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JPH11201273A - 自動変速機のタイアップ判定装置及びこれを用いた変速制御装置 - Google Patents

自動変速機のタイアップ判定装置及びこれを用いた変速制御装置

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Publication number
JPH11201273A
JPH11201273A JP10005321A JP532198A JPH11201273A JP H11201273 A JPH11201273 A JP H11201273A JP 10005321 A JP10005321 A JP 10005321A JP 532198 A JP532198 A JP 532198A JP H11201273 A JPH11201273 A JP H11201273A
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JP
Japan
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tie
clutch
output shaft
automatic transmission
rotation speed
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JP10005321A
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Hiroatsu Endou
弘淳 遠藤
Hidehiro Oba
秀洋 大庭
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/06Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
    • F16H61/061Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16HGEARING
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    • F16H2061/0075Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by a particular control method
    • F16H2061/0087Adaptive control, e.g. the control parameters adapted by learning
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチツウクラッチ変速において、クラッ
チ同士の引き摺り状態(タイアップ)の度合いを検出
し、2つのクラッチの増・減圧のタイミングを最適化す
る。 【解決手段】 クラッチ油圧の制御により、2つのクラ
ッチの解放・係合によるクラッチツウクラッチ変速を行
うに際し、自動変速機の出力軸回転速度No の変動量を
求め、その変動量に基づいてクラッチの引き摺り(タイ
アップ)状態の度合いを検出する。その結果、クラッチ
油圧の増・減圧のタイミングを最適化でき、より精度の
良いフィードバック制御や学習制御ができるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、係合側クラッチの
係合と解放側クラッチの解放の進行とを同時に行うクラ
ッチツウクラッチ変速を実行する際に、前記解放側クラ
ッチの解放より前記係合側クラッチの係合の進行の方が
相対的に速すぎるタイアップが発生したか否かを判定す
る自動変速機のタイアップ判定装置、及びこれを用いた
変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の特定の変速を実行する場合
に、2つの摩擦係合装置(広義のクラッチ;ブレーキを
含む)の係合と解放とを同時に行わなければならないこ
とがよくある(いわゆるクラッチツウクラッチ変速)。
この場合、各摩擦係合装置の係合の進行と解放の進行と
の同期を適確にとらないと、出力軸トルクが落ち込んだ
り、エンジンが吹き上がったりする。
【0003】このため、従来はこのような制御を行わせ
る場合には、一般に、一方の摩擦係合装置の機能と実質
的に同等な機能を果たす一方向クラッチを設け、こうし
た不具合が発生しないように配慮していた。
【0004】しかしながら、このように一方向クラッチ
を用いることによって各摩擦係合装置の同期をとる方法
は、当該一方向クラッチを付設する分コストが上昇し、
又、重量が増大したり収容スペースを占める等の問題が
発生する。
【0005】このような点に鑑み、近年、各種センサ技
