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JPH10179630A - 眼底カメラ - Google Patents

眼底カメラ

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Publication number
JPH10179630A
JPH10179630A JP8341839A JP34183996A JPH10179630A JP H10179630 A JPH10179630 A JP H10179630A JP 8341839 A JP8341839 A JP 8341839A JP 34183996 A JP34183996 A JP 34183996A JP H10179630 A JPH10179630 A JP H10179630A
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JP
Japan
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laser light
fundus
laser beam
coagulation
light source
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JP8341839A
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Yuichi Sugino
裕一 杉野
Takeyuki Kato
健行 加藤
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Topcon Corp
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Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光初期の段階で疾患部を誤認してしまって
も、誤認した疾患部に凝固レーザ光を照射してしまうこ
とのない眼底カメラを提供する。 【解決手段】 眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する
レーザ光源54を備えた眼底カメラにおいて、蛍光剤の
静注後に計時を開始するタイマ51と、このタイマ51
の計時が一定時間に達していないとき、レーザ光源54
による凝固レーザ光の照射を禁止させる制御部61とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、疾患部に凝固レーザ
光を照射する凝固レーザ光源を備えた眼底カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼底を照明する照明光学系
と、眼底を観察する観察光学系と、眼底の疾患部に凝固
レーザ光を照射する凝固レーザ光源とを設けた眼底カメ
ラが考えられている。
【0003】かかる眼底カメラは、エイミングパターン
を眼底に投影し、このエイミングパターンの投影位置に
凝固レーザ光を照射するものであり、このエイミングパ
ターンにより凝固レーザ光の照射位置を確認するもので
ある。
【0004】このような眼底カメラにあっては、先ず、
被検者に蛍光剤を静注する。この後、眼底を励起光で照
明し、ファインダを覗いて眼底を観察する。そして、疾
患部位を確認して、その疾患部位とエイミングパターン
とが一致するようにジョイスティックを操作する。エイ
ミングパターンと疾患部位とが一致したら凝固レーザ光
源から凝固レーザ光を射出させ、疾患部位に凝固レーザ
光を照射して疾患部位を凝固させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
眼底カメラにあっては、電源が投入されるとレーザ光源
からレーザ光をいつでも射出できる状態となる。
【0006】このため、エイミングパターンと疾患部位
とを一致させる前に誤ってスイッチを操作してしまう
と、疾患部以外の部位を凝固レーザ光で照射してしまう
問題がある。
【0007】また、疾患部位を凝固するために凝固レー
ザ光を射出する際に、検者はファインダから目を離して
スイッチを操作する場合があり、このような場合、被検
者の頭が少し動いてエイミングパターンと疾患部位とが
ズレてしまっても、検者は気がつかずにそのままスイッ
チを操作してしまい、疾患部位以外の正常な部位にレー
ザ光を照射してしまう虞があった。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、誤ってスイッチを操作しても疾患
部以外の部位を凝固レーザ光で照射してしまうことのな
い眼底カメラを提供することにある。
【0009】また、この発明の目的は、疾患部位に確実
に凝固レーザ光を照射することのできる眼底カメラを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、眼底の疾患部に凝固レーザ光
を照射する凝固レーザ光源を備えた眼底カメラにおい
