JP3901330B2 - 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ - Google Patents
掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル掘削機などに適用される掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタに関し、特に、掘削チップの形状を改善することによって破砕機能を高め、玉石や岩盤を含んだ掘削層でも容易に掘削できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル掘削機などに適用される掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタは、例えば、リング本体の外周V突起部分にセグメント状の圧砕チップを取付けるようにした特公平5−72516号公報、円柱状の圧砕チップを取付けるようにした実開昭61−141395号公報などが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、掘削作業現場では、玉石を含んだ砂礫層や岩盤に当ることがあり、この場合には、前述した圧砕チップを備えたディスクカッタでは、圧砕チップが岩盤に対して楔面を押圧するように作用するため、掘削抵抗が高く、また玉石などに対する破砕機能が弱く、摩耗も激しくなるなどの問題点があった。
【0004】
このようなことから、本発明では、カッタリングの刃先形状を改善することによって、玉石や岩盤のある掘削作業でも、良好な状態で連続破砕し得る掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、掘削用のカッタリングのリング本体には、周方向に沿って複数個の板状をなす破砕チップが備えられており、この破砕チップは、リング本体の端面視では、リング本体から膨出する楔状湾曲刃が突出量δ1をもって取付けられるものである。
【0006】
カッタリングの形状は、外周にV突起部分を形成した場合だけでなく、V突起部分の両脇に円筒部分を一体的に連設又は別体形式で連結した場合にも適用される。そして、破砕チップの楔状湾曲刃は、その稜線の両端がV突起部分上にあるときには、大きな曲率になり、また楔状湾曲刃の両端に接続刃が連設されているときには、曲率を小さくすることもできる。
【0007】
また、このカッタリングは、破砕チップのみを有している場合だけでなく、通常の圧砕チップに付加する場合などにも適用できるものである。
【0008】
さらに、破砕チップを備えたカッタリングは、ハブ部材に装着され、このハブ部材が軸受部材を介して固定軸に回転可能に取付けられることによって掘削用のディスクカッタが構成される。したがって、この楔状湾曲刃を有する破砕チップの存在によって、玉石、岩盤などの掘削作業における破砕機能が高められ、良好な掘削が行なえるものである。なお、このディスクカッタは、ハブ部材を省略して、カッタリングが軸受部材に直接取付けられるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタについて、その一実施例につき図を参照しながら説明する。
【0010】
図1及び図2は、本発明の掘削用のカッタリング1を示す図で、リング本体2には、中心取付け穴3が設けられ、その外周部分には、一対の傾斜面4によりV突起部分5が構成されている。そして、このV突起部分5には、周方向に沿って超硬合金からなる板状の破砕チップ6が断続又は連続で複数個取付けられる。なお、破砕チップ6が断続的に配置される場合は、図2で示されるように隣接する楔状湾曲刃7の接線8がリング本体2に接しないように適度なクリアランス量cの確保が必要である。
【0011】
前記破砕チップ6は、玉石、岩盤などに対する破砕効果を改善するため楔状湾曲刃7が形成され、リング本体2の端面視では、V突起部分5から突出量δ1 をもって取付けられている。この突出量δ1は、破砕効果から一般的には12mm以下で設定され、例えば約10mm前後で設定される。また、楔状湾曲刃7は、図示の場合、稜線部分の両端7a,7aがリング本体2のV突起部分5に位置して膨出する。したがって、この稜線部分の曲率は、一般的には、円弧状として形成されるため、その設定量は、逆数である曲率半径R1により、例えばR1=10mmと表示される。
【0012】
また、楔状湾曲刃7は、楔角θ1が破砕機能及び刃先強度から通常60°〜150°好ましくは80°〜120°に設定される。これは、60°未満では、刃先強度が弱くなり、また150°を越えると破砕機能が低下するからである。