術の向上、油圧制御装置の電子制御技術の向上を背景と
して、一方向クラッチを用いることなく「クラッチツウ
クラッチ変速」を直接実行させるようにする試みが再び
活発化している。
【0006】特開平2−37128号公報においては、
このような現状に鑑み、変速動作時のエンジン回転速度
をモニタし、該エンジン回転速度が吹き上がったときに
(エンジン回転速度が上昇したときに)、各摩擦係合装
置がアンダーラップ状態となった(解放の進行に対して
係合の進行が相対的に遅れている状態となった)と認識
し、一方、エンジン回転速度が低下したときに各摩擦係
合装置がオーバーラップ状態となった(解放の進行に対
して係合の進行が相対的に早すぎる状態となった:以
降、この状態をタイアップ状態と称す)と認識する方法
が開示されている。
【0007】又、特開平6−341527号公報におい
ては、このタイアップ状態を判定する方法として、トル
ク相開始からイナーシャ相開始までの時間を検出して、
この時間が長いときにはタイアップと判定することが開
示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな判定方法では、エンジン吹きについては比較的容易
に検出できるものの、タイアップの判定については、非
常に長い(あるいは強い)タイアップの発生しか判定で
きず、即ち、判定精度は極めて悪く、更には、当然の如
くタイアップ状態におけるその度合いを正確に把握する
ことなどはできないので、フィードバック制御や学習制
御を実施する上で、適確に制御することは、非常に困難
であった。特に、学習制御を行う上で、クラッチ減圧・
増圧タイミングを最適にするために学習補正を用いた場
合には、タイアップ状態の解消方向への学習ゲインが最
適化できず、学習初期でのタイアップ状態の解消の遅
れ、あるいは学習が進んだ状態でのハンチング(スリッ
プ状態とタイアップ状態の繰返し)等の問題が発生し易
かった。
【0009】更に、タイアップ状態が発生すると、出力
軸トルクが急激に落ち込み、強い変速ショックが発生す
ると共に、場合によっては自動変速機の各部材に非常に
大きな負荷トルクがかかり、耐久性が低下する要因にな
っている。
【0010】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、クラッチツウクラッチ変速にお
けるタイアップを早期に、且つ的確に判定し、更にその
タイアップ状態又はスリップ状態の度合いを検出しなが
ら、変速に係わる2つのクラッチの減圧・増圧タイミン
グを学習又は即時補正(フィードバック制御)をして最
適タイミングを実現することを可能にする。
【0011】その結果、有効な油圧補正制御を実行して
変速ショックを低減すると共に、自動変速機の各部材に
過度の負荷トルクがかかるのを防止し、耐久性をより向
上させ、スムーズな変速を実現することを、その目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、係合側クラッチの係合と解放側クラッチの解放とを
同時に行うクラッチツウクラッチ変速を実行する際に、
前記解放側クラッチの解放の進行より前記係合側クラッ
チの係合の進行の方が相対的に速すぎるタイアップが発
生したか否かを判定する自動変速機のタイアップ判定装
置において、変速指令から、イナーシャ相開始後所定時
間が経過するまでの判定期間を確定する手段と、該判定
期間における自動変速機の出力軸回転速度から得られ
る、該出力軸回転速度の変動量を求める手段と、該変動
量に基づいてタイアップの度合いを判定する手段と、を
備えたことにより、上記目的を達成したものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、係合側クラッチ
の係合と解放側クラッチの解放とを同時に行うクラッチ
ツウクラッチ変速を実行する際に、前記解放側クラッチ
の解放の進行より前記係合側クラッチの係合の進行の方
が相対的に速すぎるタイアップが発生したか否かを判定
する自動変速機のタイアップ判定装置において、変速指
令から、イナーシャ相開始後入力軸回転速度が低速段同
期回転速度から所定量降下するまでの判定期間を確定す
る手段と、該判定量における自動変速機の出力軸回転速
度から得られる該出力軸回転速度の変動量を求める手段
と、該変動量に基づいてタイアップの度合いを判定する
手段と、を備えたことにより、同じく上記目的を達成し
たものである。
【0014】なお、出力軸回転速度の変動量は前記判定
期間中における平均加速度と時々刻々の加速度の差の絶
対値を時間積分することによって求めるとよい。
【0015】判定期間中の平均加速度としては、所定時
間内の平均加速度を用いるとよい。
【0016】あるいは、出力軸回転速度の変動量を、出
力軸回転速度の変動の最大振幅を演算することによって
求めてもよい。
【0017】更には、車両が走行している路面が悪路か
