JPH11130834A - ポリウレア樹脂組成物及び塗装方法 - Google Patents
ポリウレア樹脂組成物及び塗装方法Info
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- JPH11130834A JPH11130834A JP9315850A JP31585097A JPH11130834A JP H11130834 A JPH11130834 A JP H11130834A JP 9315850 A JP9315850 A JP 9315850A JP 31585097 A JP31585097 A JP 31585097A JP H11130834 A JPH11130834 A JP H11130834A
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Abstract
を防止することができ、かつ、塗装作業時間を充分に確
保することができ、数時間以内に指触乾燥が可能であ
り、硬化後の被膜物性に優れたポリウレア樹脂組成物及
びその塗装方法を提供する。 【解決手段】 アミン当量400〜800のポリアルキ
レン鎖又はポリオキシアルキレン鎖を有する芳香族ポリ
アミン(a−1)50重量%以上、及び、アミン当量8
0〜300の分子内に少なくとも2個の脂肪族アミノ基
を有するポリオキシアルキレンポリアミン(a−2)1
〜15重量%からなるポリアミン成分(A)、並びに、
ポリイソシアネート化合物(B)を含むポリウレア樹脂
組成物。
Description
たポリウレア樹脂組成物及びその塗装方法に関する。
その他の物性に優れたものであり、さまざまな分野での
利用が期待されている。このようなポリウレア樹脂は、
平均分子量1500以上のアミン末端ポリオキシアルキ
レンポリアミンとアミン末端鎖延長剤とポリイソシアネ
ートとを密閉金型内で反応させることよりなるポリウレ
ア成形品を得る技術が知られて以来、優れた諸特性を活
かして、より広い分野での用途展開がなされている。こ
の技術は、特開昭58−188643号公報に開示され
ている。
イソシアネート成分からなる無溶剤高粘度液体であり、
特殊な衝突混合スプレー装置を用いてアミン成分とイソ
シアネート成分とを混合しながらスプレー塗装され、例
えば、コンクリート、木材、鋼板の防食被覆材として適
用されている。このようなポリウレア樹脂組成物は、硬
度、強度、耐熱性等の優れた樹脂特性及び超速硬化性を
有しているため、品質及び施工工期短縮の点で注目を集
めている。
アミン成分とイソシアネート成分との反応性が高いため
に、塗装時にこれらの成分を混合しながら吹き付けるス
プレー塗装によってしか塗装することができず、無溶剤
高粘度液体をスプレー霧化させるためには、原料を60
〜70℃まで加温する必要がある。また、100kg/
cm2 以上の高圧で衝突混合しながら塗装ガンから混合
液を放出する必要があるため、ダスト飛散も問題となっ
ている。
分とイソシアネート成分とを混合すると数秒で硬化する
ので、基材表面の面調整が充分でない場合、例えば、ピ
ンホール、巣穴等が完全に除去されていないときには、
被膜中に残存した空気が膨張し、爆裂することに起因す
るピンホールが多数発生し、防食の目的を達成すること
ができず、多大の補修工程の必要があった。
高粘度の液体であり、超速硬化性を有しているので、従
来よりハンドリングが困難とされていたが、アミン成分
とイソシアネート成分との反応性を低減させ、混合後の
硬化時間を確保したポリウレア樹脂組成物が知られてい
る。特開昭55−40742号公報には、ポリアルキレ
ン、ポリアルキレンエーテル又はアルキレンポリエステ
ルを有し、芳香環に結合したアミノ基を有するアミン
と、ポリイソシアネートとを反応させて得られるポリウ
レタンウレア樹脂が開示されている。特開昭63−20
2612号公報には、ポリアルキレン、ポリアルキレン
エーテル又はアルキレンポリエステルを有し、芳香環に
結合したアミノ基を有するアミンと、芳香族ポリアミン
と、ポリイソシアネートとを反応させて硬化させるポリ
ウレア樹脂が開示されている。
ン成分とイソシアネート成分とを混合した後から硬化す
るまでの時間を従来のポリウレア樹脂組成物よりも延長
することが可能である。従って、このようなポリウレア
樹脂組成物を上述の防食被覆材として使用した場合、基
材表面の面調整状態に左右されることなく、巣穴等にま
で充分にポリウレア樹脂組成物が入り込むので、ピンホ
