JPH0339761B2 - - Google Patents
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Landscapes
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
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Description
(産業上の利用分野)
この発明は自動車ボデイ外板や家庭電気製品外
装板の如く、塗装工程の前又は後でプレス加工等
の成形加工を施して使用に供される薄鋼板たとえ
ば冷延鋼板、溶融亜鉛めつきないしは各種電気め
つき鋼板などの塗装用鋼板及びその製造方法に関
するものである。
この種の塗装用鋼板の代表例としての冷延薄鋼
板は、冷間圧延後脱脂清浄を行ない、さらに焼鈍
した後調質圧延を施して製造するのが通常であ
り、ここで調質圧延の目的の一つは、表面をダル
仕上げしたワークロールを用いて軽度の圧延を行
うことによつて鋼板表面に適度の表面粗さを与
え、プレス成形時における耐焼付性を向上させる
ことである。
ところでこのような調質圧延に使用されるワー
クロールの表面をダル仕上げするための方法とし
ては、従来シヨツトブラストによる方法と、放電
加工による方法とが実用化されている。これらの
方法による調質圧延用ワークロールのダル仕上げ
の場合、ロール表面には不規則な粗度プロフイル
が形成されるため、調質圧延後の鋼板表面は不規
則な山と谷で構成された粗面を呈する。このよう
な粗面が形成された鋼板についてプレス加工を施
せば、谷部に潤滑油を貯留されてプレス金型と鋼
板との摩擦力を低減させ、プレス作業を容易にす
ると同時に、金型との摩擦力によりはく離した金
属粉を谷部にトラツプして焼付きを防止すること
ができる。
近年、乗用車はもちろん、軽自動車、ワゴン
車、さらにはトラツクに至るまで塗装後のボデー
の塗装仕上り品質の良さは、自動車の総合的な品
質の高さを顧客に対し直接的に視覚によつて訴え
ることができるため、極めて重要な品質管理項目
となつている。ところで塗装面の評価項目として
は種々のものがあるが、そのうちでも特に塗装面
の乱反射が少なく光沢性に優れていること、およ
び写像の否みが少ないことすなわち写像性が優れ
ていることが重要であり、これらの光沢性と写像
性をあわせて一般に鮮映性と称している。
塗装面の鮮映性に対しては、塗料の種類や塗装
方法も影響を与えるが、塗装下地として鋼板表面
の粗面の影響も強く受ける。すなわち鋼板表面の
平たん部分の占める割合が少なくて粗面の凹凸が
激しければ、塗装面でも凹凸が大きくなり、その
結果光の乱反射を生じて光沢性を損うとともに、
写像の否みを招いて写像性の低下を招き、前述の
鮮映性を悪化させることになる。一般に鋼板表面
の粗さは中心線平均粗さRaで表わすことが多い
が、中心線表面粗さRaが大きいほど、山と谷の
振幅が大きくなり、そのため塗装面の凹凸が激し
くなり、前述のように鮮映性を劣化させる。
鮮映性の評価の方法としては種々の方式が開発
されているが、最も一般的には、米国のハンタ
ー・アソシエイツ・ラボラトリー(Hunter
Associates Laboratory)社製のドリゴン
(DORIGON)メータによる測定値すなわちDOI
(Distinctness of Image)値が使用されている。
このDOI値は、試料表面に対し入射角30゜で光を
入射し、その正反射光強度Rsと正反射角に対し
±0.3゜での散乱光強度R0.3の値を用いて、次式で
表わされる。
DOI値=100×(Rs−R0.3)/Rs
ところで前述のように従来のシヨツトブラスト法
や放電加工によりダル仕上げされたワークロール
を用いて鋼板に調質圧延を施した場合、既に述べ
たように鋼板表面は不規則な山と谷で構成された
粗面を呈し、板面と平行な面は非常に少ない。こ
のように不規則な山と谷を有する鋼板表面に塗装
を行なえば、山と谷との間の斜面に沿つて塗膜が
形成されるため、例えば後に改めて説明するよう
に板面と平行な塗膜面の占める割合が少なくな
り、鮮映性を悪化させる。
従来のシヨツトブラスト法や放電加工法ではこ
のような問題を避け得ず、したがつて充分に優れ
た塗膜面の鮮映性を得ることが困難であつた。
(従来の技術)
塗膜面の鮮映性を改善のため、レーザによるダ
ル加工した調質圧延ワークロールの利用が試みら
れ始め(文献は見当らない。)たが通常のレーザ
によるダル加工技術によつても板面に転写形成さ
れる平たん部の面積率ηが80%以下であつたた
め、DOIは、98を達成することは困難であり、自
動車の最高級の鮮映性品質を実現できなかつた。
(発明が解決しようとする問題点)
この発明は以上の事情を背景としてなされたも
ので、鋼板表面の粗度プロフイルを改良すること
により、塗装後の塗膜表面の凹凸を少なくし、平
たん部分の占める割合をより多くすることによつ
て、光の正反射率の向上と写像の否みを少なくし
て、塗装後の鮮映性の優れた鋼板を提供し、併せ
てそのような優れた表面粗度プロフイルを有する
鋼板を効率良く製造する方法を提供することを目
的とするものである。
換言すれば、この発明は、従来使用されていた
塗料と塗装方法には何ら変更を加えずに、鮮映性
を従来よりも格段に向上させ得る塗装用鋼板およ
びその製造方法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段)
上記の目的は次の事項によつて有利に実現され
る。
板面の中心線平均粗さRaが0.3〜2.0μmの範囲
内にあり、かつその表面粗さを構成する微視的形
態が、平坦んな山頂面を有する台形状の山部と、
その周囲の全部または一部を取囲むように形成さ
れた溝状の谷部及び山部の間であつてかつ谷部の
外側にその谷部の底によりも高くかつ山部の山頂
面より低いかまたは同じ高さに形成された中間平
たん部とによつて構成され、しかも隣り合う山部
の平均中心間距離をSm、谷部の外縁の平均直径
をD、山部の平たんな山頂面の平均直径をd0、山
部の平たんな山頂面と前記中間平たん部の平たん
面の面積の和が板面の全面積に占める割合をη
(%)と定義して、
1.7<Sm/D3.0
Sm−D450(μm)
30(μm)d0500(μm)
80(%)η95%
を満足するように構成されていることを特徴とす
る、塗装用鋼板(第1発明)。
予め調質圧延用ワークロールの表面に、微小な
クレータ状の凹部とその凹部外縁において表側に
リング状に盛り上がつた盛り上がり部との集合か
らなり、かつ隣り合う凹部間の平均中心間距離
Smとリング状盛り上がり部の外縁の直径Dとの
比Sm/Dが1.7〜3.0の範囲内、Sm−Dが450μm
以下とされた表面模様を形成する模様付け加工
を、高密度エネルギ源を用いて施しておき、その
表面模様付けされたワークロールを、調質圧延を
すべき鋼板の片面もしくは両面に用い、調質圧延
伸び率λを0.3%以上として、調質圧延すること
によりワークロール表面の模様を鋼板表面に転写
することを特徴とする、塗装用鋼板の製造方法
(第2発明)。
発明者らは、調質圧延用ワークロールのダル仕
上げの方法について従来とは異なるレーザ加工に
よる方法を検討し、種々実験・研究を重ねたとこ
ろ、レーザの如き高密度エネルギ源を用いるダル
加工により仕上げたロールにより調質圧延した鋼
板は、表面粗度を構成する山の頂部が平たんとな
り、また山と山との間の谷部も平たん部が多いこ
とは、塗装時における塗膜最外層の平たん化に有
利であることを意味する。すなわち、この場合に
は、シヨツトブラスト材や放電加工材の場合のよ
うな不規則な粗面に比べて光の乱反射が少なく、
鮮映性が向上すると考えられる。
そこでさらに実験を重ねた結果、塗装後の塗膜
の鮮映性を向上させ得る鋼板表面の粗度プロフイ
ル並びにその粗度プロフイルを有する鋼板を製造
する方法に関しさきに特願昭61−7769号明細書に
開示した。
しかし、これでは、なお鮮映度DOIを98以上に
することは、むつかしかつた。そこで、自動車の
外板のプレス加工における加工率は、たかだか10
%未満と、小さいことに着目してさらに実験を重
ねたところ、このような低加工率でのレーザによ
るダル目パターンを工夫し、より鮮映性の向上に
有利なるよう改良する発明をなすに至つたわけで
ある。
前記高密度エネルギ源としては、レーザが最適
であるが、このほかプラズマ、電子ビームなども
適用可能である。
調質圧延で上記のダル仕上げを施す薄鋼板とし
ては冷延鋼板が通例であるが、すでに述べたよう
に溶融亜鉛めつき又は各種の電気めつきの如きを
予め施したいわゆる表面処理鋼板はもちろん、場
合によつては、熱延薄板であつても差し支えな
い。
(作 用)
〔1〕 レーザによる調質圧延ワークロールのダ
ル目付け:
先ず高密度エネルギ源、例えばレーザにより調
質圧延用のワークロールを回転させながら、ロー
ルの表面にレーザパルスを次々に投射し、レーザ
エネルギによりロール表面を規則的に溶融させ
て、規則的にクレータ状の凹部を形成する。その
状態を第1図に示す。第1図において1はロール
3の表面に形成されたクレータ状の凹部(以下単
にクレータと記す)であり、そのクレータ1の周
囲には溶融したロール母材金属がロール表面3A
からリング状に盛り上がつたフランジ状の盛り上
がり部(以下単にフランジと記す)2が形成され
る。なおこのフランジ2を含むクレータ1の内壁
層は、ロール母材組織4に対し熱影響部5となつ
ている。
上述のようなレーザによるダル目付け加工では
レーザパルスによつて形成されるロール表面上の
クレータ1の深さと直径は、入射されるレーザの
エネルギの大きさと投射時間によつて決定され、
これは通常のシヨツトブラストロールのRa粗度
に相当する粗さを定義する量を与える。
レーザによる加熱によつてロール3を形成する
金属は、大きな照射エネルギ密度のもとで瞬時に
金属蒸気となり、このとき発生する蒸気圧力によ
つてロール表面の溶融金属が吹き飛ばされてクレ
ータ1を形成し、またその吹き飛ばされた溶融金
属はクレータ1の周囲に再固着して、クレータ1
を取囲むフランジ2を形成する。
これらの一連の挙動は、酸素ガス等の補助ガス
を照射点に目がけて吹き付けることにより一層効
良く実行される。
そしてロールを回転もしくは軸方向移動させつ
つ規則的なレーザパルスを照射することにより上
述のようなクレータ1が規則的に形成され、これ
らの次々に形成されるクレータの集合によつてロ
ール表面は粗面を呈することとなる。
このようにして形成されたロールの表面の粗面
の情況を第2図、第3図に示しこれらの図から明
らかなように、隣り合うクレータ1の間の部分
は、もののロール表面のまま平たん面6となつて
いる。
ここで、隣り合うクレータの相互間の間隔は、
ロールの回転駆動した向きにはロールの回転速度
と関連付けてレーザパルスの周波数を制御するこ
とにより、またロールの軸方向に対してはロール
が1回転するごとにレーザの照射位置をロール軸
方向へ移動させるピツチを制御することによつ
て、調節可能である。
なお以上の説明は高密度エネルギ源としてレー
ザを用いた場合について説明したが、プラズマあ
るいは電子ビーム等の他の高密度エネルギ源を用
いた場合も同様である。
〔2〕 調質圧延による鋼板表面へのダル目転
写:
前述のようにしてレーザ等によりダル加工を施
したワークロールを用い、調質圧延工程において
鋼板、例えば焼鈍済みの冷延鋼板に軽圧下率の圧
延を施すことによつてロールのダル目が鋼板表面
に転写され、鋼板表面に粗面が形成される。
この過程における鋼板表面を微視的に観察すれ
ば、第4図に示すように、ロール3の表面でほぼ
均一な高さをフランジ2が、鋼板7の表面に強い
圧力で押し付けられ、これにより、ロール3の材
質よりは軟質な薄鋼板7の表面近傍で材料の局所
的塑性流動が生じて、ロール3のクレータ1の内
側へ鋼板7の金属が流れ込んで粗面が形成され
る。
このとき、クレータ1の内側において盛り上が
つた台形状の山部の頂面8は、もとの鋼板表面の
まま平たん面となり、またロール3における隣り
合うクレータ1間のフランジ2外側の平たん面6
に押し付ける中間平たん9はそのまま平たん面と
なり、かつ前者の平たん頂面8は後者中間平たん
部9によりもやや高いかまたは同じレベルとな
る。したがつて調質圧延後の鋼板7の表面の粗面