否かを判定する手段を備え、該悪路走行判定手段によ
り、悪路走行中でないと判定されているときのみ、前記
タイアップの判定を実行するようにしてもよい。このよ
うにすることにより走行中の振動によってセンサ系が誤
動作し、不適正なタイアップ判定をしてしまうのを防止
できる。
【0018】又、入力軸回転速度あるいは出力軸回転速
度を検出するセンサが、正常であるか否かを判定する手
段を備え、正常であると判定されたときのみ、前記タイ
アップ判定を実行するようにしてもよい。同様にセンサ
系の誤動作による不適正なタイアップ判定をする恐れが
それだけ少なくなる。
【0019】このようにして検出されたタイアップの度
合いに応じて解放側又は係合側の少なくとも一方のクラ
ッチのクラッチ圧を補正・制御するようにすれば、係合
側クラッチと解放側クラッチの増・減圧のタイミングを
最適化でき、更に精度の良い補正制御、学習制御が可能
となり、スムーズな変速ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0021】以下に説明する実施形態は、係合側クラッ
チの係合と解放側クラッチの解放とを同時に行うクラッ
チツウクラッチ変速を実行する際に、解放側クラッチの
解放の進行より係合側クラッチの係合の進行の方が相対
的に速すぎる(いわゆるタイアップ)状態が発生したか
否かを判定する自動変速機のタイアップ制御装置に関す
る。
【0022】図8は、本発明の実施形態に係る自動変速
機のタイアップ判定装置のスケルトン図である。この自
動変速機2は、トルクコンバータ111、副変速部11
2及び主変速部113を備える。
【0023】なお、本発明の適用対象はこのような自動
変速機に限定されず、例えばツインクラッチ式の自動変
速機にも適用可能である。
【0024】前記トルクコンバータ111は、ロックア
ップクラッチ124を備える。このロックアップクラッ
チ124は、ポンプインペラ126に一体化させてある
フロントカバー127とタービンランナ128を一体に
取付けた部材(ハブ)129との間に設けられている。
【0025】エンジン1のクランクシャフト(図示せ
ず)はフロントカバー127に連結されている。タービ
ンランナ128に連結された入力軸130は、副変速部
112を構成するオーバードライブ用遊星歯車機構13
1のキャリヤ132に連結されている。
【0026】この遊星歯車機構131におけるキャリヤ
132とサンギヤ133との間には、クラッチC0 と一
方向クラッチF0 とが設けられている。この一方向クラ
ッチF0 はサンギヤ133がキャリヤ132に対して相
対的に正回転(入力軸130の回転方向の回転)する場
合に係合するようになっている。
【0027】一方、サンギヤ133の回転を選択的に止
めるブレーキB0 が設けられている。又、この副変速部
112の出力要素であるリングギヤ134が、主変速部
113の入力要素である中間軸135に接続されてい
る。
【0028】副変速部112は、クラッチC0 もしくは
一方向クラッチF0 が係合した状態では遊星歯車機構1
31の全体が一体となって回転するため、中間軸135
が入力軸130と同速度で回転する。又ブレーキB0 を
係合させてサンギヤ133の回転を止めた状態では、リ
ングギヤ134が入力軸130に対して増速されて正回
転する。即ち、副変速部112はハイ・ローの2段の切
換えを設定することができる。
【0029】前記主変速部113は三組の遊星歯車機構
140、150、160を備えており、これらの歯車機
構140、150、160が以下のように連結されてい
る。
【0030】即ち、第1遊星歯車機構140のサンギヤ
141と第2遊星歯車機構150のサンギヤ151とが
互いに一体的に連結され、第1遊星歯車機構140のリ
ングギヤ143と第2遊星歯車機構150のキャリヤ1
52と第3遊星歯車機構160のキャリヤ162との三
者が連結されている。又、第3遊星歯車機構160のキ
ャリヤ162に出力軸170が連結されている。更に第
2遊星歯車機構150のリングギヤ153が第3遊星歯
車機構160のサンギヤ161に連結されている。
【0031】この主変速部113の歯車列では後進1段
と前進4段とを設定することができ、そのためのクラッ
チ及びブレーキが以下のように設けられている。
【0032】即ち、第2遊星歯車機構150のリングギ
ヤ153及び第3遊星歯車機構160のサンギヤ161
と中間軸135との間にクラッチC1 が設けられ、又第
1遊星歯車機構140のサンギヤ141及び第2遊星歯
車機構150のサンギヤ151と中間軸135との間に
クラッチC2 が設けられている。
【0033】第1遊星歯車機構140及び第2遊星歯車
機構150のサンギヤ141、151の回転を止めるブ
レーキB1 が配置されている。又、これらのサンギヤ1
41、151とケーシング171との間には、一方向ク
ラッチF1 とブレーキB2 とが直列に配列されている。
