JP4357602B2 - 眼底カメラ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、疾患部に凝固レーザ光を照射する凝固レーザ光源を備えた眼底カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、眼底を照明する照明光学系と、眼底を観察する観察光学系と、眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝固レーザ光源とを設けた眼底カメラが考えられている。
【0003】
かかる眼底カメラは、エイミングパターンを眼底に投影し、このエイミングパターンの投影位置に凝固レーザ光を照射するものであり、このエイミングパターンにより凝固レーザ光の照射位置を確認するものである。
【0004】
このような眼底カメラにあっては、先ず、被検者に蛍光剤を静注する。この後、眼底を励起光で照明し、ファインダを覗いて眼底を観察する。そして、疾患部位を確認して、その疾患部位とエイミングパターンとが一致するようにジョイスティックを操作する。エイミングパターンと疾患部位とが一致したら凝固レーザ光源から凝固レーザ光を射出させ、疾患部位に凝固レーザ光を照射して疾患部位を凝固させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような眼底カメラにあっては、電源が投入されるとレーザ光源からレーザ光をいつでも射出できる状態となる。
【0006】
このため、エイミングパターンと疾患部位とを一致させる前に誤ってスイッチを操作してしまうと、疾患部以外の部位を凝固レーザ光で照射してしまう問題がある。
【0007】
また、疾患部位を凝固するために凝固レーザ光を射出する際に、検者はファインダから目を離してスイッチを操作する場合があり、このような場合、被検者の頭が少し動いてエイミングパターンと疾患部位とがズレてしまっても、検者は気がつかずにそのままスイッチを操作してしまい、疾患部位以外の正常な部位にレーザ光を照射してしまう虞があった。
【0008】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、誤ってスイッチを操作しても疾患部以外の部位を凝固レーザ光で照射してしまうことのない眼底カメラを提供することにある。
【0009】
また、この発明の目的は、疾患部位に確実に凝固レーザ光を照射することのできる眼底カメラを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝固レーザ光源と、この凝固レーザ光源から凝固レーザ光を射出させるためのスイッチと、前記眼底の蛍光観察時に前記スイッチが操作されたとき前記凝固レーザ光源から凝固レーザ光を照射させる制御手段とを備えた眼底カメラにおいて、
蛍光剤の静注後から計時を開始するタイマと、
眼底の蛍光観察時に、前記タイマの計時の途中の予め設定された設定時間内だけ、前記凝固レーザ光の射出を可能とする許可手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝固レーザ光源を備えた眼底カメラにおいて、
被検者の頭を所定位置に固定するヘッドバンドと、
前記頭がヘッドバンドで固定されていることを検知するヘッドセンサと、
このヘッドセンサが前記頭の固定を検知していないとき、前記凝固レーザ光源によるレーザ光の照射を禁止しておく禁止手段とを設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る眼底カメラの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、この発明に係わる眼底カメラの外観を示した説明図である。図1において、100は眼底カメラの基台で、この基台100の上にはベース101が載置されている。このベース101はジョイスティック102の操作により基台100に対して前後左右に移動可能となっている。ベース101には、装置本体103が設けられており、装置本体103はジョイスティック102の回転操作により上下動するようになっている。120はジョイスティックスイッチである。
【0015】
また、基台100の前方には、取付部材104を介して一対の支柱105が取り付けられており、この支柱105には顎受け106と額受け107とヘッドバンド108とが取り付けられている。
【0016】
