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JPH10133666A - 電磁音響変換器 - Google Patents

電磁音響変換器

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Publication number
JPH10133666A
JPH10133666A JP8285160A JP28516096A JPH10133666A JP H10133666 A JPH10133666 A JP H10133666A JP 8285160 A JP8285160 A JP 8285160A JP 28516096 A JP28516096 A JP 28516096A JP H10133666 A JPH10133666 A JP H10133666A
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JP
Japan
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magnet
electromagnetic acoustic
acoustic transducer
space
coil
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Application number
JP8285160A
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English (en)
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JP3251868B2 (ja
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Takao Imahori
能男 今堀
Isao Fushimi
功 伏見
Naoyuki Kikawa
尚之 木川
Kazushige Tajima
和茂 田島
Kazufumi Suzuki
和詞 鈴木
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019970053459A priority patent/KR100478985B1/ko
Priority to US08/956,341 priority patent/US5953437A/en
Priority to CNB971141290A priority patent/CN1151702C/zh
Publication of JPH10133666A publication Critical patent/JPH10133666A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R13/00Transducers having an acoustic diaphragm of magnetisable material directly co-acting with electromagnet

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型化及び偏平化を実現した電磁音響変換器
を提供する。 【解決手段】 鉄心16の長さに対してマグネット22
の高さ方向の厚みを小さくするとともに、鉄心の頂部側
にマグネットを設置することにより、マグネットの背面
側に空間部38を形成し、この空間部を振動板20の背
面空間23の一部やコイル端末19、21と外部端子端
子10、12との接続処理等に利用し、以て電磁音響変
換器の小型化、偏平化を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁変換によって
電気信号を音響に変換する電磁音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】図20及び図21は、従来の電磁音響変
換器の一般的な内部構造を示している。この電磁音響変
換器には、上ケース100及び下ケース102からなる
外装ケース104が用いられている。下ケース102に
は段部106が設けられており、この段部106を上ケ
ース100の下縁部で覆うようにして振動板108が支
持されている。この振動板108は、磁性材料で形成さ
れており、その中央には、重みを付けるための磁片11
0が取り付けられている。
【0003】そして、下ケース102側にはヨークの一
部を成すベース112が基板114と積層体を成して取
り付けられており、ベース112の中央部には基板11
4を貫通する形態で鉄心116が立設され、この鉄心1
16と振動板108との間にはギャップ118が設けら
れている。鉄心116には、コイル120が巻回されて
おり、鉄心116の高さに対してコイル120の巻回長
は僅かに小さく、その結果、鉄心116の頂部側がコイ
ル120から突出している。このコイル120の周囲部
には、空間を設けて環状を成すマグネット122が設置
されている。また、基板114に突設された棒状の端子
124、126には、ベース112の透孔部128から
コイル120の端末が外装ケース104の外部に引き出
され、基板114の背面側で半田付けによって接続され
ている。透孔部128には、図示しないが、絶縁とコイ
ル端末の保護や固定及び透孔の封止を行うための絶縁性
樹脂が充填される。
【0004】また、振動板108の上面側には上ケース
100を以て包囲された共鳴室130が形成されてお
