JPH10172424A - プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法及びこれに用いるサンドブラスト装置 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法及びこれに用いるサンドブラスト装置Info
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- JPH10172424A JPH10172424A JP32497196A JP32497196A JPH10172424A JP H10172424 A JPH10172424 A JP H10172424A JP 32497196 A JP32497196 A JP 32497196A JP 32497196 A JP32497196 A JP 32497196A JP H10172424 A JPH10172424 A JP H10172424A
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Abstract
スト加工により所望のラインパターンの障壁を形成す
る。 【解決手段】 ライン状マスクにおけるライン端部付近
の上方に遮蔽板9を配設した状態でサンドブラスト加工
後のブロア工程を行う。遮蔽板9がブロアノズル8から
のエアーをせき止めるので、ライン状マスク4aの端部
付近が障壁形成層から剥がれるのが防止され、続く剥離
工程において障壁形成層が剥離液で削られることがな
く、したがってライン端部付近に欠陥を生じることなく
障壁を形成できる。
Description
レイパネル(以下、PDPと記す)の製造工程に係わる
ものであり、詳しくはPDPにおけるライン状障壁の形
成方法及びこれに用いられるサンドブラスト装置に関す
るものである。
しては、基板上にガラスペーストをスクリーン印刷によ
りパターン状に重ねて印刷を行い、このガラスペースト
を乾燥、焼成して所望の障壁を形成する方法が一般的で
あったが、この方法は工程が複雑であるとともに良好な
線幅精度が得られ難いことから、最近では、基板上にガ
ラスペーストを所定の厚さで塗布して乾燥させることで
障壁形成層を形成し、その上に耐サンドブラスト性を有
するマスクをパターン状に形成してから、このマスクを
介して研磨材による研削を行うことにより所望パターン
の障壁を形成する所謂サンドブラスト法が行われるよう
になってきている。
ト法によりライン状の障壁を形成する場合、通常は図1
(a)に示すように、ガラス基板11上に障壁用のガラ
スペーストを塗布して乾燥させることで障壁形成層12
を形成し、その上にフォトレジストにより耐サンドブラ
スト性を有するマスク13をライン状に形成している。
しかしながら、このライン状マスク13を介して図の矢
印方向にスキャンしながらサンドブラスト加工を行う
と、マスク13の端部付近を除く部分では障壁形成層1
2が両サイドからしか研削されないのに比べ、マスク1
3の端部付近では端面側からも研削されることになり、
図1(b)に示すように障壁12aの端部付近では障壁
頂部及び底部の幅が通常より細くなることから、使用後
の研磨材を吹き飛ばすブロアー時に図1(c)に示す如
くマスク13が剥がれてしまうことがある。このように
マスク13が剥離すると、レジスト剥離工程ではその部
分が剥離液により削られて欠陥になってしまうという問
題点があった。
れたものであり、その目的とするところは、端部付近に
欠陥を生じることなくサンドブラスト加工により所望の
ラインパターンの障壁を形成することのできるPDPの
障壁形成方法を提供し、さらにこれに使用するサンドブ
ラスト装置を提供することにある。
に、本発明は、基板上に障壁形成層を形成し、その上に
耐サンドブラスト性を有するライン状マスクを所定ピッ
チで形成した後、該ライン状マスクを介して研磨材によ
る研削を行うサンドブラスト加工により障壁形成層の不
要部分を除去し、次いでブロアノズルからのエアーによ
り使用後の研磨材を吹き飛ばすブロア工程を含むPDP
の障壁形成方法において、前記ライン状マスクにおける
ライン端部付近の上方に遮蔽板を配設した状態でブロア
工程を行うことを特徴とする。
蔽板がブロアノズルからのエアーをせきとめる役目を果
たし、これによりライン状マスクの端部付近に流れる気
流を減少させ、ライン状マスクの端部付近が剥がれて下
側にある障壁形成層が露出するのが防止される。
本発明のサンドブラスト装置は、基板を搬送する基板搬
送手段と、研磨材を噴射するための噴射ノズルを有する
研磨材噴射手段と、サンドブラスト加工後の基板にエア
ーを吹き付けるためのブロアノズルを有するブロア手段
とを備えたサンドブラスト装置において、ブロア手段の
ブロアノズルの下方に遮蔽板を設けたことを特徴とす
る。
げて本発明の実施形態について説明する。
形成したガラス基板2の上にブレードコーター或いはス
クリーン印刷により膜厚150μmで障壁用のガラスペ
ーストを塗布して乾燥させることで障壁形成層3を形成
し、次いでその上にドライフィルム、例えば東京応化工
業製「BF−605」を加熱圧着してラミネートする。
そして、ライン状のマスクパターンMを介して図2
(b)に示すように露光を行った。露光条件は、365
nmで測定した時に強度5mW/cm2 、照射量400
mJ/cm2 である。なお、ドライフィルムに代えて、
適当なレジストをスピンナー、ローラーコーター、ブレ
ードコーター等で塗布し、室温で乾燥させてマスク層4
を形成してもよい。露光後、炭酸ナトリウム0.2wt
%水溶液により液温30℃でスプレー現像を行った。以
上の工程により、図2(c)に示す如く障壁形成層3上
にライン状マスク4aが形成される。例えば、ライン状
マスク4aを200μmピッチ(ライン幅90μm、ス
ペース幅110μm)で設ければよい。
に示すように、サンドブラスト加工を行うことにより障
壁形成層3の不要部分を除去し、図3(b)に示す如く
ライン状マスク4aの下に障壁3aのパターンを形成す
る。
図5に概略的に示してある。図示のようにこのサンドブ
ラスト装置では、2枚の基板5を矢印方向に搬送しなが
らサンドブラスト加工を行うようになっており、装置的
には、複数の搬送コロ6からなる基板搬送手段と、研磨
材を噴射するための噴射ノズル7を有する研磨材噴射手
段と、サンドブラスト加工後の基板5にエアーを吹き付
けるためのブロアノズル8を有するブロア手段とを備え
ており、ブロアノズル8の下方に遮蔽板9が設けられて
