JPH1114679A - 高周波電流検出装置 - Google Patents
高周波電流検出装置Info
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- JPH1114679A JPH1114679A JP16987297A JP16987297A JPH1114679A JP H1114679 A JPH1114679 A JP H1114679A JP 16987297 A JP16987297 A JP 16987297A JP 16987297 A JP16987297 A JP 16987297A JP H1114679 A JPH1114679 A JP H1114679A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】結合線の特性インピーダンスの整合をとり易く
して強い指向性を持ってベクトル的に高周波電流を測定
できる高周波電流検出装置を提供すること。 【解決手段】箱状金属ケースの一平面を欠いた部分にほ
ぼ平行に1本の金属導体を結合線として設置してなる高
周波電流検出装置において、金属導体の一方の端部と同
軸ケーブルを接続するコネクタと、金属導体の他方の端
部と整合抵抗を接続するコネクタとを共通の中心軸とす
るように構成しているので、製作上の僅かな寸法誤差や
装置の取付状況に影響を受けない理想的で理論値に近い
動作をすると共に、強い指向性を有しベクトル的に高周
波電流を検出することができる。
して強い指向性を持ってベクトル的に高周波電流を測定
できる高周波電流検出装置を提供すること。 【解決手段】箱状金属ケースの一平面を欠いた部分にほ
ぼ平行に1本の金属導体を結合線として設置してなる高
周波電流検出装置において、金属導体の一方の端部と同
軸ケーブルを接続するコネクタと、金属導体の他方の端
部と整合抵抗を接続するコネクタとを共通の中心軸とす
るように構成しているので、製作上の僅かな寸法誤差や
装置の取付状況に影響を受けない理想的で理論値に近い
動作をすると共に、強い指向性を有しベクトル的に高周
波電流を検出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気機器を収納して
いる匡体等の金属面に流れる高周波電流を検出する高周
波電流検出装置に関し、特にその電流波形を正確で、し
かも強い指向性を持たせて高周波電流をベクトル的に検
出する高周波電流検出装置に関する。
いる匡体等の金属面に流れる高周波電流を検出する高周
波電流検出装置に関し、特にその電流波形を正確で、し
かも強い指向性を持たせて高周波電流をベクトル的に検
出する高周波電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁エネルギーの総合的利用技術が高度
に発展してきた現在、そのエネルギーの有効利用は重要
な課題である。しかし、電磁エネルギーを利用する場
合、程度の差こそあれ不要な電磁エネルギーの放射を伴
うのが現状である。この不要に放射される電磁エネルギ
ーの発生機構を解明することは重要な問題である。例え
ば、電気機器から不要電磁波が放射されている場合、そ
の機器を納めている匡体上でその発生源を見い出すに
は、匡体上を流れる高周波電流を強い指向性を持ってベ
クトル的に検出することによりその発生源を探知するこ
とができる。
に発展してきた現在、そのエネルギーの有効利用は重要
な課題である。しかし、電磁エネルギーを利用する場
合、程度の差こそあれ不要な電磁エネルギーの放射を伴
うのが現状である。この不要に放射される電磁エネルギ
ーの発生機構を解明することは重要な問題である。例え
ば、電気機器から不要電磁波が放射されている場合、そ
の機器を納めている匡体上でその発生源を見い出すに
は、匡体上を流れる高周波電流を強い指向性を持ってベ
クトル的に検出することによりその発生源を探知するこ
とができる。
【0003】匡体などの金属面に流れる高周波電流をベ
クトル的に検出する従来の高周波電流検出装置に関して
は、例えば電子通信学会論文誌「83/3 Vol.J
66−B No.3」に詳しく紹介されている。
クトル的に検出する従来の高周波電流検出装置に関して
は、例えば電子通信学会論文誌「83/3 Vol.J
66−B No.3」に詳しく紹介されている。
【0004】この従来の高周波電流検出装置の構造を図
5を参照して説明する。直方体の金属ケース1の底面
は、金属壁はなく絶縁板2が設置されている。この金属
ケース1内には平板状の金属導体から構成される結合線
3が、絶縁板2が構成する底面に平行に設置され、その
両端は各々同軸ケーブル5a,5bの心線に電気的及び
機械的に接続されている。同軸ケーブル5a,5bの外
皮導体は金属ケース1の前面及び後面に各々電気的及び
機械的に接続固定され、同軸ケーブル5a,5bの他端
は各々同軸状コネクタ4a,4bに接続されている。
5を参照して説明する。直方体の金属ケース1の底面
は、金属壁はなく絶縁板2が設置されている。この金属
ケース1内には平板状の金属導体から構成される結合線
