JPH11197442A - 脱臭装置 - Google Patents
脱臭装置Info
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- JPH11197442A JPH11197442A JP10006919A JP691998A JPH11197442A JP H11197442 A JPH11197442 A JP H11197442A JP 10006919 A JP10006919 A JP 10006919A JP 691998 A JP691998 A JP 691998A JP H11197442 A JPH11197442 A JP H11197442A
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- deodorizing
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加熱再生時に脱離した臭気物質を外部に放出
することなく、脱臭ケース内で吸着剤を加熱再生する。 【解決手段】 脱臭装置10は、ガス体中の臭気物質を
吸着し、吸着した臭気物質を加熱により脱離して再生で
きる吸着剤A1、A2、A3を収納した吸着剤収納部1
a、1b、1cと、吸着剤収納部1a、1b、1cを内
設し、外部のガス体を給入し吸着剤収納部1a、1b、
1cを介して外部へ排気可能な給気口部2a及び排気口
部2bを有する脱臭ケース3と、脱臭ケース3に配設さ
れ、吸着剤の一部分A1、A2を加熱して再生させる再
生用ヒータ4、5とからなり、吸着剤の加熱されない部
分A3が、再生用ヒータ4の加熱により吸着剤の一部分
A1、A2から脱離した臭気物質を吸着する。
することなく、脱臭ケース内で吸着剤を加熱再生する。 【解決手段】 脱臭装置10は、ガス体中の臭気物質を
吸着し、吸着した臭気物質を加熱により脱離して再生で
きる吸着剤A1、A2、A3を収納した吸着剤収納部1
a、1b、1cと、吸着剤収納部1a、1b、1cを内
設し、外部のガス体を給入し吸着剤収納部1a、1b、
1cを介して外部へ排気可能な給気口部2a及び排気口
部2bを有する脱臭ケース3と、脱臭ケース3に配設さ
れ、吸着剤の一部分A1、A2を加熱して再生させる再
生用ヒータ4、5とからなり、吸着剤の加熱されない部
分A3が、再生用ヒータ4の加熱により吸着剤の一部分
A1、A2から脱離した臭気物質を吸着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭装置に関す
る。更に詳しくは、本発明は、脱臭装置内で吸着剤を加
熱することにより吸着剤の吸着能力の回復が可能な吸着
剤を使用した脱臭装置に関する。
る。更に詳しくは、本発明は、脱臭装置内で吸着剤を加
熱することにより吸着剤の吸着能力の回復が可能な吸着
剤を使用した脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業の発達に伴って、環境汚染防止対策
の必要性が叫ばれるようになって久しいが、近年はより
快適な住環境への要求が強まりつつあり、適用性に優れ
た高度な環境浄化技術が必要になりつつある。この環境
浄化技術において、特に脱臭技術は重要な位置を占めて
いる。
の必要性が叫ばれるようになって久しいが、近年はより
快適な住環境への要求が強まりつつあり、適用性に優れ
た高度な環境浄化技術が必要になりつつある。この環境
浄化技術において、特に脱臭技術は重要な位置を占めて
いる。
【0003】脱臭技術に使用される脱臭装置としては、
例えば活性炭のような吸着剤、オゾン及び臭気分解触媒
(鉄錯体、金等)を使用した装置が知られている。活性
炭を使用した装置では、例えばハニカム状に成形された
活性炭の表面の微細孔に臭気を拡散又は循環させること
により臭気と活性炭を接触させ、臭気物質を微細孔に物
理吸着させて脱臭が行われている。
例えば活性炭のような吸着剤、オゾン及び臭気分解触媒
(鉄錯体、金等)を使用した装置が知られている。活性
炭を使用した装置では、例えばハニカム状に成形された
活性炭の表面の微細孔に臭気を拡散又は循環させること
により臭気と活性炭を接触させ、臭気物質を微細孔に物
理吸着させて脱臭が行われている。
【0004】また、オゾンを使用した装置では、オゾン
の酸化能力により臭気物質を分解させて脱臭を行い、オ
ゾンで分解されなかった残りの臭気物質を酸化マンガン
等で吸着することにより脱臭が行われている。
の酸化能力により臭気物質を分解させて脱臭を行い、オ
ゾンで分解されなかった残りの臭気物質を酸化マンガン
等で吸着することにより脱臭が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の内、活性炭は臭
気物質を吸着することにより脱臭を行うため、使用時間
が経過するに従って吸着量が増加し、最終的に吸着飽和
となり脱臭効果がなくなり、交換する必要がある。また
交換せずに放置すると、この活性炭が逆に臭気発生源と
なる。
気物質を吸着することにより脱臭を行うため、使用時間
が経過するに従って吸着量が増加し、最終的に吸着飽和
となり脱臭効果がなくなり、交換する必要がある。また
交換せずに放置すると、この活性炭が逆に臭気発生源と
なる。
【0006】臭気分解触媒は常温での分解速度は極めて
遅く、その脱臭効果はほとんどが吸着によるものであ
り、上記活性炭と同様に脱臭効果が低下する。一方、オ
ゾンを使用した装置は、その装置自体の構造が複雑であ
り、コストが高くなるという問題があった。このような
問題を解決するために、特開平7−227420号公報
には、マイクロ波を照射することにより吸着剤の吸着能
力を回復させることが記載されている。しかしながら、
この技術では、吸着能力が低下した吸着剤を一旦取り出
した後、電子レンジ等でマイクロ波を照射する必要があ
るため、その操作が煩雑であるという問題があった。
遅く、その脱臭効果はほとんどが吸着によるものであ
り、上記活性炭と同様に脱臭効果が低下する。一方、オ
ゾンを使用した装置は、その装置自体の構造が複雑であ
り、コストが高くなるという問題があった。このような
問題を解決するために、特開平7−227420号公報
には、マイクロ波を照射することにより吸着剤の吸着能
力を回復させることが記載されている。しかしながら、
この技術では、吸着能力が低下した吸着剤を一旦取り出
した後、電子レンジ等でマイクロ波を照射する必要があ
