JPH0285515A - 吸着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、変形可能な吸引カップを存する吸着装置、さ
らに詳しくは本体と少なくとも１つの変形可能な吸引カ
ップとからなり平滑かつ非多孔質表面を有するワークを
便利に取り扱いうる吸着装置に関する。

〔従来の技術〕

複数、例えば通常２つの吸引カップを具えるとともに、
使用者の希望したとき、保持効果を減じる形式の吸着装
置が知られている。

このような吸着装置の１つとして、吸引カップの下方部
に真空を解除する真空減圧バルブを設けるものがある。

さらに、１つの吸引カップを用いるとともに、該吸引カ
ップの縁部の一部分を持ち上げることによって、保持効
果を減じるものもある。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前者の真空減圧バルブを用いるものは、
機械部品であるバルブを用いているため、故障が生じや
すく、かつ高価である他、各吸引力フプをバルブと継ぐ
ための多くの連結ロッドからなる制御部材も同様に高価
である。さらに、複数の吸引カップを１つの操作によっ
て同時に真空圧を減じるのはきわめて困難という問題点
もある。

さらに後者のものは、持上げリンクなどの持上げ部材を
用いるのであるがミ構造が複雑となり、信鯨性に欠ける
。又この従来の持ち上げリンクなどの持ち上げ部材によ
って、例えば複数個の吸引カップを動作させるときには
、複雑、信顧性に欠けかつ高価となるという欠点を包含
している。

本発明は、このような問題点を解決でき、少なくとも１
つではあるが、複数個の吸引カップを操作しうる１体か
つ構成簡易しかも耐久性のある新規な作動組立体を有す
る吸着装置の提供を目的としている。

（１１８を解決するための手段〕 本発明は、本体（１）と、該本体（１）に取付く少なく
とも１つの変形可能な吸引カップ（６）とがらなりかつ
ガラス板等の平滑かつ非多孔質表面を有するワークを吸
引、保持する吸着装置であって、前記吸引カップ（６）
の縁部Ｑυの変形によって保持効果を減じる解除手段を
具えるとともに、この解除手段は、前記本体（１）に可
動に取付く操作部材α荀と、前記本体（１）に可動に取
付きかつ吸引カップ（６）と少なくとも同数の制御部０
ωを有する一体な制御組立体と、吸引カップ（６）と同
数かつ前記各吸引カップ（６１を前記制御部α乃、の１
つに連結する吸引カップ結合部αωと、前記操作部材（
財）と同数であって各該操作部材α（を前記制御組立体
に継ぐ操作結合部Ｑ６１とからなる吸着装置である。

さらに、好ましくは次の構成を実施態様として含ませる
ことができる。

制御組立体は、小ロツドにより形成される変形可能な多
角形体を用いて、かつ合成樹脂により一体に成形される
こと。

２つの吸引カップを用いるとともに、前記小ロッドを用
いる制御組立体を実質的に一体なひし形体として形成し
、制御部を、ひし形体の実質的に向き合う２つの頂部に
形成すること。

操作結合部を、実質的に前記ひし形体の他の向き合う２
つの頂部に設けること。

吸引カップは、前記制御組立体の制御部である溝状体に
係合する吸引力、ブ結合部をなす少なくとも１つの指片
を具えていること。

各吸引カップは成形によって形成されるとともに、前記
指片は、該吸引カップの縁部に、成形に際して、一体に
形成されることによって固定されること。

操作結合部は操作部材と一体かつ制御組立体の制御部を
なす溝状部に係合する少なくとも１つの指片を具えるこ
と。

各操作部材は合成樹脂の成形品であり、前記操作結合部
の指片は、前記成形に際して一体に成形されることによ
り操作部材の一部をなすこと。

前記操作結合部は、本体にスライド可能に設けられる操
作部材であるブロックガイドに設けられること。

本体は、上方部に上面が後から前に、吸引カップの適用
面に対して傾斜する傾斜部を有する杷手を具えること。

複数の吸引カップからなりかつ該吸引カップは１つの一
体な制御組立体によって全てが連結され、これにより１
つの操作によって多くの吸引カップの保持効果の減少が
なしうろこと。

