JPH0376948A - 閉鎖形断面材からなる鉄骨柱と鉄骨梁との接合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は角形鋼管等といった閉鎖形断面材からなる鉄
骨柱と鉄骨梁との接合装置に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、円形鋼管や角形鋼管等といった閉鎖形断面材は
使用に際し、前軸や細軸といった方向性がない為、鉄骨
柱として広く使用されている。

しかし、この種の閉鎖形断面材を鉄骨柱として使用する
と、梁との接合がＨ形鋼等からなる鉄骨柱に比べて形状
的に梁の接合が極めて面倒である。

多くの場合、鉄骨柱の仕口部に梁端部を溶接もしくは高
力ボルトによって直接接合するか、柱にブラケットを突
設し、このブラケットに梁端部を溶接もしくは高力ボル
トによって接合するのが一般的であったが、何れの方法
も加工、溶接に多大な手間がかかり、概して施工が面倒
であった。

この為、最近では、これらの問題を改善する方法として
、特殊形状の接合金物やタップねじを利用する接合方法
が種々開発されている。

その−例として、仕口郡全体を鉄骨柱とは別に梁接合金
物として製造し、この梁接合金物を柱の仕口部に溶接に
よって一体的に取り付け、これに梁端部を高カボルト若
しくはタップネジによって接合する方法がある（第１６
図参照）。

又、柱の仕口部の内側にナツトを取り付け、これに梁端
部を高力ボルトによって接合する方法もある（第１７図
参照）。

〔課題を解決する為の手段〕

しかし、これらの方法にも、種々の解決すべき課題があ
る。

すなわち、前者による方法では、鉄骨柱の仕口部を一旦
切断して梁接合金具を溶接によって取り付ける必要があ
る為、切断加工や溶接による鉄骨柱の製品精度の低下が
免れない。

又、仕口郡全体が鉄骨柱とは別体に製造されている為、
柱断面サイズの変化に対応しにくい場合もある。

一方、後者による接合方法では、高強度ナツトを溶接に
よって仮付けする為、溶接熱によ・る影響が問題となる
だけでなく、仮付けの際、ナツトを過って落とした場合
に、その処理が大変である。

この発明はこの様な前記従来の問題点を解決する為に提
案されたもので、角形鋼管等の閉鎖形断面材からなる鉄
骨柱に鉄骨梁を簡単に、且つ確実・強固に接合すること
ができる閉鎖形断面材からなる鉄骨柱と鉄骨梁との接合
装置を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決する為の手段〕

この発明は角形鋼管等といった閉鎖形断面材からなる鉄
骨柱と鉄骨梁との接合装置に関するもので、閉鎖形断面
材からなる鉄骨柱の仕口部側部に複数個の取付孔を設け
、当該仕口部内側に複数個のタップねじ孔を有する梁接
合金具を、前記仕口部外側に梁接合ブラケットをそれぞ
れ設置すると共に、当該梁接合ブラケット及び前記梁接
合金具を梁接合金具及び鉄骨柱仕口部の取付孔を貫通し
、梁接合金具のタップねじ孔に螺合する複数本の高力タ
ップねじによって固定し、且つ前記梁接合ブラケットに
鉄骨梁端部を溶接若しくは高力ボルトによって接合した
構成とすることにより前記目的を達成するものである。

〔実施例〕

以下、この発明を図示する一実施例によって説明する。

角形鋼管からなる鉄骨柱１の仕口部側部に、複数個の取
付孔２８２が穿設されている。

又、前記仕口部の各コーナ部の内側に、複数個の梁接合
金具３，３が上下２段に一定間隔離して取り付けられて
いる。

梁接合金具３，３は略等辺山形断面形に形成され、その
各片３ａ、３ａには、複数個のタップねじ孔４．４が鉄
骨柱１の取付孔２．２に一致して穿設さている。

梁接合金具３のサイズ、厚み並びにタップねじ孔４の数
及び内径は、仕口部に作用する設計用外力（曲げモーメ
ントと剪断力）の大きさに応じて決定されるものであり
、又、上下梁接合金具３．３の設置間隔は後述する接合
される鉄骨梁の梁底によって決められるものである。