一方向クラッチF1 はサンギヤ141、151が逆回転
(入力軸135の回転方向とは反対方向の回転)しよう
とする際に係合するようになっている。
【0034】第1遊星歯車機構140のキャリヤ142
とケーシング171との間にはブレーキB3 が設けられ
ている。又、第3遊星歯車機構160のリングギヤ16
3の回転をとめる要素としてブレーキB4 と、一方向ク
ラッチF2 とがケーシング171との間に並列に配置さ
れている。なお、この一方向クラッチF2 はリングギヤ
163が逆回転しようとする際に係合するようになって
いる。
【0035】上記の自動変速機2では、全体で後進1段
と前進5段の変速を行うことができる。これらの変速段
を設定するための各クラッチ及びブレーキの係合作動表
を図9に示す。なお、図9において、○印は係合状態、
●印はエンジンブレーキ時に係合状態、空欄は解放状態
をそれぞれ示す。
【0036】この図から明らかなように、第2速段及び
第3速段間の変速がブレーキB2 と、ブレーキB3 のク
ラッチツウクラッチ変速となっていることが分かる。
【0037】各クラッチ及びブレーキの係合あるいは解
放は、油圧制御装置(油圧制御手段)20内の電磁弁や
リニアソレノイドが、コンピュータ30からの指令に基
づいて駆動されることによって実行される。コンピュー
タ30には、各種センサ群40からの信号、例えば車速
センサ41からの車速信号(出力軸回転速度N0 の信
号)、スロットルセンサ42からのスロットル開度信号
(アクセル開度信号)、パターンセレクトスイッチ43
からのパターンセレクト信号(運転者の選択した動力重
視走行、燃費重視走行等の選択信号)、シフトポジショ
ンスイッチ44からのシフトポジション信号、ブレーキ
スイッチ45からのフットブレーキ信号等の基本的な信
号の他、C0 センサ46からのクラッチC0 の回転速度
信号が入力されている。クラッチC0 の回転速度は第2
速段及び第3速段間の変速時にはタービン回転速度(自
動変速機の入力軸回転速度)Nt と同一になるため、該
クラッチC0 の回転速度を検出することによりタービン
回転速度Nt を把握することができる。
【0038】なお、ブレーキB2 及びB3 の変速の時の
油圧制御自体については各種方法が従来公知であるた
め、ここでは詳細な説明は省略するが、基本的には、ブ
レーキB2 及びブレーキB3 とも、その油路中に設けら
れているアキュムレータの背圧をアクチュエータコント
ロールバルブ及びこれを制御するリニアソレノイドによ
って制御してやればよい。あるいは、その油路中の油圧
を直接的にデューティソレノイド等で制御してもよい。
なお、解放側については、油圧を低下させる制御である
ため、当該油圧回路のドレン量をリニアソレノイドやデ
ューティソレノイドによって制御してやってもよい。
【0039】図1は、クラッチツウクラッチ変速のアッ
プシフトにおける解放側クラッチの解放の進行より係合
側クラッチの係合の進行の方が相対的に速くなり、いわ
ゆるタイアップ状態となったことを検出する際の各種特
性を表した図である。
【0040】ここではパワーオンアップシフトにおける
実施形態を示すので、係合側クラッチは高速段側クラッ
チとなり、解放側クラッチは低速段側クラッチとなる。
【0041】時刻t0 において、このアップシフトを実
行すべき走行状態であると判断されると、公知の多重変
速を防止するために、若干時間を空けて時刻t1 から低
速段側クラッチの油圧を低下させる。低速段側クラッチ
油圧は、時刻t2 で一旦、油圧を停止させPlo1に維
持させておく。
【0042】一方、高速段側クラッチは、時刻t3で油圧
の上昇を開始させ、時刻t4 で高速段側クラッチが容量
を持たない程度のレベルPhi1に一旦維持させてお
く。但しこの間にクラッチパックが詰められ、高速段側
クラッチでは係合の準備が進められる。
【0043】低速段側クラッチ油圧は時刻t5 から再び
低下をさせ、高速段側クラッチ油圧は時刻t6 から同様
に再び上昇を開始させる。これにより、低速段側クラッ
チと高速段側クラッチのつかみ替えが開始するが、この
ときに、低速段側(開放側)クラッチ油圧の下降(解
放)より高速段側(係合側)クラッチの油圧上昇(係
合)の方が相対的に速すぎると、2つのクラッチの同時
係合による引き摺り状態である、いわゆるタイアップ状
態が発生してしまう。
【0044】本発明では、そのタイアップの度合いを判
定することを最大の目的とし、その結果として得られる
値を基にして、フィードバック制御や学習制御に利用す
るようにする。
【0045】図1のIIで示す部分の拡大図を図2に示
す。
【0046】以下、前述したタイアップの度合いを判定
する第1の実施形態を説明する。
【0047】時刻t6 で高速段側クラッチ油圧を上昇を
開始させたとほぼ同時に(図1参照)、出力軸回転速度
No も徐々に減少していき、それに応じて出力軸トルク
