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JPH10147170A - 車両用アシストグリップ - Google Patents

車両用アシストグリップ

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JPH10147170A
JPH10147170A JP30531796A JP30531796A JPH10147170A JP H10147170 A JPH10147170 A JP H10147170A JP 30531796 A JP30531796 A JP 30531796A JP 30531796 A JP30531796 A JP 30531796A JP H10147170 A JPH10147170 A JP H10147170A
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JP
Japan
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guide
grip body
grip
mounting surface
bracket
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Masahiro Endo
昌宏 遠藤
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Howa Plastics Co Ltd
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Howa Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した使用状態を保持できるとともに、円
滑に操作でき、かつ小型に形成することのできる車両用
アシストグリップを提供すること。 【解決手段】 一端側に枢着部11を有し他端側にガイ
ド筒部13を有し該ガイド筒部13に長手方向に直交す
るガイドピン14を備えたグリップ本体10と、グリッ
プ本体10の枢着部11を支承軸21を介して回動可能
に支持する枢支ブラケット20と、グリップ本体10の
ガイドピン14を格納位置と使用位置とに案内可能なガ
イド溝33を有するガイドブラケット30と、グリップ
本体10のガイド筒部13側とガイドブラケット30と
の間に介装されてグリップ本体10を格納位置において
ガイドブラケット30の取付面方向へ付勢するとともに
使用位置において取付面の反対方向へ付勢するターンオ
ーバースプリング40と、を備えてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のドア開口
部等に取付けられる車両用アシストグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両走行時等に乗員の姿勢を保持
するための補助具として、自動車のドア開口部上縁等に
アシストグリップが設けられている。このアシストグリ
ップには、乗員とアシストグリップとの間の間隔を十分
確保するため、使用しないとき、グリップ本体が車体に
添った格納状態となる、格納式の車両用アシストグリッ
プが用いられることがある。
【0003】図7〜11は、このような車両用アシスト
グリップの一例を示す。このアシストグリップ50は、
スライド溝53を備えた係合部52aを有し、ばね鋼板
からなる弾性芯材52、および弾性芯材52に外装され
柔軟性を有する握り部54よりなるグリップ本体51
と、係合部52aをスライド可能に支持する支持台5
6、止め板57、および握り部54の端部を被覆する蛇
腹部58aを有し、支持台56上面を覆う軟質樹脂製の
キャップ58、よりなる一対のブラケット55とを備え
て構成されていた。
【0004】そして、グリップ本体51は、係合部52
aのスライド溝53に取付ねじ59が貫通されるととも
に、支持台56上に止め板57で挟装され、ブラケット
55と一体的に組合せられて車体60に装着されてい
た。
【0005】このアシストグリップ50は、常には弾性
芯材52が伸張状態で、グリップ本体51が車体60に
近接した格納状態にあり、使用時には、弾性芯材52の
弾性に抗して、グリップ本体51を図8の上方へ持上げ
る。
【0006】これにより、内方へスライドしたスライド
溝53の内側端面53aが、止め板57のストッパ爪5
7aに係合して、グリップ本体51が上方へ湾曲した使
用状態が保持される(図11参照)。
【0007】これを格納するには、湾曲したグリップ本
体51の中央部を下方へ押下げる。この押下げ力によ
り、内側端面53aとストッパ爪57aとの係合が外