の微視的形態は、第5図、第6図に示すように、
平たん山頂面8を有する台形状の山部10と、そ
の周囲を取囲むように形成された溝状の谷部11
と、隣り合う山部10の間であつてかつ谷部11
の外側にその谷部11の底よりも高くかつ山部1
0の山頂面8より低いかまたは同じレベルに形成
されることになる。
上述のところから明らかなように、調質圧延を
経た鋼板表面は、山部10の山頂面8と中間平た
ん部9からなる平たんな部分の占める割合が多く
なり、山部10と谷部11の間の傾斜面13の割
合は原理的に少なくなる。
それに対してシヨツトブラスト加工や放電加工
によつて粗度付け加工を施されたロールの場合
は、粗度を形成するロール表面の山は第7図A,
Bに示すように正規分布に近い種々の山高さを有
しており、この場合は調質圧延の過程で第8図に
示すようにロール3の表面の山が鋼板7の板面に
食い込み、ロール表面の粗面プロフイルと鋼板7
の原板表面の粗面プロフイルとが合成されて、調
質圧延後の鋼板7には原理的に山と谷によつて形
成される傾斜面の割合が多くなるのである。
したがつてこの場合はレーザによりダル目付け
されたロールによつて調質圧延された鋼板とはそ
の表面構造およびその形成過程が全く異なること
がわかる。
第9図Aに、従来のシヨツトブラスト法により
ダル加工されたロールを用いて調質圧延を施した
場合の調質圧延後の鋼板表面の粗度の傾斜角分布
を示し、第9図Bにはその傾斜角の定義を示す。
ところで、鮮映性を表わすDOI値は前述のよう
に正反射角に対し±0.3゜の散乱光の比で表わされ
るから、平たん性傾斜角が0.3゜以内の谷の割合が
多い場合に良好と判定できるが、第9図Aの場合
には±0.3゜以内の傾斜角の占有率はわずか13%で
あり、2次元では(0.13)2×100=1.7%に過ぎな
い。
これに対しレーザでダル加工したロールを用い
た調質圧延した場合には1桁大きな平たん率が得
られるのである。
〔3〕 ロールおよび調質圧延後の鋼板表面の粗
度プロフイル各部の寸法の定義:
ここでは前述のようにレーザによりダル加工さ
れたロール表面の粗度プロフイルにおける各部の
寸法、およびそのロールにより調質圧延された鋼
板の粗度プロフイルにおける各部の寸法を、第1
0図を参照して次のように定義する。
D:ロール表面のフランジ2の平均外径=鋼板表
面の谷部11の外縁の平均直径
d:ロール表面のクレータ1の平均直径
d0:鋼板表面の山部10の平たんな山頂面8の平
均直径
H:ロール表面のクレータ1の深さ
h1:ロール表面のフランジ2の高さ=鋼板表面の
中間平たん部9から谷部11の深さ
h2:鋼板表面の山部10の平たんな山頂面8の中
間平たん部9からの高さ
Sm:ロール表面の隣り合うクレータ1の平均中
心間距離
=鋼板表面の隣り合う山部10の平均中心間
距離
α:ロール表面のフランジ2の幅
〔4〕 調質圧延後の鋼板表面の平たん部の面積
率ηに及ぼす影響:
前述のように定義される値を用い、ロール表面
の粗度プロフイルを構成するパターンと調質圧延
の条件が、調質圧延後の表面の平たん部の面積率
ηにとのような影響を与えるかについて検討を行
なつた。
ここで平たん部の面積率ηは、第11図に示す
ように、山部10の平たんな山頂面8の面積占有
率η1と、中間平たん部9の面積占有率η2との和で
表わされる。
η=η1+η2 ……(1)
である。ここで、η1の値は調質圧延における圧下
率によつて変化する。なぜならば、圧下率が変化
すれば、鋼板金属がクレータ1の内側に流入する
程度が変化し、そのため山部10の山頂部8の直
径d0が変化するからである。一方η2の値はSm/
Dの比の値に応じて一定の数値となる。
このSm/Dの比は、後述するように次の(2)式
の範囲内とされる。
1.7<Sm/D≦3.0 ……(2)
そしてη1は次の(3)式により定まり、また(4)式で
示すようにd0はdと一定の関係となり、η2は
Sm/Dの値に応じて式(5)によつて求められる。
η1=π(d0/Sm)2/4 ……(3)
d0=Kd ……(4)
η2=1−π(D/Sm)2/4
+a{(D/Sm)2COS-1(Sm/D)
−√()2−1} ……(5)
但し(5)式において、
Sm/D≧1のとき a=0 ……(6)
Sm/D<1のとき a=1 ……(7)
前記の(2),(5),(6),(7)より、η2は次の範囲で変
化することになる。
0.78<η2<0.95 ……(8)
ここで、ロール表面および鋼板表面の粗度プロ
フイル断面形状について第12図に示すようにx
軸、y軸をとり、クレータ1の断面形状をy=
COxであると仮定すれば、d=πと置いて
COS d/2=0 ……(9)
またCOSd0/2=h2から、
d0=2COS-1h2 ……(10)
ここで、クレータ1により鋼板表面に転写され
た山部10の高さh2と、クレータ1の深さHとの
比h2/Hを粗度転写率と言うことができるが、上
述の例ではクレータ1の深さHを1としているか
ら、粗度転写率はh2/1、すなわちh2で表わせる
ことになる。
粗度転写率はh2/1、すなわち山部10の高さ
h2は調質圧延の圧延伸び率λによつて定まる関係
となる。すなわち
h2=f(λ) ……(11)
この関係を、次のような実験により求めた。
原板としてはRa粗度が0.38μmの板厚0.32μmの
SPCC鋼板を用い、調質圧延用ロールとしてはレ
ーザによりRa粗度を3.45μmとした200mmφのHs
硬度94のものを用いて、種々の圧延伸び率λで調
質圧延を施した。その結果を第13図に示す。
第13図から、調質圧延伸び率λが1.5%程度
までは粗度転写率h2/1は直線的に増加するが、
λが1.8%を越えれば粗度転写率が飽和すること
がわかる。
さらに第13図の結果を用いて、前記のd0、
k,k2の値を求めたところ、第1表に示す結果が
得られた。
(Industrial Application Field) This invention relates to thin steel sheets, such as cold-rolled steel sheets, which are subjected to forming processing such as press working before or after the painting process, such as automobile body outer panels and home appliance outer panels. The present invention relates to steel sheets for painting, such as hot-dip galvanized or various electroplated steel sheets, and methods of manufacturing the same. Cold-rolled thin steel sheets, which are a typical example of this type of steel sheet for painting, are normally manufactured by degreasing and cleaning after cold rolling, further annealing, and then skin-pass rolling. One of the purposes is to give the steel sheet surface an appropriate surface roughness by performing light rolling using work rolls with a dull surface finish, thereby improving seizure resistance during press forming. By the way, as a method for dull finishing the surface of a work roll used in such temper rolling, conventionally a method using shot blasting and a method using electrical discharge machining have been put into practical use. In the case of dull finishing of work rolls for skin pass rolling by these methods, an irregular roughness profile is formed on the roll surface, so the steel plate surface after skin pass rolling is composed of irregular peaks and valleys. It exhibits a rough surface. If a steel plate with such a rough surface is pressed, lubricating oil will be stored in the valleys, reducing the frictional force between the press die and the steel plate, making the press work easier, and at the same time making it easier to bond with the die. Seizing can be prevented by trapping the flaked metal powder in the valleys due to the frictional force. In recent years, the quality of the paint finish on the body of not only passenger cars but also light cars, wagons, and even trucks after painting has become a direct visual indicator of the overall high quality of the car to customers. This is an extremely important quality control item because it can be sued. By the way, there are various evaluation items for painted surfaces, but among them, it is especially important that the painted surface has low diffused reflection and has excellent gloss, and that there are few defects in mapping, that is, excellent image clarity. The combination of glossiness and image clarity is generally referred to as image clarity. The sharpness of the painted surface is affected by the type of paint and the painting method, but it is also strongly influenced by the rough surface of the steel plate used as the base for painting. In other words, if the flat portion of the steel sheet surface has a small proportion and the rough surface is highly uneven, the painted surface will also have large unevenness, resulting in diffuse reflection of light and loss of gloss.
