JPH11191871A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JPH11191871A JPH11191871A JP9357139A JP35713997A JPH11191871A JP H11191871 A JPH11191871 A JP H11191871A JP 9357139 A JP9357139 A JP 9357139A JP 35713997 A JP35713997 A JP 35713997A JP H11191871 A JPH11191871 A JP H11191871A
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Abstract
を設定して、直接露光における覆い焼きの効果を付与す
る画像ダイナミックレンジの圧縮処理を行うことがで
き、人間が原シーンを見た時の印象に近い画像を安定し
て再生することを可能にする画像処理装置を提供する。 【解決手段】画像データに所定の画像処理を施し、出力
用の画像データとする画像処理装置であって、撮影情報
の取得手段と、画像データおよび取得手段が取得した撮
影情報から、画像ダイナミックレンジ圧縮条件を設定す
る設定手段と、設定したダイナミックレンジ圧縮条件に
応じて、画像ダイナミックレンジの圧縮処理を行う処理
手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
Description
れた画像を光電的に読み取り、この画像が再現されたプ
リント(写真)を得るデジタルフォトプリンタ等に利用
される画像処理装置の技術分野に属する。
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)が主流である。
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れた。
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーフェリアや濃度フェリ
アの補正、アンダー露光やオーバー露光の補正、周辺光
量不足の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得
られなかった高品位なプリントを得ることができる。し
かも、複数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成
等も画像データ処理によって行うことができ、用途に応
じて自由に編集/処理したプリントも出力可能である。
しかも、デジタルフォトプリンタによれば、画像をプリ
ント(写真)として出力するのみならず、画像データを
コンピュータ等に供給したり、フロッピーディスク等の
記録媒体に保存しておくこともできるので、画像データ
を、写真以外の様々な用途に利用することができる。
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、読み取った画像を画像処理
して記録用の画像データ(露光条件)とする画像処理装
置、および、この画像データに応じて感光材料を走査露
光して現像処理を施してプリントとするプリンタ(画像
記録装置)より構成される。
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像
処理を施した後に、フィルムの画像データ(画像データ
信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、ス
キャナによって読み取られた画像データから画像処理条
件を設定して、設定した条件に応じた画像処理を画像デ
ータに施し、画像記録のための出力画像データ(露光条
件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、光
ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装置
から送られた画像データに応じて光ビームを変調して、
感光材料を二次元的に走査露光(焼付け)して潜像を形
成し、次いで、所定の現像処理等を施して、フィルムに
撮影された画像が再生されたプリント(写真)とする。
撮影された画像の撮影条件は一定ではなく、ストロボ撮
影や逆光シーン等、明暗(濃度)の差が大きい場合、す
なわち画像のダイナミックレンジが非常に広い場合も多
々ある。このようなフィルム画像を通常の方法で露光し
てプリントを作成すると、明部(ハイライト)もしくは
暗部(シャドー)のいずれかの画像がつぶれてしまう場
合がある。例えば、人物を逆光で撮影した場合、人物が
好適な画像となるように露光を行うと、空のような明る
い部分は白く飛んでしまい、逆に、空が好適な画像とな
るように露光を行うと、人物が黒くつぶれてしまう。
画として感光材料の露光を行う場合には、いわゆる覆い
焼きが行われている。覆い焼きとは、中間濃度の部分に
は通常の露光を行い、画像が飛びそうな明部は露光量を
増加し、また、画像がつぶれそうな暗部の露光量を低減
することにより、フィルムに撮影された画像の大きな明
暗を補正し、人間が原シーンを見た時の印象に近くなる
ように、画面全体に渡って適正な画像が再生されたプリ
ントを得る技術である。
中に遮光板やNDフィルタ等を挿入して露光を行う方
法、露光光源の光量を部分的に変更する方法、フィルム
に撮影された画像の明暗を反転したモノクロフィルムを
作成して、これを重ねて露光を行う方法等により、フィ
ルムに撮影された画像に応じて露光量を部分的に変更し
て覆い焼きが行われている。これに対して、デジタルフ
ォトプリンタでは、画像データ処理によって、明部およ
び/または暗部を好適に再現するように画像のダイナミ
ックレンジを圧縮することにより(以下、覆い焼き処理
