は、本実施例のディスクカッタの側面図で
ある。
ある。
【図３】図３は、本実施例のディスクカッタにおけるカ
ッタリングを一部断面で示す部分斜視図である。
ッタリングを一部断面で示す部分斜視図である。
【図４】図４は、本発明の他の実施例に係るディスクカ
ッタの刃部形状を示す図である。
ッタの刃部形状を示す図である。
【図５】図５は、本発明のさらに他の実施例を示す図で
ある。
ある。
【図６】図６は、本発明のさらに他の実施例を示す図で
ある。
ある。
【図７】図７は、従来の円形のカッタリングを有するデ
ィスクカッタを示す図である。
ィスクカッタを示す図である。
【図８】図８は、従来のギアカッタを示す図である。
１ ディスクカッタ ２ 軸受ブラケット ３ 支持軸 ４ ボルト ５ 軸受 ６ ハブ部 ７，７Ａ，７Ｂ，７Ｃ カッタリング ８ フローティングシール ９，９’，１０，１０’ 溝
Claims (3)
- 【請求項１】 カッタヘッドの前面に設けられるディス
クカッタにおいて、カッタリングの外周部に、地山に対
する滑り止めのための溝を設けることを特徴とするディ
スクカッタ。 - 【請求項２】 前記溝は、前記カッタリングの刃先に設
けられる請求項１に記載のディスクカッタ。 - 【請求項３】 前記溝は、前記カッタリングの側面に設
けられる請求項１または２に記載のディスクカッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17797497A JPH1122386A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | ディスクカッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17797497A JPH1122386A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | ディスクカッタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1122386A true JPH1122386A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16040341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17797497A Withdrawn JPH1122386A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | ディスクカッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1122386A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103982193A (zh) * | 2014-05-07 | 2014-08-13 | 大连理工大学 | 一种盘形滚刀刀圈的设计方法 |
| JP2018017036A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 株木建設株式会社 | ディスクカッタ及び掘削装置 |
| JP2021529906A (ja) * | 2018-07-20 | 2021-11-04 | ハイダック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＨｙｄａｃ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔ Ｍｉｔ Ｂｅｓｃｈｒａｎｋｔｅｒ Ｈａｆｔｕｎｇ | カッティングローラ |
| CN113605909A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-05 | 西南交通大学 | 一种新型tbm滚刀刀圈 |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP17797497A patent/JPH1122386A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103982193A (zh) * | 2014-05-07 | 2014-08-13 | 大连理工大学 | 一种盘形滚刀刀圈的设计方法 |
| CN103982193B (zh) * | 2014-05-07 | 2015-10-28 | 大连理工大学 | 一种盘形滚刀刀圈的设计方法 |
| JP2018017036A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 株木建設株式会社 | ディスクカッタ及び掘削装置 |
| JP2021529906A (ja) * | 2018-07-20 | 2021-11-04 | ハイダック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングＨｙｄａｃ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔ Ｍｉｔ Ｂｅｓｃｈｒａｎｋｔｅｒ Ｈａｆｔｕｎｇ | カッティングローラ |
| CN113605909A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-05 | 西南交通大学 | 一种新型tbm滚刀刀圈 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |