JPH11186698A - 回路基板の製造方法および回路基板 - Google Patents
回路基板の製造方法および回路基板Info
- Publication number
- JPH11186698A JPH11186698A JP34976597A JP34976597A JPH11186698A JP H11186698 A JPH11186698 A JP H11186698A JP 34976597 A JP34976597 A JP 34976597A JP 34976597 A JP34976597 A JP 34976597A JP H11186698 A JPH11186698 A JP H11186698A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit board
- resin substrate
- manufacturing
- wiring pattern
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高集積回路素子等の高密度実装を必要とする
回路基板の製造方法において、配線パターンの形成が湿
式処理のフォトリソグラフ法によって行われるため、微
細な配線パターンの形成が困難であるという課題を解決
し、簡単な方法で基板の表面と配線パターン導体の表面
が平坦化された高密度実装に適した回路基板の製造方法
とその回路基板を提供する。 【解決手段】 貫通孔12内に導電性ペースト13が充
填されたプリプレグ状態の樹脂基板11の両面にそれぞ
れ異なる配線パターンが凸状に形成された上金型Cおよ
び下金型Dを配置し、両側から加熱、加圧することによ
り、樹脂基板11を硬化すると同時に硬化した樹脂基板
14の両面に配線パターン形状の凹状部15を形成した
後、その凹状部15に導電ペースト等の配線パターン導
体16を充填して樹脂基板14の表面と配線パターン導
体16の表面とを平坦化させる。
回路基板の製造方法において、配線パターンの形成が湿
式処理のフォトリソグラフ法によって行われるため、微
細な配線パターンの形成が困難であるという課題を解決
し、簡単な方法で基板の表面と配線パターン導体の表面
が平坦化された高密度実装に適した回路基板の製造方法
とその回路基板を提供する。 【解決手段】 貫通孔12内に導電性ペースト13が充
填されたプリプレグ状態の樹脂基板11の両面にそれぞ
れ異なる配線パターンが凸状に形成された上金型Cおよ
び下金型Dを配置し、両側から加熱、加圧することによ
り、樹脂基板11を硬化すると同時に硬化した樹脂基板
14の両面に配線パターン形状の凹状部15を形成した
後、その凹状部15に導電ペースト等の配線パターン導
体16を充填して樹脂基板14の表面と配線パターン導
体16の表面とを平坦化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面または内層に
複数の配線を有する回路基板および回路基板の製造方法
に関するものである。
複数の配線を有する回路基板および回路基板の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、薄型化、軽量
化、高機能化が進展する中で電子機器を構成する各種電
子部品の小型化や薄型化等とともに、これら電子部品が
実装されるプリント配線基板も高密度実装を可能とする
様々な技術開発が盛んである。
化、高機能化が進展する中で電子機器を構成する各種電
子部品の小型化や薄型化等とともに、これら電子部品が
実装されるプリント配線基板も高密度実装を可能とする
様々な技術開発が盛んである。
【0003】特に最近は急速な実装技術の進展ととも
に、LSI等の半導体チップを高密度に実装でき、かつ
高速信号処理回路にも対応できる多層配線構造の回路基
板が安価に供給されることが強く要望されてきている。
このような多層配線回路基板では微細な配線ピッチで形
成された複数層の配線パターン間の高い電気的接続信頼
性や優れた高周波特性を備えていることが重要である。
このような高性能、高機能化された電子機器からの要求
に対し、ドリル加工と銅貼積層板のエッチングやめっき
加工による従来のスルーホール構造で層間の電気接続が
なされる多層プリント配線基板ではもはやこれらの要求
を満足させることは極めて困難となり、このような問題
を解決するために新しい構造を備えた回路基板や高密度
配線を目的とする製造方法が開発されつつある。
に、LSI等の半導体チップを高密度に実装でき、かつ
高速信号処理回路にも対応できる多層配線構造の回路基
板が安価に供給されることが強く要望されてきている。
このような多層配線回路基板では微細な配線ピッチで形
成された複数層の配線パターン間の高い電気的接続信頼
性や優れた高周波特性を備えていることが重要である。
このような高性能、高機能化された電子機器からの要求
に対し、ドリル加工と銅貼積層板のエッチングやめっき
加工による従来のスルーホール構造で層間の電気接続が
なされる多層プリント配線基板ではもはやこれらの要求
を満足させることは極めて困難となり、このような問題
を解決するために新しい構造を備えた回路基板や高密度
配線を目的とする製造方法が開発されつつある。
【0004】すなわち従来の多層配線基板の層間接続の
主流となっていたスルーホール内壁の銅めっき導体に代
えて、インナーバイアホール内に導電体を充填して接続
信頼性の向上を図るとともに部品ランド直下や任意の層
間にインナーバイアホールを形成でき、基板サイズの小
型化や高密度実装が実現できる全層IVH構造の樹脂多
層基板(特開平6−268345号公報)がある。
主流となっていたスルーホール内壁の銅めっき導体に代
えて、インナーバイアホール内に導電体を充填して接続
信頼性の向上を図るとともに部品ランド直下や任意の層
間にインナーバイアホールを形成でき、基板サイズの小
型化や高密度実装が実現できる全層IVH構造の樹脂多
層基板(特開平6−268345号公報)がある。
【0005】以下に、上記全層IVH構造の樹脂多層基
板の製造方法の一例について図7を参照して説明する。
図7(a)〜(f)はその製造方法を示す工程断面図で
ある。
板の製造方法の一例について図7を参照して説明する。
図7(a)〜(f)はその製造方法を示す工程断面図で
ある。
【0006】まず、離型性フィルムA、Bによって、両
面を被覆されたアラミドエポキシ樹脂等のプリプレグよ
りなる支持体1に、レーザ加工機を用いて必要とする箇
所に穿孔してバイアホール2を設け(図7(a))、こ
のバイアホール2に導電性ペースト3を充填する(図7
(b))。つぎに、この支持体1の両面に銅箔4を配置
して加熱、加圧することによって、プリプレグ状態であ
った支持体1および導電性ペースト3が硬化されるとと
もに、両面の銅箔4が支持体1および導電性ペースト3
に同時に接着され(図7(c))、バイアホールを介し
て電気的に接続される。つぎにこの両面の銅箔4を、従
来のフォトリソグラフ法により、エッチングして配線パ
ターン5a、5bを形成することにより、両面配線基板
6が得られる(図7(d))。
面を被覆されたアラミドエポキシ樹脂等のプリプレグよ
りなる支持体1に、レーザ加工機を用いて必要とする箇
所に穿孔してバイアホール2を設け(図7(a))、こ
のバイアホール2に導電性ペースト3を充填する(図7
(b))。つぎに、この支持体1の両面に銅箔4を配置
して加熱、加圧することによって、プリプレグ状態であ
った支持体1および導電性ペースト3が硬化されるとと
もに、両面の銅箔4が支持体1および導電性ペースト3
に同時に接着され(図7(c))、バイアホールを介し
て電気的に接続される。つぎにこの両面の銅箔4を、従
来のフォトリソグラフ法により、エッチングして配線パ
ターン5a、5bを形成することにより、両面配線基板
6が得られる(図7(d))。
【0007】さらには、この両面配線基板6をコアとし
て、その両面に、図7(b)の工程で作成された、他の
位置配置を有する、導電性ペースト3a、3bが充填さ
れたバイアホール2a、2bを備えるプリプレグ支持体
1aまたは他のプリプレグ支持体1bを所定の位置に配
置し、さらにその外側に銅箔7aおよび7bを配置して
再度加熱、加圧することにより多層化し(図7
(e))、つぎに図7(d)の工程と同様に、フォトリ
ソグラフ法により最外層の銅箔7a、7bをエッチング
することによって、外層配線パターン8a、8bを備え
る4層配線基板9が得られる(図7(f))。
て、その両面に、図7(b)の工程で作成された、他の
位置配置を有する、導電性ペースト3a、3bが充填さ
れたバイアホール2a、2bを備えるプリプレグ支持体
1aまたは他のプリプレグ支持体1bを所定の位置に配
置し、さらにその外側に銅箔7aおよび7bを配置して
再度加熱、加圧することにより多層化し(図7
(e))、つぎに図7(d)の工程と同様に、フォトリ
ソグラフ法により最外層の銅箔7a、7bをエッチング
することによって、外層配線パターン8a、8bを備え
る4層配線基板9が得られる(図7(f))。
【0008】この全層IVH構造の樹脂多層基板を形成
するための回路形成用基板として一般的に用いられてい
るものにアラミド不織布等の基材に絶縁材としてエポキ
シ樹脂を含浸させた基板がある。これらの回路形成用基
板を用いて形成された樹脂多層基板は、低膨張率、低誘
電率、軽量であるという長所を生かして、小型、軽量化
を必要とする多くの電子機器に利用されてきている。
するための回路形成用基板として一般的に用いられてい
るものにアラミド不織布等の基材に絶縁材としてエポキ
シ樹脂を含浸させた基板がある。これらの回路形成用基
板を用いて形成された樹脂多層基板は、低膨張率、低誘
電率、軽量であるという長所を生かして、小型、軽量化
を必要とする多くの電子機器に利用されてきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
全層IVH構造を有する樹脂多層基板では、その製造過