3が、絶縁板2が構成する底面に平行に設置され、その
両端は各々同軸ケーブル5a,5bの心線に電気的及び
機械的に接続されている。同軸ケーブル5a,5bの外
皮導体は金属ケース1の前面及び後面に各々電気的及び
機械的に接続固定され、同軸ケーブル5a,5bの他端
は各々同軸状コネクタ4a,4bに接続されている。
【0005】このような高周波電流検出装置の使用時に
は、コネクタ4bに図示しない整合抵抗(終端抵抗)を
接続し、またコネクタ4aに図示しない信号伝送用の同
軸ケーブルを接続し、その他端は波形観測装置に接続す
る。この状態で測定すべき高周波電流が流れている金属
面に絶縁板2が密着するように検出装置を設置すれば、
前記文献にも紹介されているように高周波電流を測定す
ることができる。
は、コネクタ4bに図示しない整合抵抗(終端抵抗)を
接続し、またコネクタ4aに図示しない信号伝送用の同
軸ケーブルを接続し、その他端は波形観測装置に接続す
る。この状態で測定すべき高周波電流が流れている金属
面に絶縁板2が密着するように検出装置を設置すれば、
前記文献にも紹介されているように高周波電流を測定す
ることができる。
【0006】このとき、高周波電流波形を正確に、しか
も強い指向性を持たせてベクトル的に検出するために
は、平板状の結合線3が図示しない被測定金属面との間
に有する特性インピーダンスが正確に同軸ケーブル5
a,5b、同軸状コネクタ4a,4b及び図示しない整
合抵抗、信号伝送用の同軸ケーブルの特性インピーダン
スに一致する必要がある。この点の説明について前記論
文に詳細に記述されており、ここでは省略する。
も強い指向性を持たせてベクトル的に検出するために
は、平板状の結合線3が図示しない被測定金属面との間
に有する特性インピーダンスが正確に同軸ケーブル5
a,5b、同軸状コネクタ4a,4b及び図示しない整
合抵抗、信号伝送用の同軸ケーブルの特性インピーダン
スに一致する必要がある。この点の説明について前記論
文に詳細に記述されており、ここでは省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の高周波電流検出装置には種々の問題があった。
すなわち、次に述べるような様々な理由(1) 〜(3) によ
り、結合線3と被測定金属面との間の特性インピーダン
スを整合(一致)させることが困難であることが分っ
た。 (1) 結合線3と同軸ケーブル5a,5bの接続は90°
曲がっており、結合線3の端部で特性インピーダンスの
乱れがある。
た従来の高周波電流検出装置には種々の問題があった。
すなわち、次に述べるような様々な理由(1) 〜(3) によ
り、結合線3と被測定金属面との間の特性インピーダン
スを整合(一致)させることが困難であることが分っ
た。 (1) 結合線3と同軸ケーブル5a,5bの接続は90°
曲がっており、結合線3の端部で特性インピーダンスの
乱れがある。
【0008】(2) 結合線3は金属ケース1のかなり片寄
った位置にあり、底面を構成する絶縁板2のすぐ近傍に
あるため、その位置が少しでも変化すると特性インピー
ダンスが大きく変化するので、測定装置の製作上の寸法
誤差が問題になるばかりでなく、測定装置を高周波電流
が流れている金属板に設置するときの両者間の隙間も問
題になる。従って、金属板が完全な平面でない場合など
は、整合がとれなくなる。
った位置にあり、底面を構成する絶縁板2のすぐ近傍に
あるため、その位置が少しでも変化すると特性インピー
ダンスが大きく変化するので、測定装置の製作上の寸法
誤差が問題になるばかりでなく、測定装置を高周波電流
が流れている金属板に設置するときの両者間の隙間も問
題になる。従って、金属板が完全な平面でない場合など
は、整合がとれなくなる。
【0009】(3) 結合線3は平板状であるため、特性イ
ンピーダンスの理論的計算が困難であり、装置の設計も
困難となるばかりでなく、僅かな寸法の製作誤差でも特
性インピーダンスが大きく変化する。
ンピーダンスの理論的計算が困難であり、装置の設計も
困難となるばかりでなく、僅かな寸法の製作誤差でも特
性インピーダンスが大きく変化する。
【0010】本発明(請求項1乃至請求項8対応)は、
上記従来技術の問題を解消するためになされたもので、
その目的は、結合線の特性インピーダンスの整合をとり
易い構造とすることによって、強い指向性を持ってベク
トル的に高周波電流を測定できる高周波電流検出装置を
提供することにある。
上記従来技術の問題を解消するためになされたもので、
その目的は、結合線の特性インピーダンスの整合をとり
易い構造とすることによって、強い指向性を持ってベク
トル的に高周波電流を測定できる高周波電流検出装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、箱状金属ケースの一平面を欠
いた部分にほぼ平行に1本の金属導体を結合線として設
置してなる高周波電流検出装置において、前記導体の一
方の端部と同軸ケーブルを接続するコネクタと、前記導
体の他方の端部と整合抵抗を接続するコネクタとを共通