とする)、前記直接露光での覆い焼きよりも高い自由度
で、人間が原シーンを見た時の印象に近い画像を再現す
ることができ、本出願人は、先にその方法を提案してい
る(特開平9−18704号、同9−130609号の
各公報等参照)。
は、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って、
得られた画像データを解析して、覆い焼き処理等の画像
処理条件を設定して、画像データ処理を行っている。と
ころが、原画像のシーンの種類、原シーンの輝度、光線
の状態によっては、フィルムに撮影された画像(これを
再現した画像)と、人間が原シーンを見た印象とは異な
る場合も多い。そのため、画像データに応じた最適な覆
い焼き処理の条件を設定しても、出力画像を人間が原シ
ーンを見た時の印象に近付けるのには限界がある。
解決することにあり、フィルムに撮影された画像から得
られた画像データ等を処理して出力用の画像データとす
る、前述のデジタルフォトプリンタに好適に利用される
画像処理装置であって、原画像のシーンの種類、輝度、
撮影時の光線の状態等に応じて、最適な画像処理条件を
設定して、直接露光における覆い焼きの効果を付与する
画像ダイナミックレンジの圧縮処理(覆い焼き処理)を
行うことができ、画像状態によらず、人間が原シーンを
見た時の印象に近い画像を安定して再生することを可能
にする画像処理装置を提供することにある。
に、本発明は、撮影によって得られた画像の画像データ
に所定の画像処理を施し、出力用の画像データとする画
像処理装置であって、前記画像の撮影情報の取得手段
と、前記画像データおよび前記取得手段が取得した撮影
情報から、前記画像のダイナミックレンジの圧縮条件を
設定する設定手段と、前記設定手段が設定したダイナミ
ックレンジの圧縮条件に応じて、前記画像のダイナミッ
クレンジの圧縮処理を行う処理手段とを有することを特
徴とする画像処理装置を提供する。
ら算出された画像特徴量を用いてダイナミックレンジの
圧縮条件を設定するのが好ましい。
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
デジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示され
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、基本的に、フィルムFに
撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取
装置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)の
画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等
を行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力
された画像データに応じて変調した光ビームで感光材料
Aを画像露光し、現像処理して(仕上り)プリントとし
て出力するプリンタ16とを有して構成される。また、
画像処理装置14には、様々な条件の入力(設定)、処
理の選択や指示、色/濃度補正などの指示等を入力する
ためのキーボード18aおよびマウス18bを有する操
作系18と、スキャナ12で読み取られた画像、各種の
操作指示、様々な条件の設定/登録画面等を表示するデ
ィスプレイ20が接続される。
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、画像をR(赤)、G(緑)および
B(青)の三原色に分解するためのR、GおよびBの3
枚の色フィルタを有し、回転して任意の色フィルタを光
路に作用する色フィルタ板26と、フィルムFに入射す
る読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡散ボック
ス28と、結像レンズユニット32と、フィルムの1コ
マの画像を読み取るエリアセンサであるCCDセンサ3
4と、アンプ(増幅器)36とを有して構成される。
新写真システム(Advanced Photo System)や135サイ
ズのネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルム
の種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルム
の形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専
用のキャリア30が用意されており、キャリア30を交
換することにより、各種のフィルムや処理に対応するこ
とができる。フィルムに撮影され、プリント作成に供さ
れる画像(コマ)は、このキャリア30によって所定の
読取位置に搬送、保持される。また、周知のように、新
写真システムのフィルムには、磁気記録媒体が形成さ
れ、カートリッジIDやフィルム種等が記録されてお
り、さらに、撮影時や現像時等に、撮影日時、撮影時の
ストロボ発光の有無、撮像倍率、撮影シーンID、主要
部位置の情報、現像機の種類等の各種のデータが記録可
能である。新写真システムのフィルム(カートリッジ)
に対応するキャリア30には、この磁気情報の読取手段
が配置されており、フィルムを読取位置に搬送する際に
磁気情報を読み取り、前記各種の情報が画像処理装置1
4に送られる。
22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れ、色フィルタ板26を通過して色調整され、拡散ボッ
クス28で拡散された読取光が、キャリア30によって
所定の読取位置に保持されたフィルムFの1コマに入射
して、透過することにより、フィルムFに撮影されたこ
のコマの画像を担持する投影光を得る。フィルムFの投
