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JPH0346116B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0346116B2
JPH0346116B2 JP61110233A JP11023386A JPH0346116B2 JP H0346116 B2 JPH0346116 B2 JP H0346116B2 JP 61110233 A JP61110233 A JP 61110233A JP 11023386 A JP11023386 A JP 11023386A JP H0346116 B2 JPH0346116 B2 JP H0346116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amy
amylase
monoclonal antibody
antibody
medium
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61110233A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6270399A (ja
Inventor
Shigeru Kurooka
Shingo Hiroishi
Shigeyuki Matsuyama
Toshiaki Kaneko
Noryuki Sunahara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiraimatsu Shinyaku KK
Original Assignee
Shiraimatsu Shinyaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiraimatsu Shinyaku KK filed Critical Shiraimatsu Shinyaku KK
Publication of JPS6270399A publication Critical patent/JPS6270399A/ja
Publication of JPH0346116B2 publication Critical patent/JPH0346116B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/40Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against enzymes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、抗ヒト膵型α−アミラーゼ モノク
ローナル抗体(以下、抗P−Amyモノクローナ
ル抗体という)に関する。 本発明の抗P−Amyモノクローナル抗体はヒ
ト膵型α−アミラーゼ(以下、P−Amyという)
とヒト唾液腺型α−アミラーゼ(以下、S−
Amyという)との分別定量に有用である。血清
の如きヒト体液中のP−AmyとS−Amyを分別
定量すれば、種々の疾患、特に膵疾患の診断がで
きる。 従来技術および本発明が解決せんとする問題点 血清の如きヒト体液中のα−アミラーゼの増減
を知ることは種々の疾患、特に膵疾患の診断に有
用であるのでα−アミラーゼの測定は高頻度に実
施される臨床検査項目の一つとなつている。ヒト
α−アミラーゼには2種のアイソザイム、すなわ
ちP−AmyとS−Amyが知られており、総α−
アミラーゼ活性を測定するだけでは正確な診断が
できないこともあるので上記2種のアイソザイム
の分別定量が行われている。従来の分別定量法と
しては、例えば電気泳動法や阻害法などがある。 電気泳動法は、各種の支持体上に検体をスポツ
トして泳動を行い、分離したアイソザイムを染色
し、その濃さからP−AmyとS−Amyの活性を
知る方法である。しかし、この方法は、P−
AmyとS−Amyの分離が完全でないので正確な
分別定量ができない。しかも、この方法は全操作
に長時間を要するので多数の検体を処理するには
全く不都合である。 一方、阻害法は、小麦由来のS−Amy阻害剤
を用い、その阻害率の差からS−AmyとP−
Amyの活性化を計算する方法である。しかし、
