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JPH11146508A - 補助電動動力機構付き移動装置 - Google Patents

補助電動動力機構付き移動装置

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Publication number
JPH11146508A
JPH11146508A JP9302090A JP30209097A JPH11146508A JP H11146508 A JPH11146508 A JP H11146508A JP 9302090 A JP9302090 A JP 9302090A JP 30209097 A JP30209097 A JP 30209097A JP H11146508 A JPH11146508 A JP H11146508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
signal
unit
wheels
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9302090A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeya Yamauchi
茂哉 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9302090A priority Critical patent/JPH11146508A/ja
Publication of JPH11146508A publication Critical patent/JPH11146508A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 握りハンドル又は手押しバーを用いての移動
の際には、常にわずかな力で移動可能な補助電動動力機
構付き移動装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 移動装置10の運転スイッチ部24がオ
ンに操作されているとき運転ハンドル部(握りハンドル
8a、8b、手押しバー9)を握って、移動装置10を
押したとき、駆動制御ユニット20がその押圧が基準操
作押し圧値を越え、かつ車輪12a、12bの回転が停
止している判定した場合は、車輪駆動機構部13の車輪
に補助電動動力を加えて回転させる。また、移動装置1
0の運転スイッチ部24がオンに操作されているとき
に、商用交流電源が加わっていない場合は、車輪12
a、12bをブレーキ状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動装置に関し、特
に移動装置の握りハンドル又は手押しバーを用いて、常
にわずかな力で移動可能な補助電動動力機構付き移動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャスター等の移動手段を持つ、超音波
診断装置、レーザ治療装置、検体装置、X線診断、内視
鏡装置等は手軽に運べるようにキャスタ付きラックと一
体化されていることが多い。
【0003】例えば、超音波診断装置は以下に説明する
キャスタ付きラックと一体化されている。図9は従来の
超音波診断装置の側面図である。図10は図9の従来の
超音波診断装置の背面図である。
【0004】図9及び図10の超音波装置は、モニタ1
と操作部2と、撮影ユニット、プリンタ、LSR等から
なる周辺機器部3とを備えた本体部4とから構成され、
この本体部4にモニタ1を乗せてキャスタ付きラック5
と一体化している。
【0005】また、キャスタ付きラック5の前方の下部
の両端には、キャスタ6a、6bが取り付けられ、かつ
後方の下部にはキャスタ7a、7bが取り付けられてい
る。
【0006】さらに、キャスタ付きラック5には、握り
ハンドル8a、8bと、手押しバー9とが取り付けられ
ている。
【0007】すなわち、従来の超音波診断装置は、キャ
スタ付きラック5に本体部4(モニタ、周辺機器、操作
部等)を一体化して、キャスタ付きラック5に設けられ
た握りハンドル8a、8b又は手押しバー9を用いて超
音波診断装置を手軽に運べるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置と
一体化したキャスタ付きラックを握りハンドル又は手押
しバーで移動させるは、装置の重量、床面の材質及び傾
斜などによっては、装置を移動する際に操作者にかかる
負荷がかなり大きくなり、しかも操作者によって、力の
違いがあり、かかる負荷も人によって違いがある。
【0009】このため、従来は、直径がより大きいキャ
スターを使ったり、キャスター接地面の材質を反発のよ
いものを設定して対応していたが、操作者にかかる負荷
の軽減にはあまり優れた効果は期待できなかった。
【0010】また、デザインや安定度の観点からも、キ
ャスターの変更による対応には限界があった。
【0011】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたもので、握りハンドル又は手押しバーを用いての移
動の際には、常にわずかな力で移動可能な補助電動動力
機構付き移動装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、車輪を取り付けた台車部上に操作者が
握って装置を移動させるための運転ハンドル部を設けた
移動装置において、運転ハンドル部上に設けられ、操作
者が運転ハンドル部を握って装置を移動させる際に発生
する押圧に対応する押圧信号を送信する押圧検出センサ
と、台車部に取り付けられた車輪に連結され、車輪と車
輪を回転させるモータとの連結を制御するクラッチ及び
車輪の回転速度を検出する車輪回転検出センサを備えて
車輪を回転又は停止状態にする車輪駆動機構部と、操作
者が操作することでオン又はオフ信号を送信する運転ス
イッチ部と、車輪の回転を補助する補助動力を記憶して
いるメモリ部と、運転スイッチ部からのオン信号が入力
しているとき、押圧検出センサからの押圧信号が予め設