の中心軸とするように構成したことを特徴とする。
に、本発明の請求項1は、箱状金属ケースの一平面を欠
いた部分にほぼ平行に1本の金属導体を結合線として設
置してなる高周波電流検出装置において、前記導体の一
方の端部と同軸ケーブルを接続するコネクタと、前記導
体の他方の端部と整合抵抗を接続するコネクタとを共通
の中心軸とするように構成したことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2は、請求項1記載の高周
波電流検出装置において、前記結合線は前記箱状金属ケ
ースの中心部に設置することを特徴とする。本発明の請
求項3は、請求項1記載の高周波電流検出装置におい
て、前記結合線の断面は円形であることを特徴とする。
波電流検出装置において、前記結合線は前記箱状金属ケ
ースの中心部に設置することを特徴とする。本発明の請
求項3は、請求項1記載の高周波電流検出装置におい
て、前記結合線の断面は円形であることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4は、請求項1記載の高周
波電流検出装置において、前記結合線の端部はその半径
を徐々に小さくした円錐状であることを特徴とする。本
発明の請求項5は、請求項1記載の高周波電流検出装置
において、前記箱状金属ケースの断面はほぼ正方形であ
ることを特徴とする。
波電流検出装置において、前記結合線の端部はその半径
を徐々に小さくした円錐状であることを特徴とする。本
発明の請求項5は、請求項1記載の高周波電流検出装置
において、前記箱状金属ケースの断面はほぼ正方形であ
ることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項6は、請求項1記載の高周
波電流検出装置において、前記箱状金属ケースの平面を
欠いた平面をそのケースの底面とするとき、前記結合線
と垂直なる位置関係にある2側面はこの底面と接し、前
記結合線と平行なる位置関係にある2側面と底面との間
に空隙を設けたことを特徴とする。
波電流検出装置において、前記箱状金属ケースの平面を
欠いた平面をそのケースの底面とするとき、前記結合線
と垂直なる位置関係にある2側面はこの底面と接し、前
記結合線と平行なる位置関係にある2側面と底面との間
に空隙を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項7は、請求項1記載の高周
波電流検出装置において、前記結合線と平行なる位置関
係にある2側面と底面との間に設けた空隙はその端部で
テーパをつけたことを特徴とする。
波電流検出装置において、前記結合線と平行なる位置関
係にある2側面と底面との間に設けた空隙はその端部で
テーパをつけたことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項8は、請求項1記載の高周
波電流検出装置において、前記箱状金属ケースの上面お
よび前記結合線と垂直なる位置関係にある2側面を構成
する金属板は、前記結合線と平行なる位置関係にある2
側面の設置位置より突き出していることを特徴とする。
波電流検出装置において、前記箱状金属ケースの上面お
よび前記結合線と垂直なる位置関係にある2側面を構成
する金属板は、前記結合線と平行なる位置関係にある2
側面の設置位置より突き出していることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項
1乃至請求項5対応)の高周波電流検出装置の構成図で
あり、同図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)の
A−Aからみた縦断面図である。
参照して説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項
1乃至請求項5対応)の高周波電流検出装置の構成図で
あり、同図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)の
A−Aからみた縦断面図である。
【0018】同図に示すように、直方体状の箱状金属ケ
ース1の底面には金属壁はなく、絶縁板2が設置されて
いる。この金属ケース1の前面及び後面の金属壁に同軸
状コネクタ4a,4bが設置され、両コネクタ4a,4
bは同一の中心軸を有している。結合線3は直線状と
し、その中心軸は同軸コネクタ4a,4bの中心軸と同
一とする。結合線3と同軸状コネクタ4a,4bは、箱
状金属ケース1の内部空間のほぼ中心部に設置される。
また、結合線3の断面形状は円形としており、その両端
部にはテーパを設け略円錐状7a,7bとして同軸状コ
ネクタ4a,4bとそれぞれ接続されている。また、箱
状金属ケース1の内面の断面形状は略正方形としてい
る。なお、本実施例の高周波電流検出装置の使用法は、
従来の高周波電流検出装置と同一であるので、その説明
を省略する。
ース1の底面には金属壁はなく、絶縁板2が設置されて
いる。この金属ケース1の前面及び後面の金属壁に同軸
状コネクタ4a,4bが設置され、両コネクタ4a,4