This results in poor mapping, resulting in a decrease in image clarity, which worsens the above-mentioned image clarity. In general, the roughness of a steel plate surface is often expressed by the centerline average roughness Ra, but the larger the centerline surface roughness Ra, the larger the amplitude of the peaks and valleys, and the more uneven the painted surface becomes. This deteriorates the sharpness of the image. Various methods have been developed to evaluate sharpness, but the most commonly used method is the method used by Hunter Associates Laboratory in the United States.
DOI, measured using a DORIGON meter manufactured by Associates Laboratory
(Distinctness of Image) value is used.
This DOI value is calculated by the following formula using the specularly reflected light intensity Rs and the scattered light intensity R 0.3 at ±0.3° with respect to the specular reflection angle when light is incident on the sample surface at an incident angle of 30°. expressed. DOI value = 100 x (Rs - R 0.3 ) / Rs By the way, as mentioned above, when a steel plate is subjected to temper rolling using a work roll that has been dull finished by the conventional shot blasting method or electric discharge machining, As shown, the steel plate surface has a rough surface consisting of irregular peaks and valleys, and there are very few planes parallel to the plate surface. When a steel plate surface with irregular peaks and valleys is painted in this way, a coating film is formed along the slopes between the peaks and valleys, so for example, as will be explained later, a coating film is formed along the slopes parallel to the plate surface. The proportion of the coating surface decreases, resulting in poor image clarity. Conventional shot blasting and electric discharge machining methods cannot avoid such problems, and therefore it has been difficult to obtain sufficiently excellent image clarity of the coating surface. (Prior art) In order to improve the sharpness of the coating surface, attempts have been made to use laser-dulled skin-pass rolling work rolls (no literature found), but conventional laser-based dulling technology has not been used. Since the area ratio η of the flat part transferred onto the plate surface was below 80%, it was difficult to achieve a DOI of 98, and the highest quality of image clarity for automobiles could not be achieved. Nakatsuta. (Problems to be solved by the invention) This invention was made against the background of the above-mentioned circumstances, and by improving the roughness profile of the surface of the steel plate, the unevenness of the coating film surface after painting can be reduced and the surface can be flattened. By increasing the proportion occupied by the steel sheet, we can improve the specular reflectance of light and reduce the problem of image mapping, thereby providing a steel plate with excellent image clarity after painting. It is an object of the present invention to provide a method for efficiently manufacturing a steel plate having a surface roughness profile. In other words, the present invention provides a steel plate for painting and a method for manufacturing the same, which can significantly improve image clarity compared to the past without making any changes to the paints and painting methods used in the past. be. (Means for solving the problem) The above purpose is advantageously achieved by the following matters. The centerline average roughness Ra of the plate surface is within the range of 0.3 to 2.0 μm, and the microscopic form constituting the surface roughness is a trapezoidal peak having a flat peak surface;
A groove-shaped valley formed so as to surround all or part of the periphery and a crest, and located outside the trough, higher than the bottom of the trough and lower than the top surface of the crest. or an intermediate flat part formed at the same height, and the average distance between the centers of adjacent peaks is Sm, the average diameter of the outer edge of the valley is D, and the flat peak of the peak. The average diameter of the surface is d 0 , and the ratio of the sum of the areas of the flat top surface of the mountain portion and the flat surface of the intermediate flat portion to the total area of the plate surface is η
(%), and is characterized by being configured to satisfy 1.7<Sm/D3.0 Sm−D450(μm) 30(μm)d 0 500(μm) 80(%)η95%. A steel plate for painting (first invention). The surface of the work roll for temper rolling is made up of a collection of minute crater-shaped recesses and a ring-shaped raised part on the front side at the outer edge of the recess, and the average center distance between adjacent recesses.
The ratio Sm/D of Sm and the diameter D of the outer edge of the ring-shaped raised part is within the range of 1.7 to 3.0, and Sm-D is 450μm
A patterning process that forms the following surface pattern is applied using a high-density energy source, and the work roll with the surface pattern is used on one or both sides of the steel plate to be temper-rolled. A method for manufacturing a steel plate for coating (second invention), characterized in that a pattern on the surface of a work roll is transferred to the surface of the steel plate by temper rolling with a rolling elongation rate λ of 0.3% or more. The inventors investigated a non-traditional laser processing method for dull finishing work rolls for temper rolling, and after conducting various experiments and research, found that dull finishing using a high-density energy source such as a laser was used. Steel plates that have been temper-rolled using finished rolls have flat peaks that make up the surface roughness, and the fact that there are many flat valleys between the peaks means that the coating film is the best during painting. This means that it is advantageous for flattening the outer layer. In other words, in this case, there is less diffused reflection of light than on irregular rough surfaces such as shot blasted materials or electrical discharge machined materials.
It is thought that the sharpness of the image will be improved. As a result of further experiments, we have published Japanese Patent Application No. 61-7769 regarding a roughness profile of the surface of a steel sheet that can improve the clarity of the coating film after painting, and a method for manufacturing a steel sheet having that roughness profile. It was disclosed in the book. However, with this, it was still difficult to achieve a sharpness DOI of 98 or higher. Therefore, the processing rate in press processing of automobile outer panels is at most 10
As a result of further experiments focusing on the fact that it is small (less than %), we found that we have devised a laser-based dull pattern at such a low processing rate and have come up with an invention to improve it to be more advantageous in improving image clarity. It has been reached. As the high-density energy source, a laser is most suitable, but plasma, electron beam, etc. are also applicable. Cold-rolled steel sheets are commonly used as thin steel sheets to which the dull finish described above is applied by temper rolling, but as already mentioned, so-called surface-treated steel sheets that have been previously subjected to hot-dip galvanizing or various types of electroplating, etc. Depending on the case, it may be a hot-rolled thin plate. (Function) [1] Dulling of a work roll for temper rolling using a laser: First, a high-density energy source, such as a laser, is used to rotate the work roll for temper rolling and sequentially project laser pulses onto the surface of the roll. , the roll surface is regularly melted by laser energy to form regular crater-shaped recesses. The state is shown in FIG. In FIG. 1, reference numeral 1 indicates a crater-shaped recess (hereinafter simply referred to as a crater) formed on the surface of the roll 3, and around the crater 1, molten roll base metal is deposited on the roll surface 3A.
A flange-like raised portion (hereinafter simply referred to as flange) 2 is formed in a ring shape. Note that the inner wall layer of the crater 1 including this flange 2 forms a heat affected zone 5 with respect to the roll base material structure 4. In the laser dulling process as described above, the depth and diameter of the crater 1 on the roll surface formed by the laser pulse are determined by the magnitude of the incident laser energy and the projection time.
This gives a quantity that defines the roughness equivalent to the Ra roughness of a normal shot blast roll. The metal that forms the roll 3 by heating with a laser instantaneously turns into metal vapor under high irradiation energy density, and the molten metal on the roll surface is blown away by the vapor pressure generated at this time, forming the crater 1. The blown-off molten metal re-fixes around the crater 1, causing the crater 1 to become
A flange 2 surrounding the flange 2 is formed. These series of behaviors can be executed more effectively by spraying an auxiliary gas such as oxygen gas toward the irradiation point. Then, by rotating or moving the roll in the axial direction and irradiating it with regular laser pulses, the above-mentioned craters 1 are regularly formed, and the roll surface is roughened by a collection of these craters formed one after another. It will show a face. The roughness of the surface of the roll thus formed is shown in Figures 2 and 3, and as is clear from these figures, the area between adjacent craters 1 remains flat as the roll surface. The face is 6. Here, the distance between adjacent craters is
The direction in which the roll is rotated is controlled by controlling the frequency of the laser pulse in relation to the rotational speed of the roll, and the irradiation position of the laser is moved in the direction of the roll axis every time the roll rotates. It can be adjusted by controlling the pitch of movement. Although the above description has been made regarding the case where a laser is used as the high-density energy source, the same applies to the case where other high-density energy sources such as plasma or electron beams are used. [2] Transferring dull marks to the surface of a steel plate by skin-pass rolling: Light rolling is applied to a steel plate, for example, an annealed cold-rolled steel plate, in the skin-pass rolling process using a work roll that has been dulled using a laser or the like as described above. By performing rolling at a certain rate, the burrs of the rolls are transferred to the surface of the steel sheet, and a rough surface is formed on the surface of the steel sheet. If we microscopically observe the surface of the steel plate during this process, as shown in Fig. 4, the flange 2 is pressed against the surface of the steel plate 7 with strong pressure at a substantially uniform height on the surface of the roll 3. Local plastic flow of the material occurs near the surface of the thin steel plate 7, which is softer than the material of the roll 3, and the metal of the steel plate 7 flows into the crater 1 of the roll 3, forming a rough surface. At this time, the top surface 8 of the trapezoidal peak bulging inside the crater 1 becomes a flat surface as it is on the original steel plate surface, and the outside of the flange 2 between adjacent craters 1 on the roll 3 becomes flat. Tanmen 6
The intermediate flat portion 9 pressed against the intermediate flat portion 9 becomes a flat surface as it is, and the former flat top surface 8 is slightly higher than or at the same level as the latter intermediate flat portion 9. Therefore, the microscopic morphology of the rough surface of the steel plate 7 after temper rolling is as shown in FIGS. 5 and 6.