〔作用〕

本発明の吸着装置は、操作部材の操作によって、一体な
制御組立体を介して、各吸引カップの縁部を変形させ、
保持効果を減じる。このように制御組立体は、一体であ
るため、従来の複数のリンクを用いるものに較べて、構
成が簡易となり、ジャミング、こじれ等を減じる。又吸
引カップと制御組立体の制御部を吸引カップ結合部によ
り、又操作部材と制御組立体の制御部とを操作結合部に
より接続するため、操作部材の作動が円滑に吸引カップ
に伝達でき、その縁部に変形を生じることによって、ワ
ークを吸着する吸引カップ内に外部空気を流入させ、保
持効果を減じる。

〔実施例〕

第１〜５図において、吸着装置は、本体１と、本実施例
では２個の吸引カップ６．６と、該吸引カップ６の縁部
１１の変形によって、その保持効果を減じる解除手段と
を具えるとともに、この解除手段は、２つの押片からな
る操作部材１４．１４と、本例ではひし形をなしかつ４
つの頂部に制御部１８−・・を有する゛制御組立体とを
具える。又この制御組立体と吸引カップ６とは、吸引カ
ップ結合部１０を角いて、又該制御組立体と前記操作部
材１４とは操作結合部１６を用いて接続されている。

前記本体１は、長手方向垂直面２に対して対称形状をな
し、又杷手４の下方に中央の空所３を設けている。又杷
手４の上面は、その後方に、前記吸引カップ６下面を含
む平面である通用面１２と平行な水平直線りに対して約
１５度の角度で傾く傾斜部を具えている。

前記吸引カップ６は、弾性材からなる成形体であって、
その上部には、該吸引カップ６を前記本体１にネジ９に
より固定するための中央のネジ孔８が設けられる。又吸
引カンプロには、その縁部１１と上方部とを橋絡する５
字の作動片７を設けるとともに、該作動片７の上面には
、前記縁部１１近傍に位置して、前記吸引カップ結合部
１０をなすピン状の指片が設けられる。なお前記指片の
上面には、抜は止め用の頭部を膨設している。

又２つの前記吸引カップ６．６は、前記垂直面２に対し
て対称な下面、即ち通用面１２を有し、前記縁部１１は
、適用面１２に位置する。又この適用面１２は、非多孔
質表面かつ平滑なガラス面などであって、前記縁部１１
が接し、その弾性によって把持する。なお通用面１２は
、平面の他、凸面でもよい。

前記操作部材１４は、本実施例では、前記杷手４下方゛
において、前記垂直面２の各両側に対称に位置する２つ
の押片からなる。該押片は、第１図に示す本体１のガイ
ド１５の側片間でかつ第３図に示すガイド１５の水平片
に沿っセ移動でき、このように各押片は、ガイドプロッ
タを形成する。

さらに、押片は、前記操作結合部１６をなす前記指片と
一体化される。なお各操作結合部１６は、本例では押片
である前記操作部材１４の成形時に一体成形される。

前記制御組立体は、合成樹脂、例えばポリプロピレンな
どを用いた一体成形品であって、４つの小ロッド１゛７
・・−を具え、実質的にひし形体を形成している。この
ひし形体には、溝状体からなる制御部１８が、４つの頂
部に形成され、又ひし形体は、前記垂直面２に対して対
称に形成される。

さらに、第１〜３図は、吸引カップ６が平滑かつ非多孔
質表面のワーク１３を吸着するとき、第４．５図は、吸
引カップ６がその縁部１１において、ワーク１３に対す
る保持効果を減じるべく変形を与えた時をそれぞれ示し
ているが、このような各状態において、前記吸引カップ
結合部１０をなすピン状の指片は、その上端に設ける頭
部によって、４つの制御部１８をなす溝状体のうち、前
記ひし形体の２つの向き合う頂部の近傍に位置する２つ
の溝状体で保持される。さらに操作結合部１６をなす指
片は、ひし形体の４つの溝状体のうち、他の２つの向き
合う溝状体の近傍に保持される。このように、制御部１
８の溝状体は、前記吸引カップ結合部１０、操作結合部
１６を、該溝状体で保持するべ（、充分長い奥行き寸法
を有する。

