JPH10262441A - コンバインの操作装置 - Google Patents
コンバインの操作装置Info
- Publication number
- JPH10262441A JPH10262441A JP6833297A JP6833297A JPH10262441A JP H10262441 A JPH10262441 A JP H10262441A JP 6833297 A JP6833297 A JP 6833297A JP 6833297 A JP6833297 A JP 6833297A JP H10262441 A JPH10262441 A JP H10262441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- automatic
- control device
- combine
- vehicle body
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mechanical Control Devices (AREA)
- Combines (AREA)
- Harvester Elements (AREA)
- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンバインに自動方向制御装置と自動扱深制御
装置とを装備して制御を可能に構成し、走行車体の操縦
席に、左右方向への傾倒操作により走行車体の旋回操作
を可能にすると共に、前後方向への傾倒操作によって前
記刈取前処理装置の昇降操作を可能に構成し操作性と安
全性の向上したパワステレバ−を提供する。 【解決手段】パワステレバ−8のグリップ9上面に、左
右横方向に併設して左右のサイドクラッチを切り操作す
る一対のクラッチ操作スイッチ11、11’と、前後縦
方向に併設して前記自動方向制御装置と自動扱深制御装
置とをON,OFFする制御操作スイッチ12、12’
とを交差させて配列したコンバインの操作装置としたも
のである。
装置とを装備して制御を可能に構成し、走行車体の操縦
席に、左右方向への傾倒操作により走行車体の旋回操作
を可能にすると共に、前後方向への傾倒操作によって前
記刈取前処理装置の昇降操作を可能に構成し操作性と安
全性の向上したパワステレバ−を提供する。 【解決手段】パワステレバ−8のグリップ9上面に、左
右横方向に併設して左右のサイドクラッチを切り操作す
る一対のクラッチ操作スイッチ11、11’と、前後縦
方向に併設して前記自動方向制御装置と自動扱深制御装
置とをON,OFFする制御操作スイッチ12、12’
とを交差させて配列したコンバインの操作装置としたも
のである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの操作
装置に関し、農業機械の技術分野に属するものである。
装置に関し、農業機械の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインの操作装置は、操縦
席で走行車体の左右旋回操作と刈取前処理装置の上下昇
降操作とを行う単一の操作レバ−、通称「パワステレバ
−」から構成されていた。そして、コンバインは、自動
方向制御装置と自動扱深制御装置とが装備されている
が、これら制御装置のON,OFFを行う制御操作スイ
ッチは、操縦席の操作パネル上に配置された構成となっ
ていた。
席で走行車体の左右旋回操作と刈取前処理装置の上下昇
降操作とを行う単一の操作レバ−、通称「パワステレバ
−」から構成されていた。そして、コンバインは、自動
方向制御装置と自動扱深制御装置とが装備されている
が、これら制御装置のON,OFFを行う制御操作スイ
ッチは、操縦席の操作パネル上に配置された構成となっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンバインは、
サイドクラッチとサイドブレ−キとの操作をモノレバ−
方式として、単一の操作レバ−(パワステレバ−)によ
って操作を可能にしている。すなわち、パワステレバ−
は、左或いは右に若干傾倒操作すると左サイドクラッチ
又は右サイドクラッチが断となり、その位置から更に同
じ方向に大きく操作するとその傾倒操作の度合いに応じ
てサイドブレ−キが順次強く働く構成になっている。
サイドクラッチとサイドブレ−キとの操作をモノレバ−
方式として、単一の操作レバ−(パワステレバ−)によ
って操作を可能にしている。すなわち、パワステレバ−
は、左或いは右に若干傾倒操作すると左サイドクラッチ
又は右サイドクラッチが断となり、その位置から更に同
じ方向に大きく操作するとその傾倒操作の度合いに応じ
てサイドブレ−キが順次強く働く構成になっている。
【0004】しかしながら、コンバインは、特殊作業と
して刈取脱穀作業の開始にあたり、条合わせ作業[圃場
の植付穀稈条列に対して分草杆(刈取装置)の先端を合
わせる作業、以下同じ]を行なわなければならず、オペ
レ−タが操縦席で座った状態のまま、或いは、立ち姿に
なって刈取前処理装置にある分草杆の先端を監視しなが
らパワステレバ−の操作を頻繁に繰り返してサイドクラ
ッチ(サイドブレ−キまでは働かす必要がない)を断続
する。そのとき、従来の操作レバ−は、傾倒操作とその
傾倒操作の度合を手加減するのが煩わしく、簡単に指先
操作等によりもっと手軽にできる操作装置が要望されて
いた。更に、自動方向制御装置や自動扱深制御装置のO
N,OFF操作をする制御操作スイッチは、操縦席の操
作パネル上にあり、パワステレバ−から手を離して操作
しなければならない操作性と安全性に欠ける課題があっ
た。
して刈取脱穀作業の開始にあたり、条合わせ作業[圃場
の植付穀稈条列に対して分草杆(刈取装置)の先端を合
わせる作業、以下同じ]を行なわなければならず、オペ
レ−タが操縦席で座った状態のまま、或いは、立ち姿に
なって刈取前処理装置にある分草杆の先端を監視しなが
らパワステレバ−の操作を頻繁に繰り返してサイドクラ
ッチ(サイドブレ−キまでは働かす必要がない)を断続
する。そのとき、従来の操作レバ−は、傾倒操作とその
傾倒操作の度合を手加減するのが煩わしく、簡単に指先
操作等によりもっと手軽にできる操作装置が要望されて
いた。更に、自動方向制御装置や自動扱深制御装置のO
N,OFF操作をする制御操作スイッチは、操縦席の操