定された基準押圧値より大きく、かつ車輪回転検出セン
サにより車輪の回転速度が予め設定された基準速度より
小さいと検出されたときは、車輪を補助動力で回転させ
る起動信号を送信する駆動制御ユニットと、駆動制御ユ
ニットからの起動信号により補助動力をモータに供給す
るドライバー部と、外部電源から充電し、駆動制御ユニ
ット及びドライバー部に充電した電荷を供給するバッテ
リー部とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は実施の形
態1の立体斜視図である。図1に示す補助電動動力付き
移動装置10(以下単に移動装置10という)は、台1
1aの後部に支柱11b1、11b2を立設した略L字
状の台車11を、押し操作者の押力又は車輪に対するト
ルクによって一定の補助電動動力を加えるものである。
【0014】この台車11は、前方の下部の両端にキャ
スタ6a、6bを設けると共に後方の下部に車輪12
a、12bを駆動する車輪駆動機構部13を設けてい
る。
【0015】そして、支柱11b1、11b2に設けら
れている握りハンドル8a、8bに、タッチセンサ15
a、15b、圧電センサ16a、16bを取り付けると
共に、手押しバー9にもタッチセンサ17、圧電センサ
18を取り付け、これらのセンサからの信号で、人力で
移動が困難な場合に補助動力で車輪駆動機構部13の車
輪12a、12bを駆動させる。これらのセンサ(総称
して押圧検出センサともいう)は圧電センサ等を用いて
おり、区別のためにタッチセンサと圧電センサと称すこ
とにする。また、握りハンドル8a、8b及び手押しバ
ー9を総称して単に運転ハンドル部と称することにす
る。
【0016】さらに、移動装置10の動作中において、
移動装置10が停止している間は、車輪駆動機構部13
の車輪12a、12bをブレーキ状態とする。
【0017】前述の車輪駆動機構部13は、駆動制御ユ
ニット20で制御され、この駆動制御ユニット20が、
上記タッチセンサ及び圧電センサの状態又は車輪12
a、12bのトルク状態を解読して、車輪駆動機構部1
3に連結されている車輪12a、12bを回転させるも
のである。
【0018】また、駆動制御ユニット20の近傍にはバ
ッテリー部22と、車輪駆動機構部13に所定の制御電
力を供給するドライバー部23とが設けられている。ま
た、車輪駆動機構部13は、図1に示すように、モータ
部25と、モータ部25とギャ26とを連結制御するク
ラッチ27と、ギヤ26に噛支されているギャ28及び
回転センサ29等を備えて車輪12a、12bに連結さ
れたシャフト30を回転させる。このシャフト30はギ
ャ28とギャ26とで連結され、モータ部25の回転に
伴って回転する。
【0019】次に、各センサの取付状態を握りハンドル
8aを例にして説明する。図2は握りハンドル8aの断
面図である。図2に示すように、握りハンドル8aの裏
側にタッチセンサ15aが取り付けられ、押し操作者の
正面となる側には圧電センサ16aが取り付けられてい
る。また、手押しバー9は、図1及び図2に示すよう
に、裏側には手押しバー9の両端に跨る長いタッチセン
サ17が取り付けられ、押し操作者の正面となる側には
手押しバー9の両端に跨る長い圧電センサ18が取り付
けられている。
【0020】これらのタッチセンサ15a、17は、押
し操作者によってそれぞれ握りハンドル8a、手押しバ
ー9が握られたときオン信号を出力する。また、圧電セ
ンサ16a、18は、握り圧に応じた信号(以下握り圧
信号という)を出力する。
【0021】一方、駆動制御ユニット20は、以下の構
成を少なくとも備え、後述する運転スイッチ部の操作に
伴って内部の各部を動作状態にする。図3は駆動制御ユ
ニット20の概略構成図である。この駆動制御ユニット
20の構成においては、握りハンドル8a、8bとドラ
イバー部23とバッテリー部22と車輪駆動機構部13
とを記載して説明する。
【0022】駆動制御ユニット20は、握りハンドル8
aに取り付けられているタッチセンサ15a及び圧電セ
ンサ16aと、握りハンドル8bに取り付けられている
タッチセンサ15b及び圧電センサ16bと、手押しバ
ー9に取り付けられているタッチセンサ17及び圧電セ
ンサ18とに信号線で電気的に接続されている。
【0023】また、車輪駆動機構部13の回転センサ2
9とクラッチ27とに電気的に接続されている。
【0024】さらに、ドライバー部23と、バッテリー
部22と、運転スイッチ部24と電気的に信号線で接続
されている。さらに、前述の各センサに電源を供給する
センサドライバ回路部(図示せず)が設けられている。
このセンサドライバ回路部は、バッテリー部22からの
電源が供給されたときに、各センサにバイアス電源を供
給する。
【0025】前述の運転スイッチ部24は、スイッチの
押下に伴ってバッテリー部22と駆動制御ユニット20
に運転指令信号Vを送出する。
【0026】バッテリー部22は、駆動制御ユニット2
0と運転スイッチ部24とドライバー部23とAC電源
コードに接続されている。バッテリー部22は、AC電
源コードを介して商用交流電源(以下AC電源という)
が供給(AC電源コードがコンセントに差し込まれたと
き)されたとき、このAC電源を直流に変換して内部の
バッテリーに充電する。そして、運転スイッチ部24か
らの運転指令信号Vが入力したとき、このバッテリー電
力をドライバー部23に供給すると共に、所定電圧の電
力を駆動制御ユニット20に供給する。
【0027】すなわち、本移動装置10が単に床に置か
れている場合は無駄に電力を消費しないように、運転ス
イッチ部24がオンに操作されたときに駆動制御ユニッ
ト20にバッテリー部22の電力を供給している。
【0028】ドライバー部23は、駆動制御ユニット2
0からの後述する第1の車輪起動信号F1又は第2の車
輪起動信号F2或いはブレーキ起動信号Hを入力し、第
1の車輪起動信号F1又は第2の車輪起動信号F2の入
力に伴って駆動制御ユニット20のメモリ31の基準補
助動力量qに対応する駆動電力をバッテリー部22から
車輪駆動機構部13のモータ部25に供給する。
【0029】また、ブレーキ起動信号Hの入力に伴っ
て、モータ部25を停止させる所定の電力をバッテリー