ールの発生はなくなる。しかしながら、このようなポリ
ウレア樹脂組成物では、アミン成分とイソシアネート成
分とを混合した際の混合初期の粘性が低いため、水平面
の塗装では問題はないが、垂直面や天井面に塗装する場
合には、タレが生じる問題があった。
鑑みてなされたものであり、ハンドリング性が良好であ
り、塗装時のタレを防止することができ、かつ、塗装作
業時間を充分に確保することができ、数時間以内に指触
乾燥が可能であり、硬化後の被膜物性に優れたポリウレ
ア樹脂組成物及びその塗装方法を提供することを目的と
するものである。
00〜800のポリアルキレン鎖又はポリオキシアルキ
レン鎖を有する芳香族ポリアミン(a−1)50重量%
以上、及び、アミン当量80〜300の分子内に少なく
とも2個の脂肪族アミノ基を有するポリオキシアルキレ
ンポリアミン(a−2)1〜15重量%を含むポリアミ
ン成分(A)、並びに、ポリイソシアネート化合物
(B)からなるポリウレア樹脂組成物である。また、本
発明は、上記ポリウレア樹脂組成物のポリアミン成分
(A)及びポリイソシアネート化合物(B)を混合した
後、基材に延伸塗装するポリウレア樹脂組成物の塗装方
法である。以下に本発明を詳述する。
ミン成分(A)及びポリイソシアネート化合物(B)か
らなる。上記ポリアミン成分(A)は、アミン当量40
0〜800のポリアルキレン基又はポリオキシアルキレ
ン基を有する芳香族ポリアミン(a−1)、及び、アミ
ン当量80〜300の脂肪族アミノ基を少なくとも2個
有するポリオキシアルキレンポリアミン(a−2)を含
む。本発明において、上記芳香族ポリアミン(a−1)
は、硬化速度を遅延させるために使用され、上記ポリオ
キシアルキレンポリアミン(a−2)は、硬化速度を速
くするために使用される。
分(A)として、硬化速度を遅延させる成分と硬化速度
を速くさせる成分とを混合して用いることにより、ポリ
ウレア樹脂組成物の硬化速度を調節することができるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
ン当量が400〜800である。400未満であると、
ポリウレア樹脂組成物の硬化時間が速くなりすぎて、充
分な作業時間を確保することができず、800を超える
と、硬化時間が遅くなりすぎて、上記ポリオキシアルキ
レンポリアミン(a−2)と共存すると、イソシアネー
ト基との反応に関与することができず、硬化時間を調節
することができないので、上記範囲に限定される。好ま
しくは、500〜700である。
特に限定されず、例えば、ポリエチレングリコールビス
(4−アミノベンゾエート)、ポリエチレングリコール
ビス(2−アミノベンゾエート)、ポリエチレングリコ
ールビス(3−アミノベンゾエート)、ポリテトラメチ
レングリコールビス(4−アミノベンゾエート)、ポリ
テトラメチレングリコールビス(2−アミノベンゾエー
ト)、ポリプロピレングリコールビス(4−アミノベン
ゾエート)、ポリプロピレングリコールビス(2−アミ
ノベンゾエート)、ポリ(オキシエチレン−オキシプロ
ピレン)グリコールビス(4−アミノベンゾエート)、
ポリ(オキシエチレン−プロピレンエーテル)グリコー
ルビス(4−アミノベンゾエート)、ポリオキシブチレ
ングリコールビス(4−アミノベンゾエート)、ポリテ
トラメチレングリコールビス(3,5−ジアミノベンゾ
エート)、ポリプロピレンエーテルグリセロールトリス
(4−アミノベンゾエート)、ポリプロピレンエーテル
ペンタエリスリトールテトラキス(4−アミノベンゾエ
ート)、ポリオキシエチレンビス(4−アミノベンズア
ミド)、ポリオキシプロピレンビス(4−アミノベンズ
アミド)、ポリオキシブチレングリコールビス(4−ア
ミノベンゾエート)、ポリオキシプロピレンビス(3,
5−アミノベンズアミド)等を挙げることができる。こ
れらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
ビス(4−アミノベンゾエート)、ポリプロピレングリ
コールビス(4−アミノベンゾエート)、ポリ(オキシ
エチレン−プロピレンエーテル)グリコールビス(4−
アミノベンゾエート)、ポリオキシブチレングリコール
ビス(4−アミノベンゾエート)が好ましい。
は、市販されているものを使用してもよく、例えば、エ
ラスマー1000(アミン当量約620、イハラケミカ
ル社製)、エラスマー1000P(アミン当量約55
0、イハラケミカル社製)等を挙げることができる。
は、分子内に芳香環に結合した第1級アミノ基を2個有