り、この共鳴室130は、上ケース100に形成された
放音筒132、即ち、放音孔134を以て外気に開放さ
れている。
【0005】このような電磁音響変換器では、ベース1
12、鉄心116、振動板108及びマグネット122
が磁気回路を形成し、マグネット122による静磁界が
振動板108に作用し、着磁した振動板108が鉄心1
16側に引き付けられている。いわゆる、マグネット1
22は振動板108に対してバイアス磁界として作用し
ているのである。このような静磁界が成す一方向の磁界
に対し、端子124、126間に交流やパルス等の電気
信号が加えられると、その信号電流がコイル120に流
れ、鉄心116には電気信号に応じた振動磁界が発生す
る。この振動磁界の方向がマグネット122の静磁界と
反対方向になる区間で振動板108は鉄心116より離
れる方向に振れ、静磁界と同一方向になる区間で鉄心1
16側に引き付けられる。このような機械的な上下運動
は、電気信号の周波数に依存し、その結果、振動板10
8が振動し、空気を振動させる。この振動が共鳴室13
0で共振(共鳴)音響として増幅される。この音響は、
主として放音孔134から外部に放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電磁音響変換器が有する解決すべき課題を列挙すれば、
次の通りである。
【0007】 コイル120と端子124、126と
の間の距離が長く、外装ケース104の背面側にコイル
端末の接続部分を露出させているため、露出したコイル
端末が損傷を受け易く、断線事故の原因になっていた。
そのため、絶縁樹脂による被覆処理等の防護対策が必要
であった。
【0008】 コイル端末の接続処理を外装ケース1
04の外側に設置するため、電磁音響変換器の高さ方向
の厚みが大きくなり、電磁音響変換器の薄型化や小型化
を妨げる原因になっていた。
【0009】 従来、環状を成すマグネットの一部を
切り欠いて空間部を確保し、外装ケース104の内部で
コイル端末と端子124、126との接続処理を行うも
のがある。しかし、マグネット122の加工は容易では
なく、マグネット122の一部に磁路を切断する切欠き
を設けると、マグネット122と振動板108との磁気
結合力が低下し、マグネット122の切断部分による振
動板108の支持力が部分的に低下する。このようなマ
グネット122の加工は、加工コストが電磁音響変換器
のコスト上昇に繋がり、振動板108の支持力が部分的
に低下すること、換言すれば、振動板108の剛性が部
分的に変わることになるため、振動が不安定となり、音
質を低下させることになる。
【0010】 コイル120とマグネット122との
高さはほぼ一致しており、マグネット122の高さが電
磁音響変換器の小型化、偏平化を妨げている。一般に、
コイルが発生する磁力は入力電流と巻回数に依存してい
るが、コイルが発生する磁力に対してマグネットの磁力
は改善されて非常に高くなっており、磁力の大きいマグ
ネットでは、コイルに対して無駄な大きさとなってい
る。これが電磁音響変換器の小型化及び偏平化を阻害す
る。
【0011】そこで、本発明は、小型化及び偏平化を実
現した電磁音響変換器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁音響変換器
は、図1ないし図19に例示するように、鉄心(16)
の長さに対してマグネット(22)の高さ方向の厚みを
小さくするとともに、鉄心の頂部側にマグネットを設置
することにより、マグネットの背面側に空間部(38)
を形成し、この空間部を振動板(20)の背面空間(2
3)の一部やコイル端末(19、21)と外部端子(端
子10、12)との接続処理等に利用し、以て電磁音響
変換器の小型化、偏平化を実現した。
【0013】即ち、本発明の電磁音響変換器は、図1な
いし図19に例示するように、磁性材料で形成された振
動板(20)に静磁界を作用させるとともに、電気信号
により発生させた振動磁界を作用させて、前記電気信号
を音響に変換する電磁音響変換器であって、前記振動板
に対してギャップ(34)を設けて設置された鉄心(1
6)と、この鉄心に巻回されて前記電気信号により振動
磁界を発生させるコイル(18)と、前記コイルを包囲
して前記鉄心の頂部側に設置され、前記鉄心の高さより
厚みが薄く設定されたマグネット(22)とを備えたこ
とを特徴とする。現存する磁石材料を以てマグネットを
形成した場合、その磁力は、コイルによって発生する磁
力より大きくすることが可能なため、コイルの巻回長な
いし鉄心長に比較し、マグネットの厚みを薄く設定でき
る。この結果、マグネットの背面側に空間を形成し、こ
れを振動板の背面空間の容積拡大等に利用でき、音圧の
増強とともに、マグネットの薄型化が可能となり、電磁
音響変換器の小型化、薄型化を図ることができる。
【0014】本発明の電磁音響変換器は、前記マグネッ
トの背面側に前記振動板の背面空間の一部を成す空間部
を形成したことを特徴とする。このマグネットの背面部
に形成された空間部が振動板の背面空間の一部に利用さ
れ、背面振動空間の拡大に寄与している。この結果、背
面空間による振動板への弾性付与効果を減らすことがで
き、音圧出力の向上及び周波数特性の平坦化に寄与する
ことができる。
【0015】本発明の電磁音響変換器は、前記マグネッ
トの背面側に前記電気信号を受ける外部端子と前記コイ
ルの端末との接続部を設置したことを特徴とする。マグ
ネットの背面側に形成された空間部に外部端子とコイル
端末との接続部を設置することにより、外装ケース内に
外部端子とコイル端末との接続部を収納でき、その結