部22から供給する。例えば、モータ部25が2相を用
いている場合は、ブレーキ起動信号Hの入力に伴って、
互いに逆相の制御電力をモータ部25に送出する。
【0030】前述の駆動制御ユニット20は、第1の起
動判定手段33と、第2の起動判定手段34と、クラッ
チ制御指令手段35と、使用中ブレーキ指令手段36
と、トルク算出手段37とを備えている。
【0031】第1の起動判定手段33は、握りハンドル
8aのタッチセンサ15a及び圧電センサ16aからの
ハンドル握り信号A及びハンドル握り圧信号Aを入力す
る。
【0032】また、握りハンドル8bのタッチセンサ1
5b及び圧電センサ16bからのハンドル握り信号B及
びハンドル握り圧信号Bを入力する。
【0033】さらに、手押しバー9のタッチセンサ17
及び圧電センサ18からのバー握り信号及びバー握り圧
信号を入力する。さらに、車輪駆動機構部13の回転セ
ンサ29からの車輪回転値信号Tを入力する。
【0034】そして、第1の起動判定手段33は、ハン
ドル握り信号A、B又はバー握り信号があって、かつハ
ンドル握り圧信号A、B又はバー握り圧信号が入力する
と、前記の運転スイッチ部がオンとし、直ちにクラッチ
解除起動信号Gをクラッチ制御指令手段35に送出した
後に、前述の圧信号がメモリ38に記憶されている基準
操作押力値moを越えているかどうかを判定する。
【0035】基準操作押力値moを越えている場合にお
いて、車輪回転値信号Tの入力が無い場合は、第1の車
輪起動信号F1を送出して車輪12a、12bを回転さ
せる。
【0036】すなわち、第1の起動判定手段33は、運
転スイッチ部24がオンに操作されている場合に、握り
ハンドル8a、8b又は手押しバー9が握られて、かつ
押されている状態において、クラッチを解除して一旦、
車輪をフリー回転状態とした後に、車輪12a、12b
が回転していないときは第1の車輪起動信号F1を送出
する。
【0037】従って、第1の車輪起動信号F1が送出さ
れるのは、移動装置10に、例えば、重い何らかの装置
を搭載している場合における移動起動時又は傾斜を上が
りや、段差を移動する場合、若しくは弱い力で移動装置
10が押された場合に送出される。
【0038】第2の起動判定手段34は、第1の起動判
定手段33が運転ハンドル部はオンと判定すると、後述
するトルク算出手段37からの車輪のトルクがメモリ3
9の基準トルク値Poを越えていると共に、車輪回転値
信号Tにより、車輪回転速度がある基準回転速度より小
さいと判定された場合に、第1の起動判定手段33に代
わって、第2の車輪起動信号F2を送出する。
【0039】すなわち、第2の起動判定手段34は、運
転スイッチ部24がオンに操作されている場合に、握り
ハンドル8a、8b又は手押しバー9が握られて、かつ
押されている状態において、車輪12a、12bに所定
以上のトルクがかかっても車輪12a、12bがある基
準回転速度より小さい場に、第2の車輪起動信号F2を
送出する。
【0040】クラッチ制御指令手段35は、第1の車輪
起動信号F1又は第2の車輪起動信号F2の入力に伴っ
て、車輪駆動機構部13のクラッチ27を制御してギヤ
26とモータ部25とを連結させて車輪12a、12b
を回転可能にする。
【0041】また、クラッチ解除起動信号Gが入力して
いる間は、車輪駆動機構部13のクラッチ27を制御し
てギヤ26とモータ部25との連結を解除させて車輪1
2a、12bをフリー回転状態にする。
【0042】使用中ブレーキ指令手段36は、運転スイ
ッチ部24がONに操作され、かつ第1の車輪起動信号
F1の入力がないときは、ドライバー部23及びクラッ
チ制御手段32にブレーキ起動信号Hを送出する。
【0043】すなわち、使用中ブレーキ指令手段36
は、運転スイッチ部24がオンに操作されて、かつ移動
装置10が停止しているときは、モータ部25と車輪1
2a、12bとを連結させてブレーキをかけることで、
移動装置10が何らかの力で押されても動かないように
している。
【0044】上記のように構成された実施の形態1の移
動装置10の動作を図4及び図5のフローチャートを用
い、かつ前述の各図を用いて説明する。また、台11a
には何らかの装置又は荷物が乗せられて、所定の場所に
移動するときの動作を説明する。また、上記の基準回転
速度を特に「0」とした場合について説明する。
【0045】バッテリー部22は、AC電源コードが接
続されされたかどうかを監視する(S1)。ステップS
1において、バッテリー部22はAC電源コードが接続
されていないと判定したときは、運転スイッチ部24が
ONに操作されているかどうかを判定する(S2)。
【0046】ステップS2において、運転スイッチ部2
4がONに操作されいると判定した場合は、バッテリー
部22は駆動制御ユニット20に所定電圧の電力を供給
して装置移動用意の準備をさせる(S3)。
【0047】つまり、AC電源コードがコンセントに接
続されていないで、かつ運転スイッチ部24がONに操
作されている場合は移動開始として駆動制御ユニット2
0にバッテリーの電源を供給する。
【0048】このバッテリーの電源供給に伴って、駆動
制御ユニット20の第1の起動判定手段33は、握りハ
ンドル8a、8b及び手押しバー9に取り付けられてい
るタッチセンサ15a、15bと、圧電センサ16a、
16bと、タッチセンサ17と、圧電センサ18(総称
して押圧検出センサ)の状況から運転ハンドル部の押圧
検出センサ(以下ハンドルセンサという)がオンかどう
かを判定する(S4)。このハンドルセンサのオンとい
うのは、タッチセンサと圧電センサとからの両信号が出
力されたときにハンドルセンサのオンと判定する。
【0049】また、握りハンドル8a、8bが握られて
押された場合は、握りハンドル8a、8bのタッチセン
サ15a、15bからはハンドル握り信号Aと、ハンド
ル握り信号Aとが、圧電センサ16a、16bからはハ
ンドル握り圧信号Aと、ハンドル握り圧信号Bとがそれ
ぞれ第1の起動判定手段33に送出される。
【0050】また、手押しバー9が握られて押された場
合には、タッチセンサ17からはバー握り信号が、圧電
センサ18からはバー握り圧信号がそれぞれ第1の起動