【0013】
このようなことから、破砕チップ6の形状は、通常、図3(a)〜(c)に示されるものが適用され、破砕チップ6のリング本体2への取付けは、図4(a)(b)に示されるようにろう付けによって行われる。
【0014】
さらに、楔状湾曲刃7の膨出形状については、図4(a)(b)及び図5(a)に示されるような曲線的な場合だけでなく、図5(b)〜(d)に示されるような直線部分を結んだ多角形状の場合にも適用される。なお、楔状湾曲刃7の曲線は、円弧、楕円、放物線などが適宜適用される。また、多角形状の曲率は、個々の曲率ではなく全体的な形状で曲率を捉えているものである。
【0015】
しかしながら、前述した楔状湾曲刃7は、その稜線部分の両端7a,7bがV突起部分5上に位置しているため、理論的には曲率の大きい場合に限られる。
【0016】
これに対し、図6(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)は、楔状湾曲刃7の曲率が大きい場合及び小さい場合にも適用できるようにしたものであり、その関係が曲率の逆数である曲率半径R1,R0で説示されている。ここで、R0は、頂角部分5の曲率半径である。なお、適用条件は、楔状湾曲刃7の両端7a,7bがリング本体2よりも上方に位置し、かつリング本体2への立上がり部分には、破砕機能から接続刃9を備えることが必要である。この場合、前記両端7a,7bの上方量δ0は、破砕機能から通常10mm以下に設定され、δ1は通常15mm以下で設定される。
【0017】
この接続刃9の形状については、図6(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)に示されるように楔状を呈する場合、図8(a)〜(c)に示されるように傾斜面状を呈する場合、図9(a)〜(c)に示されるように湾曲面状を呈する場合に適用される。
【0018】
また、前記破砕チップ6は、図示の場合、V突起部分5の稜線方向に沿って配置されているが、例えば図10(a)〜(d)で示されるような傾斜する取付け角をもって配置される場合にも適用できる。すなわち、図10(a)では、破砕チップ6の取付け角をV突起部分5の稜線方向に対して傾斜させ、図10(b)では、取付け角0°のものと交互配置したものである。また図10(c)では、右左に傾斜する取付け角を有する破砕チップ6を交互に配置し、図10(d)では、右、左及び中央に分けた千鳥状の配置にしたものである。
【0019】
図11は、連続配置の例であるが、破砕チップ6の取付けにあたって、その一部が破砕補完チップ10に置換されているものである。この場合、破砕補完チップ10は、図12で示されるように、リング本体2からの突出量δ2が破砕チップ6の突出量δ1よりも小さいものであり、その置換数は、破砕機能の役割から破砕チップ6よりも少数個又は同数個である。図示の場合では、破砕チップ6の曲率半径R1を10mm,突出量δ1を10mmとし、破砕補完チップ10の曲率半径R2を5mm,突出量δ2を5mmとしたものである。そして、この破砕補完チップ10は、破砕チップ6の破砕機能を補助するものであり、また掘削作業中に破砕チップ6が破損した場合などでは、破砕機能の極端な低下を防止する。
【0020】
なお、前述した破砕チップ6は、楔状湾曲刃7の楔角θ1が単純な一段形式になっているが、図13のように楔角θ2を有する2段形式にしてもよい。これは、特に楔角θ1を尖鋭にしたときに、楔角θ2の存在により強度を確保するためである。そして、楔状湾曲刃7の楔角θ2は、楔角θ1よりも小さく、通常40°〜120°の範囲内好ましくは50°〜90°の範囲内で設定される。
【0021】
図14〜図16(a)(b)は、図1及び図2の実施例に対する変形例を示した掘削用のカッタリング1で、同一部分には、同一符号を付したものである。前述した実施例との相違点は、V字を構成する傾斜面4に補助的な耐摩耗チップ11が備えられていることにある。図示の場合、耐摩耗チップ11は、その形状が長方形板状を呈しているが、例えば円柱状のものでもよく、また前記傾斜面4に対して、図20(a)に示されるように傾斜面4と同一平面上にある場合、図20(b)に示されるように傾斜面4よりも幾分突出する場合がある。したがって、これらを考慮すれば、耐摩耗チップ11の突出量については、掘削層等の掘削条件により0〜2mm程度の範囲内で選択される。
【0022】
さらに、図17及び図18は、本発明の掘削用カッタリング1の別の実施例を示すもので、リング本体2のV字突起部分5には、円柱状をなす圧砕チップ13が傾斜面4に跨がって取付けられ、傾斜面4には、楔状湾曲刃7を有する破砕チップ6が取付けられるようにしたものである。この場合、楔状湾曲刃7は、前述したようにリング本体2から突出量δ1をもって取付けられる。