程において樹脂基板の全面に銅箔等の金属箔が貼着され
ており、内外層銅箔の配線パターン形成法が従来のフォ
トリソグラフ法を利用するものであるために、その配線
ピッチや配線幅等の形成密度が従来のものと同等であ
り、特にLSIベアチップ等の超小型電子部品を高密度
で搭載することが求められる多層回路基板の最外層基板
の表面は、アラミドエポキシプリプレグを熱圧着した
際、アラミド不織布繊維の形状がそのまま基板表面に形
成されて基板面に凹凸ができ、その基板上にフォトリソ
グラフ法によって回路パターンを形成するために、銅箔
とエッチングレジストとの間に隙間が生じ易く、この隙
間にエッチング液が染み込んで設計通りのパターン形成
が困難となり、配線パターンの微細化に限界が生じてい
た。さらに、配線パターンの微細化に伴って、金属箔を
ますます薄く必要があり、そのために配線抵抗が増大す
るという欠点が現れている。
全層IVH構造を有する樹脂多層基板では、その製造過
程において樹脂基板の全面に銅箔等の金属箔が貼着され
ており、内外層銅箔の配線パターン形成法が従来のフォ
トリソグラフ法を利用するものであるために、その配線
ピッチや配線幅等の形成密度が従来のものと同等であ
り、特にLSIベアチップ等の超小型電子部品を高密度
で搭載することが求められる多層回路基板の最外層基板
の表面は、アラミドエポキシプリプレグを熱圧着した
際、アラミド不織布繊維の形状がそのまま基板表面に形
成されて基板面に凹凸ができ、その基板上にフォトリソ
グラフ法によって回路パターンを形成するために、銅箔
とエッチングレジストとの間に隙間が生じ易く、この隙
間にエッチング液が染み込んで設計通りのパターン形成
が困難となり、配線パターンの微細化に限界が生じてい
た。さらに、配線パターンの微細化に伴って、金属箔を
ますます薄く必要があり、そのために配線抵抗が増大す
るという欠点が現れている。
【0010】本発明は、従来の回路基板および回路基板
の製造方法が有する上述した課題を考慮し、エッチング
等の化学薬品を用いるフォトリソグラフ法を用いること
なく、簡単な方法で基板の表面と配線パターン導体の表
面が平坦化される、高密度実装に適した回路基板の製造
方法及びその製造方法によって製造された回路基板を提
供することを目的とするものである。
の製造方法が有する上述した課題を考慮し、エッチング
等の化学薬品を用いるフォトリソグラフ法を用いること
なく、簡単な方法で基板の表面と配線パターン導体の表
面が平坦化される、高密度実装に適した回路基板の製造
方法及びその製造方法によって製造された回路基板を提
供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の本発明は、貫通孔および前記貫通孔内
に充填された導電体を有する半硬化状態の樹脂基板の少
なくとも片面に、配線パターン型が凸状に形成された金
型を挿入した状態で、加圧および加熱して前記樹脂基板
を硬化させることによって、前記樹脂基板の表面に配線
パターン形状を形成するパターン形成工程と、前記パタ
ーン形成工程の後、前記配線パターン形状の凹部に、電
気導体を充填する電気導体充填工程とを含むことを特徴
とする回路基板の製造方法である。すなわち、本製造方
法は、従来のようにフォトリソグラフ法を用いる必要が
なく、したがってエッチング処理に伴う配線幅の不均一
性や微細配線パターンの限界に制限されることがないの
で容易に高密度配線パターンを形成することができる。
ため、請求項1の本発明は、貫通孔および前記貫通孔内
に充填された導電体を有する半硬化状態の樹脂基板の少
なくとも片面に、配線パターン型が凸状に形成された金
型を挿入した状態で、加圧および加熱して前記樹脂基板
を硬化させることによって、前記樹脂基板の表面に配線
パターン形状を形成するパターン形成工程と、前記パタ
ーン形成工程の後、前記配線パターン形状の凹部に、電
気導体を充填する電気導体充填工程とを含むことを特徴
とする回路基板の製造方法である。すなわち、本製造方
法は、従来のようにフォトリソグラフ法を用いる必要が
なく、したがってエッチング処理に伴う配線幅の不均一
性や微細配線パターンの限界に制限されることがないの
で容易に高密度配線パターンを形成することができる。
【0012】請求項2の本発明は、前記パターン形成工
程の前に、両面の表面上に離型性フィルムが貼着された
半硬化状態の樹脂基板に貫通孔を設ける開孔工程と、前
記貫通孔内に導電体を充填する導電体充填工程と、前記
導電体充填工程の後、前記離型性フィルムを剥離するフ
ィルム剥離工程とを含み、前記フィルム剥離工程が終了
することによって、前記半硬化状態の樹脂基板が得られ
ることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の製造方
法である。
程の前に、両面の表面上に離型性フィルムが貼着された
半硬化状態の樹脂基板に貫通孔を設ける開孔工程と、前
記貫通孔内に導電体を充填する導電体充填工程と、前記
導電体充填工程の後、前記離型性フィルムを剥離するフ
ィルム剥離工程とを含み、前記フィルム剥離工程が終了
することによって、前記半硬化状態の樹脂基板が得られ
ることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の製造方
法である。
【0013】請求項3の本発明は、前記導電体は、前記
パターン形成工程の直前においては、前記樹脂基板の両
面に突出しており、前記パターン形成工程は、前記樹脂
基板の両面に、前記金型をそれぞれ挿入した状態で行わ
れることを特徴とする請求項1または2に記載の回路基
板の製造方法である。すなわち、本製造方法は、樹脂基
板の両面に樹脂基板の表面と配線パターンの表面が平坦
化された回路基板を製造することができる。
パターン形成工程の直前においては、前記樹脂基板の両
面に突出しており、前記パターン形成工程は、前記樹脂
基板の両面に、前記金型をそれぞれ挿入した状態で行わ
れることを特徴とする請求項1または2に記載の回路基
板の製造方法である。すなわち、本製造方法は、樹脂基
板の両面に樹脂基板の表面と配線パターンの表面が平坦
化された回路基板を製造することができる。
【0014】請求項4の本発明は、前記フィルム剥離工
程の後でかつ、前記パターン形成工程の前に、前記樹脂
基板の表面に金属箔を貼着する金属箔貼着工程と、前記
パターン形成工程の後、前記配線パターン形状の凹部以
外の前記樹脂基板の表面に圧着されている前記金属箔を
エッチングまたは研磨によって除去する金属箔除去工程
とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の回路基板の製造方法である。本製造方法は、金型に
よる配線パターン形状の形成と同時に金属箔による配線
パターンを形成することができるので工程を短縮するこ
とができ、また低抵抗の配線パターンを形成できるた
め、高周波特性に優れた回路基板を簡単に製造すること
ができる。
程の後でかつ、前記パターン形成工程の前に、前記樹脂
基板の表面に金属箔を貼着する金属箔貼着工程と、前記
パターン形成工程の後、前記配線パターン形状の凹部以
外の前記樹脂基板の表面に圧着されている前記金属箔を
エッチングまたは研磨によって除去する金属箔除去工程
とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の回路基板の製造方法である。本製造方法は、金型に
よる配線パターン形状の形成と同時に金属箔による配線
パターンを形成することができるので工程を短縮するこ
とができ、また低抵抗の配線パターンを形成できるた
め、高周波特性に優れた回路基板を簡単に製造すること
ができる。
【0015】請求項5の本発明は、前記電気導体充填工
程は、前記電気導体の表面と前記樹脂基板の表面が実質
的に面一になるまで行われることを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載の回路基板の製造方法である。本
製造方法は、表面平滑性に優れた低抵抗配線を有する回
路基板を得ることができる。
程は、前記電気導体の表面と前記樹脂基板の表面が実質
的に面一になるまで行われることを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載の回路基板の製造方法である。本
製造方法は、表面平滑性に優れた低抵抗配線を有する回
路基板を得ることができる。
【0016】請求項6の本発明は、前記電気導体充填工
程の後、前記電気導体の表面と前記樹脂基板の表面が実
質的に面一にする面一工程を含むことを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の回路基板の製造方法であ
る。本製造方法は、簡単、かつ安価に回路基板を製造す
ることができる。
程の後、前記電気導体の表面と前記樹脂基板の表面が実
質的に面一にする面一工程を含むことを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の回路基板の製造方法であ
る。本製造方法は、簡単、かつ安価に回路基板を製造す
ることができる。
【0017】請求項7の本発明は、前記電気導体充填工
程は、前記配線パターン形状の凹部に前記電気導体を、
スキージにより充填する方法、もしくは、スクリーン印
刷により充填する方法を用いて行われることを特徴とす
る請求項1〜6のいずれかに記載の回路基板の製造方法
である。本製造方法は、極めて簡単な製造法であり、か
つ安価に回路基板を提供することができるものである。
程は、前記配線パターン形状の凹部に前記電気導体を、
スキージにより充填する方法、もしくは、スクリーン印
刷により充填する方法を用いて行われることを特徴とす
る請求項1〜6のいずれかに記載の回路基板の製造方法
である。本製造方法は、極めて簡単な製造法であり、か
つ安価に回路基板を提供することができるものである。
【0018】請求項8の本発明は、前記電気導体充填工
程は、前記配線パターン形状の凹部以外の前記樹脂基板
の表面に、メッキレジストを塗布した後、前記凹部に前
記電気導体をメッキ法で形成する方法を用いて行われる
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回路
基板の製造方法である。本製造方法は、超微細な配線パ
ターンを精度良く形成することが可能である。
程は、前記配線パターン形状の凹部以外の前記樹脂基板
の表面に、メッキレジストを塗布した後、前記凹部に前
記電気導体をメッキ法で形成する方法を用いて行われる
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回路
基板の製造方法である。本製造方法は、超微細な配線パ
ターンを精度良く形成することが可能である。
【0019】請求項9の本発明は、前記樹脂基板は、ガ
ラスエポキシコンポジット、ガラスBTレジンコンポジ
ット、アラミドエポキシコンポジット、アラミドBTレ
ジンコンポジットのうち、1種類または2種類以上から
なる樹脂含浸繊維シートであることを特徴とする請求項
1〜8のいずれかに記載の回路基板の製造方法である。
本製造方法は、耐熱性および機械強度に優れた回路基板
を提供することができる。
ラスエポキシコンポジット、ガラスBTレジンコンポジ
ット、アラミドエポキシコンポジット、アラミドBTレ
ジンコンポジットのうち、1種類または2種類以上から
なる樹脂含浸繊維シートであることを特徴とする請求項
1〜8のいずれかに記載の回路基板の製造方法である。
本製造方法は、耐熱性および機械強度に優れた回路基板
を提供することができる。
【0020】請求項10の本発明は、前記樹脂基板は、
ガラスエポキシコンポジット、ガラスBTレジンコンポ
ジット、アラミドエポキシコンポジット、アラミドBT
レジンコンポジットのうち、1種類または2種類以上か
らなる樹脂含浸繊維シートの表面に樹脂層が形成された
ものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
記載の回路基板の製造方法である。本製造方法は、極め
て優れた表面平滑性が得られるため、高密度配線に適し
た回路基板を製造することができる。
ガラスエポキシコンポジット、ガラスBTレジンコンポ
ジット、アラミドエポキシコンポジット、アラミドBT
レジンコンポジットのうち、1種類または2種類以上か
らなる樹脂含浸繊維シートの表面に樹脂層が形成された
ものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
記載の回路基板の製造方法である。本製造方法は、極め
て優れた表面平滑性が得られるため、高密度配線に適し
た回路基板を製造することができる。
【0021】請求項11の本発明は、請求項1〜10の
いずれかに記載の回路基板の製造方法により製造された
複数枚の回路基板の間に、前記配線パターン形状に対応
する位置に設けられた貫通孔に導体ペーストを充填した
半硬化状態の別の樹脂基板を介在させて、加圧および加
熱して、前記別の樹脂基板を硬化する工程を含むことを
特徴とする回路基板の製造方法である。本製造方法は、
前記の各回路基板が基板表面と配線パターン導体表面と
が平坦であるために多層配線基板の層間接続において極
めて高い信頼性を備えることができる。
いずれかに記載の回路基板の製造方法により製造された
複数枚の回路基板の間に、前記配線パターン形状に対応
する位置に設けられた貫通孔に導体ペーストを充填した
半硬化状態の別の樹脂基板を介在させて、加圧および加
熱して、前記別の樹脂基板を硬化する工程を含むことを
特徴とする回路基板の製造方法である。本製造方法は、
前記の各回路基板が基板表面と配線パターン導体表面と
が平坦であるために多層配線基板の層間接続において極
めて高い信頼性を備えることができる。
【0022】請求項12の本発明は、請求項1〜11の
いずれかに記載の回路基板の製造方法により製造された
ことを特徴とする回路基板である。本回路基板は、微細
な配線パターンを備え、小型半導体素子等の高密度実装
が可能となるものである。
いずれかに記載の回路基板の製造方法により製造された
ことを特徴とする回路基板である。本回路基板は、微細
な配線パターンを備え、小型半導体素子等の高密度実装
が可能となるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図面を参照して説明する。
の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図1を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図1を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。
【0026】まず、図1(a)に示すように、離型性フ
ィルムA、Bがその両面に被覆されたアラミドエポキシ
樹脂等のプリプレグよりなる樹脂基板11にレーザ加工
機を用いて必要とする箇所に穿孔してバイアホール12
を設ける。つぎに、図1(b)に示すように、このバイ
アホール12に導電性ペースト等よりなる導電体13を
充填する。つぎに、この樹脂基板11の両面の離型性フ
ィルムAおよびBを剥離した後、一つの面にそれぞれ異
なる配線パターン形状が凸状に形成された上金型Cおよ
び下金型Dを図1(c)に示すように配置し、その間
に、離型性フィルムA,Bが剥離された樹脂基板11を
挿入して、加熱、加圧することによってプリプレグ状態
であった樹脂基板11および導電性ペースト13を硬化
させる。図1(d)は上記工程において半硬化状態の樹
脂基板11を充分加熱、圧縮したのち、上金型Cと下金
型Dを取り外した状態を示したものであり、図に見られ
るように完全硬化した樹脂基板14の両面には圧縮硬化
した導電体13およびその上下面にある電極端子を含
み、配線パターン形状の凹状部15が形成されている。
ィルムA、Bがその両面に被覆されたアラミドエポキシ
樹脂等のプリプレグよりなる樹脂基板11にレーザ加工
機を用いて必要とする箇所に穿孔してバイアホール12
を設ける。つぎに、図1(b)に示すように、このバイ
アホール12に導電性ペースト等よりなる導電体13を
充填する。つぎに、この樹脂基板11の両面の離型性フ
ィルムAおよびBを剥離した後、一つの面にそれぞれ異
なる配線パターン形状が凸状に形成された上金型Cおよ
び下金型Dを図1(c)に示すように配置し、その間
に、離型性フィルムA,Bが剥離された樹脂基板11を
挿入して、加熱、加圧することによってプリプレグ状態
であった樹脂基板11および導電性ペースト13を硬化
させる。図1(d)は上記工程において半硬化状態の樹
脂基板11を充分加熱、圧縮したのち、上金型Cと下金
型Dを取り外した状態を示したものであり、図に見られ
るように完全硬化した樹脂基板14の両面には圧縮硬化
した導電体13およびその上下面にある電極端子を含
み、配線パターン形状の凹状部15が形成されている。
【0027】つぎにこの凹状部15に図1(e)に示す
ように電気導体として導電ペーストを例えばスキージを
用いて充填し、加熱、硬化させたのち、樹脂基板14の
表面を研磨することにより、樹脂基板14と配線パター
ン導体16の表面を平坦化させる。このときスキージに
より樹脂基板14の凸面17上に付着した導電ペースト
も同時に除去することができる。または、スクリーン印
刷工程を用いて、凹状部に導電ペーストを充填すること
もできる。
ように電気導体として導電ペーストを例えばスキージを
用いて充填し、加熱、硬化させたのち、樹脂基板14の
表面を研磨することにより、樹脂基板14と配線パター
ン導体16の表面を平坦化させる。このときスキージに
より樹脂基板14の凸面17上に付着した導電ペースト
も同時に除去することができる。または、スクリーン印
刷工程を用いて、凹状部に導電ペーストを充填すること
もできる。
【0028】以上により、本実施の形態における回路基
板が得られる。
板が得られる。
【0029】なお、本発明の回路基板の製造方法は、本
実施の形態においては、本発明の開孔工程と、導電体充
填工程と、フィルム剥離工程とを含むとして説明した
が、これに限らず、例えば、別途製造された図1(c)
の状態の樹脂基板を用意し、これに本発明のパターン形
成工程を施すとしてもよい。
実施の形態においては、本発明の開孔工程と、導電体充
填工程と、フィルム剥離工程とを含むとして説明した
が、これに限らず、例えば、別途製造された図1(c)
の状態の樹脂基板を用意し、これに本発明のパターン形
成工程を施すとしてもよい。
【0030】また、本発明の樹脂基板は、本実施の形態
においては、アラミドエポキシ樹脂等のプリプレグより
なる樹脂基板であるとして説明したが、これに限らず、
例えば、ガラスエポキシコンポジット、ガラスBTレジ
ンコンポジット、アラミドエポキシコンポジット、アラ
ミドBTレジンコンポジットのうち、1種類または2種
類以上からなる樹脂含浸繊維シートであるとしてもよ
い。
においては、アラミドエポキシ樹脂等のプリプレグより
なる樹脂基板であるとして説明したが、これに限らず、
例えば、ガラスエポキシコンポジット、ガラスBTレジ
ンコンポジット、アラミドエポキシコンポジット、アラ
ミドBTレジンコンポジットのうち、1種類または2種
類以上からなる樹脂含浸繊維シートであるとしてもよ
い。
【0031】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の電
気導体充填工程に関する点である。したがって、本実施
の形態において、第1の実施の形態と同様の物について
は、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に説
明のないものについては、第1の実施の形態と同じとす
る。
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の電
