JP2005050559A - 表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置の隔壁形成時のマスクの剥がれを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成する。
【解決手段】画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法であって、基板の第1の主面上に隔壁材料膜を形成する第1の工程と、前記隔壁材料膜上にパターニングされたレジスト膜201を形成する第2の工程と、前記レジスト膜201をマスクにして前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する第3の工程とを含み、前記レジスト膜は、略直線上に形成された直線部201Cと、当該直線部の端部に形成された、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜の密着を維持するための密着維持部201Eとからなることを特徴とする表示装置の製造方法を用いた。
【選択図】 図5
【解決手段】画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法であって、基板の第1の主面上に隔壁材料膜を形成する第1の工程と、前記隔壁材料膜上にパターニングされたレジスト膜201を形成する第2の工程と、前記レジスト膜201をマスクにして前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する第3の工程とを含み、前記レジスト膜は、略直線上に形成された直線部201Cと、当該直線部の端部に形成された、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜の密着を維持するための密着維持部201Eとからなることを特徴とする表示装置の製造方法を用いた。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置の製造方法に係り、特に画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネル(以下文中PDPと表記する)は、大画面化が容易なこと、表示品質がよいこと、また、液晶ディスプレイと比べた場合に視野角が広いなどの特長があり、薄型化が可能なことから例えば壁掛け型ディスプレイなどの大型表示装置として用いられるようになってきている。
【0003】
PDPの動作原理の概要は、表示セルと呼ばれる、例えば希ガスからなる封入ガスが封入された放電空間で放電を起こすことによって希ガスの粒子(原子)を励起し、その光学的遷移によって生じる紫外線によって蛍光体を励起し、当該蛍光体からの可視光を表示発光に利用するものである。
【0004】
図1は、従来の交流(AC)駆動型のPDPの一例である、PDP100の構造の一部を模式的に示した断面斜視図である。
【0005】
図1を参照するに、前記PDP100では、放電空間106を挟んで、ガラス基板からなる前面板107と背面板101が対向する形で配置されている。前記前面板107上の、前記背面板101に対向する側には表示用電極108が配置され、当該表示用電極108は、誘電体膜109に覆われ、さらに当該誘電体膜109が保護膜110で覆われた構造となっている。前記表示用電極108は、対をなす帯状の走査電極および維持電極が互いに平行に配置されることにより、構成されている。
【0006】
一方、前記背面板101上の、前記前面板107に対向する側には前記表示用電極108に直交する帯状の複数のデータ電極102が設けられており、これら複数のデータ電極102は互いに平行に配置され、またそれぞれの前記データ電極102は誘電体膜103によって覆われている。
【0007】
さらに複数のデータ電極102を分離し、かつ放電空間106を形成して、画素(表示セル)を分離する隔壁104が前記誘電体膜103上に設けられている。また前記データ電極102上の前記誘電体膜103の上から前記隔壁104の側面にわたって、蛍光体膜105が形成されている。図1に示すPDP100の場合、カラー表示を可能にするために、前記隔壁104を挟んで、例えば赤、緑、青の蛍光体膜105が順に配置された構造になっている。
【0008】
前記放電空間106には不活性ガスからなる封入ガスが封入され、前記封入ガスは、例えばHe,Ne,およびArのうち、少なくともひとつと、Xeの混合ガスからなる。
【0009】
このような構造の前記PDP100において、前記誘電体膜103および109は、前記データ電極102および前記表示用電極108に電圧を印加することで生じた電荷を蓄積するために設けられている。
【0010】
また、表示セルの個数は任意であり、実際には多数の表示セルを組み合わせて大型表示装置であるPDPを形成する。
【0011】
前記PDP100においては、前記表示用電極108またはデータ電極102に電圧を印加することで、前記放電空間106に放電を発生させる構造になっている。
【0012】
前記放電空間106において放電を起こすことによって、前記封入ガスの希ガスの粒子(分子、原子)を励起し、その光学的遷移によって生じる紫外線によって蛍光体を励起し、当該蛍光体からの可視光を表示発光に利用する構造になっている。
【0013】
このように放電が生じる放電空間を分離して、表示セルを形成する前記隔壁104の形成方法には、例えば、スクリーン印刷法によって形成する方法が用いられてきたが、近年は拡大したPDPのサイズに対応するために、サンドブラスト法による隔壁の形成方法が主流となってきている。(例えば非特許文献1参照。)
前記サンドブラスト法によって前記背面基板101上に形成された前記隔壁104の斜視図を図2に示す。ただし図中、前記背面基板101と前記隔壁104のみを示し、他の構造物、例えばデータ電極、誘電体膜などは図示を省略している。
【0014】
前記サンドブラスト法による隔壁の形成は以下の要領で行う。まず、隔壁を形成する材料となる隔壁材料膜を基板上に形成した後、当該隔壁材料膜上に感光剤のレジスト膜を形成する。次に当該レジスト膜のパターニングを、フォトリソグラフィー法によって行った後、パターニングされたレジスト膜をマスクにして、前記隔壁材料膜に粉末状の研磨剤を吹き付けるサンドブラスト処理を行って、レジスト膜で覆われていない部分の前記隔壁材料膜を前記研磨剤により切削して削除する。
【0015】
この後、レジスト膜を剥離することによって図2に示す、前記隔壁104を形成することができる。
【0016】
【非特許文献1】
「大画面壁掛けテレビ」村上他、映像情報メディア学会編
【0017】
【特許文献1】
特開平8−290361号公報
【0018】
【特許文献2】
特開平10−172424号公報
【0019】
【特許文献3】
特開平11−90827号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サンドブラスト法によって隔壁を形成する場合、サンドブラスト処理の際にレジスト膜が剥離してしまう問題が生じる場合がある。
【0021】
例えば、近年の高性能化したPDPでは解像度を向上させるために、画素数を増やす必要が有り、そのために図2に示す前記隔壁の幅W0を小さくする必要が有る。また、図2に示す、隔壁間の幅P0を大きくして、放電空間の幅大きくすることによって発光輝度を向上させる必要があるため、前記隔壁の幅W0を小さくする必要が生じている。
【0022】
そこで、隔壁材料膜をサンドブラスト処理するためのマスクである、レジスト膜も同様に、前記幅W0に対応する幅を小さくする必要がある。
【0023】
その結果、レジスト膜と隔壁材料膜が密着する面積が小さくなって密着力が小さくなってしまうため、レジスト膜が隔壁材料膜から剥がれやすくなり、例えば、前記隔壁104の端部104A上に形成されたレジスト膜は特に剥がれが発生しやすくなってしまう問題があった。このような現象については、例えば、当該端部はサンドブラスト処理の際の研磨剤の噴射圧力の影響を受けやすいこと、またはレジスト膜の応力の影響が集中しやすいことなどがその原因になっていると推察される。
【0024】
また、例えば端部でレジスト膜の剥がれが発生すると、順次レジスト膜が剥がれる領域が広がってレジスト膜全体の剥がれに進展する場合がある。その結果、本来形成されるべき隔壁が削除されてしまい、隔壁の欠け、非形成などの問題が生じ、画像表示を行う際にパネルが誤動作する原因となってしまう場合があった。
【0025】
そこで、本発明では上記の問題を解決した有用な表示装置の製造方法を提供することを目的としている。
【0026】
本発明の具体的な課題は、表示装置の隔壁形成時のマスクの剥がれを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成することを可能とすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記の課題を解決するために、画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法であって、基板の第1の主面上に隔壁材料膜を形成する第1の工程と、前記隔壁材料膜上にパターニングされたレジスト膜を形成する第2の工程と、前記レジスト膜をマスクにして前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する第3の工程とを含み、前記レジスト膜は、帯状の直線部と、当該直線部の端部に形成された、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着を維持するための密着維持部とからなることを特徴とする表示装置の製造方法により、解決する。