【0023】
また、本発明の掘削用のディスクカッタ20は、図1及び図2で示される前記カッタリング1が、例えば図19及び図20に示されるようにハブ部材21に装着されることにより構成される。なお、カッタリング1の装着は、例えば、締付けリング22の利用により行われるが、この締付けリング22は、分割された状態で取付け溝23内に嵌め込まれ、その後溶接などによって一体化される。そして、ハブ部材21は、軸受け部材24、シ−ル部材25などを介して両端支持の固定軸26に回転可能に取付けられる。なお、図示の場合、固定軸26は、その両端には、コ字状ブロックを呈するサドル(図示せず)に支持される角柱状の固定ブロック27がボルト28によって取付けられるようになっている。また、図17及び図18で示されるカッタリング1は、図21で示されるように前述した取付け構成で取付けられる。しかし、前述した円錐コロ軸受部材24による取付け構成に限らず、例えば実公平2−34317号公報などで開示されているように固定ブッシュの内側のラジアルローラ及び固定軸の中央フランジと固定ブッシュとの間のスラストローラによる場合、実開昭61−80884号公報などで開示されているように、ラジアルローラ及びボールによる場合など掘削条件に合せて適宜選択できる。
【0024】
さらに、掘削用のディスクカッタ20は、カッタリング1が1個取付けられる場合だけでなく、複数個例えば、図22に示されるように刃先径が等しく、破砕チップ6の位置を互いにずらした2連の場合、或いは図23に示されるように刃先径が異なり、破砕チップ6の位置を互いにずらした3連の場合にも適用される。なお、これらの場合は、カッタリング1は、それぞれ別体形式としているが、一体形式で構成してもさしつかえない。また、リング本体2に対する破砕チップ6の取付けは、図10(a)〜(d)で例示された配列などを適宜組合せることができるものである。
【0025】
また、図24及び図25は、本発明の掘削用のディスクカッタ20における他の実施例を示したもので、カッタリング1の外周形状及び刃先構成が変更されたものである。
【0026】
すなわち、カッタリング1の外周形状は、リング本体2には、V突起部分5だけでなく、その両脇に円筒部分12を連設したものである。
【0027】
また、カッタリング1の刃先構成は、V突起部分5には、超硬合金からなる圧砕チップ13が傾斜面4を跨がるように植え込まれ、その露出部分が傾斜面4と同一平面上にあるよう構成されるものである。したがって、この圧砕チップ13は、断面形状でみれば、円柱の露出端が楔状を呈するようになっているものである。なお、図示の圧砕チップ13は、断続的な配置の一般例であり、連続配置を選択する場合では、例えば実開昭58−1695号公報、特公平5−72516号公報などに開示されているような扇形状片からなる圧砕チップ13を利用すればよい。これに対し、円筒部分12には、破砕機能の促進から、前述した楔状湾曲刃7を有する破砕チップ6が取付けられる。
【0028】
なお、このカッタリング1のリング本体2は、図24及び図25にみられるように、一体形式であるが、図26及び図27(a)〜(c)のように、中央カッタリング1a及びサイドカッタリング1bに分割して、組合せ形式のカッタリング1を構成することもできる。この場合、組合せ形式のカッタリング1は、ハブ部材21への組込みにあたって、図示しないキ−及びキ−溝などの手段によって連結されることが好ましい。また、中央カッタリング1aは、V突起部分5に圧砕チップ12を取付けているものが示されているが、破砕チップ6を取付ける構成にしても差し支えない。
【0029】
図28は、他の実施例におけるカッタリング及びディスクカッタを示すもので、リング本体2がハブ部材21を介さずに軸受部材24に直接取付けられているものである。この場合の刃先構成は、図24及び図25の場合と同様であり、V突起部分5には、圧砕チップ13が取付けられ、円筒部分12には、破砕チップ6が取付けられている。
【0030】
さらに、図29は、別の実施例におけるカッタリング1及びディスクカッタ20示すものであり、図21の構成に加えて2列配置の破砕チップ6を備えたサイドカッタリング1bが取付けられるようにしたものである。なお、リング本体2のV突起部分5に取付けられた圧砕チップ13については、当然のことながら破砕チップ6に置換してもよい。そして、この形式のディスクカッタ20は、破砕機能を高めて、掘削帯幅を増加させる配慮から適用したものである。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、掘削用のカッタリング1には、楔状湾曲刃7を備えた破砕チップ6が設けられることから、従来の圧砕チップ9のみのカッタリングに比較して破砕機能が高められるという利点を有する。