るため、その操作が煩雑であるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、ガス体中の臭気物質を吸着し、吸着した臭気物質を
加熱により脱離して再生できる吸着剤を収納した吸着剤
収納部と、この吸着剤収納部を内設し、外部のガス体を
給入し前記吸着剤収納部を介して外部へ排気可能な給気
口部及び排気口部を有する脱臭ケースと、この脱臭ケー
スに配設され、前記吸着剤の一部分を加熱して再生させ
る再生用ヒータとからなり、前記吸着剤の加熱されない
部分が、再生用ヒータの加熱により吸着剤の一部分から
脱離した臭気物質を吸着するよう構成された脱臭装置が
提供される。
ば、ガス体中の臭気物質を吸着し、吸着した臭気物質を
加熱により脱離して再生できる吸着剤を収納した吸着剤
収納部と、この吸着剤収納部を内設し、外部のガス体を
給入し前記吸着剤収納部を介して外部へ排気可能な給気
口部及び排気口部を有する脱臭ケースと、この脱臭ケー
スに配設され、前記吸着剤の一部分を加熱して再生させ
る再生用ヒータとからなり、前記吸着剤の加熱されない
部分が、再生用ヒータの加熱により吸着剤の一部分から
脱離した臭気物質を吸着するよう構成された脱臭装置が
提供される。
【0008】すなわち、本発明は、吸着剤の一部分を加
熱して再生させ、その際脱離される臭気物質を吸着剤の
加熱されない部分で吸着できるよう構成することによっ
て、臭気物質を外部に放出することなく、脱臭ケース内
で吸着剤を再生でき、脱臭運転を続けることができる。
熱して再生させ、その際脱離される臭気物質を吸着剤の
加熱されない部分で吸着できるよう構成することによっ
て、臭気物質を外部に放出することなく、脱臭ケース内
で吸着剤を再生でき、脱臭運転を続けることができる。
【0009】本発明に使用できる吸着剤は、常温下でガ
ス体中の臭気物質を吸着でき、加熱により吸着された臭
気物質を放出できる物理吸着剤、または同じく臭気物質
を吸着でき、加熱により臭気物質を酸化分解する触媒成
分を含む化学吸着剤が挙げられる。本発明における物理
吸着剤とは、臭気物質等の分子と吸着剤表面の間におい
てファンデルワールス力が作用することによって起こる
吸着に関与する吸着剤で、吸着に伴う発熱を生じる。本
発明における化学吸着剤とは、臭気物質等の分子と吸着
剤表面の間において化学的結合力が作用することによっ
て起こる吸着に関与する吸着剤で、化学吸着の活性点を
担持する担体に物理吸着剤を用いたものが挙げられる。
これらの吸着剤はともに内部あるいは表面に活性点が散
在する微細孔構造あるいは多面構造を有し、例えば常温
(15〜20℃〔JIS K 0050〕)付近から昇
温すると活性点(吸着点)に付着した臭気物質等の分子
が離脱する性質の吸着剤が好ましい。具体的には、臭気
物質の吸着能力の比較的高いゼオライト、金属酸化物、
炭素物質等が挙げられる。また、本発明においては、ゼ
オライト、金属酸化物、炭素物質の内、いずれか1種が
含まれた吸着剤を使用することが好ましい。
ス体中の臭気物質を吸着でき、加熱により吸着された臭
気物質を放出できる物理吸着剤、または同じく臭気物質
を吸着でき、加熱により臭気物質を酸化分解する触媒成
分を含む化学吸着剤が挙げられる。本発明における物理
吸着剤とは、臭気物質等の分子と吸着剤表面の間におい
てファンデルワールス力が作用することによって起こる
吸着に関与する吸着剤で、吸着に伴う発熱を生じる。本
発明における化学吸着剤とは、臭気物質等の分子と吸着
剤表面の間において化学的結合力が作用することによっ
て起こる吸着に関与する吸着剤で、化学吸着の活性点を
担持する担体に物理吸着剤を用いたものが挙げられる。
これらの吸着剤はともに内部あるいは表面に活性点が散
在する微細孔構造あるいは多面構造を有し、例えば常温
(15〜20℃〔JIS K 0050〕)付近から昇
温すると活性点(吸着点)に付着した臭気物質等の分子
が離脱する性質の吸着剤が好ましい。具体的には、臭気
物質の吸着能力の比較的高いゼオライト、金属酸化物、
炭素物質等が挙げられる。また、本発明においては、ゼ
オライト、金属酸化物、炭素物質の内、いずれか1種が
含まれた吸着剤を使用することが好ましい。
【0010】ゼオライトとしては、ZSM−5、Cu−
ZSM−5、Pt−ZSM−5、β−ゼオライト、モレ
キュラーシーブ3S,4A及び13X、モルデナイト等
が挙げられる。特に、好ましいゼオライトは、ZSM−
5、β−ゼオライトである。
ZSM−5、Pt−ZSM−5、β−ゼオライト、モレ
キュラーシーブ3S,4A及び13X、モルデナイト等
が挙げられる。特に、好ましいゼオライトは、ZSM−
5、β−ゼオライトである。
【0011】次に、金属酸化物としては、亜鉛、銅、マ
ンガン、ニッケル、コバルト、鉄、スズ、チタン、珪素
等の酸化物、これら酸化物の混合物、前記金属の複合酸
化物(例えば、ペロブスカイト型)等が挙げられる。こ
の内、マンガン酸化物が好ましく、具体的には、Mn
O、MnO2 及びMn2 O3 の酸化マンガン単体、酸化
銅,酸化鉄並びに酸化ニッケルから少なくとも1種選択
される金属酸化物と酸化マンガンとの複合酸化物であ
る。なお、酸化銅(酸化鉄及び酸化ニッケルも同様)
は、酸化第1銅及び第2銅のどちらでもよい。
ンガン、ニッケル、コバルト、鉄、スズ、チタン、珪素
等の酸化物、これら酸化物の混合物、前記金属の複合酸
化物(例えば、ペロブスカイト型)等が挙げられる。こ
の内、マンガン酸化物が好ましく、具体的には、Mn
O、MnO2 及びMn2 O3 の酸化マンガン単体、酸化
銅,酸化鉄並びに酸化ニッケルから少なくとも1種選択
される金属酸化物と酸化マンガンとの複合酸化物であ
る。なお、酸化銅(酸化鉄及び酸化ニッケルも同様)
は、酸化第1銅及び第2銅のどちらでもよい。
【0012】次に、炭素物質としては、グラファイト、
活性炭、カーボンブラック等が挙げられる。上記ゼオラ
イト、金属酸化物及び炭素物質は、単独で組み合わせて
使用してもよい。上記吸着剤の内、特に好ましい組み合
わせは、ゼオライトと酸化マンガンである。ゼオライト
と酸化マンガンの混合比(重量比)は、1〜5:1が好
ましく、2〜3:14が特に好ましい。吸着剤は、ハニ
カム構造を有する塊状体又は板状体として使用してもよ
い。また粉末状、ペレット状、タブレット状の吸着剤を
使用する場合、空気が流通可能な容器に保持させてもよ
い。
活性炭、カーボンブラック等が挙げられる。上記ゼオラ
