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JPH11218730A - Stn液晶ディスプレイ - Google Patents

Stn液晶ディスプレイ

Info

Publication number
JPH11218730A
JPH11218730A JP10283173A JP28317398A JPH11218730A JP H11218730 A JPH11218730 A JP H11218730A JP 10283173 A JP10283173 A JP 10283173A JP 28317398 A JP28317398 A JP 28317398A JP H11218730 A JPH11218730 A JP H11218730A
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JP
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formula
liquid crystal
compounds
compound
component
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Application number
JP10283173A
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English (en)
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JP4540139B2 (ja
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Harald Dr Hirschmann
ハラルド・ヒルシュマン
Sven Schuepfer
スヴェン・シュップファー
Volker Reiffenrath
フォルカー・ライフェンラート
Sabine Schoen
サビーネ・シェーン
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Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
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Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JPH11218730A publication Critical patent/JPH11218730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4540139B2 publication Critical patent/JP4540139B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/42Mixtures of liquid crystal compounds covered by two or more of the preceding groups C09K19/06 - C09K19/40
    • C09K19/46Mixtures of liquid crystal compounds covered by two or more of the preceding groups C09K19/06 - C09K19/40 containing esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/02Liquid crystal materials characterised by optical, electrical or physical properties of the components, in general
    • C09K19/0208Twisted Nematic (T.N.); Super Twisted Nematic (S.T.N.); Optical Mode Interference (O.M.I.)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2323/00Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 短い応答時間と良好な急峻性及び角度依存性
を有するSTNディスプレイ、と用ネマティック液晶混合
物を提供する。 【解決手段】フレームと共にセルを形成する2枚のキャ
リア板、セル中の正の誘電異方性のネマティック液晶混
合物、キャリア板内側で配向膜を有する電極層、キャリ
ア板と板表面上の分子長軸とのチルト角1〜30°、配向
膜から配向膜へのセル中の液晶混合物のねじれ角100〜6
00°及び a)誘電異方性>+1.5の1以上の液晶成分A20〜95重量
%; b)誘電異方性−1.5〜+1.5の1以上の液晶成分B5〜80重
量%; c)誘電異方性<−1.5の1以上の液晶成分D0〜20重量%; d)層厚みとカイラルネマティック液晶混合物の自然ピッ
チとの比約0.2〜1.3の光学活性成分C、からなる液晶混
合物を有し、液晶混合物が1以上の一般式IA、例えば一
般式IA1の化合物; (Ra及びRbは独立してC1〜5の直鎖アルキルである)およ
び1以上の一般式IB、例えば一般式IB1の化合物; (R3はC2〜7のIE−アルケニル又は3E−アルケニル、R4
はC1〜12のアルキル、アルコキシ、アルケニル又はア
ルケニルオキシである。)を含有するスーパーツイスト
液晶ディスプレイ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格別に短い応答時
間と良好な急峻性及び角度依存性を有するスーパーツイ
ストネマティック液晶ディスプレイ、略してSTNディス
プレイに関し、そしてそこで使用される新規なネマティ
ック液晶混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】STNディスプレイは、例えばEP 0,131,21
6 B1;DE 3,423,993 A1;EP 0,098,070 A2; M. Schadt
及び F. Leenhouts, 17th Freiburg Conference on Li
quid Crystals (8. ?10. 04. 87); K. Kawasaki et a
l., SID 87 Digest 391 (20. 6); M. Schadt 及び F.
Leenhouts, SID 87 Digest 327 (20. 1); K. Katoh et
al., Japanese Journal of Applied Physics, Vol. 26,
No. 11, L 1784-L 1786(1987); F. Leenhouts et a
l., Appl. Phys. Lett. 50 (21), 1468 (1987);H. A.
van Sprang 及び H. G. Koopman, J. Appl. Phys. 62
(5), 1734 (1987); T. J. Scheffer 及び J. Nehring,
Appl. Phys. Lett. 45 (10), 1021 (1984); M. Schad
t 及び F. Leenhouts, Appl. Phys. Lett. 50 (5), 236
(1987) 及び E. P. Raynes, Mol. Cryst. Liq. Cryst.
Letters, Vol. 4 (1), pp. 1-8 (1986)より公知であ
る。ここでSTNディスプレイという語は、例えばWaters
らのディスプレイ素子(C. M. Waters et al., Proc. So
c. Inf. Disp. (New York) (1985) (3rd Intern. Displ
ay Conference, Kobe, Japan), STN液晶ディスプレイ
(DE-A 3,503,259), SBE液晶ディスプレイ(T. J. Scheff
er 及び J. Nehring, Appl. Phys. Lett. 45(10), 1021
(1984), OMI液晶ディスプレイ(M. Schadt 及び F. Lee
nhouts, Appl. Phys. Lett. 50 (5), 236 (1987), DST
液晶ディスプレイ (EP-A 0,246,842)又はBW-STNディス
プレイ (K. Kawasaki et al.,SID 87 Digest 391 (20.
