JP5766972B2 - 導波管伝送線路変換器 - Google Patents
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Description
図4は、導波管伝送線路変換器9の構成例を示す概略図である。図4(a)は導波管伝送線路変換器9の透視斜視図であり、図4(b)は図4(a)において導波管伝送線路変換器9を方向A4から見たときの透視図である。
プローブ導体93は、コネクタ92に接続されている部分からバックショート板91bに対して垂直な接続部93aと、管内波長λgの1/4の距離を隔ててバックショート板91bに対して平行な終端部93cとを有し、接続部93aと終端部93cとが垂直に接することによってL字形状をなしている。ここで、接続部93a及び終端部93cは、針金状、あるいは棒状の導体である。換言すると、プローブ導体93は、屈曲部93bにおいて直角に曲がっており、屈曲部93bにより接続部93aと終端部93cとに分けられている。ここで、管内波長λgは、導波管を用いて伝送する電磁波の導波管内における波長、すなわち導波管管内波長である。
図1は、第1実施形態における導波管伝送線路変換器1の構成を示す概略図である。図1(a)は導波管伝送線路変換器1の透視斜視図であり、図1(b)は図1(a)において方向A1から見たときの透視図である。
同図に示すように、導波管伝送線路変換器1は、中空の直方体形状であり、いずれかの面に不図示の導波管と接続する開口部11aが設けられている金属製の筐体11と、筐体11において開口部11aと対抗する面(バックショート板)11bに取り付けられているコネクタ12と、筐体11の内部に設置されている基板13とを備えている。バックショート板11bと対向する面は、面全体が開口部11aになっている。
コネクタ12は、同軸ケーブルと接続され、同軸ケーブルの内導体を基板13上に配置されるプローブ導体14と接続して導通させ、同軸ケーブルの外導体を筐体11に接続して導通させる。
また、プローブ導体14は、一端がコネクタ12に接続され、他端が筐体11に接続されることなくオープン(開放端)になっている。しかし、プローブ導体14は、筐体11の狭壁面11cに沿って配置されている長さが約(λg/4)の配線14cを有しているので、筐体11と接続されていないが、筐体11に接続(短絡)されているのと同じ特性を得ることができる。
また、配線14cを配線14bの一端からバックショート板11bに向かって伸びるように配置する構成について説明したが、開口部11aに向かって伸びるように配置してもよい。このとき、配線14cの長さを(λg/4)よりわずかに短くせずに、(λg/4)としてもよい。
第2実施形態の導波管伝送線路変換器は、プローブ導体を針金状、あるいは棒状の導体により形成して、基板を用いていない点が第1実施形態の導波管伝送線路変換器1と異なる。
同図に示すように、導波管伝送線路変換器2は、中空の直方体形状であり、いずれかの面に不図示の導波管と接続する開口部21aが設けられている金属製の筐体21と、筐体21において開口部21aと対向する面(バックショート板)21bに取り付けられているコネクタ22と、一端がコネクタ22に接続され他端が開放端になっているプローブ導体24とを備えている。バックショート板21bと対向する面は、面全体が開口部21aになっている。
プローブ導体24は、一端がコネクタ22と接続されバックショート板21bから開口部21aへの方向に伸びる接続部24aと、一端が接続部24aの他端に直角に接しバックショート板21bに対して垂直な広壁面に向かって伸びる中間部24bと、一端が中間部24bの他端に接し筐体21の広壁面と平行にバックショート板21bに向かって伸びる終端部24cとを有している。
また、プローブ導体24は、例えば、上述のようにU字形状に加工された後に、筐体21の内部において、コネクタ22と接続されるとともに固定される。
また、終端部24cを中間部24bの他端からバックショート板21bに向かって伸びるように配置する構成について説明したが、開口部21aに向かって伸びるように配置してもよい。この場合、終端部24cの長さを(λg/4)よりわずかに短くせずに、(λg/4)としてもよい。
第3実施形態の導波管伝送線路変換器は、マイクロストリップ線路を用いて給電する点と、マイクロストリップ線路とプローブ導体とを接続するために筐体の狭壁面を貫通している点とが第1実施形態の導波管伝送線路変換器1と異なる。