Toも減少していく。このときに高速段側クラッチと低
速段側クラッチの掴み換えが行われる。
【0048】低速段側クラッチは、時刻t7 でクラッチ
油圧を完全にドレン状態にされる(図1参照)。又、ち
ょうどそのころ高速段側が全ての入力トルクTinを受け
持ち出力軸トルクToは大きく落ち込む。
【0049】時刻t7 後、高速段側クラッチの係合が進
行し、該高速段側クラッチを介して伝達されるトルクが
あるレベルを越えると自動変速機内の回転部材がギヤ比
変更のための切換え(変速のための回転速度変化)を開
始し始め、変速(イナーシャ相)が開始する。各部材が
回転速度変化を始めるとそれまで生じていた出力軸トル
クToの落ち込みは解消され、以降出力軸には(イナー
シャ相が終了するまで)そのときに高速段側クラッチに
かけられている油圧に依存したトルクが伝達されるよう
になる。
【0050】前述した出力軸トルクToの落ち込みは、
ワンウェイクラッチを介した変速の場合にでも、低速段
側クラッチで持っていたトルクを高速段側クラッチに移
し替えた時点(ワンウェイクラッチが空転を始める時点
で)生じるものであり、基本的にはギヤ比の変更分に相
当する。つまり、理想的な変速においても変速後のトル
クB´(高速段側のギヤ比×入力トルク)に相当するレ
ベルBのところまでは出力軸トルクToは落ち込んでし
まう。
【0051】しかしながら、クラッチツウクラッチの場
合において、低速段側クラッチ油圧の低下が遅れ、低速
段側クラッチの解放が遅れた場合(いわゆるタイアップ
状態)のときは、入力トルクTin<低速段側クラッチの
トルク容量+高速段側クラッチのトルク容量となり、余
分のトルク容量分が、自動変速機の動力伝達系統をロッ
キング側に作用させるため、出力軸トルクToがB´以
下のB″にまで大きく落ち込むことになってしまう。即
ち、クラッチツウクラッチ変速においてタイアップが生
じると、そのタイアップの度合に応じ出力トルクToの
落ち込みはそれだけ大きくなる。
【0052】一方、一般に一時的にトルクが落ち込み、
これが瞬間的に解消されるとその反動で振動が発生する
が、この振動は当該落ち込みが大きいとき程大きくなる
傾向がある。従って該出力軸の振動の様子を「出力軸回
転速度Noの変動量」として検出すれば結果としてタイ
アップの程度を定量的に検出できる。
【0053】本発明はこの知見に基づいて想到されたも
のであって、該出力軸回転速度Noの変動量を求め、該
変動量に基づいてタイアップの度合いを判定する。
【0054】ここで、出力軸回転速度Noの変動量を求
めるにあたって、この実施形態では時々刻々と変化する
自動変速機の出力軸回転速度No を時間微分した値であ
る出力軸回転速度変化率(加速度)dNo を求め、又、
変速中の平均的な出力軸回転速度変化率(平均加速度)
dNo aveを求め、両者の関係を見るようにしてい
る。
【0055】図2において出力軸回転速度変化率dNo
(以後、変化率dNo という)を太線で示し、平均出力
軸回転速度変化率dNo ave(以後、平均変化率dN
o aveという)を破線で示す。
【0056】更に、その変化率dNo に基づいてタイア
ップ状態の度合いを判定するために、変化率dNo と平
均変化率dNo aveに基づいて得られる評価量So を
次式のようにして求める。
【0057】 評価量So =Σ|dNo −dNo ave|・dt …(1)
【0058】(1)式は、本発明者がタイアップを評価
するために有効な式として見出したもので、平均変化率
dNo aveと変化率dNo の差の絶対値を時間で積分
したものである。
【0059】(1)式において、出力軸回転速度No の
平均変化率dNo aveは変速指令(時刻t0 )から所
定時間の間の変化率dNo の(各)値に基づいて求め
る。
【0060】なお、この所定時間は、タイアップ時のト
ルク低下時間を平均変化率dNo aveに取り込まない
ようにするため、トルク相開始までの間に設定するとよ
い。
【0061】又、積分期間は変速指令(時刻t0 )から
イナーシャ相開始時刻t7 の所定時間T1経過後の時刻
t9 までの期間(時間T2)とする。なお、これは具体
的にはイナーシャ相の開始は時刻t8 で検出されるた
め、これから所定時間T1′後まで、と同義である。
【0062】(1)式に基づいて演算した例をグラフに
したのが図2の最下部において評価量So として示した
ものである。この評価量So が大きければ大きいほどタ
イアップ状態の度合いが大きいことを意味し、又、逆に
評価量So が小さければ小さいほどタイアップ状態が小
さいことを意味する。
【0063】このようにして、タイアップ状態の度合い
が、定量的に判定できる評価値Soが求まることによ
り、クラッチのクラッチ油圧を制御するためのフィード
バック制御や、学習制御に応用することができる。この
ことにより、よりきめ細かく精度の良いクラッチツウク
ラッチ変速が可能となり、よりスムーズな変速が可能と