気導体充填工程に関する点である。したがって、本実施
の形態において、第1の実施の形態と同様の物について
は、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に説
明のないものについては、第1の実施の形態と同じとす
る。
【0032】図2は、本発明の第2の実施の形態におけ
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図2を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。ただし、第1の実施の形態にお
ける図1(a)〜(c)までの工程は本実施の形態にお
いても同様であるので説明を省略し、それ以降の工程に
ついて説明する。
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図2を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。ただし、第1の実施の形態にお
ける図1(a)〜(c)までの工程は本実施の形態にお
いても同様であるので説明を省略し、それ以降の工程に
ついて説明する。
【0033】図2(a)は図1(d)に示す金型C、D
による加熱、加圧後、完全硬化してその表面に凹状の配
線パターン形状15が形成されている樹脂基板14を金
型より取り出した状態を示すものであり、本実施の形態
では、まずこの樹脂基板14の凸面17上にメッキレジ
スト18を塗布したのち、化学処理液を用いて配線パタ
ーン形状15の凹状部表面をPd−Sn等により活性化
し、さらにこの樹脂基板14を無電解銅メッキ液中に浸
漬して前記Pd−Snを核として金属銅を析出させて電
気導体19aを形成することにより、配線パターン導体
を備えた回路基板を得るものである。
による加熱、加圧後、完全硬化してその表面に凹状の配
線パターン形状15が形成されている樹脂基板14を金
型より取り出した状態を示すものであり、本実施の形態
では、まずこの樹脂基板14の凸面17上にメッキレジ
スト18を塗布したのち、化学処理液を用いて配線パタ
ーン形状15の凹状部表面をPd−Sn等により活性化
し、さらにこの樹脂基板14を無電解銅メッキ液中に浸
漬して前記Pd−Snを核として金属銅を析出させて電
気導体19aを形成することにより、配線パターン導体
を備えた回路基板を得るものである。
【0034】本実施の形態の場合、無電解銅メッキによ
る電気導体19aが必要な電気導電性および機械強度を
有する状態になれば図2(b)に示す状態においてメッ
キレジスト18を除去したのち、回路基板として使用に
供することもできるが、樹脂基板14の凸面17と電気
導体19aの表面を平坦化させることが必要な場合、電
気導体19aの形成途中で無電解メッキに代えて急速電
気メッキにより図2(c)に示すように無電解銅による
電気導体19a上にさらに電気メッキ銅19bを形成す
ることができる。またこのようにして形成された電気導
体19aまたは19b上に上述の工程に引き続き、Sn
やCrまたはAu、半田メッキ等の他の金属を形成する
ことも勿論可能である。
る電気導体19aが必要な電気導電性および機械強度を
有する状態になれば図2(b)に示す状態においてメッ
キレジスト18を除去したのち、回路基板として使用に
供することもできるが、樹脂基板14の凸面17と電気
導体19aの表面を平坦化させることが必要な場合、電
気導体19aの形成途中で無電解メッキに代えて急速電
気メッキにより図2(c)に示すように無電解銅による
電気導体19a上にさらに電気メッキ銅19bを形成す
ることができる。またこのようにして形成された電気導
体19aまたは19b上に上述の工程に引き続き、Sn
やCrまたはAu、半田メッキ等の他の金属を形成する
ことも勿論可能である。
【0035】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の金
属箔貼着工程および金属箔除去工程を有することに関す
る点である。したがって、本実施の形態において、特に
説明のないものについては、第1の実施の形態と同じと
し、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部材について
は、特に説明のない限り、第1の実施の形態と同様の機
能を持つものとする。
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の金
属箔貼着工程および金属箔除去工程を有することに関す
る点である。したがって、本実施の形態において、特に
説明のないものについては、第1の実施の形態と同じと
し、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部材について
は、特に説明のない限り、第1の実施の形態と同様の機
能を持つものとする。
【0036】図3は、本発明の第3の実施の形態におけ
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図3を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図3を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。
【0037】まず、図3(a)に示すように、離型性フ
ィルムA、Bがその両面に被覆されたアラミドエポキシ
樹脂等のプリプレグよりなる樹脂基板21にレーザ加工
機を用いて必要とする箇所に穿孔してバイアホール22
を設ける。つぎに、図3(b)に示すように、このバイ
アホール22に導電性ペースト等よりなる導電体23を
充填する。つぎに、この樹脂基板21の両面の離型性フ
ィルムAおよびBを剥離した後、バイアホール22内に
充填された導電性ペースト23が基板表面より盛り上が
った状態の樹脂基板21の両面に銅箔等よりなる金属箔
24を貼着し、図3(c)に示すように、一つの面にそ
れぞれ異なる配線パターン形状が凸状に形成された上金
型Cおよび下金型Dの間にこの樹脂基板21を挿入し
て、加熱、加圧することによってプリプレグ状態であっ
た樹脂基板21および導電性ペースト23を硬化させる
と同時に銅箔24を樹脂基板21の全面に接着させる。
図3(d)は上記工程において半硬化状態の樹脂基板2
1を充分加熱、圧縮したのち、上金型Cと下金型Dを取
り外した状態を示したものであり、図に見られるように
完全硬化した樹脂基板25の両面には配線パターン形状
に形成された両金型C、Dの凸部によって銅箔24を樹
脂基板25の表面に圧入することにより、配線パターン
導体26が形成される。また図3(d)に見られるよう
に、金型の凹部に対応する樹脂基板25の表面の凸部に
も銅箔27が残存しているが、この不要な銅箔27をエ
ッチングまたは研磨によって取り除くことにより、図3
(e)に示すように、配線パターン導体26の面と樹脂
基板25の凸部の表面が平坦化した回路基板を得ること
ができる。
ィルムA、Bがその両面に被覆されたアラミドエポキシ
樹脂等のプリプレグよりなる樹脂基板21にレーザ加工
機を用いて必要とする箇所に穿孔してバイアホール22
を設ける。つぎに、図3(b)に示すように、このバイ
アホール22に導電性ペースト等よりなる導電体23を
充填する。つぎに、この樹脂基板21の両面の離型性フ
ィルムAおよびBを剥離した後、バイアホール22内に
充填された導電性ペースト23が基板表面より盛り上が
った状態の樹脂基板21の両面に銅箔等よりなる金属箔
24を貼着し、図3(c)に示すように、一つの面にそ
れぞれ異なる配線パターン形状が凸状に形成された上金
型Cおよび下金型Dの間にこの樹脂基板21を挿入し
て、加熱、加圧することによってプリプレグ状態であっ
た樹脂基板21および導電性ペースト23を硬化させる
と同時に銅箔24を樹脂基板21の全面に接着させる。
図3(d)は上記工程において半硬化状態の樹脂基板2
1を充分加熱、圧縮したのち、上金型Cと下金型Dを取
り外した状態を示したものであり、図に見られるように
完全硬化した樹脂基板25の両面には配線パターン形状
に形成された両金型C、Dの凸部によって銅箔24を樹
脂基板25の表面に圧入することにより、配線パターン
導体26が形成される。また図3(d)に見られるよう
に、金型の凹部に対応する樹脂基板25の表面の凸部に
も銅箔27が残存しているが、この不要な銅箔27をエ
ッチングまたは研磨によって取り除くことにより、図3
(e)に示すように、配線パターン導体26の面と樹脂
基板25の凸部の表面が平坦化した回路基板を得ること
ができる。
【0038】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第3の実施の形態と異なる点は、本発明の電
気導体充填工程を有することに関する点である。したが
って、本実施の形態において、第3の実施の形態と同様
の物については、同一符号を付与し、説明を省略する。
また、特に説明のないものについては、第3の実施の形
態と同じとする。
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第3の実施の形態と異なる点は、本発明の電
気導体充填工程を有することに関する点である。したが
って、本実施の形態において、第3の実施の形態と同様
の物については、同一符号を付与し、説明を省略する。
また、特に説明のないものについては、第3の実施の形
態と同じとする。
【0039】図4は、本実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図である。本実施の形態に
おける製造工程の前半は第3の実施の形態と同様であ
る。本実施の形態における製造工程が第3の実施の形態
における製造工程と異なる点は、本実施の形態における
製造工程において想定している銅箔28の厚さと第3の
