JPH02501201A - エアフィルタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 軽量ケースと半径方向シールとを有する円筒状エアフィルタ 発明の背景 本発明はエアクリーナ即ちエアフィルタに関し、より詳しくは野外トラック及び 農耕用トラクタに主として使用する円筒状のひだ付ろ紙型フィルタ・エレメント に関する。このようなエアフィルタでは、ケース内に引込まれた空気はフィルタ ・エレメントを通して半径方向内方に流れた後、該フィルタ・エレメントから軸 線方向に排出される。ケース内に入って来た空気のすべてがフィルタ・エレメン トの壁を通過するように、該円筒状のフィルタ・エレメントがケース内に密閉を れている。

従来技術においては、フィルタ・エレメントの出口端部をケースの端壁に押圧し 、フィルタ・エレメント端部とケース端壁間にガスケットを設けることによって フィルタ・エレメジトを密閉していた。この種のフィルタ・エレメントは１９６ ３年２月２６日に登録されたアンダーラン（Ａｎｄｅｒｓｏｎ）等の米国特許第 ３．０７８．６５０号に開示されている。該特許では螺切した蝶ボルト及びナツ トと協同するくびき組立体を使用し、フィルタ・エレメントをケースの端壁に押 圧してフィルタ・エレメント周りの空気漏曳を防止する。このようなフィルタ組 立体内の完全で清潔な気密性を得るために、その他種々の掛止め装置及び締付は 装置が用いられていた。このような軸線方向の押圧を利用した密閉技術では、押 圧によって潰れないようにフィルタ・エレメントを構成せねばならない。またこ の圧力に堪えるようにケースに比較的厚手の鋼を使用せねばならない。上記の二 つに起因して従来の技術を使用する時にはケースとフィルタ・エレメントを強固 にせねばならず、価格低減面における改善及びフィルタ・エレメントとケースの 重量軽減化の妨げとなっていた。ケースの製造に非工業用プラスチック及びある 種の鋳込み工程は安全上利用されていなかった。

発明の要約 本発明は、完全で清潔な気密性がフィルタ・エレメントの端部キャップと筒状の 空気出口部材間で得られ、従って従来の技術のようにフィルタ・エレメントとケ ース間を密閉するためにフィルタ・エレメントを押圧する必要のないエアフィル タ構造を提供するものである。好ましい実施例において上記は、フィルタ・エレ メントの開口端部に、比較的軟かいゴム状堅さを有するウレタン・フオーム材か らなる環状の端部キャップを鋳込み、該端部キャップの円筒状の内面を筒状の空 気出口部材の内端部に嵌めて密閉状に係合するように構成・配列することによっ て達成される。フィルタ・エレメントを通して空気流を導く比較的軽量のケース が得られる。従来技術のようにケースで締付は力を受け止める必要がないので、 ケースの寸法は任意に選ぶことができる。端部キャップを筒状の出口部材に挿入 すると密閉が自然に発生し、かつ作動中にかかる空気圧の差によって密閉力が高 められるので外力をかけるための補助装置や締付は装置が不要である。そのため 比較的軽いプラスチック材料又は薄い材料でケースを作ることが可能となる。機 械的押圧に堪える必要がないので、フィルタ・エレメントの構造上の要求も低減 する。

１９７９年１月２３日にガラエル（Ｇａｕｅｒ）に付与された米国特許ＩＥ４． １３５．８９９号には、円筒状ケース内に主フィルタと安全フィルタとの両フィ ルタを保持するための従来の典型的な締付は装置が開示されている。ガラエル装 置の安全フィルタには空気出口管の端部のビードと係合する内側溝を有する弾性 の環状取付部材１３３が設けられている。しかし上記の接続では完全で清潔な気 密性が得られない。ケースの端壁と密閉状に係合するように取付部材１３３の軸 線方向外方の端部には平坦面が設けられている。取付部材１３３０半径方向に延 びた舌状部１３４は前述したものと同様の締付は装置を介してケースの端壁に押 圧される。従ってガラエルの特許は、締付は装置をなくすための半径方向内方向 きの密閉手法利用の望ましさについてはなんらの教示も示唆もしていない。

本発明によれば、従来技術によって設計したエアフィルタヒ同一の性能を有し、 しかも軽量な設計を種々選択する自由を設計者に提供することができる。非鉄工 業技師にとって膨張／収縮比の大きい非工業縁の日用品用プラスチックケースの 設計は両立できるものである。軽量のプラスチックケースは振動減衰と振動吸収 にすぐれた特性を有し、さらにケース構造を小型化するのに役立つ。本発明の別 の利点はガスケットがフィルタ・エレメントの内部に配設されているため、輸送 中及び取扱中に該ガスケットが保護されていることである。