れ、弾性芯材52の復元弾性力によって、係合部52a
が外方へスライドし、グリップ本体51が格納状態に復
帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来構成の車両用アシストグリップにおいては、ストッパ
爪57aで使用状態を保持しているので、グリップ格納
操作時に内側端面53aの引っ掛かり感があって、操作
感が悪くなるという問題があった。また使用状態の保持
は、スライド溝内側端面53aとストッパ爪57aのみ
で行っているため、弾性芯材52の形成曲面のばらつき
により、係合が外れ易くなったり、外れにくくなったり
するという問題があった。
【0009】さらに、格納状態では、弾性芯材52と、
ブラケット55の支持台56,止め板57との間の隙間
Gが大きいため(図10参照)、グリップ本体51が上
下にぐらついて不安定であった。また弾性芯材52と止
め板57とが、共に金属製であるため、格納操作時の摺
動音が大きくなるという問題があった。また使用状態に
おいて、図11に示すように、グリップ本体51の持上
げに伴って、キャップ58の蛇腹部58aが変形して浮
上がり、見栄えが悪くなり好ましくなかった。
【0010】また、伸縮式のアシストグリップ50にお
いては、格納時に弾性芯材52が長手方向に伸張するた
め、車体への取付けピッチが大(例えば、取付ねじ5
9,59の間隔=200mm)となり、アシストグリッ
プ50の占有面積が大きくなる。さらに、このような構
造のアシストグリップ50は、両ブラケット55,55
間でグリップ本体51が、スライドして曲がりながら持
上げられるため、取付けピッチを小さくして小形に形成
することは困難であった。
【0011】本発明は、上記にかんがみてなされたもの
であり、その目的とすることろは、安定した使用状態を
保持できるとともに、円滑に操作でき、かつ小形に形成
することのできる車両用アシストグリップを提供しよう
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたものであり、第1の発明の車両用
アシストグリップは、長手方向の一端側に枢着部を有し
他端側にガイド筒部を有し該ガイド筒部に前記長手方向
に直交するガイドピンを備えたグリップ本体と、前記グ
リップ本体の枢着部を支承軸を介して回動可能に支持す
る枢支ブラケットと、前記グリップ本体のガイドピンを
取付面に近接した格納位置と取付面から離隔した使用位
置とに案内可能なガイド溝を有するガイドブラケット
と、ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体の
ガイド筒部と前記ガイドブラケットとの間に介装されて
前記グリップ本体を格納位置において前記取付面方向へ
付勢するとともに使用位置において前記取付面の反対方
向へ付勢するターンオーバースプリングと、を備えてな
ることを特徴とする車両用アシストグリップである。
【0013】第2の発明の車両用アシストグリップは、
長手方向の両端部にそれぞれガイド筒部を有するととも
に該ガイド筒部に前記長手方向に直交するガイドピンを
備えたグリップ本体と、前記グリップ本体の両端部に設
けられ前記ガイドピンをそれぞれ取付面に近接した格納
位置と取付面から離隔した使用位置とに案内可能なガイ
ド溝を有する一対のガイドブラケットと、ねじりコイル
ばね状に形成され前記グリップ本体の両端部と各ガイド
ブラケットとの間に介装されて前記グリップ本体を格納
位置において前記の取付面方向へ付勢するとともに使用
位置において前記取付面の反対方向へ付勢するターンオ
ーバースプリングと、を備えてなることを特徴とする車
両用アシストグリップである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施態様を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1〜5は本発明の第1実施態様を示し、
この車両用アシストグリップ1は、一端に枢着部11、
他端にガイド筒13,ガイドピン14を備えたグリップ
本体10と、枢着部11を回動可能に支持する枢支ブラ
ケット20と、ガイドピン14を格納位置と使用位置と
に案内可能なガイド溝33を有するガイドブラケット3
0と、グリップ本体10のガイド筒13とガイドブラケ
ット30との間に介装されたターンオーバースプリング
40とを備えて構成されている。
【0016】グリップ本体10は、硬質樹脂材(例え
ば、PP,PPF,PPG,PA等)からなり、中央部
が長円形断面の棒状の握り部として形成され、その一端
にくの字状に屈曲した枢着部11が形成され、枢着部1
1には長手方向に直交して貫通した軸孔(図符号省略)
が穿設されている。
【0017】グリップ本体10の他端には、枢着部11