ヘッドバンド108は、図2に示すように、支柱105に取り付けられたバンド108A,108Bと、このバンド108A,108Bの一端に取り付けられた接続帯部109A,109Bとから構成されている。接続帯部109A,109Bには結着テープ(図示せず)が取り付けられていて、接続帯部109A,109Bを互いに接続したり分離したりすることができ、これによりヘッドバンド108の長さが調整できるようになっている。
【0017】
また、接続帯部109Aにはマイクロスイッチ(ヘッドセンサ)110が取り付けられており、ヘッドバンド108によって被検者の頭が固定されると、マイクロスイッチ110がオンしてその固定を検知するようになっている。マイクロスイッチ110はバンド108Aおよび支柱105に設けた信号線(図示せず)を介して装置本体103内に設けた後述する制御部61(図4参照)に接続されている。
【0018】
装置本体103の後面には、眼底を表示する液晶のモニタ111が設けられている。112は眼底を直接観察するための接眼部である。
【0019】
図3は、装置本体103内に設けた眼底カメラの光学系の配置を示した概略配置図である。図3において、1は被検眼Eの眼底Erを照明する照明光学系、2は眼底Erを撮影する撮影光学系である。
【0020】
照明光学系1は、レーザダイオード3と、レーザダイオード3から射出された照明レーザ光をエキスパンドするレンズ4,6と、リング状絞り7と、反射ミラー8と、リレーレンズ9と、穴空きミラー10と、対物レンズ11とを有している。また、照明光学系1は、キセノンランプ5Aおよびハロゲンランプ5Bと、集光レンズ18A,18Bと、反射ミラー20とを有している。反射ミラー20は蛍光撮影モードのときには実線で示す位置に位置し、カラー撮影モードのとき破線位置へ移動するようになっている。キセノンランプ5Aとハロゲンランプ5Bは集光レンズ18Bに対して共役となっている。
【0021】
リング状絞り7は被検眼Eの瞳孔(図示せず)とほぼ共役の位置に配置されており、リング状絞り7を通った照明光束は反射ミラー8,リレーレンズ9,穴空きミラー10および対物レンズ11を介して瞳孔上にリング状絞り7のリング像を形成して眼底Erを照明する。
【0022】
眼底Erからの反射光束は対物レンズ11を通って穴空きミラー10の穴部12を通過し、合焦レンズ13に導かれる。合焦レンズ13よりも後方には、クイックリターンミラー14が設けられている。このクイックリターンミラー14はフィルム撮影(静止画記録)のときには撮影光学系2の光路から退避され、合焦レンズ13によりフィルム15に眼底像が結像される。また、観察時には眼底Erからの反射光束がクイックリターンミラー14により反射され、眼底像がCCD16に結像される。
【0023】
CCD16の出力信号は映像処理回路17によって映像信号とされ、モニタ111に眼底像が映し出される。検者はこのモニタ111を観察しながら後述する疾患部の凝固を行う。可視蛍光やカラー撮影の場合は、クイックリターンミラー14´、接眼レンズ15´からなるファインダー光学系16´を用いて眼底像を観察しても良い。なお、クイックリターンミラー14´はファインダー光学系16´を用いないときには、クイックリターンミラー14の反射光路から退避されている。
【0024】
CCD16とクイックリターンミラー14との間には、凝固治療の際に、後述する凝固レーザ光が出力されたことに対応してシャッター25が挿入され、シャッター25は高出力の凝固レーザ光の反射に基づき、CCD16が焼き付くのを防止する役割を果たす。なお、ファインダー光学系16´には同様にシャッター25´が挿入される。
【0025】
撮影光学系2の穴開きミラー10と合焦レンズ13との間の光路には、蛍光用のバリアフィルター19が蛍光撮影モードに対応して挿入されるようになっている。蛍光撮影モード以外のカラー撮影モードの時には、バリアフィルター19は撮影光学系2の光路から退避されている。
【0026】
照明光学系1の光路には、反射ミラー8とリレーレンズ9との間に、光凝固用のレーザー照射光学系21の一部を構成する反射光学部材22が設けられている。反射光学部材22にはここではハーフミラーを用いる。レーザ照射光学系21は凝固レーザ光を出射するレーザ光源(凝固レーザ光源)23を有する。ここでは、このレーザ光源23には可視光の波長域(波長664nm)の凝固レーザ光を出射するタイプのものが用いられている。このレーザ光源23の前方には絞り24が設けられている。この絞り24は対物レンズ11に関して眼底Erと共役であり、絞り24の孔24Aは光軸上に設けられている。
【0027】