実施の形態における製造工程において想定している銅箔
24の厚さとの相違にある。すなわち、第3の実施の形
態における製造工程において想定している銅箔24は回
路基板として完成したときにそのまま充分配線導体とし
て使用しうる厚さを有するものであり、比較的簡単な後
半工程を経由するのみで回路基板として完成するが、本
実施の形態においては、銅箔として通常プリント回路基
板に用いられている35〜25μmの厚さのものを使用
することを想定しており、このような厚さの銅箔を貼着
した樹脂基板表面に金型により配線パターン形状を形成
した場合、配線幅および配線ピッチの高密度形成には限
界が生じる。したがって本発明の第3の実施の形態にお
ける回路基板の製造方法は、基板面と配線パターン面が
平坦化された表面全層IVH構造の樹脂多層基板を安価
に製造する場合に好適な製造方法である。
製造方法を説明する工程断面図である。本実施の形態に
おける製造工程の前半は第3の実施の形態と同様であ
る。本実施の形態における製造工程が第3の実施の形態
における製造工程と異なる点は、本実施の形態における
製造工程において想定している銅箔28の厚さと第3の
実施の形態における製造工程において想定している銅箔
24の厚さとの相違にある。すなわち、第3の実施の形
態における製造工程において想定している銅箔24は回
路基板として完成したときにそのまま充分配線導体とし
て使用しうる厚さを有するものであり、比較的簡単な後
半工程を経由するのみで回路基板として完成するが、本
実施の形態においては、銅箔として通常プリント回路基
板に用いられている35〜25μmの厚さのものを使用
することを想定しており、このような厚さの銅箔を貼着
した樹脂基板表面に金型により配線パターン形状を形成
した場合、配線幅および配線ピッチの高密度形成には限
界が生じる。したがって本発明の第3の実施の形態にお
ける回路基板の製造方法は、基板面と配線パターン面が
平坦化された表面全層IVH構造の樹脂多層基板を安価
に製造する場合に好適な製造方法である。
【0040】本実施の形態は配線幅および配線ピッチの
高密度形成を目的とする第3の実施の形態における回路
基板の一つの進展形であって、図4(a)、(b)まで
の工程は第3の実施の形態と同様であり、本実施の形態
における回路基板の製造方法においては、樹脂基板21
の両面の離型性フィルムAおよびBを剥離してバイアホ
ール22内に充填された導電性ペースト23が基板表面
より盛り上がった状態の樹脂基板21の両面に極めて薄
い厚さを有する銅箔等よりなる金属箔28(5〜10μ
mの厚さが好ましい)を貼着し、あとは第3の実施の形
態の場合と同じく図4(c)に示すように、一つの面に
それぞれ異なる配線パターン形状が凸状に形成された上
金型Cおよび下金型Dの間にこの樹脂基板21を挿入し
て加熱、加圧することによってプリプレグ状態であった
樹脂基板21および導電性ペースト23を硬化させると
同時に銅箔28を樹脂基板21の全面に接着させる。本
実施の形態における製造方法の特徴的な点は、図4
(d)に示すように、上金型Cおよび下金型Dを取り外
したとき、銅箔28は完全硬化した樹脂基板25の配線
パターン形状の凹部に圧入されてはいるが、薄い厚さの
銅箔28を用いているために、その配線パターン導体2
9は樹脂基板25の凸部表面より低いところに形成され
ていることである。しかし、本実施の形態では極めて薄
い厚さの銅箔28を用いることにより、上金型Cおよび
下金型Dの表面に形成した凸型の配線パターン形状を極
めて微細なパターン形状としても充分その形状を樹脂基
板25の表面に銅箔28とともに形成することができ
る。したがってこの極めて薄い厚さを持つ配線パターン
導体29を通常用いられる配線導体と同様な状態、すな
わち、電気導体の表面と樹脂基板25の表面が実質的に
面一な状態とするため、図4(e)に示すように配線パ
ターン導体29の上面に導電性ペーストまたはメッキ法
により補助導体30を積み上げることにより、必要とす
る電気伝導性および機械強度を備えることができ、微細
配線パターンが形成された表面平滑性を有する回路基板
を得ることができる。
高密度形成を目的とする第3の実施の形態における回路
基板の一つの進展形であって、図4(a)、(b)まで
の工程は第3の実施の形態と同様であり、本実施の形態
における回路基板の製造方法においては、樹脂基板21
の両面の離型性フィルムAおよびBを剥離してバイアホ
ール22内に充填された導電性ペースト23が基板表面
より盛り上がった状態の樹脂基板21の両面に極めて薄
い厚さを有する銅箔等よりなる金属箔28(5〜10μ
mの厚さが好ましい)を貼着し、あとは第3の実施の形
態の場合と同じく図4(c)に示すように、一つの面に
それぞれ異なる配線パターン形状が凸状に形成された上
金型Cおよび下金型Dの間にこの樹脂基板21を挿入し
て加熱、加圧することによってプリプレグ状態であった
樹脂基板21および導電性ペースト23を硬化させると
同時に銅箔28を樹脂基板21の全面に接着させる。本
実施の形態における製造方法の特徴的な点は、図4
(d)に示すように、上金型Cおよび下金型Dを取り外
したとき、銅箔28は完全硬化した樹脂基板25の配線
パターン形状の凹部に圧入されてはいるが、薄い厚さの
銅箔28を用いているために、その配線パターン導体2
9は樹脂基板25の凸部表面より低いところに形成され
ていることである。しかし、本実施の形態では極めて薄
い厚さの銅箔28を用いることにより、上金型Cおよび
下金型Dの表面に形成した凸型の配線パターン形状を極
めて微細なパターン形状としても充分その形状を樹脂基
板25の表面に銅箔28とともに形成することができ
る。したがってこの極めて薄い厚さを持つ配線パターン
導体29を通常用いられる配線導体と同様な状態、すな
わち、電気導体の表面と樹脂基板25の表面が実質的に
面一な状態とするため、図4(e)に示すように配線パ
ターン導体29の上面に導電性ペーストまたはメッキ法
により補助導体30を積み上げることにより、必要とす
る電気伝導性および機械強度を備えることができ、微細
配線パターンが形成された表面平滑性を有する回路基板
を得ることができる。
【0041】なお、樹脂基板25の凸部に接着している
銅箔28は図4(d)に示す工程または、図4(e)に
示す工程のいずれかにおいてエッチングまたは研磨によ
って除去されるものである。
銅箔28は図4(d)に示す工程または、図4(e)に
示す工程のいずれかにおいてエッチングまたは研磨によ
って除去されるものである。
【0042】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の樹
脂基板に関する点である。したがって、本実施の形態に
おいて、特に説明のないものについては、第1の実施の
形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部
材については、特に説明のない限り、第1の実施の形態
と同様の機能を持つものとする。
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の樹
脂基板に関する点である。したがって、本実施の形態に
おいて、特に説明のないものについては、第1の実施の
形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部
材については、特に説明のない限り、第1の実施の形態
と同様の機能を持つものとする。
【0043】図5は、本実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図である。本実施の形態に
おける回路基板の構成は上記の各実施の形態における回
路基板の製造方法において応用できるものであって、本
実施の形態における回路基板が第1から第4の実施の形
態における回路基板と異なる点は樹脂基板の構造にあ
り、その相違点は図5(a)〜(c)に示すように、本
発明の各実施の形態における製造方法の前半工程におい
て用いられる樹脂基板31の表面にエポキシ樹脂等の樹
脂層32を設けたことにある。
製造方法を説明する工程断面図である。本実施の形態に
おける回路基板の構成は上記の各実施の形態における回
路基板の製造方法において応用できるものであって、本
実施の形態における回路基板が第1から第4の実施の形
態における回路基板と異なる点は樹脂基板の構造にあ
り、その相違点は図5(a)〜(c)に示すように、本
発明の各実施の形態における製造方法の前半工程におい
て用いられる樹脂基板31の表面にエポキシ樹脂等の樹
脂層32を設けたことにある。
【0044】すなわちアラミドエポキシ樹脂等のプリプ
レグよりなる樹脂基板31の両面に樹脂層32を塗布、
形成したのちその上面に離型性フィルムA,Bを被覆
し、所定の箇所にレーザ加工機を用いてバイアホール3
3を穿孔する(図5(a))。つぎに、図5(b)に示
すようにバイアホール33内に導電ペースト等よりなる
導電体34を充填する。つぎに上金型および下金型を用
いて樹脂基板31を加熱、加圧してその樹脂基板31の
表面に配線パターン形状を形成する工程は上述した第1
から第4の実施に形態における製造工程と同様であり、
その説明は省略するが得られた回路基板は図5(c)に
示すように完全硬化した樹脂基板35の表面には樹脂層
32を介して配線パターン導体36が形成されている。
レグよりなる樹脂基板31の両面に樹脂層32を塗布、
形成したのちその上面に離型性フィルムA,Bを被覆
し、所定の箇所にレーザ加工機を用いてバイアホール3
3を穿孔する(図5(a))。つぎに、図5(b)に示
すようにバイアホール33内に導電ペースト等よりなる
導電体34を充填する。つぎに上金型および下金型を用
いて樹脂基板31を加熱、加圧してその樹脂基板31の
表面に配線パターン形状を形成する工程は上述した第1
から第4の実施に形態における製造工程と同様であり、
その説明は省略するが得られた回路基板は図5(c)に