果、電磁音響変換器の小型化及び偏平化を図ることがで
きる。特に、この空間部の外側に面実装が可能な端子を
配置すれば、電磁音響変換器の偏平化及び小型化を高め
ることができる。
【0016】本発明の電磁音響変換器は、外装ケース又
は外装ケースの内部に設置された支持部材で前記マグネ
ットを支持させたことを特徴とする。マグネットを鉄心
の頂部側の位置に設置する手段として、外装ケースやそ
の内部に設置された支持部材を使用すれば、所望の位置
にマグネットを設置、固定することができる。
【0017】また、本発明の電磁音響変換器は、前記マ
グネットに前記鉄心の直径方向の肉厚を大きく設定した
マグネットを用いたことを特徴とする。マグネットの薄
型化により磁力の低下が問題となる場合には、その補償
を直径方向の厚みを大きくすることにより行う。また、
このような厚さ調整により、マグネットの磁力を所望の
大きさに設定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁音響変換器を
図面に示した実施形態を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の電磁音響変換器の実施形
態を示している。この電磁音響変換器は、偏平な角筒体
からなる外装ケース2を以て構成され、この外装ケース
2は、角筒体を成すケース4の開口部側を蓋を成すベー
ス部6を以て閉塞したものである。ケース4及びベース
部6は、例えば、熱可塑性樹脂で成形されたものであ
る。ケース4の上面部には複数の放音孔8が形成されて
おり、ベース部6側には、平板状の端子10が突出して
おり、この端子10は、ケース4の側壁側にL字形に折
り曲げられ、プリント基板の導体パターン上に半田付け
等により電気的な接続が行われる、いわゆる面実装が可
能な端子を構成している。この端子10と反対側には、
同一形状の端子12(図2)が形成されている。
【0020】次に、図2は、外装ケース2の天井面側を
切り欠いた電磁音響変換器を示し、図3は図2のIII −
III 線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図を示してい
る。ベース部6には、上部側にベース14がインサート
成形され、その背面側には端子10、12がインサート
成形されている。ベース14は、磁性材料で形成されて
おり、その中心部には円柱状の鉄心16が取り付けられ
ている。この鉄心16には、コイル18が巻回されてお
り、コイル長は鉄心16の高さより小さく、そのため、
鉄心16の頂部側はコイル18の終端部から露出してい
る。
【0021】また、ベース部6の上面には、振動板20
やマグネット22の支持部材として支持リング24が設
置され、この支持リング24の周囲部はケース4の内壁
部に当たって位置決めされている。支持リング24は、
外装ケース2と同様に合成樹脂で形成されており、支持
部26には環状のマグネット22が支持されており、マ
グネット22の外周面は支持リング24の内周面部によ
って位置決めされている。これによって、マグネット2
2の中心と鉄心16の中心が一致している。この実施形
態は、マグネット22とともに支持リング24を樹脂に
より一体成形、即ち、マグネット22をインサート成形
としたものである。また、この支持リング24の支持部
28には、振動板20のエッジが載置されており、この
振動板20のエッジの上方への移動を阻止する手段とし
て、ケース4の突部32が設けられている。この振動板
20と鉄心16の頂部との間には一定幅のギャップ34
が形成されている。
【0022】そして、振動板20の上面には振動板20
の質量を増強するための手段として円板状の磁片36が
取り付けられており、この振動板20は、マグネット2
2の静磁界の作用により吸引状態にある。この結果、振
動板20はマグネット22側に引き付けられて固定状態
になる。この振動板20の背面側には背面空間23、振
動板20の上面側には共鳴室25が形成されている。
【0023】コイル端末19、21は、マグネット22
の背面側、即ち、支持リング24の下側の空間部38に
適切な配線による最短距離を以て引き出され、端子1
0、12に半田付け等の接続手段により接続されて電気
的に導通が取られている。
【0024】次に、この電磁音響変換器を分解してその
製造方法とともに各部を説明する。図5及び図6は、リ
ードフレームを示し、図6は図5のVI−VI線断面図であ
る。このリードフレームには、矩形の枠体からなるフレ
ーム部40の複数の位置決め孔42が形成され、位置決
め孔42には図示しないベース部の成形時、成形型の位
置決めピンを挿入し、成形型とフレーム部40の位置関
係が高精度に設定される。フレーム部40の透孔部44
には、フレーム部40の対向する縁部から端子10、1
2となる矩形を成すリード部46、48が突出し、この
リード部46、48の終端部にはリード部46、48の
突出方向と直交する方向に補助リード部50、52が形
成され、その端部には補助リード部50、52より面積
が広い、例えば円形を成すパット部54、56が形成さ
れている。リード部46における補助リード部50及び
パット部54と、リード部48における補助リード部5
2及びパット部56とは、回転対称の位置に設定されて
いる。そして、補助リード部50及びパット部54は、
リード部46の近傍で補助リード部50を屈曲させるこ
とにより、リード部46とは異なる高さに設定されて平
行面を成している。補助リード部52及びパット部56
とリード部48との関係も同様である。即ち、リード部
46、48とパット部54、56との間には間隔dが形