イト、金属酸化物及び炭素物質は、単独で組み合わせて
使用してもよい。上記吸着剤の内、特に好ましい組み合
わせは、ゼオライトと酸化マンガンである。ゼオライト
と酸化マンガンの混合比(重量比)は、1〜5:1が好
ましく、2〜3:14が特に好ましい。吸着剤は、ハニ
カム構造を有する塊状体又は板状体として使用してもよ
い。また粉末状、ペレット状、タブレット状の吸着剤を
使用する場合、空気が流通可能な容器に保持させてもよ
い。
【0013】本発明における脱臭ケースは、給気及び排
気口部を除いて外部に対し気密に構成されるのが好まし
い。本発明では脱臭ケースの給気口部と排気口部とが、
吸着剤及び送風手段を介して接続される。この送風手段
は、給気口部及び排気口部の少なくとも一方が直接また
は間接的に接続されるファン及び煙道(ダクト)からな
り、このような送風手段が接続されると、給気口部及び
排気口部は屋内あるいは屋外に開放されていてもよい。
また、ファンを内蔵し給気口部、吸着剤収納部及び排気
口部を介して外部のガス体を循環させる、床置きあるい
は壁、天井取り付け式の独立型であってもよい。
気口部を除いて外部に対し気密に構成されるのが好まし
い。本発明では脱臭ケースの給気口部と排気口部とが、
吸着剤及び送風手段を介して接続される。この送風手段
は、給気口部及び排気口部の少なくとも一方が直接また
は間接的に接続されるファン及び煙道(ダクト)からな
り、このような送風手段が接続されると、給気口部及び
排気口部は屋内あるいは屋外に開放されていてもよい。
また、ファンを内蔵し給気口部、吸着剤収納部及び排気
口部を介して外部のガス体を循環させる、床置きあるい
は壁、天井取り付け式の独立型であってもよい。
【0014】本発明における再生用ヒータには、シーズ
ヒータ、石英管、ハロゲンランプ、マグネトロンが挙げ
られる。特に、脱臭ケース内における給・排気を妨げな
いような小型のヒータ、例えばハロゲンランプが好まし
い。再生用ヒータで吸着剤を加熱再生する際、吸着剤の
温度が200℃以下となるように熱線を照射することが
好ましい。これ以上の温度となると、吸着剤自体が変質
したり炭素物質等が燃焼し易くなるからである。再生用
ヒータによる加熱時間は、吸着剤の種類及び量、臭気物
質の量、ヒータの出力等により相違するが、例えば1〜
60分間の照射時間が好適である。
ヒータ、石英管、ハロゲンランプ、マグネトロンが挙げ
られる。特に、脱臭ケース内における給・排気を妨げな
いような小型のヒータ、例えばハロゲンランプが好まし
い。再生用ヒータで吸着剤を加熱再生する際、吸着剤の
温度が200℃以下となるように熱線を照射することが
好ましい。これ以上の温度となると、吸着剤自体が変質
したり炭素物質等が燃焼し易くなるからである。再生用
ヒータによる加熱時間は、吸着剤の種類及び量、臭気物
質の量、ヒータの出力等により相違するが、例えば1〜
60分間の照射時間が好適である。
【0015】本発明の脱臭装置においては、再生用ヒー
タの駆動により加熱された給気口部側の吸着剤(一部
分)から脱離した臭気物質を加熱されない排気口部側の
吸着剤(加熱されない部分)で吸着した後、排気口部側
の吸着剤を新しい吸着剤と取り替える形態、または脱臭
ケース内における外部のガス体の給・排気を正逆方向の
送風切り換えによって行う送風手段と、給気口部側及び
排気口部側の吸着剤を交互に加熱可能な再生用ヒータと
を配設し、給気口部側の吸着剤を加熱し、次いで冷却し
再生させた後、送風手段の送風方向を逆転して、給気口
部側にあって加熱再生された吸着剤を排気口部側の吸着
剤として脱離臭気物質の捕捉に用いる形態が提起でき
る。このような形態を具体化すれば以下のような吸着剤
収納部と再生用ヒータの配置に基づく構成例が提起でき
る。
タの駆動により加熱された給気口部側の吸着剤(一部
分)から脱離した臭気物質を加熱されない排気口部側の
吸着剤(加熱されない部分)で吸着した後、排気口部側
の吸着剤を新しい吸着剤と取り替える形態、または脱臭
ケース内における外部のガス体の給・排気を正逆方向の
送風切り換えによって行う送風手段と、給気口部側及び
排気口部側の吸着剤を交互に加熱可能な再生用ヒータと
を配設し、給気口部側の吸着剤を加熱し、次いで冷却し
再生させた後、送風手段の送風方向を逆転して、給気口
部側にあって加熱再生された吸着剤を排気口部側の吸着
剤として脱離臭気物質の捕捉に用いる形態が提起でき
る。このような形態を具体化すれば以下のような吸着剤
収納部と再生用ヒータの配置に基づく構成例が提起でき
る。
【0016】吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排気
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分の少なく
とも1つに収納された吸着剤を加熱可能に配置すること
により、吸着剤収納部分に収納された給気口部側の吸着
剤を排気口部側の吸着剤と熱的に隔離して加熱再生する
ことができる。
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分の少なく
とも1つに収納された吸着剤を加熱可能に配置すること
により、吸着剤収納部分に収納された給気口部側の吸着
剤を排気口部側の吸着剤と熱的に隔離して加熱再生する
ことができる。
【0017】吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排気
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、さらに隣接するこれら吸着剤収納部分の間に配置さ
れ再生用ヒータを各吸着剤収納部分に選択的に接近移動
可能な再生用ヒータの移動手段を備えることにより、脱
臭ケース内のヒータ数を少なくできる。
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、さらに隣接するこれら吸着剤収納部分の間に配置さ
れ再生用ヒータを各吸着剤収納部分に選択的に接近移動
可能な再生用ヒータの移動手段を備えることにより、脱
臭ケース内のヒータ数を少なくできる。
【0018】吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排気
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、さらに隣接する吸着剤収納部分の間に配置され、再