6)のような160°と360°の間のねじれ角を有する比較的
高度にツイストしたいかなるディスプレイ素子をも包含
する。
【0003】標準的なTNディスプレイと比較して、この
種のSTNディスプレイは、極めて良好な電気光学的特性
曲線の急峻性により、これに関連して、極めて低いコン
トラストの角度依存性により特徴付けられる。特に興味
深いものは、特に比較的低い温度で、顕著に短い応答時
間を有するSTNディスプレイである。短い応答時間を達
成するために、液晶混合物の回転粘度は、ほとんどの場
合、比較的高蒸気圧のモノトロピック添加物を使用し
て、従来最適化されてきた。しかしながら、達成された
応答時間は、全ての製品に適したものではなかった。
【0004】STNディスプレイで、急峻な電気光学的特
性を達成するためには、液晶混合物は比較的高いK33/K
11値及び比較的小さなΔε/ε値を有さねばならな
い。
【0005】コントラストの最適化及び切り替え時間の
最適化を除き、さらなる重要な要求; 1.幅広いd/pウインドウ、 2.高い化学的長時間安定性、 3.高い電気抵抗、 4.しきい値電圧の低い周波数依存性と低い温度依存性 が、この種の混合物には存在する。
【0006】達成されたパラメーターの組み合わせは、
特に高マルチプレックスに関して適さないばかりか、低
マルチプレックス及び中マルチプレックス(1/400)でも
STNディスプレイに適さない。これはひとつにはさまざ
まな要求が、相反する方向で材料パラメーターにより影
響を受けるからである。従って、顕著に短い切り替え時
間、と同時に、上記の要求を満たす、広域な使用温度、
特性曲線の高急峻性、良好なコントラストの角度依存性
を有する、特に高解像度ディスプレイ(XGA)に対する需
要が、引き続き大いに存在する。
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の不都合が全くないか、わずかしかない、そして同時に
短い切り替え時間を有するSTNディスプレイを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】式IAの化合物;
【化20】 (式中Raは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキシであり、
bは、炭素原子1個から5個を有するアルキル又はアル
コキシであり、Zは、−COO−、−CH2CH2−又は単結合で
あり、そしてLa、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lg及びLhは、そ
れぞれ互いに独立して、H又はFであり、ただし、(a)
La、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lg及びLh基の少なくとも1つ
はF、及び(b)1,4−フェニレン環が、環1つあたり最大2
つのフッ素原子を有する)を含有し、そして成分Bが、式
IBの化合物;
【化21】 (式中R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル基
であり、R4は、Raと同義であり、そしてcは、0又は1で
ある)を少なくとも1つ含有するネマティック液晶混合
物の使用により、この課題が解決できることを今回見出
した。
【0008】式IAの化合物の使用により、特にカラー反
射型STNディスプレイに好適な、高い光学異方性Δnを有
する本発明による液晶混合物を得ることができる。式IA
及び式IBの化合物を、本発明のSTNディスプレイのため
の混合物中で使用すると、特に、顕著に速い切り替え時
間が得られる。さらに、本発明による混合物は、以下の
有利な物性を特徴とする; − 低粘度を有し、 − しきい値電圧及び動作電圧の低い温度依存性を有
し、 − ディスプレイにおいて低い温度での長い使用時間が
得られる。 従って、本発明は、 − フレームと共にセルを形成する、2枚のキャリア
板、 − セル中に存在する正の誘電異方性のネマティック
液晶混合物、 − キャリア板の内側で配向膜を有する電極層、 − キャリア板表面上の分子長軸とキャリア板との間
でなす1°から30°のチルト角、 − 配向膜から配向膜への、セル中の液晶混合物のね
じれ角が100°から600°の大きさ、及び − a)+1.5より大きな誘電異方性を有する1又は2以
上の化合物からなる液晶成分Aを20重量%から95重量
%; b)−1.5から+1.5の間の誘電異方性を有する1又は2以上
の化合物からなる液晶成分Bを5重量%から80重量%; c)−1.5より小さな誘電異方性を有する1又は2以上の化
合物からなる液晶成分Dを0重量%から20重量%;そして d)層の厚み(キャリア板の間隔)とカイラルネマティッ
ク液晶混合物の自然ピッチとの間の比率が約0.2から1.3
である量の光学的に活性な成分C、からなる液晶混合物
を有するスーパーツイスト液晶ディスプレイであって、
液晶混合物が、少なくとも1つの式IAの化合物;
【化22】 (式中Raは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキシであり、
bは、炭素原子1個から5個を有するアルキル又はアル
コキシであり、Zは、−COO−、−CH2CH2−又は単結合で
あり、そしてLa、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lg及びLhは、そ
れぞれ互いに独立して、H又はFであり、ただし、(a)
La、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lg及びLh基の少なくとも1つ
はF、及び(b) 1,4−フェニレン環が、環1つあたり最大2
つのフッ素原子を有する)を含有し、そして成分Bが、少
なくとも1つの式IBの化合物;
【化23】 (式中R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル基
であり、R4は、Raと同義であり、そしてcは、0又は1で
ある)を含有することを特徴とする。
【0009】本発明は、STNディスプレイで使用するた
めの液晶混合物にも関する。好適な式IAの化合物は、Z
が単結合である化合物である。特に好適な式IAの化合物
は、Zが単結合であり、1,4−フェニレン基の1つが
【化24】 である化合物である。式IAの特に好適な化合物のうち付
属式IA1から付属式IA15の化合物;
【0010】
【化25】
【0011】
【化26】 が、特に好適である。式IA1から式IA15の化合物のう
ち、式IA1から式IA12の化合物がもっとも好適である。R
a及びRbは、好ましくは炭素原子1個から5個を有する直
鎖アルキルであり、さらに炭素原子1個から5個を有する
直鎖アルコキシ基である。
【0012】式IBは、以下の化合物;
【化27】 (式中R3及びR4は、上記の意味を有する)を包含する。
好適なものは、R3が炭素原子2個から7個を有する1E−ア