作パネル上にあり、パワステレバ−から手を離して操作
しなければならない操作性と安全性に欠ける課題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、走行車体1の上部に脱穀装置2が搭載さ
れ、前部に刈取前処理装置3が上下昇降可能に設けられ
たコンバイン4に、自動方向制御装置5と自動扱深制御
装置6とがそれぞれ装備され、前記走行車体1の操縦席
7に、左右方向への傾倒操作に関連して左又は右へ走行
車体1の旋回操作が可能に構成され、且つ、前後方向へ
の傾倒操作に関連して前記刈取前処理装置3の昇降操作
が可能に構成されている単一のパワステレバ−8が設け
られ、該パワステレバ−8のグリップ9上面に、左右方
向に併設して左右のサイドクラッチ10、10’を切り
操作する一対のクラッチ操作スイッチ11、11’が配
列され、更に、グリップ9上面に前後方向に併設して前
記自動方向制御装置5と自動扱深制御装置6とをON,
OFFする制御操作スイッチ12、12’が配列されて
いるコンバインの操作装置である。
を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、走行車体1の上部に脱穀装置2が搭載さ
れ、前部に刈取前処理装置3が上下昇降可能に設けられ
たコンバイン4に、自動方向制御装置5と自動扱深制御
装置6とがそれぞれ装備され、前記走行車体1の操縦席
7に、左右方向への傾倒操作に関連して左又は右へ走行
車体1の旋回操作が可能に構成され、且つ、前後方向へ
の傾倒操作に関連して前記刈取前処理装置3の昇降操作
が可能に構成されている単一のパワステレバ−8が設け
られ、該パワステレバ−8のグリップ9上面に、左右方
向に併設して左右のサイドクラッチ10、10’を切り
操作する一対のクラッチ操作スイッチ11、11’が配
列され、更に、グリップ9上面に前後方向に併設して前
記自動方向制御装置5と自動扱深制御装置6とをON,
OFFする制御操作スイッチ12、12’が配列されて
いるコンバインの操作装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、本発明の実
施例を具体的に説明する。まず、その構成について述べ
る。走行車体1は、前部に分草杆13と穀稈引起し装置
14と刈取装置15と穀稈搬送装置16とからなる刈取
前処理装置3を設け、上部には脱穀装置2を搭載して刈
取脱穀作用を行うコンバイン4を構成している。そし
て、コンバイン4は、走行装置として左右にクロ−ラ1
7、17’を設け、乾田は勿論のこと湿田においても沈
下を少なくしながら走行できる構成としている。そし
て、刈取前処理装置3は、走行車体1との間に油圧シリ
ンダ18を設け、上下に昇降できる構成としている。
施例を具体的に説明する。まず、その構成について述べ
る。走行車体1は、前部に分草杆13と穀稈引起し装置
14と刈取装置15と穀稈搬送装置16とからなる刈取
前処理装置3を設け、上部には脱穀装置2を搭載して刈
取脱穀作用を行うコンバイン4を構成している。そし
て、コンバイン4は、走行装置として左右にクロ−ラ1
7、17’を設け、乾田は勿論のこと湿田においても沈
下を少なくしながら走行できる構成としている。そし
て、刈取前処理装置3は、走行車体1との間に油圧シリ
ンダ18を設け、上下に昇降できる構成としている。
【0007】そして、ミッションケ−ス19は、走行車
体1の前部低位置に装備し、上部に設けた油圧変速装置
20の下部に一連の伝動装置を内装し、図外のエンジン
から入力される回転動力を、前後進に切り替えたり高低
速に変速して、クロ−ラ17、17’に伝達する構成と
している。まず、油圧変速装置20は、ミッションケ−
ス19の上部において、中間に配置した送油ケ−ス部2
0aを挾むようにして、走行車体1に搭載したエンジン
から伝動される入力プ−リ−21を有する油圧ポンプ部
20bを一側上部に配置し、ミッションケ−ス19内の
伝動装置に変速した回転動力を伝動するための油圧モ−
タ−部20cを他側下部に配置して一体的に構成してい
る。そして、油圧変速装置20は、油圧操作レバ−22
によって、前後進の切替と増減速の調節との操作ができ
る構成としている。
体1の前部低位置に装備し、上部に設けた油圧変速装置
20の下部に一連の伝動装置を内装し、図外のエンジン
から入力される回転動力を、前後進に切り替えたり高低
速に変速して、クロ−ラ17、17’に伝達する構成と
している。まず、油圧変速装置20は、ミッションケ−
ス19の上部において、中間に配置した送油ケ−ス部2
0aを挾むようにして、走行車体1に搭載したエンジン
から伝動される入力プ−リ−21を有する油圧ポンプ部
20bを一側上部に配置し、ミッションケ−ス19内の
伝動装置に変速した回転動力を伝動するための油圧モ−
タ−部20cを他側下部に配置して一体的に構成してい
る。そして、油圧変速装置20は、油圧操作レバ−22
によって、前後進の切替と増減速の調節との操作ができ
る構成としている。
【0008】そして、刈取出力軸23は、油圧モ−タ−
部20cの出力軸24の下方に軸架し、副変速装置25
を構成する大、中、小の各ギヤを一体にして軸方向に摺
動自由に遊嵌している。そして、刈取出力軸23は、出
力軸24の広幅ギヤ26から副変速装置25の大ギヤを
介して伝動される構成としている。27は刈取伝動プ−
リ−である。
部20cの出力軸24の下方に軸架し、副変速装置25
を構成する大、中、小の各ギヤを一体にして軸方向に摺
動自由に遊嵌している。そして、刈取出力軸23は、出
力軸24の広幅ギヤ26から副変速装置25の大ギヤを
介して伝動される構成としている。27は刈取伝動プ−
リ−である。
【0009】そして、中間軸28は、刈取出力軸23の
下手側に軸架し、前述の副変速装置25を構成している
各ギヤの小ギヤに噛合する変速大ギヤ29、中ギヤに噛
合する変速中ギヤ30、大ギヤに噛合する変速小ギヤ3
1をそれぞれ軸着し、前記刈取出力軸23との間で副変
速装置25を構成しており、中間部分に中間伝動ギヤ3
2を軸着している。
下手側に軸架し、前述の副変速装置25を構成している
各ギヤの小ギヤに噛合する変速大ギヤ29、中ギヤに噛
合する変速中ギヤ30、大ギヤに噛合する変速小ギヤ3
1をそれぞれ軸着し、前記刈取出力軸23との間で副変
速装置25を構成しており、中間部分に中間伝動ギヤ3
2を軸着している。
【0010】そして、上記した中間伝動ギヤ32は、伝
動下手側に軸架しているサイドクラッチ軸33の中央に
軸着したセンタ−ギヤ34に伝動可能に噛合している。
つぎに、サイドクラッチ10、10’は、上記サイドク
ラッチ軸33上において、前記センタ−ギヤ34の両側
に軸装している左右のクラッチギヤ35、35’を軸方
向に摺動自由にしてセンタ−ギヤ34に係合したり離脱
して回転動力を断続できる構成としている。なお、サイ
ドクラッチ10、10’の操作手段は、油圧及び電気の
回路図(図2)に基づいて詳細に後述する。
動下手側に軸架しているサイドクラッチ軸33の中央に
軸着したセンタ−ギヤ34に伝動可能に噛合している。
つぎに、サイドクラッチ10、10’は、上記サイドク
ラッチ軸33上において、前記センタ−ギヤ34の両側
に軸装している左右のクラッチギヤ35、35’を軸方
向に摺動自由にしてセンタ−ギヤ34に係合したり離脱
して回転動力を断続できる構成としている。なお、サイ
ドクラッチ10、10’の操作手段は、油圧及び電気の
回路図(図2)に基づいて詳細に後述する。
【0011】サイドブレ−キ36、36’は、サイドク
ラッチ軸33の両外側部分に設けた多板式のディスクブ
レ−キからなり、前述したクラッチギヤ35、35’が
センタ−ギヤ34を離脱して軸上を外側に移動するに従
ってそのクラッチギヤ35、35’に順次強い制動力を
伝達する構成としている。なお、操作手段は、後述す
る。
ラッチ軸33の両外側部分に設けた多板式のディスクブ
レ−キからなり、前述したクラッチギヤ35、35’が
センタ−ギヤ34を離脱して軸上を外側に移動するに従
ってそのクラッチギヤ35、35’に順次強い制動力を
伝達する構成としている。なお、操作手段は、後述す
る。
【0012】そして、左右一対からなるクラッチギヤ3
5、35’は、ミッションケ−ス19の伝動下手側に軸
架しているホィ−ルシャフト37、37’の内側端部に
軸着したホィ−ルギヤ38、38’に、摺動位置にかか
わらず常時噛合する構成としている。そして、ホィ−ル
シャフト37、37’は、ミッションケ−ス19の下部
から外方に延長し、端部に軸着した駆動スプロケット3
9、39’によって前述したクロ−ラ17、17’に伝
動する構成としている。
5、35’は、ミッションケ−ス19の伝動下手側に軸
架しているホィ−ルシャフト37、37’の内側端部に
軸着したホィ−ルギヤ38、38’に、摺動位置にかか
わらず常時噛合する構成としている。そして、ホィ−ル
シャフト37、37’は、ミッションケ−ス19の下部
から外方に延長し、端部に軸着した駆動スプロケット3
9、39’によって前述したクロ−ラ17、17’に伝
動する構成としている。
【0013】操縦席7は、走行車体1の前部右側(前進
方向に向かって)に配置し、パワステレバ−8や油圧操
作レバ−22を設けている。つぎに、図2の油圧及び電
気の回路図に基づいて、操作手段を説明する。まず、パ
ワステレバ−8は、左右方向と前後方向に傾倒操作を可
能に設け、常時中立位置に復帰できるように枢着してい
る。
方向に向かって)に配置し、パワステレバ−8や油圧操
作レバ−22を設けている。つぎに、図2の油圧及び電
気の回路図に基づいて、操作手段を説明する。まず、パ
ワステレバ−8は、左右方向と前後方向に傾倒操作を可
能に設け、常時中立位置に復帰できるように枢着してい
る。
【0014】そして、左右クラッチスイッチ40、4
0’は、前記パワステレバ−8の基部両側に配置して設
け、そのレバ−8の傾倒操作に関連して倒した側のスイ
ッチがONとなる構成としている。そして、切換弁41
は、3ポジションタイプの構成として両側に設けたソレ
ノイド42、42’を左右クラッチスイッチ40、4
0’にそれぞれ電気的に接続し、上述したON操作によ
って通電されたソレノイド42、42’の励磁により切
り換えができる構成としている。
0’は、前記パワステレバ−8の基部両側に配置して設
け、そのレバ−8の傾倒操作に関連して倒した側のスイ
ッチがONとなる構成としている。そして、切換弁41
は、3ポジションタイプの構成として両側に設けたソレ
ノイド42、42’を左右クラッチスイッチ40、4
0’にそれぞれ電気的に接続し、上述したON操作によ
って通電されたソレノイド42、42’の励磁により切
り換えができる構成としている。
【0015】そして、操作シリンダ43、43’は、切
換弁41側から圧油が送られるように連通しており、圧
油が送り込まれるとピストンが伸長してシフタ−44、
44’を作動してクラッチギヤ35、35’を軸方向に
摺動操作する構成としている。このようにして、左右一
対のクラッチギヤ35、35’は、上記の操作により、
中央位置のセンタ−ギヤ34から離脱でき、更に、外側
に摺動してサイドブレ−キ36、36’に係合して制動
作用を受ける構成となっている。
換弁41側から圧油が送られるように連通しており、圧
油が送り込まれるとピストンが伸長してシフタ−44、
44’を作動してクラッチギヤ35、35’を軸方向に
摺動操作する構成としている。このようにして、左右一
対のクラッチギヤ35、35’は、上記の操作により、
中央位置のセンタ−ギヤ34から離脱でき、更に、外側
に摺動してサイドブレ−キ36、36’に係合して制動
作用を受ける構成となっている。
【0016】この場合、可変リリ−フバルブ45は、前
記パワステレバ−8の傾倒操作の度合が大きくなるにし
たがってリリ−フ圧が高くなる構成として、前記操作シ
リンダ−43、43’の流出口46、46’に連通した
還流通路47の中間部に設けた構成としている。したが
って、操作シリンダ43、43’は、還流通路47の圧
力の高まりにより流出口46、46’の油圧が高くなる
と、更に、伸長してサイドブレ−キ36、36’を働か
せることになる。48は還流タンクである。
記パワステレバ−8の傾倒操作の度合が大きくなるにし
たがってリリ−フ圧が高くなる構成として、前記操作シ
リンダ−43、43’の流出口46、46’に連通した
還流通路47の中間部に設けた構成としている。したが
って、操作シリンダ43、43’は、還流通路47の圧
力の高まりにより流出口46、46’の油圧が高くなる
と、更に、伸長してサイドブレ−キ36、36’を働か