影光は、結像レンズユニット32によってCCDセンサ
34の受光面に結像され、CCDセンサ34によって光
電的に読み取られ、その出力信号がアンプ36で増幅さ
れて、画像処理装置14に送られる。CCDセンサ34
は、例えば、1380×920画素のエリアCCDセン
サである。
読取を、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿入し
て3回行うことにより、1コマの画像をR,GおよびB
の3原色に分解して読み取る。ここで、フォトプリンタ
10においては、プリントを出力するための画像読み取
り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を決定する
ために、画像を低解像度で読み取るプレスキャンを行
う。従って、1コマで、合計6回の画像読み取りが行わ
れる。
い、色フィルタ板26によって読取光を調整することに
より、原稿画像(フィルムFの投影光)を3原色に分解
して画像の読み取りを行っているが、本発明の画像処理
装置に画像データを供給するスキャナとしては、R,G
およびBの3原色のそれぞれの読み取りに対応する3つ
のラインCCDセンサを用い、フィルムFをキャリアで
走査搬送しつつスリット状の読取光(投影光)によって
画像読取を行う、いわゆるスリット走査によって画像を
読み取る画像読取装置であってもよい。
バーサル等のフィルムに撮影された画像を光電的に読み
取るスキャナ12を画像処理装置14の画像データ供給
源としているが、画像処理装置14に画像データを供給
する画像データ供給源としては、スキャナ12以外に
も、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像デ
バイス、反射原稿の画像を読み取る画像読取装置、LA
N(Local Area Network)やコンピュータ通信ネットワー
ク等の通信手段、メモリカードやMO(光磁気記録媒
体)等のメディア(記録媒体)等の、各種の画像読取手
段や撮像手段、画像データの記憶手段等が各種使用可能
である。
号(画像データ)は、画像処理装置14(以下、処理装
置14とする)に出力される。図2に処理装置14のブ
ロック図を示す。処理装置14は、本発明の画像処理装
置にかかるものであり、データ処理部38、プレスキャ
ン(フレーム)メモリ40、本スキャン(フレーム)メ
モリ42、条件設定部44、表示画像処理部46、およ
び本スキャン画像処理部48を有して構成される。な
お、図2は、主に画像処理関連の部位を示すものであ
り、処理装置14には、これ以外にも、処理装置14を
含むフォトプリンタ10全体の制御や管理を行うCP
U、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶す
るメモリ、本スキャンの際の可変絞り24の絞り値やC
CDセンサ34の蓄積時間を決定する手段等が配置さ
れ、また、操作系18やディスプレイ20は、このCP
U等(CPUバス)を介して各部位に接続される。
Bの各出力信号は、A/D(アナログ/デジタル)変
換、Log変換、DCオフセット補正、暗時補正、シェ
ーディング補正等を行うデータ処理部38で処理されて
デジタルの画像データとされ、プレスキャン(画像)デ
ータはプレスキャンメモリ40に、本スキャン(画像)
データは本スキャンメモリ42に、それぞれ記憶(格
納)される。なお、プレスキャンデータと本スキャンデ
ータは、解像度(画素密度)と信号レベルが異なる以外
は、基本的に同じデータである。
情報は表示画像処理部46および条件設定部44に、本
スキャンメモリ42に記憶された画像情報は本スキャン
画像処理部48に、それぞれ読み出される。
件設定)部50と、キー補正部52と、パラメータ統合
部54とを有する。セットアップ部50は、基礎となる
画像処理条件を設定する部分で、プレスキャンメモリ4
0に記憶された画像データから、濃度ヒストグラムの作
成、ハイライト(最高濃度)、シャドー(最低濃度)、
平均濃度、LATD(大面積透過濃度)等の画像特徴量
の算出を行い、画像処理条件の設定、具体的には、グレ
イバランス(カラーバランス)調整、画像ダイナミック
レンジの圧縮処理(以下、覆い焼き処理とする)等の各
種の画像処理を行うルックアップテーブル(LUT)の
作成や補正係数(処理係数)の算出等を行う。ここで、
本発明にかかる処理装置14においては、覆い焼き処理
の処理条件は、前記画像特徴量に加え、取得した撮影情
報も加味して設定される。これらの画像処理条件につい
ては、後に詳述する。
ボード18aに設定された調整キー56等を用いたオペ
レータの指示(入力)に応じて、画像処理条件の補正量
を演算する。図示例の調整キー56では、一例として、
全体濃度(D)、シアン(C)濃度、マゼンタ濃度
(M)、イエロー(Y)濃度、階調(γ)、明部(ハイ
ライト側α light)、および暗部(シャドー側 α dar
k)を、それぞれ調整することができ、オペレータは、後
述するディスプレイ20に表示された画像を見ながら検
定を行い、必要に応じて各パラメータの(+)キーおよ
び(−)キーの押圧して、所望の状態に画像を調整し、
すなわち画像処理条件の調整を行う。
50によって設定された画像処理条件と、キー補正部5
2による補正量とを統合して、最終的に設定された画像
処理条件とする。従って、調整キー56による入力が無
い場合には、本スキャンデータ(出力画像)の画像処理
条件は、セットアップ部50によって設定された画像処
理条件となる。また、パラメータ統合部54は、画像処
理条件を統合・設定すると、表示画像処理部46および
本スキャン画像処理部48の所定部位(ハード)に設定
し、各画像データは、この画像処理条件に応じた処理を
施される。従って、調整キー56からの入力があり、先
にパラメータ統合部54で設定された画像処理条件が変