なる。
【0064】次に、タイアップ状態の度合いを判定する
ための第2の実施形態を説明する。
【0065】第1の実施形態では、このタイアップ状態
の度合いを判定するための検出期間を、前述したよう
に、変速開始指令(時刻t0 )からイナーシャ相開始検
出(時刻t8 )から所定時間(T1)経過した時刻t9
までの時間(時間T2)に設定していた。
【0066】第2の実施形態では、図1に示されるよう
に、タイアップ状態の度合いを判定するための検出期間
を、変速開始指令(時刻t0 )から自動変速機の入力軸
回転速度No (タービン回転速度)が低速段側同期回転
速度から所定量α降下したことが検出される時刻t10ま
でを、タイアップ状態の度合いを検出する期間とする。
【0067】このようにすることでも第1の実施形態と
同様にタイアップを判定するための期間を適正に設定で
きる。この第2実施形態に係る判定期間の確定は、イナ
ーシャ相の開始自体の検出が不要となる点で優れる。
【0068】なお、この判定期間の確定は、要はイナー
シャ相が開始してから若干の時間が経過した時点が確定
されるものであればよく、場合によってはばらつきによ
っても必ずイナーシャ相が開始する時刻より後に設定さ
れたタイマを変速指令から直接起動する構成を採用して
もよい(第1の実施形態の変形)。
【0069】なお、評価量So の演算に関しては、前記
(1)式による演算をそのまま採用できる。即ち、出力
軸回転速度No を時間微分した変化率dNo に基づい
て、その平均変化率dNo aveと各時刻の変化率dN
o の差の絶対値を時間積分した評価量So によってタイ
アップ状態の度合いを判定すればよい。
【0070】次に、第3の実施形態では、このタイアッ
プ状態の度合いを判定する評価量(出力軸回転速度の変
動量)を(1)式の演算によってではなく、図3で示す
ように、出力軸回転速度No の変動の最大振幅Amax に
基づいて(演算して)求めるようにしている。
【0071】出力軸回転速度No は時々刻々と変化して
いるので、振幅Aも絶えず変化している。出力軸回転速
度No の振幅Aは、振動の大きさを反映しているため出
力軸回転速度No の最大振幅Amax を検出することによ
りタイアップ状態の度合いを算出できる。当然に、出力
軸回転速度No の最大振幅Amax が大きいほどタイアッ
プ状態の度合いが大きいことを表している。又、逆に、
最大振幅Amax が小さいときほどタイアップ状態ではな
いことを意味している。
【0072】このようにして求められたタイアップ(ク
ラッチの引き摺り)状態の度合いは、これをその変速の
それ以降の制御に即反映させてもよいし、次回の変速の
反映するように学習制御を行ってもよい。
【0073】次に、図4を用いて前述した第2実施形態
を実施するための制御フローを示す。
【0074】ステップ100で、自動変速機の入力軸回
転速度Ninと出力軸回転速度No を検出(算出)し、ス
テップ101でその入・出力軸回転速度Nin、No に基
づいて変速中か否かを判定し、変速中でないと判定され
たならば制御を終了する。又、変速中であることが判定
された場合には、ステップ102に進み、アップシフト
の指令か否かを判定する。アップシフトの変速でないな
らば、本発明とは異なるので、他の制御法によりステッ
プ107の変速時のクラッチ油圧が制御される。アップ
シフトであれば、ステップ103にて低速段同期回転速
度(No ×ギヤ比)と自動変速機の入力軸回転速度Nin
の差が所定値α以上になったことを判定し、その差が所
定値α以上の場合では、ステップ104に進み、クラッ
チの引き摺り(タイアップ)度合いを前記(1)式に基
づいて算出し、ステップ105でその引き摺り度合いに
応じ、現在実行中の変速の係合側・解放側クラッチ油圧
の増減圧のバランスを変更する。なおこのステップ20
5を「次回変速のための油圧制御の諸元変更」に置き換
えて次回変速を学習制御させる構成としてもよい。
【0075】又、ステップ103で差が所定値α以下の
ときは、自動変速機の出力軸回転速度No から得られる
変動量を計算し、ステップ107のクラッチ油圧の制御
を行う。
【0076】なお、第1実施形態の制御フローは特に図
示はしなかったが、ステップ103におけるクラッチの
引き摺り度合いを判定する期間を確定するステップを、
「変速指令から、イナーシャ相開始後所定時間経過した
かどうか」の判定に変えるだけで、他は同様な制御フロ
ーとなる。
【0077】更に前記第3の実施形態を実行する場合
は、ステップ104の出力軸速度Noの変動量の演算を
(1)式によってではなく、判定期間での最大振幅Ama
x によって求めるように変更するだけで他は同様の制御
フローとなる。
【0078】ところで、本発明の実施形態を具体的に実
施する場合は以下に説明する条件を更に考慮すると一層
よい。
【0079】第1の条件は、車両が走行している路面が