この方法はS−Amyに対する特異的阻害度が低
いために厳密な定量法であるとはいえない。更に
この方法では阻害剤の阻害度にロツト間の差があ
るので標準曲線を作成しなければならず、その作
成に手間がかかる。 このように従来法は迅速性、定量性等の要請を
満足するものではない。 ところで、P−AmyとS−Amyとは極めて近
似したアミノ酸配列を有することが知られてお
り、その相同性(homology)は94%に達するこ
とが報告されている[ジーン(Gene)28 263−
270(1984)]。すなわち両者のアミノ酸配列の違い
は6%にすぎない。従つて、このようなP−
AmyまたはS−Amyに対するモノクローナル抗
体は、これら個々の抗原のわずかな違いを区別し
て認識し得るものでなければならない。またS−
Amyと特異的に結合する抗S−Amyモノクロー
ナル抗体が存在する場合、抗P−Amyモノクロ
ーナル抗体が認識すべきエピトープ(抗原決定
基)は更に狭い範囲から選択されなければならな
いことになる。このようにP−Amyと特異的に
結合する抗P−Amyモノクローナル抗体を得る
ことは極めて困難である。 さらに、S−Amyは市販されているがP−
Amyは市販されていないためP−Amyの入手は
S−Amyの場合よりも容易でなく、しかも本発
明者らの研究によればフロインド完全アジユバン
トと共にヒト膵液そのものを動物に投与しても十
分免疫されないことが見い出された。以上のこと
は抗P−Amyモノクローナル抗体の製造をより
一層困難なものにしている。 問題を解決するための手段 本発明は下記の性質を有する抗P−Amyモノ
クローナル抗体に関する: P−Amyを認識する、 実質的にS−Amyを認識しない、 抗原たるP−Amyとの免疫反応後において
も該酵素が失活しない。 本発明のモノクローナル抗体は、細胞融合技法
により製造できる。更に詳細には、本発明のモノ
クローナル抗体は次の(1)〜(4)の工程、すなわち、 (1) 抗原ならびにB細胞調製工程、 (2) 融合・スクリーニング・クローニング工程、 (3) ハイブリドーマ培養工程、および (4) 必要に応じて行われる精製工程、 を実施することにより得られる。以下、各工程に
ついて説明する。 (1) 抗原ならびにB細胞調製工程 B細胞は抗原たるP−Amyで十分免疫した
動物の脾臓より採取できる。 抗原たるP−Amyは高純度のものを大量に
用いるのが最も好ましい。しかし、P−Amy
の純度はそれ程高いものでなくとも十分に目的
は達成できる。例えば、ヒト膵液の部分精製物
が抗原として用いられる。ヒト膵液からのP−
Amyの部分精製は、例えば、硫安分画法によ
り行える。 免疫は、抗原たるP−Amyをマウスやラツ
トの如き哺乳動物に投与することにより行え
る。免疫条件、例えば抗原たるP−Amyの使
用量、投与部位、アジユバントの種類やその使
用量等の条件は、従来の抗血清を得る場合の条
件が採用される。通常、免疫は、フロインド完
全アジユバントとP−Amyを含む乳濁液をマ
ウスの如き哺乳動物に非経口投与し、同様にし
て約1週間の間隔をおいて追加免疫をすること
により行われる。この追加免疫は4〜7回行わ
れる。最終免疫後3〜5日に十分免疫した哺乳
動物の脾臓からB細胞を採取する。 (2) 融合・スクリーニング・クローニング工程融
合は、融合促進剤の存在下、上記B細胞ならび
に公知の骨髄腫細胞(以下ミエローマ細胞とい
う)を公知の融合用無血清培地に懸濁し、これ
を混合することにより行える。 一般的にミエローマ細胞は、工程(1)で用いた
被免疫動物と同種の動物由来のものであつてハ
イブリドーマ選択培地で生育できず、かつ、そ
れ自身が抗体を分泌しないものが好ましい。こ
のようなミエローマ細胞としては、例えば市販
されているマウスミエローマ細胞P3−X63−
Ag8−U1あるいはこれと同等物が挙げられる。 両細胞の混合比は、通常、ミエローマ細胞1
に対しB細胞1〜20である。細胞融合促進剤と
しては、例えばポリエチレングリコールが用い
られ、分子量1000〜7500のものが好ましい。 融合細胞、すなわちハイブリドーマの培養
は、融合促進剤を洗浄除去しミエローマ細胞用
培地に懸濁したハイブリドーマの0.1〜0.2mlず
つを96穴培養皿(以下穴ということもある)に
まき、約37℃において5%炭酸ガス−空気中で