更されると、これに応じてディスプレイ20の画像も変
化する。
リ40に記憶されたプレスキャンデータを読み出し、条
件設定部44で設定された画像処理条件に応じた画像処
理を施し、ディスプレイ20表示用の画像データとする
部位で、第1LUT58、第1マトリクス演算器(MT
X)60、第2MTX62、ローパスフィルタ(LP
F)64、第2LUT66、第3LUT68、信号変換
器70、および加算器72を有して構成される。一方、
本スキャン画像処理部48は、本スキャンメモリ42に
記憶された本スキャンデータを読み出し、条件設定部4
4で設定された画像処理条件に応じて所定の画像処理を
施し、プリンタ16による画像記録のための出力画像デ
ータとする部位で、第1LUT74、第1MTX76、
第2MTX78、LPF80、第2LUT82、第3L
UT84、および加算器86を有して構成される。な
お、本スキャン画像処理部48には、さらに、シャープ
ネス(鮮鋭化)処理を行うシャープネス処理部が設けら
れてもよい。
部はほぼ同様の構成を有し、画素数(解像度)が異なる
以外は、基本的に、同じ処理条件が設定され、同様の画
像処理が行われる。以下、本スキャン画像処理部48を
代表例として両画像処理部を説明する。
スキャンメモリ42(プレスキャンメモリ40)に記憶
された画像データを読み出し、グレイバランスの調整、
明るさ(濃度)補正および階調補正を行うもので、それ
ぞれの補正や調整を行うためのLUTがカスケード接続
されて構成されている。第1LUT74の各LUTは、
前述の条件設定部44によって作成、設定される。
ルの一例を示す。図4(a)はグレイバランスの調整テ
ーブルで、セットアップ部50は、ハイライトおよびシ
ャドーから、公知の方法でグレイバランスを取ってこの
調整テーブルを作成する。また、調整キー56からの入
力があった場合には、キー補正部52で補正量が算出さ
れ、パラメータ統合部54でこの補正量とセットアップ
部50が作成した調整テーブルとが統合され、調整テー
ブルのR、GおよびBの各テーブルの傾きが変化する。
図4(b)は明るさ補正の補正テーブルで、セットアッ
プ部50は、濃度ヒストグラムやハイライトおよびシャ
ドーから、公知のセットアップアルゴリズムを用いて、
この補正テーブルを作成する。また、この補正テーブル
は、グレイバランスの調整テーブルと同様に、前述の調
整キー56の濃度(D)キーの入力によって図4(b)
に示されるように調整される。図4(c)は階調の補正
テーブルで、セットアップ部50は、濃度ヒストグラム
やハイライトおよびシャドーから、公知のセットアップ
アルゴリズムを用いて、この補正テーブルを作成する。
また、この補正テーブルは、グレイバランスの調整テー
ブルと同様に、前述の調整キー56の階調(γ)キーの
入力によって図4(c)に示されるように調整される。
1LUT74で処理された画像データの彩度補正を行う
もので、得られる出力画像(情報)が適切な色に仕上が
るように、フィルムFの分光特性や感光材料(印画紙)
の分光特性、現像処理の特性等に応じて設定されたマト
リクス演算を行い、彩度補正を行う。
加算器86(加算器72)と、覆い焼き処理を行うため
の画像データを生成するための第2MTX78(第2M
TX62)とに送られる。なお、覆い焼き処理を施さな
い場合は、第1MTX76と後述する第3LUT84
(第1MTX60と第3LUT68)とがバイパスして
接続され、覆い焼き処理用の画像情報の生成は行われな
い。また、これらの処理の有無は、オペレータの入力に
よるモード選択、条件設定部44での演算結果から判断
する方法等で決定すればよい。
1MTX76から送られるR、GおよびBの画像データ
から、読み取った画像の明暗画像データを生成する。明
暗画像データの生成方法としては、R、GおよびBの画
像データの平均値の3分の1を取る方法、YIQ規定を
用いてカラー画像データを明暗画像データに変換する方
法等が例示される。YIQ規定を用いて明暗画像データ
を得る方法としては、例えば、下記式により、YIQ規
定のY成分のみを、R、GおよびBの画像データから算
出する方法が例示される。 Y=0.3R+0.59G+0.11B
78で生成された明暗画像データをLPFで処理して、
低周波数成分を取り出すことにより、明暗画像を2次元
的にボカして、読み取った画像のボケ画像データを得る
ものである。このLPF80に用いるLPFとしては、
ボケ画像生成に通常用いられるFIR(Finite Impulse
Respones) 型のLPFを用いてもよいが、小型の回路で
大きく画像をボカしたボケ画像データを生成できる点
で、IIR(Infinite ImpulseRespones) 型のLPFを
用いるのが好ましい。また、LPF80の代わりに、メ
ディアンフィルタ(MF)を用いてもよい。MFを用い
ることにより、エッジを保存して、平坦部のノイズ(高
周波成分)をカットしたボケ画像データが得られるとい
う点で好ましい。また、MFの前記利点を生かした上
で、大きく画像をボカしたボケ画像データを生成できる
という点で、MFとLPFとを併用して、両者で得られ
た画像を重み付け加算するのが、特に好ましい。
データと本スキャン画像データとでは画像の解像度が異
なるので、同じLPFを用いて処理を行うと、ディスプ
レイ20に表示される画像と、プリントに再現される画
像とが異なるものになってしまう。そのため、プレスキ
ャン画像データを処理するLPF64と、本スキャン画
像データを処理するLPF80とで、解像度に応じて周
波数特性を変える必要がある。具体的には、解像度比率
分だけディスプレイ20の表示に用いるボケ画像データ
のボカシ量を少なくすればよく、解像度比率をm、LP
F64のカットオフ周波数をfc(p) 、LPF80のカ
ットオフ周波数をfc(f) とすると、 fc(p) ≒mfc(f) となるようにLPFを設計すればよい。