示すように完全硬化した樹脂基板35の表面には樹脂層
32を介して配線パターン導体36が形成されている。
【0045】このように本実施の形態ではプリプレグ状
態の樹脂基板31の表面に樹脂層32が形成されている
ために樹脂基板31中の繊維基材に起因するざらつきが
樹脂基板35の表面に現れることがなく、樹脂層32が
有する平滑面によってその上面に形成された配線パター
ン導体36は極めて優れた平坦性およびスムースな配線
端面を備えた回路基板とすることができ、微細な配線パ
ターンを形成することができる。
態の樹脂基板31の表面に樹脂層32が形成されている
ために樹脂基板31中の繊維基材に起因するざらつきが
樹脂基板35の表面に現れることがなく、樹脂層32が
有する平滑面によってその上面に形成された配線パター
ン導体36は極めて優れた平坦性およびスムースな配線
端面を備えた回路基板とすることができ、微細な配線パ
ターンを形成することができる。
【0046】なお、上述した第1〜第5の実施の形態に
おける回路基板の製造方法において、上金型Cおよび下
金型Dの表面に異なる形状の配線パターン形状の凸部を
形成したものを用いて樹脂基板の両面に配線パターンを
形成したいわゆる両面回路基板について説明したが、両
金型の一方の金型の面を平坦なものとして樹脂基板の片
面のみに配線パターンを形成した回路基板についても本
発明に関わる製造方法を用いることは可能である。
おける回路基板の製造方法において、上金型Cおよび下
金型Dの表面に異なる形状の配線パターン形状の凸部を
形成したものを用いて樹脂基板の両面に配線パターンを
形成したいわゆる両面回路基板について説明したが、両
金型の一方の金型の面を平坦なものとして樹脂基板の片
面のみに配線パターンを形成した回路基板についても本
発明に関わる製造方法を用いることは可能である。
【0047】(第6の実施の形態)次に、本発明の第6
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、製造される
回路基板が、4層以上の回路パターン層を有する多層回
路基板であることに関する点である。したがって、本実
施の形態において、特に説明のないものについては、第
1の実施の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼
称の構成部材については、特に説明のない限り、第1の
実施の形態と同様の機能を持つものとする。
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
が上述した第1の実施の形態と異なる点は、製造される
回路基板が、4層以上の回路パターン層を有する多層回
路基板であることに関する点である。したがって、本実
施の形態において、特に説明のないものについては、第
1の実施の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼
称の構成部材については、特に説明のない限り、第1の
実施の形態と同様の機能を持つものとする。
【0048】図6は、本発明の第6の実施の形態におけ
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図6を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。
る回路基板の製造方法を説明する工程断面図である。以
下に、図6を参照して、本実施の形態における回路基板
の製造方法を説明する。
【0049】本実施の形態は本発明の第1の実施の形態
から第5の実施の形態までのいずれかの製造方法によっ
て形成された回路基板を複数枚用いて多層構造の内部配
線パターンが形成された回路基板を製造するものであっ
て、図6(a)に示すように、本発明の第1の実施の形
態における製造方法によって得られた配線パターン41
aと41bとを有する第1の回路基板42と配線パター
ン43aと43bとを有する第2の回路基板44の2枚
を用い、その間に所定の箇所に穿孔された貫通孔に導電
ペースト45が充填された半硬化状態の中間接続用樹脂
基板46を挿入し、正確に位置合わせを行って積層した
のち、その上下から金型(図示せず)により加圧、加熱
することによって図6(b)に示すように、完全硬化し
た中間接続用樹脂基板47の貫通孔内の導電体45によ
って層間接続された4層構造の配線パターンを有する回
路基板を得ることができるものである。
から第5の実施の形態までのいずれかの製造方法によっ
て形成された回路基板を複数枚用いて多層構造の内部配
線パターンが形成された回路基板を製造するものであっ
て、図6(a)に示すように、本発明の第1の実施の形
態における製造方法によって得られた配線パターン41
aと41bとを有する第1の回路基板42と配線パター
ン43aと43bとを有する第2の回路基板44の2枚
を用い、その間に所定の箇所に穿孔された貫通孔に導電
ペースト45が充填された半硬化状態の中間接続用樹脂
基板46を挿入し、正確に位置合わせを行って積層した
のち、その上下から金型(図示せず)により加圧、加熱
することによって図6(b)に示すように、完全硬化し
た中間接続用樹脂基板47の貫通孔内の導電体45によ
って層間接続された4層構造の配線パターンを有する回
路基板を得ることができるものである。
【0050】なお、本実施の形態における多層配線構造
の回路基板は上述の4層構造の回路基板だけでなく、中
間接続用の樹脂基板46を複数枚用いて本実施の形態に
おける製造方法を適用して多層化することにより、4層
以上の多層配線構造を有する回路基板を形成することも
可能である。
の回路基板は上述の4層構造の回路基板だけでなく、中
間接続用の樹脂基板46を複数枚用いて本実施の形態に
おける製造方法を適用して多層化することにより、4層
以上の多層配線構造を有する回路基板を形成することも
可能である。
【0051】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態は上述した本発明の第1から第6までの製造方法
により製造された本発明に特有の構造を有する回路基板
であって、例えば、図1(e)に示すように樹脂基板1
4と、貫通孔内に充填された導電体13と、樹脂基板1
4の表面に形成された配線パターン形状の凹状部と、そ
の凹状部に充填され、かつ樹脂基板14の表面と同一表
面に平坦化された配線パターン導体16とを備えるもの
である。
の形態は上述した本発明の第1から第6までの製造方法
により製造された本発明に特有の構造を有する回路基板
であって、例えば、図1(e)に示すように樹脂基板1
4と、貫通孔内に充填された導電体13と、樹脂基板1
4の表面に形成された配線パターン形状の凹状部と、そ
の凹状部に充填され、かつ樹脂基板14の表面と同一表
面に平坦化された配線パターン導体16とを備えるもの
である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、従来のフォトリソグラフ法を用いること
なく、また簡単な方法で配線パターンを形成することが
でき、かつ配線導体部を含め、回路基板の表面を平坦化
することができるため、高集積半導体素子や小型チップ
部品等の高密度実装に対応可能な高周波特性に優れた回
路基板および回路基板の製造方法を提供することができ
る。
に、本発明は、従来のフォトリソグラフ法を用いること
なく、また簡単な方法で配線パターンを形成することが
でき、かつ配線導体部を含め、回路基板の表面を平坦化
することができるため、高集積半導体素子や小型チップ
部品等の高密度実装に対応可能な高周波特性に優れた回
路基板および回路基板の製造方法を提供することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図。
製造方法を説明する工程断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図。
製造方法を説明する工程断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図。
製造方法を説明する工程断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図。
製造方法を説明する工程断面図。
【図5】本発明の第5の実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図。
製造方法を説明する工程断面図。
【図6】本発明の第6の実施の形態における回路基板の
製造方法を説明する工程断面図。
製造方法を説明する工程断面図。
【図7】従来の全層IVH構造の樹脂多層基板の製造方
法を示す工程断面図。
法を示す工程断面図。
11 半硬化状態の樹脂基板 12 貫通孔 13 導電ペースト(導電体) 14 完全硬化した樹脂基板 15 配線パターン形状 16 配線パターン導体(電気導体) A 離型性フィルム B 離型性フィルム C 上金型 D 下金型
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/10 H05K 3/18 E 3/18 3/40 K 3/40 3/46 L 3/46 N T H01L 23/12 N
Claims (12)
- 【請求項1】 貫通孔および前記貫通孔内に充填された
導電体を有する半硬化状態の樹脂基板の少なくとも片面
に、配線パターン型が凸状に形成された金型を挿入した
状態で、加圧および加熱して前記樹脂基板を硬化させる
ことによって、前記樹脂基板の表面に配線パターン形状
を形成するパターン形成工程と、前記パターン形成工程
の後、前記配線パターン形状の凹部に、電気導体を充填
する電気導体充填工程とを含むことを特徴とする回路基
板の製造方法。 - 【請求項2】 前記パターン形成工程の前に、両面の表
面上に離型性フィルムが貼着された半硬化状態の樹脂基
板に貫通孔を設ける開孔工程と、前記貫通孔内に導電体
を充填する導電体充填工程と、前記導電体充填工程の