判定手段33に送出される。
【0051】次に、第1の起動判定手段33は、ハンド
ルセンサがオンと判定した場合は、クラッチ解除起動信
号Gをクラッチ制御指令手段35に送出して、モータ部
25とギャ26との連結を解除させる(S5)。
【0052】すなわち、AC電源コードがコンセントに
接続されないで、運転スイッチがオン状態で、かつ握り
ハンドル8a、8b又は手押しバー9が握られて押され
た直後は、クラッチを解除して手動で一旦移動可能とす
る。
【0053】そして、第1の起動判定手段33は、ハン
ドル握り圧信号A、B又はバー握り圧信号の値(以下総
称して押し操作力値kiという)と、基準操作押力値m
oとを比較し、操作押し圧値kiが基準操作押力値mo
以下かどうかを判定する(S6)。ステップS6におい
て、操作押し圧値kiが基準操作押力値mo以下かと判
定した場合は、第1の起動判定手段33は、回転センサ
29からの車輪回転値信号Tを読み、車輪12a、12
bが回転しているかどうかを判定する(S7)。
【0054】ステップS7で、車輪12a、12bが回
転していると判定した場合は、人力で移動中と判定する
(S8)。つまり、軽い装置又は荷物を搭載して平坦な
床を移動開始していることになる。
【0055】また、ステップS6で、操作押し圧値ki
が基準操作押力値moを越えている場合は、処理をステ
ップS8に移して人力で移動と判定する。つまり、大き
な力で押された場合は、人力で移動可能とする。
【0056】次に、使用中ブレーキ指令手段36は、回
転センサ29の車輪回転値信号Tを読み、この車輪回転
値信号と数十秒前の回転回転値信号とから移動装置10
が減速状態となったかどうかで装置停止用意かどうかを
判定する(S9)。ステップS9で、装置停止用意と判
定した場合は、人力による減速であると判定する(S1
0)。
【0057】次に、使用中ブレーキ指令手段36は、回
転センサ29からの車輪回転値信号Tから本移動装置1
0が停止したかどうかを判定する(S11)。
【0058】ステップS11で、移動装置10が停止と
判定した場合は、使用中ブレーキ指令手段36はドライ
バー部23及びクラッチ制御指令手段35にブレーキ起
動信号Hを送出してモータ部25とギヤ27とを連結さ
せて(S12)、車輪12a、12bをバッテリーから
の電力でモータ部25によって静止させる(S13)。
【0059】すなわち、移動装置10が移動して停止し
た場合は、電気的にブレーキをかけることによって車輪
12a、12bを停止させている。
【0060】このため、移動装置10が例えば目的地点
に来て、台11aから荷物を移動させる場合は、移動装
置10は動くことがないので、荷物を運び安くなるとい
う効果を得ている。
【0061】また、台11aに何らかの装置を搭載して
いる場合において、この装置を台11aに乗せたまま使
用する場合は、移動装置10は動くことがないので台に
乗せられた装置を操作し易いという効果を得ている。
【0062】また、ステップS1で、バッテリー部22
がAC電源コードがコンセントに接続されていると判定
した場合は、運転スイッチ部24がオフに操作されてい
るかどうかを判定する(S14)。
【0063】ステップS14で、運転スイッチ部24が
オフに操作されていると判定した場合は、バッテリー部
22は、AC電源コードからのAC電源を直流に変換し
て内部のバッテリーに充電して(S15)、処理をステ
ップS1に戻す。
【0064】また、ステップS14で、運転スイッチ部
24がオフに操作されていないと判定した場合は、ステ
ップS12に処理を戻して、使用中ブレーキ指令手段3
6がドライバー部23及びクラッチ制御指令手段35に
ブレーキ起動信号Hを送出してモータ部25とギヤ26
とを連結させて、車輪12a、12bをバッテリーから
の電力でモータ部25によって停止させる。
【0065】すなわち、AC電源コードがコンセントに
差し込まれて、運転スイッチ部24がオンに操作されて
いる間は、電気的にブレーキをかけることによって車輪
12a、12bを停止させている。従って、移動装置1
0を移動させて停止させなくとも、その場所で移動装置
10を動かなくして作業を進めることができるという効
果を得ている。
【0066】一方、ステップS7で、車輪12a、12
bが回転していないと判定した場合、つまり、AC電源
コンセントが差し込まれていないで、運転スイッチ部2
4がオンに操作されている場合において、押し操作者の
操作押し圧値kiが基準操作押力値mo以下の場合で車
輪12a、12bが回転していないと判定した場合は、
図5に示すように、第1の起動判定手段33がクラッチ
制御指令手段35に第1の車輪起動信号F1を送出し
て、車輪駆動機構部13のクラッチ27を制御してギヤ
26とモータ部25とを連結させて車輪12a、12b
を回転可能にする(S21)と共に、この車輪起動信号
F1をドライバー部23に送出してモータ部25を回転
駆動させて(S22)、車輪12a、12bを回転駆動
させる(S23)。
【0067】このときのドライバー部23からモータ部
25に供給される駆動エネルギーは、メモリ31の基準
補助動力量qに基づいている。
【0068】すなわち、第1の起動判定手段33は、移
動時に於ける押し操作者の押し力が弱い場合に、バッテ
リーによる補助動力で車輪12a、12bが回転するよ
うにしている。これによって、重い荷物が台11aに乗
せられてあっても、弱い力で容易に動かすことが可能と
なる。
【0069】次に、第1の起動判定手段33は、ハンド
ルセンサからの操作押し圧値kiが基準操作押力値mo
以下で、かつ運転回転値信号Tがあるかどうかを判定す
る(S24)。ステップS24で、ハンドルセンサから
の操作押し圧値kiが基準操作押力値mo以下で、かつ
運転回転値信号Tがある場合は、わずかな力で移動装置
10が移動しているものとして、クラッチ解除起動信号
Gをクラッチ制御指令手段35に送出して、モータ部2
5とギャ26との連結を解除させる(S25)。このク
ラッチ解除起動信号Gの送出に伴ってドライバー部23
は、モータ部25へのバッテリーの電源供給を停止し
て、モータ部25の制御を停止させて(S26)、車輪
12a、12bをフリー回転状態にさせて(S27)、