A trapezoidal peak 10 having a flat peak surface 8 and a groove-shaped valley 11 formed to surround the trapezoidal peak 10
and between the adjacent peaks 10 and the valleys 11
There is a ridge 1 higher than the bottom of the valley 11 on the outside of the
It will be formed at a level lower than or at the same level as the peak surface 8 of 0. As is clear from the above, the surface of the steel plate after temper rolling has a large proportion of the flat part consisting of the peak surface 8 of the peak part 10 and the intermediate flat part 9, and the proportion of the flat part consisting of the peak part 10 and the valley part In principle, the ratio of the sloped surfaces 13 between the slopes 11 and 11 is reduced. On the other hand, in the case of rolls that have been roughened by shot blasting or electric discharge machining, the ridges on the roll surface that form the roughness are as shown in Figure 7A.
As shown in B, the ridges have various heights close to a normal distribution, and in this case, during the temper rolling process, the ridges on the surface of the roll 3 dig into the surface of the steel plate 7, as shown in FIG. Rough surface profile of roll surface and steel plate 7
The rough surface profile of the surface of the original plate is combined with the rough surface profile of the original plate surface, so that the steel plate 7 after temper rolling has, in principle, a large proportion of sloped surfaces formed by peaks and valleys. Therefore, it can be seen that in this case, the surface structure and the formation process are completely different from a steel sheet that has been temper-rolled by a roll that has been dulled by a laser. Figure 9A shows the inclination angle distribution of the roughness of the steel plate surface after skinpass rolling when skinpass rolling is performed using rolls that have been dulled by the conventional shot blasting method, and Figure 9B shows the definition of the angle of inclination. By the way, as mentioned above, the DOI value that expresses image sharpness is expressed as the ratio of scattered light of ±0.3° to the specular reflection angle, so it is good if there is a large proportion of valleys with a flatness slope angle of 0.3° or less. However, in the case of Fig. 9A, the occupation rate of the inclination angle within ±0.3° is only 13%, and in two dimensions it is only (0.13) 2 ×100 = 1.7%. On the other hand, when skin pass rolling is carried out using laser dulled rolls, a flatness ratio that is an order of magnitude higher can be obtained. [3] Definition of the dimensions of each part of the roughness profile of the steel plate surface after roll and skin pass rolling: Here, we will define the dimensions of each part of the roughness profile of the roll surface dulled by laser as described above, and the dimensions adjusted by the roll. The dimensions of each part in the roughness profile of the quality rolled steel plate are
Referring to Figure 0, it is defined as follows. D: Average outer diameter of the flange 2 on the roll surface = Average diameter of the outer edge of the trough 11 on the steel plate surface d: Average diameter of the crater 1 on the roll surface d 0 : Average diameter of the flat peak surface 8 of the ridge 10 on the steel plate surface Average diameter H: Depth of crater 1 on roll surface h 1 : Height of flange 2 on roll surface = Depth from middle flat part 9 to valley part 11 on steel plate surface h 2 : Flat of peak part 10 on steel plate surface Height Sm of the flat peak surface 8 from the intermediate flat part 9: Average distance between the centers of adjacent craters 1 on the roll surface = Average distance between the centers of adjacent peaks 10 on the steel plate surface α: Flange 2 on the roll surface Width [4] Influence on the area ratio η of the flat portion of the steel plate surface after skin-pass rolling: Using the value defined above, the pattern constituting the roughness profile of the roll surface and that of the skin-pass rolling We investigated whether the conditions had the following effects on the area ratio η of the flat portion of the surface after temper rolling. Here, the area ratio η of the flat portion is the ratio of the area occupancy η 1 of the flat top surface 8 of the mountain portion 10 and the area occupancy η 2 of the intermediate flat portion 9, as shown in FIG. It is expressed as a sum. η=η 1 +η 2 ...(1). Here, the value of η 1 changes depending on the rolling reduction in temper rolling. This is because if the rolling reduction rate changes, the degree to which the steel sheet metal flows into the inside of the crater 1 changes, and therefore the diameter d 0 of the peak portion 8 of the peak portion 10 changes. On the other hand, the value of η 2 is Sm/
It becomes a constant value depending on the value of the ratio of D. This Sm/D ratio is within the range of the following equation (2), as will be described later. 1.7<Sm/D≦3.0...(2) Then, η 1 is determined by the following equation (3), and as shown in equation (4), d 0 has a constant relationship with d, and η 2 is
It is determined by equation (5) depending on the value of Sm/D. η 1 = π (d 0 /Sm) 2 / 4 ...(3) d 0 = Kd ... (4) η 2 = 1 - π (D / Sm) 2 / 4 +a {(D / Sm) 2 COS -1 (Sm/D) -√() 2 -1} ...(5) However, in equation (5), when Sm/D≧1, a=0 ...(6) When Sm/D<1, a =1...(7) From the above (2), (5), (6), and (7), η 2 changes within the following range. 0.78<η 2 <0.95 ...(8) Here, the roughness profile cross-sectional shape of the roll surface and steel plate surface is
Taking the axis and y axis, the cross-sectional shape of crater 1 is y =
Assuming that it is COx, setting d=π, COS d/2=0...(9) Also, from COSd 0 /2=h 2 , d 0 =2COS -1 h 2 ...(10) Here , the ratio h 2 /H of the height h 2 of the peak 10 transferred to the steel plate surface by the crater 1 and the depth H of the crater 1 can be called the roughness transfer rate. Since the depth H of 1 is 1, the roughness transfer rate can be expressed as h 2 /1, that is, h 2 . The roughness transfer rate is h 2 /1, that is, the height of the peak 10
h 2 has a relationship determined by the rolling elongation rate λ of temper rolling. That is, h 2 =f(λ)...(11) This relationship was determined through the following experiment. The original plate is a plate with a thickness of 0.32μm and a Ra roughness of 0.38μm.
Using SPCC steel plate, the roll for temper rolling is 200mmφ Hs with Ra roughness of 3.45μm by laser.
Using a material with a hardness of 94, skin pass rolling was performed at various rolling elongation rates λ. The results are shown in FIG. From FIG. 13, the roughness transfer rate h 2 /1 increases linearly until the temper rolling elongation rate λ is around 1.5%, but
It can be seen that when λ exceeds 1.8%, the roughness transfer rate is saturated. Furthermore, using the results in FIG. 13, the above d 0 ,
When the values of k and k 2 were determined, the results shown in Table 1 were obtained.
【表】
ところで、通常のプレス成形用の冷延薄鋼板の
平均的な粗さであるRa1.0〜3.0μmとなるように
レーザでダル加工を施した場合、クレータの周囲
のフランジの幅αは0.09×D程度となる。したが
つてdは次式で表わせる。
d=0.82D ……(12)
また(4)式に(12)式を用いれば、
d0=0.82kD ……(13)
となり、したがつて(3)式は次のように表わせる。
η1=π(0.82kD/Sm)2/4
=0.5281k2(D/Sm)2 ……(14)
式(5)、(6)、(7)、(8)、(14)および第1表の結果
から、平たん部の面積率ηは、第2a表、第2b表、
第2c表に示す値となる。[Table] By the way, when dull processing is performed using a laser so that the average roughness of a cold-rolled thin steel sheet for normal press forming is Ra1.0 to 3.0μm, the width α of the flange around the crater is is approximately 0.09×D. Therefore, d can be expressed by the following formula. d=0.82D...(12) Also, if equation (12) is used in equation (4), d 0 =0.82kD...(13) Therefore, equation (3) can be expressed as follows. η 1 = π (0.82kD/Sm) 2 /4 = 0.5281k 2 (D/Sm) 2 ...(14) Equations (5), (6), (7), (8), (14) and the From the results in Table 1, the area ratio η of the flat part is as shown in Table 2a, Table 2b,
The values are shown in Table 2c.