後、前記離型性フィルムを剥離するフィルム剥離工程と
を含み、前記フィルム剥離工程が終了することによっ
て、前記半硬化状態の樹脂基板が得られることを特徴と
する請求項1に記載の回路基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記導電体は、前記パターン形成工程の
直前においては、前記樹脂基板の両面に突出しており、
前記パターン形成工程は、前記樹脂基板の両面に、前記
金型をそれぞれ挿入した状態で行われることを特徴とす
る請求項1または2に記載の回路基板の製造方法。 - 【請求項4】 前記フィルム剥離工程の後でかつ、前記
パターン形成工程の前に、前記樹脂基板の表面に金属箔
を貼着する金属箔貼着工程と、前記パターン形成工程の
後、前記配線パターン形状の凹部以外の前記樹脂基板の
表面に圧着されている前記金属箔をエッチングまたは研
磨によって除去する金属箔除去工程とを含むことを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の回路基板の製造
方法。 - 【請求項5】 前記電気導体充填工程は、前記電気導体
の表面と前記樹脂基板の表面が実質的に面一になるまで
行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の回路基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記電気導体充填工程の後、前記電気導
体の表面と前記樹脂基板の表面が実質的に面一にする面
一工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載の回路基板の製造方法。 - 【請求項7】 前記電気導体充填工程は、前記配線パタ
ーン形状の凹部に前記電気導体を、スキージにより充填
する方法、もしくは、スクリーン印刷により充填する方
法を用いて行われることを特徴とする請求項1〜6のい
ずれかに記載の回路基板の製造方法。 - 【請求項8】 前記電気導体充填工程は、前記配線パタ
ーン形状の凹部以外の前記樹脂基板の表面に、メッキレ
ジストを塗布した後、前記凹部に前記電気導体をメッキ
法で形成する方法を用いて行われることを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載の回路基板の製造方法。 - 【請求項9】 前記樹脂基板は、ガラスエポキシコンポ
ジット、ガラスBTレジンコンポジット、アラミドエポ
キシコンポジット、アラミドBTレジンコンポジットの
うち、1種類または2種類以上からなる樹脂含浸繊維シ
ートであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
記載の回路基板の製造方法。 - 【請求項10】 前記樹脂基板は、ガラスエポキシコン
ポジット、ガラスBTレジンコンポジット、アラミドエ
ポキシコンポジット、アラミドBTレジンコンポジット
のうち、1種類または2種類以上からなる樹脂含浸繊維
シートの表面に樹脂層が形成されたものであることを特
徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の回路基板の製
造方法。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の回
路基板の製造方法により製造された複数枚の回路基板の
間に、前記配線パターン形状に対応する位置に設けられ
た貫通孔に導体ペーストを充填した半硬化状態の別の樹
脂基板を介在させて、加圧および加熱して、前記別の樹
脂基板を硬化する工程を含むことを特徴とする回路基板
の製造方法。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の回
路基板の製造方法により製造されたことを特徴とする回
路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34976597A JPH11186698A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 回路基板の製造方法および回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34976597A JPH11186698A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 回路基板の製造方法および回路基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186698A true JPH11186698A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18405966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34976597A Withdrawn JPH11186698A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 回路基板の製造方法および回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186698A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001050825A1 (de) * | 2000-01-04 | 2001-07-12 | Elmicron Ag | Verfahren, anlage und vorrichtung zur herstellung eines elektrischen verbindungselementes sowie elektrisches verbindungselement und halbzeug |
JP2001210955A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 部品内蔵両面配線板の製造方法、及び電子回路構成体の製造方法 |
JP2002064179A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-02-28 | Ibiden Co Ltd | 半導体モジュールの製造方法 |
JP2003008178A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-10 | Sony Corp | 印刷配線板の製造方法 |
WO2006129734A1 (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | 配線基板形成用モールドおよびその製造方法、配線基板およびその製造方法、多層積層配線基板の製造方法並びにビアホールの形成方法 |
JP2007506277A (ja) * | 2003-09-17 | 2007-03-15 | アクレオ アーベー | 電気部品および積層構造を製造する方法および装置 |
JP2007158017A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 配線基板およびその製造方法 |
JP2007305740A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-11-22 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック多層基板及びその製造方法 |
KR100792529B1 (ko) | 2006-08-21 | 2008-01-09 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
KR100827620B1 (ko) | 2006-07-10 | 2008-05-07 | 삼성전기주식회사 | 임프린트법을 이용한 인쇄회로기판의 제조방법 |
US7371975B2 (en) * | 2002-12-18 | 2008-05-13 | Intel Corporation | Electronic packages and components thereof formed by substrate-imprinting |
KR100887393B1 (ko) | 2007-08-23 | 2009-03-06 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 제조방법 |
US7637008B2 (en) | 2002-12-18 | 2009-12-29 | Intel Corporation | Methods for manufacturing imprinted substrates |
KR100936078B1 (ko) | 2007-11-12 | 2010-01-12 | 삼성전기주식회사 | 전기부재 및 이를 이용한 인쇄회로기판의 제조방법 |
US7678660B2 (en) | 2004-10-27 | 2010-03-16 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Capacitor device and method of manufacturing the same |
KR100957626B1 (ko) * | 2008-03-17 | 2010-05-13 | 황춘섭 | 전극 제조방법 |
KR101104021B1 (ko) * | 2005-04-15 | 2012-01-06 | 엘지이노텍 주식회사 | 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
JP2014501449A (ja) * | 2010-12-24 | 2014-01-20 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 印刷回路基板及びその製造方法 |