せることになる。48は還流タンクである。
【0017】なお、図2に示す油圧回路中において、4
9はポンプを示す。つぎに、パワステレバ−8は、図1
に示すように、グリップ9の上面の左右にそれぞれクラ
ッチ操作スイッチ11、11’を設け、そのクラッチ操
作スイッチ11、11’からのハ−ネス50(図2では
点線で示す)を介してそれぞれ前述の左右クラッチスイ
ッチ40、40’の電気回路に接続して構成している。
9はポンプを示す。つぎに、パワステレバ−8は、図1
に示すように、グリップ9の上面の左右にそれぞれクラ
ッチ操作スイッチ11、11’を設け、そのクラッチ操
作スイッチ11、11’からのハ−ネス50(図2では
点線で示す)を介してそれぞれ前述の左右クラッチスイ
ッチ40、40’の電気回路に接続して構成している。
【0018】したがって、前述した切換弁41は、クラ
ッチ操作スイッチ11、11’のON操作によっても通
電され、ソレノイド42、42’を励磁して切り換えが
できる構成となっている。この場合は、前述した可変リ
リ−フバルブ45は、パワステレバ−8を傾倒操作しな
いから、働かず還流通路47のリリ−フ圧が高くなるこ
とはなく、そのためサイドブレ−キ36、36’からの
制動力は発生しない。
ッチ操作スイッチ11、11’のON操作によっても通
電され、ソレノイド42、42’を励磁して切り換えが
できる構成となっている。この場合は、前述した可変リ
リ−フバルブ45は、パワステレバ−8を傾倒操作しな
いから、働かず還流通路47のリリ−フ圧が高くなるこ
とはなく、そのためサイドブレ−キ36、36’からの
制動力は発生しない。
【0019】なお、パワステレバ−8は、図3に簡略し
て示す平面図のように、前側に下降用スイッチ51を設
け、後側に上昇用スイッチ51’を配置して設け、それ
ぞれ図4に示す回路図のように、油圧シリンダ18の切
替バルブ52のソレノイド53、53’に通電できるよ
うに接続して構成している。以上のように、パワステレ
バ−8は、前後方向への傾倒操作により前側の下降用ス
イッチ51及び後側の上昇用スイッチ51’をON操作
でき、左右方向への傾倒操作により左右クラッチスイッ
チ40、40’をON操作できる構成としている。
て示す平面図のように、前側に下降用スイッチ51を設
け、後側に上昇用スイッチ51’を配置して設け、それ
ぞれ図4に示す回路図のように、油圧シリンダ18の切
替バルブ52のソレノイド53、53’に通電できるよ
うに接続して構成している。以上のように、パワステレ
バ−8は、前後方向への傾倒操作により前側の下降用ス
イッチ51及び後側の上昇用スイッチ51’をON操作
でき、左右方向への傾倒操作により左右クラッチスイッ
チ40、40’をON操作できる構成としている。
【0020】つぎに、パワステレバ−8は、図1に示す
ように、グリップ9の上面の前後方向に併設して自動方
向制御装置5と自動扱深制御装置6とをON,OFF操
作する制御操作スイッチ12、12’を配置して構成し
ている。この場合、制御操作スイッチ12、12’は、
図1に示す実施例にあっては、自動方向制御装置5の制
御操作スイッチ12を前側に、自動扱深制御装置6の制
御操作スイッチ12’を後側に配置しているが、この配
置構成にこだわることはなく、前後を逆に入れ替えて配
置しても良い。
ように、グリップ9の上面の前後方向に併設して自動方
向制御装置5と自動扱深制御装置6とをON,OFF操
作する制御操作スイッチ12、12’を配置して構成し
ている。この場合、制御操作スイッチ12、12’は、
図1に示す実施例にあっては、自動方向制御装置5の制
御操作スイッチ12を前側に、自動扱深制御装置6の制
御操作スイッチ12’を後側に配置しているが、この配
置構成にこだわることはなく、前後を逆に入れ替えて配
置しても良い。
【0021】つぎに、自動方向制御装置5は、従来から
周知であるように、圃場に植っている穀稈条列をセンサ
で検出した信号に基づいて、コンバイン4をその穀稈条
列に沿わせて方向を制御しながら走行するマイクロコン
ピュ−タを利用した制御装置である。また、自動扱深制
御装置6は、穀稈丈の長短に応じて脱穀装置2に供給す
る供給チエン55の位置を自動的に調節して最適の扱ぎ
位置を確保する制御装置である。すなわち、供給チエン
55は、図6に示すように、穂先センサ56と株元セン
サ57との検出信号に基づいて正逆回転する制御モ−タ
58によって基部を支点にして先端部が上下に調節され
る従来から周知の構成となっている。
周知であるように、圃場に植っている穀稈条列をセンサ
で検出した信号に基づいて、コンバイン4をその穀稈条
列に沿わせて方向を制御しながら走行するマイクロコン
ピュ−タを利用した制御装置である。また、自動扱深制
御装置6は、穀稈丈の長短に応じて脱穀装置2に供給す
る供給チエン55の位置を自動的に調節して最適の扱ぎ
位置を確保する制御装置である。すなわち、供給チエン
55は、図6に示すように、穂先センサ56と株元セン
サ57との検出信号に基づいて正逆回転する制御モ−タ
58によって基部を支点にして先端部が上下に調節され
る従来から周知の構成となっている。
【0022】そして、各制御操作スイッチ12、12’
は、ON操作をしたときにはスイッチ表面が点灯し着色
して見える構成にしておくと、該当する制御装置が作動
状態にあることを一目で認識できるから便利である。な
お、パワステレバ−8は、図9に示すように、グリップ
9の上面の前後方向に併設している制御操作スイッチ1
2、12’に代えて前側に深扱ぎスイッチ60を、後側
に浅扱ぎスイッチ60’を配置して構成してしてもよ
い。深扱ぎスイッチ60と浅扱ぎスイッチ60’は、そ
れぞれのON操作によって制御モ−タ58を正転又は逆
転方向に駆動して、前述した供給チエン55を深扱ぎ側
に又は浅扱ぎ側に移動調節できる構成としている。
は、ON操作をしたときにはスイッチ表面が点灯し着色
して見える構成にしておくと、該当する制御装置が作動
状態にあることを一目で認識できるから便利である。な
お、パワステレバ−8は、図9に示すように、グリップ
9の上面の前後方向に併設している制御操作スイッチ1
2、12’に代えて前側に深扱ぎスイッチ60を、後側
に浅扱ぎスイッチ60’を配置して構成してしてもよ
い。深扱ぎスイッチ60と浅扱ぎスイッチ60’は、そ