bは同一の中心軸を有している。結合線3は直線状と
し、その中心軸は同軸コネクタ4a,4bの中心軸と同
一とする。結合線3と同軸状コネクタ4a,4bは、箱
状金属ケース1の内部空間のほぼ中心部に設置される。
また、結合線3の断面形状は円形としており、その両端
部にはテーパを設け略円錐状7a,7bとして同軸状コ
ネクタ4a,4bとそれぞれ接続されている。また、箱
状金属ケース1の内面の断面形状は略正方形としてい
る。なお、本実施例の高周波電流検出装置の使用法は、
従来の高周波電流検出装置と同一であるので、その説明
を省略する。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
結合線3と同軸状コネクタ4a,4bの中心軸は共通と
しているため、この3者間の接続は最も理想的な状態と
なり、結合線3の端部、すなわち、同軸状コネクタ4
a,4bとの接続部分の特性インピーダンスの乱れを少
なくすることができる。
結合線3と同軸状コネクタ4a,4bの中心軸は共通と
しているため、この3者間の接続は最も理想的な状態と
なり、結合線3の端部、すなわち、同軸状コネクタ4
a,4bとの接続部分の特性インピーダンスの乱れを少
なくすることができる。
【0020】また、箱状金属ケース1の内部空間の中心
部は、結合線3が周囲の金属に対して持つ特性インピー
ダンスが極小となる場所であり、このことは結合線3の
位置の変化による特性インピーダンスの変化が最も小さ
くなる点であることを意味している。従って、結合線の
位置が、製作上の寸法誤差や被測定金属面の状態により
多少変化しても、特性インピーダンスの変化を最小にす
ることができる。
部は、結合線3が周囲の金属に対して持つ特性インピー
ダンスが極小となる場所であり、このことは結合線3の
位置の変化による特性インピーダンスの変化が最も小さ
くなる点であることを意味している。従って、結合線の
位置が、製作上の寸法誤差や被測定金属面の状態により
多少変化しても、特性インピーダンスの変化を最小にす
ることができる。
【0021】さらに、円形は、最も特性インピーダンス
の理論値を計算しやすい形状であり、設計が容易になる
と同時に、すべての方向に対して条件は同一となるた
め、結合線3の特性方向の位置ずれにより特性インピー
ダンスが大きく変化するといったことがなく、多少の製
作上の寸法誤差でも、特性インピーダンスの変化を最小
とすることができる。
の理論値を計算しやすい形状であり、設計が容易になる
と同時に、すべての方向に対して条件は同一となるた
め、結合線3の特性方向の位置ずれにより特性インピー
ダンスが大きく変化するといったことがなく、多少の製
作上の寸法誤差でも、特性インピーダンスの変化を最小
とすることができる。
【0022】また、結合線3の端部は、箱状金属ケース
1の前面及び後面の金属壁に近くなるため、この部分の
特性インピーダンスが小さくなる傾向にある。そこで、
結合線の両端部を略円錐状7a,7bとすることによ
り、箱状金属ケース1の前面及び後面の金属壁が影響す
る結合線3の端部の特性インピーダンスの乱れを最小に
することができる。
1の前面及び後面の金属壁に近くなるため、この部分の
特性インピーダンスが小さくなる傾向にある。そこで、
結合線の両端部を略円錐状7a,7bとすることによ
り、箱状金属ケース1の前面及び後面の金属壁が影響す
る結合線3の端部の特性インピーダンスの乱れを最小に
することができる。
【0023】さらにまた、箱状金属ケース1の内部空間
の断面形状は、円形とすることが最も理論計算が容易で
あるが、製作上の困難さや、使用上の不便さがある。断
面形状を正方形とすることで、円形に近い作用を得るこ
とができる。
の断面形状は、円形とすることが最も理論計算が容易で
あるが、製作上の困難さや、使用上の不便さがある。断
面形状を正方形とすることで、円形に近い作用を得るこ
とができる。
【0024】図2は本発明の第2実施例(請求項6対
応)の高周波電流検出装置の側面図であり、本実施例が
図1の第1実施例と異なる点は、箱状金属ケース1の側
面が絶縁板2と接する場所に、両側面を構成する金属壁
に切り欠きを設け、両側面と絶縁板2の間に空隙6を設
けている構成のみであり、その他の構成は同一であるの
で、同一部分には同一符号を付して説明する。
応)の高周波電流検出装置の側面図であり、本実施例が
図1の第1実施例と異なる点は、箱状金属ケース1の側
面が絶縁板2と接する場所に、両側面を構成する金属壁
に切り欠きを設け、両側面と絶縁板2の間に空隙6を設
けている構成のみであり、その他の構成は同一であるの
で、同一部分には同一符号を付して説明する。
【0025】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の高周波電流検出装置の指向性の最大方向に伝
播する電磁波の磁界成分は、箱状金属ケース1の側面に
垂直方向である空隙を設けることによって、この磁界成
分が検出装置内により多く侵入する。このように、箱状
金属ケース1の両側面と前面・後面の構造に差異を設け