【表】【table】
【表】【table】
【表】
このηをSm/Dの値に応じて図示すれば、第
14図のように表わせる。またこの関係は、次の
(15)式で一般化することができる。
η=η1+η2
=0.5281k2(D/Sm)2+1−π/4(D/
Sm)2
+a{(D/Sm)2COS-1(Sm/D)
−√()2−1)} ……(15)
第14図から、平たん部の面積率Sm/Dの比
によつて大きく変化ことが明らかである。また調
質圧延用の伸び率λによつてもηは変化し、特に
Sm/Dが小さい場合にはλの変化による大きな
影響を受ける。
〔5〕 調質圧延伸び率λの下限:
前述のように調質圧延伸び率λはηに影響を与
えるが、λが余りに小さければ調質圧延作業自体
が不安定となつて鋼板表面へのダル目転写が困難
となる。発明者等の実験によれば、調質圧延伸び
率が0.3%以上であればダル目転写が可能となる
ことから、調質圧延の伸び率λは0.3%以上とし
た。
〔6〕 平たん部面積率η及びSm/Dの下限:
レーザにより調質圧延ワークロールのダル目付
け加工を行なうにあたつて、Sm,D,dを変化
させ、また調質圧延の伸び率λを変化させて、
種々の平たん部面積率ηを有する鋼板(いずれも
Raはほぼ1.5μm)を作成し、3コート塗装によ
り黒色の塗装を施した後、表面のDOIを測定した
ところ:第15図に示す結果が得られた。
第15図からηが大きくなればそれに伴つて
DOI値が増すこと、、すなわち鮮映性が良好とな
ることが明らかである。そして最近の乗用車の車
体塗膜においては、最高の鮮映性を呈するために
はDOI値が98以上であることが望ましく、そのた
めにはηを80%以上とすることが望ましい。従つ
て、第15図より、ηの下限を80%とする。従つ
て通常の調質圧延圧下率0.8〜1.2%でη=80%を
確保するためには第14図よりSm/Dの下限を
1.7とする。
〔7〕 Sm/D、Sm−Dの上限およびηの上
限:
既に〔3〕項において定義したD、Sm、H等
のロールの粗度のプロフイル各部の寸法は、ここ
までの説明で明らかなように、調質圧延用ロール
にレーザにより粗度付け加工施す際のロール回転
数、レーザパルス周波数、レーザ出力、レーザ照
射点の送り速度、レーザ照射時間、あるいはO2
ガス等の補助ガスの吹き付け条件などを調節する
ことによつて変化させることができる。ここで、
一般の加工用冷延鋼板に適当な0.5〜5μmのRa粗
度をレーザでダル目付け加工されたロールによる
調質圧延で実現する場合、ロール表面でのフラン
ジ幅αは20〜40μm程度であり、またフランジ高
さh1は5〜30μm程度となる。
一方、鋼板表面に形成される粗度プロフイル
は、Sm/Dの値によつて第16図A,B,Cに
示す3種のパターンが得られる。すなわちSm/
Dが1の場合には第15Aに示すように隣り合う
連続溝状の谷部11が頂度接する状態となり、
Sm/D>1の場合には第16図Bに示すように
隣り合う谷部11が離れ、逆にSm/D<1の場
合には第16図C9に示すように隣り合う谷部1
1同士が互いに重なり合う状態となる。
このようにSm/Dの値を変えることによつて
種々の粗度プロフイルパターンを得ることができ
るが、発明者は種々のSm/Dの値を有する調質
圧延用ロールをレーザ加工により製作し、適正な
調質圧延圧下率となるように焼鈍された冷延鋼板
に対し調質圧延を施して、ダル目付けを行なつ
た。そして各鋼板についてプレス加工試験と塗装
試験を実施したところ、以下のような知見を得
た。すなわち、ロールのSm/Dの値が著しく大
きくなれば、第17図に示すようにロール3によ
つて鋼板7に調質圧延を施しダル目付けする際
に、鋼板表面の隣り合う山部10と山部10との
中間に存在する中間平たん部9の面積が過大とな
り、そのためこのような鋼板に対し第18図に示
すようにプレス加工を施せば、その幅広い中間平
たん部9においてプレス成形作業中に発生する金
属はく離粉13が山部11に捕捉されにくくなつ
ていつまでも金属はく離粉13がプレスツール1
4と中間平たん9との間に残る。またSm/Dが
著しく大きいことは、プレス潤滑油を貯留してお
く役割を果たす谷部11のスペースが相対的に小
さくなることを意味するから、潤滑不良が生じ易
くなる。そしてこれらの結果、Sm/Dが大き過
ぎれば、プレス加工時の焼付きが発生し易くなつ
てしまうのである。
またここで、中間平たん9の幅、すなわち
(Sm/D)の絶対値についても次の理由により規
制する必要がある。
レーザダル加工によつてロール表面に形成され
るフランジの大きさ、すなわち幅αと高さh1はレ
ーザによつて溶融されるクレータ状の凹部1の金
属の一部がその周辺に盛り上がり、再固着する過
程に関係するから、Dが大きい場合はα、h1とも
大きくなる。つまりDが大きい場合はプレス加工
時の潤滑油貯油能力と金属はく離粉13のトラツ
プ能力が大きいことになり、焼付発生防止にはこ
のことが重要な意味を持つが、その有効性は以下
の場合に限定される。すなわち金属はく離粉13
が発生した後、プレス加工の進行に伴なつてそれ
が次第に堆積してゆき、遂には焼付きに至るまで
のプレス金型と被加圧材料との相対的なすべり長
さの範囲内に、金属粉をトラツプできる溝状等の
凹部が被加工材の表面に存在している場合であ
る。そのような条件を満足させるためには、中間
平たん部の幅(Sm−D)の絶対値をある値によ
りも小さくなるようにすることが必要である。
本発明者等の上記実験によれば、乗用車の車体
の外側に使用される、さほど加工率の高くない鋼
板の場合、プレス加工の歪率は10%以内であり、
Sm/Dの値が3.0を越えなければ、上述のような
プレス成形加工時における焼付は多発しないこと
を見出した。(第23図)
また焼付多発を防止するためには中間平たん部
9の幅(Sm−D)の絶対値を450μmより小さく
する必要があることを見出した。(第24図)そ
の実験の一部の結果を第3表に示す。なお第3表
中における
(Sm−D)1、(Sm−D)2の値はそれぞれ第1
9図に示す通りである。[Table] If this η is illustrated according to the value of Sm/D, it can be expressed as shown in FIG. Moreover, this relationship can be generalized by the following equation (15). η=η 1 +η 2 =0.5281k 2 (D/Sm) 2 +1−π/4(D/
Sm) 2 +a{(D/Sm) 2 COS -1 (Sm/D) -√() 2 -1)} ...(15) From Figure 14, the ratio of the area ratio Sm/D of the flat part is It is clear that there has been a major change. In addition, η changes depending on the elongation rate λ for temper rolling, especially
When Sm/D is small, it is greatly affected by changes in λ. [5] Lower limit of skin pass rolling elongation rate λ: As mentioned above, skin pass rolling elongation rate λ influences η, but if λ is too small, the skin pass rolling operation itself becomes unstable and the steel plate surface is affected. It becomes difficult to transfer dull marks. According to experiments by the inventors, if the temper rolling elongation rate is 0.3% or more, dull transfer is possible, so the temper rolling elongation rate λ was set to be 0.3% or more. [6] Lower limit of flat area ratio η and Sm/D: When dulling a skin-pass rolling work roll with a laser, change Sm, D, and d, and also change the elongation rate of skin-pass rolling. By changing λ,
Steel plates with various flat part area ratios η (all
After applying black paint using three coats, the DOI of the surface was measured, and the results shown in Figure 15 were obtained. From Figure 15, as η increases,
It is clear that the DOI value increases, that is, the image clarity improves. In recent passenger car body coatings, it is desirable that the DOI value be 98 or more in order to exhibit the highest image clarity, and for that purpose it is desirable that η be 80% or more. Therefore, from FIG. 15, the lower limit of η is set to 80%. Therefore, in order to ensure η = 80% at the normal temper rolling reduction of 0.8 to 1.2%, the lower limit of Sm/D must be determined from Figure 14.
Set it to 1.7. [7] Upper limit of Sm/D, Sm-D, and upper limit of η: The dimensions of each part of the roll roughness profile such as D, Sm, and H, which were already defined in [3], are clear from the explanation so far. The number of roll rotations, laser pulse frequency, laser output, feed rate at the laser irradiation point, laser irradiation time, or O 2
It can be changed by adjusting the spraying conditions of auxiliary gas such as gas. here,
When achieving an Ra roughness of 0.5 to 5 μm, which is suitable for general cold-rolled steel sheets for processing, by skin pass rolling using laser-dulled rolls, the flange width α on the roll surface is approximately 20 to 40 μm; Further, the flange height h1 is approximately 5 to 30 μm. On the other hand, the roughness profile formed on the surface of the steel plate has three types of patterns shown in FIG. 16A, B, and C depending on the value of Sm/D. That is, Sm/
When D is 1, as shown in No. 15A, adjacent continuous groove-shaped troughs 11 are in contact with each other at their tops,
When Sm/D>1, the adjacent valleys 11 are separated as shown in FIG. 16B, and conversely, when Sm/D<1, the adjacent valleys 1 are separated as shown in FIG.
1 are in a state where they overlap each other. Various roughness profile patterns can be obtained by changing the value of Sm/D in this way, but the inventor manufactured skin pass rolling rolls with various values of Sm/D by laser processing. A cold-rolled steel sheet that had been annealed to an appropriate skin-pass rolling reduction ratio was subjected to skin-pass rolling to perform dulling. Pressing tests and painting tests were conducted on each steel plate, and the following findings were obtained. That is, if the value of Sm/D of the roll becomes significantly large, when the steel plate 7 is subjected to skin pass rolling with the roll 3 to give it a dull weight, as shown in FIG. The area of the intermediate flat part 9 that exists between the peak part 10 becomes too large, so if such a steel plate is press-formed as shown in FIG. The metal flaking powder 13 generated during the work is difficult to be captured by the mountain part 11, and the metal flaking powder 13 remains on the press tool 1 forever.