生用ヒータの熱線の照射方向を各吸着剤収納部分に選択
的に変換可能な照射方向変換手段を具備することによ
り、脱臭ケース内のヒータ数を少なくできる。
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、さらに隣接する吸着剤収納部分の間に配置され、再
生用ヒータの熱線の照射方向を各吸着剤収納部分に選択
的に変換可能な照射方向変換手段を具備することによ
り、脱臭ケース内のヒータ数を少なくできる。
【0019】吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排気
の方向に離間して配設された少なくとも2つの収納部分
からなり、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分の
それぞれの近傍に配置され、各吸着剤収納部分に収納さ
れた吸着剤を交互に加熱可能な複数のヒータからなれ
ば、吸着剤収納部分に収納された給気口部側の吸着剤を
排気口部側の吸着剤と熱的に隔離して加熱再生すること
ができる。
の方向に離間して配設された少なくとも2つの収納部分
からなり、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分の
それぞれの近傍に配置され、各吸着剤収納部分に収納さ
れた吸着剤を交互に加熱可能な複数のヒータからなれ
ば、吸着剤収納部分に収納された給気口部側の吸着剤を
排気口部側の吸着剤と熱的に隔離して加熱再生すること
ができる。
【0020】吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排気
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分のそれぞ
れの近傍に配置され、各吸着剤収納部分に収納された吸
着剤を交互に加熱可能な複数のヒータから構成される
と、1つの吸着剤収納部からなる簡略化された脱臭ケー
スを構成することができる。
の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分のそれぞ
れの近傍に配置され、各吸着剤収納部分に収納された吸
着剤を交互に加熱可能な複数のヒータから構成される
と、1つの吸着剤収納部からなる簡略化された脱臭ケー
スを構成することができる。
【0021】吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排気
の方向に離間して配設された3つの収納部分からなり、
再生用ヒータが、隣接するこれら吸着剤収納部分の間に
それぞれ配置された2つのヒータからなり、一方のヒー
タが駆動されるときは中央及び一端側の吸着剤収納部分
に収納された吸着剤が、他方の再生用ヒータが駆動され
るときは中央及び他端側の吸着剤収納部分に収納された
吸着剤がそれぞれ加熱されて再生されるよう構成するこ
とにより、中央の吸着剤収納部分が遮熱の作用を行うの
で、両端の吸着剤収納部分に収納された各吸着剤のより
明確な熱的隔離が行われ、脱離した臭気物質の捕捉が確
実に行われる。
の方向に離間して配設された3つの収納部分からなり、
再生用ヒータが、隣接するこれら吸着剤収納部分の間に
それぞれ配置された2つのヒータからなり、一方のヒー
タが駆動されるときは中央及び一端側の吸着剤収納部分
に収納された吸着剤が、他方の再生用ヒータが駆動され
るときは中央及び他端側の吸着剤収納部分に収納された
吸着剤がそれぞれ加熱されて再生されるよう構成するこ
とにより、中央の吸着剤収納部分が遮熱の作用を行うの
で、両端の吸着剤収納部分に収納された各吸着剤のより
明確な熱的隔離が行われ、脱離した臭気物質の捕捉が確
実に行われる。
【0022】脱臭ケースに設けられ、外部のガス体の給
・排気を正逆方向の送風切り換えによって行なう送風手
段と、再生用ヒータが吸着剤収納部分に収納された吸着
剤の一方を加熱するとき、加熱される吸着剤の一方が給
気口部側となるよう前記送風手段を制御する制御部とを
さらに備えることにより、脱離した臭気物質の捕捉が確
実に行われる。
・排気を正逆方向の送風切り換えによって行なう送風手
段と、再生用ヒータが吸着剤収納部分に収納された吸着
剤の一方を加熱するとき、加熱される吸着剤の一方が給
気口部側となるよう前記送風手段を制御する制御部とを
さらに備えることにより、脱離した臭気物質の捕捉が確
実に行われる。
【0023】本発明の脱臭装置は、空気清浄器、冷蔵庫
等の家庭用や、畜産業、食品加工業等の業務用の排気ま
たは給気に適用することができる。
等の家庭用や、畜産業、食品加工業等の業務用の排気ま
たは給気に適用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態に基づ
いてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明
が限定されるものではない。図1及び図2は、この発明
の一つの実施の形態による脱臭装置の構成を示す。脱臭
装置10は、3つの吸着剤収納部1a、1b、1cを備
え、外部のガス体を給気可能で吸着剤収納部1a、1
b、1cを介して排気可能な給気口部2a及び排気口部
2bを有する脱臭ケース3と、脱臭ケース3内に配設さ
れた再生用ヒータ4、5及び排気口部2bに配設された
ファン6からなる。
いてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明
が限定されるものではない。図1及び図2は、この発明
の一つの実施の形態による脱臭装置の構成を示す。脱臭
装置10は、3つの吸着剤収納部1a、1b、1cを備
え、外部のガス体を給気可能で吸着剤収納部1a、1
b、1cを介して排気可能な給気口部2a及び排気口部
2bを有する脱臭ケース3と、脱臭ケース3内に配設さ
れた再生用ヒータ4、5及び排気口部2bに配設された
ファン6からなる。
【0025】図1に示すように脱臭装置10は、脱臭ケ
ース3等を内部に配設し下面にキャスターを有する床置
き型の本体ケース10aを備え、本体ケース10aの前
面上部にはキー入力部7及び制御部8を取り付けた表示
パネル9が配設されている。脱臭ケース3及び吸着剤収
納部1a、1b、1cは、矩形断面で形成され給気口部
2a及び排気口部2bを除いた部分に気密性を有する。
ース3等を内部に配設し下面にキャスターを有する床置