ることにより、強い指向性を持たせることができる。
本実施例の高周波電流検出装置の指向性の最大方向に伝
播する電磁波の磁界成分は、箱状金属ケース1の側面に
垂直方向である空隙を設けることによって、この磁界成
分が検出装置内により多く侵入する。このように、箱状
金属ケース1の両側面と前面・後面の構造に差異を設け
ることにより、強い指向性を持たせることができる。
【0026】図3は本発明の第3実施例(請求項7対
応)の高周波電流検出装置の側面図であり、本実施例が
図1の第1実施例と異なる点は、箱状金属ケース1の側
面が絶縁板2と接する場所に、両側面を構成する金属壁
に切り欠きを設け、両側面を絶縁板2の間に空隙6を設
け、この空隙の端部にテーパ8a,8bを設けている構
成のみであり、その他の構成は同一であるので、同一部
分には同一符号を付して説明する。
応)の高周波電流検出装置の側面図であり、本実施例が
図1の第1実施例と異なる点は、箱状金属ケース1の側
面が絶縁板2と接する場所に、両側面を構成する金属壁
に切り欠きを設け、両側面を絶縁板2の間に空隙6を設
け、この空隙の端部にテーパ8a,8bを設けている構
成のみであり、その他の構成は同一であるので、同一部
分には同一符号を付して説明する。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の高周波電流検出装置の箱状金属ケース1の両
側面と前面・後面の接続部の電磁界の乱れを最小とする
ことで、空隙を設けた場合でも、より正確な波形観測が
可能となる。
本実施例の高周波電流検出装置の箱状金属ケース1の両
側面と前面・後面の接続部の電磁界の乱れを最小とする
ことで、空隙を設けた場合でも、より正確な波形観測が
可能となる。
【0028】図4は本発明の第4実施例(請求項8対
応)の高周波電流検出装置の構成図であり、同図(a)
は側面図、同図(b)は正面図である。本実施例が図1
の第1実施例と異なる点は、箱状金属ケース1の前面,
後面,上面の金属壁を両側面方向に突き出した構造とし
ている構成のみであり、その他の構成は同一であるの
で、同一部分には同一符号を付して説明する。
応)の高周波電流検出装置の構成図であり、同図(a)
は側面図、同図(b)は正面図である。本実施例が図1
の第1実施例と異なる点は、箱状金属ケース1の前面,
後面,上面の金属壁を両側面方向に突き出した構造とし
ている構成のみであり、その他の構成は同一であるの
で、同一部分には同一符号を付して説明する。
【0029】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の高周波電流検出装置の箱状金属ケース1の突
き出した金属壁が、本検出装置に対し、斜め方向に進行
する電磁波の遮蔽板の効果を示すことから、より強い指
向性を持たせることができる。
本実施例の高周波電流検出装置の箱状金属ケース1の突
き出した金属壁が、本検出装置に対し、斜め方向に進行
する電磁波の遮蔽板の効果を示すことから、より強い指
向性を持たせることができる。
【0030】上述したように、本実施例の高周波電流検
出装置によれば、結合線3の特性インピーダンスの整合
をとり易い構造とすることによって、高周波電流検出装
置の本来の目的である、強い指向性を持ってベクトル的
に高周波電流を測定できる高周波電流検出装置を提供す
ることができる。
出装置によれば、結合線3の特性インピーダンスの整合
をとり易い構造とすることによって、高周波電流検出装
置の本来の目的である、強い指向性を持ってベクトル的
に高周波電流を測定できる高周波電流検出装置を提供す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項1
乃至請求項8対応)によれば、製作上の僅かな寸法誤差
や装置の取付状況に影響を受けない、理想的で理論値に
近い動作を得ることができるので、強い指向性を有しベ
クトル的に高周波電流を極めて容易に検出することがで
きる。また、高周波電流の波形を正確に測定することも
可能としている。さらに、高周波電磁エネルギーの漏れ
出る場所が明確であり、この漏れ出る高周波のみ検出す
る場合、強い指向性を有することは、ランダムな方向か
ら進入する外部ノイズを除去し、高いSN比を得ること
ができる点でも極めて有利である。
乃至請求項8対応)によれば、製作上の僅かな寸法誤差
や装置の取付状況に影響を受けない、理想的で理論値に
近い動作を得ることができるので、強い指向性を有しベ
クトル的に高周波電流を極めて容易に検出することがで
きる。また、高周波電流の波形を正確に測定することも
可能としている。さらに、高周波電磁エネルギーの漏れ
出る場所が明確であり、この漏れ出る高周波のみ検出す
る場合、強い指向性を有することは、ランダムな方向か
ら進入する外部ノイズを除去し、高いSN比を得ること
ができる点でも極めて有利である。
【図1】本発明の第1実施例の構成図であり、同図
(a)は側面図、同図(b)は同図(a)のA−Aの断
面図。
(a)は側面図、同図(b)は同図(a)のA−Aの断
面図。
【図2】本発明の第2実施例の側面図。