【0032】
また、本発明の掘削用のカッタリング1を固定軸26に軸受部材24を介して回転可能に取付けて掘削用のディスクカッタ20を構成するようにすれば、破砕チップ6の破砕機能から、従来のディスクカッタでは、破砕できなかった玉石、礫、さらには岩盤などを掘削できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明掘削用のカッタリングの一実施例を示す正面図。
【図2】図1に対する側面図。
【図3】破砕チップを例示する説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図4】破砕チップの取付け例を示す説明図で、(a)は一部正面図、(b)は一部側面図。
【図5】破砕チップの別の取付け例を示す図で、(a)〜(d)はそれぞれ一部正面図。
【図6】別形式の破砕チップの取付け例を示す説明図で、(a)は一部正面図、(b)は一部側面図、(c)は一部平面図。
【図7】他の形式の破砕チップの取付け例を示す説明図で、(a)は一部正面図、(b)は一部側面図、(c)は一部平面図。
【図8】さらに別形式の破砕チップの取付け例を示す説明図で、(a)は一部正面図、(b)は一部側面図、(c)は一部平面図。
【図9】さらに他の形式の破砕チップの取付け例を示す説明図で、(a)は一部正面図、(b)は一部側面図、(c)は一部平面図。
【図10】本発明掘削用のカッタリングにおける破砕チップの配列を変更した説明図で、(a)〜(d)はそれぞれ要部の一部展開図。
【図11】本発明掘削用のカッタリングにおける破砕チップの配列をさらに変更した例を示す側面図。
【図12】図11の破砕チップ及び破砕補完チップの関係を示す一部端面図。
【図13】破砕チップにおける楔角の変形例を示す取付け状態の説明図。
【図14】本発明掘削用のカッタリングにおける他の実施例を示す正面図。
【図15】図14に対する側面図。
【図16】耐摩耗チップの関係を示す図で、(a)及び(b)は図19のA−A線に沿って得られる一部断面図。
【図17】本発明掘削用カッタリングの他の実施例における正面図。
【図18】図17の側面図
【図19】本発明の掘削用のディスクカッタにおける一実施例を示す上部を断面した正面図。
【図20】図19の側面図。
【図21】本発明の掘削用ディスクカッタにおける他の実施例を示す上部を断面した正面図
【図22】本発明の掘削用のディスクカッタにおける別の実施例を示す正面図。
【図23】本発明の掘削用のディスクカッタにおける別の実施例を示す正面図。
【図24】本発明の掘削用のディスクカッタにおけるさらに他の実施例を示す上部を断面した正面図。
【図25】図24の側面図。
【図26】本発明の掘削用のディスクカッタにおけるさらに別の実施例を示す上部を断面した正面図。
【図27】図23に組込まれた組合せカッタリングを示す図で、(a)は中央カッタリングを示す正面図、(b)及び(c)はそれぞれサイドカッタリングを示す正面図。
【図28】本発明の掘削用のディスクカッタにおけるさらに別の実施例を示す上部を断面した正面図。
【図29】本発明の掘削用のディスクカッタにおけるさらに他の実施例を示す正面図。
【符号の説明】
l カッタリング
1a中央カッタリング
1bサイドカッタリング
2 リング本体
3 中心取付け穴
4 傾斜面
5 V突起部分
6 破砕チップ
7 楔状湾曲刃
8 接線
9 接続刃
10 破砕補完チップ
11 耐摩耗チップ
12 円筒部分
13 圧砕チップ
20 ディスクカッタ
21 ハブ部材
22 締付けリング
23 取付け溝
24 軸受部材
25 シ−ル部材
26 固定軸
27 固定ブロック
28 ボルト
Claims (18)
- 取付け中心穴3を有するリング本体2に形成された少なくとも一個のV突起部分5には、周方向に沿って複数個の板状をなす破砕チップ6が備えられるようにした掘削用のカッタリングであって、
前記破砕チップ6は、リング本体2の端面視では、リング本体2から膨出する楔状湾曲刃7が突出量δ1をもってリング本体2に取付けられていることを特徴とする掘削用のカッタリング。 - 請求項1に記載されたリング本体2の形状を有し、そのV突起部分5には、両側の傾斜面4に跨がるようにしてほぼ同一平面上に位置する圧砕チップ12が取付けられ、残りの傾斜面4の下り部分には、破砕チップ6が取付けられるようにした請求項1記載の掘削用のカッタリング。