ルケニル又は3E−アルケニルである式IB1及び式IB2の化
合物である。
【0013】式IB1の特に好適な化合物は、付属式IB1-1
から付属式IB1-5の化合物;
【化28】 (式中、R3a及びR4aは、それぞれ互いに独立して、H、CH
3、C2H5又はn−C3H7であり、そしてR4bは、炭素原子1個
から8個を有するn−アルキルである)である。
【0014】式IB-2の特に好適な化合物は、付属式IB2-
1及び付属式IB2-2の化合物;
【化29】 (式中、R3a及びR4bは、式IB1-1から式IB1-5の化合物で
定義の意味を有する)である。特に好適なものは、成分
Bが式IB1-4、式IB2-1及び式IB2-2から選択される化合物
を少なくとも1つ含有する本発明による液晶ディスプレ
イである。
【0015】好適な液晶混合物は、成分Aの化合物を1又
は2以上、好ましくは25重量%から95重量%を、もっと
も好ましくは30重量%から90重量%を含有する。特に好
適な態様では、本発明による液晶混合物は、好ましくは
25重量%から80重量%、特に好ましくは25重量%から70
重量%、そしてもっとも好ましくは30重量%から60重量
%の成分Aの化合物を1又は2以上含有する。さらに格別
に好適な態様では、本発明による液晶混合物は、好まし
くは60重量%から95重量%、特に好ましくは70重量%か
ら95重量%、もっとも好ましくは80重量%から90重量%
成分Aの化合物を1又は2以上を含有する。
【0016】成分Aは、好ましくは式II及び/又は式III
の化合物;
【化30】 (式中炭素原子1個から12個を有するアルキル、アルコキ
シ又はアルケニル基であり、1又は2以上の隣接しないCH
2基は、O原子が互いに直接結合しないように、−O−、
−CH=CH−、−CO−、−OCO−又は−COO−により置換さ
れてもよく、
【化31】 は、それぞれ互いに独立して、
【化32】 であり、L1からL6は、それぞれ互いに独立して、H又はF
であり、Z1は、−COO−、−CH2CH2−又は単結合であ
り、Z2は、−CH2CH2−、−COO−、−C≡C−又は単結合
であり、Qは、−CF2−、−CHF−、−CH2−、−OCF2−、
−OCHF−、−OCH2−又は単結合であり、Yは、F又はClで
あり、aは、1又は2であり、bは、0又は1である)を含有
する。
【0017】式IIの好適な化合物は、付属式IIaから付
属式IIh;
【化33】 (式中、R、L1、L2及びL5は、上記の意味を有する)で表
される。
【0018】式IIaから式IIhの化合物のうち、好適なも
のは、式IIa、式IIb、式IIc及び式IIfの化合物である。
特に好適なものは、以下の付属式の化合物;
【化34】 (式中、Rは、上記の意味を有する)を1又は2以上含有す
る混合物である。
【0019】特に好適な態様では、成分Aは、式AIから
式AIVの化合物;
【化35】 (式中、Rは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
アルコキシ又はアルケニル基であり、1又は2以上の隣接
しないCH2基が、O原子が互いに直接結合しないという条
件で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−又は−COO
−により置き換えられていてもよく、
【化36】 及びQ1は、それぞれ互いに独立して
【化37】 であり、Z3は、
【化38】 −CH2CH2−、−COO−、−O−CO−又は単結合である)を
さらに含有する。
【0020】本発明による混合物は、好ましくは高い透
明点を有する極性化合物及び化合物AIV1から化合物AIV
4;
【化39】 からなる群から選択される化合物を1又は2以上含有す
る。
【0021】化合物AIV1から化合物AIV4において、1,4
−フェニレン基は、1又は2以上のフッ素原子によりラテ
ラルに置換されてもよい。好適なこの種の化合物は、式
AIV1-1、式AIV1-2及び式AIV1-3の化合物である;
【化40】 式AIV1から式AIV4の化合物を含有する本発明による混合
物では、これらの化合物の割合は、好ましくは約2%か
ら25%である。
【0022】式IIIの好適な化合物は、付属式IIIaから
付属式IIIv;
【化41】
【0023】
【化42】
【0024】
【化43】
【0025】
【化44】 (式中、Rは上記の意味を有し、そしてL3及びL4は、互い
に独立して、H又はFである)により表される。
【0026】式IIIaから式IIIvの化合物のうち、好適な
ものは、特にL3がFである化合物、さらにL3及びL4がFで
ある化合物である。好適な混合物は、式IA及び式IBの1
又は2以上の化合物に加え式IIa、式IIb、式IIc、式II
f、式IIIb、式IIId、式IIIf、式IIIh、式IIIi、式IIIs
又は式IIIuの化合物を、1、2、3又は4以上含有し、好ま
しくは式IIIb、式IIId、式IIIh又は式IIIuの化合物を1
又は2以上及び式IAと式IBの化合物を1、2、3、又は4又
は式IIa、式IIb及び/又は式IIcの化合物を1、2、3、4
又は5含有する。
【0027】好適な本明細書中に記載の式II及び式III
の化合物について、R、R1及びR2は断りがなければ、好
ましくは直鎖アルキル、直鎖アルケニル又は直鎖アルコ
キシであり、特に炭素原子1個から12個を有するアルキ
ル、特に炭素原子1個から7個を有するアルキルである。
さらに好適なものは、付属式IIIb1;
【化45】 (式中、Rは、式IIIの意味を有し、そして好ましくは炭
素原子1個から7個を有するアルキル又は炭素原子2個か
ら7個を有するアルケニル、特に炭素原子2個から7個を
有する1E−又は3E−アルケニルである)を1又は2以上含
有する混合物である。式IIIb1の化合物では、Rは、特に
好ましくはビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、3
−ブテニル、3E−ペンテニル、特にビニルである。
【0028】例えば式II及び式IIIの化合物又はそれら
の付属式の化合物の個々の化合物は、本発明によるSTN
ディスプレイで使用できる他の化合物も含め、それぞれ
公知であるか又は公知の化合物と同様にして調製するこ
とができる。
【0029】好適な液晶混合物は、成分Bの化合物を1又
は2以上、好ましくは5重量%から75重量%、特に好まし
くは10重量%から70重量%含有する。特に好適な態様で
は、本発明による液晶混合物は、成分Bの化合物を1又は
2以上、好ましくは25重量%から75重量%、特に好まし
くは35重量%から75重量%、最も好ましくは40重量%か
ら70重量%を含有する。さらに格別に好適な態様では、
本発明による液晶混合物は、成分Bの化合物を1又は2以
上、好ましくは5重量%から50重量%、特に好ましくは5
重量%から25重量%、最も好ましくは10重量%から25重
量%を含有する。成分Bの化合物は、特に低い回転粘度
γ1により特徴付けられる。