は、第2LUT82(第2LUT66)に送られ、ダイ
ナミックレンジ圧縮テーブルによって処理される。
は、プリントにおける再現域よりも広いのが通常であ
り、例えば、逆光シーンやストロボ撮影では、プリント
の再現域を大きく超えた濃度範囲(最低濃度と最高濃度
との差=ダイナミックレンジ)の画像が撮影される場合
もある。この場合には、全画像データ(画素)をプリン
ト上に再現することはできず、再現域を超えるフィルム
高濃度部(読取信号強度弱)すなわち被写体の明部はプ
リント上で白く飛び、逆に、再現域を超えるフィルム低
濃度部すなわち被写体の暗部はプリント上で黒くつぶれ
てしまう。そのため、画像データを全て再現した画像を
得るためには、画像データのダイナミックレンジを圧縮
して、プリントの再現域に対応させる必要がある。つま
り、従来の直接露光による覆い焼きと同様の効果を付与
するように、中間濃度部分の階調を変化させずに明部お
よび暗部の濃度を調整して、ダイナミックレンジを圧縮
するように画像データを処理(覆い焼き処理)する必要
がある。
6で処理された主となる画像データに、この第2LUT
82のダイナミックレンジ圧縮テーブルで処理されたボ
ケ画像データを加算することにより、画像データのダイ
ナミックレンジを非線形に圧縮して覆い焼き処理を行
い、出力画像データのダイナミックレンジおよび明部/
暗部の階調や濃度を適正なものとして、人が原シーン
(撮影シーン)を見た時と同じ印象を受ける、高画質な
画像が再現されたプリントを得られる出力画像データと
する。すなわち、第2LUT82のダイナミックレンジ
圧縮テーブルとは、前記ボケ画像データの画像処理を行
って、主となる画像データのダイナミックレンジ等を適
切に圧縮する処理用画像データを得るためのテーブルで
ある。
下、圧縮テーブルとする)も、セットアップ部50が作
成する。ここで、従来の装置では、プレスキャンデータ
のみを用いて圧縮テーブルを作成しているが、本発明に
おいては、プレスキャンデータに加え、撮影情報を参照
して圧縮テーブルを作成する。本発明においては、この
ような構成を有することにより、人が原シーン(撮影シ
ーン)を見た時と同じ印象を受ける、高画質な画像(画
像データ)を、より安定的に出力することを可能にして
いる。
下記のように作成される。まず、全体的な(ダイナミッ
クレンジ)圧縮率αを算出して、これを用いる圧縮関数
f(α)を設定する。セットアップ部50には、例え
ば、図5に示されるような関数が設定されており、この
関数を用いて、画像データのダイナミックレンジ(D
R)から、圧縮率αを算出する。この関数では、ダイナ
ミックレンジが閾値DRthよりも小さい場合には圧縮率
αが0になっており、ダイナミックレンジが小さい画像
の場合には、ダイナミックレンジの圧縮処理を行わない
ようになっている。これは、ダイナミックレンジが小さ
い画像に圧縮処理を施すと、画像のコントラストが小さ
くなり、逆に画質低下を招くからである。また、本発明
者らの検討で、画像中に存在する電灯等、スポット的な
最明部の画像は、ダイナミックレンジ圧縮処理によって
階調を出すよりもプリント上の最低濃度に飛ばしたほう
が良好な画像が得られることが分かっている。そのた
め、図5に示される関数では、ダイナミックレンジが閾
値DRmax よりも大きくなっても、それ以上は圧縮率α
は下限値αmax より小さくならないように設定されてい
る。
f(α)を作成する。この圧縮関数f(α)は、図6
(a)に示されるように、ある信号値を基準値Y0 すな
わち横軸(出力0)との交点として、傾きが圧縮率αと
なる単純減少関数である。この基準値Y0 は基準濃度で
あって、主被写体等の画像の中心となる濃度に応じて適
宜設定すればよい。例えば、人物が主被写体である場合
には、肌色と略同一の濃度であるプリント濃度で0.5
〜0.7の間が例示され、好ましくは0.6程度であ
る。
(ダイナミックレンジ)圧縮率αli ght 、および暗部の
(ダイナミックレンジ)圧縮率αdarkを設定して、明部
の圧縮関数flight ( αlight ) 、および暗部の圧縮関
数fdark(αdark) を作成する。明部の圧縮関数f
light ( αlight ) は、図6(b)に示されるように、
前記基準値Y0 より明部側において横軸(出力0)より
も下方(マイナス側)となる減少関数で、直線部分の傾
きが、明部の圧縮率αlight となる関数で、基準値Y 0
よりも暗部側の出力は0である。この圧縮率α
light は、濃度ヒストグラムやハイライト等の画像特徴
量に応じて、覆い焼き処理によって得られた明部の画像
データがプリントの画像再現域の画像データとなるよう
に設定される。他方、暗部の圧縮関数fdark(αdark)
は、図5(c)に示されるように、前記基準値Y0 より
暗部側において横軸よりも上方となる減少関数で、直線
部分の傾きが、暗部の圧縮率αdarkとなる関数で、基準
値Y0 よりも明部側の出力は0である。この圧縮率α
darkも、同様に、濃度ヒストグラムやシャドー等の画像
特徴量に応じて、暗部の画像データがプリントの画像再
現域の画像データとなるように設定される。
αlight および暗部の圧縮率αdarkは、プレスキャンデ
ータのみから設定されるのではなく、前述のように、条
件設定部44(セットアップ部50)が取得した撮影情
報を加味して設定される。
り、撮影倍率大(所定値以上)の情報を得た場合には、
この画像は、近距離でストロボ撮影したシーン(近接ス
トロボシーン)であると判断できる。この場合には、濃
度を上げる明るさ補正を行った上で、暗部を大きく圧縮
して覆い焼き処理を行った方が、より人が撮影シーンを
見た際に近い印象を受ける画像が得られるので、覆い焼
き処理の暗部の圧縮率αdarkを通常よりも大きくする。
