JPH11171740A - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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- JPH11171740A JPH11171740A JP34271997A JP34271997A JPH11171740A JP H11171740 A JPH11171740 A JP H11171740A JP 34271997 A JP34271997 A JP 34271997A JP 34271997 A JP34271997 A JP 34271997A JP H11171740 A JPH11171740 A JP H11171740A
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Abstract
のポリエチレングリコールを含有する乳化型毛髪化粧
料。 【効果】 この毛髪化粧料を用いれば、塗布時にべたつ
きがなくくせづけ性に優れ、髪がしっとりと柔かい仕上
げ直後の良好な感触の状態で高いセット性が持続する。
Description
程での毛髪のくせづけ性に優れ、乾燥後にべたつきやご
わつきがなく、しっとり柔かい感触にセットでき、かつ
セットの持続性の良好な毛髪化粧料に関する。
は、皮膜形成性の各種合成ポリマーを水、低級アルコー
ル、それらの混合溶媒等に溶解してセット基剤として配
合しているものが主流である。しかし、そのような合成
ポリマーは単独で使用すると整髪時のべたつきや乾燥後
のごわつき、高湿度環境でのべたつきがあるため、多く
の処方では各種界面活性剤や油剤などを可塑剤や潤滑剤
として配合しているが、これらの成分を感触向上に十分
な量配合すると整髪性やセット保持性が損なわれてしま
う。従って、このような系では、整髪剤としての基本性
能と良好な使用感を両者とも十分に満足させるようなも
のは得られていない。
サンの誘導体やカラギーナンといった天然多糖系の水溶
性高分子をセット基剤として用いるものも提案されてい
る(特開昭52−156938号、特開平2−1572
14号公報、特開平3−261715号公報)。しか
し、これら多糖系高分子を用いた処方は合成ポリマーを
用いた処方のようなべたつきやごわつきは改善されてい
るものの、セット保持性は十分満足できるものではな
い。また、天然多糖類と合成ポリマーとを配合した毛髪
化粧料も報告されているが(特開昭62−289508
号公報、特開昭62−294606号公報)、いずれも
セット力と感触の両者を満足できるものではない。
毛髪間を接着してセットを保持しようとする整髪料とし
ては、例えばハードタイプの泡状整髪料やジェル、スプ
レーといったものがある、しかし、このような整髪料
は、整髪直後は幾分水分が残ってポリマーの皮膜が完全
に固まっていないため毛束が柔かく好ましい感触である
が、経時的に水分が蒸発し、皮膜が乾燥するに従って毛
束が固くごわつき、ぱさついた感触に変化し、仕上がり
直後の好ましい感触を長時間保てないという欠点があ
る。
る整髪料としては、これらポリマー皮膜により毛髪間を
接着する整髪料の他に、ヘアオイル、ヘアクリーム、ワ
ックス、チックやポマードなどの粘性の高い油性物質で
毛髪を粘着して束にしてセットを持たせる整髪料があ
る。これら油性整髪料は、ポリマー配合処方のように処
方中の水の蒸発に従って経時的に髪の感触が固くなると
いうことはないが、主成分である高粘性の油自体のべた
つき感、油性感、手移り感が生じ、感触上好ましくな
い。
は、整髪性及びセット保持性というヘアスタイリング性
能と良好な感触との両者ともに優れた毛髪化粧料を提供
することにある。
課題を解決すべく種々検討した結果、セット成分として
多糖類と高分子量のポリエチレングリコールを配合し、
かつ化粧料の形態を乳化型とすることにより、従来にな
い高いくせづけ性とセット保持性能を有し、かつ感触も
良好な毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
量50万〜500万のポリエチレングリコールを含有す
る乳化型毛髪化粧料を提供するものである。
多糖類としては、天然糖類及びその誘導体が挙げられ
る。天然多糖類の具体例としては、カラギーナン、キサ
ンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アラ
ビアゴム、トラガントガム、ペクチンなどが挙げられ
る。天然糖類の誘導体としては、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース塩化ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムエーテル、ヒドロキシエチル
セルロース塩化ヒドロキシプロピルラウリルジメチルア
ンモニウムエーテル等のセルロース誘導体、カルボキシ
メチルキチン、ヒドロキシプロピルキトサン、キトサン
−ピロリドンカルボン酸塩等のキチン又はキトサン誘導
体等を挙げることができる。これらのうちでは皮膜の性
質からアニオン性の多糖がより好ましく、中でもカラギ
ーナンが特に好ましい。カラギーナンのうちでも更にλ
型のものが粘性が適度で、使い勝手や整髪性の点から優
れている。
合せて用いることができ、その配合量は特に制限されな
いが、より良好なセット性整髪性とセット保持性が得ら
れ且つ乾燥後の感触もより良好である、0.05〜5重
量%程度が好ましく、更に好ましくは0.5〜2重量%
である。
ルの分子量は、十分なくせづけ性と使用中の感触の点か
ら50万〜500万であることが必要であり、より好ま
しくは100万〜350万である。この範囲であると毛
髪のくせづけ力にすぐれ、ぬるつき糸引もなく感触が良
好である。かかるポリエチレングリコールの配合量は、
特に制限されないが、十分なくせづけ性が得られ且つ整
髪中の感触が良好である0.01〜2重量%が好まし
く、更に好ましくは0.03〜0.5重量%である。
用感を両立させるためには、その形態は乳化型であるこ
とが重要である。すなわち、従来のセット性ポリマーを
配合した整髪料においては、感触向上成分である油剤
は、ハードセットフォームやジェル、ミスト等の形態で