【0028】
本発明によれば、前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する場合に用いる前記レジスト膜の前記直線部の端部に、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着を維持するための前記密着維持部を設けた。そのために、前記隔壁材料膜をエッチングする場合に、前記レジスト膜が前記隔壁材料膜より剥がれることを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成することを可能とする。
【0029】
また、上記の場合、前記エッチングはサンドブラスト法であると好適である。この場合、前記レジスト膜の前記密着維持部が、サンドブラスト法による噴射圧力によって、前記レジスト膜が前記隔壁形成材料膜から剥がれることを防止する。
【0030】
また上記の場合、前記直線部の横方向の幅より、前記密着維持部の前記横方向の幅が大きいと好適である。
【0031】
この場合、前記密着維持部の面積が大きいために、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着力が大きくなる。
【0032】
また上記の場合、前記レジスト膜は複数形成され、第1のレジスト膜は第1の直線部と第1の密着維持部を有し、当該第1のレジスト膜に隣接する第2のレジスト膜は第2の直線部と第2の密着維持部を有し、前記第1の密着維持部と前記第2の密着維持部は同一であると好適である。この場合、前記密着維持部の面積が大きくなり、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着力が大きくなる
また、上記の場合、前記第2のレジスト膜に隣接する第3のレジスト膜は第3の直線部と第3の密着維持部を有し、前記第2の密着維持部と前記第3の密着維持部は同一であると好適である。この場合、この場合、前記密着維持部の面積がさらに大きくなり、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着力がさらに大きくなる。
【0033】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
図3は、本発明による表示装置の製造方法を用いて形成される表示装置の一例である、交流(AC)駆動型のPDP10の構造の一部を模式的に示した断面斜視図である。
【0034】
図3を参照するに、前記PDP10では、放電空間16を挟んで、ガラス基板からなる前面板17と背面板11が対向する形で配置されている。前記前面板17上の、前記背面板11に対向する側には表示用電極18が配置され、当該表示用電極18は、誘電体膜19に覆われ、さらに当該誘電体膜19が保護膜20で覆われた構造となっている。前記表示用電極18は、対をなす帯状の走査電極および維持電極が互いに平行に配置されることにより、構成されている。
【0035】
一方、前記背面板11上の、前記前面板17に対向する側には前記表示用電極18に直交する帯状の複数のデータ電極12が設けられており、これら複数のデータ電極12は互いに平行に配置され、またそれぞれの前記データ電極12は誘電体膜13によって覆われている。
【0036】
さらに複数のデータ電極12を分離し、かつ放電空間16を形成して、画素(表示セル)を分離する隔壁14が前記誘電体膜13上に設けられている。また前記データ電極12上の前記誘電体膜13の上から前記隔壁14の側面にわたって、蛍光体膜15が形成されている。図3に示すPDP10の場合、カラー表示を可能にするために、前記隔壁14を挟んで、例えば赤、緑、青の蛍光体膜15が順に配置された構造になっている。
【0037】
前記放電空間16には不活性ガスからなる封入ガスが封入され、前記封入ガスは、例えばHe,Ne,およびArのうち、少なくともひとつと、Xeの混合ガスからなる。
【0038】
このような構造の前記PDP10において、前記誘電体膜13および19は、前記データ電極12および前記表示用電極18に電圧を印加することで生じた電荷を蓄積するために設けられている。
【0039】
また、表示セルの個数は任意であり、実際には多数の表示セルを組み合わせて大型表示装置であるPDPを形成する。
【0040】
なお、図中、前記表示用電極18に平行な方向をx軸方向、前記データ電極と平行な方向をy軸方向、さらに当該x軸方向とy軸方向に垂直で、前記背面基板11から前記前面基板17に向かう方向をz軸方向とする。
【0041】
前記PDP10の動作原理は以下の通りである。まず、前記表示電極18(走査電極および維持電極間)のリセット放電を全てのセルの前記放電空間16で行い、壁電荷の状態を同じにし、次に前記表示用電極18の走査電極の走査にあわせて前記データ電極12に選択的に電圧を印加して前記放電空間16においてアドレス放電を起こす。
【0042】
これにより、前記表示用電極18上に選択的に壁電荷を形成する。そのために、次に放電維持電圧を前記表示用電極18に印加した際に、前記放電空間16での放電発生の有無を制御することができ、前記放電空間16での維持放電の回数により、画像表示の階調を制御して、画像を表示することができる。
【0043】
このように、前記PDP10では、前記隔壁14によって分離された、前記放電空間16における放電を制御することで、画像表示を行っている。
【0044】
このように放電が生じる放電空間を分離して、表示セル(画素)を形成する、前記隔壁14が、前記背面基板11上に形成された状態を模擬的に示す斜視図を図4に示す。ただし図中、前記背面基板11と前記隔壁14のみを示し、他の構造物、例えばデータ電極、誘電体膜などは図示を省略している。また、図中、x軸、y軸、z軸は、図3の場合と同一とする。
【0045】
図4を参照するに、前記背面基板11上には、前記背面基板11の第1の端部から、当該第1の端部に対向する第2の端部に向かって、すなわち前記y軸方向に平行に直線状に形成された隔壁直線部14C、および当該直線隔壁部の端部に形成された隔壁端部14Eからなる隔壁14が複数形成されている。
【0046】
前記隔壁14は、例えばサンドブラスト法などのエッチング処理により以下の要領で形成される。まず、隔壁を形成する材料となる隔壁材料膜を前記背面基板11上に形成した後、当該隔壁材料膜上に感光剤のレジスト膜を形成する。次に当該レジスト膜のパターニングを、フォトリソグラフィー法によって行った後、パターニングされたレジスト膜をマスクにして、前記隔壁材料膜に粉末状の研磨剤を吹き付けるサンドブラスト処理を行って、レジスト膜で覆われていない部分の前記隔壁材料膜を前記研磨剤により切削して削除する。この後、レジスト膜を剥離することによって図4に示す、前記隔壁14を形成する。
【0047】
従来の場合、サンドブラスト処理の際に、特にレジスト膜の前記y軸方向の端部でレジスト膜の剥がれが発生してしまう場合があった。しかし、本実施例の場合には、パターニングされたレジスト膜のy軸方向の端部に、隔壁材料膜とレジスト膜の密着維持部を設けたことで、レジスト膜の剥離を防止している。また、その結果、形成される隔壁が図4に示すような形状となっている。次に、図4に示す前記隔壁14を形成する際に用いる、隔壁材料膜上に形成される、パターニングされた後のレジスト膜の形状を示す平面図を図5に示す。但し、図中、x軸方向、y軸方向は図3、図4と同一である。
【0048】
図5を参照するに、前記隔壁14を形成するためのレジスト膜201は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された直線部201Cと、当該直線部201Cの前記y軸方向の端部に形成された、例えば略楕円形状の密着維持部201Eからなる。また、前記直線部201Cは、必ずしも幾何学的に正確な直線状である必要はなく、実質的に直線状であればよい。また、例えば前記隔壁14の形状に応じて変形、変更が可能である。
【0049】
前記密着維持部201Eは、当該密着維持部201Eの前記x軸方向の幅AWが、前記直線部201Cの前記x軸方向の幅L1より大きく形成されている。そのため、当該密着維持部201Eでの隔壁材料膜とレジスト膜の密着力を大きくして、従来レジスト膜の剥がれの起点となっていた、前記レジスト膜201のy軸方向の端部でレジスト膜の剥がれが発生することを防止している。
【0050】
また、その場合、前記密着維持部201Eの、前記x軸方向に直行するy軸方向の長さALは、前記幅AWの1.5倍以上とすると、密着力が大きくなり、好適である。
【0051】
また、微細パターンを形成する場合には、前記密着維持部201Eを形成する場合に、図5に示すように、密着維持部201Eを、当該密着維持部201Eに隣接する密着維持部201Eに対して、y軸方向にずらして設置すると、好適である。
【0052】
このように、前記y軸方向の端部に密着力維持部を設けたレジスト膜を用いることで、隔壁材料部のエッチングの際にレジスト膜が剥離することを防止することが可能となる。このため、レジスト幅を小さくした微細加工が可能となり、例えば図4に示す前記隔壁14の幅W1を小さくすることができるために、微細な形状の隔壁を精度良く形成することが可能となる。そのため、近年の高性能化したPDPに対応して、画素数を増やして、解像度を向上させることが可能となる。また、同様に、図4に示す、幅P1を大きくすることが可能となり、放電空間を大きくして発光輝度を向上させ、発光効率を増大させることが可能となる。
【0053】