また、撮影情報としてストロボ発光なしの情報を得、か
つ画像データがハイライト部の輝度が高く、ヒストグラ
ムが二つの山を持っている場合には、この画像は、逆光
で撮影されたシーン(逆光シーン)であると判断でき、
明るい側の山が背景で、暗い側の山が主要部(例えば人
物)に相当する。この場合には、濃度を低下する明るさ
補正を行った上で、明部を大きく圧縮して覆い焼き処理
を行った方が、同様に好ましいので、覆い焼き処理の明
部の圧縮率αlight を通常よりも大きくする。
撮影シーン(シーンID)を磁気記録することができ
る。これを利用して、例えば、撮影情報として撮影シー
ン(シーンID)の「夜景ポートレート」を取得した場
合には、濃度を上げる明るさ補正を行った上で、覆い焼
き処理の暗部の圧縮率αdarkを通常よりも大きくする。
あるいは、撮影情報として同様に「雪」を取得した場合
には、覆い焼き処理の明部の圧縮率αlightを通常より
も大きくする。
率αlight および暗部の圧縮率αda rkの設定方法には特
に限定はなく、例えば、撮影情報を利用して判別できる
シーンに応じて、圧縮率αlight や圧縮率αdarkを補正
する補正係数を実験やシュミレーションによって予め設
定して記憶しておき、判別したシーンに応じた補正係数
を読み出し、この補正係数を用いてプレスキャンデータ
から算出した圧縮率α light や圧縮率αdarkを補正すれ
ばよい。あるいは、近接ストロボシーンや撮影シーン
「雪」等の場合は、圧縮率を補正して圧縮テーブルを作
成するよりも、専用の圧縮テーブルを使用した方が好ま
しい場合も多いので、実験やシュミレーションによって
シーンに応じた専用の圧縮テーブルを作成・記憶してお
き、判別したシーンに応じて、専用の圧縮テーブルを読
み出して、これを用いてもよい。
D)、撮影時のストロボ発光の有無、撮影倍率、主要被
写体位置、撮影者意図情報、撮影者好み情報等が例示さ
れる。撮影時に、ファインダーをのぞいた状態で仕上り
を予測して、ハイライト側圧縮、シャドー側圧縮のオン
/オフなどを撮影者意図情報として入力してもよい。あ
るいは撮影者の好みに応じて同様のオン/オフを入力し
てもよい。
に限定はなく、各種の方法が利用可能である。例えば、
新写真システムのフィルムFであれば、ストロボ発光の
有無、撮影倍率、主要被写体位置、撮影日時、撮影シー
ン(シーンID)等の情報が磁気記録できるので、キャ
リア30が読み取った磁気情報から撮影情報を取得する
ことができる。あるいは、キーボード18aのファンク
ションキー等を利用して、シーンに応じたファンクショ
ンキー(例えば、F1「夜景ポートレート」、F2
「雪」等)を決めておき、検定等の際にディスプレイ2
0に表示された画像からオペレータがシーンを判別し、
これをキーボード18aで入力することにより、条件設
定部44(セットアップ部50)が、このシーンの情報
を撮影情報として取得して、プレスキャンデータから設
定された覆い焼き処理の条件を調整あるいは再設定して
もよい。さらに、スキャナ12ではなく、デジタルカメ
ラやデジタルビデオカメラ等で撮影された画像の画像フ
ァイルであれば、画像ファイルのヘッダに各種の撮影情
報が記録されているので、これを利用してもよく、ある
いは、パーソナルコンピュータに接続可能なカメラで撮
影したフィルムであれば、カメラから撮影情報を取得し
てもよい。
(α)、明部の圧縮関数flight ( αli ght ) 、および
暗部の圧縮関数fdark(αdark) を算出した後、下記式
に示されるように、これらを加算して圧縮関数ftotal
(α)を作成し、この圧縮関数f total (α)を用い
て、第2LUT82の圧縮テーブルを作成する。 ftotal (α)=f(α)+flight ( αlight ) +f
dark(αdark) あるいは、前述のようにシーンに応じた圧縮テーブルが
記憶されている場合には、判別したシーンに応じた圧縮
テーブルを読み出す。圧縮テーブルは、パラメータ統合
部54に送られ、パラメータ統合部54によって第2L
UT82(66)に設定される。
準値Y0 を固定して、明部および暗部の圧縮率を独立で
設定することにより、ダイナミックレンジ圧縮が中間濃
度部分の階調に変化を与えることなく、明部および暗部
のみを調整してダイナミックレンジ圧縮を行うことがで
きる。しかも、ダイナミックレンジ圧縮による画像全体
の明るさ変化も防止できるので、前述の第1LUT74
による明るさ補正を独立したものとでき、画像処理条件
の設定を容易にすることができる。
縮関数fdark(αdark) が、図6(d)および(e)に
示されるような関数となってしまった場合には、点Pお
よび点Qでγが不連続になることによるアーチファクト
が出てしまうので、前述の図6(b)および(c)に示
されるように、微分係数が滑らかになるような関数とし
て、アーチファクトが出ないようにするのが好ましい。
この点に関しては、特開平3−222577号公報に詳
述されている。
体の圧縮率α、明部の圧縮率αligh t 、および暗部の圧
縮率αdarkは、前述の調整キー56の階調(γ)キー、
明部の調整キー(α light)および暗部の調整キー(α
dark)の押圧によって調整され、例えば、オペレータに
よる検定によってこれらのキーが押圧されると、それに
応じた調整量がキー補正部52によって算出され、第2
LUT82(66)に設定された圧縮テーブルが調整さ
れる。
を圧縮するための画像データを作成する圧縮テーブルを
設定しているが、フィルムFに撮影された画像がアンダ
ー/オーバー露光である場合には、これを修正するため
に、アンダー露光の場合は暗部の階調を立て、オーバー
露光の場合には明部の階調を立てる、すなわち、画像が
アンダー/オーバー露光である場合には、画像のダイナ
ミックレンジを伸長するのが好ましい。従って、この場