【図3】本発明の第3実施例の側面図。
【図4】本発明の第4実施例の構成図であり、同図
(a)は側面図、同図(b)は正面図。
(a)は側面図、同図(b)は正面図。
【図5】従来の高周波電流検出装置の側面図。
1…金属ケース、2…絶縁板、3…結合線、4a,4b
…同軸状コネクタ、5a,5b…同軸ケーブル、6…ス
リット、7a,7b…円錐状構造、8a,8b…テー
パ。
…同軸状コネクタ、5a,5b…同軸ケーブル、6…ス
リット、7a,7b…円錐状構造、8a,8b…テー
パ。
Claims (8)
- 【請求項1】 箱状金属ケースの一平面を欠いた部分
に、ほぼ平行に1本の金属導体を結合線として設置して
なる高周波電流検出装置において、前記導体の一方の端
部と同軸ケーブルを接続するコネクタと、前記導体の他
方の端部と整合抵抗を接続するコネクタとを共通の中心
軸とするように構成したことを特徴とする高周波電流検
出装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記結合線は前記箱状金属ケースの中心部に設置
することを特徴とする高周波電流検出装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記結合線の断面は円形であることを特徴とする
高周波電流検出装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記結合線の端部はその半径を徐々に小さくした
円錐状であることを特徴とする高周波電流検出装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記箱状金属ケースの断面はほぼ正方形であるこ
とを特徴とする高周波電流検出装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記箱状金属ケースの平面を欠いた平面をそのケ
ースの底面とするとき、前記結合線と垂直なる位置関係
にある2側面はこの底面と接し、前記結合線と平行なる
位置関係にある2側面と底面との間に空隙を設けたこと
を特徴とする高周波電流検出装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記結合線と平行なる位置関係にある2側面と底
面との間に設けた空隙はその端部でテーパをつけたこと
を特徴とする高周波電流検出装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の高周波電流検出装置にお
いて、前記箱状金属ケースの上面および前記結合線と垂
直なる位置関係にある2側面を構成する金属板は、前記
結合線と平行なる位置関係にある2側面の設置位置より
突き出していることを特徴とする高周波電流検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16987297A JPH1114679A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 高周波電流検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16987297A JPH1114679A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 高周波電流検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114679A true JPH1114679A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15894526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16987297A Pending JPH1114679A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 高周波電流検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1114679A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021261193A1 (ja) * | 2020-06-24 | 2021-12-30 | 日置電機株式会社 | 電流測定部品、電流測定装置及び電流測定方法 |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP16987297A patent/JPH1114679A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021261193A1 (ja) * | 2020-06-24 | 2021-12-30 | 日置電機株式会社 | 電流測定部品、電流測定装置及び電流測定方法 |
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