て、予め設定された設定時間内だけレーザ光の射出を可
能とする許可手段を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、眼底の疾患部に凝固レ
ーザ光を照射する凝固レーザ光源を備えた眼底カメラに
おいて、蛍光剤の静注後に計時を開始するタイマと、こ
のタイマの計時が一定時間に達していないとき、前記凝
固レーザ光源によるレーザ光の照射を禁止しておく禁止
手段とを設けたことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、眼底の疾患部に凝固レ
ーザ光を照射する凝固レーザ光源を備えた眼底カメラに
おいて、被検者の頭を所定位置に固定するヘッドバンド
と、前記頭がヘッドバンドで固定されていることを検知
するヘッドセンサと、このヘッドセンサが前記頭の固定
を検知していないとき、前記凝固レーザ光源によるレー
ザ光の照射を禁止しておく禁止手段とを設けたことを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る眼底カメラ
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、この発明に係わる眼底カメラの外
観を示した説明図である。図1において、100は眼底
カメラの基台で、この基台100の上にはベース101
が載置されている。このベース101はジョイスティッ
ク102の操作により基台100に対して前後左右に移
動可能となっている。ベース101には、装置本体10
3が設けられており、装置本体103はジョイスティッ
ク102の回転操作により上下動するようになってい
る。120はジョイスティックスイッチである。
【0015】また、基台100の前方には、取付部材1
04を介して一対の支柱105が取り付けられており、
この支柱105には顎受け106と額受け107とヘッ
ドバンド108とが取り付けられている。
【0016】ヘッドバンド108は、図2に示すよう
に、支柱105に取り付けられたバンド108A,10
8Bと、このバンド108A,108Bの一端に取り付
けられた接続帯部109A,109Bとから構成されて
いる。接続帯部109A,109Bには結着テープ(図示
せず)が取り付けられていて、接続帯部109A,109
Bを互いに接続したり分離したりすることができ、これ
によりヘッドバンド108の長さが調整できるようにな
っている。
【0017】また、接続帯部109Aにはマイクロスイ
ッチ(ヘッドセンサ)110が取り付けられており、ヘ
ッドバンド108によって被検者の頭が固定されると、
マイクロスイッチ110がオンしてその固定を検知する
ようになっている。マイクロスイッチ110はバンド1
08Aおよび支柱105に設けた信号線(図示せず)を介
して装置本体103内に設けた後述する制御部61(図
4参照)に接続されている。
【0018】装置本体103の後面には、眼底を表示す
る液晶のモニタ111が設けられている。112は眼底
を直接観察するための接眼部である。
【0019】図3は、装置本体103内に設けた眼底カ
メラの光学系の配置を示した概略配置図である。図3に
おいて、1は被検眼Eの眼底Erを照明する照明光学
系、2は眼底Erを撮影する撮影光学系である。
【0020】照明光学系1は、レーザダイオード3と、
レーザダイオード3から射出された照明レーザ光をエキ
スパンドするレンズ4,6と、リング状絞り7と、反射
ミラー8と、リレーレンズ9と、穴空きミラー10と、
対物レンズ11とを有している。また、照明光学系1
は、キセノンランプ5Aおよびハロゲンランプ5Bと、
集光レンズ18A,18Bと、反射ミラー20とを有し
ている。反射ミラー20は蛍光撮影モードのときには実
線で示す位置に位置し、カラー撮影モードのとき破線位
置へ移動するようになっている。キセノンランプ5Aと
ハロゲンランプ5Bは集光レンズ18Bに対して共役と
なっている。
【0021】リング状絞り7は被検眼Eの瞳孔(図示せ
ず)とほぼ共役の位置に配置されており、リング状絞り
7を通った照明光束は反射ミラー8,リレーレンズ9,穴
空きミラー10および対物レンズ11を介して瞳孔上に
リング状絞り7のリング像を形成して眼底Erを照明す
る。
【0022】眼底Erからの反射光束は対物レンズ11
を通って穴空きミラー10の穴部12を通過し、合焦レ
ンズ13に導かれる。合焦レンズ13よりも後方には、
クイックリターンミラー14が設けられている。このク
イックリターンミラー14はフィルム撮影(静止画記
録)のときには撮影光学系2の光路から退避され、合焦
レンズ13によりフィルム15に眼底像が結像される。
また、観察時には眼底Erからの反射光束がクイックリ
ターンミラー14により反射され、眼底像がCCD16
に結像される。
【0023】CCD16の出力信号は映像処理回路17
によって映像信号とされ、モニタ111に眼底像が映し
出される。検者はこのモニタ111を観察しながら後述
する疾患部の凝固を行う。可視蛍光やカラー撮影の場合
は、クイックリターンミラー14´、接眼レンズ15´
