JPH03247473A - 記録紙の搬送ガイド機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、インクシートの色剤を記録紙に熱昇華等によ
り転写する転写式プリンタに用いられる記録紙の搬送ガ
イド機構に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の記録紙の搬送ガイド機構としては例えば
第４図に示すものが知られている（特開昭６４−６４８
７７号）。

第４図の搬送ガイド機構において、２ｏは記録時にモー
タにより回転駆動されるプラテンであり、プラテン２０
に対向してヘッド４０を配置している。記録紙Ｓはプラ
テン２０の回転によりインクシート５０と共にプリンタ
ヘッド４０との間を通るように搬送され、プリンタベツ
ド４ｏの熱転写動作により印刷を行う。

プリンタヘッド４０に対する記録紙Ｓの搬送は、プラテ
ン２０の外周の２ケ所に分けて巻き回したベル）３０ａ
、３０ｂにより行われる。即ち、記録紙Ｓは右下の導入
部３５からベルト３０ａとプラテン２０の間に送り込ま
れ、プラテン２０とベルト３０ａとの間に記録紙Ｓを挟
持して搬送された後に排出部３６からプリンタベット４
ｏとの間にインクシート５０と共に送り込まれる。

またカラープリンタの場合、記録紙Ｓの印刷は、イエロ
ー、マゼンタ、シアン等の３色の色剤を順番に配置した
インクシート５０を使用して同じ記録紙Ｓに重ね合わせ
印刷を行う。このためプリンタヘッド４０による１回目
の印刷が済んだ記録紙Ｓは、排紙レバー１１の先端１４
が上っている状態でベルト３０ｂとプラテン２０の間に
送り込まれ、再び導入部３５、ベルト３０ａ１排出部３
６を通ってプリンタヘッド４０に送り込まれる。３回の
印刷が終了すると、排紙レバー１１の先端１４がプラテ
ン２０に押し付けられ、記録紙Ｓが外部に排出される。

Ｕ発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来の記録紙の搬送ガイド機
構にあっては、プラテンや無端状のベルトが、通常、ゴ
ム等の弾性体材料で作られており、記録紙の搬送は、プ
ラテンと記録紙との間の摩擦力によって行われるため、
次の問題があった。

まずプラテン及びベルトが有する個々の特性のバラ付き
によって生ずる相対的な特性の差が太きくなることがあ
り、結果として記録紙の搬送が精度良く行えず、印字品
質が悪くなる問題があった。

また初期的には良好な印字状態が得られても、プラテン
やベルトに用いられるゴム等の弾性体材料の経時的変化
のため、ベルト張力やプラテン摩擦の特性のバランスが
変化し、搬送中に記録紙が進行方向に対し傾くなどし、
印字品質が悪化して修復不可能となる問題があった。

特に、イエロー、マゼンタ、シアン等の複数の色剤を重
ね合わせるカラープリンタ等においては、記録紙の搬送
精度不良によって、画像の色ずれが生じ、良好な画像が
得られないという問題があった。

本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、プラテンやベルトに用いられるゴム等の弾性体材
料の特性のバラ付きや経時的変化に対しても、良好な記
録状態を維持可能な記録紙の搬送ガイド機構を提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するため本発明は次のように構成する。

まず本発明は、プラテンの回転駆動により記録紙を進行
させるプリンタ等の記録紙の搬送ガイド機構を対象とす
る。

このような記録紙の搬送ガイド機構につき本発明にあっ
ては、少なくとも２個以上のローラ間に張架された無端
状の弾性ベルトを前記プラテンに圧接して設け、該弾性
ベルトにベルト張力を調整する調整機構を設けるように
する。

ここで前記無端状の弾性ベルトは、前記プラテンに対す
る記録紙の進行方向に対し並列に複数配置されており、
複数の弾性ベルト毎にベルト張力を調整する前記調整機
構を独立に設けるようにする。

［作用］ このような構成を備えた本発明による記録紙の搬送ガイ
ド機構によれば、プラテンとの間に記録紙を挟み込んで
搬送するベルトの張力を調整可能としたことで、プラテ
ンやベルトのゴム等の弾性体材料の特性のバラ付きや経
時的変換により記録紙の搬送精度が生じた場合には、ベ
ルト張力の再調整により印字品質に及ぼす影響を最小限
に抑えることができる。