れぞれのON操作によって制御モ−タ58を正転又は逆
転方向に駆動して、前述した供給チエン55を深扱ぎ側
に又は浅扱ぎ側に移動調節できる構成としている。
【0023】また、パワステレバ−8は、図10に示す
ように、グリップ9の上面に開閉自由の安全蓋61を設
けた構成としている。このように構成すれば、グリップ
9の上面に配置した各スイッチ11、11’は、不使用
時に蓋をすることにより指などの不用意な接触をなくし
て誤操作を未然に防止できる利点がある。更に、パワス
テレバ−8は、図11と図12に示すように、クラッチ
操作スイッチ11、11’の間に仕切装置62を設けて
区画しておくと、操作時にスイッチが確認し易く、誤操
作をなくすることができる実用的効果がある。なお、仕
切装置62は、実施例の如く、スイッチ面より上方に突
出した凸状にこだわるものではなく、凹状にして指先の
接触感覚で分かる構成でもよい。
ように、グリップ9の上面に開閉自由の安全蓋61を設
けた構成としている。このように構成すれば、グリップ
9の上面に配置した各スイッチ11、11’は、不使用
時に蓋をすることにより指などの不用意な接触をなくし
て誤操作を未然に防止できる利点がある。更に、パワス
テレバ−8は、図11と図12に示すように、クラッチ
操作スイッチ11、11’の間に仕切装置62を設けて
区画しておくと、操作時にスイッチが確認し易く、誤操
作をなくすることができる実用的効果がある。なお、仕
切装置62は、実施例の如く、スイッチ面より上方に突
出した凸状にこだわるものではなく、凹状にして指先の
接触感覚で分かる構成でもよい。
【0024】つぎにその作用について説明する。まず、
エンジンを始動すると、回転動力は、図5に示すよう
に、入力プ−リ−21から油圧変速装置20に達し、油
圧ポンプ部20b、油圧モ−タ−部20cに伝達されて
出力軸24を伝動する。そのとき、油圧変速装置20
は、油圧操作レバ−22を前進側にして作業速の位置に
操作し、更に、副変速装置25を作業速に操作してお
く。
エンジンを始動すると、回転動力は、図5に示すよう
に、入力プ−リ−21から油圧変速装置20に達し、油
圧ポンプ部20b、油圧モ−タ−部20cに伝達されて
出力軸24を伝動する。そのとき、油圧変速装置20
は、油圧操作レバ−22を前進側にして作業速の位置に
操作し、更に、副変速装置25を作業速に操作してお
く。
【0025】すると、回転動力は、図5に示す経路に従
って、広幅ギヤ26から副変速装置25の大ギヤ、小ギ
ヤを経て変速大ギヤ29、中間軸28、中間伝動ギヤ3
2の経路を経て伝動され、センタ−ギヤ34に達する。
一方、回転動力は、刈取出力軸23から刈取伝動プ−リ
27を経て刈取前処理装置3にも伝達される。更に、回
転動力は、センタ−ギヤ34から両側に係合しているク
ラッチギヤ35、35’に伝動され、ホィ−ルギヤ3
8、38’、ホィ−シャフト37、37’、駆動スプロ
ケット39、39’を経て左右両側のクロ−ラ17、1
7’を伝動し走行車体1を前進する。
って、広幅ギヤ26から副変速装置25の大ギヤ、小ギ
ヤを経て変速大ギヤ29、中間軸28、中間伝動ギヤ3
2の経路を経て伝動され、センタ−ギヤ34に達する。
一方、回転動力は、刈取出力軸23から刈取伝動プ−リ
27を経て刈取前処理装置3にも伝達される。更に、回
転動力は、センタ−ギヤ34から両側に係合しているク
ラッチギヤ35、35’に伝動され、ホィ−ルギヤ3
8、38’、ホィ−シャフト37、37’、駆動スプロ
ケット39、39’を経て左右両側のクロ−ラ17、1
7’を伝動し走行車体1を前進する。
【0026】以上のようにして、コンバイン4は、クロ
−ラ17、17’が駆動されて前進を開始すると、刈取
前処理装置16と脱穀装置17の回転各部が伝動されて
刈取脱穀作業を行うことができる。さて、そのような作
業準備を行ないながら、一方では、自動方向制御装置5
と自動扱深制御装置6の制御をスタ−トするために、制
御操作スイッチ12、12’をON操作する。その操作
は、パワステレバ−8のグリップ9を握った状態で指先
による押圧操作により行うことができる。つぎに、コン
バインは、刈取作業の前に各穀稈条列に入るとき必ず行
う、条合わせ作業に移るのである。
−ラ17、17’が駆動されて前進を開始すると、刈取
前処理装置16と脱穀装置17の回転各部が伝動されて
刈取脱穀作業を行うことができる。さて、そのような作
業準備を行ないながら、一方では、自動方向制御装置5
と自動扱深制御装置6の制御をスタ−トするために、制
御操作スイッチ12、12’をON操作する。その操作
は、パワステレバ−8のグリップ9を握った状態で指先
による押圧操作により行うことができる。つぎに、コン
バインは、刈取作業の前に各穀稈条列に入るとき必ず行
う、条合わせ作業に移るのである。
【0027】コンバインは、穀稈が植っている圃場の端
において、刈り取るべき穀稈条列の始端部に刈取前処理
装置3の最先端にある分草杆13の先端を合わせなけれ
ばならない。この場合、オペレ−タ−は、パワステレバ
−8のグリップ9を握り、上面のクラッチ操作スイッチ
11、11’を指先で押圧操作しながら左右のサイドク
ラッチ10、10’を断続させて走行車体1を若干ずつ
方向変換しながら条合わせを行うものである。そのと
き、クラッチ操作スイッチ11、11’は、走行車体1
を小きざみに方向変換するために頻繁に押圧操作を繰り
返すが、グリップ9の上面に押しボタン式にしているか
ら操作がし易い。
において、刈り取るべき穀稈条列の始端部に刈取前処理
装置3の最先端にある分草杆13の先端を合わせなけれ
ばならない。この場合、オペレ−タ−は、パワステレバ
−8のグリップ9を握り、上面のクラッチ操作スイッチ
11、11’を指先で押圧操作しながら左右のサイドク
ラッチ10、10’を断続させて走行車体1を若干ずつ
方向変換しながら条合わせを行うものである。そのと
き、クラッチ操作スイッチ11、11’は、走行車体1
を小きざみに方向変換するために頻繁に押圧操作を繰り
返すが、グリップ9の上面に押しボタン式にしているか
ら操作がし易い。
【0028】このような条合わせ作業において、クラッ
チ操作スイッチ11、11’は、いずれか一方側がON
操作されると、ソレノイド42又は42’のいずれか一
方側が通電されて励磁し、切換弁41を強制的に一方に
移動して油路を切り換える。すると、操作シリンダ−4