【0030】成分Bは、式IBの化合物1又は2以上に加え
て、好ましくは式IV1から式IV9の化合物;
【化46】
【0031】
【化47】 (式中、R1及びR2は、Rで定義の意味を有し、そして式IV
6の化合物は、式IBの化合物とは異なる)からなる群から
選択される化合物を1又は2以上含有する。
【0032】成分Bは、好ましくは式IV10から式IV24の
化合物;
【化48】
【0033】
【化49】 (式中、R1及びR2は、Rで定義の意味を有し、そして式IV
16の化合物は、式IBの化合物とは異なる)からなる群か
ら選択される化合物を1又は2以上さらに含有する。式IV
10から式IV19、式IV23及び式IV24の1,4−フェニレン基
は、それぞれ互いに独立して、フッ素により単置換又は
多置換されていてもよい。
【0034】特に好適なものは、式IV12a;
【化50】 (式中、R1#は、R3で定義の意味を有し、そしてR2#は、
炭素原子1個から4個を有する直鎖アルキルである)の化
合物を1又は2以上含有する化合物である。これらの化合
物で、R1#は、特に好ましくはビニル、1E−プロペニ
ル、1−ブテニル、2E−ブテニル、3−ブテニル、2E−ペ
ンテニル又は3E−ペンテニルである。R2#は、特に好ま
しくはメチル、エチル又はプロピル、特にメチル又はエ
チルである。さらに、好ましいものは、式IV12aの化合
物及び式中R3aが、H、CH3、C2H5又はn−C3H7であり、そ
してR4bは、炭素原子1個から8個を有するn−アルキルで
ある式IB2-1及び/又は式IB2-2の化合物を含有する混合
物である。
【0035】成分Bは、化合物IBに加えて、式IV25から
式IV31の化合物;
【化51】 (式中、R1及びR2は、Rで定義の意味を有し、そしてL
は、H又はFである)からなる群から選択される化合物
を、さらに1又は2以上含有する。式IV25から式IV31の化
合物の1,4−フェニレン基は、それぞれ互いに独立し
て、フッ素により単置換又は多置換されていてもよい。
【0036】特に好適なものは、R1がアルキル、そして
R2がそれぞれ炭素原子1個から7個を有するアルキル又は
アルコキシ、特にアルコキシである式IV25からIV31の化
合物である。さらに、好適なものは、LがFである式IV25
及び式IV31の化合物である。さらに、好適なものは、L
がHである式IV25の化合物を1又は2以上含有する液晶混
合物である。式IV1から式IV31の化合物で、R1及びR
2は、特に好ましくは炭素原子1個から12個を有する直鎖
アルキル又はアルコキシである。
【0037】成分Bは、式VI及び式VIIの化合物;
【化52】 (式中、CrH2r+1は、炭素原子9個までを有する直鎖アル
キル基である)からなる群から選択される化合物を1又は
2以上含有することができる。
【0038】さらに好適な態様では、成分Bは、式VIII
及び式IXの化合物;
【化53】 (式中、R1及びR2は、上記の意味を有し、そして式VIII
及び式IXの化合物は式IBの化合物とは異なる)を包含す
る群から選択される化合物をさらに1又は2以上含有す
る。さらに好適なものは、式Xから式XIVの化合物;
【化54】 (式中、Halは、F又はClであり、LはH又はF、そしてRは
上記の意味を有し、特にRが炭素原子1個から12個を有す
るアルキルである)の群から選択される化合物を少なく
とも1つ含有する液晶混合物である。
【0039】所望ならば、液晶混合物は、層の厚み(キ
ャリア板の間隔)とカイラルネマティック液晶混合物の
自然ピッチの間の割合が0.2より大きくなる量で、光学
的活性化成分Cを含有してもよい。この成分としては、
当業者は、任意に、例えばコレステリルノナノエート、
S−811(Merck KGaA, Darmstadt, Germanyより)及びCB15
(BDH, Poole, U. K. )のように、商業的に入手可能な多
数のカイラルドーパントを使用できる。ドーパントの選
択は、自体重要ではない。成分Cの化合物の割合は、好
ましくは0%から10%、特に0%から5%、特に好ましく
は0%から3%である。
【0040】好適な混合物は、好ましくは5重量%から7
0重量%及び特に好ましくは5重量%から65重量%の液晶
性トラン化合物を含有する。特に好適な態様では、本発
明による液晶混合物は、好ましくは5重量%から50重量
%、特に好ましくは5重量%から35重量%、及び最も好
ましくは5重量%から25重量%の液晶性トラン化合物を
含有する。他の特に好適な態様では、本発明による液晶
混合物は、好ましくは25重量%から70重量%、特に好ま
しくは40重量%から70重量%及び最も好ましくは50重量
%から70重量%の液晶性トラン化合物を含有する。液晶
性トラン化合物のより高い割合での使用により、小さい
層厚みで実質的に短い応答時間での動作が可能である。
式IAの化合物に加えて、液晶混合物中トラン化合物とし
ては、式T1から式T3の化合物;
【化55】 (式T1中の
【化56】 又は
【化57】 そして式T2中では、
【化58】 であり、dは、0又は1であり、L1からL6は、それぞれ互
いに独立して、H又はFであり、Qは、−CF2−、−CHF
−、−CH2−、−OCF2−、−OCHF−、−OCH2−又は単結
合であり、Yは、F又はClであり、Z4は、−CO−O−、−C
H2CH2−又は単結合、そしてR1及びR2は、上記の意味を
有する)からなるグループTから選択される。
【0041】好適な式T1の化合物は、付属式T1a及び付
属式T1bの化合物;
【化59】 (式中、R1は、上記の意味を有し、L1からL4は、それぞ
れ互いに独立して、H又はFであり、そしてQ-Yは、F、Cl
又はOCF3、特にF又はOCF3である)で表される。
【0042】好適な式T2の化合物は、付属式T2aから付
属式T2gの化合物;
【化60】 (式中、R1、R2及びZ4は、上記の意味を有し、そしてL1
からL6は、それぞれ互いに独立して、H又はFである)で
表される。
【0043】式T2aから式T2gの化合物のうち、好適なも
のは、式T2a、式T2b、式T2c、式T2d、式T2e1及び式T2e2
の化合物である。特に好適な式T2e1及び式T2e2の化合物
は、式中、のL1基からL4基の0、1個又は2個はFで、その
他がHであり、L1とL2又はL3とL4は、両方同時にFでな
く、L5とL6は、Hである。グループTからの化合物の割合
は、好ましくは0%から30%、特に好ましくは3%から30
%、格別には3%から25%である。
【0044】他の特に好適な態様では、本発明による混
合物は、好ましくは約5%から20%の少なくとも−1.5よ
り小さい誘電異方性Δεを有する化合物(成分D)を1又は
2以上含有する。成分Dは、好ましくは例えばDE-A 3,80
7,801、同 3,807,861、同 3,807,863、同 3,807,864又
は同 3,807,908のような母体要素2,3−ジフルオロ−1,4
−フェニレンを有する化合物を1又は2以上含有する。特