からなるファインダー光学系16´を用いて眼底像を観
察しても良い。なお、クイックリターンミラー14´は
ファインダー光学系16´を用いないときには、クイッ
クリターンミラー14の反射光路から退避されている。
【0024】CCD16とクイックリターンミラー14
との間には、凝固治療の際に、後述する凝固レーザ光が
出力されたことに対応してシャッター25が挿入され、
シャッター25は高出力の凝固レーザ光の反射に基づ
き、CCD16が焼き付くのを防止する役割を果たす。
なお、ファインダー光学系16´には同様にシャッター
25´が挿入される。
【0025】撮影光学系2の穴開きミラー10と合焦レ
ンズ13との間の光路には、蛍光用のバリアフィルター
19が蛍光撮影モードに対応して挿入されるようになっ
ている。蛍光撮影モード以外のカラー撮影モードの時に
は、バリアフィルター19は撮影光学系2の光路から退
避されている。
【0026】照明光学系1の光路には、反射ミラー8と
リレーレンズ9との間に、光凝固用のレーザー照射光学
系21の一部を構成する反射光学部材22が設けられて
いる。反射光学部材22にはここではハーフミラーを用
いる。レーザ照射光学系21は凝固レーザ光を出射する
レーザ光源(凝固レーザ光源)23を有する。ここで
は、このレーザ光源23には可視光の波長域(波長66
4nm)の凝固レーザ光を出射するタイプのものが用い
られている。このレーザ光源23の前方には絞り24が
設けられている。この絞り24は対物レンズ11に関し
て眼底Erと共役であり、絞り24の孔24Aは光軸上
に設けられている。
【0027】レーザ照射光学系21は、エイミング用の
レーザ光源27を有する。レーザ光源23とレーザ光源
27とはハーフミラー28に関して共役である。ハーフ
ミラー28とレーザ光源27との間にはリレーレンズ3
4,35とパターン板33とが配置され、パターン板3
3は対物レンズ11に関して眼底Erと共役である。パ
ターン板33には例えば眼底に星印のエイミングパター
ンを投影するための星状の孔33Aが形成され、この孔
33Aは光軸上に位置している。
【0028】レーザ光源27から出射されるレーザ光の
波長はバリアフィルター19を通過できる波長範囲のも
のとされている。
【0029】図4は眼底カメラの制御系の構成を示した
ブロック図である。図4において、51は装置本体10
3内に設けられたタイマであり、このタイマ51はキー
ボード52のタイマスイッチ(図示せず)を操作すること
により計時を開始していく。このタイマスイッチは静注
した際に操作するものである。キーボード52はベース
101の上面に設けられている。
【0030】53はレーザダイオード3を駆動する駆動
回路、54はレーザ光源23を駆動する駆動回路、55
はレーザ光源27を駆動する駆動回路、56はバリアフ
ィルター19の光路への挿入や退避を行わせるソレノイ
ドである。58はCCD16で撮像した眼底像を記録す
る記録装置、59,60はキセノンランプ5A,ハロゲン
ランプ5Bを発光させる発光回路である。
【0031】61はCPU等からなる制御部であり、こ
の制御部61は、マイクロスイッチ110がオンし且つ
タイマ51の計時が所定時間以上に達しているとき、ジ
ョイスティックスイッチ120が押されたとき、駆動回
路54を駆動してレーザ光源23から凝固レーザを射出
させる。ここで、所定時間は、静注してから蛍光初期が
終了するまでに要する時間である。
【0032】タイマ51の計時が所定時間に達していな
いとき、またはマイクロスイッチ110がオンしていな
いとき、ジョイスティックスイッチ120が押されても
制御部61は駆動回路54を駆動させないようになって
いる。すなわち、制御部61はレーザ光源23から凝固
レーザの射出を禁止する禁止手段として機能する。
【0033】また、制御部61は、ジョイスティックス
イッチ120,キーボード52等の操作に基づいて、駆
動回路54,55,ソレノイド56,CCD16,映像処理
回路17,記録装置58,発光回路59,60等の制御を
行う他、シャッタ25,25´やクイックリターンミラ
ー14,14´の制御も行うようになっている。
【0034】次に、上記実施の形態の眼底カメラの動作
について説明する。
【0035】最初に、疾患部を凝固する場合について説
明する。
【0036】先ず、メインスイッチを投入するとともに
キーボード52のモード切換スイッチ(図示せず)を操作
して光凝固モードを設定する。一方、被検者に蛍光剤を
静注してキーボード52のタイマスイッチを操作する。
このタイマスイッチの操作によりタイマ51が計時を開
始していく。また、光凝固モードの設定により反射ミラ
ー20は実線位置へ移動する。クイックリターンミラー
14´も光路が退避されている。
【0037】次に、図1に示すよう、被検者の顎を顎受
け106に乗せるとともに額を額受け107に当てて頭
をヘッドバンド108によって固定する。この固定によ
り、マイクロスイッチ110がオンして頭の固定を検知
した検知信号を出力する。
【0038】次いで、ジョイスティック102を操作し
て装置本体103を上下左右前後方向に移動させてアラ