図面の簡単な説明 第１図は一部を切除し、一部を断面で示した本発明にかかるエアフィルタの側面 図、第２図はケースの一部を一点鎖線で示した本発明にかかるフィルタ・エレメ ントの斜視図、第３図は出口領域の部分破断拡大図で、弾性端部キャップから取 外した筒状出口部材を示す。

好ましい実施例の説明 図面について説明する。尚、本発明の同様の部品に対しては数個の図について同 一の符号を用いた。第１図を参照すると、エアクリーナ即ちエアフィルタは、略 円筒状の外壁１０ａと、軸線方向に出口開口１０ｃを有する略円形の端壁からな る略密閉状の第１の端部１０ｂと、外方に延びた円形のフランジ１０ｄを有して 開口した第２の端部とを有するケース１０を備える。上記の円形のフランジ１０ ｄには複数の螺切ポル）１２ａ及びプラスチック製ナッＨ２ｂによって着脱自在 の蓋１１が結合されている。又ケース１０は長手軸線１３に関して円筒形である 。外壁１０ａには空気入口開口１４が形成されている。

ケース１０内には筒状又は円筒状のフィルタ・エレメント１５が共軸状に担持さ れている。フィルタ・エレメント１５は内側ライナ１５ａと外側ライナ１５ｂを 含む。両ライナは円筒状でかつ多孔金属板で形成される。内側ライナ１５ａと外 側ライナ１５ｂとの間には円筒状に形成されたひだ付きろ紙１６が配設されてい る。フィルタ・エレメント１５は、該エレメント上に鋳込まれかつ比較的軟かい ゴム状の堅さを有するウレタン・フオーム材からなる円形キャップ状の閉端部１ ７を有する。キャップ１７はライナ１５ａ　、　１５ｂ及びろ紙１６の各端部上 に鋳込まれかつ上記各端部を一体状に保持し、フィルタ・エレメント１５の端部 に亘って延びて閉端部を形成する。

キャップ１７は蓋１１と接触するように該キャップから軸線方向外方に延びた複 数の突起１７ａを有する。キャップ１７付近のケース１０の直径はキャップ１７ の外径と等しくて、ケース内に中心を合わせたフィルタ・エレメント１５を保持 する。

密閉状の端壁１０ｂには出口開口１０ｃの周りを軸線方向外方に延びた筒状部１ ０ｅが設けられている。出口開口１０ｃ内には略円筒状の出口部材２０が設けら れている。該出口部材２０は外方の小径部２０ａと水平状の環状部２０ｃを介し て外方の小径部２０ａに接続した大径部２０ｂとを有する。小径部２０ａの軸線 方向の外端部は、該外端部と環状部２０ｃとの間に、ケース１０の筒状部１０ｅ の内側面の寸法・形状に合わせた広い溝を構成するように若干大径に形成して、 ケース１０の内部から軸線方向に向けて出口開口１０ｃに出口部材２０を挿入す ると、該出口部材の小径部２０ａが筒状部１０ｅにかみ付いてぴったりと係合し 、また環状部２０ｃがケースの端壁１０ｂの内面に係合して出口部材２０を所定 の位置に保持する。ケースの端壁１０ｂと筒状部１０ｅとの接合箇所にＯ−リン グ・シール２１を収容する円形開口を設ける。このＯ−リング・シールはケース １０と出口部材２０間の空気漏洩を防止する。第１図に示す如く取付けると、出 口部材２０の大径部は、それと共軸のフィルタ・エレメント１５の内方に向って 若干延入する。

ケース１０の密閉状端部１０ｂに近接したフィルタ・エレメント１５の開口端部 には両ライナ１５ａ　、　１５ｂ及びひだ付ろ紙１６の各端部上に鋳込んだ環状 の端部キャップ２５が設けられている。端部キャップ２５はシール材又はガスケ ット材の役目をするように、比較的軟かいゴム状の堅さを有するウレタン・フオ ーム材で形成することが好ましい。第３図に示すように、端部キャップ２５は該 端部の両端縁間に半径方向内方に向いた内面を形成する。該内方に向いた内面の 大部分の直径は出口部材２０の外径よりも若干小さい。好ましい実施例で、内側 を向いた内面２５ａの内径は端部キャップ２５の外表面２５ｃにおいて出口部材 ２０の外径に略等しく、次いで端部キャップ２５の内表面２５ｄに向って次第に 縮径している。

縮径した内径は出口部材２０の外径より小さい。弾性材料からなる端部キャップ ２５はこのように内面２５ａが圧縮されて、端部キャップ２５と出口部材間に完 全で清潔な気密性が得られる。また第３図に示すように出口部材の大径部２０ｂ の最内端部は僅か小径に形成されていて、端部キャップ２５が該大径部２０ｂ上 に容易に挿入できるようになっている。従って端部キャップ２５は出口部材２０ の大径部２０ｂに密閉的に嵌合縮径した略円筒状の内面２５ａを有して、端部キ ャップ２５と出口部材２００大径部２０ｂ間に完全で清潔な気密性を付与〒るこ とかできる。