き型の本体ケース10aを備え、本体ケース10aの前
面上部にはキー入力部7及び制御部8を取り付けた表示
パネル9が配設されている。脱臭ケース3及び吸着剤収
納部1a、1b、1cは、矩形断面で形成され給気口部
2a及び排気口部2bを除いた部分に気密性を有する。
【0026】吸着剤収納部1a、1b、1cは、脱臭ケ
ース3に対して吸着剤A1、A2、A3を着脱可能で、
かつ外部のガス体の給・排気時にも安定して支持する。
吸着剤収納部1a、1b、1cには、吸着剤の担体とし
てのゼオライト(ZSM−5)と触媒成分としての酸化
マンガン(MnO2 )とを2:1(重量比)で含有し、
円柱の軸線方向に開口する格子状(ハニカム状)に形成
されている。格子の大きさはインチあたり約10〜40
こである。吸着剤収納部1a、1b、1cはその容量、
すなわち高さを任意に設定できるが、この実施態様では
同じ容量で形成されている。
ース3に対して吸着剤A1、A2、A3を着脱可能で、
かつ外部のガス体の給・排気時にも安定して支持する。
吸着剤収納部1a、1b、1cには、吸着剤の担体とし
てのゼオライト(ZSM−5)と触媒成分としての酸化
マンガン(MnO2 )とを2:1(重量比)で含有し、
円柱の軸線方向に開口する格子状(ハニカム状)に形成
されている。格子の大きさはインチあたり約10〜40
こである。吸着剤収納部1a、1b、1cはその容量、
すなわち高さを任意に設定できるが、この実施態様では
同じ容量で形成されている。
【0027】再生用ヒータ4は吸着剤収納部1aと1b
との間に、再生用ヒータ5は吸着剤収納部1bと1cと
の間にそれぞれ配置されたハロゲンランプであり、各ハ
ロゲンランプは隣接する双方の吸着剤収納部分に熱線を
照射して収納された吸着剤A1とA2及びA2とA3を
加熱可能である。再生用ヒータ4、5のヒータ出力は、
吸着剤A1、A2、A3に物理吸着された臭気物質を脱
離させる温度を超えて、前記臭気物質を触媒成分で酸化
分解可能な温度、例えば200℃付近まで吸着剤A1、
A2、A3を昇温可能に設定されている。
との間に、再生用ヒータ5は吸着剤収納部1bと1cと
の間にそれぞれ配置されたハロゲンランプであり、各ハ
ロゲンランプは隣接する双方の吸着剤収納部分に熱線を
照射して収納された吸着剤A1とA2及びA2とA3を
加熱可能である。再生用ヒータ4、5のヒータ出力は、
吸着剤A1、A2、A3に物理吸着された臭気物質を脱
離させる温度を超えて、前記臭気物質を触媒成分で酸化
分解可能な温度、例えば200℃付近まで吸着剤A1、
A2、A3を昇温可能に設定されている。
【0028】ファン6は、正逆方向に回転方向を切り換
えるともに、送風量を変化させる制御回路を有する。例
えば、後述する吸着剤の冷却時には強回転を、室内の臭
気物質及び給気側の吸着剤から脱離した臭気物質を吸着
する時には弱回転を、脱臭運転時には強回転をそれぞれ
行うよう制御される。上記のキー入力部7には、再生用
ヒータ4、5を選択的に駆動する再生スイッチ71及び
ファン6の正転及び逆転を選択的に駆動する切り換えス
イッチ72が設けられている。
えるともに、送風量を変化させる制御回路を有する。例
えば、後述する吸着剤の冷却時には強回転を、室内の臭
気物質及び給気側の吸着剤から脱離した臭気物質を吸着
する時には弱回転を、脱臭運転時には強回転をそれぞれ
行うよう制御される。上記のキー入力部7には、再生用
ヒータ4、5を選択的に駆動する再生スイッチ71及び
ファン6の正転及び逆転を選択的に駆動する切り換えス
イッチ72が設けられている。
【0029】図3は脱臭装置10の制御ブロック図であ
る。脱臭装置10は、CPU、ROM、RAM、タイマ
ー等を有するマイクロコンピュータを含む制御部8を有
している。制御部8には、キー入力部7、再生スイッチ
71、設定タイマー81、切り換えスイッチ72、再生
用ヒータ4、5、ファン6及び他の各入出力部が接続さ
れている。
る。脱臭装置10は、CPU、ROM、RAM、タイマ
ー等を有するマイクロコンピュータを含む制御部8を有
している。制御部8には、キー入力部7、再生スイッチ
71、設定タイマー81、切り換えスイッチ72、再生
用ヒータ4、5、ファン6及び他の各入出力部が接続さ
れている。
【0030】図4は、脱臭装置10における制御部8の
動作を示す制御フローチャートである。図5は、再生用
ヒータ4、5及びファン6の駆動タイミングチャートで
ある。以下に制御部8の動作を説明する。図4におい
て、図示しない電源スイッチがONされ、ステップS1
で設定タイマー81による時間設定等の初期設定が行わ
れると、ファン6が正方向に強回転で回転して外部のガ
ス体、すなわち脱臭装置10を設置した室内の空気が給
気口部2aから脱臭ケース3内に導入され、吸着剤収納
部1a、1b、1cを介して排気口部2bから排気され
る。吸着剤収納部1a、1b、1cでは給気された室内
の空気中の臭気物質が吸着される。
動作を示す制御フローチャートである。図5は、再生用
ヒータ4、5及びファン6の駆動タイミングチャートで
ある。以下に制御部8の動作を説明する。図4におい
て、図示しない電源スイッチがONされ、ステップS1
で設定タイマー81による時間設定等の初期設定が行わ
れると、ファン6が正方向に強回転で回転して外部のガ
ス体、すなわち脱臭装置10を設置した室内の空気が給
気口部2aから脱臭ケース3内に導入され、吸着剤収納
部1a、1b、1cを介して排気口部2bから排気され
る。吸着剤収納部1a、1b、1cでは給気された室内
の空気中の臭気物質が吸着される。
【0031】ステップS2において再生スイッチ71が
ONされると、ステップS3で再生用ヒータ4が駆動さ
れ、同時にステップS4でファン6が正転で弱回転に設
定される。なお、上記ステップS2において再生スイッ
チ71は、設定タイマー81による時間設定でONにさ
れ、かつ任意に手動でONにすることができる。
ONされると、ステップS3で再生用ヒータ4が駆動さ
れ、同時にステップS4でファン6が正転で弱回転に設
定される。なお、上記ステップS2において再生スイッ
チ71は、設定タイマー81による時間設定でONにさ
れ、かつ任意に手動でONにすることができる。
【0032】再生用ヒータ4が駆動されると、吸着剤収
納部1a、1bに収納された吸着剤A1、A2が加熱さ
れ、まず、物理吸着で固定されていた臭気物質が脱離す
る。脱離した臭気物質は、給気された室内の空気ととも
に吸着剤収納部1cに収納された吸着剤A3に接触し、