悪路(例えば、路面が滑り易い場合)かどうかである。
この場合、悪路でないと判定されたときにのみ、本発明
における実施形態を実行する。
【0080】なお、路面が悪路とは、タイヤが滑り易い
状態や、滑ってしまっている状態、又は路面の凹凸によ
る振動が車両に伝わる場合等をいう。
【0081】このような悪路において、本発明を実施し
ないようにするのは、自動変速機の出力軸回転速度No
を検出するのに、タイヤ(車輪)が滑っている状態で
は、車輪が空回りしているだけで、実際にはアクセルの
踏み込み量に対して前進していない状態となるので、出
力軸回転速度No の変動量の検出も信頼性がなくなり、
変速を実施する際のクラッチのタイアップの判定が適切
に行われない場合が発生してしまうからである。又、車
両が砂利道等を走行中においても同様のことが発生し、
更に振動によって出力軸回転速度No のセンサの誤検出
も発生する可能性が高くなるからである。
【0082】第2の条件は、入力軸回転速度又は、出力
軸回転速度を検出するセンサがいずりも正常に作動して
いるかどうかである。この場合、その判定が正常である
場合にのみ、本発明に係るタイアップ状態の度合いを判
定する制御を実行することにする。
【0083】このことにより、センサが故障していた場
合に、入力軸又は出力軸の回転速度が、実際とは異なる
値を示した場合や、零と判定してしまったような場合に
クラッチのタイアップの判定が不適切に行われることを
防止できる。
【0084】図5は、本発明の実施形態2に前記条件
1、2を加えた場合の制御フローを示した図である。こ
の制御フローは、図4に前記条件2の自動変速機の入・
出力軸回転速度のセンサが正常か否かを判定するステッ
プ220、及び前記条件1の悪路走行中か否かを判定す
るステップ230を、図4のステップ102とステップ
103の間に加えたものである。他は、図4の制御フロ
ーの説明と同様なので、同一ステップに下2桁が同一の
符号を付しここでは重複を避けるため説明を省略する。
【0085】このように、本発明の実施により、タイア
ップ状態の度合いを判定することにより、図6、7の太
線で示すように理想状態に近付くようになる。タイアッ
プ(クラッチの引き摺り)状態の傾向がある場合(破
線)は、本発明によって判定の結果、例えば次回の変速
を太い実線で示すように学習制御することができる。
【0086】なお、逆に、低速段(解放)側クラッチの
解放より高速段(係合)側クラッチの係合の方が相対的
に遅すぎるときに発生する、いわゆるアンダラップ状態
(細線)は、前述したように従来の方法でも十分判定で
きるため、これを併用すればいずれの場合でも理想状態
(太線)に近付くことができ、出力軸トルクTo の落ち
込みを抑え、スムーズな変速が可能となる。
【0087】又、図7で示すように、従来はタイアップ
状態の度合いが定量的に検出できなかったため、学習制
御を行う際に上欄の細線で示すように、そのゲインを大
きくとることができず、その結果タイアップ状態がなか
なか解消せず、学習回数を重ねても変速ショックが大き
い状態が長引くことが多かった。それは、下欄細線で示
すように、もしゲインが大きいと初めは大きく望む方向
に補正できるもののその後は補正のしすぎによりタイア
ップ状態とアンダラップ状態の間をハンチングしてしま
うためである。本発明により、2つのクラッチのタイア
ップ状態の度合いを定量的に検出できるようになったの
で、大きくタイアップしていると判定されたときは大き
く、小さくタイアップしていると判定されたときは小さ
く補正することができるようになり、ハンチングを生じ
ることなく少ない学習回数で太線で示すような理想の状
態に近付くことができる。
【0088】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、低速段(解放)側クラッチの解放の進行より高速段
(係合)側クラッチの係合の進行が相対的に速すぎるタ
イアップが発生したときに、そのタイアップの状態の度
合いを正確に且つ定量的に検出・評価することが可能と
なり、出力軸トルクの変動抑制でき、又、フィードバッ
ク制御や学習制御を実施する制御において、有効に利用
でき、スムーズな変速ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチの引き摺り状態(タイアッ
プ)の度合いを検出するための変速タイムチャート
【図2】図1の主要部IIの拡大図
【図3】前記引き摺り状態の度合いを検出するための算
出手段を表わした図
【図4】本発明の第2の実施形態の制御フローを表わし
た図
【図5】本発明を実施する上での条件を加えた制御フロ
ーを表わした図
【図6】本発明を実施した場合と従来の制御によるクラ
ッチの増・減圧のタイミングの相違を表わした図
【図7】本発明を実施した場合と従来の制御による学習
ゲインの違いによる変速特性の相違を表わした図