処理をステップS10に戻す。
【0070】すなわち、AC電源コードがコンセントに
接続されないで、運転スイッチ部24がオン状態で、か
つ握りハンドル8a、8b又は手押しバー9が握られて
押された状態で、補助動力で移動装置10を動かした後
に、押し操作者の押し力が弱くなっても車輪12a、1
2bが回転している場合は、平坦な床を走行中と判定し
て押し操作者の力でのみで移動できるようにしている。
【0071】また、図4に示すステップS9において、
装置停止用意状態ではないと判定した場合は、第2の起
動判定手段34は、トルク算出手段37からの回転トル
ク値Uiと基準トルク値P0と比較し、回転トルク値U
iが基準トルク値P0を越えているかどうかを判定する
(S20)。
【0072】ステップS20で、回転トルク値Uiが基
準トルク値P0を越えている場合は、ステップS21に
処理を戻して第2の起動判定手段34がクラッチ制御指
令手段35に第2の車輪起動信号F2を送出して、車輪
駆動機構部13のクラッチ27を制御してギヤ26とモ
ータ部25とを連結させて車輪12a、12bを回転可
能にすると共に、この車輪起動信号F2をドライバー部
23に送出してモータ部25を回転駆動させて、車輪1
2a、12bを回転駆動させる。
【0073】また、ステップS20で、回転トルク値U
iが基準トルク値P0以下の場合は、処理を図4のステ
ップS8に戻して、人力で移動させる。
【0074】さらに、ステップS24で、第1の起動判
定手段33がハンドルセンサからの操作押し圧値kiが
基準操作押力値mo以上で、かつ回転信号が無いと判定
した場合は、第2の起動判定手段34は、トルク算出手
段37からの回転トルク値Uiと基準トルク値P0と比
較し、回転トルク値Uiが基準トルク値P0を越えてい
るかどうかを判定する(S28)。
【0075】ステップS28で、回転トルク値Uiが基
準トルク値P0以下と判定した場合は、わずかな力で移
動装置10が移動しているものとして、クラッチ解除起
動信号Gをクラッチ制御指令手段35に送出して、モー
タ部25とギャ26との連結を解除させる(S29)。
このクラッチ解除起動信号Gの送出に伴ってドライバー
部23は、モータ部25へのバッテリーの電源供給を停
止して、モータ部25の制御を停止させて(S30)、
車輪12a、12bをフリー回転状態にさせて(S3
1)、処理をステップS9に戻す。
【0076】また、ステップS28で、回転トルク値U
iが基準トルク値P0を越えていると判定した場合は、
処理をステップS23に戻して補助動力で車輪12a、
12bを回転させる。
【0077】すなわち、AC電源コードがコンセントに
接続されないで、運転スイッチがオン状態で、かつ握り
ハンドル8a、8b又は手押しバー9が握られて押され
た状態で、補助動力で移動装置10を動かした後に、押
し操作者の押し力が大で車輪12a、12bが回転して
いない場合は、傾斜の移動走行又は重量が重くなってい
るとしてモータによる補助動力を加えて移動させるよう
にしている。
【0078】<実施の形態2>図6は実施の形態2の側
面図である。図7は図6の背面図である。この図は、超
音波装置を例としたものであり、ハンドルを操作者が持
ち、移動操作を行うため、後輪2輪を補助駆動の対象と
した例である。
【0079】図6及び図7に示すように、モニタ1と操
作部2と、撮影ユニット、プリンタ、LSR等かなる周
辺機器部3とを備えた本体部4とから構成され、この本
体部4と実施の形態2の移動装置40と一体化した超音
波診断装置41としている。
【0080】すなわち、握りハンドル8a、8bにタッ
チセンサ15a、15bが取り付けられ、操作者の正面
となる正面側には圧電センサ16a、16bが取り付け
られている。また、手押しバー9には、手押しバー9の
両端に跨る長いタッチセンサ17が取り付けられ、正面
側には手押しバー9の両端に跨る長い圧電センサ18が
取り付けられている。
【0081】また、この超音波診断装置41の操作部2
には、パワーオンスイッチ51が設けられ、このパワー
オンスイッチ51のオンオフ信号が後述する駆動制御ユ
ニット及びバッテリー部に送出するようにしている。
【0082】また、操作部2は、プローブ(図示せず)
が納められるボックス45が複数設けられ、このボック
ス45内に接触センサ46a、46bをそれぞれ周設し
ている。
【0083】前述の超音波診断装置41と一体化された
移動装置40には、図7に示すように、実施の形態1と
同様な、ドライバー部23と、駆動制御ユニット50が
設けられている。
【0084】また、バッテリー部49が設けられ、この
バッテリー部49は、パワーオンスイッチ51に接続さ
れ、かつAC電源コードに接続されている。
【0085】バッテリー部49は、AC電源コードを介
してAC電源が供給(AC電源コードがコンセントに差
し込まれたとき)されたとき、このAC電源を直流に変
換して内部のバッテリーに充電する。そして、パワーオ
ンスイッチ51からのオン信号が入力したとき、この充
電電力をドライバー部23に供給すると共に、所定電圧
の電力を駆動制御ユニット50に供給する。
【0086】すなわち、本超音波診断装置41が使用さ
れていない場合は無駄に電力を消費しないようにパワー
オンスイッチ51のオン信号があって駆動制御ユニット
50にバッテリーの電力を供給するようにしている。
【0087】この駆動制御ユニット50は、図8に示す
ように、実施の形態1の図3と同様に、握りハンドル8
aに取り付けられているタッチセンサ15aと圧電セン
サ16aと、握りハンドル8bに取り付けられているタ
ッチセンサ15bと圧電センサ16bと、手押しバー9
に取り付けられているタッチセンサ17と圧電センサ1
8とに信号線で電気的に接続されている。
【0088】また、車輪駆動機構部13の回転センサ2
9とクラッチ27とに電気的に接続されている。
【0089】さらに、ドライバー部23と、バッテリー
部49と、操作部2のプローブボックス45の接触セン
サ46a、46bと、操作部2に設けられているパワー
オンスイッチ51と電気的に信号線で接続されている。
【0090】一方、駆動制御ユニット50は、実施の形
態1の図3と同様な第1の起動判定手段33と、第2の