に好ましいものは、国際特許出願PCT/DE 88/00133によ
る母体要素を有するトラン類、特に式T2f及び式T2gであ
る。
【0045】成分Dの他の公知の化合物の例は、それぞ
れDE-A 3,231,707及びDE-A 3,407,013による母体要素;
【化61】 を有する2,3−ジシアノヒドロキノン誘導体類又はシク
ロヘキサン誘導体類である。
【0046】本発明による液晶混合物は、好ましくは式
B1Iから式B1IVの化合物;
【化62】 (式中、R1、R2及びZ4は、上記の意味を有し、
【化63】 であり、そして式B1IIIの化合物は、式IBの化合物とは
異なる)からなるグループB1から選択される化合物を1
又は2以上含有し、及び/又は式B2Iから式B2IIIの化合
物;
【化64】 (式中、Rは、上記の意味を有し、Z5は、−CH2CH2−、−
CO−O−又は単結合、Q2は、
【化65】 であり、アルキルは、炭素原子1個から9個を有するアル
キル基であり、Xは、CN又はFであり、そしてLは、H又は
Fである)からなるグループB2から選択される化合物を1
又は2以上含有し、
【0047】及び/又は式B3Iから式B3IIIの化合物;
【化66】 (式中、R1及びR2は、互いに独立して、上記の意味を有
し、Yは、F又はClであり、そして
【化67】 である)からなるグループB3から選択される化合物を少
なくとも1つ含有する。
【0048】グループB1からの化合物の割合は、好まし
くは10%から50%、特に15%から40%である。式B1III
及び式B1IVの化合物は、好適である。特に好適なグルー
プB1の化合物は、以下の付属式の化合物;
【化68】 (式中、R1aは、CH3−(CH2)p−、CH3−(CH2)p−O−、CH3
−(CH2)p−O−CH2−、トランス−H−(CH2)q−CH=CH−
(CH2CH2)s−又はトランス−H−(CH2)q−CH=CH−(CH2CH
2)s−CH2O−であり、R2aは、CH3−(CH2)p−であり、p
は、1、2、3又は4であり、qは、0、1、2又は3であり、
そしてsは、0又は1である)である。
【0049】上記の付属式B1IIIaから付属式B1IIIbの化
合物及び式IB1の化合物の組み合わせの割合は、好まし
くは約5%から45%、最も好ましくは約7%から35%であ
る。式B1IVaの化合物又は式B1IVの化合物の割合は、好
ましくは約5%から40%、最も好ましくは約10%から35
%である。特に好適な態様では、混合物は、式IB1及び
/又は式IB2の化合物と共に、式B1III及び式B1IVの化合
物を同時に含有し、グループB1からの成分の全体の割合
は保持される。式B1I及び/又は式B1IIIの化合物が存在
する場合は、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、好
ましくは炭素原子1個から7個を有するn−アルキルであ
り、式B1Iの化合物の場合は、炭素原子3個から7個を有
する(トランス)−n−アルケニルでもよい。Z4は、好ま
しくは単結合である。
【0050】さらに好適なものは、式B1IVの化合物;
(式中、
【化69】 であり、そしてR1及びR2が上記で定義の好適な意味の1
つを有し、そして好ましくは炭素原子1個から7個を有す
るn−アルキルである)を1又は2以上含有する本発明によ
る混合物である。いかなる場合でも、グループB1からの
成分の全体の割合は保持されている。
【0051】グループB2からの化合物の割合は、好まし
くは約5%から45%、特に5%から20%である。式B2Iか
ら式B2IIIの割合(好適幅)は、以下のとおりである:B2
I: 約5%から30%、好ましくは約5%から約15%、B
2II及びB2IIIの合計: 約5%から25%、好ましくは約10
%から20%である。
【0052】好適なグループB2からの化合物は、以下の
とおりである:
【化70】 (式中、R1、R2、L及びZ5は、上記の意味を有する) これらの化合物では、R1は、好ましくは炭素原子1個か
ら7個を有するn−アルキル又は炭素原子3個から7個を有
する(トランス)−n−アルケニルであり、Z5は、好まし
くは単結合であり、R2は、好ましくは上記Rで定義の好
適な意味を有するか又はフッ素であり、そしてLは、好
ましくはフッ素である。
【0053】本発明による混合物は、好ましくは式B2I
c、式B2IIa及び式B2IIIaからなる群から選択される化合
物を、全体の割合の約5%から35%で、1又は2以上含有
する。特に好適な態様では、本発明による混合物は、式
B2Ic、式B2IIa及び式B2IIIa(L=F)に加えて、さらに例
えば
【化71】 からなる群から選択される末端フッ素化化合物及び/又
【化72】 (R1は、好ましくは炭素原子1個から7個を有するn−アル
キル又は炭素原子3個から7個を有する(トランス)−n−
アルケニルであり、gは、1又は2であり、hは、0又は1で
あり、X0は、F、Cl、CF3、−OCF3−又は−OCHF2、そし
てLは、H又はFである)からなる群から選択される極性複
素環類を含有する。
【0054】全ての末端フッ素化化合物の全体の割合
は、好ましくは約5%から65%、特に約15%から40%で
ある。グループB3からの化合物の割合は、好ましくは約
5%から30%、最も好ましくは約10%から20%である。R
1は、好ましくはそれぞれ炭素原子1個から9個を有するn
−アルキル又はn−アルコキシである。しかしながら、
アルケニル又はアルケニルオキシ基を含む同様の化合物
を使用することもできる。式B3Iの化合物が好適であ
る。
【0055】Ra、Rb、R、R1、R2及びR4としての“アル
キル”及び“アルコキシ”という語は、直鎖又は分枝鎖
状アルキル及びアルコキシ基であり、Ra、R、R1、R2
びR4の場合は炭素原子1個から12個を有し、Rbの場合は
炭素原子1個から5個を有し、特に直鎖状アルキル及びア
ルコキシ基を包含する。特に好適なアルキル及びアルコ
キシ基は、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペ
ントキシ、ヘキソキシ又はヘプトキシ、さらにメチル、
オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、メ
トキシ、オクトキシ、ノノキシ、デコキシ、ウンデコキ
シ又はドデコキシである。
【0056】Ra、R、R1、R2、R3及びR4としての“アル
ケニル”という語は、直鎖又は分枝鎖状アルケニル基で
あり、Ra、R、R1、R2及びR4の場合は炭素原子2個から12
個を有し、R3の場合は炭素原子2個から7個を有し、特に
直鎖状アルケニル基を包含する。特に好適なアルケニル
基は、C2−C7−1E−アルケニル、C4−C7−3E−アルケニ
ル、C5−C7−4−アルケニル、C6−C7−5−アルケニル及
びC7−6−アルケニル、特にC2−C7−1E−アルケニル、C
4−C7−3E−アルケニル及びC5−C7−4−アルケニルであ