レーザ照射光学系21は、エイミング用のレーザ光源27を有する。レーザ光源23とレーザ光源27とはハーフミラー28に関して共役である。ハーフミラー28とレーザ光源27との間にはリレーレンズ34,35とパターン板33とが配置され、パターン板33は対物レンズ11に関して眼底Erと共役である。パターン板33には例えば眼底に星印のエイミングパターンを投影するための星状の孔33Aが形成され、この孔33Aは光軸上に位置している。
【0028】
レーザ光源27から出射されるレーザ光の波長はバリアフィルター19を通過できる波長範囲のものとされている。
【0029】
図4は眼底カメラの制御系の構成を示したブロック図である。図4において、51は装置本体103内に設けられたタイマであり、このタイマ51はキーボード52のタイマスイッチ(図示せず)を操作することにより計時を開始していく。このタイマスイッチは静注した際に操作するものである。キーボード52はベース101の上面に設けられている。
【0030】
53はレーザダイオード3を駆動する駆動回路、54はレーザ光源23を駆動する駆動回路、55はレーザ光源27を駆動する駆動回路、56はバリアフィルター19の光路への挿入や退避を行わせるソレノイドである。58はCCD16で撮像した眼底像を記録する記録装置、59,60はキセノンランプ5A,ハロゲンランプ5Bを発光させる発光回路である。
【0031】
61はCPU等からなる制御部であり、この制御部61は、マイクロスイッチ110がオンし且つタイマ51の計時が所定時間以上に達しているとき、ジョイスティックスイッチ120が押されたとき、駆動回路54を駆動してレーザ光源23から凝固レーザを射出させる。ここで、所定時間は、静注してから蛍光初期が終了するまでに要する時間である。
【0032】
タイマ51の計時が所定時間に達していないとき、またはマイクロスイッチ110がオンしていないとき、ジョイスティックスイッチ120が押されても制御部61は駆動回路54を駆動させないようになっている。すなわち、制御部61はレーザ光源23から凝固レーザの射出を禁止する禁止手段として機能する。
【0033】
また、制御部61は、ジョイスティックスイッチ120,キーボード52等の操作に基づいて、駆動回路54,55,ソレノイド56,CCD16,映像処理回路17,記録装置58,発光回路59,60等の制御を行う他、シャッタ25,25´やクイックリターンミラー14,14´の制御も行うようになっている。
【0034】
次に、上記実施の形態の眼底カメラの動作について説明する。
【0035】
最初に、疾患部を凝固する場合について説明する。
【0036】
先ず、メインスイッチを投入するとともにキーボード52のモード切換スイッチ(図示せず)を操作して光凝固モードを設定する。一方、被検者に蛍光剤を静注してキーボード52のタイマスイッチを操作する。このタイマスイッチの操作によりタイマ51が計時を開始していく。また、光凝固モードの設定により反射ミラー20は実線位置へ移動する。クイックリターンミラー14´も光路が退避されている。
【0037】
次に、図1に示すよう、被検者の顎を顎受け106に乗せるとともに額を額受け107に当てて頭をヘッドバンド108によって固定する。この固定により、マイクロスイッチ110がオンして頭の固定を検知した検知信号を出力する。
【0038】
次いで、ジョイスティック102を操作して装置本体103を上下左右前後方向に移動させてアライメントを行う。そして、キーボード52のキーを操作することにより駆動回路53,55を駆動させてレーザダイオード3,レーザ光源27からレーザ光を射出させる。また、バリアフィルタ19が光路に挿入される。
【0039】
レーザダイオード3から射出された照明レーザ光は、レンズ4,6,リング状絞り7,反射ミラー8,リレーレンズ9,穴空きミラー10および対物レンズ11を介して眼底Erを照明する。眼底Erの血管内に蛍光剤が流入してくると、蛍光剤が照明レーザ光により励起されて蛍光を発する。この蛍光は、対物レンズ11,穴空きミラー10,バリアフィルタ19,合焦レンズ13およびクイックリターンミラー14を介してCCD16に達し、蛍光眼底像がCCD16に結像される。そして、モニタ111に蛍光眼底像Edが表示される。
【0040】
他方、レーザ光源27から射出されたレーザ光は、リレーレンズ34,パターン板33の孔33A,リレーレンズ35,ハーフミラー28,22,リレーレンズ9,穴空きミラー10および対物レンズ11を介して眼底Erに達し、エイミングパターンが眼底Erに投影される。そして、エイミングパターンの反射光束は、上記と同様にしてCCD16に達し、CCD16上にエイミングパターン像が結像され、モニタ111には、図5に示すように、蛍光眼底像Edとエイミングパターン像33Bが表示される。