する芳香族ジアミンが好ましい。芳香環に結合したアミ
ノ基は、脂肪族アミノ基よりも反応性が低いので、イソ
シアネート基と充分に反応させるために、第1級アミノ
基が好ましい。
ば、ポリオール又は末端アミノ基含有ポリオールと、当
量のニトロベンゾイルクロライド、ジニトロベンゾイル
クロライド又はトリニトロベンゾイルクロライドとを脱
塩酸剤の存在下で反応させて得られるニトロ化合物を公
知の方法により還元する方法、ポリオール又は末端アミ
ノ基含有ポリオールと、当量のイサト酸無水物とを反応
させる方法等により得ることができる。
又はポリオキシアルキレン基を有するものであれば特に
限定されず、例えば、脂肪族グリコールをジカルボン酸
と縮合させて鎖長を延長させて得られるポリエチレンア
ジペート、ポリブチレンアジペート、ポリプロピレンア
ジペート等の脂肪族ポリエステルグリコール;テトラメ
チレンエーテルグリコール等のポリアルキレンエーテル
グリコール;ε−カプロラクトンの開環重合によって得
られるポリエステルグリコール;ポリブタジエンの末端
基を水酸基化したもの;2種以上のアルキレンオキサイ
ドの共重合物;2種以上のグリコールとジカルボン酸と
の共重合物及び芳香族グリコールの混合物等の長鎖状ジ
オール;グリセリン、トリメチロールプロパン等のポリ
オールと脂肪族グリコールとジカルボン酸とを共縮重合
させて得られるポリエステルポリオール;ポリオールを
開始剤としてエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、テトラヒドロフラン等を開環重合させて得られるポ
リエーテルポリオール等を挙げることができる。なかで
も、得られるポリウレア樹脂組成物に良好な物性を与え
ることができるので、ポリエーテルポリオールが好まし
い。
特に限定されず、例えば、上記ポリオールの末端水酸基
を公知のアミノ化法によりアミノ基に置換したもの等を
挙げることができる。
ポリアミン(a−2)は、アミン当量80〜300であ
る。80未満であると、硬化速度が速すぎて塗装作業性
が不充分となり、300を超えると、上記芳香族ポリア
ミン(a−1)と併用したときの硬化速度の調整が不充
分となるので、上記範囲に限定される。好ましくは、1
00〜200である。
−2)としては特に限定されないが、例えば、少なくと
も2個の水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオー
ルの末端水酸基を、水素化−脱水素化触媒を用いて、高
温高圧下にアンモニアと反応させる等の方法によって得
られるアミン当量が80〜300、好ましくは、100
〜200のものを好適に使用することができる。なお、
上記ポリオキシアルキレンポリアミン(a−2)は、ア
ンモニアと反応しなかったポリオキシアルキレンポリオ
ールを不純物として含んでいても構わない。
−2)としては、市販されているものを使用してもよ
く、例えば、ジェファーミンD−230(アミン当量約
120、サン・テクノケミカル社製)、ジェファーミン
D−400(アミン当量約200、サン・テクノケミカ
ル社製)等を挙げることができる。
−2)としては、イソシアネート基との反応速度を考慮
して、分子内に第1級アミノ基を有するものが好まし
い。また、得られるポリウレア樹脂塗膜の硬度を考慮し
て、上記第1級アミノ基を分子内に2個有するポリオキ
シアルキレンジアミンが好ましい。
は、上記芳香族ポリアミン(a−1)50重量%以上、
及び、上記ポリオキシアルキレンポリアミン(a−2)
1〜15重量%を含む。上記芳香族ポリアミン(a−
1)は、上記ポリアミン成分(A)において主成分であ
るので、その配合量は、50重量%以上、好ましくは7
0重量%以上に限定される。また、上記ポリオキシアル
キレンポリアミン(a−2)は、配合量が1重量%未満
であると、ポリイソシアネート化合物(B)と混合した
ときの混合初期粘性が小さく、塗装時にタレが生じた
り、硬化速度が遅くなりすぎて速硬化性が得られず、1
5重量%を超えると、硬化速度が速くなり、塗装作業時
間を確保することができないので、上記範囲に限定され
る。
ポリアミン(a−1)及び上記ポリオキシアルキレンポ
リアミン(a−2)以外のポリアミンを含んでいてもよ
い。上記ポリアミンとしては特に限定されず、例えば、
ジエチルトルエンジアミン、トルエンジアミン、キシリ
レンジアミン等の芳香族ポリアミン;脂肪族ポリアミン
等を挙げることができる。
合物(B)としては特に限定されず、公知のポリイソシ