端部キャップ２５はまた軸線方向外方に延びた複数の弓状の突起２５ｂを有し、 該突起は第１の端部１０ｂに当接してフィルタ・エレメントを所定の位置に保持 する。端部キャップ２５と筒状の出口部材２０との関係位置によって、エアフィ ルタの出口端部において、フィルタ・エレメント１５をケース１０に対して共軸 関係に維持することができる。

ケース１０の第１の端部１０ｂと蓋１１間の距離は突起１７ａ及び２５ｂを軽く 押える程度に形成されていて、ケース１０内におけるフィルタ・エレメントの軸 線方向の移動を最小に或は減衰させる。

第１図に示すエアフィルタ組立体を使用した場合、エンジンの作動によってフィ ルタ組立体を介して空気入口開口１４から空気を、外壁１０ａと外側ライナ１５ ｂ間に形成された分配室２６内に引込む。入って来た汚染空気はフィルタ・エレ メント１５の外表面に略均等に分配され、ひだ付ろ紙１６を通過してフィルタ・ エレメント１５の内部に入り、出口開口１０ｃから排出される。入って来る空気 で運ばれた異物はひだ付ろ紙１６上に堆積する。汚染した空気がフィルタの周囲 に漏れるとエンジンが損害を受けるので、入って来る空気のすべてがフィルタを 通過することが大切であるが、汚染空気は密閉端部の位置でフィルタの周りに漏 れ出すことがない。これは端部がキャップ１７によって完全に蔽われているため である。しかしケースの出口端部ではフィルタ・エレメント１５とケース１０間 にシールを設けて両者間の漏洩を防止する必要がある。本実施例において、上記 のシールは端部キャップ２５の内面２５ａと筒状の出口部材２０の周壁部２０ｂ 間の密接な係合によって得られる。上記のシールは作動中におけるエアフィルタ の入口と出口間の圧力差によって強められる。

上述したように完全で清潔な気密性が得られるので、第１の端部１０ｂに対して フィルタ・エレメントを堅く締付ける必要がない。従って高価な締付は装置が不 必要で、ケース内での移動を少なくするにはフィルタ・エレメントの端部を軽く 押圧するだけでよい。図示の実施例においてケース１０は日用品用プラスチック 材料で作られる。通常このような材料は従来手法で要求されている軸線方向の圧 縮シーリングを付与する程強くはない。しかし本発明のシール手法ではそのよう な強度を必要とせず、従ってケースの材料は少なくてすむ。図示の本発明の実施 例には、入手し易いことの都合上標準型のフィルタ・エレメントが使用されてい る。この標準型のフィルタ・エレメント１５は従来の標準のシール手法に耐える ように比較的重い多孔性の金属製ライナ１５ａ　、　１５ｂを使用している。し かしこの新しいシール手法では従来と同程度の強度・剛性を必要としないので、 本発明の進展につれてフィルタ・エレメントの構造も変形することができる。本 発明のフィルタ・エレメントはそれを通過する空気流によって生ずる圧力に充分 耐えるだけの強度が必要であるが、軸線方向の圧縮力に耐える必要はない。

以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は請求の範囲に限定 する本発明の範囲と精神から外れることなく変形可能である。

手続補正書（方式） 平成２年１月１８日 特許庁長官　吉　１）文　毅　殿 １、事件の表示 ＰＣＴ／ＵＳ８７１０２２３２ ２、発明の名称 軽量ケースと半径方向シールとを有する円筒状エアフィルタ ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 名称　ドナルドラン　カンパニー。

インコーホレイティド ４、代理人 住所　〒１０５東京都港区虎ノ門−丁目８番１０号６、補正の対象 （１）　特許法第１８４条の５第１項の規定による書面の「特許出願人の代表者 」の欄 （２）委任状 （３）　明細書の翻訳文 （４）請求の範囲の翻訳文 ７、補正の内容 （１１（２１別紙の通り （３）　明細書の翻訳文の浄書（内容に変更なし）（４）　請求の範囲の翻訳文 の浄書 （内容に変更なし） ８、添付書類の目録 （１）　訂正した特許法第１８４条の５第１項の規定による書面　１通 （２）　委任状及び訳文　各１通 （３）明細書の翻訳文　１通 （４）請求の範囲の翻訳文　１通 国際調査報告 酵−，１，＋ｖｎ＋ｌａｍｌ＾−ｅｌ’ａ＋＋＠＋１−コ？ＣＴ／ＪＳ８７１０ ２２３２国際調査報告 ＵＳＳフ０２２３２ ＳＡ　１８７３２