【0041】
エイミングパターン像33Bは、パターン板33の孔33Aが光軸上に位置しているので、モニタ111の中央部に表示される。
【0042】
検者は、眼底Erの毛細血管に蛍光剤が十分に行き渡ってから、モニタ111に表示される蛍光眼底像Edから疾患部位Kの有無を確認する。
【0043】
これは、眼底Erに新生血管等の病変部(疾患部位)Kが存在すると、蛍光剤がその病変部Kに滞留し、その病変部Kからの蛍光量がその周囲の蛍光量よりも多くなり、モニタ111に明るい輝点として疾患部位Kが表示されので、疾患部位Kの有無を確認することができる。
【0044】
疾患部位Kを確認することができたら、モニタ111を見ながらジョイスティック102を操作して本体装置103を左右上下に移動させて、図6に示すように、疾患部位Kとエイミングパターン像33Bとを一致させる。すなわち、光軸に疾患部位Kを一致させる。そして、ジョイスティックスイッチ120を押す。
【0045】
制御部61は、ジョイスティックスイッチ120が押されると、タイマ51が所定時間以上を計時し且つヘッドバンド108のマイクロスイッチ110がオンされているときのみ、駆動回路54を駆動させてレーザ光源23から凝固レーザ光を射出させる。レーザ光源23から射出された凝固レーザ光は、絞り24,ハーフミラー28,22,リレーレンズ9,穴空きミラー10および対物レンズ11を介して眼底Erの疾患部位Kを照射する。これにより疾患部位Kが凝固されることとなる。
【0046】
このように、タイマ51が所定時間以上を計時し且つヘッドバンド108のマイクロスイッチ110がオンされているときのみ、ジョイスティックスイッチ120を押すことによりレーザ光源23から凝固レーザ光が射出されので、蛍光剤が毛細血管に十分に行き渡っていない所定時間以内(蛍光初期)のときに、疾患部位の確認作業を行って疾患部位を誤認した場合、この誤認した疾患部位とエイミングパターン像33Bとを一致させてジョイスティックスイッチ120を押しても、レーザ光源23から凝固レーザ光は射出されず、誤認した疾患部位に凝固レーザ光を照射してしまうことが防止される。
【0047】
また、マイクロスイッチがオンしているとき、被検者の頭はヘッドバンド108によって固定されているので、レーザ光源23から凝固レーザ光が射出されたときに頭が動いてしまうことが防止され、これにより眼底Erの疾患部位Kを確実に照射することができる。換言すれば、ヘッドバンド108で頭が固定されていないときには、マイクロスイッチ110がオフしてレーザ光源23から凝固レーザ光が射出されないので、疾患部位K以外のところを凝固レーザ光で照射してしまうことが防止される。
【0048】
蛍光撮影モードを設定した場合には、駆動回路54,55は駆動されず、レーザダイオード3から射出された照明レーザ光のみで眼底Erが照明されることとなる。そして、ジョイスティックスイッチ120が押される毎に、CCD16に結像された蛍光眼底像が記憶装置に静止画として記録されていく。
【0049】
カラー撮影モードを設定した場合には、駆動回路53〜55は駆動されず、レーザダイオード3,レーザ光源23,27からレーザ光は射出されない。また、反射ミラー20が破線位置へ移動され、発光回路60が作動してハロゲンランプ5Bが発光されるとともに、バリアフィルタ19は光路から退避される。
【0050】
ハロゲンランプ5Bが発光する照明光束は、集光レンズ18B,18A,反射ミラー20,リング状絞り7,反射ミラー8,リレーレンズ9,穴空きミラー10および対物レンズ11を介して眼底Erを照明し、上記と同様にしてCCD16上に眼底像が結像され、モニタ111に眼底像が表示される。そして、ジョイスティックスイッチ120を押すと、発光回路59が動作してキセノンランプ5Aが発光するとともに、クイックリターンミラー14が跳ね上がって眼底像がフィルム15上に結像され、眼底Erが撮影されることとなる。
【0051】
上記実施の形態では、光凝固モードのとき、タイマ51が所定時間以上を計時し且つマイクロスイッチ110がオンされていることを条件に、レーザ光源23から凝固レーザ光を射出させているが、タイマ51あるいはマイクロスイッチ110のどちらか一方の条件だけでレーザ光源23から凝固レーザ光を射出させてもよい。
【0052】