起動判定手段34と、クラッチ制御指令手段35と、ト
ルク算出手段37とを備えている。
【0091】また、使用中ブレーキ指令手段48を備え
ている。この使用中ブレーキ指令手段48は、運転スイ
ッチ部24がONにされ、かつ第1の車輪起動信号F1
又は第2の車輪起動信号F2の入力がないとき、ドライ
バー部23及びクラッチ制御手段32にブレーキ起動信
号Hを送出する。また、使用中ブレーキ指令手段48
は、操作部2のパワーオンスイッチ51のオンオフ信号
と、プローブボックス45の接触センサ46a、46b
とを入力し、パワーオンスイッチ51がオンにされてい
るとき、接触センサ46a、46bからのプローブ格納
信号が出力されない場合は、超音波診断装置41のプロ
ーブを患者に使用中としてブレーキ起動信号を送出する
ことで、モータ部25を用いて車輪12a、12bを停
止状態(ブレーキ状態)とする。
【0092】また、パワーオンスイッチ51がオンにさ
れているとき、接触センサ46a、46bからのプロー
ブ格納信号が出力されている間は、ブレーキ起動信号H
の送出を停止することで、第1の起動判定手段33と、
第2の起動判定手段34と、クラッチ制御指令手段35
によって、補助動力移動又は人力による移動を可能とす
る。
【0093】従って、本超音波診断装置41は、停止
時、移動開始時及び移動中においては以下に説明する作
用で移動する。
【0094】(1)停止時 停止時において、AC電源コードがコンセントに差し込
まれ、かつパワーオンスイッチ51がオフに操作されて
いる場合は、バッテリー部49がAC電源コードからの
交流を直流に変換してバッテリーに充電する。
【0095】また、AC電源コードがコンセントに差し
込まれ、かつパワーオンスイッチ51がオンにされてい
る場合は、駆動制御ユニット50の使用中ブレーキ指令
手段48がブレーキ起動信号Hをクラッチ制御指令手段
35及びドライバー部23に送出して、モータ部25と
ギャ26とを連結させて車輪12a、12bを停止状態
(ブレーキ状態)にする。
【0096】すなわち、補助動力によって、超音波装置
使用時における不用意な移動を防止しているので、患者
の部位にプローブを当てて超音波を照射している場合
に、超音波診断装置41が不用意に移動することがない
ので、安全に目的の箇所に超音波を照射することができ
るという効果が得られる。
【0097】(2)移動開始時 (2−a)押し操作者の押し力による制御の例 押し操作者がハンドル8a、8b又は手押しバー9を握
って押すと、駆動制御ユニット50の第1の起動判定手
段33により、ハンドルセンサからの入力信号が判定さ
れる。そして、第1の起動判定手段33は、ハンドルセ
ンサの押し操作力が予め設定されている基準操作押力値
moを越え、かつ車輪駆動機構部13の回転センサ29
から回転が検知されないかどうかが判定する。
【0098】次に、ハンドルセンサからの入力信号があ
って、回転が検出されない場合は、第1の起動判定手段
33は、第1の車輪起動信号F1を送出して、車輪12
a、12bとモータ部25とを連結させて所定の基準補
助動力量qに基づく電力で車輪12a、12bを回転さ
せる。
【0099】この結果、超音波診断装置41の移動開始
時においては、所定の補助動力と押し操作者の力とが車
輪12a、12bに加わるので、弱い力で起動させるこ
とができるという効果を秦する。
【0100】前述の移動起動時における回転の検出は、
クラッチ27を用いてモータ部25とギャ26との連結
を解除して判定している。
【0101】(2−b)車輪に対するトルクによる制御
の例 押し操作者がハンドル8a、8b又は手押しバー9を握
って押すと、駆動制御ユニット50の第1の起動判定手
段33により、ハンドルセンサからの入力信号が判定さ
れる。そして、回転が検出されない場合は、第2の起動
判定手段34が車輪駆動機構部13の回転センサ29の
出力信号の状況から車輪に対するトルクを求め、このト
ルクが基準トルクPOを越えているときは、クラッチ制
御指令手段35を用いて車輪12a、12bとモータ部
25とを連結させて、基準補助動力量に基づく電力をモ
ータ部25に供給して車輪12a、12bを回転させ
る。
【0102】すなわち、強い力で押しても動かない場
合、つまり、装置自体が重い場合には、基準トルクPO
以上のトルクが加わることを、いわゆる一つのトリガと
して補助動力を加えている。この結果、超音波診断装置
の移動時においては、装置自体が重くとも所定の補助動
力と押し操作者の力とが車輪12a、12bに加わるの
で、弱い力で起動させることができる。
【0103】(2−c)押し操作力と車輪へのトルクと
による制御の例 押し操作者がハンドル8a、8b又は手押しバー9を握
って押すと、駆動制御ユニット50は、この押し操作力
が予め設定されている基準操作押力値moを越えても回
転していない場合又は、車輪に対するトルクが基準トル
クPOを越えていても回転していない場合は、車輪12
a、12bとモータ部25とを連結して、基準補助動力
量に基づく電力をモータ部25に供給して車輪12a、
12bを回転させる。
【0104】すなわち、押し操作力又は車輪へのトルク
と、回転数とにより、補助動力を使用して車輪を回転さ
せるかを決定している。
【0105】上記(2−a)(2−b)(2−c)いず
れの場合も、ハンドルセンサがオン状態にならなけれ
ば、クラッチ27は、モータ部25とギャ26との連結
を解除しており、車輪12a、12bはフリー回転状態
である。
【0106】(3)移動中 超音波診断装置41の移動速度は、駆動制御ユニット5
0が回転センサ29からの回転数に基づいて求め、この
求めた移動速度が所定速度を越えたとき、補助動力によ
る駆動を停止させる。このため、補助駆動による移動速
度は設定値を超えることはない。
【0107】また、移動中は超音波装置の慣性により、
移動起動時よりも小さい押し操作力で移動可能である。
このため、以下の方法で補助動力を制御する。
【0108】(3−a)移動中の押し操作者の押し力に
よる制御の例 押し操作者がハンドル8a、8b又は手押しバー9を握
って押すと、駆動制御ユニット50は、この押し操作力
が予め設定されている基準操作押力値mo以下になり、