は、溶解又は可溶化して、またエアゾールフォームのよ
うに使用直前に容器を振って内容物を均一に混合して使
用するものでは分離した状態で配合されているが、溶解
又は可溶化の場合は液の安定性を保つためには感触改善
に十分な量の油剤を配合できず、分離状態で配合されて
いる場合には容器から剤を出した時点から油剤が分離し
始めてポリマーの整髪性能を低下させてしまう。これに
対し、本発明においては、油剤を乳化状態で配合するこ
とにより、塗布時にべたつきがなく、前記セット成分の
くせづけ性に優れており、髪がしっとりと柔かい仕上げ
直後の感触を持続できるものである。
前記のセット成分以外に、水、油剤及び界面活性剤を含
むものである。なお、本発明における乳化系は、油中水
型、水中油型のいずれでもよい。
される油剤としては、通常の毛髪化粧料において用いら
れているものを適宜選択して配合することができ、例え
ば、ワセリン、固体パラフィン、流動パラフィン、スク
ワランなどの炭化水素;オリーブ油、ホホバ油、ラノリ
ン、ヒマシ油、カカオ油、ミンク脂等の天然動植物油
脂;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ヤシ油脂肪酸等の高級脂肪酸;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アル
コール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、
セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アル
コール;ミリスチン酸オクチルドデシル、イソプロピル
ミリスチレテート、イソプロピルパルミテート等の合成
エステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン等のシリコーン誘導体;セラミド等のア
ミド誘導体などを挙げることができる。中でも高級アル
コールと流動パラフィンやシリコーンオイルのような液
状油を組合せて使用すると、より高い感触向上効果が得
られて好ましい。
効果を得られ、且つ乳化液の安定性やセット保持性が良
好である点から1〜15重量%程度が好ましい。ここで
前記のように高級アルコールと液状油を組合せて使用す
る場合は、高級アルコール1〜5重量%に対し、液状油
1〜10重量%程度が安定性と感触の上からより好まし
い。
れる界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料において用
いられているカチオン性、アニオン性、ノニオン性、両
性の界面活性剤のうちから適宜選択して配合することが
できるが、特にアニオン性とノニオン性のものを組合せ
て使用するのが好ましい。
高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、α−ス
ルホ脂肪酸塩、アシル基及び遊離カルボン酸基又はスル
ホン酸基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤等が
挙げられる。
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、アルキルアルカノールアミド等が
挙げられる。
安定性が得られ、セット保持性が良好である、0.1〜
4重量%程度が好ましい。ここで前記のようにアニオン
性の界面活性剤とノニオン性の界面活性剤を組合せて用
いる場合、それぞれ0.1〜2重量%程度を使用すると
より好ましい。
は、65〜95重量%、特に80〜90重量%が好まし
い。
合成ポリマーを含有させることが好ましい。これによっ
てセット力をより高いものにすることができる。このよ
うな皮膜形成性の合成ポリマーとしては、通常の毛髪化
粧料に用いられている両性ポリマー、アニオン性ポリマ
ー、カチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマーの中から
適宜選択して使用することができるが、セット性能と乳
化液の安定性の点から、アニオン性ポリマーとノニオン
性ポリマーのどちらか、又は両方を使用することが特に
好ましい。
ントレッツES−225、ES−425、SP−215
(以上、ISP社製)等のメチルビニルエーテル/無水
マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体;レジン2
8−1310(ナショナルスターチ社製)、ルビセット
CA(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸共重
合体;レジン2930(ナショナルスターチ社製)等の
ような酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共
重合体;ルビセットCAP(BASF社製)等の酢酸ビ
ニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体;AD
VANTAGE−CP(ISP社製)等の酢酸ビニル/
マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアクリレ
ート共重合体;プラサイズL53P、L9540B、L
3200B(以上、互応化学社製)、ダイヤホールド
(三菱化学社製)等の(メタ)アクリル酸/(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体;ウルトラホールド8、ウル
トラホールド・ストロング(以上、BASF社製)、ア
ンフォーマーV−42(ナショナルスターチ社製)等の
アクリル酸アルキルエステル/アクリルアミド共重合
体;ルビフレックスVBM35(BASF社製)等のポ
リビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル
酸共重合体等を挙げることができる。
ビスコールK−12、17、30、60、80、90
(以上、BASF社製)、PVP K−15、30、6
0、90(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリド
ン;ルビスコールVA28、37、55、64、73
(以上、BASF社製)、PVP/VA−735、53
5、335、235、S−630(以上、ISP社製)
等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体;ルビ
スコールVAP343(BASF社製)等のポリビニル
ピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重
合体;Dowlex(ダウ・ケミカル社製)等の酢酸ビ
ニル/N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重
合体などを挙げることができる。
性と感触の点から0.5〜10重量%、特に1〜5重量
%が好ましい。
に通常の毛髪化粧料に用いられている成分を、本発明の
効果を阻害しない範囲内で必要に応じて添加することが
できる。例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の保
湿剤;トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌
剤;グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等
の抗炎症剤;ジンクピリチオン、オクトピロックス等の
抗フケ剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐
剤;エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエ
タンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤;クエン
酸、コハク酸等のpH調整剤;塩化ナトリウムなどの塩
類;その他パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸
化防止剤などを配合することができる。
ことができる。例えば高温で多糖類とポリエチレングリ
コールの水溶液に界面活性剤と油剤を混合して乳化を行
い、降温してから必要に応じて合成ポリマーやその他の
成分を混合することにより製造することができる。
しては、ボトルに充填したスタイリングローション剤、
チューブやジャーに充填したスタイリングクリーム剤等
が好ましい。
るが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
り液状の毛髪化粧料を製造した。得られた実施例1〜
4、比較例1〜2の毛髪化粧料は、乳化系となって不透
明な乳濁液状の外観を有していたが、比較例3の毛髪化
粧料は乳化系となっておらず分離した状態の外観を有し
ていた。
たつき」、「毛髪のくせづけ性」、「セット保持性」、
「経時の毛髪のやわらかさ」、「経時の毛髪のしっとり
感」の各評価項目について以下に示すように試験し、評
価した。得られた結果を表1に示す。なお、分離した状
態の比較例3の化粧料に関しては、直前に容器をよく振
り液相を一時的に均一にした状態で髪に塗布し、評価し
た。
ヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手
で整髪した際の感触を、以下の評価基準に従って専門パ
ネラーにより評価した。
ヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手
で整髪した際の毛髪のつせづけのしやすさを、以下の評
価基準に従って専門パネラーにより評価した。
化粧料それぞれ2.0gを塗布し馴染ませた後ロッド
(直径2cm)に巻いて自然乾燥させた。その後カールの
ついた毛束からロッドをはずし、カールのついた毛髪を
高湿度(98%)条件下に30分間つるしてカールの伸
びを観察し、セット保持性を以下の評価基準に従って判
定した。
し、スプレー後ロッドから外した時のカールの直径をセ
ット保持性100%、カールの直径が∞の場合、即ち、
毛髪が元の長さ(18cm)になった場合をセット保持性
0%とした。
ヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手
で整髪した後自然乾燥し、髪の感触を以下の評価基準に
従って専門パネラーにより評価した。
ヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手
で整髪した後自然乾燥し、髪の感触を以下の評価基準に
従って専門パネラーにより評価した。
*5は以下の通りである。 *1:ソアギーナLX22、三菱レーヨン社製 *2:HECダイセル SE−850K、ダイセル化学
社製 *3:プラスサイズ L−9540B、互応化学社製 *4:ルビスコール K−30、BASF社製
毛髪化粧料は、いずれも、感触、整髪性、セット保持性
のすべての点で優れたものであった。これに対し、多糖
類及び高分子量ポリエチレングリコールの一方を配合し
ない場合、またこれらを配合する系が乳化系でない場合
はいずれも十分な効果を奏さなかった。
た。得られたセットローションは感触、整髪性及びセッ
ト保持性に優れたものであった。
製造した。得られたスタイリングローションは感触、整
髪性及びセット保持性に優れたものであった。
造した。得られたスタイリングクリームは感触、整髪性
及びセット保持性に優れたものであった。
にべたつきがなくくせづけ性に優れ、髪がしっとりと柔
かい仕上げ直後の良好な感触の状態で高いセット性が持
続する。
Claims (5)
- 【請求項1】 多糖類及び平均分子量50万〜500万
のポリエチレングリコールを含有する乳化型毛髪化粧
料。 - 【請求項2】 更に、水、油剤及び界面活性剤を含有す
るものである請求項1記載の乳化型毛髪化粧料。 - 【請求項3】 多糖類が、アニオン性多糖類である請求
項1又は2記載の乳化型毛髪化粧料。 - 【請求項4】 更に皮膜形成性合成ポリマーを含有する
ものである請求項1〜3のいずれか1項記載の乳化型毛
髪化粧料。 - 【請求項5】 ヘアスタイリング用である請求項1〜4
のいずれか1項記載の乳化型毛髪化粧料。
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