It remains between 4 and intermediate flat 9. Further, a significantly large Sm/D means that the space of the valley portion 11, which serves to store press lubricating oil, becomes relatively small, so that poor lubrication is likely to occur. As a result, if Sm/D is too large, seizure is likely to occur during press working. Further, here, the width of the intermediate flat 9, that is, the absolute value of (Sm/D), also needs to be regulated for the following reason. The size of the flange formed on the roll surface by laser dulling, that is, the width α and height h1 , is determined by the fact that part of the metal in the crater-shaped recess 1 melted by the laser rises around it and re-fixes. Since it is related to the process of In other words, when D is large, the ability to store lubricating oil during press working and the ability to trap metal flaking powder 13 is large, and this has an important meaning in preventing the occurrence of seizure, but its effectiveness is limited in the following cases. limited to. That is, metal flaking powder 13
After this occurs, it gradually accumulates as the press processing progresses, and eventually within the range of the relative sliding length between the press die and the pressurized material, until seizing occurs. This is the case when the surface of the workpiece has groove-like recesses that can trap metal powder. In order to satisfy such conditions, it is necessary to make the absolute value of the width (Sm-D) of the intermediate flat portion smaller than a certain value. According to the above-mentioned experiments conducted by the present inventors, in the case of a steel plate that is used for the outside of a passenger car body and is not processed at a very high rate, the strain rate of press working is within 10%.
It has been found that as long as the value of Sm/D does not exceed 3.0, seizures during press forming as described above do not occur frequently. (FIG. 23) It has also been found that in order to prevent frequent seizures, it is necessary to make the absolute value of the width (Sm-D) of the intermediate flat portion 9 smaller than 450 μm. (FIG. 24) Some results of the experiment are shown in Table 3. Note that the values of (Sm-D) 1 and (Sm-D) 2 in Table 3 are the first
As shown in Figure 9.
【表】【table】
【表】
またSm/Dの値は、既に説明した第14図に
示すように、鋼板表面の平たん部分の面積率ηと
相互に関連している。発明者らの上述の実験によ
れば、第3表からも理解できるように、平たん部
分の面積率ηが95%を越えれば焼付が多発する。
したがつてこの発明では焼付の発生しない良好
なプレス成形性を有する鋼板とするため、Sm/
Dの比の上限を3.0、平たん部分面積率ηの上限
を95%、(Sm−D)の上限を4.0μm未満とする。[Table] Furthermore, the value of Sm/D is correlated with the area ratio η of the flat portion on the surface of the steel sheet, as shown in FIG. 14 described above. According to the inventors' experiments described above, as can be seen from Table 3, when the area ratio η of the flat portion exceeds 95%, seizure occurs frequently. Therefore, in this invention, in order to obtain a steel sheet with good press formability without seizure, Sm/
The upper limit of the ratio of D is 3.0, the upper limit of the flat portion area ratio η is 95%, and the upper limit of (Sm-D) is less than 4.0 μm.
〔9〕 鋼板表面の山部の平たんな山頂面の径d0
の上限:
鋼板表面の粗面の微視的なプロフイルを構成す
る山部10の平たんな山頂面8は、プレス成形加
工においてプレス負荷を担う面であり、所謂ベア
リングエリアに相当する。
この山頂面8の径d0が大きければ、その山頂面
の平たん面積が大きくなり、前述の〔7〕項にお
いて述べたSm/D、ηが大きい場合と同様にプ
レス加工時において焼付が発生し易くなる傾向を
示す。本発明者の実験によればd0が500μmでは焼
付が発生し易くなることが判明している。またこ
のようにd0が500μmを越える広い山頂面8を形成
するためには、ロールのクレータ1の径自体も大
きくする必要があり、その場合クレータ生成のた
めのレーザパルス照射に要するエネルギ量が過大
となり、必要以上に大出力のレーザ発振器を用い
るか、またはロールの回転数を遅くして照射時間
を長くすることが必要となり、いずれにしても経
済的に不利となるばかりでなく、全体的な処理効
率や信頼性の低下を招く。したがつてd0は500μm
以下であることが必要である。
一方山部10の山頂面8の径d0が小さ過ぎれ
ば、プレス加工時において山部10が圧縮応力と
剪断応力によつて破壊され易くなり、そのためそ
の山部で発生する金属粉が多くなつてこの場合も
焼付きを発生し易くなる。本発明者の実験によれ
ば特にd0が30μm未満の場合に焼付が発生し易く
なることが判明している。さらに、d0を小さくす
ればそれに伴つて必然的にDの値も小さくなるか
ら、d0を小さくして、しかも前述の〔7〕項で述
べたようにSm/D≦3.0を満足させるためには、
Smの値自体も小さくしなければならない。すな
わちロールのクレータ間隔を小さくしなければな
らない。そのためには、ロールにレーザ加工を施
す際のロール回転数を極端に低くするかまたはレ
ーザパルス周波数を極端に上げなければならず。
いずれにしても経済的に不利となる。これらの理
由から、山部10の山頂面8の径d0は30μm以上
とする必要がある。
なおここでは山頂面8の径d0は平均直径で30〜
500μmの範囲内であれば良いが、実際にレーザ等
の高密度エネルギ源を用いてクレータ1をロール
に形成しかつ調質圧延により山部10を形成した
場合、山部10の平たんな山頂面8の平面形状は
必ずしも真円形となるとは限らず、長円形となつ
たりあるいは不規則な形状となることも多い。し
たがつてその場合には、各山頂の長径の平均値が
500μm以下で、かつ各山頂面の短径の平均値が
30μm以上となるように調整することが望ましい。
もちろん、すべての山頂面の長径のうち最大のも
のが500μm以下、すべての山頂面の短径のうち最
小のものが30μm以上となるようにすることが適
切である。
〔10〕 鋼板の中心線表面粗さRa:
前述のようにこの発明では鋼板の粗面を形成す
る微視的プロフイルを規制することが最も重要で
あるが、微視的プロフイルばかりでなく、鋼板表
面の粗さも規制する必要がある。
すなわち粗面の微視的プロフイルを前述のよう
に規制したとしても、中心線平均粗さRaが
2.0μmを越えれば塗膜の鮮映性が充分に良好とな
らず、一方Raが0.3μm未満ではプレス加工時に
おいて焼付が発生し易くなる。したがつてRaは
0.3〜2.0μmの範囲内とした。
〔11〕 まとめ:
以上から、レーザ等の高密度エネルギ源により
ダル加工したロールによつて調質圧延された鋼板
が良好なプレス成形性(特に耐焼付性)を有し、
かつ塗装後において乗用車で求められる優れた塗
膜鮮映性、望ましくはDOI値にして98%以上の鮮
映性を有することとするためには、鋼板表面の微
視的粗度プロフイルの条件として
(i) 平たん部分(山部の山頂面および中間平たん
部)の面積の和が板面全体の面積に占める割合
(平たん面積占有率)μmが80%以上、95%以下
であること、
(ii) 山部の平均中心間距離Smと谷部の外縁の平
均直径Dとの比Sm/Dが1.7以上、3.0以下の
範囲内にあり、かつSm−Dが450μm未満であ
ること、
(iii) 山部の山頂面の平均直径d0が30μm以上、
500μm以下の範囲内にあること、
が必要であり、さらにこのほか中心線平均粗さ
Raが0.3〜2.0μmの範囲内にあることが必要であ
る。また、調質圧延時の条件としては、その調質
圧延の伸び率λが0.3%以上であることが必要で
ある。
上記各条件のうち、特に重要なSm−Dの比お
よびd0の適正範囲の関係をその範囲の限定理由の
要約とともに第20図に示す。
(実施例)
素材鋼板として、C0.04%、Mn0.2%、P0.02
%、S0.015%、N0.003%、O0.005%を含有し、
冷延圧下率69.2%で、冷延しさらに箱型焼鈍炉で
焼鈍した板厚0.8mmの冷延鋼板を用いた。
調質圧延ようワークロールとして、レーザパル
ス加工よりダル加工を施したダルロール、従来の
シヨツトブラスト法によりダル加工を施したダル
ロール、およびダル加工を施さないプライトロー
ル材をそれぞれ用意し、前述の冷延鋼板に各ロー
ルで調質圧延伸び率λが0.5〜2.5%の範囲内で調
質圧延を施した。
ここでブライトロールの表面粗度Raは0.15μm
であり、またダルロールの表面粗度はRa1.1〜
5.6μmの範囲内で種々変化させた。そして特にレ
ーザ加工によりダル加工を施したロールの表面粗
度プロフイルは、
甲サンプルとして
0.85≦Sm/D≦1.7
Sm−D<280μm
50μm≦d≦500μm
35μm≦H≦120μm
h1≒1/3H
のものと、
乙サンプルとして
1.7≦Sm/D≦3.0
Sm−D<450
50≦d≦500
35≦H≦120
h1≒1/3H
のものとを用意した。
上述のようにして調質圧延した後の鋼板表面の
粗度は、ブライトロールを用いた鋼板(プライト
仕上材)ではRa0.08μm、ダルロールを用いた鋼
板(ダル仕上材)ではRa0.6〜2.25μmであつた。
なお特にレーザ加工よりダル加工を施したロール
によつて調質圧延した鋼板では、その表面粗度プ
ロフイルは、
甲サンプル用には、
0.85≦Sm/D≦1.7
Sm−D<280μm
30μm≦d≦500μm
乙サンプル用には
1.7≦Sm/D≦3.0
Sm−D<450
30<d500
であつた。
次いで調質圧延後の各鋼板について、次のよう
な条件で化成処理を行なつた。
処理材:デイツプ処理用細粒型リン酸塩系薬剤
デイツプ条件:43℃×120秒
皮膜重量:2.3±0.2g/cm2
前処理:脱脂、水洗、表面調整
後処理:水洗、純水洗、乾燥
化成処理後、次のような条件で3コートの塗装
を施した。
塗装姿勢:水平塗装
下塗り:カチオンED塗料18〜20μm厚
中塗り:シーラー30〜35μm厚
上塗り:トツプコート30〜35μm厚
また各工程ともサンデイングは行なわなかつ
た。
塗装後の塗膜表面について、DORIGONメー
タによりDOI値の測定を行なつた。
その結果については、それぞれの鋼板の表面粗
さRaに対応して3コートの場合を第21図に示
す。なお第21図および以下の文中においてLT
材はレーザによりダル加工したロールにより調質
圧延した鋼板、EDT材は放電加工によりダル加
工したロールにより調質圧延した鋼板、SB材は
シヨツトブラストによりダル加工したロールによ
つて調質圧延した鋼板を表わす。
第21図から明らかなように3コート塗装の場
合のLT材甲は、EDT材及びSB材と比較して
DOI値にして10〜11程度鮮映性が優れているが
LT材乙はそれよりも、更にDOI値で1ポイント
優れており、DOI値98を達成している。
なお、既に述べたように、塗膜の鮮映性はDOI
値で98%以上が望ましいとされているが、上述の
例において3コート塗装のLT材では第21図に
示すようにDOI値98以上が得られることが明らか
である。なおまた、別途行なつた乗用車用の外板
部品のプレス加工試験によれば、第21図のLT
材乙サンプルはプレス加工時に焼付きは発生しな
いことが確認された。
(発明の効果)
この発明の塗装用鋼板によれば、プレス成形性
を損うことなく、塗膜の鮮映性を従来よりも向上
させ得る顕著な効果が得られ、またこの発明の塗
装用鋼板製造方法によれば、上述のように塗膜の
鮮映性が優れた鋼板を実際的に製造することがで
きる。[9] Diameter of the flat peak surface of the peak on the surface of the steel plate d 0
Upper limit of: The flat peak surface 8 of the peak portion 10 that constitutes the microscopic profile of the rough surface of the steel sheet surface is a surface that bears a press load in press forming, and corresponds to a so-called bearing area. If the diameter d 0 of this mountain top surface 8 is large, the flat area of the mountain top surface will be large, and seizure will occur during press working as in the case where Sm/D and η are large as described in item [7] above. It shows a tendency to become easier to do. According to the inventor's experiments, it has been found that when d 0 is 500 μm, seizure is likely to occur. In addition, in order to form a wide mountain top surface 8 with d 0 exceeding 500 μm, it is necessary to increase the diameter of the crater 1 of the roll, and in this case, the amount of energy required for laser pulse irradiation to generate the crater is If the result is excessive, it becomes necessary to use a laser oscillator with a higher output than necessary, or to slow down the rotation speed of the roll and lengthen the irradiation time. This leads to a decrease in processing efficiency and reliability. Therefore d 0 is 500μm