前記操作部材１４を構成する押片は、前記杷手４を把持
し、さらにはその上面５を押さえる使用者の手が近づき
かつ操作しうる位置に配置される。

前記吸引カップ６の保持効果を減じるべく、使用者は操
作部材１４の前記押片の１つを水平に内方に押圧する。

なお押片は、使用者の手の指に応じて、垂直面２の右の
ものでも左のものでもよい。

これによって、吸引カップ６は、第４図又は第５図の１
つに示す状態となる。押圧された操作部材１４に向かっ
て、前記操作結合部１６のピン状の指片は相当する制御
部１８の溝状体の内端を押圧し、前記垂直面２に近づけ
る。この横方向の力は、前記小ロッド１７からなるひし
形体、即ち制御Ｂ組立体の制御部１８をわずかに横方向
に弾性変形させ、相当する制御部１８の溝状体によって
、吸引カップ結合部１０の２つの指片に横移動を生じる
。従って、各吸引カップ結合部１０が、吸引カフプロの
縁部１１を引き又は押し、それが持ち上がるまで弾性的
に変形させることによって、吸引カフプロ下方で、エア
ーの流入路となるオリフィス１９を形成させる。

第１〜５図の実施例は、本発明の範囲において種々な態
様を具えることができる。特に２より多い吸引カップ６
を用いることができ、例えば３つの吸引カフプローから
なる場合を第６図に示す。

第１〜５図で定義する部材には、同じ番号を付して示し
ている。第６図の吸着装置は、明らかに第１〜５図と同
様に動作できる。

作用はすでに述べたとおりである。又前記実施例には、
次のような利点がある。

吸引カップ結合部１０の指片が吸引カップ６に別付けで
はなく、該吸引カップ６の成形に際して固着され、すで
に各吸引カンプロが一体部品をなすため、部品点数を減
じうる。

さらに操作結合部１６の指片も前記操作部材１４と一体
に形成されている。しかも前記小ロッド１７と、制御部
１８をなす溝状部とは一体に形成されている。

ゆえに独立した部品の数を減じる。さらに、前記制御組
立体を形成する小ロッド１７に関して、ロンド間に接続
部がなく、又別個の戻りバネなども用いることなく、一
体な小ロッドの弾性と吸引カップ６の弾性とのみによっ
て、弾性的な戻りが得られるため、ジャミング、こじれ
等の危険も存在しない。

保持効果の減少は、吸引カップ６の縁部１１の変形によ
って行われ、真空減圧バルブ等を用いないため、バルブ
の誤作動の危険をもなくし、かつバルブがないことによ
りコストを低下させる。

前記杷手４の上面５の傾斜部は握り状態を向上する。

本発明の実施例品は、それゆえ、低コスト、製造容易、
取付容易かつ信転性に富む。

本発明は、前記実施例にとどまることなく、本発明の範
囲内において種々変形しうる。

〔発明の効果〕

一体な制御組立体を介して、各吸引カップの縁部を変形
させる制御組立体は、一体であるため、従来の複数のリ
ンクを用いるものに較べて、構成が簡易となり、ジャミ
ング、こじれ等を減じる。

又前記制御組立体は、吸引カップと制御組立体の制御部
を吸引カップ結合部により、又操作部材と制ｍ１ｌｉ立
体の制御部とを操作結合部により接続するため、操作部
材の作動が円滑に吸引カップに伝達でき、その縁部に変
形を生じることによって、ワークを吸着する吸引カップ
内に外部空気を流入させ、保持効果を減じる。