3、43’は、ポンプ49から上述の切換弁41を介し
て一方側に圧油が供給され、伸長しながらシフタ−4
4、44’の一方側を作動する。
チ操作スイッチ11、11’は、いずれか一方側がON
操作されると、ソレノイド42又は42’のいずれか一
方側が通電されて励磁し、切換弁41を強制的に一方に
移動して油路を切り換える。すると、操作シリンダ−4
3、43’は、ポンプ49から上述の切換弁41を介し
て一方側に圧油が供給され、伸長しながらシフタ−4
4、44’の一方側を作動する。
【0029】したがって、クラッチギヤ35、35’
は、一方側がセンタ−ギヤ34から離脱して伝動が中断
し、クロ−ラ17又は17’を停止する。この作用の繰
返しにより走行車体1を方向修正して条合わせを行うの
である。このようにして条合わせが終わると、走行車体
1を前進させながら作業を開始する。圃場の穀稈は、前
端下部の分草杆13によって分草作用を受け、次いで穀
稈引起し装置14の作用により倒伏状態から直立状態に
引き起こされる。そして、圃場の穀稈は、株元が刈取装
置15に達して刈り取られ、穀稈搬送装置16によって
挾持されて上方に搬送される。
は、一方側がセンタ−ギヤ34から離脱して伝動が中断
し、クロ−ラ17又は17’を停止する。この作用の繰
返しにより走行車体1を方向修正して条合わせを行うの
である。このようにして条合わせが終わると、走行車体
1を前進させながら作業を開始する。圃場の穀稈は、前
端下部の分草杆13によって分草作用を受け、次いで穀
稈引起し装置14の作用により倒伏状態から直立状態に
引き起こされる。そして、圃場の穀稈は、株元が刈取装
置15に達して刈り取られ、穀稈搬送装置16によって
挾持されて上方に搬送される。
【0030】そして、穀稈は、穀稈搬送装置16の終端
部から脱穀装置2に受け継がれ、フィ−ドチエンに株元
が挟扼された状態で搬送されながら、穂先部分が扱室内
の扱胴によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下
方の選別室に達して選別風と揺動選別装置の作用を受け
て選別処理されるものである。このような作業中におい
て、コンバイン4は、自動方向制御装置5と自動扱深制
御装置6とが働き、コントロ−ラからの出力信号に基づ
いて自動的に制御されている。すなわち、自動方向制御
装置5は、圃場に植っている穀稈条列をセンサで検出し
た信号に基づいてマイクロコンピュ−タを利用した制御
装置から出力される操作信号によって、走行車体1をそ
の穀稈条列に沿わせて方向を制御しながら前進走行して
いる。また、自動扱深制御装置6を構成している供給チ
エン55は、穀稈丈の長短を検出する穂先センサ56と
株元センサ57との検出信号に基づいて制御装置から出
力される操作信号によって制御されている。すなわち、
供給チエン55は、正逆回転する制御モ−タ58から連
杆を介して、基部を支点にして先端部が稈身方向に上下
に移動調節され、短稈は深扱ぎ側に長稈は浅扱ぎ側にそ
れぞれ制御される。
部から脱穀装置2に受け継がれ、フィ−ドチエンに株元
が挟扼された状態で搬送されながら、穂先部分が扱室内
の扱胴によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下
方の選別室に達して選別風と揺動選別装置の作用を受け
て選別処理されるものである。このような作業中におい
て、コンバイン4は、自動方向制御装置5と自動扱深制
御装置6とが働き、コントロ−ラからの出力信号に基づ
いて自動的に制御されている。すなわち、自動方向制御
装置5は、圃場に植っている穀稈条列をセンサで検出し
た信号に基づいてマイクロコンピュ−タを利用した制御
装置から出力される操作信号によって、走行車体1をそ
の穀稈条列に沿わせて方向を制御しながら前進走行して
いる。また、自動扱深制御装置6を構成している供給チ
エン55は、穀稈丈の長短を検出する穂先センサ56と
株元センサ57との検出信号に基づいて制御装置から出
力される操作信号によって制御されている。すなわち、
供給チエン55は、正逆回転する制御モ−タ58から連
杆を介して、基部を支点にして先端部が稈身方向に上下
に移動調節され、短稈は深扱ぎ側に長稈は浅扱ぎ側にそ
れぞれ制御される。
【0031】以上のように、コンバイン4は、連続的に
刈取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグレ
ンタンクに収集貯留する。さて、このように作業を続け
コンバイン4が圃場の端に達すると、オペレ−タ−は、
パワステレバ−8を後方に傾倒操作して上昇用スイッチ
51’をON操作する。すると、油圧シリンダ18は、
ソレノイド53’が通電されて励磁し、切換弁52を切
り換えて圧油が送油されて伸長し、刈取前処理装置3を
上方の非作業位置まで上昇する。
刈取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグレ
ンタンクに収集貯留する。さて、このように作業を続け
コンバイン4が圃場の端に達すると、オペレ−タ−は、
パワステレバ−8を後方に傾倒操作して上昇用スイッチ
51’をON操作する。すると、油圧シリンダ18は、
ソレノイド53’が通電されて励磁し、切換弁52を切
り換えて圧油が送油されて伸長し、刈取前処理装置3を
上方の非作業位置まで上昇する。
【0032】このように刈取前処理装置3を旋回に支障
のない高さに上げた後、走行車体1の旋回作業に移る
が、まず、パワステレバ−8を左旋回側に傾倒操作する
と、スイッチ40がONとなってソレノイド42に通電
されて励磁し、切換弁41を切り換える。すると、クラ
ッチギヤ35は、供給される圧油により操作シリンダ−
43が伸長してシフタ−44を押圧操作して外側に移動
し、センタ−ギヤ34との伝動が断れるために左側のク
ロ−ラ17を停止して左旋回を開始する。そして、パワ
スレレバ−8は、さらに同じ方向に傾倒操作を続ける
と、可変リリ−フバルブ45が働いて圧力が順次高くな
り、還流通路47を経て送られてきた圧油の圧力を更に
高めて流出口46の圧力を高め、操作シリンダ−43を
伸長する。
のない高さに上げた後、走行車体1の旋回作業に移る
が、まず、パワステレバ−8を左旋回側に傾倒操作する
と、スイッチ40がONとなってソレノイド42に通電