同図に示すように、導波管伝送線路変換器3は、中空の直方体形状であり、いずれかの面に不図示の導波管と接続する開口部31aが設けられている金属製の筐体31と、開口部31aと平行に筐体31内部に設けられた基板33とを備えている。筐体31において、開口部31aが設けられている面は、全面が開口部31aになっている。また、筐体31は、開口部31aを含む開口部側筐体30aと、開口部31aと対向する面(バックショート板)31bを含むバックショート側筐体30bとからなる。開口部側筐体30aとバックショート側筐体30bとが基板33を挟むことにより、基板33を固定している。
また、基板33は、筐体31のバックショート板31bから管内波長λgの1/4の距離を隔てて、バックショート板31bと平行に配置されているとともに、筐体31の開口部31a及びバックショート板31bと垂直な4つの面に接し固定されている。
また、プローブ導体34は、一端がマイクロストリップ線路に接続され筐体31の外部から貫通孔31cを通って筐体31の内部に直線状に伸びる配線34aと、筐体31の内部において一端が配線34aの他端に接続され貫通孔31cが設けられている面と平行に形成された配線34bと、一端が配線34bの他端に接続され筐体31の広壁面31dに平行に形成され他端がオープン(開放端)になっている配線34cとからなる。
ここで、図3に示されているプローブ導体34の配置は、開口部31aから入力又は出力される電磁波の電界が発生する方向が広壁面に垂直な方向である場合の配置である。配線34bは、開口部31aから入力又は出力される電磁波の電界が生じる方向と平行な方向に配置される。
また、配線34cを配線34bの他端から貫通孔31cが設けられている狭壁面に向かって伸びるように配置する構成について説明したが、貫通孔31cが設けられている狭壁面に対抗している面に向かって伸びるように配置してもよい。
また、第1及び第2実施形態では、コネクタ(12、22)がバックショート板(11b、21b)に取り付けられている構成を説明したが、これに限ることなく、筐体(11、12)の他の面にコネクタを取り付けるようにしてもよい。このとき、プローブ導体は、バックショート板から(λg/4)の距離を隔てて、バックショート板と平行な部分を有するように形成する。
Claims (3)
- 一端に開口部が形成されかつ他端がバックショート板で閉塞された筒形状の金属筐体と、プローブ導体とを備える導波管伝送線路変換器であって、
前記プローブ導体は、
前記金属筐体において前記開口部が形成された面以外の面を貫通し、一端が前記金属筐体の外部にある伝送線路に接続され、他端が前記金属筐体内にある第1導体部と、
前記伝送線路を通じて入力される信号の波長の1/4の距離を前記開口部が設けられている面と対抗する面から隔てて配置され、一端が前記第1導体部の他端に接している第2導体部と、
前記開口部が設けられている面に対して垂直な前記金属筐体の延在方向と平行に配置され、一端が前記第2導体部の他端に接し、他端が前記金属筐体内で開放端になっている第3導体部と
を有し、
前記第3導体部の長さは、前記波長の約1/4であり、前記波長の1/4よりわずかに短く前記バックショート板に接しない長さであり、
前記第3導体部は、前記第1導体部が貫通している面と他端との距離が、当該面と一端との距離より短くなるように配置されている
ことを特徴とする導波管伝送線路変換器。 - 前記プローブ導体は、前記金属筐体内に設けられ前記バックショート板と垂直に接する基板の主面に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の導波管伝送線路変換器。 - 前記プローブ導体は、前記金属筐体内に設けられ前記バックショート板と平行な基板の主面に形成され、
前記金属筐体は、前記開口部側の第1筐体と前記バックショート板側の第2筐体とからなり、
前記基板は、前記第1筐体と前記第2筐体とで挟まれることにより固定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の導波管伝送線路変換器。
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JP2011032418A JP5766972B2 (ja) | 2011-02-17 | 2011-02-17 | 導波管伝送線路変換器 |
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