車輪12a、12bの回転が検知されている場合は、車
輪12a、12bとモータ部25との連結を解除して、
車輪12a、12bをフリー回転状態とする。
【0109】すなわち、移動中において、弱い力でも車
輪12a、12bが所定速度以上で回転している場合
は、補助動力による駆動を停止して、車輪12a、12
bをフリー回転状態にして、押し操作者の力だけで移動
させることが可能となる。
【0110】また、床面の変化や床面の傾斜によって、
押し操作者の移動のための押し操作力が設定された基準
押し操作力以上になった場合は、再び補助動力が車輪1
2a、12bに伝達されて、押し操作者の押し操作力は
常に一定以下に保たれることになる。
【0111】(3−b)移動中の車輪に対するトルクに
よる制御の例 押し操作者がハンドル8a、8b又は手押しバー9を握
って押して移動させている場合に、駆動制御ユニット5
0は、車輪に対するトルクが基準トルクPO以下となっ
て、かつ車輪12a、12bが回転しているときは、車
輪12a、12bとモータ部25との連結を解除し、車
輪12a、12bをフリー回転状態とする。
【0112】すなわち、移動中において、車輪に対する
トルクが小さくとも車輪12a、12bが回転している
場合は、補助動力による駆動を停止して、車輪12a、
12bをフリー回転状態にして、押し操作者の力だけで
移動させることが可能となる。
【0113】また、床面の変化や床面の傾斜によって、
車輪に対するトルクが設定された基準トルクP0以上に
なった場合は、再び補助動力が車輪12a、12bに伝
達されて、押し操作者の押し操作力は常に一定以下に保
たれる。
【0114】(3ーc)移動中の押し操作力と車輪への
トルクとによる制御の例 押し操作者がハンドル8a、8b又は手押しバー9を握
って押しながら移動させている場合に、駆動制御ユニッ
ト50は、この押し操作力が予め設定されている基準操
作押力値mo以下、又は車輪に対するトルクが基準トル
クPO以下で、車輪の回転が検知されているときは、車
輪12a、12bとモータ部25との連結を解除して、
補助動力による駆動を停止させて、車輪12a、12b
をフリー回転状態とする。
【0115】また、押し操作者がハンドル8a、8b又
は手押しバー9を握って押しながら移動させている場合
に、この押し操作力が予め設定されている基準操作押力
値moを越え、又は車輪に対するトルクが基準トルクP
Oを越えて、車輪12a、12bの回転が検知されない
場合は、車輪12a、12bとモータ部25とを再び連
結して、補助動力で車輪12a、12bを回転させる。
【0116】すなわち、押し操作力又は車輪へのトルク
と、回転数とにより、補助動力を使用して車輪を回転さ
せるかを決定しているので、傾斜を昇るときや、段差を
移動するとき、又は平坦な床を移動している際に、押し
操作力或いは車輪に対するトルクが大きく、かつ速度が
低下したときは補助動力が加わる。また、傾斜を下ると
き、又は平坦な床を移動している際に、押し操作力或い
は車輪に対するトルクが小さく、かつ速度が一定以上の
場合は補助動力が解除されて、押し操作者の力だけで移
動することになる。
【0117】なお、上記の実施の形態1及び実施の形態
2では、回転センサ29の回転数から車輪12a、12
bのトルクを算出するとしたが、回転センサ29からの
回転数によらないで、新たにトルクセンサをシャフト3
0を介して車輪12a又は車輪12bの近傍に設け、こ
のトルクセンサからのトルク値を基準トルクP0と比較
してもよい。
【0118】さらに、上記実施の形態2では、超音波診
断装置に移動装置10を用いた場合を説明したが内視鏡
装置等に用いてもよい。
【0119】さらに、上記実施の形態1及び2において
は、運転ハンドル部の握りハンドル及び手押しバーにタ
ッチセンサと圧電センサとを用いて、ハンドルの握り
と、押し圧とを検出するようにしているが、圧電センサ
一1個でハンドルの握りと押し圧とを検出させてもよ
い。
【0120】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、本装置
の運転スイッチ部がオンに操作されているとき運転ハン
ドル部を握って、本装置を押したとき、駆動制御ユニッ
トがその押圧が基準押圧値を越え、かつ車輪の回転が停
止している判定した場合は、車輪駆動機構部の車輪に補
助電動動力が加わって回転する。
【0121】従って、本装置が重くても、移動起動時又
は傾斜の走行時には、補助電動動力が車輪に加わるの
で、押し操作者は弱い力で移動させることができる。
【0122】また、本装置の運転スイッチ部がオンに操
作されているときに、商用交流電源が加わっていない場
合は、車輪がブレーキ状態になる。
【0123】従って、本装置に搭載されている装置の運
用中又は台に搭載されている荷物のおろし中に本装置が
不用意に移動してしまうという危険性を完全に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の立体斜視図である。
【図2】運転ハンドル部の断面図である。
【図3】駆動制御ユニットの概略構成図である。
【図4】実施の形態1の移動装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】実施の形態1の移動装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】実施の形態2の側面図である。
【図7】図6の背面図である。
【図8】実施の形態2の駆動制御ユニットの概略構成図
である。
【図9】従来の超音波診断装置の側面図である。
【図10】従来の超音波診断装置の背面図である。
【符号の説明】
10 移動装置 11 台車 12a 車輪 12b 車輪 13 車輪駆動機構部 15a タッチセンサ 15b タッチセンサ 16a 圧電センサ 16b 圧電センサ 20 駆動制御ユニット 22 バッテリー部 23 ドライバー部 24 運転スイッチ部 27 クラッチ 29 回転センサ 33 第1の起動判定手段 34 第2の起動判定手段 35 クラッチ制御指令手段 36 使用中ブレーキ指令手段 37 トルク算出手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を取り付けた台車部上に操作者が握