加熱されていない吸着剤A3の表面に吸着される。
納部1a、1bに収納された吸着剤A1、A2が加熱さ
れ、まず、物理吸着で固定されていた臭気物質が脱離す
る。脱離した臭気物質は、給気された室内の空気ととも
に吸着剤収納部1cに収納された吸着剤A3に接触し、
加熱されていない吸着剤A3の表面に吸着される。
【0033】さらに、吸着剤A1、A2が物理吸着され
た臭気物質を脱離させる温度を超えて昇温すると、吸着
剤A1、A2の触媒成分が活性化されて臭気物質が酸化
分解される。ステップS5において再生時間T1 が経過
したと判断されると、ステップS6においてファン6が
正転で強回転に設定される。同時にステップS7におい
て再生用ヒータ4の駆動が停止される。これにより吸着
剤A1、A2は冷却される。吸着剤A3に吸着剤A1、
A2の熱気が通過するが、吸着剤A3に吸着された臭気
物質を脱離するには到らない。
た臭気物質を脱離させる温度を超えて昇温すると、吸着
剤A1、A2の触媒成分が活性化されて臭気物質が酸化
分解される。ステップS5において再生時間T1 が経過
したと判断されると、ステップS6においてファン6が
正転で強回転に設定される。同時にステップS7におい
て再生用ヒータ4の駆動が停止される。これにより吸着
剤A1、A2は冷却される。吸着剤A3に吸着剤A1、
A2の熱気が通過するが、吸着剤A3に吸着された臭気
物質を脱離するには到らない。
【0034】次に、ステップS8において冷却時間T2
が経過したと判断されると、ステップS9において再生
用ヒータ5が駆動される。同時にステップS10におい
てファン6が逆転で、弱回転に設定される。
が経過したと判断されると、ステップS9において再生
用ヒータ5が駆動される。同時にステップS10におい
てファン6が逆転で、弱回転に設定される。
【0035】再生用ヒータ5が駆動されると、吸着剤収
納部1b、1cに収納された吸着剤A2、A3が加熱さ
れ、まず、物理吸着で固定されていた臭気物質が脱離す
る。脱離した臭気物質は、給気された室内の空気ととも
に吸着剤収納部1aに収納された吸着剤A1に接触し、
加熱されていない吸着剤A1の表面に吸着される。
納部1b、1cに収納された吸着剤A2、A3が加熱さ
れ、まず、物理吸着で固定されていた臭気物質が脱離す
る。脱離した臭気物質は、給気された室内の空気ととも
に吸着剤収納部1aに収納された吸着剤A1に接触し、
加熱されていない吸着剤A1の表面に吸着される。
【0036】さらに、吸着剤A2、A3が物理吸着され
た臭気物質を脱離させる温度を超えて昇温すると、吸着
剤A2、A3の触媒成分が活性化されて臭気物質が酸化
分解される。ステップS11において再生時間T1 が経
過したと判断されると、ステップS12においてファン
6が逆転で強回転に設定される。同時にステップS13
において再生用ヒータ5の駆動が停止される。これによ
り吸着剤A2、A3は冷却される。吸着剤A1に吸着剤
A2、A3の熱気が通過するが、吸着剤A1に吸着され
た臭気物質を脱離するには到らない。
た臭気物質を脱離させる温度を超えて昇温すると、吸着
剤A2、A3の触媒成分が活性化されて臭気物質が酸化
分解される。ステップS11において再生時間T1 が経
過したと判断されると、ステップS12においてファン
6が逆転で強回転に設定される。同時にステップS13
において再生用ヒータ5の駆動が停止される。これによ
り吸着剤A2、A3は冷却される。吸着剤A1に吸着剤
A2、A3の熱気が通過するが、吸着剤A1に吸着され
た臭気物質を脱離するには到らない。
【0037】次に、ステップS14において冷却時間T
2 が経過したと判断されると、ステップS15において
逆転していたファン6の駆動が停止される。これにより
吸着剤A1、A2、A3の加熱再生が終了し、ステップ
S1に戻って脱臭運転に供せられる。吸着剤A1、A
2、A3の加熱再生サイクルは、例えば、1日に1回設
定時間に行われる。
2 が経過したと判断されると、ステップS15において
逆転していたファン6の駆動が停止される。これにより
吸着剤A1、A2、A3の加熱再生が終了し、ステップ
S1に戻って脱臭運転に供せられる。吸着剤A1、A
2、A3の加熱再生サイクルは、例えば、1日に1回設
定時間に行われる。
【0038】このように上記実施態様では、吸着剤A
1、A2、A3の加熱再生時に、吸着剤の触媒成分が活
性化されて臭気物質が酸化分解される温度に達するまで
の昇温過程において加熱された吸着剤から漏れだす臭気
物質を、両端に位置する吸着剤A1、A3のいずれかで
吸着することができるので、外部に臭気物質が排出する
のを防止できる。また吸着剤A2部が遮熱の作用を行う
ので、両端の吸着剤収納部A1、A3に収納された各吸
着剤のより明確な熱的隔離が行われ、脱離した臭気物質
の捕捉が確実に行われる。
1、A2、A3の加熱再生時に、吸着剤の触媒成分が活
性化されて臭気物質が酸化分解される温度に達するまで
の昇温過程において加熱された吸着剤から漏れだす臭気
物質を、両端に位置する吸着剤A1、A3のいずれかで
吸着することができるので、外部に臭気物質が排出する
のを防止できる。また吸着剤A2部が遮熱の作用を行う
ので、両端の吸着剤収納部A1、A3に収納された各吸
着剤のより明確な熱的隔離が行われ、脱離した臭気物質
の捕捉が確実に行われる。
【0039】図6〜図10は、この発明の他の実施の形
態による脱臭装置の構成を示す。図6において脱臭装置
20は、吸着剤収納部が、給気口部22a及び排気口部
22bが送風手段に接続された脱臭ケース23内で給・
排気の方向に離間して配設された2つの収納部21a、
21bからなり、再生用ヒータ24が、これらの吸着剤
収納部21aに収納された吸着剤A1 を加熱可能に配置
される。このような構成では、給気口部側の吸着剤A1
を排気口部側の吸着剤A2 と熱的に隔離して加熱再生す
ることができる。再生用ヒータ24は、24aの位置、
24bの位置に配設することができる。
態による脱臭装置の構成を示す。図6において脱臭装置
20は、吸着剤収納部が、給気口部22a及び排気口部
22bが送風手段に接続された脱臭ケース23内で給・
排気の方向に離間して配設された2つの収納部21a、
21bからなり、再生用ヒータ24が、これらの吸着剤
収納部21aに収納された吸着剤A1 を加熱可能に配置
される。このような構成では、給気口部側の吸着剤A1
を排気口部側の吸着剤A2 と熱的に隔離して加熱再生す