温置することにより行える。培養中、HAT培
地の如き公知のハイブリドーマ選択培地を添加
し、その割合を徐々に高める。このような培地
交換によりハイブリドーマ以外の細胞は死滅す
る。最終的には同様にして、再びハイブリドー
マ選択培地をミエローマ細胞用培地、すなわち
ハイブリドーマ用培地と交換する。 目的とするハイブリドーマのスクリーニング
は、培養液中の抗体価および交差度を調べるこ
とにより行える。すなわち、培養液の一部にP
−AmyまたはS−Amyおよび後述の不溶化第
二抗体を加えて温置し、遠心し、得られるペレ
ツト中の酵素活性を後述の定量法で測定するこ
とによりその抗体価およびP−AmyとS−
Amyに対する交差の程度を知ことができる。 スクリーニングしたハイブリドーマについて
限界希釈法を適用することにより目的とする実
質的にP−Amyのみを認識するハイブリドー
マが創製できる。このハイブリドーマは継代培
養または凍結により半永久的に保存できる。 (3) ハイブリドーマの培養工程 前工程で得たハイブリドーマをin vitroまた
はin vivoで培養すれば目的のモノクローナル
抗体が生産できる。 in vitroの培養は、数個のハイブリドーマの
96穴培養皿中での培養から始め、徐々にスケー
ルアツプすることにより行える。またin vivo
での培養は、融合細胞の増殖を容易にさせるた
めのプリスタン(pristane)処理をしたマウス
にハイブリドーマを腹腔内に接種することによ
り実施でき、10〜20日後にはモノクローナル抗
体を含む腹水が蓄積される。 一般に、in vitroでの培養は高純度のモノク
ローナル抗体を得たいときに行われ、in vivo
での培養はモノクローナル抗体を大量に得たい
ときに行われる。通常in vivoでの培養により、
マウス1匹あたり10〜100mgの抗P−Amyモノ
クローナル抗体が得られる。免疫分析にはin
vivoでの培養で蓄積された腹水をそのまま利用
することもできるが、必要に応じ更に精製して
もよい。 (4) 精製工程 必要に応じて行われるin vitroでの培養物ま
たはin vivoの培養で蓄積された腹水からのモ
ノクローナル抗体の分離精製は、通常の物理化
学的手段、例えば塩析、遠心分離、透析、不溶
性担体と結合しているプロテインAを用いるア
フイニテイークロマトグラフイーの如き各種カ
ラムクロマトグラフイー等の手段を合理的に組
み合せることにより行える。 かくして得られる本発明の抗P−Amyモノ
クローナル抗体は、P−AmyとS−Amyとを
確実に識別できる。また、P−Amyは、本発
明のモノクローナル抗体との免疫反応後におい
ても、低分子のp−ニトロフエニルマルトヘプ
タオシド(以下PNPという)(ベーリンガーマ
ンハイムGmbH)や高分子の不溶性青色デン
プンポリマー(第一化学薬品株式会社)の如き
種々の分子量の基質を分解することができる。 本発明のモノクローナル抗体はP−AmyとS
−Amyの分別定量用試薬として有用である。 P−Amyの定量は、 検体に本発明のモノクローナル抗体を加えて
温置する工程(免疫反応工程)、 生成する抗原抗体複合物とそれ以外のものを
分離(通常遠心分離)する工程(抗原抗体複合
物分離工程)、および 分離した抗原抗体複合物(通常沈殿)中のα
−アミラーゼ活性を測定する工程(α−アミラ
ーゼ測定工程)、 を実施することにより行える。このように本方法
では直接P−Amyの活性を知ることができる。 P−AmyとS−Amyとの分別定量は、前記
の工程で分離した抗原抗体複合物およびそれ以外
のもの(通常は上清)のα−アミラーゼ活性を測
定するとか、別に求めた総α−アミラーゼ活性か
ら上記の方法により求めたP−Amyの活性を差
し引くことにより実施できる。 P−Amyの定量工程〜は、すべて約37℃
前後で行われる。工程における抗P−Amyモ
ノクローナル抗体は一般に、検体中のP−Amy
に対応する量よりも過剰に用いられる。工程
は、エンザイム イムノ アツセイ法における
B/F分離の技術を応用することにより行える。
例えば工程において抗P−Amyモノクローナ
ル抗体の代わりに不溶化抗P−Amyモノクロー
ナル抗体を用い免疫反応後に抗原抗体複合物を遠
心分離するとか、抗原抗体複合物に対する抗体を