る。好適なアルケニル基の例は、ビニル、1E−プロペニ
ル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、
1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−
ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘ
キセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキ
セニル、6−ヘプテニル及びそれに類するものである。
一般に、炭素原子5個までを有するものが好適である。
【0057】Raとしての“アルケニルオキシ”という語
は、炭素原子2個から12個を有する直鎖及び分枝鎖状ア
ルケニルオキシ基、特に直鎖基を包含する。特にビニル
オキシ、プロプ−1−(prop-1-)又は−2−エニルオキ
シ、ブト−1−、−2−又は−3−エニルオキシ、ペント
−1−、−2−、−3−又は4−エニルオキシ、ヘキシ−1
−、−2−、−3−、−4−又は5−エニルオキシ、ヘプト
−1−、−2−、−3−、−4−、−5−又は−6−エニルオ
キシ、オクト−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6
−又は−7−エニルオキシ、ノン−1−、−2−、−3−、
−4−、−5−、−6−、−7−又は−8−エニルオキシ、
デク−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7
−、−8−又は−9−エニルオキシ、ウンデク−1−、−2
−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−、−8−、−9
−又は−10−エニルオキシ、又はドデク−1−、−2−、
−3−、−4−、−5−、−6−、−7−、−8−、−9−、
−10−又は−11−エニルオキシである。
【0058】本発明による混合物は、式IAと式IBの化合
物及び好ましくはグループB1、B2及びB3の少なくとも1
つからの化合物を含有する。それらは、好ましくは少な
くとも1つのグループB1からの化合物及び1又は2以上の
グループB2及び/又はグループB3からの化合物を含有す
る。好適な態様では、本発明による液晶媒体は、2、3、
4、5又は6の式IA及び式IBの化合物を、全混合物に対し
て、通常20重量%から70重量%、好ましくは40重量%か
ら70重量%の量で含有する。
【0059】本発明の液晶混合物中での式IAの化合物の
量は、全混合物に対して、好ましくは5重量%から60重
量%、特に好ましくは5重量%から55重量%、そして最
も好ましくは8重量%から55重量%である。本発明の液
晶混合物中での式IBの化合物の量は、全混合物に対し
て、好ましくは5重量%から60重量%、特に好ましくは5
重量%から55重量%、そして最も好ましくは8重量%か
ら55重量%である。
【0060】特に好適な態様では、本発明の液晶混合物
中での式IAの化合物の量は、全混合物に対して、好まし
くは5重量%から35重量%、特に好ましくは5重量%から
30重量%、そして最も好ましくは8重量%から25重量%
である。そのような特に好適な態様では、本発明の液晶
混合物中での式IBの化合物の量は、全混合物に対して、
好ましくは15重量%から65重量%、特に好ましくは30重
量%から60重量%、そして最も好ましくは35重量%から
55重量%である。さらに好適な態様では、本発明の液晶
混合物中での式IAの化合物の量は、全混合物に対して、
好ましくは20重量%から60重量%、特に好ましくは30重
量%から60重量%、そして最も好ましくは30重量%から
50重量%である。そのような特に好適な態様では、本発
明の液晶混合物中での式IBの化合物の量は、全混合物に
対して、好ましくは5重量%から50重量%、特に好まし
くは5重量%から30重量%、そして最も好ましくは8重量
%から20重量%である。
【0061】他の好適な態様では、混合物は、 − 以下の式の化合物1又は2以上を;
【化73】 (式中、R1、R2及びLは、成分Bの化合物で定義の好適な
意味を有する。液晶混合物中でのこれらの化合物の割合
は、好ましくは0%から45%、特に4%から30%であ
る); − 式IIIb、式IIId、式IIIf、式IIIh、式IIIi、式I
IIs及び式IIIuの化合物から選択される1又は2以上、特
に1、2、3又は4の化合物; − 式IIa1、式IIb1、式IIb2、式IIb3、式IIc1及び式
IIc2の化合物から選択される少なくとも2つの化合物(液
晶混合物中のこれらの化合物の割合は、好ましくは0%
から60%、特に10%から45%である); − 式T1、式T2、又は式T3の化合物を1又は2以上、特
に式T2a及び/又は式T2bの化合物を1又は2以上(液晶混
合物中のこれらの化合物は、好ましくは0%から25%、
特に1%から15%である);を含有する。
【0062】さらに格別な態様は、 − 式AI又は式AIIの化合物を少なくとも2つ、 − R又はR1が、トランス−アルケニル基又はトラン
ス−アルケノイルオキシ基である化合物を1又は2以上; − 以下の群から選択される化合物を1又は2以上;
【化74】 (式中R1及びR2は、成分Bの化合物で定義の好適な意味を
有し、そして式IV6の化合物は、式IBの化合物とは異な
る。上記化合物の1,4−フェニレン基はフッ素により置
換されていてもよい) − 式IV18及び式XVの化合物を1又は2以上;
【化75】 (式中、R、R1及びR2は、上記の意味を有する)を含有す
る液晶混合物に関する。
【0063】特に大きい層厚みを有するSTNディスプレ
イで使用の場合は、本発明による液晶混合物は、格別に
低い総合応答時間(ttotal=ton+toff)により特徴付けら
れる。低複合応答時間は、ラップトップのディスプレイ
として使用する場合、カーソル動作の滑らかな表示を得
るために、STNディスプレイにとって特に重要な特徴で
ある。
【0064】本発明によるSTNセルで使用される液晶混
合物は、Δε≧1の誘電的に正である。特に好適なもの
は、Δε≧3である液晶混合物であり、そして格別に好
適なものは、Δε≧5である液晶混合物である。さらに
好適なものは、光学異方性がΔn≧0.18、特に好ましく
はΔn≧0.23、特に好ましくはΔn≧0.25を有する液晶混
合物である。
【0065】本発明による液晶混合物は、有利なしきい
値電圧V(10,0,20)及び回転粘度γ1を有する。特定の光
路差d・Δnのため、層厚みdは、光学異方性Δnにより決
定される。特に比較的高いd・Δn値の場合、比較的高い
光学異方性を有する本発明による液晶混合物を使用する
ことが一般に好適である。この場合比較的小さなd値が
選択できるからであり、結果としてより有利な応答時間
を得ることができるからである。しかしながら、より小
さなΔn値を有する本発明による液晶混合物からなる本
発明による液晶ディスプレイでも有利な応答時間の値に