また、隔壁形成時のレジスト剥離に伴う不具合が減少するために、パネル製作の歩留まりが向上し、また放電空間のばらつきが少なくなるために、画像表示を行う駆動電圧を均一化することが可能となって、駆動電圧のマージンを大きくすることが可能となる。また、駆動電圧を低く抑えて消費電力を抑制することも可能になる。
[第2実施例]
また、図5に示したレジスト膜201においては、前記密着力維持部201Eを様々な形状に変更して用いることが可能であり、例えば次に図6に示すレジスト膜202のように形状を変更して用いることが可能であり、その場合もレジスト膜201を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0054】
図6は、前記レジスト膜201の変形例である、レジスト膜202を示す平面図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0055】
図6を参照するに、レジスト膜202は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された前記直線部201Cと、当該直線部201Cの前記y軸方向の端部に形成された密着維持部202Eからなる。
【0056】
前記密着維持部202Eは、当該密着維持部201の前記x軸方向の幅AW’が、前記直線部201Cの前記x軸方向の幅L1より大きく形成されている。そのため、当該密着維持部201Eでの隔壁材料膜とレジスト膜の密着力を大きくして、従来レジスト膜の剥がれの起点となっていた、前記レジスト膜201のy軸方向の端部でレジスト膜の剥がれが発生することを防止している。
【0057】
また、その場合、前記密着維持部202Eの、前記x軸方向に直行するy軸方向の長さALは、前記幅AWの1.5倍以上とすると、密着力が大きくなり、好適であることは、前記レジスト膜201の場合と同様である。
【0058】
本実施例の場合は、前記密着維持部202Eが、多角形状、例えば8角形状になっている。本実施例の場合も、略楕円形状の前記密着維持部201Eの場合と同様の効果を奏する。また、この場合、前記直線部201Cの外縁部と、当該密着維持部202Eの多角形の当該直線部201Cと接続される一辺とで形成される角度αが、90°≦α≦180℃となるように形成すると、レジスト膜の剥離を防止する場合に好適である。
【0059】
このように、レジスト膜の密着維持部の形状は様々に変形して用いることが可能であり、前記レジスト膜201を用いた場合と同様の効果を奏する。
[第3実施例]
次に、例えば図5に示したレジスト膜201または図6に示したレジスト膜202など、密着力維持部を有するレジスト膜を用いて表示装置を形成する形成方法の例として、例えば図3に示した前記PDP10を形成する方法の一例を図7に示す。ただし図中もしくは文中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0060】
図7には、前面パネルとして前記前面基板17上に、また背面パネルとして前記背面基板11上に、電極、誘電膜などを形成する手順を示し、さらに前記前面パネル、背面パネルを重ね合わせてパネル(PDP)を完成させる手順を示している。
【0061】
まず、前面パネルについてみると、まずステップ101(図中S101と表記、以下同様)で、例えばガラス基板からなる前記前面基板17上に、例えばITOまたはSnO2などからなる透明導電膜およびクロム(Cr)/銅(Cu)/Cr(クロム)からなる積層膜を、スパッタリング法によって成膜して、さらに帯状のパターンに形成し、前記表示用電極18とする。
【0062】
次に、ステップ102で、前記表示用電極18が形成された前記前面板17上に、低融点ガラスペーストを印刷して乾燥させた後、焼成することによって、前記誘電体膜19を形成する。
【0063】
次に、ステップ103でパネル封止膜を形成した後、ステップ104で前記誘電体膜19を被覆するように、例えばスパッタ法を用いて、MgOからなる前記保護膜20を形成して前面パネルを完成させる。
【0064】
一方、背面パネルについてみると、まずステップ201で、例えばガラス基板からなる前記背面基板11上の所望の位置に、感光性銀ペーストを帯状パターンに形成して、銀からなる前記データ電極12を形成し、ステップ202において、当該データ電極12を覆うように前記誘電体膜13を形成する。
【0065】
次に、ステップ203で、前記誘電体膜13の上に、エッチングされて前記隔壁14となる隔壁材料膜14’(後述)を形成する。
【0066】
次に、ステップ204で、前記隔壁材料膜14’上に、レジスト膜201’(後述)を形成し、ステップ205において、フォトリソグラフィー法によって前記レジスト膜201’のパターニングを行い、例えば図5に示すようなレジスト膜201、または図6に示すよう名レジスト膜202を形成する。
【0067】
次に、ステップ206において、例えばパターニングされた当該レジスト膜201をマスクにして、例えばサンドブラスト処理などのエッチング処理を行って、前記レジスト膜201で覆われていない前記隔壁材料膜201’を粉末状の研磨剤により切削して除去し、前記隔壁14を形成する。
【0068】
次に、ステップ207で前記レジスト膜201を剥離し、さらにステップ208で、前記隔壁14を焼成して、前記隔壁14の強度を十分なものとする。
【0069】
次に、前記誘電体膜13および前記隔壁14の側壁部に、前記蛍光体膜15を塗布する。前記蛍光体膜15は、例えば、赤色発光体、緑色発光体および青色発光体を塗り分けるようにして、背面パネルを完成させる。
【0070】
次に、ステップ301において、前記前面パネルと前記背面パネルを、前記表示用電極18とデータ電極12が直交するように張り合わせ、周辺部をガラスフリットを用いて封止する。
【0071】
次に、ステップ302において、焼成を行い、前記放電空間16を排気した後に、当該放電空間16に、例えばNeにXeを混合した封入ガスを封入して、ステップ303でエージングを行い、ステップ304でPDPが完成する。
【0072】
また、ステップ203〜208の、隔壁形成工程Lにおいては、図8(A)〜(D)および図9(E)〜(F)を用いて詳細を説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0073】
まず、図8(A)に示すように、前記ステップ203においては、前記背面基板11上に、例えば、スクリーン印刷、グラビアコート、ドクターブレード、またはスロットコートのいずれかの厚膜塗布法によって、焼成時の熱収縮を換算して、例えば前記隔壁材料膜14’を120μm程度形成する。なお、図中では前記背面基板11上に形成された、前記データ電極12および誘電体膜13は図示を省略している。
【0074】
次に、図8(B)に示すように、前記ステップ204において、前記隔壁材料膜14’上に、例えば、ドライフィルムレジスト(DFR)からなるレジスト膜201’を、ホットロールラミネータにより、ラミネートする。また、この場合前記レジスト膜201’は、塗布により形成してもよい。
【0075】
次に、図8(C)に示すように、前記ステップ205においては、フォトリソグラフィー法によって前記レジスト膜201’をパターニングして、例えば図5に示すようなレジスト膜201または図6に示すようなレジスト膜202を形成する。
【0076】
次に、図8(D)から図9(E)に示すように、前記ステップ206において、例えばサンドブラスト処理などのエッチング処理を行って、前記レジスト膜201に覆われていない部分をエッチングして除去する。その場合、図9(D)に示すように、例えば、直径5mmの噴射ノズル301を有するサンドブラスト装置300によって、研磨剤302として例えば粉末状のアルミナ粉体(平均粉体粒径15μm)を用いて、噴射量を1000g/minとして、加工を行うことにより、図9(E)に示す、線幅W1が40μm、アスペクト比(図9(E)に示す、線幅W1に対する、前記隔壁14の高さT1の比)3の隔壁14を形成することが可能となる。
【0077】
次に、図9(F)に示すように、前記ステップ207において、前記レジスト膜201を剥離し、さらに前記ステップ208で隔壁の焼成を行って隔壁の強度を向上させて、隔壁14が完成する。
【0078】
本実施例においては、図9(E)に示す前記線幅W1が小さく、前記アスペクト比が大きい微細加工に有効な技術であり、本実施例によって、前記線幅W1が50μm以下、前記アスペクト比が1以上の微細なパターンの隔壁形成することが可能になる。
【0079】
また、ブラスト処理時にマスクとなるレジスト膜には、前記したように端部に密着維持部を設けているため、レジスト膜が端部から剥離することを防止して、微細パターンの隔壁の場合にも、精度良く形成することが可能となる。
[第4実施例]
また、前記レジスト膜201は、次に図10に示すレジスト膜203または204のように変形して用いることも可能であり、この場合も前記レジスト膜201を用いた場合と同様の効果を奏する。
【0080】
図10は、レジスト膜203および204を示す平面図である。但し図中、x軸方向およびy軸方向は、図3,4の場合と同一とする。
【0081】
図10を参照するに、レジスト膜203は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された直線部203Cと、当該直線部201Cの前記y軸方向の第1の端部および第2の端部に形成された密着維持部203Eからなる。本実施例によるレジスト膜203の場合は、複数の隣接する直線部203Cが、複数の密着部203Eを共有する構造になっている。