成されている。図5における二点鎖線は、ベース部6を
示している。
【0025】このリードフレームには、図7〜図10に
示すように、熱可塑性樹脂等により、リードフレームの
リード部46、48及びパット部54、56が露出する
ようにインサート成形によりベース部6が形成されると
ともに、ベース14が取り付けられる。図7はベース部
6の平面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図、図9は
図7のIX−IX線断面図、図10はベース部6の背面図で
ある。ベース部6は、電磁音響変換器の平面形状に対応
しており、また、その厚さはリード部46、48とパッ
ト部54、56との間隔dの厚さに形成されている。そ
の結果、ベース部6の背面側にはリード部46、48が
露出し、また、ベース部6の上面側にはパット部54、
56及びベース14の表面部が露出している。また、ベ
ース部6の背面側には、パット部54、56に対応する
位置に開孔58、60が形成され、開孔58、60から
パット部54、56の一部を半田付けの便宜のために露
出させている。
【0026】ベース14は、図11及び図12に示すよ
うに、一定の厚みを有する磁性材料板で形成されてお
り、その形状は、円板に円弧状の切欠き62、64を形
成したものであって、その中心に鉄心16の固定孔66
が形成され、この固定孔66を中心に挟んで縁部側に貫
通孔68が形成されている。各貫通孔68は、ベース1
4をインサート成形する際の樹脂を通過させることがで
き、ベース部6にベース14が強固に固定される。
【0027】また、図13及び図14は、支持リング2
4を示しており、図14は図13のXIV −XIV 線断面図
である。この支持リング24は、マグネット22を支持
する支持部26、振動板20を支持する支持部28が形
成されている。支持部28は、振動板20の周縁を一様
に支持するために周回状であるのに対し、支持部26
は、90度の角度間隔を以て形成された複数の突部であ
り、支持リング24をベース部6上に支持する脚部を構
成している。このため、各支持部26、28の間には、
空間部38が形成されている。即ち、支持リング24の
下側に形成された空間部38は背面空間23の一部を構
成し、背面空間23の拡大に寄与している。支持部26
の大きさ、即ち、空間内を占める容積を小さくすること
により、背面空間23の容積を可及的に拡大することが
できる。
【0028】この支持リング24には図示していない
が、マグネット22が支持リング24の成形によりイン
サート成形される。このような成形方法を用いることに
より、支持リング24とマグネット22との結合を強化
でき、電磁音響変換器の組立上、部品点数を削減できる
ので、組立て時間の短縮を図ることができる。
【0029】そして、図15〜図17は、ケース4を示
し、図15はその平面図、図16は図15のXVI −XVI
線断面図、図17はその背面図である。ケース4は、背
面側を開放した角筒体であって、円形の複数の放音孔8
が形成されている。このケース4の天井面には、振動板
20に対応する円環状の立壁70が形成されており、そ
の内側には、振動板20の上方移動を制限するために中
心方向に突出する複数の突部32が45度の角度間隔を
以て形成されている。また、ケース4の天井面の角隅部
には、対角線上に一対の嵌合ピン74が突出しており、
この先端部はベース部6の嵌合孔76に挿入される。ま
た、ケース4の開口部には、係合凹部78が形成されて
おり、この係合凹部78には、ベース部6の係合段部8
0が挿入される。ケース4とベース部6は、このような
係合関係により位置決めされるとともに、両者は超音波
溶着や接着剤等の結合手段を以て一体化され、強固に結
合される。
【0030】以上のように、この電磁音響変換器によれ
ば、鉄心16又はコイル18の高さに比較し、マグネッ
ト22の厚みを小さくし、マグネット22を鉄心16の
頂部側に支持リング24を以て固定し、マグネット22
の下面側とベース14又はベース部6との間に空間部3
8を形成したので、この空間部38が背面空間23の拡
大に寄与している。また、支持リング24の支持部26
の容積はその形態により、背面空間23に占める割合を
低減させることができ、より背面空間23の拡大を図る
ことができる。
【0031】また、上記実施形態に示したように、マグ
ネット22の厚さを削減して空間部38を形成したこと
により、この空間部38で外部端子である端子10、1
2とコイル端末19、21との半田処理、即ち、それら
の接続処理を行い、その接続部分の収納空間を形成して
いる。しかも、上記実施形態では、この空間部38に接
続部を収納した結果、ベース部6の背面部には、面実装
用の外部端子であるフラットな接続面を形成した端子1
0、12が露出するのみであり、外装ケース2の背面側
の単純化が図られている。
【0032】なお、この電磁音響変換器の放音孔8につ
いては、図18のように、ケース4の側面部側に矩形の
放音孔9を形成する等、放音方向に応じて任意の箇所に
形成することができる。
【0033】また、支持リング24にマグネット22を
固定するには、図19の(A)に示すように、支持部2
6を設け、その上に載せる形態、図19の(B)に示す
ように、支持リング24の内壁部にリング状の支持部2
6を突出させ、その内側にマグネット22を固定する形
態でもよい。このような形態では、マグネット22の背
面側に広い空間部38が得られ、背面空間23の拡大や
コイル端末19、21の接続空間を広く取ることができ
る。また、図19の(C)に示すように、支持リング2