［実施例］ 第１図は本発明による記録紙の搬送ガイド機構の一実施
例を示した実施例構成図である。

第１図において、搬送ガイド機構１１０はプラテン１２
０に記録紙Ｓを送る無端状のベルト１３０ａ、１３０ｂ
をプラテン外周の一部１２１を残して巻き掛けている。

この実施例において、無端状のベルト１３０ｂは固定ロ
ーラ１３７，１３８及びベルトの張力を調整可能とする
可動ローラ１６１に巻き回されている。尚、他方の無端
状ベル）１３０ａは固定ローラ１３２．１３３．１３１
に巻き回されている。

プラテン１２０．の外周の一部１２１を臨む位置にはプ
リンタヘッドとしてのサーマルヘッド１４０が配置され
る。サーマルヘッド１４（ｌに対しては繰出ローラ１５
１に巻き回されたインクシート１５０がガイドローラ１
３５を介して送り込まれる。

プラテン１２０は図示を省略した駆動制御部により回転
位置の制御を受けながら回動するものであり、プラテン
外周の一部１２１の後端部を臨んで排紙レバー１１１に
よる排紙部１１０ａが係止されている。

排紙レバー１１１は楔形を有し、楔形の基端１１２が枢
軸１１３で軸支され、先端１１４がプラテン１２０の外
表面に密着した排紙位置と離れた再送位置とに切替制御
される。

無端状のベル）１３０ａ、１３０ｂは排紙部１１０ａ、
排紙レバー１１１よりプラテン外周の一部１２１を残し
たプラテン外周の大部分に巻き回されている。

ベルト１３０ａはプラテン１２０の外周の一部１２１の
前で約４分の１周巻き掛けるよう固定ローラ１３１，１
３２，１３３に巻き回されており、プラテン１２０の外
周面にベルト１３０ａを密着させることで、両者の間に
記録紙Ｓを挟み込んで送る搬送路を成している。

固定ローラ１３１は記録紙Ｓを押えるようにプラテン１
２０の接線方向に延びた位置に配置され、固定ローラ１
３１からプラテン１２０に向けて延びたベル）１３０ａ
の部分が記録紙Ｓを搬送路に導く導入部１３５を形成し
ており、一方、固定ロチ１３２側が排出部１３６を形成
している。

ベルト１３０ｂは排紙部１１０ａの後方に排出され、固
定ローラ１３１，１３８及びベルトの張力を調整可能と
する可動ローラ１６１に巻き回され、終端部に戻しブロ
ック１３９が設けられている。

戻しブロック１３９はベルト１３０ａを臨んで導入部１
３５の一部を形成し、記録紙Ｓを排出せずに再送する際
に、プラテン１２０の回転により送られてきた記録紙Ｓ
をベルト１３０ａ側の搬送路の導入部１３５．に案内す
る。

ここで、ベルト１３０ｂ、固定ローラ１３７゜１３８及
び可動ローラ１６１はプラテン１２０の軸方向となる左
右並列に２組設けられており、各組の可動ローラは互い
に独立して位置調整可能である。この点については後の
説明で更に明らかにする。

第２図は第１図のベルト１３０ｂに設けた可動ローラ１
６１によるベルト張力の調整機構を示した実施例構成図
である。

第２図において、可動ローラ１６１は固定部材１６７と
調整軸芯線１６８と平行な不図示のガイド部とによりガ
イドされる２つの支持板１６３によって両端を支持され
た可動ローラ軸１６２に回転自在に支持されている。

固定部材１６７には通し穴があけられ、一方、支持板１
６３にはねじ穴が設けられている。支持板１６３のねじ
穴には調整ねじ１６５がねじ込まれ、調整ねじ１６５の
先端は固定部材１６７の通し穴に回転自在に挿入されて
いる。固定部材１６７の通し穴を貫通した調整ねじ１６
５の先端には止め輪１６６が嵌着され、調整ねじ１６５
の軸方向の移動を止め輪１６６により規制している。