不溶化したもの、すなわち不溶化第二抗体を工程
において更に反応せしめ生ずる複合物を遠心分
離することにより行える。ここにおける抗体の不
溶化は、常法により不溶性担体と抗P−Amyモ
ノクローナル抗体もしくは第二抗体とを結合させ
ることにより行える。不溶性担体としては公知の
ものがいずれも使えるが、米国特許第4166767号
記載の細菌細胞壁片が好ましく用いられる。工程
および総α−アミラーゼ活性の測定は公知の方
法、例えば市販されているα−アミラーゼ定量用
キツトを用いることにより実施できる。そのよう
なキツトの例としてはベーリンガーマンハイム−
山之内株式会社から発売されているオートパツク
α−アミラーゼキツトが挙げられる。このキツト
ではPNPおよびα−グルコシダーゼを含む溶液
(以下 PNP試薬という)を基質として用いてい
る。 P−AmyとS−Amyを分離する試薬は市販さ
れている総てのα−アミラーゼ定量用キツトと任
意に組み合わせることができる。P−AmyとS
−Amyとを分離するための試薬は、少くとも (1) 不溶性担体と結合した抗P−Amyモノクロ
ーナル抗体、または (2) 抗P−Amyモノクローナル抗体および
不溶性担体と結合した第二抗体(不溶化第二抗
体) を含むものである。この試薬には更に緩衝剤、防
腐剤、安定化剤、賦形剤等が含まれ得る。上記(2)
の場合にはキツトの形にするのが好ましい。 具体例 次に実施例を挙げて更に詳細に説明する。 なお、以下では次の培地を用いた。 細胞融合用無血清培地、すなわちRPM1
1640培地(ギブコ ラボラトリー) ミエローマ細胞(またはハイブリドーマ)用
培地上記培地に以下のものを添加した培地。 10%ウシ胎児血清(FCS)、 4mMグルタミン、 50μMβ−メルカプトエタノール、 100U/mlペニシリンG、および100μg/ml
ストレプトマイシン。 HAT培地(ハイブリドーマ選択培地)上記
培地に以下のものを添加した培地。 0.1mM ヒポキサンチン、 0.4μM アミノプテリン、および16μMチミ
ジン。 また、以下ではリン酸緩衝液はPBSと、牛血
清アルブミンはBSAと略称する。 実施例 1 抗P−Amyモノクローナル抗体の製造 (1) ハイブリドーマの創製 抗原ならびに細胞の調製 4℃においてヒト膵液2mlに硫安554mgを加
え(飽和度45%)、0℃で3時間放置後、生ず
るペレツトを遠心分離(5000×g、30分)し、
このペレツトを生理食塩水0.5mlに溶解する。 この溶液に等量のフロインド完全アジユバン
ト(半井化学薬品株式会社)を加えて乳化した
もの0.5mlをBALB/cマウス(静岡実験動物
協同組合)の腹腔内に投与し、1週間後に同様
にして免疫する。更に1週間後に追加免疫(静
注)し、以後同様に6回の追加免疫を行い3日
後に脾臓を取り出してB細胞を採取する。 スクリーニング・クローニング 対数増殖期にあるマウスミエローマ細胞P3
−X63−Ag8−U1(ATGG カタログ番号GRL
1597)の1×107個と脾臓細胞の1×108個を混
合し、培地で遠心(400×g、10分)洗浄後、
37℃に保温した50%ポリエチレングリコール
1500(和光純薬工業株式会社)1mlを1分間か
けて加え、ゆつくり撹拌する。1分後、37℃に
保温した1mlの培地を同様にして加える。更
に20mlの培地を30秒毎に1mlずつ加えた後、
遠心(400×g、10分)し、上清を除去する。
得られるペレツトに12mlの培地を徐々に加え
る。この0.1mlずつを96穴培養皿にまき、37℃
において5%炭酸ガス−空気中で培養する。20
時間後、培地0.1mlずつを穴に加える。2日、
3日、5日、8日、11日、13日および15日後の
計7回にわたつて0.1mlの培地を捨て新しい
培地0.1mlを加える。この培地交換によりハイ
ブリドーマ以外の細胞は死滅する。16日以降は
再び培地に交換し、培養する。培養開始後7
日目にハイブリドーマの生育が始り、15日目に
は80%の穴に生育が認められる。 抗体価および交差度の検定 培養15日後の培養液の抗体価および交差度を
次のようにして調べた。 検定用試薬 (1) P−Amy溶液 膵液250μ(92000IU/)を下記緩衝液
Aで希釈し、全量を50mlとなしたもの。 (2) S−Amy溶液 1mgのS−Amy(シグマケミカル Co.)