【図8】本発明が適用された車両用自動変速機の概略を
示すブロック図
【図9】上記自動変速機の各摩擦係合装置の作用状態を
示す線図
【符号の説明】
D2、D3…ブレーキ(摩擦係合装置) 20…油圧制御装置 30…コンピュータ 40…各種センサ群 To…出力軸トルク No …出力軸回転速度 dNo …出力軸回転速度変化率 dNo ave…出力軸回転速度平均変化率 So …評価量(変動量) Amax …出力軸回転速度の最大振幅(変動量)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 59:42 59:48 59:66 59:68 63:12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合側クラッチの係合と解放側クラッチの
    解放とを同時に行うクラッチツウクラッチ変速を実行す
    る際に、前記解放側クラッチの解放の進行より前記係合
    側クラッチの係合の進行の方が相対的に速すぎるタイア
    ップが発生したか否かを判定する自動変速機のタイアッ
    プ判定装置において、 変速指令から、イナーシャ相開始後所定時間が経過する
    までの判定期間を確定する手段と、 該判定期間における自動変速機の出力軸回転速度から得
    られる、該出力軸回転速度の変動量を求める手段と、 該変動量に基づいてタイアップの度合いを判定する手段
    と、 を備えたことを特徴とする自動変速機のタイアップ判定
    装置。
  2. 【請求項2】係合側クラッチの係合と解放側クラッチの
    解放とを同時に行うクラッチツウクラッチ変速を実行す
    る際に、前記解放側クラッチの解放の進行より前記係合
    側クラッチの係合の進行の方が相対的に速すぎるタイア
    ップが発生したか否かを判定する自動変速機のタイアッ
    プ判定装置において、 変速指令から、イナーシャ相開始後入力軸回転速度が低
    速段同期回転速度から所定量降下するまでの判定期間を
    確定する手段と、 該判定期間における自動変速機の出力軸回転速度から得
    られる該出力軸回転速度の変動量を求める手段と、 該変動量に基づいてタイアップの度合いを判定する手段
    と、 を備えたことを特徴とする自動変速機のタイアップ判定
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記出力軸回転速度の変動量を前記判定期間中における
    平均加速度と時々刻々の加速度の差の絶対値を時間積分
    することによって求めることを特徴とする自動変速機の
    タイアップ判定装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記判定期間中の平均加速度として、変速指令から所定
    時間内の平均加速度を用いることを特徴とする自動変速
    機のタイアップ判定装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2において、 前記出力軸回転速度の変動量を、出力軸回転速度の変動
    の最大振幅を演算することによって求めることを特徴と
    する自動変速機のタイアップ判定装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2において、更に、 車両が走行している路面が悪路か否かを判定する手段を
    備え、該悪路走行判定手段により、悪路走行中でないと
    判定されているときのみ、前記タイアップの判定を実行
    することを特徴とする自動変速機のタイアップ判定装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1において、更に、 前記出力軸回転速度を検出するセンサが正常であるか否
    かを判定する手段を備え、正常であると判定されたとき
    のみ、前記タイアップ判定を実行することを特徴とする
    自動変速機のタイアップ判定装置。
  8. 【請求項8】請求項2において、更に、 前記入力軸回転速度及び出力軸回転速度を検出するセン
    サが、いずれも正常であるか否かを判定する手段を備
    え、いずれも正常であると判定されたときのみ、前記タ
    イアップ判定を実行することを特徴とする自動変速機の
    タイアップ判定装置。
  9. 【請求項9】請求項1又は2のいずれか一方に記載され
    た自動変速機のタイアップ判定装置を用いて検出された
    タイアップの度合いに応じて、解放側又は係合側の少な
    くとも一方のクラッチのクラッチ圧を補正・制御するこ
    とを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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