第３図は第２図のＩ−１断面を示したもので、プラテン
１２０の軸方向に並列に２組のベルト１３０ｂを配置し
た場合を示している。

ここで、第３図における２組のベルト機構におけるベル
ト１３０ｂ、固定ローラ１３７．１３８及び可動ローラ
１３６、更に第２図に示す可動ローラ１６１の調整機構
については、左側のベルト機構についてはＬを付加して
示し、右側のベルト機構についてはＲを付加して示して
いる。

即ち、第３図においてプラテン１２０の軸方向と並列に
２本のベルト１３０ｂＬ、１３０ｂＲが設けられており
、ベルト１３０ｂＬ、１３０ｂＲはそれぞれ第２図に示
したような可動ローラ１６ＩＬ、１６１Ｒに対する調整
機構を備え、互いに独立にベルト軸１６２Ｌ、１６２Ｒ
の位置を変えて各ベルトの張力を調整することができる
。

再び第２図を参照するに、初期状態において支持板１６
３の端部は標準位置Ｓにあり、この状態で調整ねじ１６
５を一方向に回転すると、支持板１６３の端部は標準位
置ＳからＡ方向に移動し、このため可動ローラ１６１は
破線で示す１６１Ａの位置まで移動することから、ベル
ト１３０ｂの張力を小さくすることができる。

逆に、調整ねじ１６５を他方向に回転すると、支持板１
６３の端部は標準位置ＳからＢ方向に移動し、可動ロー
ラ１６１は破線で示す１６１Ｂの位置まで移動すること
から、ベルト１３０ｂの張力を大きくすることができる
。

尚、第３図の断面図にあっては、左右のベルト１３０ｂ
Ｌ、１３０ｂＲがそれぞれ異なる位置に調整された状態
を示している。即ち、ベルト１３０ｂＬは張力を弱める
位置に調整されており、方、ベルト１３０ｂＲは張力を
強める位置に調整されている。

再び第１図を参照するに、記録紙Ｓは１回のみの印刷の
場合でもベルト１３０ａによりプラテン１２０の外周の
相当の範囲に亘って密着して巻き付けられ、一方、重ね
印刷する場合にはベルト１３０ａ、１３０ｂにより殆ど
プラテン全体に巻き付けられることとなり、充分な接触
面積が確保される。

プラテン１２０の外周の一部１２１を臨んで配置された
サーマルヘッド１４０は印刷のパターンに応じ高温部が
形成されるものである。

インクシート１５０はプラテン１２０の外周の一部１２
１に巻き掛かるように繰出プーリ１５１と巻取プーリ１
５２との間に張り渡され、プラテン１２０の外表面に密
着するように押さえローラ１５３．１５４が設けられて
いる。インクシート１５０は記録紙Ｓより外側に位置し
ており、記録紙Ｓがプラテン１２０の外周の一部１２１
に差しかかったとき、記録紙Ｓを上からプラテン１２０
の表面に押しつけるようになる。

尚、記録紙Ｓがプラテン１２０からずれずに確実に搬送
されるためには、インクシート１５０とベルト１３０ａ
、１３０ｂによるプラテン１２０への巻き付は角を１８
０°以上とることが望ましい。即ち、記録紙Ｓの半分以
上の長さをプラテン１２０に押さえ付けておくことが望
ましい。

次に動作を説明する。

不図示のプリントスイッチを押すとプラテン１２０が矢
印方向に回転を始め、ベルト１３０ａ。

１３０ｂもプラテン１２０との摩擦により移動を始める
。記録紙Ｓが導入部１３５より供給され、プラテン１２
０とベルト１３０ａの間に挟み込まれて搬送路を送られ
る。

ベルト１３０ａの排出部１３０から出た記録紙Ｓは次に
インクシート１５０により押さえられてプラテン１２０
の外周に密着しながらサーマルヘッド１４０まで送られ
、サーマルヘッド１４０は記録紙Ｓの先端を検知して１
色目のプリント動作を開始する。