を下記緩衝液Aで溶解・希釈し全量を50mlと
なしたもの。 (3) 緩衝液A(PH7.0) 0.1%BSA−0.9%NaCl−0.04M−PBS(PH
7.0)からなる緩衝液。 (4) 不溶化第二抗体の懸濁液 米国特許第4166767号明細書の実施例1の
方法により調製したもの。すなわち、ラクト
バチルスプランタルムATCC 8014の細胞壁
片125mgを水2.5mlに懸濁し、これにマイルス
−イエダ Ltd.社製の抗マウスIgGウサギ抗
体溶液[タンパク25mg/0.05M−PBS(PH
7.0)2.5ml]、水2.5mlおよび0.1M−PBS(PH
7.0)2.5mlを加えてよく混和する。これに撹
拌下、2.5%のグルタールアルデヒド溶液2.5
mlを滴下する。1時間撹拌後、遠心(2000×
g、10分)し、沈殿を5mlの0.9%NaC1−
0.02Mトリス緩衝液(PH7.0)で3回洗浄し、
目的とする不溶化第二抗体を得る。これを
5.2mlの0.2%BSA−0.9%NaC1−0.1%NaN3
トリス緩衝液(PH7.0)に懸濁し、さらに超
音波処理をする。 検定操作 抗体価は次のようにして検定した。 すなわち、ハイブリドーマ培養液50μ、P
−Amy溶液25μ、不溶化第二抗体懸濁液50μ
を混合し、37℃で30分間温置後、4mlの生理
食塩水を加え遠心(3000×g、5分)して上清
をすてる。ペレツトにPNP試薬1mlを加え撹
拌後37℃で温置する。30分後、2mlの反応停止
液[0.1M−PBS(PH11)]を加えて遠心し、上
清の吸光度(405nm)を測定する。吸光度が
高い穴に高抗体価を有する抗P−Amyモノク
ローナル抗体が含まれていると判定した。 交差度は抗体価が高い培養液について検討し
た。すなわち、P−Amy溶液の代わりにS−
Amy溶液を用いるほかは抗体価検定の場合と
同じ操作により交差度を検定した。405nmに
おける吸光度が低い検体ほど交差度が低いと判
定した。 すなわち、全部で768個の穴(ウエル)のな
かで615個のウエルにおいてハイブリドーマの
発育がみられ、そのなかで発育良好な307個の
ウエルを選択し、これらの内からP−Amy抗
体価が高い5個のウエルを選択した。これらに
ついて、再度、限界希釈培養(全ウエル数:
480)を行つた。培養10日後には全ウエルでハ
イブリドーマの発育が認められた。1ウエルあ
たり1個のコロニーをもち、良好にハイブリド
ーマが発育したウエルを1群4個ずつ合計20個
を選択し、その内からP−Amy抗体価が高い
5個のウエルを選択し、それらのS−Amy抗
体価を測定して次の結果を得た。
【表】 上記の結果から、P−Amy抗体価が高く、
かつ、S−Amy抗体価が低い(すなわち交差
性が低い)ものとして、ウエル番号96のハイブ
リドーマを最終的に選択した。 このハイブリドーマは凍結または継代培養に
より保存できる。 (2) モノクローナル抗体の製造 予めプリスタン(pristane)0.5mlを腹腔内
投与したBALB/cマウスの腹腔内に、前項
で得たハイブリドーマ1×107個を接種する。
15日目に目的とするモノクローナル抗体を含む
腹水3ml/マウスを得る。次に4℃において、
腹水に等量の飽和硫安溶液を加え30分間撹拌
後、遠心(5000×g、30分)し上清をすてる。
ペレツトを0.05M−PBS(PH7.4)−0.14M塩化ナ
トリウム溶液に溶解後、4℃で一夜透析し、30
分遠心(5000×g)し、上清を凍結乾燥して目
的の粗モノクローナル抗体を得る。 免疫拡散法による検定によれば、このモノク
ローナル抗体はIgG1サブクラスに属し、その
L鎖はカツパーに属するものであつた。 実施例 2 分別定量 P−AmyとS−Amyを等量含む溶液を倍数希
釈したものを検体とし、以下の方法により分別定
量を行う。 総α−アミラーゼ活性の定量 検体25μにPNP試薬1mlを加え37℃で温置し
30分後、2mlの0.1M−PBS(PH11)(反応停止液)
を加え405nmにおける吸光度を測定する。 P−Amyの定量 検体25μ、抗P−Amyモノクローナル抗体
[実施例1の(2)項で得た腹水を緩衝液Aで1000倍
希釈したもの]50μおよび不溶化第二抗体懸濁
液50μを混合し、37℃で温置し、30分後に生理