ることができる。再生用ヒータ24は、24aの位置、
24bの位置に配設することができる。
【0040】図7において脱臭装置30は、吸着剤収納
部が、給気口部32a及び排気口部32bが送風方向を
正逆切り換え可能な送風手段に接続された脱臭ケース3
3内で給・排気の方向に離間して配設された2つの収納
部31a、31bからなり、再生用ヒータ34が、これ
ら吸着剤収納部31a、31bの間に配置され、各吸着
剤収納部31a、31bに接近できるよう、近傍の図中
の34a位置及び34b位置に選択的に移動可能なヒー
タ移動手段35に載置されている。このような構成で
は、脱臭ケース33内に設置するヒータ数を少なくでき
る。
部が、給気口部32a及び排気口部32bが送風方向を
正逆切り換え可能な送風手段に接続された脱臭ケース3
3内で給・排気の方向に離間して配設された2つの収納
部31a、31bからなり、再生用ヒータ34が、これ
ら吸着剤収納部31a、31bの間に配置され、各吸着
剤収納部31a、31bに接近できるよう、近傍の図中
の34a位置及び34b位置に選択的に移動可能なヒー
タ移動手段35に載置されている。このような構成で
は、脱臭ケース33内に設置するヒータ数を少なくでき
る。
【0041】図8において脱臭装置40は、吸着剤収納
部が、給気口部42a及び排気口部42bが送風方向を
正逆切り換え可能な送風手段に接続された脱臭ケース4
3内で給・排気の方向に離間して配設された2つの収納
部41a、41bからなり、再生用ヒータ34が、吸着
剤収納部41a、41bの間に配置され、熱線の照射方
向を各吸着剤収納部41a、41bに選択的に変え得る
照射方向変換手段としての反射板45を具備する。この
ような構成では、脱臭ケース43内に設置するヒータ数
を少なくできる。
部が、給気口部42a及び排気口部42bが送風方向を
正逆切り換え可能な送風手段に接続された脱臭ケース4
3内で給・排気の方向に離間して配設された2つの収納
部41a、41bからなり、再生用ヒータ34が、吸着
剤収納部41a、41bの間に配置され、熱線の照射方
向を各吸着剤収納部41a、41bに選択的に変え得る
照射方向変換手段としての反射板45を具備する。この
ような構成では、脱臭ケース43内に設置するヒータ数
を少なくできる。
【0042】図9において脱臭装置50は、吸着剤収納
部が、給気口部52a及び排気口部52bが送風手段に
接続された脱臭ケース53内で給・排気の方向に離間し
て配設された2つの収納部51a、51bからなり、再
生用ヒータ54、55が、これらの吸着剤収納部51
a、51bの近傍にそれぞれ配置される。このような構
成では、給気口部側の吸着剤A1 を排気口部側の吸着剤
A2 と熱的に隔離して加熱再生することができる。
部が、給気口部52a及び排気口部52bが送風手段に
接続された脱臭ケース53内で給・排気の方向に離間し
て配設された2つの収納部51a、51bからなり、再
生用ヒータ54、55が、これらの吸着剤収納部51
a、51bの近傍にそれぞれ配置される。このような構
成では、給気口部側の吸着剤A1 を排気口部側の吸着剤
A2 と熱的に隔離して加熱再生することができる。
【0043】図10において脱臭装置60は、吸着剤収
納部が、1つの吸着剤収納部61aからなり、再生用ヒ
ータ64、65が、この吸着剤収納部61aの給気口部
62a側と排気口部62b側とにそれぞれ配置される。
このような構成では、1つの吸着剤収納部61aからな
る簡略化された脱臭ケース63を構成することができ
る。
納部が、1つの吸着剤収納部61aからなり、再生用ヒ
ータ64、65が、この吸着剤収納部61aの給気口部
62a側と排気口部62b側とにそれぞれ配置される。
このような構成では、1つの吸着剤収納部61aからな
る簡略化された脱臭ケース63を構成することができ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明の脱臭装置は、吸着剤の一部分を
加熱して再生させ、その際脱離される臭気物質を吸着剤
の加熱されない部分で吸着できるよう構成することによ
って、臭気物質を外部に放出することなく、脱臭ケース
内で吸着剤を再生でき、脱臭運転を続けることができ
る。
加熱して再生させ、その際脱離される臭気物質を吸着剤
の加熱されない部分で吸着できるよう構成することによ
って、臭気物質を外部に放出することなく、脱臭ケース
内で吸着剤を再生でき、脱臭運転を続けることができ
る。
【図1】本発明の一実施の形態にかかる脱臭装置の外観
斜視図。
斜視図。
【図2】図1の脱臭装置の断面図。
【図3】図1の脱臭装置の制御ブロック図。
【図4】図1の脱臭装置の動作フローチャート。
【図5】図1の脱臭装置のヒータ及びファンのタイミン
グチャート。
グチャート。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかる脱臭装置の図
2に対応する断面図。
2に対応する断面図。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態にかかる脱臭装
置の図2に対応する断面図。
置の図2に対応する断面図。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態にかかる脱臭装
置の図2に対応する断面図。
置の図2に対応する断面図。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態にかかる脱臭装
置の図2に対応する断面図。
置の図2に対応する断面図。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態にかかる脱臭
装置の図2に対応する断面図。
装置の図2に対応する断面図。
1a、1b、1c 吸着剤収納部 2a 給気口部 2b 排気口部 3 脱臭ケース 4、5 再生用ヒータ 6 ファン A1、A2、A3 吸着剤
Claims (11)
- 【請求項1】 ガス体中の臭気物質を吸着し、吸着した
臭気物質を加熱により脱離して再生できる吸着剤を収納
した吸着剤収納部と、この吸着剤収納部を内設し、外部
のガス体を給入し前記吸着剤収納部を介して外部へ排気
可能な給気口部及び排気口部を有する脱臭ケースと、こ
の脱臭ケースに配設され、前記吸着剤の一部分を加熱し
て再生させる再生用ヒータとからなり、 前記吸着剤の加熱されない部分が、再生用ヒータの加熱