また、蛍光撮影は、赤外蛍光撮影あるいは可視蛍光撮影のどちらでもよく、また、両方の撮影が行えるようにしてもよい。この場合、赤外用と可視用のレーザダイオードを2つ設けるとともに、バリアフィルタを2つ設ければよい。また、この場合、タイマ51のタイムアップ時間が切り換わるようにし、赤外蛍光モードが選択された際には、タイマ51のタイムアップ時間が例えば15分に設定され、可視蛍光モードが選択された際には、タイマ51のタイムアップ時間が例えば5分に設定されるようにしてもよい。そして、タイマ51がタイムアップした時点から凝固レーザ光の射出を可能にする。
【0053】
また、タイマ51の計時の途中の所定時間内だけ、例えば計時時間が5分に達してから10分になるまでの間だけ、凝固レーザ光の射出を可能にし、その前後では凝固レーザ光の射出を禁止してもよい。このようにすることにより、凝固治療が終了した後、誤ってジョイスティックスイッチ120を押しても凝固レーザ光が射出されないので安全なものとなる。この場合、制御部61が所定時間内だけレーザ光の射出を可能とする許可手段として機能する。
【0054】
上記実施の形態では、いずれも、タイマ51のタイムアップ時間や凝固レーザ光の射出を可能にする時間を固定してしまうが、任意に設定できるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、蛍光初期の段階で疾患部の確認作業を行って疾患部を誤認しても、この誤認した疾患部に凝固レーザ光を照射してしまうことを防止することができる。また、凝固治療が終了した後、誤ってスイッチを操作しても凝固レーザ光が射出されないので安全なものとなる。
【0057】
請求項2の発明によれば、疾患部を凝固レーザ光で確実に照射することができ、疾患部位以外のところを凝固レーザ光で照射してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる眼底カメラの外観を示した説明図である。
【図2】ヘッドバンドの構成を示した説明図である。
【図3】眼底カメラの光学系の配置を示した光学配置図である。
【図4】 眼底カメラの制御系の構成を示したブロック図である。
【図5】モニタに表示された蛍光眼底像を示した説明図である。
【図6】 エイミングパターン像と疾患部とを一致させた際の蛍光眼底像を示した説明図である。
【符号の説明】
23 レーザ光源
51 タイマ
61 制御部
110 マイクロスイッチ
Claims (2)
- 眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝固レーザ光源と、この凝固レーザ光源から凝固レーザ光を射出させるためのスイッチと、前記眼底の蛍光観察時に前記スイッチが操作されたとき前記凝固レーザ光源から凝固レーザ光を照射させる制御手段とを備えた眼底カメラにおいて、
蛍光剤の静注後から計時を開始するタイマと、
眼底の蛍光観察時に、前記タイマの計時の途中の予め設定された設定時間内だけ、前記凝固レーザ光の射出を可能とする許可手段とを設けたことを特徴とする眼底カメラ。 - 眼底の疾患部に凝固レーザ光を照射する凝固レーザ光源を備え眼底カメラにおいて、
被検者の頭を所定位置に固定するヘッドバンドと、
前記頭がヘッドバンドで固定されていることを検知するヘッドセンサと、
このヘッドセンサが前記頭の固定を検知していないとき、前記凝固レーザ光源によるレーザ光の照射を禁止しておく禁止手段とを設けたことを特徴とする眼底カメラ。
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JP34183996A JP4357602B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 眼底カメラ |
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JP34183996A JP4357602B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 眼底カメラ |
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- 1996-12-20 JP JP34183996A patent/JP4357602B2/ja not_active Expired - Lifetime
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