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．（ａ）開口した空気出口端部と密閉した端部とを有するフィルタからなる略 筒状のフィルタ・エレメントを備え、（ｂ）上記フィルタ・エレメントの上記開 口端部には軟かいゴム状材料からなる端部キャップを有し、（ｃ）上記フィルタ ・エレメントの上記開口端部内に延びた筒状の空気出口部材を含むケース装置を 備え、上記端部キャップは上記空気出口部材を圧縮して密閉状に係合するように 構成・配列された、半径方向内方に向いた内面を有して端部キャップを空気出口 部材間に汚染空気が流れないように形成され、 （ｄ）上記ケース装置は上記フィルタ・エレメントを取囲んで上記フィルタ・エ レメントの周囲に空気分配室を形成し、また汚染空気を上記空気分配室に導いて 上記フィルタ・エレメントを通過させる空気入口開口を有することを特徴とする エアフィルタ。
2. ２．上記フィルタ・エレメントは支持用ライナを含み、また上記端部キヤップは 環状であってかつ上記空気出口部材と上記支持用ライナ間に圧縮されるように構 成・配列された請求項１に記載のエアフィルタ。
3. ３．上記端部キャップの半径方向内方に向いた内面が上記空気出口部材の外径よ りも小さい内径を有する少なくとも一つの部分を有し、以って上記のゴム状材料 が圧縮されて、上記端部キャップと上記空気出口部材間に完全で清潔な気密性を 付与した請求項２に記載のエアフィルタ。
4. ４．上記端部キャップは外表面と内表面とを有し、これらと両表面間に延びた上 記の半径方向内方に向いた内面とで上記の空気出口端部を区画形成し、上記外表 面における上記出口端部の直径は上記出口部材の直径に略等しくまた上記内表面 における出口端部の直径は出口部材の直径より小さく形成され、上記の半径方向 内方に向いた内面が上記両表面間で順次縮径して形成された請求項３に記載のエ アフィルタ。
5. ５．上記端部キャップは弾性部材であり、また上記フィルタ・エレメントの上記 開口端部内に延びた上記筒状の空気出口部材は第１の外径を有し、開口を区画形 成する上記端部キャップは上記第１の外径よりも小さな直径を持つ半径方向内方 に向いた内面を有しかつ上記空気出口部材を圧縮して密閉状に係合するように構 成・配列されて端部キャップと空気出口部材間に汚染空気が流れないように形成 した請求項１に記載のエアフィルタ。
6. ６．（ａ）上記ケース装置は長手軸線を有する軽量のケースと、軸線方向の開口 を有して略密閉された第１の端部と、着脱自在の蓋で密閉できる略開口された第 ２の端部と、外気入口開口とを備え、 （ｂ）上記フィルタ・エレメントは上記ケース内に共軸状に収容された内側ライ ナと、フィルタと、外側ライナとからなる略円筒状のものであり、上記ケースの 密閉端部と係合する第１の端部と、上記蓋と係合する第２の密閉端部を備え、（ ｃ）上記ケースの上記密閉端部は上記出口開口内において上記ケース及び上記フ ィルタ・エレメント内に軸線方向内方に延びた短い内方部分を有する円筒状の空 気出口部材を備えると共に上記の短い部分は第１の外径を有し、（ｄ）上記フィ ルタ・エレメントの上記第１の端部は上記の環状の端部キャップを備え、上記の 端部キャップは上記の第１の外径よりも小さな直径を有する半径方向内方に向い た略円筒状の内面を備えて、上記出口部材の内方部分上に嵌るように構成・配列 され、かつ上記内方部分と上記内側ライナ間に押圧されて上記出口部材の内方部 分と密閉状に係合し、以って上記空気入口から上記ケース内に流れる空気が上記 フィルタ・エレメントを通して上記出口開口に向けて強制的に流れるようにされ た請求項１に記載のエアフィルタ。
7. ７．上記の端部キヤップが、該端部キヤップから軸線方向に延びた複数の突起を 有して、上記ケースの上記密閉端部に係合した請求項６に記載のエアフィルタ。
8. ８．上記フィルタ・エレメントの上記密閉端部が、上記フィルタ・エレメントの 密閉端部上に延びて該密閉端部を密閉する、上記端部キャップと同様の堅さを有 するキャップを備え、上記キャップは上記蓋と係合するように該キャップから軸 線方向に延びる複数の突起を備えた請求項７に記載のエアフィルタ。
9. ９．上記ケースの密閉端部と上記蓋間の距離は上記突起及び蓋を軽く押圧する程 度であって、これによって上記ケース内における上記フィルタの移動が最小にさ れた請求項８に記載のエアフィルタ。
10. １０．上記端部キヤップ及び上記キヤップが弾性材料から成型された請求項９に 記載のエアフィルタ。
11. １１．弾性材料がウレタン・フォームである請求項１０に記載のエアフィルタ。