【0082】
例えば、第1の直線部203Cと、当該第1の直線部203Cに隣接する第2の直線部203Cで、前記第1の端部の、同一の密着維持部203Eを共有する形状になっている。
【0083】
また、前記第1の直線部203Cには、さらに前記第2の直線部203Cと異なる第3の直線部203Cが隣接する構造になっている。前記第3の直線部203Cは、前記第1の直線部203Cを挟んで前記第2の直線部203Cと対向する位置に形成されている。そこで、前記第1の直線部203Cと、前記第3の直線部203Cが、前記第2の端部の、前記密着維持部203Eを共有する構造になっている。
【0084】
そのため、本実施例では、前記レジスト膜201の場合と同様の効果を奏すると共に、さらに密着維持部での、隔壁材料膜とレジスト膜の密着する面積を増大させて密着力を大きくすることが可能となるため、レジスト膜の剥離を防止する効果を大きくすると共に、密着維持部を形成する領域を小さくすることが可能となる。
【0085】
なお、隔壁が形成されることによって分離される放電空間は、図7のステップ302に示すように、PDP作成時に、排気され、さらに当該放電空間に封入ガスを充填する工程があるため、排気もしくはガス充填のための排気路を確保することが必要である。
【0086】
本実施例においては、サンドブラスト工程において切削されて除去される、端部205の部分が排気路となるため、放電空間を排気すること、またガスを充填することが可能になっている。
【0087】
また、例えば前記x軸方向の端部に位置するレジスト膜204は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された直線部204Cと、当該直線部204Cの前記y軸方向の第1の側に形成された密着維持部204Eからなる。前記密着維持部204Eは、隣接する前記直線部203Cの前記y軸方向の第1の側に形成された密着維持部203Eと接続されている。
【0088】
しかし、直線部204Cの前記y軸方向の第2の側では、前記排気路を確保する必要があるために、密着維持部を形成できない。そのため、前記直線部204Cの幅W2は、前記直線部203Cの幅W1の1.2倍以上とすることが必要である。または、前記密着維持部201Eまたは202Eを設けてもよい。
[第5実施例]
また、図10に示すレジスト膜203または204は、図11に示すように変形してもよい。
【0089】
図11を参照するに、本実施例によるレジスト膜206は、直線部206Cと、当該直線部206Cの、y軸方向の第1の側および第1の側に対向する第2の側に形成された密着維持部206Eからなる。
【0090】
また、本実施例の場合には、隣接する前記直線部206Cの、前記第1の側では全ての密着維持部206Eが連結されており、また同様に前記第2の側でも全ての密着維持部206Eが連結された構造になっている。
【0091】
このため、第4実施例に記載した効果に加えて、さらに密着維持部での、隔壁材料膜とレジスト膜の密着する面積を増大させて密着力を大きくすることが可能となり、さらにレジスト膜の剥離を防止する効果を大きくすると共に、密着維持部を形成する領域をさらに小さくすることが可能となる。
【0092】
しかし、本実施例の場合は、このままレジスト206をマスク層として用いただけでは、第4実施例の説明で記述したような放電空間を排気する、もしくは封入ガスを充填する排気路を確保する形状の隔壁を形成することが困難である。
【0093】
そのため、例えば次に図12で説明する方法によって、前記密維持部206Eをマスクとして形成される隔壁端部を削除することが必要である。
[第6実施例]
図12は、前記背面基板11上に形成された前記隔壁材料膜14’上に、前記レジスト膜206を形成した状態を模擬的に示した斜視図である。また、前記背面基板11上に形成されているデータ電極および誘電体膜などは図示を省略している。
【0094】
本実施例の場合は、前記背面基板11と、前記隔壁材料膜14’の間に、前記レジスト膜206と同一のレジスト材料からなる除去膜400が形成されている。
【0095】
前記除去膜400は、前記密着維持部206Eを、z軸方向に前記背面基板11上に投影した部分を覆うように、前記背面基板11上に(図示を省略しているが、実際には前記誘電体膜13上に)形成される。
【0096】
図12に示す状態から、サンドブラスト処理終了後には、前記レジスト膜206は、例えば薬液などのウェットエッチング処理で剥離される。その際に、前記除去膜400も同時に剥離され、前記除去膜400上に形成された、隔壁14’の、前記密着維持部206Eの下に形成される隔壁端部も同時に除去される。この場合、隔壁が焼成される前にレジスト膜の除去が行われるため、前記隔壁端部は、前記除去膜400が除去されることで容易に除去される。そのため、形成される隔壁によって分離される放電空間には、当該放電空間を排気する、または当該放電空間に封入ガスを充填する排気路を確保することが可能になる。
[第7実施例]
前記レジスト膜206を用いて、図12に示した方法を用いてPDPを製造する製造方法の例を図13に示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0097】
本実施例においては、図7に示した場合からの変更点は、前記ステップ202の後に、前記背面基板11上に形成された前記誘電体層13の上に、前記除去膜400となるレジスト膜を形成する工程であるステップ202aを追加し、さらにステップ202aの後に、当該レジスト膜をパターニングするステップ202bの工程を追加して、隔壁形成工程L’を構成したことである。
【0098】
ステップ202のレジスト膜のパターニングでは、例えばフォトリソグラフィー法によって、レジスト膜を、パターニングして、図12に示すように、この後の工程で形成される、前記密着維持部206Eが、前記誘電体膜13上に投影された部分を覆うように、前記誘電体膜13上に形成される。
【0099】
あとの工程は図7に示した場合と同一である。また、前記除去膜400を前記レジスト膜206と同一の材料としたことで、ステップ207において前記除去膜400と、前記レジスト膜206の剥離を同時に行う事が可能となり、製造工程を簡易にできる効果がある。
【0100】
また、このように前記背面基板11上に除去膜を形成することで、隔壁端部を除去する方法は、例えば前記レジスト層201、202、203、204を用いた場合にも同様に適用することが可能である。その場合、設置面積が大きい隔壁端部を除去することで、隔壁の設置面積を小さくすることが可能となり、基板の端部の領域を有効に活用することが可能になる。
【0101】
また、実施例ではAC駆動型のPDPについて記述したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、DC駆動型のPDP、AC/DCハイブリッド駆動型のPDPなどにも適用することが可能であり、実施例中に記述した場合と同様の効果を奏する。さらに、他の表示装置として、画素を分離する隔壁を有する表示装置、例えばFED(フィールドエミッションディスプレイ)などにも適用することが可能である。
【0102】
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、表示装置の隔壁形成時のエッチングのマスクの剥がれを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプラズマディスプレイパネル(PDP)の一部を模擬的に示した断面斜視図である。
【図2】図1のPDPの隔壁が形成された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明によるPDPの一部を模擬的に示した断面斜視図である。
【図4】図3のPDPの隔壁が形成された状態を示す斜視図である。
【図5】図3の隔壁を形成するためのレジスト膜の形状を示す平面図である。
【図6】図5のレジスト膜の変形例を示す図(その1)である。
【図7】本発明による表示装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。
【図8】(A)〜(D)は、図7に示した表示装置の製造方法を詳細に示す図(その1)である。
【図9】(E)〜(F)は、図7に示した表示装置の製造方法を詳細に示す図(その2)である。
【図10】図5のレジスト膜の変形例を示す図(その2)である。
【図11】図5のレジスト膜の変形例を示す図(その3)である。
【図12】図11のレジスト膜の使用方法を模擬的に示した斜視図である。
【図13】図7の表示装置の製造方法の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10,100 PDP
11,101,17,107 基板
12,102 データ電極
13,103,19,109 誘電体膜
14,104 隔壁
15,105 蛍光体膜
16,106 放電空間
18,108 表示用電極
14’ 隔壁材料膜
14C 隔壁直線部
14E 隔壁端部
104A,205 端部
W0,W1,W2,P0,P1,AW,AW’,L1 幅
AL,AL’ 長さ
T1 高さ
α 角度
L,L’ 隔壁形成工程
201,202,203,204,206 レジスト膜
201C,202C,203C,204C,206C 直線部
201E,202E,203E,204E,206E 密着維持部
300 サンドブラスト処理装置
301 ノズル部
302 研磨剤
400 除去膜