いる。なお、図中Aはチャンバーにおける基板入口、B
は基板出口、Cは集塵機に繋がる搬出路である。
んで取り付けられており、これらの噴射ノズル7は支持
部材7aを介して駆動系に接続されており、基板5の進
行方向と直交する方向、すなわちライン状に形成された
サンドブラスト用マスク4aの長さ方向に往復動するよ
うになっている。そして、各噴射ノズル7はそれぞれエ
アーホース7bと研磨材ホース7cに接続されている。
なお、噴射ノズルの数はこれに限定されるものではなく
1つでも3つでも構わない。そして、噴射ノズル7が往
復動しながら基板5が移動することでサンドブラスト加
工が行われる。例えば、ここでは研磨材としてアルミナ
♯800を用い、噴射量100g/min、噴射圧力3
kgf/cm2 、基板5とノズル7の距離100mm、
スキャン速度100mm/secの条件でサンドブラス
ト加工を行う。
過してサンドブラスト加工が終わると、基板5をそのま
ま搬送しながら、ブロアノズル8からのエアーにより使
用後の研磨材を吹き飛ばすブロア工程が行われる。図示
のようにブロアノズル8もエアーを噴出しながら基板5
の進行方向と直交する方向に往復動する。そして、ブロ
アノズル8の揺動経路には前記の遮蔽板9がサンドブラ
スト用マスク4aのライン端部付近の上方で且つブロア
ノズル8の下方に位置するようにして配置されており、
ブロアノズル8からの噴出エアーがマスク4aのライン
端部付近には直接かからないようになっている。遮蔽板
9のサイズは、ブロア揺動方向に1〜10cm、基板進
行方向に2〜5cmが好ましい。特に、この例のように
2枚の基板5を同時に加工する場合には、ブロア揺動方
向の長さは基板間の長さを含むため、図示の如く真ん中
の遮蔽板9は必要によりさらに広くなってもよい。ま
た、遮蔽板9の設置高さは基板面から0.5〜1cmが
好ましい。遮蔽板9としては、SUS、鉄、アルミニウ
ム等の金属板やアクリル等の樹脂板が用いられる。また
遮蔽板9は、基板サイズによりエアーがかからないよう
にする場所が異なるため、ブロアノズル8の往復経路内
で移動可能であり、基板サイズに応じて所定の位置に固
定されるものである。
4aの端部付近の下にある障壁形成層3はその他の部分
よりも多く研削された状態になり、そのまま噴射エアー
により使用後の研磨材を吹き飛ばすと、マスク4aが剥
がれてしまう恐れがあるが、本発明ではブロアノズル8
からの噴射エアーがかからないように端部付近のみを覆
うように遮蔽板9を配設してあるので、ブロア工程によ
りライン状マスク4aの端部が障壁形成層3から剥がれ
るようなことはない。
し、焼成工程を経て図3(c)に示すようにガラス基板
2に密着した障壁3aを形成する。この剥離時において
ライン状マスク4aの端部が障壁形成層3から剥がれて
いないので、剥がれて露出している場合のように剥離液
によって障壁3aが削れることがなくなる。以上のよう
にして形成した背面板に蛍光面を形成し、これとは別
に、例えば維持電極、バス電極、誘電体層及びMgO層
等を設けた前面板を準備し、両者を合わせてPDPを作
製する。
障壁形成方法は、ライン状マスクにおけるライン端部付
近の上方に遮蔽板を配設した状態でサンドブラスト加工
後のブロア工程を行うようにしたので、遮蔽板がブロア
ノズルからのエアーをせき止める役目を果たし、その結
果、ライン状マスクの端部付近に流れる気流が減少し、
マスクが剥がれるのが防止されることから、続く剥離工
程おいて障壁形成層が剥離液で削られることがなく、し
たがってライン端部付近に欠陥を生じることなく所望の
ラインパターンの障壁を形成することができる。
を示す工程図である。
半の工程図である。
を行うサンドブラスト装置の平面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に障壁形成層を形成し、その上に
耐サンドブラスト性を有するライン状マスクを所定ピッ
チで形成した後、該ライン状マスクを介して研磨材によ
る研削を行うサンドブラスト加工により障壁形成層の不
要部分を除去し、次いでブロアノズルからのエアーによ
り使用後の研磨材を吹き飛ばすブロア工程を含むプラズ
マディスプレイパネルの障壁形成方法において、前記ラ
イン状マスクにおけるライン端部付近の上方に遮蔽板を
配設した状態でブロア工程を行うことを特徴とするプラ
ズマディスプレイパネルの障壁形成方法。 - 【請求項2】 基板を搬送する基板搬送手段と、研磨材
を噴射するための噴射ノズルを有する研磨材噴射手段
と、サンドブラスト加工後の基板にエアーを吹き付ける
ためのブロアノズルを有するブロア手段とを備えたサン
ドブラスト装置において、ブロア手段のブロアノズルの
下方に遮蔽板を設けたことを特徴とするサンドブラスト
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32497196A JP3698508B2 (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法及びこれに用いるサンドブラスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10172424A true JPH10172424A (ja) | 1998-06-26 |
JP3698508B2 JP3698508B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32497196A Expired - Fee Related JP3698508B2 (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法及びこれに用いるサンドブラスト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3698508B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005050559A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 表示装置の製造方法 |
-
1996
- 1996-12-05 JP JP32497196A patent/JP3698508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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