It is necessary that the following is true. On the other hand, if the diameter d 0 of the peak surface 8 of the peak part 10 is too small, the peak part 10 will be easily destroyed by compressive stress and shear stress during press working, and therefore more metal powder will be generated at the peak part. In the case of levers, seizure is also likely to occur. According to experiments conducted by the present inventors, it has been found that seizure is likely to occur particularly when d 0 is less than 30 μm. Furthermore, if d 0 is made smaller, the value of D will also be reduced accordingly, so in order to make d 0 smaller and to satisfy Sm/D≦3.0 as stated in the above item [7], for,
The value of Sm itself must also be made small. In other words, it is necessary to reduce the interval between roll craters. To achieve this, it is necessary to either extremely reduce the roll rotational speed when performing laser processing on the roll or to extremely increase the laser pulse frequency.
In either case, it will be economically disadvantageous. For these reasons, the diameter d 0 of the peak surface 8 of the peak portion 10 needs to be 30 μm or more. In addition, here, the diameter d 0 of the mountain top surface 8 is the average diameter of 30 ~
It is fine if it is within the range of 500 μm, but if the crater 1 is actually formed on a roll using a high-density energy source such as a laser and the peak part 10 is formed by temper rolling, the peak part 10 will have a flat peak. The planar shape of the surface 8 is not necessarily a perfect circle, but is often oval or irregular. Therefore, in that case, the average value of the long axis of each mountain peak is
500μm or less, and the average value of the minor axis of each mountain top surface is
It is desirable to adjust the thickness to 30 μm or more.
Of course, it is appropriate that the largest length of all the peak surfaces is 500 μm or less, and the smallest length of the short diameter of all the peak surfaces is 30 μm or more. [10] Centerline surface roughness Ra of steel plate: As mentioned above, in this invention, it is most important to control the microscopic profile that forms the rough surface of the steel plate. Surface roughness also needs to be regulated. In other words, even if the microscopic profile of the rough surface is regulated as described above, the centerline average roughness Ra
If Ra exceeds 2.0 μm, the sharpness of the coating film will not be sufficiently good, while if Ra is less than 0.3 μm, seizure will easily occur during press working. Therefore, Ra is
It was set within the range of 0.3 to 2.0 μm. [11] Summary: From the above, it is clear that steel sheets temper-rolled with rolls that have been dulled using a high-density energy source such as a laser have good press formability (especially seizure resistance),
In addition, in order to achieve the excellent paint film clarity required for passenger cars after painting, preferably with a DOI value of 98% or more, the microscopic roughness profile of the steel plate surface must be (i) The ratio of the sum of the areas of the flat parts (the top surface of the mountain part and the middle flat part) to the area of the entire board surface (flat area occupancy rate) μm is 80% or more and 95% or less (ii) The ratio Sm/D of the average center-to-center distance Sm of the peaks and the average diameter D of the outer edges of the valleys is in the range of 1.7 or more and 3.0 or less, and Sm-D is less than 450 μm; (iii) The average diameter d 0 of the top surface of the mountain is 30 μm or more;
It must be within the range of 500 μm or less, and in addition, the center line average roughness must be within the range of 500 μm or less.
It is necessary that Ra is within the range of 0.3 to 2.0 μm. Further, as a condition for skin pass rolling, it is necessary that the elongation rate λ of the skin pass rolling is 0.3% or more. Among the above conditions, the relationship between the particularly important Sm-D ratio and the appropriate range of d 0 is shown in FIG. 20 together with a summary of the reasons for limiting the range. (Example) As material steel plate, C0.04%, Mn0.2%, P0.02
%, S0.015%, N0.003%, O0.005%,
A cold-rolled steel sheet with a thickness of 0.8 mm that was cold-rolled with a cold-rolling reduction of 69.2% and further annealed in a box-type annealing furnace was used. As work rolls for temper rolling, we prepared dull rolls that were dulled by laser pulse processing, dull rolls that were dulled by conventional shot blasting, and prite rolls that were not dulled. The rolled steel sheet was subjected to temper rolling using each roll so that the temper rolling elongation λ was within the range of 0.5 to 2.5%. Here, the surface roughness Ra of bright roll is 0.15μm
, and the surface roughness of the dull roll is Ra1.1 ~
Various changes were made within the range of 5.6 μm. In particular, the surface roughness profile of the roll that was dulled by laser processing is as follows: and a sample with 1.7≦Sm/D≦3.0 Sm−D<450 50≦d≦500 35≦H≦120 h 1 ≒1/3H were prepared. The surface roughness of the steel plate after temper rolling as described above is Ra 0.08 μm for steel plates using bright rolls (prite finish material), and Ra 0.6 to 2.25 for steel plates using dull rolls (dull finish material). It was μm.
In particular, the surface roughness profile of a steel plate temper-rolled using a roll that has been subjected to dull processing rather than laser processing is as follows. For the 500 μm B sample, 1.7≦Sm/D≦3.0 Sm−D<450 30<d500. Next, each steel plate after temper rolling was subjected to chemical conversion treatment under the following conditions. Treatment material: Fine-grained phosphate-based chemical for dip treatmentDeep conditions: 43℃ x 120 seconds Film weight: 2.3±0.2g/cm 2 Pretreatment: Degreasing, water washing, surface conditioning Post-treatment: Water washing, pure water washing, drying After the chemical conversion treatment, three coats were applied under the following conditions. Painting position: horizontal painting Undercoat: cationic ED paint 18-20 μm thick Intermediate coat: sealer 30-35 μm thick Top coat: top coat 30-35 μm thick Sanding was not performed in each step. The DOI value of the painted surface was measured using a DORIGON meter. The results are shown in FIG. 21 for the case of three coats corresponding to the surface roughness Ra of each steel plate. In addition, in Figure 21 and in the text below, LT
The material is a steel plate that has been temper-rolled using a roll that has been dulled by laser, the EDT material is a steel plate that has been temper-rolled using a roll that has been dulled by electrical discharge machining, and the SB material is temper-rolled using a roll that has been dulled by shot blasting. Represents a steel plate. As is clear from Figure 21, the LT material instep when painted with 3 coats is compared to EDT material and SB material.
The image clarity is excellent at a DOI value of 10 to 11.
LT material Otsu was even better by one point in terms of DOI value, achieving a DOI value of 98. As already mentioned, the sharpness of the coating film is determined by the DOI
It is said that a value of 98% or more is desirable, but in the above example, it is clear that a DOI value of 98 or more can be obtained with the 3-coat LT material, as shown in FIG. Furthermore, according to a separately conducted press working test for outer panel parts for passenger cars, the LT shown in Figure 21
It was confirmed that no seizure occurred in the material O sample during press working. (Effects of the Invention) According to the steel plate for painting of the present invention, a remarkable effect of improving the sharpness of the coating film than before without impairing press formability can be obtained, and the steel plate for painting of the present invention According to the steel sheet manufacturing method, a steel sheet with excellent coating film clarity can be practically manufactured as described above.