    って装置を移動させるための運転ハンドル部を設けた移
    動装置において、 前記運転ハンドル部上に設けられ、操作者が運転ハンド
    ル部を握って装置を移動させる際に発生する押圧に対応
    する押圧信号を送信する押圧検出センサと、 前記台車部に取り付けられた車輪に連結され、車輪と車
    輪を回転させるモータとの連結を制御するクラッチ及び
    車輪の回転速度を検出する車輪回転検出センサを備えて
    車輪を回転又は停止状態にする車輪駆動機構部と、 操作者が操作することでオン又はオフ信号を送信する運
    転スイッチ部と、 前記車輪の回転を補助する補助動力を記憶しているメモ
    リ部と、 前記運転スイッチ部からのオン信号が入力していると
    き、前記押圧検出センサからの押圧信号が予め設定され
    た基準押圧値より大きく、かつ車輪回転検出センサによ
    り車輪の回転速度が予め設定された基準速度より小さい
    と検出されたときは、車輪を前記補助動力で回転させる
    起動信号を送信する駆動制御ユニットと、 前記駆動制御ユニットからの起動信号により前記補助動
    力を前記モータに供給するドライバー部と、 外部電源から充電し、前記駆動制御ユニット及びドライ
    バー部に充電した電荷を供給するバッテリー部とを有す
    ることを特徴とする補助電動動力機構付き移動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御ユニットは、 更に前記車輪に対するトルクを算出するトルク算出手段
    を備え、前記運転スイッチ部からのオン信号が入力して
    いるとき、前記押圧検出センサからの押圧信号が予め設
    定された基準押圧値以下の場合、前記車輪回転検出セン
    サにより車輪の回転速度が予め設定された基準速度より
    小さいと検出され、かつトルク算出手段により算出され
    たトルク値が予め設定された基準トルク値より大きいと
    きは、車輪を前記補助動力で回転させる起動信号を送信
    することを特徴とする請求項1記載の補助電動動力機構
    付き移動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動制御ユニットは、 前記運転スイッチ部からのオン信号が入力していると
    き、前記押圧検出センサからの押圧信号の出力がなく、
    かつ前記車輪回転検出センサにより車輪の回転速度がゼ
    ロと検出されたときは、車輪を停止状態にする停止信号
    を前記車輪駆動機構部に送信することを特徴とする請求
    項1乃至2記載の補助電動動力機構付き移動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動制御ユニットは、 前記押圧センサからの押圧信号の入力に伴って、前記車
    輪駆動機構部のクラッチにより車輪と前記モータとの連
    結を解除し、前記起動信号の送信に伴ってクラッチによ
    り車輪とモータとを連結することを特徴とする請求項1
    乃至3記載の補助電動動力機構付き移動装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動制御ユニットは、 前記運転スイッチ部からのオン信号が入力していると
    き、前記押圧検出センサからの押圧信号が前記予め設定
    された基準押圧値以下で、かつ車輪回転検出センサによ
    り車輪の回転速度が前記予め設定された基準速度より大
    きいと検出されたときは、前記車輪駆動機構部のクラッ
    チにより車輪とモータとの連結を解除すると共に、前記
    起動信号の送信を停止することを特徴とする請求項1乃
    至4記載の補助電動動力機構付き移動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動制御ユニットは、 前記運転スイッチ部からのオン信号が入力していると
    き、前記押圧検出センサからの押圧信号が予め設定され
    た基準押圧値以下の場合、前記車輪回転検出センサによ
    り車輪の回転速度が予め設定された基準速度より小さい
    と検出され、かつ前記トルク算出手段により算出された
    トルク値が予め設定された基準トルク値より小さいとき
    は、前記車輪駆動機構部のクラッチにより車輪とモータ
    との連結を解除すると共に、前記起動信号の送信を停止
    することを特徴とする請求項2乃至5記載の補助電動動
    力機構付き移動装置。
  7. 【請求項7】 前記運転ハンドル部は、 棒状の押しバーとその両端に設けられた握りハンドルか
    らなり、 前記握りハンドルの握り部分には、操作者が握りハンド
    ル部を握って装置を移動させる際に発生する押圧を検出
    する第1の圧電センサと握りを検出する第2の圧電セン
    サが設けられ、かつ前記押しバーには操作者が押しバー
    を握って装置を移動させる際に発生する押圧を検出する
    第1の圧電センサと握りを検出する第2の圧電センサが
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至6記載の
    補助電動動力機構付き移動装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧信号は、 前記第1又は第2の圧電センサ若しくは前記第3又は第
    4の圧電センサからの出力信号の組とすることを特徴と
    する請求項7記載の補助電動動力機構付き移動装置。
  9. 【請求項9】 前記台車部に外部電源を用いて動作する
    装置を搭載したとき、装置が動作開始と同時に、前記各
    センサの検出結果に基づいて前記車輪駆動機構部は台車
    に取り付けられた車輪の回転制御を行うことを特徴とす
    る請求項1乃至8記載の補助電動動力機構付き移動装
    置。
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