食塩水4mlを加えて遠心(3000×g、5分)す
る。得られるペレツトにPNP試薬1mlを加え37
℃で温置し、30分後、2mlの反応停止液を加え不
溶化第二抗体を遠心分離(3000×g、5分)し、
その上清について405nmにおける吸光度を光路
1cmのキユベツト中で測定する。 S−Amyの算出 総α−アミラーゼ活性からP−Amy活性を差
し引いたものをS−Amy活性とした。 定量結果 第1表に定量結果を示す。
【表】 第1表に示すようにP−AmyとS−Amyとの
比、すなわちb/aは常にほぼ1.00であり、本法
は両者の分別定量法として極めて優れている。 実施例 3 分別定量 P−Amy単独、S−Amy単独および両者の混
合物(混合比は後記第2表に示す)を検体とし以
下の方法により分別定量を行い第2表に示す結果
を得た。 総α−アミラーゼ活性の定量 40μの検体に緩衝液Aの150μを加え37℃で
10分間温置する。その25μをとり、これにPNP
試薬1mlを加え37℃で温置し、30分後、2mlの反
応停止液を加え405nmにおける吸光度を光路1
cmのキユベツト中で測定する。 S−Amyの定量 40μの検体に、抗体価検定の項で述べたのと
同じ方法で調製した不溶化抗P−Amyモノクロ
ーナル抗体懸濁液150μを加え37℃で10分間温
置後遠心(3000×g、5分)する。上清の25μ
をとり、これにPNP試薬1mlを加え37℃で温置
し30分後、2mlの反応停止液を加え405nmにお
ける吸光度を光路1cmのキユベツト中で測定す
る。 定量結果 第2表に定量結果を示す。
【表】 検体中のP−Amyは不溶化抗P−Amyモノク
ローナル抗体によつて系から沈殿として除かれて
いる。従つて第2表に示すようにP−Amyのみ
を含有する検体(1)、(4)および(7)の(b)値(S−
Amy活性に相当)は総てほぼゼロである。一方、
S−Amyは系から除かれないのでS−Amyのみ
を含有する検体(2)、(5)および(8)の(b)値(S−
Amy活性に相当)は、(a)値(総α−アミラーゼ
活性)とほぼ等しい。また第2表に示すように、
P−AmyとS−Amyの混合比[P/(P+S)]
とb/aの値はほぼ一致している。このように本
法の分別定量法は極めて優れている。 実施例 4 ヒト血清の分別定量 膵疾患々者および健常人の血清を検体とし、実
施例2と同様にしてP−Amyの定量を行い第3
表の結果を得た。
【表】 第3表に示すように、総α−アミラーゼに対す
るP−Amyの割合(b/a)は、膵炎患者血清
(NO、GO、NI)の方が健常人よりも高く、また
唾液腺炎患者(SN)では逆に低い成積が得られ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の性質を有することを特徴とする抗ヒト
    膵型α−アミラーゼ モノクローナル抗体: ヒト膵型α−アミラーゼを認識する、 実質的にヒト唾液型α−アミラーゼを認識し
    ない、 抗原たるヒト膵型α−アミラーゼとの免疫反
    応後においても該酵素が失活しない。 2 不溶性担体が結合した特許請求の範囲第1項
    記載の抗ヒト膵型α−アミラーゼ モノクローナ
    ル抗体。 3 不溶性担体が細菌細胞壁片である特許請求の
    範囲第2項記載の抗ヒト膵型α−アミラーゼ モ
    ノクローナル抗体。 4 不溶性担体がラクトバチルス プランタラム
    の細菌細胞壁片である特許請求の範囲第2または
    3項記載の抗ヒト膵型α−アミラーゼ モノクロ
    ーナル抗体。 5 細胞融合技法によつて製造された特許請求の
    範囲第1項記載の抗ヒト膵型α−アミラーゼ モ
    ノクローナル抗体。
JP61110233A 1985-05-17 1986-05-13 モノクロ−ナル抗体 Granted JPS6270399A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-106573 1985-05-17
JP10657385 1985-05-17

Publications (2)

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