JPH10176351A - 屋外流し設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗い作業姿勢が楽であると共に、各種大きさ
の物体を洗うことができる、しかも整理整頓が容易な屋
外流し設備を提供する。 【解決手段】 第２の流し２の後縁からバックボード３
が設置され、該バックボード３の途中高さに第１の流し
１が上下方向回動自在に設けられている。流し１，２の
近傍にガイドバー５が立設され、吐水管６が上下動自在
に設置されている。吐水口１０にホースが接続可能であ
る。バックボード３に棚板１４〜１７が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は屋外流し設備に係
り、特に複数の流しを備えた屋外流し設備に関する。

【０００２】

【従来の技術】泥付きの野菜や汚れた運動靴などを洗う
ための屋外流し設備の従来例においては、流しは固定設
置され、高さ調節はできないものとなっている。流し
は、地表ないし腰ほどの高さに設置される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の屋外流し設備に
おいて、流しが地表又はその近くに低く設置されている
場合、洗い作業を行うにはしゃがみ込まなければなら
ず、腰や脚にかかる負担が大きい。また、流しが腰ほど
の高さに設置されている場合、蛇口と流しとの間隔が小
さいため、洗える物体の大きさが制限される。

【０００４】また、従来の屋外流し設備においては、洗
剤やタワシなどの小物類が流しやその周囲に散在し雑然
となりがちであった。

【０００５】本発明は、このような種々の問題点を解決
し、洗い作業姿勢が楽であると共に、各種大きさの物体
を洗うことができる屋外流し設備を提供することを目的
とする。また、本発明は整理整頓が容易な屋外流し設備
を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の屋外流し設備
は、上側の第１の流しと、下側の第２の流しと、上下動
可能であり、該第１の流し及び第２の流しのいずれに対
しても吐水しうる吐水部材とを有する流し設備であっ
て、該第１の流しは、第２の流しの上方へ張り出した水
平姿勢と、第２の流しの上方から対比した起立姿勢とを
とりうるように上下方向に回動自在であるものである。

【０００７】かかる屋外流し設備においては、第１の流
し及び第２の流しのいずれによっても洗い作業を行うこ
とができる。また、吐水部材の高さを調節することによ
り各種大きさの物体を洗うことができる。

【０００８】本発明では、この吐水部材とは別にホース
接続可能な吐水口を有する給水設備を設けることが好ま
しい。このようにすることにより、この吐水口にホース
をつないだままにしておいても吐水部材から吐水させて
流しで洗い作業を行うことができる。

【０００９】本発明では、第１及び第２の流しの近傍に
棚板を設けることにより、小物類の整理整頓を図るのが
好ましい。

【００１０】

【発明の実施の形態】第１，２図は実施の形態に係る屋
外流し設備の斜視図であり、第１図は上側の第１の流し
を立てた状態、第２図は第１の流しを水平にした状態を
示す。

【００１１】この第１の流し１はバックボード３の高さ
方向の途中部分に対しヒンジ（図示略）によって、第１
図の水平姿勢と第２図の起立姿勢とをとりうるように上
下方向に約９０°の範囲だけ回動自在に取り付けられて
いる。なお、このヒンジにはバネ（図示略）が設けられ
ており、起立した第１の流し１を倒伏しないように付勢
している。第２の流し２は地表の台座ブロックやコンク
リート床版などの上に設置されるものであり、その後縁
にバックボード３が立設されている。

【００１２】バックボード３の右側辺に沿って柱状部４
が上下方向に延設され、この柱状部４に沿ってガイドバ
ー５が上下方向に延設されている。このガイドバー５に
沿って吐水管６がスライド自在かつ任意位置に停止可能
に設けられている。

【００１３】柱状部４内の上部に給水弁（図示略）が設
置されており、この給水弁を操作するハンドル７が柱状
部４の上部前面に配置されている。給水弁からの水は、
給水ホース８を介して吐水管６へ供給される。

【００１４】柱状部４の下部には別の給水弁（図示略）
が設置されており、この給水弁の操作ハンドル９及び吐
水口１０が柱状部４の下部前面に配置されている。この
吐水口１０には散水ホース等が接続される。

【００１５】流し１，２にはそれぞれ排水口１１，１２
が設けられている。流し１の排水口１１には排水ホース
１３が接続され、この排水ホース１３はバックボード３
に沿って下方に延設され、第１の流し１からの排水を第
２の流し２内に流出させるよう構成している。なお、排
水ホース１３をバックボード１３の背後に引き回しても
良い。

【００１６】このバックボード３の上部には棚板１４，
１５が設けられ、下部には棚板１６，１７が設けられて
いる。なお、第１の流し１を第２図の如く起立させた場
合、棚板１４，１５は第１の流し１内に入り込む。

【００１７】このように構成された屋外流し設備におい
ては、第１の流し１を利用することにより、しゃがみこ
むことなく洗い作業を行える。また、吐水管６を任意の
高さに位置させることができるので、水ハネが少なくな
る。なお、吐水管６をシャワーハンガに対し着脱自在な
シャワーヘッドの如く構成しても良く、このようにすれ
ば被洗浄物体に対し任意の方向から水を当てることがで
きる。

【００１８】この屋外流し設備にあっては、棚板１４〜
１７を設けているので、洗剤やタワシなどを整理整頓す
ることができ、これらが乱雑に散乱することを防止でき
る。

【００１９】この屋外流し設備においては、吐水管６と
は別個に吐水口１０を設けているので、この吐水口１０
に常時ホースをつないでおいても吐水管６を利用して流
し１，２で洗い作業を行うことができる。

【００２０】

【発明の効果】以上の通り、本発明の屋外流し設備によ
ると、楽な姿勢で洗い作業を行うことができる。また、
吐水管の高さを自在に調節できるので、各種大きさの物
体を洗えると共に、水ハネが少ない。

【００２１】本発明によると、小物類を棚板に片付けて
流し周囲の美感の向上を図ることも可能である。また、
常にホースを吐水口につないでおいても流しで洗い作業
を行うことも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態に係る屋外流し設備の斜視図であ
る。

【図２】実施の形態に係る屋外流し設備の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 第１の流し ２ 第２の流し ３ バックボード ６ 吐水管 １０ 吐水口 １４，１５，１６，１７ 棚板

フロントページの続き (72)発明者 酒井 和見 東京都渋谷区松濤２−21−４−404 株式 会社オーワン・インダストリアルデザイン 事務所内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上側の第１の流しと、下側の第２の流し
   と、上下動可能であり、該第１の流し及び第２の流しの
   いずれに対しても吐水しうる吐水部材とを有する流し設
   備であって、 該第１の流しは、第２の流しの上方へ張り出した水平姿
   勢と、第２の流しの上方から対比した起立姿勢とをとり
   うるように上下方向に回動自在である屋外流し設備。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記吐水部材とは別
   に、ホース接続可能な吐水口を有する給水設備を備えた
   ことを特徴とする屋外流し設備。
3. 【請求項３】 請求項１又は２において、第１の流し及
   び第２の流しの近傍に棚板が設けられていることを特徴
   とする屋外流し設備。