されて励磁し、切換弁41を切り換える。すると、クラ
ッチギヤ35は、供給される圧油により操作シリンダ−
43が伸長してシフタ−44を押圧操作して外側に移動
し、センタ−ギヤ34との伝動が断れるために左側のク
ロ−ラ17を停止して左旋回を開始する。そして、パワ
スレレバ−8は、さらに同じ方向に傾倒操作を続ける
と、可変リリ−フバルブ45が働いて圧力が順次高くな
り、還流通路47を経て送られてきた圧油の圧力を更に
高めて流出口46の圧力を高め、操作シリンダ−43を
伸長する。
【0033】したがって、クラッチギヤ35は、更に外
側に摺動してサイドブレ−キ36と係合して制動力を受
けることとなり、ホィ−ルギヤ38、ホィ−ルシャフト
37を介して停止している前記左側のクロ−ラ17にブ
レ−キ力をかける。その結果、走行車体1は、旋回内側
のクロ−ラ17に制動をかけて停止した状態にして、旋
回外側のクロ−ラ17’を駆動しながら左旋回をする。
この場合、走行車体2は、現実には前進、バックを繰り
返しながら順次旋回し、回り刈りのときには約90度、
往復刈取を行うときは180度の旋回を行うものであ
る。
側に摺動してサイドブレ−キ36と係合して制動力を受
けることとなり、ホィ−ルギヤ38、ホィ−ルシャフト
37を介して停止している前記左側のクロ−ラ17にブ
レ−キ力をかける。その結果、走行車体1は、旋回内側
のクロ−ラ17に制動をかけて停止した状態にして、旋
回外側のクロ−ラ17’を駆動しながら左旋回をする。
この場合、走行車体2は、現実には前進、バックを繰り
返しながら順次旋回し、回り刈りのときには約90度、
往復刈取を行うときは180度の旋回を行うものであ
る。
【0034】以上のように、コンバイン4は、旋回を完
了すると、パワステレバ−8を前側に傾倒操作して下降
スイッテ51をON操作してソレノイド53に通電して
励磁し、切換弁52を切り換える。したがって、刈取前
処理装置3は、油圧シリンダ18の作用により上方の非
作業位置から刈取作業位置まで下降して作業態勢に移る
ことができる。
了すると、パワステレバ−8を前側に傾倒操作して下降
スイッテ51をON操作してソレノイド53に通電して
励磁し、切換弁52を切り換える。したがって、刈取前
処理装置3は、油圧シリンダ18の作用により上方の非
作業位置から刈取作業位置まで下降して作業態勢に移る
ことができる。
【0035】このように、パワステレバ8は、単一のレ
バ−に左右旋回操作と刈取前処理装置3の昇降操作との
機能を併せて設け、グリップ9の上面には、更に、左右
に併設したクラッチ操作スイッチ11、11’と前後の
併設した制御操作スイッチ12、12’とを配置してい
るから、パワステレバ−8のグリップ9を握ったまま各
装置の操作ができるものである。
バ−に左右旋回操作と刈取前処理装置3の昇降操作との
機能を併せて設け、グリップ9の上面には、更に、左右
に併設したクラッチ操作スイッチ11、11’と前後の
併設した制御操作スイッチ12、12’とを配置してい
るから、パワステレバ−8のグリップ9を握ったまま各
装置の操作ができるものである。
【0036】
【発明の作用効果】以上述べたように、本発明は、走行
車体の上部に脱穀装置が搭載され、前部に刈取前処理装
置が上下昇降可能に設けられたコンバインに、自動方向
制御装置と自動扱深制御装置とがそれぞれ装備され、前
記走行車体の操縦席に、左右方向への傾倒操作に関連し
て左又は右へ走行車体の旋回操作が可能に構成され、且
つ、前後方向への傾倒操作に関連して前記刈取前処理装
置の昇降操作が可能に構成されている単一のパワステレ
バ−が設けられ、該パワステレバ−のグリップ上面に、
左右方向に併設して左右のサイドクラッチを切り操作す
る一対のクラッチ操作スイッチが配列され、更に、グリ
ップ上面に前後方向に併設して前記自動方向制御装置と
自動扱深制御装置とをON,OFFする制御操作スイッ
チが配列されているから、コンバインの操作にあたり、
操作性が一段と向上し、併せて、安全性を高めることが
できた優れた効果を奏するものである。
車体の上部に脱穀装置が搭載され、前部に刈取前処理装
置が上下昇降可能に設けられたコンバインに、自動方向
制御装置と自動扱深制御装置とがそれぞれ装備され、前
記走行車体の操縦席に、左右方向への傾倒操作に関連し
て左又は右へ走行車体の旋回操作が可能に構成され、且
つ、前後方向への傾倒操作に関連して前記刈取前処理装
置の昇降操作が可能に構成されている単一のパワステレ
バ−が設けられ、該パワステレバ−のグリップ上面に、
左右方向に併設して左右のサイドクラッチを切り操作す
る一対のクラッチ操作スイッチが配列され、更に、グリ
ップ上面に前後方向に併設して前記自動方向制御装置と
自動扱深制御装置とをON,OFFする制御操作スイッ
チが配列されているから、コンバインの操作にあたり、
操作性が一段と向上し、併せて、安全性を高めることが
できた優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、油圧及び電気回路図
である。
である。
【図3】本発明の実施例であって、簡略平面図である。
【図4】本発明の実施例であって、油圧回路図である。
【図5】本発明の実施例であって、展開した正断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施例であって、側面図である。
【図7】本発明の実施例であって、正面図である。
【図8】本発明の実施例であって、側面図である。
【図9】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図10】本発明の実施例であって、作用側面図であ
る。
る。
【図11】本発明の実施例であって、平面図である。
【図12】本発明の実施例であって、側面図である。
1 走行車体 2 脱穀装置 3
刈取前処理装置 4 コンバイン 5 自動方向制御装置 6
自動扱深制御装置 7 操縦席 8 パワステレバ− 9
グリップ 10、10 サイドクラッチ 11、11’ クラッチ
操作スイッチ 12、12’ 制御操作スイッチ。
刈取前処理装置 4 コンバイン 5 自動方向制御装置 6
自動扱深制御装置 7 操縦席 8 パワステレバ− 9
グリップ 10、10 サイドクラッチ 11、11’ クラッチ