の屈曲側と同一側に鉤形状に屈曲した中空状のガイド筒
部13が形成され、ガイド筒部13の所定位置に、上記
軸孔に平行するガイドピン14が配設されている。ま
た、グリップ本体10のガイド筒部13の外側には、タ
ーンオーバースプリング40の一端を係止するスプリン
グ掛け16が設けられている。なお、グリップ本体10
の中央部は、中空または芯金入りで形成してもよい。
【0018】枢支ブラケット20は、上述と同様な硬質
樹脂材よりなり、上方に突出した支承部21,21を有
し、支承部21,21には、支承軸23を介してグリッ
プ本体10の枢着部11が枢着されている。
【0019】また、枢支ブラケット20のほぼ中央部に
は、取付面25より下方へ突出し筒状部27を有する取
付孔26が設けられている。なお、符号28は枢支ブラ
ケット20の上方を覆うキャップであり、グリップ本体
10回動用の開口部を有して、枢支ブラケット20外周
に係合して固着されている。
【0020】ガイドブラケット30は、上述と同様な硬
質樹脂材よりなり、平板状の基部31に上方へ大きく突
出したガイド柱32、およびスプリング受け34を備え
て形成されている。
【0021】ガイド柱32は、基部31上面の内側寄り
(図1の右端寄り)に上方へ突設され、グリップ本体1
0のガイド筒部13内に遊挿自在に形成されるととも
に、ガイドピン14が遊挿状態で横断して貫通し、ほぼ
上下方向に延びるガイド溝33が設けられている。
【0022】基部31上面の外側寄りには、ターンオー
バースプリング40の他端を係止する係止用孔を有する
スプリング受け34が設けられている。このスプリング
受け34の高さは、スプリング掛け16の格納位置時の
高さと使用位置時の高さとのほぼ中間の高さに形成され
ている。
【0023】また、ガイドブラケット30のほぼ中央部
には、取付面35より下方へ突出し筒状部37を有する
取付孔36が設けられている。なお、符号38はガイド
ブラケット30の上方を覆うキャップであり、グリップ
本体10のガイド筒部13揺動用開口部を有して、ガイ
ドブラケット30外周に係合して固着されている。
【0024】ターンオーバースプリング40は、本例で
は、ほぼ1回巻きのねじりコイルばねからなり、無荷重
の状態で、一側の係止端と他側の係止端とがほぼ直線状
に延びるように形成されている。
【0025】このターンオーバースプリング40は、一
係止端がグリップ本体10のスプリング掛け16に係止
され、他係止端がガイドブラケット30のスプリング受
け34に係止されて、約60度圧縮されて付勢されてい
る。そして、グリップ本体10が格納位置のときスプリ
ング掛け16を図1の下方へ付勢し、使用位置方向への
移動に伴って付勢方向が反転し、使用位置のときスプリ
ング掛け16を図3の上方へ付勢するように介装されて
いる。
【0026】この車両用アシストグリップ1は、枢支ブ
ラケット20の取付面25、およびガイドブラケット3
0の取付面35を車体45面に当接し、両ブラケット2
0,30の間隔を所定寸法に保持して、取付ねじ42に
よりそれぞれ車体45へ取付けられる。
【0027】なお、車両用アシストグリップ1の取付け
においては、例えば、図5に示すように、枢支ブラケッ
ト20,ガイドブラケット30と車体45との間を僅か
に可動状態にして取付けるようにしてもよい。
【0028】一般に、取付ねじ42,42は、車体45
に固着されたナット47,47へ螺合される。このナッ
ト47,47間の間隔にばらつきがあると、両ブラケッ
ト20,30相互の取付け間隔がばらつき、ガイドピン
14のガイド溝33内移動に円滑さを欠き、作動不良と
なる場合がある。これに対処するため、取付孔36の直
径を取付ねじ42の直径に対し大きく形成するととも
に、取付孔36の長さ、即ち筒状部37までの長さを取
付ねじ42の段部43までの長さより短く形成する。
【0029】これにより、取付ねじ42を緊締しても、
ガイドブラケット30が車体45に対して、取付孔36
と取付ねじ42との直径差分だけ可動状態となって取付
けられる。従って、ガイドピン14がガイド溝33に接
触しても、ガイドブラケット30が僅かに移動して円滑
に上下移動することができる。この取付け構造は、枢支
ブラケット20にも適用することができる。
【0030】次に、このように構成された車両用アシス
トグリップ1の作用を説明する。
【0031】格納状態では、グリップ本体10の枢着部
11が枢支ブラケット20に支持され、ガイド筒部13
側は、そのガイドピン14がガイドブラケット30のガ
イド溝33下端に当接し、スプリング掛け16は基部3
1に近接した位置にあって、ターンオーバースプリング
40がガイド筒部13開口端を取付面35方向へ弾性的
に押圧している。(図1参照)。