又このような一体な制御組立体を用いているため、バル
ブを用いるもの、又持上げ部材を有するものに比べても
、漏れ、ジャミング等の危険がなく、又経済性よく生産
しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す、第２図のｌ−１ｖ
Ａ縦断面図、第２図は第１図のｎ−ｎ線断面図、第３図
は第２図のｌｌｌ−１１１線断面図、第４図は保持効果
を二二へした状態を示す第１図と同様な断面図、第５図
は保持効果を減じた状態を示す第２図と同様な断面図、
第６図は他の実施例を示す第２図と同様な断面図である
。 １・・−本体、　　　４−杷手、　　　５・−・上面、
６−・−吸引カップ、　　　７・・−・作動片、ｌＯ・
−・−吸引カップ結合部、　　　１１−・縁部、１４・
−操作部材、　　　　　１６・−操作結合部、１７−小
ロッド、　　　　　１８−・・・制御部、特許出願人　
　　アドラー・ニス・ア株式会社代理人　弁理士　苗　
　　　村　　　　　　正−−Ａ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　本体（１）と、該本体（１）に取付く少なくとも１
   つの変形可能な吸引カップ（６）とからなりかつガラス
   板等の平滑かつ非多孔質表面を有するワークを吸引、保
   持する吸着装置であって、前記吸引カップ（６）の縁部
   （１１）の変形によって保持効果を減じる解除手段を具
   えるとともに、この解除手段は、前記本体（１）に可動
   に取付く操作部材（１４）と、前記本体（１）に可動に
   取付きかつ吸引カップ（６）と少なくとも同数の制御部
   （１８）を有する一体な制御組立体と、吸引カップ（６
   ）と同数かつ前記各吸引カップ（６）を前記制御部（１
   ８）の１つに連結する吸引カップ結合部（１０）と、前
   記操作部材（１４）と同数であって各該操作部材（１４
   ）を前記制御組立体に継ぐ操作結合部（１６）とからな
   る吸着装置。 ２　前記制御組立体は、複数の小ロッド（１７）を用い
   て変形可能に形成された多角形体であり、かつ合成樹脂
   材により一体に成形されたことを特徴とする請求項１記
   載の吸着装置。 ３　２個の吸引カップ（６）、（６）を具えるとともに
   、前記多角形体は実質的に一体なひし形体であり、しか
   も前記制御部（１８）は、前記ひし形体の向き合う頂部
   に形成されたことを特徴とする請求項２記載の吸着装置
   。 ４　前記ひし形体は、他の向き合う頂部に操作結合部（
   １６）を夫々具えることを特徴とする請求項３記載の吸
   着装置。 ５　前記制御部（１８）は、溝状体に形成されるととも
   に、前記吸引カップ結合部（１０）は、吸引カップ（６
   ）と一体に該吸引カップ（６）から突出しかつ前記溝状
   体に係合する指片からなることを特徴とする請求項１記
   載の吸着装置。 ６　前記指片は、吸引カップの縁部（１１）に、吸引カ
   ップ（６）の成形に際して一体に埋設されるか又は吸引
   カップ（６）と一体に成形されたことを特徴とする請求
   項５記載の吸着装置。 ７　前記制御部（１８）は溝状体に形成されるとともに
   、前記操作結合部（１６）は前記操作部材（１４）と一
   体かつ前記溝状体に係合する指片であることを特徴とす
   る請求項１記載の吸着装置。 ８　前記操作部材（１４）は合成樹脂成形品でありかつ
   前記指片は成形に際して操作部材（１４）と一体に形成
   されたことを特徴とする請求項７記載の吸引装置。 ９　前記操作部材（１４）は、前記本体（１）にスライ
   ド可能に配されたガイドブロックでありかつ前記操作結
   合部（１４）は、該ガイドブロックに固設されたことを
   特徴とする請求項１記載の吸着装置。 １０　前記本体（１）は、上部に杷手（２）を具えると
   ともに、該杷手（４）は上面（５）が後方から前方に向
   かって前記吸引カップ下端を通る適用面（１２）と平行
   な面（Ｄ）に対して傾くことを特徴とする請求項１記載
   の吸着装置。 １１　前記１つの制御組立体は、全ての吸引カップ（６
   ）に連係されることにより、前記制御組立体により全て
   の吸引カップ（６）の保持効果を減じることを特徴とす
   る請求項１記載の吸着装置。