アネート等を使用することができ、例えば、芳香族ポリ
イソシアネート化合物、脂肪族ポリイソシアネート化合
物、脂環族ポリイソシアネート化合物等を挙げることが
できる。上記芳香族ポリイソシアネート化合物としては
特に限定されず、例えば、カルボジイミド変性すること
により得られる液状ジフェニルメタンジイソシアネート
又はジフェニルメタンジイソシアネートの部分プレポリ
マー;2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−T
DI)、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト(MDI)、ジフェニルメタン−2,4′−ジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、粗
製トリレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート及びこれらのカルボジイミド化変性
物;ビュレット化変性物;プレポリマー化変性物等を挙
げることができる。なかでも、ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4′
−ジイソシアネート若しくはこれらのプレポリマー又は
変性品が好ましい。
脂環族ポリイソシアネート化合物としては特に限定され
ず、例えば、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、これらのイソシアヌレート化
変性物、カルボジイミド化変性物、プレポリマー化変性
物等を挙げることができる。
ては、市販されているものも使用することができ、例え
ば、ミリオネートMLT(日本ポリウレタン工業社
製)、ミリオネートMTL−S(日本ポリウレタン工業
社製)、コロネートMX(日本ポリウレタン工業社製)
等を挙げることができる。
は、上記ポリアミン成分(A)及び上記ポリイソシアネ
ート化合物(B)には、それぞれ必要に応じて、界面活
性剤、発泡剤、フォーム安定剤、難燃剤、可塑剤、染
料、充填剤、殺菌剤、殺バクテリア剤、各種補強剤、内
部離型剤、酸化防止剤、耐候性安定剤等の添加剤が添加
されていてもよい。また、これらの添加剤は、上記ポリ
アミン成分(A)及び上記ポリイソシアネート化合物
(B)を混合した後に添加してもよい。
(A)及び上記ポリイソシアネート化合物(B)は、塗
装前に混合される。上記ポリアミン成分(A)と上記ポ
リイソシアネート化合物(B)との混合比は、上記ポリ
イソシアネート化合物(B)中のイソシアネート基に対
する上記ポリアミン成分(A)中のアミノ基の当量比
で、0.7〜1.5が好ましい。0.7未満であって
も、1.5を超えても、諸特性に優れたポリウレア樹脂
塗膜が形成されず、粘着性を有したままであったり、混
合初期粘性が不充分となり、垂直面や天井面に塗装した
際にタレが生じる。より好ましくは、0.95〜1.2
5であり、更に好ましくは、1.01〜1.10であ
る。
香族ポリアミン(a−1)及び上記ポリオキシアルキレ
ンポリアミン(a−2)を含むポリアミン成分(A)、
並びに、上記ポリイソシアネート化合物(B)からなる
ので、硬化時間を調節することが可能である。ポリアミ
ン成分(A)中の主成分である芳香族ポリアミン(a−
1)は、ポリイソシアネート化合物(B)との硬化速度
が遅いため、従来のポリウレア樹脂組成物と比較して延
伸塗装を行うのに充分な作業時間を確保することができ
る。しかしながら、上記芳香族ポリアミン(a−1)の
みでは、延伸塗装作業に適した粘性を得ることが困難で
あり、硬化性にも問題が生じてしまう。そこで、上記ポ
リイソシアネート化合物(B)との硬化速度が速いポリ
オキシアルキレンポリアミン(a−2)を所定量含有さ
せることによって、延伸塗装作業に適した粘性と、約4
0〜90分で硬化する速硬化性とを有するポリウレア樹
脂組成物を得ることができる。
は、塗装作業時間及び速硬化性の点で非常に優れたもの
であり、表面に凹凸が存在する基材の面調整やシーリン
グ等に使用することができ、更に、衝突混合スプレー塗
装のみでしか塗装が行えなかった従来のポリウレア樹脂
組成物とは異なり、他の塗装方法でも塗装が可能であ
る。
従来のポリウレア樹脂組成物と比較して、ハンドリング
性が良好であり、特に、手で攪拌してもゲル化しない手
攪拌性に優れたものである。
ポリアミン成分(A)とポリイソシアネート化合物
(B)とを混合したときの混合初期粘性が、垂直面や天
井面に塗装してもタレを生じない程度のものである。従