【0032】この状態でグリップ本体10の中央部分
は、車体47に近接してほぼ平行した位置にあり、ター
ンオーバースプリング40の付勢力は、スプリング掛け
16を取付面35方向へ付勢してグリップ本体10のが
たつきを防止し、その格納状態を保持している。
【0033】車両用アシストグリップ1を使用状態にす
るには、格納状態のグリップ本体10の中央部分を、タ
ーンオーバースプリング40の弾性力に抗して矢印W方
向へ引き上げる。
【0034】このときグリップ本体10は、支承軸23
を中心として円滑に回動しがたつくことなく図の上方へ
移動する。この回動に伴ってスプリング掛け16も上昇
し、それにつれてスプリング掛け16とスプリング受け
34の両係止端間距離が小さくなり、ターンオーバース
プリング40の両係止端を圧縮し付勢する。スプリング
掛け16がスプリング受け34とほぼ同じ高さとなる位
置において、ターンオーバースプリング40の両係止端
間距離が最小となって屈曲し、それにより付勢力は最大
となる。
【0035】ターンオーバースプリング40が両係止端
間距離最小の中立点を通過すると、付勢力が上方(取付
面35の反対方向)へ節度感を伴って反転する。中立点
を過ぎると両係止端間距離が大きくなり、ターンオーバ
ースプリング40は弾性的に伸張し、グリップ本体10
が上方の使用位置へ弾発状に移動する。そして、カイド
ピン14がカイド溝33上端に当接して停止する(図3
参照)。
【0036】この状態でグリップ本体10は車体45に
対してやや斜めになって張り出し、車体45との間に握
持用の空間が形成される。また、ターンオーバースプリ
ング40は、使用位置のスプリング掛け16とスプリン
グ受け34との間にあって、スプリング掛け16を上方
へ付勢してグリップ本体10のがたつきを防止し、その
使用状態を保持している。
【0037】使用状態の車両用アシストグリップ1を格
納するには、張り出したグリップ本体10を図3の矢印
P方向に押圧する。
【0038】グリップ本体10の矢印P方向への押下げ
により、ガイド筒部13側が図3の下方へ移動する。そ
れにつれてスプリング掛け16とスプリング受け34の
両係止端間距離が小さくなり、ターンオーバースプリン
グ40の両係止端を屈曲状に圧縮して付勢する。
【0039】ターンオーバースプリング40が中立点を
過ぎると、付勢力が下方へ節度感を伴って反転し、両係
止端間距離が大きくなり、ターンオーバースプリング4
0は伸張して、グリップ本体10が下方の格納位置へ弾
発状に移動する。そして、ガイドピン14がガイド溝3
3下端に当接して停止し、図1の格納状態に復帰する。
【0040】なお、ガイド溝33の幅はガイドピン14
の直径より若干大きめに設定されており、ガイドブラケ
ット30を可動状態で取付ける構造との併用により、円
滑な回動操作を得ることができる。また、操作時の作動
音の一層の減少のため、ガイド柱32または基部31上
面とガイド筒13に、格納および使用状態時のみに当接
する部位を設定し、そこに緩衝材(フェルト、ゴム、ウ
レタン等)を設けてもよい。この場合、格納および使用
状態の時、ガイドピン14とガイド溝33が緩衝材より
先に当たらない寸法設定が必要である。また、ガイドピ
ン14とガイド溝33の当接部に緩衝材を設けるか、枢
軸着部11と支承部21との間に当接する部位を設定
し、そこに緩衝材を設けてもよい。
【0041】図6は、この発明の第2の実施態様を示
し、一対のガイドブラケットと一対のターンオーバース
プリングとを備えた構成に特徴を有する。なお、以下の
説明では、第1実施態様と同一または同等な構成要素を
付して説明を省略する。
【0042】この第2実施態様の車両用アシストグリッ
プ1は、図6に示すように、グリップ本体1の両端部に
それぞれガイドピン14を有して、左右対称状に配設さ
れたガイド筒部13,13を備え、ほぼU字形に形成さ
れている。また、ガイドブラケット30は、ガイト溝3
3が取付面35に対して垂直に延びて形成され、一対の
ガイドブラケット30,30は、帯状部39により連結
されて一体に形成されている。
【0043】この車両用アシストグリップ1によれば、
使用操作,格納操作に伴い、左右両側のガイド筒部1
3,13、ガイドピン14,14、およびターンオーバ
ースプリング40,40が同時的に作用して、第1実施
態様のものと同様の作用,効果を奏するとともに、使用
位置において、より大きな握持用空間を得ることができ
る(なお、図6における2点鎖線は格納状態を示す)。
【0044】また、一対のガイドブラケット30,30
を一体に連結した構成により、車体45への取付け間隔
のばらつきをなくすことができ、そのばらつきにより生
ずる作動不良をなくすことができる。なお、左右の両ブ
ラケットの連結一体化は、第1実施態様の枢支ブラケッ