US8796158B2 (en) | 2003-06-12 | 2014-08-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Methods for forming circuit pattern forming region in an insulating substrate |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34976597A patent/JPH11186698A/ja not_active Withdrawn
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001050825A1 (de) * | 2000-01-04 | 2001-07-12 | Elmicron Ag | Verfahren, anlage und vorrichtung zur herstellung eines elektrischen verbindungselementes sowie elektrisches verbindungselement und halbzeug |
JP2001210955A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 部品内蔵両面配線板の製造方法、及び電子回路構成体の製造方法 |
JP2002064179A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-02-28 | Ibiden Co Ltd | 半導体モジュールの製造方法 |
JP2003008178A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-10 | Sony Corp | 印刷配線板の製造方法 |
US7371975B2 (en) * | 2002-12-18 | 2008-05-13 | Intel Corporation | Electronic packages and components thereof formed by substrate-imprinting |
US7637008B2 (en) | 2002-12-18 | 2009-12-29 | Intel Corporation | Methods for manufacturing imprinted substrates |
US7594321B2 (en) | 2002-12-18 | 2009-09-29 | Intel Corporation | Substrate-imprinting methods |
US8796158B2 (en) | 2003-06-12 | 2014-08-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Methods for forming circuit pattern forming region in an insulating substrate |
JP2007506277A (ja) * | 2003-09-17 | 2007-03-15 | アクレオ アーベー | 電気部品および積層構造を製造する方法および装置 |
US7919027B2 (en) | 2003-09-17 | 2011-04-05 | Webshape Ab | Methods and devices for manufacturing of electrical components and laminated structures |
US7678660B2 (en) | 2004-10-27 | 2010-03-16 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Capacitor device and method of manufacturing the same |
KR101104021B1 (ko) * | 2005-04-15 | 2012-01-06 | 엘지이노텍 주식회사 | 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
WO2006129734A1 (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | 配線基板形成用モールドおよびその製造方法、配線基板およびその製造方法、多層積層配線基板の製造方法並びにビアホールの形成方法 |
JP2007158017A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 配線基板およびその製造方法 |
JP2007305740A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-11-22 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック多層基板及びその製造方法 |
KR100827620B1 (ko) | 2006-07-10 | 2008-05-07 | 삼성전기주식회사 | 임프린트법을 이용한 인쇄회로기판의 제조방법 |
KR100792529B1 (ko) | 2006-08-21 | 2008-01-09 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
KR100887393B1 (ko) | 2007-08-23 | 2009-03-06 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 제조방법 |
KR100936078B1 (ko) | 2007-11-12 | 2010-01-12 | 삼성전기주식회사 | 전기부재 및 이를 이용한 인쇄회로기판의 제조방법 |
KR100957626B1 (ko) * | 2008-03-17 | 2010-05-13 | 황춘섭 | 전극 제조방법 |
JP2014501449A (ja) * | 2010-12-24 | 2014-01-20 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 印刷回路基板及びその製造方法 |
US9907164B2 (en) | 2010-12-24 | 2018-02-27 | Lg Innotek Co., Ltd. | Printed circuit board and method for manufacturing the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3241605B2 (ja) | 配線基板の製造方法並びに配線基板 | |
JPH11186698A (ja) | 回路基板の製造方法および回路基板 | |
WO2001045478A1 (fr) | Carte a circuit imprime multicouche et procede de production | |
US7059039B2 (en) | Method for producing printed wiring boards | |
JP4043115B2 (ja) | 多数個取り多層プリント配線板 | |
JPH1154934A (ja) | 多層プリント配線板およびその製造方法 | |
US7278205B2 (en) | Multilayer printed wiring board and production method therefor | |
KR100752017B1 (ko) | 인쇄회로기판의 제조방법 | |
JPH1154926A (ja) | 片面回路基板およびその製造方法 | |
JP4161604B2 (ja) | プリント配線板とその製造方法 | |
JP3705370B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JPH11233946A (ja) | 高密度配線形成用基板とその製造方法及び高密度配線基板の製造方法 | |
KR100704920B1 (ko) | 범프기판을 이용한 인쇄회로기판 및 제조방법 | |
JPH1070363A (ja) | 印刷配線板の製造方法 | |
JPS63241995A (ja) | 多層印刷回路板およびその製法 | |
JP3694708B2 (ja) | 印刷配線板の製造方法および印刷配線板 | |
JPH08264939A (ja) | 印刷配線板の製造方法 | |
JP2001237542A (ja) | 配線基板 | |
US20070029109A1 (en) | Multilayer printed wiring board and production method therefor | |
JP3549063B2 (ja) | 印刷配線板の製造方法 | |
JP3238901B2 (ja) | 多層プリント配線基板およびその製造方法 | |
JPH0786749A (ja) | 印刷配線板の製造方法 | |
JP4395959B2 (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
JP2002076613A (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
KR100468195B1 (ko) | 다층 인쇄 회로 기판을 제조하는 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040713 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061102 |