JPH0340976Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は建物の手摺構造に係り、特にフラツト
屋根を利用して屋上、ベランダ等を構成した場合
のフラツト屋根の手摺の構造に関するものであ
る。

＜従来の技術＞ フラツト屋根に屋上やベランダ等を構成する場
合には危険を防止する為に手摺を特別に作らなけ
ればならないが、従来はコーナー部に別製の柱を
起立し、これに横棧等を渡して構成していた。

しかるに従来の前述の場合には、柱を建物に起
立固定する作業が困難であると共にコスト高にな
る欠点があつた。又柱に横棧を単に渡した手摺で
は体裁が良くないと共に透視することが出来るの
で、隣家のプライバシーを守ることが出来ない等
の欠点があつた。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 本考案は従来のこれ等の欠点に鑑み開発された
全く新規な技術に掛かるものであつて、特にフラ
ツト屋根に堅固な手摺を簡単かつ確実に構成する
ことを可能とした全く新規な手摺を提供しようと
するものである。

＜問題点を解決するための手段＞ 本考案は建物の柱自体を上方に延長するか或い
は継ぎ足すことによつて手摺用柱を形成し、かつ
この手摺用柱の所定位置に型鋼及び笠木下地材を
水平に掛渡して取付固定し、更にこれ等の型鋼及
び下地材にコンクリート板を取付けて腰壁を形成
すると共に腰壁の上縁に笠木を取付けて構成した
ことを特徴とした手摺構造である。

＜作用＞ 本考案に於いては上述の如く、建物のコーナー
柱自体を上方に延長し或いは継ぎ足して手摺のコ
ーナー柱としたので、極めて堅固であると共に柱
を簡単かつ確実に起立することが出来、かつこの
柱に型鋼や笠木下地材を渡し、この型鋼や下地材
にALC板等のコンクリート板を取付固定して腰
壁を構成するようにしたので、全体として強固な
手摺を構成することが出来、更に全体がモジユー
ル化されているので、簡単な作業により組立構成
することが出来、しかも腰壁より構成されるので
プライバシーの問題が発生する余地がない等の特
徴を有するものである。

＜実施例＞ 図により本考案に係る手摺についてその一例を
具体的に説明すると、第１図乃至第５図に於い
て、本考案に於いては建物のコーナー柱１を上方
に延長して所定長さの手摺用柱２を形成し、次に
この柱２の下部に第1T型プレート３とコーナー
支え板４とを介して２方向に水平直角に渡された
Ｈ型鋼５を夫々取付固定し、次にこの柱２の上端
部に第2T型プレート６を介して下向きコ字状笠
木下地材７を前記Ｈ型鋼５と平行に水平に渡して
取付固定する。

次に柱２の周りには従来公知の所定の形状を持
つた取付片８とビス９とによつて柱ブロツク１０
を取付けて化粧柱を構成し、かつ前記Ｈ型鋼５に
はＴ型棒材１１及びボルト９’等を介してALC
コンクリート板１２の下部を固定し、又ALCコ
ンクリート板１２の上部は夫々前記笠木下地材７
の側面にボルト９′を介して取付固定し、更に笠
木下地材７とALCコンクリート板１２の上縁に
はブチル防水シート１３を被覆し、更にその上に
台型板材１４を介して金属製笠木１５を取付固定
することによつて、全体として腰壁を構成するこ
とが出来る。図中１６は屋根床用の型鋼、１７は
建物の壁面、１８は屋上の床面である。

＜考案の効果＞ 本考案に係る手摺は上述の如き構造と作用とを
有するので、従来のフラツト屋根に屋上用又はベ
ランダ用の手摺を簡単かつ確実に構成することが
出来、更にこの手摺の柱は建物の柱に一体的に連
結されているので堅固であり、しかも手摺の上縁
には笠木が取付けられているので体裁が良い等の
特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願の手摺の断面説明図、第２図乃至
第５図はその構成及び組立状態を示す説明図であ
る。 １，２は柱、３，６はＴ型プレート、５，１６
はＨ型鋼、７は下地材、９′ａは埋込ナツト、１
０はブロツク、１２はコンクリート板、１５は笠
木である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物の柱自体を上方に延長するか或いは継ぎ足
   すことによつて手摺用柱を形成し、かつこの手摺
   用柱の所定位置に型鋼及び笠木下地材を水平に掛
   渡して取付固定し、更にこれ等の型鋼及び下地材
   にコンクリート板を取付けて腰壁を形成すると共
   に腰壁の上縁に笠木を取付けて構成したことを特
   徴とした手摺構造。