イメントを行う。そして、キーボード52のキーを操作
することにより駆動回路53,55を駆動させてレーザ
ダイオード3,レーザ光源27からレーザ光を射出させ
る。また、バリアフィルタ19が光路に挿入される。
【0039】レーザダイオード3から射出された照明レ
ーザ光は、レンズ4,6,リング状絞り7,反射ミラー8,
リレーレンズ9,穴空きミラー10および対物レンズ1
1を介して眼底Erを照明する。眼底Erの血管内に蛍光
剤が流入してくると、蛍光剤が照明レーザ光により励起
されて蛍光を発する。この蛍光は、対物レンズ11,穴
空きミラー10,バリアフィルタ19,合焦レンズ13お
よびクイックリターンミラー14を介してCCD16に
達し、蛍光眼底像がCCD16に結像される。そして、
モニタ111に蛍光眼底像Edが表示される。
【0040】他方、レーザ光源27から射出されたレー
ザ光は、リレーレンズ34,パターン板33の孔33A,
リレーレンズ35,ハーフミラー28,22,リレーレン
ズ9,穴空きミラー10および対物レンズ11を介して
眼底Erに達し、エイミングパターンが眼底Erに投影さ
れる。そして、エイミングパターンの反射光束は、上記
と同様にしてCCD16に達し、CCD16上にエイミ
ングパターン像が結像され、モニタ111には、図5に
示すように、蛍光眼底像Edとエイミングパターン像3
3Bが表示される。
【0041】エイミングパターン像33Bは、パターン
板33の孔33Aが光軸上に位置しているので、モニタ
111の中央部に表示される。
【0042】検者は、眼底Erの毛細血管に蛍光剤が十
分に行き渡ってから、モニタ111に表示される蛍光眼
底像Edから疾患部位Kの有無を確認する。
【0043】これは、眼底Erに新生血管等の病変部
(疾患部位)Kが存在すると、蛍光剤がその病変部Kに
滞留し、その病変部Kからの蛍光量がその周囲の蛍光量
よりも多くなり、モニタ111に明るい輝点として疾患
部位Kが表示されので、疾患部位Kの有無を確認するこ
とができる。
【0044】疾患部位Kを確認することができたら、モ
ニタ111を見ながらジョイスティック102を操作し
て本体装置103を左右上下に移動させて、図6に示す
ように、疾患部位Kとエイミングパターン像33Bとを
一致させる。すなわち、光軸に疾患部位Kを一致させ
る。そして、ジョイスティックスイッチ120を押す。
【0045】制御部61は、ジョイスティックスイッチ
120が押されると、タイマ51が所定時間以上を計時
し且つヘッドバンド108のマイクロスイッチ110が
オンされているときのみ、駆動回路54を駆動させてレ
ーザ光源23から凝固レーザ光を射出させる。レーザ光
源23から射出された凝固レーザ光は、絞り24,ハー
フミラー28,22,リレーレンズ9,穴空きミラー10
および対物レンズ11を介して眼底Erの疾患部位Kを
照射する。これにより疾患部位Kが凝固されることとな
る。
【0046】このように、タイマ51が所定時間以上を
計時し且つヘッドバンド108のマイクロスイッチ11
0がオンされているときのみ、ジョイスティックスイッ
チ120を押すことによりレーザ光源23から凝固レー
ザ光が射出されので、蛍光剤が毛細血管に十分に行き渡
っていない所定時間以内(蛍光初期)のときに、疾患部
位の確認作業を行って疾患部位を誤認した場合、この誤
認した疾患部位とエイミングパターン像33Bとを一致
させてジョイスティックスイッチ120を押しても、レ
ーザ光源23から凝固レーザ光は射出されず、誤認した
疾患部位に凝固レーザ光を照射してしまうことが防止さ
れる。
【0047】また、マイクロスイッチがオンしていると
き、被検者の頭はヘッドバンド108によって固定され
ているので、レーザ光源23から凝固レーザ光が射出さ
れたときに頭が動いてしまうことが防止され、これによ
り眼底Erの疾患部位Kを確実に照射することができ
る。換言すれば、ヘッドバンド108で頭が固定されて
いないときには、マイクロスイッチ110がオフしてレ
ーザ光源23から凝固レーザ光が射出されないので、疾
患部位K以外のところを凝固レーザ光で照射してしまう
ことが防止される。
【0048】蛍光撮影モードを設定した場合には、駆動
回路54,55は駆動されず、レーザダイオード3から
射出された照明レーザ光のみで眼底Erが照明されるこ
ととなる。そして、ジョイスティックスイッチ120が
押される毎に、CCD16に結像された蛍光眼底像が記
憶装置に静止画として記録されていく。
【0049】カラー撮影モードを設定した場合には、駆
動回路53〜55は駆動されず、レーザダイオード3,
レーザ光源23,27からレーザ光は射出されない。ま
た、反射ミラー20が破線位置へ移動され、発光回路6
0が作動してハロゲンランプ5Bが発光されるととも
に、バリアフィルタ19は光路から退避される。
【0050】ハロゲンランプ5Bが発光する照明光束
は、集光レンズ18B,18A,反射ミラー20,リング
状絞り7,反射ミラー8,リレーレンズ9,穴空きミラー
10および対物レンズ11を介して眼底Erを照明し、
上記と同様にしてCCD16上に眼底像が結像され、モ