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置の製造方法に係り、特に画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネル(以下文中PDPと表記する)は、大画面化が容易なこと、表示品質がよいこと、また、液晶ディスプレイと比べた場合に視野角が広いなどの特長があり、薄型化が可能なことから例えば壁掛け型ディスプレイなどの大型表示装置として用いられるようになってきている。
【0003】
PDPの動作原理の概要は、表示セルと呼ばれる、例えば希ガスからなる封入ガスが封入された放電空間で放電を起こすことによって希ガスの粒子(原子)を励起し、その光学的遷移によって生じる紫外線によって蛍光体を励起し、当該蛍光体からの可視光を表示発光に利用するものである。
【0004】
図1は、従来の交流(AC)駆動型のPDPの一例である、PDP100の構造の一部を模式的に示した断面斜視図である。
【0005】
図1を参照するに、前記PDP100では、放電空間106を挟んで、ガラス基板からなる前面板107と背面板101が対向する形で配置されている。前記前面板107上の、前記背面板101に対向する側には表示用電極108が配置され、当該表示用電極108は、誘電体膜109に覆われ、さらに当該誘電体膜109が保護膜110で覆われた構造となっている。前記表示用電極108は、対をなす帯状の走査電極および維持電極が互いに平行に配置されることにより、構成されている。
【0006】
一方、前記背面板101上の、前記前面板107に対向する側には前記表示用電極108に直交する帯状の複数のデータ電極102が設けられており、これら複数のデータ電極102は互いに平行に配置され、またそれぞれの前記データ電極102は誘電体膜103によって覆われている。
【0007】
さらに複数のデータ電極102を分離し、かつ放電空間106を形成して、画素(表示セル)を分離する隔壁104が前記誘電体膜103上に設けられている。また前記データ電極102上の前記誘電体膜103の上から前記隔壁104の側面にわたって、蛍光体膜105が形成されている。図1に示すPDP100の場合、カラー表示を可能にするために、前記隔壁104を挟んで、例えば赤、緑、青の蛍光体膜105が順に配置された構造になっている。
【0008】
前記放電空間106には不活性ガスからなる封入ガスが封入され、前記封入ガスは、例えばHe,Ne,およびArのうち、少なくともひとつと、Xeの混合ガスからなる。
【0009】
このような構造の前記PDP100において、前記誘電体膜103および109は、前記データ電極102および前記表示用電極108に電圧を印加することで生じた電荷を蓄積するために設けられている。
【0010】
また、表示セルの個数は任意であり、実際には多数の表示セルを組み合わせて大型表示装置であるPDPを形成する。
【0011】
前記PDP100においては、前記表示用電極108またはデータ電極102に電圧を印加することで、前記放電空間106に放電を発生させる構造になっている。
【0012】
前記放電空間106において放電を起こすことによって、前記封入ガスの希ガスの粒子(分子、原子)を励起し、その光学的遷移によって生じる紫外線によって蛍光体を励起し、当該蛍光体からの可視光を表示発光に利用する構造になっている。
【0013】
このように放電が生じる放電空間を分離して、表示セルを形成する前記隔壁104の形成方法には、例えば、スクリーン印刷法によって形成する方法が用いられてきたが、近年は拡大したPDPのサイズに対応するために、サンドブラスト法による隔壁の形成方法が主流となってきている。(例えば非特許文献1参照。)
前記サンドブラスト法によって前記背面基板101上に形成された前記隔壁104の斜視図を図2に示す。ただし図中、前記背面基板101と前記隔壁104のみを示し、他の構造物、例えばデータ電極、誘電体膜などは図示を省略している。
【0014】
前記サンドブラスト法による隔壁の形成は以下の要領で行う。まず、隔壁を形成する材料となる隔壁材料膜を基板上に形成した後、当該隔壁材料膜上に感光剤のレジスト膜を形成する。次に当該レジスト膜のパターニングを、フォトリソグラフィー法によって行った後、パターニングされたレジスト膜をマスクにして、前記隔壁材料膜に粉末状の研磨剤を吹き付けるサンドブラスト処理を行って、レジスト膜で覆われていない部分の前記隔壁材料膜を前記研磨剤により切削して削除する。
【0015】
この後、レジスト膜を剥離することによって図2に示す、前記隔壁104を形成することができる。
【0016】
【非特許文献1】
「大画面壁掛けテレビ」村上他、映像情報メディア学会編
【0017】
【特許文献1】
特開平8−290361号公報
【0018】
【特許文献2】
特開平10−172424号公報
【0019】
【特許文献3】
特開平11−90827号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サンドブラスト法によって隔壁を形成する場合、サンドブラスト処理の際にレジスト膜が剥離してしまう問題が生じる場合がある。
【0021】
例えば、近年の高性能化したPDPでは解像度を向上させるために、画素数を増やす必要が有り、そのために図2に示す前記隔壁の幅W0を小さくする必要が有る。また、図2に示す、隔壁間の幅P0を大きくして、放電空間の幅大きくすることによって発光輝度を向上させる必要があるため、前記隔壁の幅W0を小さくする必要が生じている。
【0022】
そこで、隔壁材料膜をサンドブラスト処理するためのマスクである、レジスト膜も同様に、前記幅W0に対応する幅を小さくする必要がある。
【0023】
その結果、レジスト膜と隔壁材料膜が密着する面積が小さくなって密着力が小さくなってしまうため、レジスト膜が隔壁材料膜から剥がれやすくなり、例えば、前記隔壁104の端部104A上に形成されたレジスト膜は特に剥がれが発生しやすくなってしまう問題があった。このような現象については、例えば、当該端部はサンドブラスト処理の際の研磨剤の噴射圧力の影響を受けやすいこと、またはレジスト膜の応力の影響が集中しやすいことなどがその原因になっていると推察される。
【0024】
また、例えば端部でレジスト膜の剥がれが発生すると、順次レジスト膜が剥がれる領域が広がってレジスト膜全体の剥がれに進展する場合がある。その結果、本来形成されるべき隔壁が削除されてしまい、隔壁の欠け、非形成などの問題が生じ、画像表示を行う際にパネルが誤動作する原因となってしまう場合があった。
【0025】
そこで、本発明では上記の問題を解決した有用な表示装置の製造方法を提供することを目的としている。
【0026】
本発明の具体的な課題は、表示装置の隔壁形成時のマスクの剥がれを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成することを可能とすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記の課題を解決するために、画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法であって、基板の第1の主面上に隔壁材料膜を形成する第1の工程と、前記隔壁材料膜上にパターニングされたレジスト膜を形成する第2の工程と、前記レジスト膜をマスクにして前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する第3の工程とを含み、前記レジスト膜は、帯状の直線部と、当該直線部の端部に形成された、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着を維持するための密着維持部とからなることを特徴とする表示装置の製造方法により、解決する。
【0028】
本発明によれば、前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する場合に用いる前記レジスト膜の前記直線部の端部に、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着を維持するための前記密着維持部を設けた。そのために、前記隔壁材料膜をエッチングする場合に、前記レジスト膜が前記隔壁材料膜より剥がれることを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成することを可能とする。
【0029】
また、上記の場合、前記エッチングはサンドブラスト法であると好適である。この場合、前記レジスト膜の前記密着維持部が、サンドブラスト法による噴射圧力によって、前記レジスト膜が前記隔壁形成材料膜から剥がれることを防止する。
【0030】
また上記の場合、前記直線部の横方向の幅より、前記密着維持部の前記横方向の幅が大きいと好適である。
【0031】
この場合、前記密着維持部の面積が大きいために、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着力が大きくなる。
【0032】
また上記の場合、前記レジスト膜は複数形成され、第1のレジスト膜は第1の直線部と第1の密着維持部を有し、当該第1のレジスト膜に隣接する第2のレジスト膜は第2の直線部と第2の密着維持部を有し、前記第1の密着維持部と前記第2の密着維持部は同一であると好適である。この場合、前記密着維持部の面積が大きくなり、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着力が大きくなる
また、上記の場合、前記第2のレジスト膜に隣接する第3のレジスト膜は第3の直線部と第3の密着維持部を有し、前記第2の密着維持部と前記第3の密着維持部は同一であると好適である。この場合、この場合、前記密着維持部の面積がさらに大きくなり、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜との密着力がさらに大きくなる。