4の内側に埋め込む形態で固定してもよい。このような
固定構造では、マグネット22の強度を利用して支持リ
ング24の直径方向の肉厚を薄くできる結果、電磁音響
変換器の直径方向の大きさを削減でき、小型化に寄与す
るとともに、背面空間23の拡大を図ることができる。
【0034】なお、マグネット22の直径方向の肉厚
は、コイル18の直径や外装ケース2の内容積との関係
により、任意に厚く設定することができる。マグネット
22の肉厚を大きくすることにより、高さ方向の厚みの
削減を補償することが可能である。そのため、高価な磁
石材料を用いなくても、十分な磁力が得られる。
【0035】本発明の電磁音響変換器の実験結果によれ
ば、マグネット22を薄くし、マグネット22とベース
14とを離間させても、マグネット22を形成する磁気
材料の性能が改善されているため、従来の電磁音響変換
器と同等の音響出力や音圧が得られることが確認されて
いる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.電磁音響変換器の小型化及び偏平化を図ることがで
きるとともに、振動板の背面空間を拡大でき、音圧出力
の向上及び周波数特性の平坦化に寄与することができ
る。 b.マグネットには単純形状の円筒型を用いることがで
きるため、マグネットの加工を伴う従来の電磁音響変換
器に比較して製造コストの低減を図ることができる。 c.円筒型のマグネットを用いているため、切欠き等の
磁力を低下させる部分がなく、振動板に対して一様な磁
場を与えることができ、磁場の偏りによる音質の変化を
生じることがない。 d.マグネットの背面側に形成された空間部で外部端子
とコイル端末との接続ができるため、従来のように、外
装ケースの外部に接続部を設けていた電磁音響変換器に
比較し、小型化や偏平化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁音響変換器の一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】電磁音響変換器のケースを切り欠いて示した平
面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】電磁音響変換器の製造に使用するリードフレー
ムを示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】リードフレーム上に形成されたベース部を示す
平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】リードフレーム上に形成されたベース部を示
す背面図である。
【図11】ベースを示す平面図である。
【図12】ベースを示す側面図である。
【図13】支持リングを示す平面図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線断面図である。
【図15】ケースを示す平面図である。
【図16】図15のXVI −XVI 線断面図である。
【図17】ケースの背面図である。
【図18】電磁音響変換器の変形例を示す斜視図であ
る。
【図19】支持リングの変形例を示す断面図である。
【図20】従来の電磁音響変換器を示す縦断面図であ
る。
【図21】従来の電磁音響変換器を示す底面図である。
【符号の説明】
10、12 端子(外部端子) 16 鉄心 18 コイル 19、21 コイル端末 20 振動板 22 マグネット 23 背面空間 34 ギャップ 38 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 和茂 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内 (72)発明者 鈴木 和詞 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料で形成された振動板に静磁界と
    ともに、電気信号により発生させた振動磁界を作用させ
    て、前記電気信号を音響に変換する電磁音響変換器であ
    って、 前記振動板に対してギャップを設けて設置された鉄心
    と、 この鉄心に巻回されて前記電気信号により振動磁界を発
    生させるコイルと、 前記コイルを包囲して前記鉄心の頂部側に設置され、前
    記鉄心の高さより厚みを薄く設定したマグネットと、を
    備えたことを特徴とする電磁音響変換器。
  2. 【請求項2】 前記マグネットの背面側に前記振動板の
    背面空間の一部を成す空間部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の電磁音響変換器。
  3. 【請求項3】 前記マグネットの背面側に前記電気信号
    を受ける外部端子と前記コイルの端末との接続部を設置
    したことを特徴とする請求項1記載の電磁音響変換器。
  4. 【請求項4】 前記マグネットを外装ケース又は外装ケ
    ースの内部に設置された支持部材で支持したことを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の電磁音響変換器。
  5. 【請求項5】 前記マグネットに前記鉄心の直径方向の
    肉厚を大きく設定したマグネットを用いたことを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の電磁音響変換器。
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