ニタ111に眼底像が表示される。そして、ジョイステ
ィックスイッチ120を押すと、発光回路59が動作し
てキセノンランプ5Aが発光するとともに、クイックリ
ターンミラー14が跳ね上がって眼底像がフィルム15
上に結像され、眼底Erが撮影されることとなる。
【0051】上記実施の形態では、光凝固モードのと
き、タイマ51が所定時間以上を計時し且つマイクロス
イッチ110がオンされていることを条件に、レーザ光
源23から凝固レーザ光を射出させているが、タイマ5
1あるいはマイクロスイッチ110のどちらか一方の条
件だけでレーザ光源23から凝固レーザ光を射出させて
もよい。
【0052】また、蛍光撮影は、赤外蛍光撮影あるいは
可視蛍光撮影のどちらでもよく、また、両方の撮影が行
えるようにしてもよい。この場合、赤外用と可視用のレ
ーザダイオードを2つ設けるとともに、バリアフィルタ
を2つ設ければよい。また、この場合、タイマ51のタ
イムアップ時間が切り換わるようにし、赤外蛍光モード
が選択された際には、タイマ51のタイムアップ時間が
例えば15分に設定され、可視蛍光モードが選択された
際には、タイマ51のタイムアップ時間が例えば5分に
設定されるようにしてもよい。そして、タイマ51がタ
イムアップした時点から凝固レーザ光の射出を可能にす
る。
【0053】また、タイマ51の計時の途中の所定時間
内だけ、例えば計時時間が5分に達してから10分にな
るまでの間だけ、凝固レーザ光の射出を可能にし、その
前後では凝固レーザ光の射出を禁止してもよい。このよ
うにすることにより、凝固治療が終了した後、誤ってジ
ョイスティックスイッチ120を押しても凝固レーザ光
が射出されないので安全なものとなる。この場合、制御
部61が所定時間内だけレーザ光の射出を可能とする許
可手段として機能する。
【0054】上記実施の形態では、いずれも、タイマ5
1のタイムアップ時間や凝固レーザ光の射出を可能にす
る時間を固定してしまうが、任意に設定できるようにし
てもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、蛍光初期の段
階で疾患部の確認作業を行って疾患部を誤認しても、こ
の誤認した疾患部に凝固レーザ光を照射してしまうこと
を防止することができる。また、凝固治療が終了した
後、誤ってスイッチを操作しても凝固レーザ光が射出さ
れないので安全なものとなる。
【0056】請求項2の発明によれば、蛍光初期の段階
で疾患部の確認作業を行って疾患部を誤認しても、この
誤認した疾患部に凝固レーザ光を照射してしまうことを
防止することができる。
【0057】請求項3の発明によれば、疾患部を凝固レ
ーザ光で確実に照射することができ、疾患部位以外のと
ころを凝固レーザ光で照射してしまうことを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる眼底カメラの外観を示した説
明図である。
【図2】ヘッドバンドの構成を示した説明図である。
【図3】眼底カメラの光学系の配置を示した光学配置図
である。
【図4】眼底カメラの制御系の構成を示したブロック図
である。
【図5】モニタに表示された蛍光眼底像を示した説明図
である。
【図6】エイミングパターン像と疾患部とを一致させた
際の蛍光眼底像を示した説明図である。
【符号の説明】
23 レーザ光源 51 タイマ 61 制御部 110 マイクロスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝
    固レーザ光源を備えた眼底カメラにおいて、 予め設定された設定時間内だけレーザ光の射出を可能と
    する許可手段を設けたことを特徴とする眼底カメラ。
  2. 【請求項2】眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝
    固レーザ光源を備えた眼底カメラにおいて、 蛍光剤の静注後に計時を開始するタイマと、 このタイマの計時が一定時間に達していないとき、前記
    凝固レーザ光源によるレーザ光の照射を禁止しておく禁
    止手段とを設けたことを特徴とする眼底カメラ。
  3. 【請求項3】眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝
    固レーザ光源を備えた眼底カメラにおいて、 被検者の頭を所定位置に固定するヘッドバンドと、 前記頭がヘッドバンドで固定されていることを検知する
    ヘッドセンサと、 このヘッドセンサが前記頭の固定を検知していないと
    き、前記凝固レーザ光源によるレーザ光の照射を禁止し
    ておく禁止手段とを設けたことを特徴とする眼底カメ
    ラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001070337A (ja) * 1999-09-01 2001-03-21 Nidek Co Ltd レーザ手術装置

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