１回目の印刷時に排紙レバー１１１は実線の位置にあり
、サーマルヘッド１４０を通過した記録紙Ｓは排紙レバ
ー１１１の先端１１４の内側を通り、ベルト１３０ｂに
送られる。記録紙Ｓは更にベルト１３０ｂにより搬送さ
れながら戻しブロック１３９で案内されて再びベルト１
３０ａに導かれる。

以上の記録紙の搬送の繰返しにより３色のプリントが終
了すると、排紙レバー１１１は反時計方向に回転して破
線の位置となり、プラテン１２０と排紙レバー１１１の
先端１１４とが接触し、記録紙Ｓは排紙レバー１１１の
先端１１４で押し上げられて破線方向に排紙される。記
録紙Ｓの排紙が終了するとサーマルヘッド１４０は上昇
しプラテン１２０も停止し、排紙レバー１１１も実線位
置に戻る。

一方、プリンタの使用中に、例えば記録紙が進行方向に
対し斜めにずれるような搬送異常が生じた場合には、第
２図に示したベルト１３０ｂ側に設けられた調整ねじ１
６５を回して可動ローラ１６２の進退によりベルト１３
０ｂの張力を調整し、例えば第３図に示すように２本の
ベルト１３０ｂＬ、１３０ｂＲについて異なる可動ロー
ラ１６１Ｌ、１６１Ｒの調整位置とすることで、記録紙
の搬送制度を回復させることができる。

尚、上記の実施例にあっては、ベルト１３０ｂに可動ロ
ーラ１６１を設けて張力を調整自在としているが、ベル
ト１３０ａ側の固定ローラ１３３を可動ローラとして同
様な張力の調整機構を設けるようにしてもよい。この張
力の調整機構はベル）１３０ａ、１３０ｂのいずれか一
方または両方に設けるようにしてもよい。

また、上記の実施例はベルトをプラテン１２０の軸方向
に２本並列に設けた搬送ガイド機構を例にとるものであ
ったが、必要に応じて適宜の数のベルトを並列に配置し
てもよく、それぞれのベルトにつき同様な張力調整機構
が個別に設けられる。

［発明の効果］ 以上説明してきたように本発明によれば、プラテン外表
面との間に記録紙を押さえ込んで挟み付けるベルトの張
力を調整可能としたため、プラテンやベルトにゴム等の
弾性体材料を使用することで、材料の特性のバラ付きや
経時的変化があっても搬送精度が充分得られるようにベ
ルト張力を調整して搬送精度の向上と精度の維持が保証
され、特に複数の色材を重ね合せるために記録紙の再送
を繰り返すカラープリンタでの高精度の記録紙送りを実
現することができる。

また、ベルトにクリープ等の経時的変化が生じても張力
調整によって所望の張力が再現できるため、装置の長寿
命化が達成される。

更に、左右一対のベルト間で張力のバランスを制御する
ことで、結果として記録紙の左と右の搬送力のバランス
を調整できるため、記録紙搬送におけるレジストレーシ
ョンの直進成分並びに回転成分の調整が可能になるとい
う利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示した実施例構成図；第２
図は第１図のベルト張力の調整機構の実施例構成図； 第３図は第２図のＩ−Ｉ断面図； 第４図は従来機構の説明図である。 ［主要部分の符号の説明］ ｌＯ搬送ガイド機構 ２０ニブラテン ２１ニブラテンの外周の一部 ３０ａ　１３０ｂ：ベルト ４０：サーマルヘッド ６１：可動ローラ ６２：可動ローラ軸 １６３；支持板 １６５；調整ねじ １６６：止め輪 １６７・固定部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）プラテンの回転駆動により記録紙を進行させるプ
   リンタ等の記録紙の搬送ガイド機構に於いて、 少なくとも２個以上のローラ間に張架された無端状の弾
   性ベルトを前記プラテンに圧接して設け、該弾性ベルト
   にベルト張力を調整する調整機構を設けたことを特徴と
   する記録紙の搬送ガイド機構。
2. （２）前記無端状の弾性ベルトを前記プラテンに対する
   記録紙の進行方向に対し並列に複数配置し、該複数の弾
   性ベルト毎にベルト張力を調整する前記調整機構を独立
   に設けたことを特徴とする請求項１記載の記録紙の搬送
   ガイド機構。