より特徴付けられる。
【0066】本発明による液晶混合物はさらに、電気光
学特性の急峻性の有利な値により特徴付けられ、そし
て、特に20℃より高い温度で、高マルチプレックス比
で、動作させることができる。これに加え、本発明によ
る液晶混合物は、高い安定性と有利な電気抵抗値及びし
きい値電圧の周波数依存性を示す。本発明による液晶デ
ィスプレイは、幅広い使用温度及び良好なコントラスト
の角度依存性を有する。
【0067】特に光学異方性Δn≧0.18を有する、本発
明による液晶混合物は、カラー反射型STNディスプレイ
での使用に特に好適である。本発明による液晶混合物を
含有するそのようなカラー反射型STNディスプレイはま
た、本発明の主題である。
【0068】偏光板、電極基板及び従来それぞれの場合
に、隣接する液晶分子の好適な配向(ディレクター)がそ
れぞれ互いに、電極から電極へ160°から720°の大きさ
で通常ねじれるように表面処理を行った電極からの本発
明による液晶ディスプレイ素子の構造は、この種のディ
スプレイ素子の通常のデザインである。通常のデザイン
という語は、ここでは非常に幅広く捉え、そしてSTNセ
ル、特にマトリクスディスプレイ素子及び付加的な磁石
を含有するディスプレイ素子においても、全ての改造及
び改良を包含するものとする。特に好適なものは反射型
ディスプレイ、特にカラー反射型ディスプレイとして動
作する本発明による液晶ディスプレイである。
【0069】2枚のキャリア板での表面チルト角は、同
一か又は異なっていてもよい。同一なチルト角が好適で
ある。STNディスプレイでは、チルト角は、1°から30
°、好ましくは1°から12°、特に3°から10°である。
ディスプレイでは、配向膜から配向膜へのSTN混合物の
ツイスト角は、100°から600°の間、好ましくは170°
から300°の間、そして特に好ましくは180°から270°
の間である。本発明により使用することが可能な液晶混
合物は、自体通常の方法で調製される。通常、微量で使
用される化合物の所望の量を、有利には加温して、主要
な成分に溶解させる。成分の溶液を、例えばアセトン、
クロロホルム又はメタノールのような有機溶媒に混合し
た後、例えば蒸留により再び溶媒を除去することも可能
である。誘電体には、当業者に公知又は刊行物に記載さ
れたさらなる添加物を含有することもできる。例えば、
多色性染料を0%から15%添加してもよい。
【0070】本明細書及び以下の例では、液晶化合物の
構造を略号で定義し、以下の表A及び表Bに示すように化
学式を変化させる。全てのCnH2n+1及びCmH2m+1基は、炭
素原子n個又はm個を有する直鎖アルキル基である。アル
ケニル基はトランス配置である。表Bによるコードは自
明である。表Aでは、母体化合物の略号のみが定義され
る。個々の場合では、母体化合物の略号がダッシュによ
り分離され、置換基R1、R2、L1、L2及びL3のコードが続
く;
【0071】
【化76】 STNディスプレイは、好ましくは表A及び表Bからの化合
物の1又は2以上からなる液晶混合物を含有する。
【0072】表A (L1、L2、L3:それぞれ、互いに独立して、H又はFであ
る)
【化77】
【0073】
【化78】
【0074】
【化79】
【0075】
【化80】
【0076】
【実施例】以下の例は、本発明を説明するためのもので
あり、本発明を限定するものではない。記号は以下の意
味である: S-N スメクティックからネマティックへの相転移温度、 N-I ネマティックからアイソトロピックへの相転移温度、 Cp. 透明点、 Visc. 回転粘度(mPa・s)、 Δn 光学異方性(589nm、20℃) ton スイッチオンから最大コントラストの90%に到達するまでの時間 toff スイッチオフから最大コントラストの10%に到達するまでの時間 急峻性 ((V90/V10)-1)・100% V10 しきい値電圧=10%の相対コントラストでの特性電圧(V(10,0,20) とも略される) V90 90%の相対コントラストでの特性電圧 p ピッチ Vop 動作電圧 ton+toff tave ―――――(平均応答時間) 2
【0077】本明細書中、温度は全て℃で示される。パ
ーセンテージは重量%である。特に断りがなければ、応
答時間及び粘度の値は20℃での値である。特に断りがな
ければ、応答時間はスイッチオン及びスイッチオフの平
均値taveである。特に断りがなければ、STNディスプレ
イはマルチプレックス動作でアドレスされる(マルチプ
レックス比:1:240、バイアス:1:16)。
【0078】混合物の例
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】
【表5】
【0083】
【表6】
【0084】
【表7】
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ハラルド・ヒルシュマン ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 スヴェン・シュップファー ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 フォルカー・ライフェンラート ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 サビーネ・シェーン ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】− フレームと共にセルを形成する、2
    枚のキャリア板、 − セル中に存在する正の誘電異方性のネマティック
    液晶混合物、 − キャリア板の内側で配向膜を有する電極層、 − キャリア板表面上の分子長軸とキャリア板との間
    でなす1°から30°のチルト角、 − 配向膜から配向膜への、セル中の液晶混合物のね
    じれ角が100°から600°の大きさ、及び − a)+1.5より大きな誘電異方性を有する1又は2以
    上の化合物からなる液晶成分Aを20重量%から95重量
    %; b)−1.5から+1.5の間の誘電異方性を有する1又は2以上
    の化合物からなる液晶成分Bを5重量%から80重量%; c)−1.5より小さな誘電異方性を有する1又は2以上の化
    合物からなる液晶成分Dを0重量%から20重量%;そして d)層の厚み(キャリア板の間隔)とカイラルネマティッ
    ク液晶混合物の自然ピッチとの間の比率が約0.2から1.3
    である量の光学的に活性な成分C、 からなる液晶混合物を有するスーパーツイスト液晶ディ
    スプレイであって、液晶混合物が、少なくとも1つの式I
    Aの化合物; 【化1】 (式中Raは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
    アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキシであり、