尚、梁接合金具３の片３ａ、３ａ間に補強リブ３ｂを一
段乃至複数段形成することにより梁接合金具３の剛性を
高めることもある（第３図及び第４図参照）。

又、梁接合金具３の形状は、必ずしもこの形状に限定さ
れるものではなく、第５図及び第６図に図示するよう°
な極めて単純な形状にしてもよい。

このように形成さた梁接合金具３は鉄骨柱１を建て付け
る前に、工場若しくは建設現場の作業ヤードにおいて溶
接若しくは仮付はボルトによって仮付けしておくものと
する。

実際に、梁接合金具３を柱仕口部の内側に取り付けるに
は、上下梁接合金具３．３を鉄筋やプレート等の仮組治
具５によって仮組みし、これを鉄骨柱Ｉの仕口部の内側
に押し込み、続いて、溶接や仮付はボルトによって仮付
けする（第１０図参照）。

又、鉄骨柱ｌの仕口外側部には梁接合ブラケット６．６
が梁接合金具３，３に対応して上下２段に取り付けられ
、この梁接合ブラケット６゜６にＨ形鋼からなる鉄骨梁
７の端部が接合されている。

梁接合ブラケット６は固定フランジ部６ａと接合フラン
ジ部６ｂより略Ｔ形状に形成されている。

そして、各梁接合ブラケット６は固定フランジ部６ａを
柱仕口部の外側に梁接合金具３の多片３ａに一致した状
態に添わせると共に、固定フランジ部６ａの各取付孔６
ｃ及び柱仕口部のボルト挿通孔２より梁接合金具３のタ
ップねじ孔４に複数本の高力タップねじ８を螺合するこ
とにより鉄骨柱Ｉの仕口部に一体的に取り付けられてい
る。

梁接合ブラケット６のサイズは梁接合金具３の場合と同
様に、仕口部に作用する設計用外力（曲げモーメントと
剪断力）の大きさに応じて決定される。

尚、梁接合ブラケット６は作業の安全性を考慮して鉄骨
柱１を建て付ける前に、工場若しくは建設現場の作業ヤ
ードにおいて梁接合金具３の取り付けの際に取り付けと
同時に取り付けることを原則とするが、鉄骨柱１の建て
付は後に取り付けることもできる。

又、梁接合ブラケット６として所謂スプリットＴ金物を
使用すると作業性が著しく向上する。

そして、上下梁接合ブラケット６．６の梁接合フランジ
部６ｂ、６ｂに鉄骨梁７の上下フランジ？ａ、７ａが溶
接若しくは複数本の高力ボルト９，９によって一体的に
接合されている。

第７図、第８図及び第９図はこの発明の他の実施例を示
したもので、このうち第７図は柱仕口部の各コーナ部に
取り付けられる４個の梁接合金具３，３を矩形リング状
に一体的に形成したもので、梁接合金具４．４をこのよ
うに形成するば、金具数が著しく減り、仮付は等の作業
が簡単になり作業性が著しく向上する。

第８図は梁接合ブラケット６にスプリットＴ金物を使用
する代わりに、所謂パドルボルトを使用したものである
。

係る場合、パドルボルトの緩み止めナツト１０．１０を
使用するものとする。

更に、第９図は鉄骨柱どうしの接合方法を示したもので
ある。

係る場合、矩形リング状に一体形成された接合金具３を
使用することもできる。

第１１図、第１２図、第１３図、第１４図及び第１５図
は同じくこの発明の他の実施例を示したもので、かかる
場合には第１３図に図示するような梁接合金具３によっ
て鉄骨柱１と鉄骨梁７が接合されている。

梁接合金具３の多片３ａ、３ａは直に一体的に形成され
ているのではなく、連結片３ｂを介して一体的にけいさ
れ、したがって左右多片３ａと３ａとの間には若干の隙
間がある（第１１図、第１３図参照）。