合には、第2LUT82に、画像データを伸長する処理
を行うための画像データを作成するダイナミックレンジ
伸張テーブルを設定してもよい。なお、この点に関して
は、本出願人による特願平8−157200号の明細書
に詳述されている。
たボケ画像データは、加算器86(加算器72)に送ら
れる。加算器86では、第1MTX76によって処理さ
れて直接加算器86に送られた主たる画像データとボケ
画像データ(明暗画像データ)とを加算する。これによ
り、主たる画像データのダイナミックレンジを圧縮す
る、覆い焼き処理が行われる。
ボケ画像データは、図6から明らかなように、明部がマ
イナスで、暗部がプラスの画像データとなる。従って、
第1MTX76によって処理された主たる画像データ
に、このボケ画像データを加算することにより、主たる
画像データの明部は小さく、暗部は嵩挙げされ、すなわ
ち画像データのダイナミックレンジが圧縮される。ま
た、第2LUT82の通過帯域は大面積コントラストに
相当し、局所的なコントラストは第2LUT82の通過
帯域よりも高周波成分であるので、この成分は、第2L
UT82を通過したボケ画像データでは圧縮されない。
従って、加算器86で加算されて得られた画像は、局所
的なコントラストを維持した状態でダイナミックレンジ
を圧縮された、高画質な画像となる。
算器86による加算で得られた画像データを、最終的な
出力媒体の特性に応じた出力画像データに変換する階調
変換テーブルである。すなわち、第3LUT68は、例
えば、3D−LUTによって、プレスキャンデータをデ
ィスプレイ20への表示に応じた画像データに、第3L
UT84は、同様に3D−LUTによって、本スキャン
画像データを感光材料Zの発色に、それぞれ好適に対応
する画像データとなるように、それぞれ階調変換する。
されたプレスキャンデータは、信号変換器70によって
ディスプレイ20に対応する信号に変換され、さらに、
D/A変換器88によってD/A変換されて、ディスプ
レイ20に表示される。ここで、ディスプレイ20に表
示される画像と、プリンタ16に送られて再生されるプ
リントの画像は、各種の画像処理や覆い焼き処理とし
て、同様の画像処理が施されたものであり、従って、デ
ィスプレイ20には、プリントの画像と同様の画像が表
示される。
た画像を見て検定を行い、必要に応じて、前述のよう
に、調整キー56の各キーを押圧して、画像の調整を行
うことができる。オペレータによる調整キー56のキー
入力は、キー補正部52に送られ、画像処理条件の補正
量とされ、パラメータ統合部21おいて、この補正量と
セットアップ部50が設定した画像処理条件とが統合さ
れて、キー補正後の新たな画像処理条件が設定され、あ
るいは、パラメータ統合部21が両画像処理部に設定し
た画像処理条件を補正量に応じて調整する。すなわち、
前述の第1LUT74(58)の各補正テーブル、第2
LUT82(66)の圧縮テーブル、ならびに第3LU
T84(68)における階調変換テーブルは、調整キー
56によるキー入力によって調整され、これに応じて、
ディスプレイ20に表示される画像も変化する。
UT84における処理が終了して、プリントの画像記録
に応じた画像データとされた本スキャン画像データは、
出力用の画像データとしてプリンタ16に送られる。
により、本発明の画像処理装置について、より詳細に説
明する。
ータが記憶されると、条件設定部44にのセットアップ
部50がこれを読み出し、濃度ヒストグラムの作成、ハ
イライトやシャドー等の画像特徴量の算出を行う。これ
と並行して、可変絞り24の絞り値決定等の本スキャン
の読取条件が設定されてスキャナ12が調整され、次い
で、スキャナ12では本スキャンが行われ、本スキャン
データが、順次、本スキャンメモリ40に転送・記憶さ
れる。なお、処理装置14には、条件設定部44には、
オペレータによるキー入力による情報(指示)、キャリ
ア30によってフィルムFから読み取られた磁気情報が
送られ、条件設定部44は、その中から撮影情報を取得
している。
0は、作成した濃度ヒストグラムや、算出した画像特徴
量等を用いて、第1LUT74および58のグレイバラ
ンス調整テーブル、明るさ補正テーブルおよび階調補正
テーブル、第2LUT82および66の圧縮テーブル、
第3LUT84および88の階調変換テーブルを作成し
て、すなわち画像処理条件を設定し、パラメータ統合部
54に出力する。ここで、第2LUT82および66の
圧縮テーブルは、前述のように、プレスキャンデータの
みならず、取得した撮影情報も加味して設定される。パ
ラメータ統合部54は、送られた画像処理条件を、表示
画像処理部46および本スキャン画像処理部48の対応
する部位に転送し、設定する。
理部46の第1LUT58がプレスキャンメモリ40か
らプレスキャンデータを読み出し、設定された各テーブ
ルによる処理を行い、次いで、第1MTX60で色補正
が施される。第1MTX60で処理された画像データ
は、加算器72および第2MTX62に送られる。第2
MTX62は、送られた画像データから読み取った画像
の明暗画像データを生成し、この明暗画像データは、L
PF64によってボケ画像データとされ、さらに、第2
LUT66において圧縮テーブルで処理され、覆い焼き
処理用のボケ画像データとして加算器72に送られる。
加算器72では、第1MTX60で処理された主たる画
像データと、ボケ画像データとが加算され、主たる画像
データのダイナミックレンジが圧縮されて、ディスプレ
イ20表示用の画像データが生成される。
第3LUT68においてディスプレイ20による表示に
応じた画像となるように色変換され、信号変換器70に
よってディスプレイ20による表示に応じた信号に変換
され、D/A変換器88でアナログ信号とされて、ディ
スプレイ20に表示される。
れた画像を見て検定を行い、必要に応じて調整キー56