【0033】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
図3は、本発明による表示装置の製造方法を用いて形成される表示装置の一例である、交流(AC)駆動型のPDP10の構造の一部を模式的に示した断面斜視図である。
【0034】
図3を参照するに、前記PDP10では、放電空間16を挟んで、ガラス基板からなる前面板17と背面板11が対向する形で配置されている。前記前面板17上の、前記背面板11に対向する側には表示用電極18が配置され、当該表示用電極18は、誘電体膜19に覆われ、さらに当該誘電体膜19が保護膜20で覆われた構造となっている。前記表示用電極18は、対をなす帯状の走査電極および維持電極が互いに平行に配置されることにより、構成されている。
【0035】
一方、前記背面板11上の、前記前面板17に対向する側には前記表示用電極18に直交する帯状の複数のデータ電極12が設けられており、これら複数のデータ電極12は互いに平行に配置され、またそれぞれの前記データ電極12は誘電体膜13によって覆われている。
【0036】
さらに複数のデータ電極12を分離し、かつ放電空間16を形成して、画素(表示セル)を分離する隔壁14が前記誘電体膜13上に設けられている。また前記データ電極12上の前記誘電体膜13の上から前記隔壁14の側面にわたって、蛍光体膜15が形成されている。図3に示すPDP10の場合、カラー表示を可能にするために、前記隔壁14を挟んで、例えば赤、緑、青の蛍光体膜15が順に配置された構造になっている。
【0037】
前記放電空間16には不活性ガスからなる封入ガスが封入され、前記封入ガスは、例えばHe,Ne,およびArのうち、少なくともひとつと、Xeの混合ガスからなる。
【0038】
このような構造の前記PDP10において、前記誘電体膜13および19は、前記データ電極12および前記表示用電極18に電圧を印加することで生じた電荷を蓄積するために設けられている。
【0039】
また、表示セルの個数は任意であり、実際には多数の表示セルを組み合わせて大型表示装置であるPDPを形成する。
【0040】
なお、図中、前記表示用電極18に平行な方向をx軸方向、前記データ電極と平行な方向をy軸方向、さらに当該x軸方向とy軸方向に垂直で、前記背面基板11から前記前面基板17に向かう方向をz軸方向とする。
【0041】
前記PDP10の動作原理は以下の通りである。まず、前記表示電極18(走査電極および維持電極間)のリセット放電を全てのセルの前記放電空間16で行い、壁電荷の状態を同じにし、次に前記表示用電極18の走査電極の走査にあわせて前記データ電極12に選択的に電圧を印加して前記放電空間16においてアドレス放電を起こす。
【0042】
これにより、前記表示用電極18上に選択的に壁電荷を形成する。そのために、次に放電維持電圧を前記表示用電極18に印加した際に、前記放電空間16での放電発生の有無を制御することができ、前記放電空間16での維持放電の回数により、画像表示の階調を制御して、画像を表示することができる。
【0043】
このように、前記PDP10では、前記隔壁14によって分離された、前記放電空間16における放電を制御することで、画像表示を行っている。
【0044】
このように放電が生じる放電空間を分離して、表示セル(画素)を形成する、前記隔壁14が、前記背面基板11上に形成された状態を模擬的に示す斜視図を図4に示す。ただし図中、前記背面基板11と前記隔壁14のみを示し、他の構造物、例えばデータ電極、誘電体膜などは図示を省略している。また、図中、x軸、y軸、z軸は、図3の場合と同一とする。
【0045】
図4を参照するに、前記背面基板11上には、前記背面基板11の第1の端部から、当該第1の端部に対向する第2の端部に向かって、すなわち前記y軸方向に平行に直線状に形成された隔壁直線部14C、および当該直線隔壁部の端部に形成された隔壁端部14Eからなる隔壁14が複数形成されている。
【0046】
前記隔壁14は、例えばサンドブラスト法などのエッチング処理により以下の要領で形成される。まず、隔壁を形成する材料となる隔壁材料膜を前記背面基板11上に形成した後、当該隔壁材料膜上に感光剤のレジスト膜を形成する。次に当該レジスト膜のパターニングを、フォトリソグラフィー法によって行った後、パターニングされたレジスト膜をマスクにして、前記隔壁材料膜に粉末状の研磨剤を吹き付けるサンドブラスト処理を行って、レジスト膜で覆われていない部分の前記隔壁材料膜を前記研磨剤により切削して削除する。この後、レジスト膜を剥離することによって図4に示す、前記隔壁14を形成する。
【0047】
従来の場合、サンドブラスト処理の際に、特にレジスト膜の前記y軸方向の端部でレジスト膜の剥がれが発生してしまう場合があった。しかし、本実施例の場合には、パターニングされたレジスト膜のy軸方向の端部に、隔壁材料膜とレジスト膜の密着維持部を設けたことで、レジスト膜の剥離を防止している。また、その結果、形成される隔壁が図4に示すような形状となっている。次に、図4に示す前記隔壁14を形成する際に用いる、隔壁材料膜上に形成される、パターニングされた後のレジスト膜の形状を示す平面図を図5に示す。但し、図中、x軸方向、y軸方向は図3、図4と同一である。
【0048】
図5を参照するに、前記隔壁14を形成するためのレジスト膜201は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された直線部201Cと、当該直線部201Cの前記y軸方向の端部に形成された、例えば略楕円形状の密着維持部201Eからなる。また、前記直線部201Cは、必ずしも幾何学的に正確な直線状である必要はなく、実質的に直線状であればよい。また、例えば前記隔壁14の形状に応じて変形、変更が可能である。
【0049】
前記密着維持部201Eは、当該密着維持部201Eの前記x軸方向の幅AWが、前記直線部201Cの前記x軸方向の幅L1より大きく形成されている。そのため、当該密着維持部201Eでの隔壁材料膜とレジスト膜の密着力を大きくして、従来レジスト膜の剥がれの起点となっていた、前記レジスト膜201のy軸方向の端部でレジスト膜の剥がれが発生することを防止している。
【0050】
また、その場合、前記密着維持部201Eの、前記x軸方向に直行するy軸方向の長さALは、前記幅AWの1.5倍以上とすると、密着力が大きくなり、好適である。
【0051】
また、微細パターンを形成する場合には、前記密着維持部201Eを形成する場合に、図5に示すように、密着維持部201Eを、当該密着維持部201Eに隣接する密着維持部201Eに対して、y軸方向にずらして設置すると、好適である。
【0052】
このように、前記y軸方向の端部に密着力維持部を設けたレジスト膜を用いることで、隔壁材料部のエッチングの際にレジスト膜が剥離することを防止することが可能となる。このため、レジスト幅を小さくした微細加工が可能となり、例えば図4に示す前記隔壁14の幅W1を小さくすることができるために、微細な形状の隔壁を精度良く形成することが可能となる。そのため、近年の高性能化したPDPに対応して、画素数を増やして、解像度を向上させることが可能となる。また、同様に、図4に示す、幅P1を大きくすることが可能となり、放電空間を大きくして発光輝度を向上させ、発光効率を増大させることが可能となる。
【0053】
また、隔壁形成時のレジスト剥離に伴う不具合が減少するために、パネル製作の歩留まりが向上し、また放電空間のばらつきが少なくなるために、画像表示を行う駆動電圧を均一化することが可能となって、駆動電圧のマージンを大きくすることが可能となる。また、駆動電圧を低く抑えて消費電力を抑制することも可能になる。
[第2実施例]
また、図5に示したレジスト膜201においては、前記密着力維持部201Eを様々な形状に変更して用いることが可能であり、例えば次に図6に示すレジスト膜202のように形状を変更して用いることが可能であり、その場合もレジスト膜201を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0054】
図6は、前記レジスト膜201の変形例である、レジスト膜202を示す平面図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0055】
図6を参照するに、レジスト膜202は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された前記直線部201Cと、当該直線部201Cの前記y軸方向の端部に形成された密着維持部202Eからなる。
【0056】
前記密着維持部202Eは、当該密着維持部201の前記x軸方向の幅AW’が、前記直線部201Cの前記x軸方向の幅L1より大きく形成されている。そのため、当該密着維持部201Eでの隔壁材料膜とレジスト膜の密着力を大きくして、従来レジスト膜の剥がれの起点となっていた、前記レジスト膜201のy軸方向の端部でレジスト膜の剥がれが発生することを防止している。
【0057】
また、その場合、前記密着維持部202Eの、前記x軸方向に直行するy軸方向の長さALは、前記幅AWの1.5倍以上とすると、密着力が大きくなり、好適であることは、前記レジスト膜201の場合と同様である。
【0058】