この梁接合金具を使用すれば、鉄骨柱１のコーナ部に密
着させてセットすることができる・為鉄骨柱ｌと鉄骨梁
７とを確実に接合することができる。

また、梁接合金具３の左右片３ａ、３ａ間の間隙部にも
コンクリートを充填することができる為、密実なコンク
リートを打設することができる。

さらに、梁接合金具３そのものの軽量化が図れると共に
梁接合金具３の製造に必要な材料の節約がはかれる。

当該梁接合金具３によって鉄骨柱１と鉄骨梁とを接合す
るには、梁接合金具３を鉄骨柱ｌの梁接合部の内側に仮
止め用小ねじ１１．１１若しくは溶接によって予め仮止
めしておくものとする（第１４図及び第１５図参照）。

尚、実施例では角形鋼管からなる鉄骨柱と鉄骨梁との接
合に利用した場合について説明したが、円形鋼管や多角
形鋼管からなる鉄骨柱と鉄骨梁との接合にも、本願の梁
接合金具を若干、形状を変えるだけで利用することがで
きることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

この発明は以上の構成からなるので以下の効果を有する
。

■　鉄骨柱を切断することなくそのまま使用でき、又溶
接も不要な為、加工が容易となるだけでなく、切断加工
や溶接による製品精度の低下を防止できる。

■　梁接合金具が梁の接合金具としてだけでなく鉄骨柱
仕口部の面外曲げ補強部材としても働く為、強度的にも
極めて優れている。

■　梁接合金具は極めて単純な形状（基本的に４分割に
形成されている。）に形成されている為、被接合部材の
断面形状の変化に自由に対応することができ、したがっ
て鉄骨柱どうしの接合も簡単にできる（第９図参照）。

■　梁接合金具のねじ孔はタップねじである為、仮付は
ナツトに比べ落下等の心配もなく、かなりハードな取扱
にも充分耐えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１５図はこの発明の一実施例を示したもので
、第１図は鉄骨柱と鉄骨梁との接合部を示す横断面図、
第２図はその縦断面図、第３図及び第５図は梁接合金具
の平面図、第４図及び第６図はその側面図、第７図及び
第８図はこの発明の他の実施例を示す鉄骨柱と鉄骨梁と
の接合部を示す横断面図、第９図は鉄骨柱どうしの接合
部を示す側面図、第１Ｏ図は梁接合金具の取り付は方法
を示す斜視図、第１１図、第骨柱と鉄骨梁との接合部を
示す横断面図、第１２図はその縦断面図、第１３図は柱
梁接合金具の斜視図、第１４図及び第１５図は柱梁接合
金具の取付方法を示すもので、第１４図は鉄骨柱の梁接
合部の斜視図、第１５図は柱梁接合金具の斜視図、第１
６図と第１７図は従来の鉄骨柱と鉄骨梁との接合部を示
す側面図と横断面図である。 １・・・鉄骨柱、２・・・ボルト挿通孔、３・・・梁接
合金具、３ａ・・・片、４・・・タップねじ孔５・・・
仮組治具、６・・・梁接合ブラケット、６ａ・・・固定
フランジ部、 ６ｂ・・・梁接合フランジ部、６ｃ・・・取付孔、７・
・・鉄骨梁、７ａ・・・上下フランジ、８・・・高力タ
ップねじ、９・・・高力ボルト、１０・・・緩み止めナ
ツト、１１・・・仮止め用小ねじ。 第　１　図 第 ３ 翌 第 因 ７乙 第 図 第 図 第　９　図 第 五戸 ムー ８、 第 図 〆１ 第 ０ 図 萬 １１ ］ 第　１３　　Ｅ 第 １４図 第 ］５ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）閉鎖形断面材からなる鉄骨柱の仕口部側部に複数
   個の取付孔を設け、且つ当該仕口部内側に複数個のタッ
   プねじ孔を有する梁接合金具を、前記仕口部外側に梁接
   合ブラケットをそれぞれ設置すると共に、当該梁接合ブ
   ラケット及び前記梁接合金具を梁接合金具及び鉄骨柱仕
   口部の取付孔を貫通し、梁接合金具のタップねじ孔に螺
   合する複数本の高力タップねじによって鉄骨柱の仕口部
   にそれぞれ固定し、且つ前記梁接合ブラケットに鉄骨梁
   端部を溶接若しくは高力ボルトによって接合してあるこ
   とを特徴とする閉鎖形断面材からなる鉄骨柱と鉄骨梁と
   の接合装置。