ト20とガイドブラケット30とに適用することもでき
る。
【0045】なお、この発明は上述の説明および図例に
限定されることなく、この発明の技術的思想から逸脱し
ない範囲において、その実施態様を変更することができ
る。例えば、ターンオーバースプリングに代えて、グリ
ップ本体を常に格納位置方向(取付面方向)へ付勢する
スプリングを用いてもよい。これによりグリップ本体の
使用位置保持作用はなくなるものの、グリップ本体から
手を離すと格納状態へ自動的に復帰する作用を得ること
ができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の車
両用アシストグリップによれば、グリップ本体を硬質樹
脂材等で一体に形成し、グリップ本体の一端を枢支ブラ
ケットに枢着して、ターンオーバースプリングにより使
用位置と格納位置とを付勢保持する構成なので、グリッ
プ本体のぐらつきや、操作時の引っ掛かり感等のない円
滑な優れた操作感を得ることができる。
【0047】また、ターンオーバースプリングの反転作
用により、操作時にその弾発力が作用して軽快な使用,
格納操作を行うことができる。
【0048】さらに、グリップ本体が格納時に長手方向
へ伸張しないので、車体への取付けピッチを小さくし
て、小形に形成することができる。また従来例のよう
に、使用時においてキャップの変形がなく、良好な外観
を保つことができる。
【0049】また、グリップ本体を弾性芯材等の芯金を
省略して形成できるので、製造原価を低減することがで
きる効果を奏する。
【0050】請求項2の車両用アシストグリップによれ
ば、上記効果に加えて、より大きな握持用空間を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様の車両用アシストグリッ
プの格納状態の一部破断側面図。
【図2】図1のA−A線矢視図。
【図3】同じく使用状態の一部破断側面図。
【図4】同じくガイド筒部およびガイド溝部分を拡大し
て示す一部破断斜視図。
【図5】ガイドブラケットの取付孔の一例を示す拡大断
面図。
【図6】本発明の第2実施態様の車両用アシストグリッ
プの使用状態の一部破断側面図。
【図7】従来例を左半部断面で示す平面図。
【図8】同じく左半部を断面で示す側面図。
【図9】同じく弾性芯材および支持台の分解斜視図。
【図10】同じく使用操作時の弾性芯材および支持台の
側面断面図。
【図11】同じく使用状態の弾性芯材およびキャップを
示す側面断面図。
【符号の説明】
1 車両用アシストグリップ 10 グリップ本体 11 枢着部 13 ガイド筒部 14 ガイドピン 20 枢支ブラケット 23 支承軸 30 ガイドブラケット 33 ガイド溝 40 ターンオーバースプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の一端側に枢着部を有し他端側
    にガイド筒部を有し該ガイド筒部に前記長手方向に直交
    するガイドピンを備えたグリップ本体と、 前記グリップ本体の枢着部を支承軸を介して回動可能に
    支持する枢支ブラケットと、 前記グリップ本体のガイドピンを取付面に近接した格納
    位置と取付面から離隔した使用位置とに案内可能なガイ
    ド溝を有するガイドブラケットと、 ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体のガイ
    ド筒部側と前記ガイドブラケットとの間に介装されて前
    記グリップ本体を格納位置において前記取付面方向へ付
    勢するとともに使用位置において前記取付面の反対方向
    へ付勢するターンオーバースプリングと、 を備えてなることを特徴とする車両用アシストグリッ
    プ。
  2. 【請求項2】 長手方向の両端部にそれぞれガイド筒部
    を有するとともに該ガイド筒部に前記長手方向に直交す
    るガイドピンを備えたグリップ本体と、 前記グリップ本体の両端部に設けられ前記ガイドピンを
    それぞれ取付面に近接した格納位置と取付面から離隔し
    た使用位置とに案内可能なガイド溝を有する一対のガイ
    ドブラケットと、 ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体の両端
    部と各ガイドブラケットとの間に介装されて前記グリッ
    プ本体を格納位置において前記取付面方向へ付勢すると
    ともに使用位置において前記取付面の反対方向へ付勢す
    るターンオーバースプリングと、 を備えてなることを特徴とする車両用アシストグリッ
    プ。
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