って、本発明のポリウレア樹脂組成物は、従来のポリウ
レア樹脂組成物では不可能であったコテやヘラによる塗
装が可能となり、鋼板や木材等の防食被覆材、防水被覆
材としてのみならず、コンクリート面やスレート面のよ
うに表面に凹凸が存在するような塗布面の面調整やシー
リング、接着、補強の目的で使用することができる。
は、上述した本発明のポリウレア樹脂組成物のポリアミ
ン成分(A)及びポリイソシアネート化合物(B)を混
合した後、基材に延伸塗装するものである。
ば、コンクリート、スレート板等の建材;鋼板、木材等
を挙げることができる。本発明においては、上記ポリウ
レア樹脂組成物を用いているので、コンクリート、スレ
ート板等の表面に凹凸が存在するような基材であっても
良好な塗膜を形成することができる。
ソシアネート化合物(B)の混合方法としては特に限定
されず、例えば、2液混合装置、ディスパー、手攪拌等
を挙げることができる。なかでも、上記ポリアミン成分
(A)及び上記ポリイソシアネート化合物(B)を充分
に攪拌することができるので、スタティックミキサーを
取り付けた2液混合装置を用いて混合することが好まし
い。
(A)及び上記ポリイソシアネート化合物(B)が混合
されたポリウレア樹脂組成物を上記基材の表面に塗布し
た後、延伸塗装する。上記塗装方法としては特に限定さ
れず、通常の塗装方法を適用することができる。本発明
においては、上記ポリウレア樹脂組成物の硬化時間が充
分な作業時間を確保することができる程度のものである
ので、例えば、コテ、ヘラ等を用いる方法も適用するこ
とができる。
成物を塗布した後、延伸作業が可能である時間が10分
以上あり、また、完全に硬化するまでに40〜90分の
時間を要するので、その間に、延伸作業を行うことがで
きる。上記延伸作業により、必要な箇所に必要量のポリ
ウレア樹脂組成物を塗布することができ、基材の表面を
被膜性能が優れたポリウレア樹脂塗膜により被覆するこ
とができる。
脂組成物を用いた場合には不可能であった手作業のよう
な作業方法での塗装作業を行うことができ、優れた被膜
性能を有するポリウレア樹脂塗膜で防食、防水等の目的
を達成することができる。また、表面に凹凸を存在する
ようなコンクリートやスレート板の面調整も好適に行う
ことができ、シーリング材や接着、補強材としても好適
である。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
(A)及びイソシアネート化合物を配合し、各ポリウレ
ア樹脂組成物を得た。得られたポリウレア樹脂組成物の
手攪拌性、混合初期増粘性を以下に従って評価した。ま
た、得られたポリウレア樹脂組成物をスレート板に塗装
したときの塗布作業性及び硬化性を評価した。結果を表
1及び表2に示した。
ポリプロピレンカップに所定量計り取り、イソシアネー
ト化合物の入ったポリプロピレンカップからアミン成分
(A)の入ったポリプロピレンカップへイソシアネート
化合物を流し込み、直ちにスパテラで手攪拌を1分間行
い、攪拌性を評価した。 ○:混合中にゲル化せず、均一混合可能 ×:混合中に均一ゲル化又は不均一ゲル化する
直面に1×10cm(厚さ5mm)の帯状に塗布し、タ
レ状態を観察した。 ○:タレが発生しない ×:タレが発生する −−:混合中にゲル化し、評価不能
ート板上にヘラで延伸塗布後、塗布面の延伸作業性を経
時で観察し、延伸作業が困難になるまでの時間を測定し
た。硬化性 塗布作業性の評価の要領で混合物をスレート板上に延伸
塗布後、指触乾燥までの時間を測定した。
アミン(アミン当量約550、イハラケミカル社製)で
あり、D−2000は、ポリオキシアルキレンジアミン
(アミン当量約1040、サン・テクノケミカル社製)
であり、D−230は、ポリオキシアルキレンジアミン
(アミン当量約120、サン・テクノケミカル社製)で
あり、エタキュアー100は、芳香族ジアミン(アミン
当量約89、浅野ケミカルズ社製)であり、ポリイソシ
アネート化合物は、MDIプレポリマー(イソシアネー
ト当量約270)である。
ン成分(A)とイソシアネート化合物とを混合した後1
分間は攪拌可能であり、ゲル化しなかった。また、実施
例1〜4では、スレート板に塗布した後の延伸作業が可
能である時間が10〜50分間であり、塗装の作業時間
を充分に確保することができることが判った。更に、指
触乾燥までの時間が90分以内であり、乾燥までに長時
間を要することはなく、実用範囲内であった。
構成よりなるので、ポリウレア樹脂塗膜の良好な被膜物