操作スイッチ 12、12’ 制御操作スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05G 9/047 G05G 9/047
Claims (1)
- 【請求項1】 走行車体の上部に脱穀装置が搭載され、
前部に刈取前処理装置が上下昇降可能に設けられたコン
バインに、自動方向制御装置と自動扱深制御装置とがそ
れぞれ装備され、前記走行車体の操縦席に、左右方向へ
の傾倒操作に関連して左又は右へ走行車体の旋回操作が
可能に構成され、且つ、前後方向への傾倒操作に関連し
て前記刈取前処理装置の昇降操作が可能に構成されてい
る単一のパワステレバ−が設けられ、該パワステレバ−
のグリップ上面に、左右方向に併設され左右のサイドク
ラッチを切り操作する一対のクラッチ操作スイッチが配
列され、更に、グリップ上面に前後方向に併設され前記
自動方向制御装置と自動扱深制御装置とをON,OFF
する制御操作スイッチが配列されているコンバインの操
作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6833297A JPH10262441A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | コンバインの操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6833297A JPH10262441A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | コンバインの操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10262441A true JPH10262441A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13370785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6833297A Pending JPH10262441A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | コンバインの操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10262441A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010029160A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバイン |
JP2020169000A (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-15 | スズキ株式会社 | 電動車両の操作装置 |
RU217643U1 (ru) * | 2022-11-01 | 2023-04-11 | Общество с ограниченной ответственностью Научно-производственная фирма "АТИ" | Рукоятка управления зерноуборочным комбайном |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6833297A patent/JPH10262441A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010029160A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバイン |
JP2020169000A (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-15 | スズキ株式会社 | 電動車両の操作装置 |
RU217643U1 (ru) * | 2022-11-01 | 2023-04-11 | Общество с ограниченной ответственностью Научно-производственная фирма "АТИ" | Рукоятка управления зерноуборочным комбайном |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4393237B2 (ja) | コンバインの走行用変速操作装置 | |
JP4897744B2 (ja) | コンバイン | |
JPH10262441A (ja) | コンバインの操作装置 | |
JP2010178630A (ja) | コンバイン | |
JP3756140B2 (ja) | 収穫作業機の変速制御装置 | |
JPS5853927Y2 (ja) | コンバインの自動操向装置 | |
JPH04341115A (ja) | コンバインの操作装置 | |
JP4502117B2 (ja) | コンバイン | |
JPH0117131Y2 (ja) | ||
JP4691832B2 (ja) | コンバイン | |
JP3541423B2 (ja) | 作業機の走行装置 | |
JPS6222116Y2 (ja) | ||
JPH10295136A (ja) | コンバインの刈高さ自動制御装置 | |
JP2012050356A (ja) | コンバイン | |
JPH1128016A (ja) | コンバインの操作装置 | |
JPH0246218A (ja) | 移動農作業機の操作装置 | |
JP4585373B2 (ja) | 作業車の走行伝動装置 | |
JP2010235010A (ja) | 操向制御装置を備えたコンバイン | |
JP2004215554A (ja) | 刈取収穫機の刈取部昇降構造 | |
JP2000016323A (ja) | 走行装置 | |
JPH0626088Y2 (ja) | コンバイン等の操向制御装置 | |
JP5225127B2 (ja) | コンバイン | |
JP5232028B2 (ja) | 刈取収穫機 | |
JPH11168954A (ja) | コンバイン | |
JPS62163872A (ja) | 移動農機等の操作装置 |