により吸着剤の一部分から脱離した臭気物質を吸着する
よう構成された脱臭装置。 - 【請求項2】 吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排
気の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分の少なく
とも1つに収納された吸着剤を加熱可能に配置されてな
る請求項1に記載の脱臭装置。 - 【請求項3】 吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排
気の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、さらに隣接するこれら吸着剤収納部分の間に配置さ
れ再生用ヒータを各吸着剤収納部分に選択的に接近移動
可能な再生用ヒータの移動手段を具備してなる請求項1
に記載の脱臭装置。 - 【請求項4】 吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排
気の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、さらに隣接する吸着剤収納部分の間に配置され、再
生用ヒータの熱線の照射方向を各吸着剤収納部分に選択
的に変換可能な照射方向変換手段を具備してなる請求項
1に記載の脱臭装置。 - 【請求項5】 吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排
気の方向に離間して配設された2以上の収納部分からな
り、再生用ヒータが、これらの吸着剤収納部分のそれぞ
れの近傍に配置され、各吸着剤収納部分に収納された吸
着剤を交互に加熱可能な複数のヒータからなる請求項1
に記載の脱臭装置。 - 【請求項6】 吸着剤収納部が、1つの吸着剤収納部分
からなり、再生用ヒータが、この吸着剤収納部分の給気
口部側と排気口部側にそれぞれ配置され、前記吸着剤収
納部分に収納された吸着剤の給気口部側部分と排気口部
側部分を交互に加熱可能な複数のヒータからなる請求項
1に記載の脱臭装置。 - 【請求項7】 吸着剤収納部が、脱臭ケース内で給・排
気の方向に離間して配設された3つの収納部分からな
り、再生用ヒータが、隣接するこれら吸着剤収納部分の
間にそれぞれ配置された2つのヒータからなり、一方の
ヒータが駆動されるときは中央及び一端側の吸着剤収納
部分に収納された吸着剤が、他方の再生用ヒータが駆動
されるときは中央及び他端側の吸着剤収納部分に収納さ
れた吸着剤がそれぞれ加熱されて再生されるよう構成さ
れてなる請求項1に記載の脱臭装置。 - 【請求項8】 脱臭ケースに設けられ、外部のガス体の
給・排気を正逆方向の送風切り換えによって行なう送風
手段と、再生用ヒータが吸着剤収納部分に収納された吸
着剤の一方を加熱するとき、加熱される吸着剤の一方が
給気口部側となるよう前記送風手段を制御する制御部と
をさらに備える請求項1〜7のいずれか1つに記載の脱
臭装置。 - 【請求項9】 吸着剤が、常温下でガス体中の臭気物質
を吸着でき、加熱により吸着された臭気物質を放出でき
る物理吸着剤、または同じく臭気物質を吸着でき、加熱
により臭気物質を酸化分解する触媒成分を含む化学吸着
剤からなる請求項8に記載の脱臭装置。 - 【請求項10】 吸着剤が、ゼオライト、金属酸化物及
び炭素物質のうち、少なくとも1つを含む請求項9に記
載の脱臭装置。 - 【請求項11】 再生用ヒータが、ハロゲンランプであ
る請求項10に記載の脱臭装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00691998A JP3263649B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00691998A JP3263649B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 脱臭装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197442A true JPH11197442A (ja) | 1999-07-27 |
JP3263649B2 JP3263649B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=11651656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00691998A Expired - Fee Related JP3263649B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 脱臭装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263649B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002051454A1 (fr) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | Iwasaki Environmental Facilities Co., Ltd. | Procédé et dispositif de traitement de l'air pollué |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP00691998A patent/JP3263649B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002051454A1 (fr) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | Iwasaki Environmental Facilities Co., Ltd. | Procédé et dispositif de traitement de l'air pollué |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3263649B2 (ja) | 2002-03-04 |
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