    bは、炭素原子1個から5個を有するアルキル又はアル
    コキシであり、Zは、−COO−、−CH2CH2−又は単結合で
    あり、そしてLa、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lg及びLhは、そ
    れぞれ互いに独立して、H又はFであり、ただし、(a)
    La、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lg及びLh基の少なくとも1つ
    はF、及び(b) 1,4−フェニレン環が、環1つあたり最大2
    つのフッ素原子を有する)を含有し、そして成分Bが、少
    なくとも1つの式IBの化合物; 【化2】 (式中R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル基
    であり、R4は、Raと同義であり、そしてcは、0又は1で
    ある)を含有することを特徴とする、前記ディスプレ
    イ。
  2. 【請求項2】 液晶混合物が、式IA1から式IA15から選択
    される1又は2以上の化合物; 【化3】 【化4】 (式中Ra及びRbは、それぞれ互いに独立して、炭素原子1
    個から5個を有する直鎖アルキルである)を含有するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ。
  3. 【請求項3】 成分Bが、以下の化合物; 【化5】 (式中、R3は、炭素原子2個から7個を有する1E−アルケ
    ニル又は3E−アルケニルであり、そしてR4は、請求項1
    のRaと同義である)を少なくとも1つ含有することを特徴
    とする、請求項1又は2のいずれかに記載のディスプレ
    イ。
  4. 【請求項4】 成分Bが、以下の化合物; 【化6】 (式中、R3a及びR4aは、それぞれ互いに独立して、H、CH
    3、C2H5又はn−C3H7であり、そしてR4bは、炭素原子1個
    から8個を有するn−アルキルである)の少なくとも1つ
    を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載のディスプレイ。
  5. 【請求項5】 成分Bが、以下の化合物; 【化7】 (式中、R3aは、H、CH3、C2H5又はn−C3H7、そしてR
    4bは、炭素原子1個から8個を有するn−アルキルであ
    る)の少なくとも1つを含有することを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれかに記載の液晶ディスプレイ。
  6. 【請求項6】 成分Aが、式II及び/又は式IIIの化合
    物; 【化8】 (式中炭素原子1個から12個を有するアルキル、アルコキ
    シ又はアルケニル基であり、1又は2以上の隣接しないCH
    2基は、O原子が互いに直接結合しないように、−O−、
    −CH=CH−、−CO−、−OCO−又は−COO−により置換さ
    れてもよく、 【化9】 は、それぞれ互いに独立して、 【化10】 であり、L1からL6は、それぞれ互いに独立して、H又はF
    であり、Z1は、−COO−、−CH2CH2−又は単結合であ
    り、Z2は、−CH2CH2−、−COO−、−C≡C−又は単結合
    であり、Qは、−CF2−、−CHF−、−CH2−、−OCF2−、
    −OCHF−、−OCH2−又は単結合であり、Yは、F又はClで
    あり、aは、1又は2であり、bは、0又は1である)をさら
    に含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載のディスプレイ。
  7. 【請求項7】 成分Aが、以下の式の化合物; 【化11】 (式中、R、L1、L2及びL5は、請求項6におけるそれと同
    義である)の少なくとも1つを含有することを特徴とす
    る、請求項1〜6のいずれかに記載のディスプレイ。
  8. 【請求項8】 成分Aが、以下の化合物; 【化12】 (式中、Rは、炭素原子2個から7個を有する1E−アルケニ
    ル又は3E−アルケニルである)の1又は2以上を含有する
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のディ
    スプレイ。
  9. 【請求項9】 成分Aが、以下の化合物; 【化13】 (式中、R1は、請求項6のRのとおりであり、L1からL
    4は、それぞれ互いに独立して、H又はFであり、そしてQ
    −Yは、F、Cl又はOCF3である)の1又は2以上を含有する
    ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のディ
    スプレイ。
  10. 【請求項10】 液晶混合物が、T2aからT2e2からなる
    群; 【化14】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、請求項6
    のRと同義であり、L5及びL6は、H及びなしであり、L1
    らL4基の1又は2以上はFでその他はHであり、L1とL2又は
    L3とL4は、両方同時にFではない)から選択される1又は
    2以上の化合物を含有することを特徴とする、請求項1〜
    9のいずれかに記載のディスプレイ。
  11. 【請求項11】 成分Bが、式IV1から式IV24の化合物; 【化15】 【化16】 【化17】 【化18】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、請求項6
    のRと同義であり、そして式IV6及び式IV16の化合物は、
    請求項1の式IBの化合物とは異なる)の1又は2以上をさら
    に含有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか
    に記載のディスプレイ。
  12. 【請求項12】 成分Bが、式IV25から式IV31の化合物; 【化19】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、請求項6
    のRと同義であり、そしてLは、H又はFである)の1又は2
    以上をさらに含有することを特徴とする、請求項1〜11
    のいずれかに記載のディスプレイ。
  13. 【請求項13】 カラー反射型ディスプレイとして動作さ
    れることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載
    のディスプレイ
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかにより定義され
    る組成を有する、液晶混合物。
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