- 請求項1に記載されたリング本体2の外周部分は、中央のV突起部分5及び両脇の円筒部分12がそれぞれ連設された形状に構成され、しかもV突起部分5には、両側の傾斜面4に跨がるようにしてほぼ同一平面上に位置する圧破チップ13が取付けられ、また円筒部分12には、破砕チップ6が取付けられるようにした請求項1記載の掘削用のカッタリング。
- 請求項3に記載されたリング本体2の形状を有し、V突起部分5及び円筒部分12には、破砕チップ6がそれぞれ取付けられるようにした請求項3記載の掘削用のカッタリング。
- 破砕チップ6の楔状湾曲刃7は、その楔角θ1が60°〜150°の範囲内で設定されている請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の掘削用のカッタリング。
- リング本体2のV突起部分5を構成する傾斜面4には、耐摩耗チップ11が取付けられている請求項1又は請求項4記載の掘削用のカッタリング。
- 請求項3に記載されたリング本体2の形状を有し、V突起部分5及び円筒部分12がそれぞれ分割され、これらのV突起部分5及び円筒部分12が連結されることにより組合せ形式のカッタリングを構成している請求項3又は請求項4記載の掘削用のカッタリング。
- 請求項7に記載された円筒部分12には、破砕チップ6が備えられ、サイドカッタリング1bを構成している請求項7記載の掘削用のカッタリング。
- 破砕チップ6の楔状湾曲刃7は、その両端7a,7bがリング本体2よりも幾分上方にあって、リング本体2からの立上がり部分には、楔状、傾斜面状、湾曲面状の接続刃9がそれぞれ形成されている請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の掘削用のカッタリング。
- 破砕チップ6は、そのうちの一部が突出量δ1よりも小さな突出量δ2を有する破砕補完チップ10に置き換えられている請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の掘削用のカッタリング。
- 固定軸26の中央外周部分には、軸受部材24を介して回転可能で、しかも1個又は2個以上のカッタリング1を装着したハブ部材21が取付けられるようになっており、また前記カッタリング1のリング本体2には、V突起部分5が少なくとも形成され、しかもこのV突起部分5には、板状の破砕チップ6が備えられるようにした掘削用のディスクカッタであって、
前記破砕チップ6は、カッタリング1の端面視で、リング本体2から膨出する楔状湾曲刃7が突出量δ1をもってリング本体2に取付けられていることを特徴とする掘削用のディスクカッタ。 - 請求項11に記載されたカッタリング1は、V突起部分5には、両側の傾斜面4に跨がるようにしてほぼ同一面上に位置する圧砕チップ12が取付けられ、残りの傾斜面4の下り部分には、破砕チップ6が取付けられるようにした請求項11記載の掘削用ディスクカッタ。
- 請求項11に記載されたリング本体2の外周部分は、V突起部分5及び両脇の円筒部分12を有する連設形状に構成され、しかもV突起部分5には、両側の傾斜面4に跨がるようにしてほぼ同一面上に位置する圧破チップ13が取付けられ、また円筒部分12には、破砕チップ6が備えられるようにした請求項12記載の掘削用のディスクカッタ。
- 請求項13に記載されたリング本体2の形状を有し、V突起部分5及び円筒部分12には、破砕チップ6がそれぞれ取付けられるようにした請求項13記載の掘削用のディスクカッタ。
- 請求項13に記載されたリング本体2は、V突起部分5及び円筒部分12がそれぞれ別体で形成され、それぞれが連結される組合せ形式のカッタリング1を構成している請求項13又は請求項14記載の掘削用のディスクカッタ。
- 破砕チップ6の楔状湾曲刃7は、その両端7a,7bがリング本体2よりも幾分上方にあって、リング本体2からの立上がり部分には、楔状、傾斜面状、湾曲面状の接続刃9がそれぞれ形成されている請求項12〜請求項15のいずれか1項記載の掘削用のディスクカッタ
- 破砕チップ6は、そのうちの一部が突出量δ1よりも小さな突出量δ2を有する破砕補完チップ10に置き換えられている請求項11〜請求項16のいずれか1項記載の掘削用のディスクカッタ。
- 請求項11に記載されたカッタリング1は、ハブ部材21がなく軸受部材24に直接回転可能に取付けられている請求項11〜請求項17のいずれか1項記載の掘削用のディスクカッタ。
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JPH11229742A (ja) | 1999-08-24 |
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