本実施例の場合は、前記密着維持部202Eが、多角形状、例えば8角形状になっている。本実施例の場合も、略楕円形状の前記密着維持部201Eの場合と同様の効果を奏する。また、この場合、前記直線部201Cの外縁部と、当該密着維持部202Eの多角形の当該直線部201Cと接続される一辺とで形成される角度αが、90°≦α≦180℃となるように形成すると、レジスト膜の剥離を防止する場合に好適である。
【0059】
このように、レジスト膜の密着維持部の形状は様々に変形して用いることが可能であり、前記レジスト膜201を用いた場合と同様の効果を奏する。
[第3実施例]
次に、例えば図5に示したレジスト膜201または図6に示したレジスト膜202など、密着力維持部を有するレジスト膜を用いて表示装置を形成する形成方法の例として、例えば図3に示した前記PDP10を形成する方法の一例を図7に示す。ただし図中もしくは文中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0060】
図7には、前面パネルとして前記前面基板17上に、また背面パネルとして前記背面基板11上に、電極、誘電膜などを形成する手順を示し、さらに前記前面パネル、背面パネルを重ね合わせてパネル(PDP)を完成させる手順を示している。
【0061】
まず、前面パネルについてみると、まずステップ101(図中S101と表記、以下同様)で、例えばガラス基板からなる前記前面基板17上に、例えばITOまたはSnO2などからなる透明導電膜およびクロム(Cr)/銅(Cu)/Cr(クロム)からなる積層膜を、スパッタリング法によって成膜して、さらに帯状のパターンに形成し、前記表示用電極18とする。
【0062】
次に、ステップ102で、前記表示用電極18が形成された前記前面板17上に、低融点ガラスペーストを印刷して乾燥させた後、焼成することによって、前記誘電体膜19を形成する。
【0063】
次に、ステップ103でパネル封止膜を形成した後、ステップ104で前記誘電体膜19を被覆するように、例えばスパッタ法を用いて、MgOからなる前記保護膜20を形成して前面パネルを完成させる。
【0064】
一方、背面パネルについてみると、まずステップ201で、例えばガラス基板からなる前記背面基板11上の所望の位置に、感光性銀ペーストを帯状パターンに形成して、銀からなる前記データ電極12を形成し、ステップ202において、当該データ電極12を覆うように前記誘電体膜13を形成する。
【0065】
次に、ステップ203で、前記誘電体膜13の上に、エッチングされて前記隔壁14となる隔壁材料膜14’(後述)を形成する。
【0066】
次に、ステップ204で、前記隔壁材料膜14’上に、レジスト膜201’(後述)を形成し、ステップ205において、フォトリソグラフィー法によって前記レジスト膜201’のパターニングを行い、例えば図5に示すようなレジスト膜201、または図6に示すよう名レジスト膜202を形成する。
【0067】
次に、ステップ206において、例えばパターニングされた当該レジスト膜201をマスクにして、例えばサンドブラスト処理などのエッチング処理を行って、前記レジスト膜201で覆われていない前記隔壁材料膜201’を粉末状の研磨剤により切削して除去し、前記隔壁14を形成する。
【0068】
次に、ステップ207で前記レジスト膜201を剥離し、さらにステップ208で、前記隔壁14を焼成して、前記隔壁14の強度を十分なものとする。
【0069】
次に、前記誘電体膜13および前記隔壁14の側壁部に、前記蛍光体膜15を塗布する。前記蛍光体膜15は、例えば、赤色発光体、緑色発光体および青色発光体を塗り分けるようにして、背面パネルを完成させる。
【0070】
次に、ステップ301において、前記前面パネルと前記背面パネルを、前記表示用電極18とデータ電極12が直交するように張り合わせ、周辺部をガラスフリットを用いて封止する。
【0071】
次に、ステップ302において、焼成を行い、前記放電空間16を排気した後に、当該放電空間16に、例えばNeにXeを混合した封入ガスを封入して、ステップ303でエージングを行い、ステップ304でPDPが完成する。
【0072】
また、ステップ203〜208の、隔壁形成工程Lにおいては、図8(A)〜(D)および図9(E)〜(F)を用いて詳細を説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0073】
まず、図8(A)に示すように、前記ステップ203においては、前記背面基板11上に、例えば、スクリーン印刷、グラビアコート、ドクターブレード、またはスロットコートのいずれかの厚膜塗布法によって、焼成時の熱収縮を換算して、例えば前記隔壁材料膜14’を120μm程度形成する。なお、図中では前記背面基板11上に形成された、前記データ電極12および誘電体膜13は図示を省略している。
【0074】
次に、図8(B)に示すように、前記ステップ204において、前記隔壁材料膜14’上に、例えば、ドライフィルムレジスト(DFR)からなるレジスト膜201’を、ホットロールラミネータにより、ラミネートする。また、この場合前記レジスト膜201’は、塗布により形成してもよい。
【0075】
次に、図8(C)に示すように、前記ステップ205においては、フォトリソグラフィー法によって前記レジスト膜201’をパターニングして、例えば図5に示すようなレジスト膜201または図6に示すようなレジスト膜202を形成する。
【0076】
次に、図8(D)から図9(E)に示すように、前記ステップ206において、例えばサンドブラスト処理などのエッチング処理を行って、前記レジスト膜201に覆われていない部分をエッチングして除去する。その場合、図9(D)に示すように、例えば、直径5mmの噴射ノズル301を有するサンドブラスト装置300によって、研磨剤302として例えば粉末状のアルミナ粉体(平均粉体粒径15μm)を用いて、噴射量を1000g/minとして、加工を行うことにより、図9(E)に示す、線幅W1が40μm、アスペクト比(図9(E)に示す、線幅W1に対する、前記隔壁14の高さT1の比)3の隔壁14を形成することが可能となる。
【0077】
次に、図9(F)に示すように、前記ステップ207において、前記レジスト膜201を剥離し、さらに前記ステップ208で隔壁の焼成を行って隔壁の強度を向上させて、隔壁14が完成する。
【0078】
本実施例においては、図9(E)に示す前記線幅W1が小さく、前記アスペクト比が大きい微細加工に有効な技術であり、本実施例によって、前記線幅W1が50μm以下、前記アスペクト比が1以上の微細なパターンの隔壁形成することが可能になる。
【0079】
また、ブラスト処理時にマスクとなるレジスト膜には、前記したように端部に密着維持部を設けているため、レジスト膜が端部から剥離することを防止して、微細パターンの隔壁の場合にも、精度良く形成することが可能となる。
[第4実施例]
また、前記レジスト膜201は、次に図10に示すレジスト膜203または204のように変形して用いることも可能であり、この場合も前記レジスト膜201を用いた場合と同様の効果を奏する。
【0080】
図10は、レジスト膜203および204を示す平面図である。但し図中、x軸方向およびy軸方向は、図3,4の場合と同一とする。
【0081】
図10を参照するに、レジスト膜203は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された直線部203Cと、当該直線部201Cの前記y軸方向の第1の端部および第2の端部に形成された密着維持部203Eからなる。本実施例によるレジスト膜203の場合は、複数の隣接する直線部203Cが、複数の密着部203Eを共有する構造になっている。
【0082】
例えば、第1の直線部203Cと、当該第1の直線部203Cに隣接する第2の直線部203Cで、前記第1の端部の、同一の密着維持部203Eを共有する形状になっている。
【0083】
また、前記第1の直線部203Cには、さらに前記第2の直線部203Cと異なる第3の直線部203Cが隣接する構造になっている。前記第3の直線部203Cは、前記第1の直線部203Cを挟んで前記第2の直線部203Cと対向する位置に形成されている。そこで、前記第1の直線部203Cと、前記第3の直線部203Cが、前記第2の端部の、前記密着維持部203Eを共有する構造になっている。
【0084】
そのため、本実施例では、前記レジスト膜201の場合と同様の効果を奏すると共に、さらに密着維持部での、隔壁材料膜とレジスト膜の密着する面積を増大させて密着力を大きくすることが可能となるため、レジスト膜の剥離を防止する効果を大きくすると共に、密着維持部を形成する領域を小さくすることが可能となる。
【0085】
なお、隔壁が形成されることによって分離される放電空間は、図7のステップ302に示すように、PDP作成時に、排気され、さらに当該放電空間に封入ガスを充填する工程があるため、排気もしくはガス充填のための排気路を確保することが必要である。
【0086】
本実施例においては、サンドブラスト工程において切削されて除去される、端部205の部分が排気路となるため、放電空間を排気すること、またガスを充填することが可能になっている。
【0087】
また、例えば前記x軸方向の端部に位置するレジスト膜204は、前記y軸方向に平行に直線状に形成された直線部204Cと、当該直線部204Cの前記y軸方向の第1の側に形成された密着維持部204Eからなる。前記密着維持部204Eは、隣接する前記直線部203Cの前記y軸方向の第1の側に形成された密着維持部203Eと接続されている。
【0088】
しかし、直線部204Cの前記y軸方向の第2の側では、前記排気路を確保する必要があるために、密着維持部を形成できない。そのため、前記直線部204Cの幅W2は、前記直線部203Cの幅W1の1.2倍以上とすることが必要である。または、前記密着維持部201Eまたは202Eを設けてもよい。