を用いて各種の調整を行う。調整キー56による入力が
あると、キー補正部52で画像処理条件の補正量が演算
されて、パラメータ統合部54によって、この補正量と
セットアップ部50が設定した画像処理条件とが統合さ
れて、画像処理条件が再設定あるいは変更され、表示画
像処理部46および本スキャン画像処理部48の各LU
Tに設定されるテーブルがそれに応じて変更され、ディ
スプレイ20の画像が変化する。なお、この検定の際
に、オペレータが画像からシーンを判別して、これをキ
ーボード18aのファンクションキー等を用いて入力
し、これに応じて第2LUT82および66の圧縮テー
ブルが調整等されてもよいのは前述のとおりである。
ると判断すると、出力(例えば、プリント開始)の指示
が出され、これにより画像処理条件が確定し、本スキャ
ン画像処理部48の第1LUT74が本スキャンメモリ
42から本スキャン画像データを読み出す。
に、本スキャン画像データは、第1LUT74に設定さ
れた各テーブルによってグレイバランス調整、明るさ補
正および階調補正を行われ、次いで、第1MTX76で
色補正が施され、加算器86と第2MTX78とに送ら
れる。第2MTX78は、送られた画像データから明暗
画像データを生成し、この明暗画像データは、LPF8
0によってボケ画像データとされ、さらに、第2LUT
82において圧縮テーブルで処理され、覆い焼き処理用
のボケ画像データとして加算器86に送られる。加算器
86では、第1MTX76で処理された主たる画像デー
タと、ボケ画像データとが加算され、主たる画像データ
のダイナミックレンジが圧縮されて、さらに第3LUT
84で階調変換されて、画像記録に応じた出力画像デー
タとしてプリンタ16に送られる。
われる必要はなく、検定なしでプリント作成を行うよう
に構成してもよい。この場合には、例えば、セットアッ
プ部50が画像処理条件を設定し、パラメータ統合部5
4が各LUTに設定した時点で画像処理条件が確定し、
第1LUT74が本スキャン画像データを読み出しを開
始し、画像処理を行う。検定の有無は、作業モードとし
て選択できるようにするのが好ましい。
画像データは、プリンタ16に送られる。プリンタ16
は、感光材料(印画紙)を画像データに応じて露光して
潜像を記録し、感光材料に応じた現像処理を施して(仕
上り)プリントとして出力するものである。例えば、感
光材料をプリントに応じた所定長に切断した後に、バッ
クプリントの記録、感光材料(印画紙)の分光感度特性
に応じた、R露光、G露光およびB露光の3種の光ビー
ムを画像データ(記録画像)に応じて変調して主走査方
向に偏向し、主走査方向と直交する副走査方向に感光材
料を搬送することによる潜像の記録等を行い、潜像を記
録した感光材料に、発色現像、漂白定着、水洗等の所定
の湿式現像処理を行い、乾燥してプリントとした後に、
仕分けして集積する。
に説明したが、本発明は上述の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
等を行ってもよいのはもちろんである。
画像処理装置によれば、原画像のシーンの種類、輝度、
撮影時の光線の状態等に応じて、最適な画像処理条件を
設定して、画像ダイナミックレンジの圧縮処理(覆い焼
き処理)を行うことができ、画像状態によらず、人間が
原シーンを見た時の印象に近い画像を再生した高画質な
プリントを安定して作成することができる。
タルフォトプリンタのブロック図である。
像処理装置のブロック図である。
整キーの一例の概念図である。
UTで、(a)はグレイバランス調整LUTを、(b)
は明るさ補正LUTを、(c)は階調補正LUTを、そ
れぞれ示す。
き処理の全体の圧縮率の関数を示すグラフである。
(e)は、図1に示される画像処理装置で用いられる圧
縮関数の一例をそれぞれ示す。
Claims (2)
- 【請求項1】撮影によって得られた画像の画像データに
所定の画像処理を施し、出力用の画像データとする画像
処理装置であって、 前記画像の撮影情報の取得手段と、 前記画像データおよび前記取得手段が取得した撮影情報
から、前記画像のダイナミックレンジの圧縮条件を設定
する設定手段と、 前記設定手段が設定したダイナミックレンジの圧縮条件
に応じて、前記画像のダイナミックレンジの圧縮処理を
行う処理手段とを有することを特徴とする画像処理装
置。 - 【請求項2】前記設定手段が、前記画像データから算出
された画像特徴量を用いてダイナミックレンジの圧縮条
件を設定する請求項1に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9357139A JPH11191871A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9357139A JPH11191871A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11191871A true JPH11191871A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18452584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9357139A Pending JPH11191871A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11191871A (ja) |
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- 1997-12-25 JP JP9357139A patent/JPH11191871A/ja active Pending
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