性を有しており、また、ハンドリング性が良好であり、
塗装時のタレを防止することができ、かつ、塗装作業時
間を充分に確保することができ、数時間以内に指触乾燥
が可能であるので、従来のポリウレア樹脂組成物では良
好な塗膜を形成することができなかったコンクリートや
スレート板のような表面に凹凸が存在する基材の表面に
も良好なポリウレア樹脂塗膜を形成することができる。
装方法は、本発明のポリウレア樹脂組成物を用いている
ので、従来のポリウレア樹脂組成物を用いた場合と異な
り、コテやヘラを使用した塗装が可能となり、基材の面
調整やシーリングの目的で塗装することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 アミン当量400〜800のポリアルキ
レン鎖又はポリオキシアルキレン鎖を有する芳香族ポリ
アミン(a−1)50重量%以上、及び、アミン当量8
0〜300の分子内に少なくとも2個の脂肪族アミノ基
を有するポリオキシアルキレンポリアミン(a−2)1
〜15重量%を含むポリアミン成分(A)、並びに、ポ
リイソシアネート化合物(B)からなることを特徴とす
るポリウレア樹脂組成物。 - 【請求項2】 芳香族ポリアミン(a−1)は、第1級
芳香族ジアミンである請求項1記載のポリウレア樹脂組
成物。 - 【請求項3】 芳香族ポリアミン(a−1)は、ポリテ
トラメチレングリコールビス(4−アミノベンゾエー
ト)、ポリプロピレングリコールビス(4−アミノベン
ゾエート)、ポリ(オキシエチレン−プロピレンエーテ
ル)グリコールビス(4−アミノベンゾエート)及びポ
リオキシブチレングリコールビス(4−アミノベンゾエ
ート)からなる群より選択される少なくとも1つである
請求項1又は2記載のポリウレア樹脂組成物。 - 【請求項4】 ポリオキシアルキレンポリアミン(a−
2)は、第1級ポリオキシアルキレンジアミンである請
求項1、2又は3記載のポリウレア樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリイソシアネート化合物(B)中のイ
ソシアネート基に対するポリアミン成分(A)中のアミ
ノ基の当量比は、0.7〜1.5である請求項1、2、
3又は4記載のポリウレア樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載のポリ
ウレア樹脂組成物のポリアミン成分(A)及びポリイソ
シアネート化合物(B)を混合した後、基材に延伸塗装
することを特徴とするポリウレア樹脂組成物の塗装方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31585097A JP4285795B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | ポリウレア樹脂組成物及び塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31585097A JP4285795B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | ポリウレア樹脂組成物及び塗装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11130834A true JPH11130834A (ja) | 1999-05-18 |
JP4285795B2 JP4285795B2 (ja) | 2009-06-24 |
Family
ID=18070340
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31585097A Expired - Lifetime JP4285795B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | ポリウレア樹脂組成物及び塗装方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4285795B2 (ja) |
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- 1997-10-31 JP JP31585097A patent/JP4285795B2/ja not_active Expired - Lifetime
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