[第5実施例]
また、図10に示すレジスト膜203または204は、図11に示すように変形してもよい。
【0089】
図11を参照するに、本実施例によるレジスト膜206は、直線部206Cと、当該直線部206Cの、y軸方向の第1の側および第1の側に対向する第2の側に形成された密着維持部206Eからなる。
【0090】
また、本実施例の場合には、隣接する前記直線部206Cの、前記第1の側では全ての密着維持部206Eが連結されており、また同様に前記第2の側でも全ての密着維持部206Eが連結された構造になっている。
【0091】
このため、第4実施例に記載した効果に加えて、さらに密着維持部での、隔壁材料膜とレジスト膜の密着する面積を増大させて密着力を大きくすることが可能となり、さらにレジスト膜の剥離を防止する効果を大きくすると共に、密着維持部を形成する領域をさらに小さくすることが可能となる。
【0092】
しかし、本実施例の場合は、このままレジスト206をマスク層として用いただけでは、第4実施例の説明で記述したような放電空間を排気する、もしくは封入ガスを充填する排気路を確保する形状の隔壁を形成することが困難である。
【0093】
そのため、例えば次に図12で説明する方法によって、前記密維持部206Eをマスクとして形成される隔壁端部を削除することが必要である。
[第6実施例]
図12は、前記背面基板11上に形成された前記隔壁材料膜14’上に、前記レジスト膜206を形成した状態を模擬的に示した斜視図である。また、前記背面基板11上に形成されているデータ電極および誘電体膜などは図示を省略している。
【0094】
本実施例の場合は、前記背面基板11と、前記隔壁材料膜14’の間に、前記レジスト膜206と同一のレジスト材料からなる除去膜400が形成されている。
【0095】
前記除去膜400は、前記密着維持部206Eを、z軸方向に前記背面基板11上に投影した部分を覆うように、前記背面基板11上に(図示を省略しているが、実際には前記誘電体膜13上に)形成される。
【0096】
図12に示す状態から、サンドブラスト処理終了後には、前記レジスト膜206は、例えば薬液などのウェットエッチング処理で剥離される。その際に、前記除去膜400も同時に剥離され、前記除去膜400上に形成された、隔壁14’の、前記密着維持部206Eの下に形成される隔壁端部も同時に除去される。この場合、隔壁が焼成される前にレジスト膜の除去が行われるため、前記隔壁端部は、前記除去膜400が除去されることで容易に除去される。そのため、形成される隔壁によって分離される放電空間には、当該放電空間を排気する、または当該放電空間に封入ガスを充填する排気路を確保することが可能になる。
[第7実施例]
前記レジスト膜206を用いて、図12に示した方法を用いてPDPを製造する製造方法の例を図13に示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0097】
本実施例においては、図7に示した場合からの変更点は、前記ステップ202の後に、前記背面基板11上に形成された前記誘電体層13の上に、前記除去膜400となるレジスト膜を形成する工程であるステップ202aを追加し、さらにステップ202aの後に、当該レジスト膜をパターニングするステップ202bの工程を追加して、隔壁形成工程L’を構成したことである。
【0098】
ステップ202のレジスト膜のパターニングでは、例えばフォトリソグラフィー法によって、レジスト膜を、パターニングして、図12に示すように、この後の工程で形成される、前記密着維持部206Eが、前記誘電体膜13上に投影された部分を覆うように、前記誘電体膜13上に形成される。
【0099】
あとの工程は図7に示した場合と同一である。また、前記除去膜400を前記レジスト膜206と同一の材料としたことで、ステップ207において前記除去膜400と、前記レジスト膜206の剥離を同時に行う事が可能となり、製造工程を簡易にできる効果がある。
【0100】
また、このように前記背面基板11上に除去膜を形成することで、隔壁端部を除去する方法は、例えば前記レジスト層201、202、203、204を用いた場合にも同様に適用することが可能である。その場合、設置面積が大きい隔壁端部を除去することで、隔壁の設置面積を小さくすることが可能となり、基板の端部の領域を有効に活用することが可能になる。
【0101】
また、実施例ではAC駆動型のPDPについて記述したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、DC駆動型のPDP、AC/DCハイブリッド駆動型のPDPなどにも適用することが可能であり、実施例中に記述した場合と同様の効果を奏する。さらに、他の表示装置として、画素を分離する隔壁を有する表示装置、例えばFED(フィールドエミッションディスプレイ)などにも適用することが可能である。
【0102】
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、表示装置の隔壁形成時のエッチングのマスクの剥がれを防止して、微細な形状の隔壁を精度良く形成することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプラズマディスプレイパネル(PDP)の一部を模擬的に示した断面斜視図である。
【図2】図1のPDPの隔壁が形成された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明によるPDPの一部を模擬的に示した断面斜視図である。
【図4】図3のPDPの隔壁が形成された状態を示す斜視図である。
【図5】図3の隔壁を形成するためのレジスト膜の形状を示す平面図である。
【図6】図5のレジスト膜の変形例を示す図(その1)である。
【図7】本発明による表示装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。
【図8】(A)〜(D)は、図7に示した表示装置の製造方法を詳細に示す図(その1)である。
【図9】(E)〜(F)は、図7に示した表示装置の製造方法を詳細に示す図(その2)である。
【図10】図5のレジスト膜の変形例を示す図(その2)である。
【図11】図5のレジスト膜の変形例を示す図(その3)である。
【図12】図11のレジスト膜の使用方法を模擬的に示した斜視図である。
【図13】図7の表示装置の製造方法の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10,100 PDP
11,101,17,107 基板
12,102 データ電極
13,103,19,109 誘電体膜
14,104 隔壁
15,105 蛍光体膜
16,106 放電空間
18,108 表示用電極
14’ 隔壁材料膜
14C 隔壁直線部
14E 隔壁端部
104A,205 端部
W0,W1,W2,P0,P1,AW,AW’,L1 幅
AL,AL’ 長さ
T1 高さ
α 角度
L,L’ 隔壁形成工程
201,202,203,204,206 レジスト膜
201C,202C,203C,204C,206C 直線部
201E,202E,203E,204E,206E 密着維持部
300 サンドブラスト処理装置
301 ノズル部
302 研磨剤
400 除去膜
Claims (8)
- 画素を形成する隔壁を有する表示装置の製造方法であって、
基板の第1の主面上に隔壁材料膜を形成する第1の工程と、
前記隔壁材料膜上にパターニングされたレジスト膜を形成する第2の工程と、
前記レジスト膜をマスクにして前記隔壁材料膜をエッチングして前記隔壁を形成する第3の工程とを含み、
前記レジスト膜は、
帯状の直線部と、
当該直線部の端部に形成された、前記レジスト膜と前記隔壁材料膜の密着を維持するための密着維持部とからなることを特徴とする表示装置の製造方法。 - 前記エッチングはサンドブラスト法によることを特徴とする請求項1記載の表示装置の製造方法。
- 前記直線部の横方向の幅より、前記密着維持部の前記横方向の幅が大きいことを特徴とする請求項1または2記載の表示装置の製造方法。
- 前記レジスト膜は複数形成され、第1のレジスト膜は第1の直線部と第1の密着維持部を有し、当該第1のレジスト膜に隣接する第2のレジスト膜は第2の直線部と第2の密着維持部を有し、前記第1の密着維持部と前記第2の密着維持部は同一であることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項記載の表示装置の製造方法。
- 前記第2のレジスト膜に隣接する第3のレジスト膜は第3の直線部と第3の密着維持部を有し、前記第2の密着維持部と前記第3の密着維持部は同一であることを特徴とする特徴とする請求項4記載の表示装置の製造方法。
- 前記第3の工程の後に、前記密着維持部をマスクにして形成された前記隔壁の端部を除去する第4の工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のうち、いずれか1項記載の表示装置の製造方法。
- 前記第1の主面と前記隔壁材料膜の間にレジスト材料からなる除去膜が形成され、前記除去膜を除去することによって、前記除去膜上に形成された前記隔壁の端部を除去することを特徴とする請求項6記載の表示装置の製造方法。
- 前記レジスト膜は前記除去膜と同一のレジスト材料からなり、当該レジスト膜と当該除去膜の除去を同時に行うことを特徴とする請求項7記載の表示装置の製造方法。
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