第1図はこの発明の方法において高密議エネル
ギとしてレーザパルスを用いてワークロールの表
面をダル加工したときのロール断面の状態を示す
模式的な断面図、第2図は上記レーザパルスによ
りダル目付け加工されたロールの表面の粗面プロ
フイルを示す模式的な断面図、第3図は第2図に
対する平面図、第4図は上記ロールにより調質圧
延を施している状態を示す模式的な断面図、第5
図は上記ロールにより調質圧延された鋼板表面の
粗面のプロフイルを示す模式的な断面図、第6図
は第5図に対する平面図、第7図Aは従来のシヨ
ツトブラスト加工によりダル目付け加工されたロ
ール表面の粗面の山高さ分布を示す図、第7図B
は従来の放電加工によりダル目付け加工されたロ
ール表面の粗面の山高さ分布を示す図、第8図は
従来の方法でダル加工されたロールにより鋼板を
調質圧延してダル仕上げする際の状況を示す説明
図、第9図Aは従来のシヨツトプラスト法により
ダル加工されたロールを用いて調質圧延した場合
の鋼板表面の粗℃の傾斜角分布を示す図、第9図
Bは第9図Aにおける傾斜角の定義を示す図、第
10図は調質圧延用ロールおよび鋼板の表面の粗
面を形成するプロフイルの各部の寸法の定義を示
すための説明図、第11図は平たん部の面積率η
(=η1+η2)の定義を説明するための模式図、第
12図はロール表面おける鋼板表面の粗度プロフ
イルの近似計算のための説明図、第13図は調質
圧延伸び率λと粗度転写率h2/1との関係を示す
線図、第14図は鋼板表面の平たん部分の面積率
ηと調質圧延伸び率λとの関係を、種々のSm/
Dの値に応じて示す相関図、第15図は3コート
塗装を施した場合の鋼板き平たん部面積率ηと塗
膜のDOI値との関係を示す相関図、第16図A,
B,Cは、Sm/Dを変えた場合の鋼板表面の平
面的な粗度プロフイルの変化を示す説明図、第1
7図はSm/Dの比が過大な場合のロール表面と
鋼板表面の微視的プロフイルを示す模式的な断面
図、第18図は第17図の鋼板に対してプレス加
工を施す際の作用を示す説明図、第19図は
(Sm/D)1、(Sm/D)2の関係を説明するための
模式図、第20図はSm/Dの値と鋼板表面の山
部山頂面の直径d0の適正範囲の関係を示す説明
図、第21図は実施例における3コート塗装の場
合の鋼板の中心線平均粗さRaと塗膜のDOI値と
の関係を示す相関図、第22図は鮮映性を表わす
DOI値の測定方法を示すための説明図、第23
図、第24図は焼付発生とSm/D、(Sm−D)2
の関係図である。
1……ロール表面のクレータ状凹部、2……ロ
ール表面のリツグ状に盛り上つたフランジ、3…
…ロール、7……鋼板、8……鋼板表面の山部の
平たんな山頂面、9……鋼板表面の中間平坦部、
10……鋼板表面の山部、11……鋼板表面の谷
部、13……傾斜面。
Fig. 1 is a schematic cross-sectional view showing the state of the roll cross section when the surface of the work roll is dulled using laser pulses as high secret energy in the method of the present invention, and Fig. 2 is a dulling process due to the laser pulses described above. A schematic cross-sectional view showing the rough surface profile of the surface of the processed roll; FIG. 3 is a plan view of FIG. 2; and FIG. Figure, 5th
The figure is a schematic cross-sectional view showing the profile of the rough surface of the steel plate that has been temper-rolled by the rolls mentioned above, Figure 6 is a plan view of Figure 5, and Figure 7A is a dull area formed by conventional shot blasting. A diagram showing the height distribution of the rough surface of the processed roll surface, Figure 7B
Figure 8 shows the peak height distribution of the rough surface of the roll surface that has been dulled by conventional electric discharge machining, and Figure 8 shows the roughness distribution of the rough surface of a roll that has been dulled by conventional electrical discharge machining. Figure 9A is an explanatory diagram showing the situation, and Figure 9A is a diagram showing the inclination angle distribution of roughness °C of the steel plate surface when skin pass rolling is performed using rolls that have been dulled by the conventional shotplast method. A diagram showing the definition of the inclination angle in Figure A, Figure 10 is an explanatory diagram showing the definition of the dimensions of each part of the profile that forms the rough surface of the temper rolling roll and the steel plate, and Figure 11 is a diagram showing the definition of the flat surface. area ratio η
(=η 1 + η 2 ), Figure 12 is an explanatory diagram for approximate calculation of the roughness profile of the steel plate surface on the roll surface, and Figure 13 is the temper rolling elongation rate λ. Figure 14 is a diagram showing the relationship between the roughness transfer rate h 2 /1 and the relationship between the area ratio η of the flat portion of the steel plate surface and the temper rolling elongation rate λ at various Sm/
Correlation diagram shown according to the value of D, Figure 15 is a correlation diagram showing the relationship between the steel plate flat area ratio η and the DOI value of the coating film when three coats are applied, Figure 16A,
B and C are explanatory diagrams showing the changes in the planar roughness profile of the steel plate surface when Sm/D is changed;
Figure 7 is a schematic cross-sectional view showing the microscopic profiles of the roll surface and the steel plate surface when the Sm/D ratio is excessive, and Figure 18 shows the effect of press working on the steel plate shown in Figure 17. Fig. 19 is a schematic diagram to explain the relationship between (Sm/D) 1 and (Sm/D) 2 , and Fig. 20 is a diagram showing the value of Sm/D and the peak surface of the peak of the steel plate surface. An explanatory diagram showing the relationship between the appropriate range of the diameter d 0 , Figure 21 is a correlation diagram showing the relationship between the center line average roughness Ra of the steel plate and the DOI value of the coating film in the case of 3-coat painting in the example, and Figure 22 The figure shows the sharpness of the image.
Explanatory diagram to show how to measure DOI value, No. 23
Figure 24 shows seizure occurrence and Sm/D, (Sm-D) 2
It is a relationship diagram. 1...A crater-shaped recess on the roll surface, 2...A ridge-like raised flange on the roll surface, 3...
...Roll, 7... Steel plate, 8... Flat peak surface of the mountain part on the surface of the steel plate, 9... Middle flat part on the surface of the steel plate,
10... Peaks on the surface of the steel plate, 11... Valleys on the surface of the steel plate, 13... Inclined surface.
Claims (1)
囲内にあり、かつその表面粗さを構成する微視的
形態が、平たんな山頂面を有する台形状の山部
と、その周囲の全部または一部を取囲むように形
成された溝状の谷部及び山部の間であつてかつ谷
部の外側にその谷部の底によりも高くかつ山部の
山頂面より低いかまたは同じ高さに形成された中
間平たん部とによつて構成され、しかも隣り合う
山部の平均中心間距離をSm、谷部の外縁の平均
直径をD、山部の平たんな山頂面の平均直径を
d0、山部の平たんな山頂面と前記中間平たん部の
平たん面の面積の和が板面の全面積に占める割合
をη(%)と定義して、 1.7<Sm/D3.0 Sm−D450(μm) 30(μm)d0500(μm) 80(%)η95% を満足するように構成されていることを特徴とす
る、塗装用鋼板。 2 予め調質圧延用ワークロールの表面に、 微小なクレータ状の凹部と、その凹部外縁にお
いて表側にリング状に盛り上がつた盛り上がり部
との集合からなり、かつ隣り合う凹部間の平均中
心間距離Smとリング状盛り上がり部の外縁の直
径Dとの比Sm/Dが1.7〜3.0の範囲内、Sm−D
が450μm以下とされた表面模様を形成する模様付
け加工を、高密度エネルギ源を用いて施してお
き、その表面模様付けされたワークロールを、調
質圧延をすべき鋼板の片面もしくは両面に用い、
調質圧延伸び率λを0.3%以上として、調質圧延
することによりワークロール表面の模様を鋼板表
面に転写することを特徴とする、塗装用鋼板の製
造方法。 3 前記高密度エネルギ源としてレーザを用いる
特許請求の範囲第2項記載の塗装用鋼板の製造方
法。[Claims] 1. The centerline average roughness Ra of the plate surface is within the range of 0.3 to 2.0 μm, and the microscopic form constituting the surface roughness is trapezoidal with a flat peak surface. between the ridge and a groove-like trough formed to surround all or part of the periphery of the ridge, and which is higher than the bottom of the trough and located outside the trough. and an intermediate flat part formed at the same height as or lower than the peak surface of the mountain, and the average distance between the centers of adjacent peaks is Sm, the average diameter of the outer edge of the valley is D, and the peak is The average diameter of the flat mountain top surface of
d 0 , the ratio of the sum of the areas of the flat top surface of the mountain portion and the flat surface of the intermediate flat portion to the total area of the plate surface is defined as η (%), and 1.7<Sm/D3. 0 Sm-D450 (μm) 30 (μm) d 0 500 (μm) 80 (%) η95% A steel plate for painting, characterized in that it is configured to satisfy the following. 2 The surface of the work roll for skin pass rolling is made up of a collection of minute crater-shaped recesses and a ring-shaped raised part on the front side at the outer edge of the recess, and the average center distance between adjacent recesses. The ratio Sm/D between the distance Sm and the diameter D of the outer edge of the ring-shaped raised portion is within the range of 1.7 to 3.0, Sm-D
A patterning process that forms a surface pattern with a diameter of 450 μm or less is applied using a high-density energy source, and the work roll with the surface pattern is used on one or both sides of the steel plate to be temper rolled. ,
A method for manufacturing a steel plate for painting, characterized in that a pattern on the surface of a work roll is transferred to the surface of the steel plate by temper rolling with a temper rolling elongation rate λ of 0.3% or more. 3. The method of manufacturing a steel plate for painting according to claim 2, wherein a laser is used as the high-density energy source.
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JPH0747164B2 (en) * | 1989-12-29 | 1995-05-24 | 新日本製鐵株式会社 | Steel plate with excellent paint clarity and press workability |
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-
1986
- 1986-11-25 JP JP61278876A patent/JPS63132702A/en active Granted
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS63132702A (en) | 1988-06-04 |
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