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JPH0213207Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0213207Y2
JPH0213207Y2 JP14567086U JP14567086U JPH0213207Y2 JP H0213207 Y2 JPH0213207 Y2 JP H0213207Y2 JP 14567086 U JP14567086 U JP 14567086U JP 14567086 U JP14567086 U JP 14567086U JP H0213207 Y2 JPH0213207 Y2 JP H0213207Y2
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JP
Japan
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compressor
suction pressure
capacity
heat load
switch
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JP14567086U
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置の制御装置に
関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、冷房サイクルの圧縮機の容量を熱負荷の
大きさに応じて制御することにより、圧縮機の運
転の省動力化を図つた自動車用空気調和装置の制
御装置として、例えば実開昭59−76409号公報が
公知となつている。上記従来装置は検出された熱
負荷からマイクロコンピユータ(以下「マイコ
ン」という)を用いて熱負荷の総合信号を演算
し、該演算結果に応じて圧縮機の容量を制御する
ものである。したがつて、マイコンを用いる必要
があるためにコストが高いという問題点ととも
に、圧縮機の容量は熱負荷の大きさ等によつて制
御され、車室内の湿度に応じては制御されないの
で、熱負荷が小さく、且つ車室内の湿度が高い条
件下においては圧縮機の容量が小さく制御され、
したがつてエバポレータの除湿能力を強化するこ
とができないためにフロントガラス等に曇りが生
じてもこれを除去できないという安全上の問題点
等を有していた。
また、マイコンを用いることなく熱負荷の大き
さに応じて圧縮機の容量を制御するようにした装
置として、例えば実開昭61−43515号公報が開示
されている。しかしながら、該従来装置は圧縮機
の容量が連続的ではなく、2段階に制御されるも
のであるため、容量の切換時に車室内への吹出空
気温度が急変する結果、体感上のフイーリングが
良くないという運転性上の欠点を備えたものであ
る。
(考案の目的) 本考案は上記従来技術の問題点を解決するため
になされたものであり、低コスト化、安全性及び
運転性の向上を図ることができるようにした自動
車用空気調和装置の制御装置を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するため、熱負荷を検
出する熱負荷検出手段と、圧縮機の吸入圧を設定
する吸入圧設定手段と、前記圧縮機の吸入圧が前
記設定吸入圧となるように前記圧縮機の容量を制
御する容量制御手段とを備えた自動車用空気調和
装置の制御装置において、オン作動により除湿運
転が行われる除湿スイツチを設けるとともに、前
記吸入圧設定手段は前記熱負荷検出手段によつて
検出される熱負荷が大きいときには小さいときよ
りも前記吸入圧をより小さく制御するとともに、
前記除湿スイツチのオン作動時にはそのオフ作動
時よりも前記吸入圧をより小さく制御する制御回
路を備えたものである。
(作用) 圧縮機の吸入圧は制御回路によつて設定され、
該設定吸入圧となるように圧縮機の容量が容量制
御手段によつて制御されるので、圧縮機の容量制
御のためにマイコンを用いる必要がなくなる。
また、同様の理由によりマイコンにおける演算
時間が不用となり、制御時間が短縮される。更
に、圧縮機の吸入圧は熱負荷が大きいときにはそ
れが小さいときよりも小さく設定されるので、圧
縮機を熱負荷の大きさに応じて効率良く運転させ
ることができる。また、圧縮機の吸入圧は除湿ス
イツチのオン作動時にはそのオフ作動時よりも小
さく設定されるので、除湿スイツチをオン作動す
ることにより圧縮機の容量が大きい値に制御され
てエバポレータの除湿能力が高まる結果、フロン
トガラス等の曇りが熱負荷の小さいときにも速や
かに除去される。しかも、圧縮機は可変容量型で
あり、その容量が連続的に変化するように制御さ
れるので車室内への吹出空気温度の急変がなく、
体感上のフイーリングが良好となる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら
説明する。
第1図は本考案の自動車用空気調和装置の制御
装置の全体構成図である。
同図中1は空調ケースで、該空調ケース1の最
上流側には内気導入口2、外気導入口3が、両者
の合流部には内外気切換ダンパ4がそれぞれ設け
られている。該内外気切換ダンパ4は前記空調ケ
ース1内に対する空気導入モードを内気あるいは
外気に択一的に切り換える。前記内外気切換ダン
パ4の下流側には電動送風機5が設けられてい
る。該電動送風機5は前記空調ケース内に空気を
吸い込んで下流側に送風する。
前記電動送風機5の下流側にはエバポレータ
(蒸発器)6とヒータコア(加熱器)7とがそれ
ぞれ設けられている。該エバポレータ6は圧縮機
8、コンデンサ9、レシーバタンク10及び感熱
式の自動膨張弁11とともに冷房サイクルを構成
し、該エバポレータ6を通る空気を前記圧縮機の
容量に応じて冷却、除湿する。一方、前記ヒータ
コア7はエンジン(図示省略)の冷却水が循環す
る温水サイクルに挿入され、該ヒータコア7を通
る空気を加熱する。
前記圧縮機8は電磁クラツチ12と、プーリ1
3を含むベルト伝達装置とを介して前記エンジン
に連結され、前記電磁クラツチ12がオン・オフ
制御されることによつて駆動停止されるようにな
つている。また、前記圧縮機8は例えば可変容量
型揺動板式圧縮機であり、圧力制御弁(容量制御
手段)16を備え、後述するように、そのソレノ
イド47に通電される電流量Asに応じてその内
部機構を駆動して揺動板の傾きを変え、連続的に
その容量を変えることができる。前記圧力制御弁
16は吸入圧設定制御部(吸入圧設定手段)17
に電気的に接続され、該吸入圧設定制御部17に
よつて前記圧力制御弁16へ通電される電流量
Asが制御され、したがつて前記圧縮機8の容量
が制御される。
前記ヒータコア7の上流側近傍にはエアミツク
スドア18が設けられ、該エアミツクスドア18
の開度に応じて前記ヒータコア7を通過する空気
と通過しない空気との割合が調節される。
前記空調ケース1の前記ヒータコア7より下流
側は顔部吹出口19、足下吹出口20及びデフロ
スタ吹出口21の3つに分岐して車室内の所定位
置に開口し、該分岐部に吹出モード切換ドア2
2,23が設けられており、該吹出モード切換ド
ア22,23が適宜開閉されることによつて吹出
モードが切り換えられる。
前記吸入圧設定制御部17は熱負荷検出手段と
しての外気センサ24と、除湿スイツチ30とに
電気的に接続されている。
前記外気センサ24はサーミスタから成り、該
サーミスタは例えば第3図に示すように温度に対
して抵抗値がほぼ反比例するという抵抗値特性を
備えており、前記外気センサ24は車室外の所定
位置に取り付けられて外気温度Tを抵抗値Rに変
換する。前記除湿スイツチ30はコントロールパ
ネル(図示省略)に設けられ、運転者が空気調和
装置の除湿能力を高めたい場合に作動(オン)さ
れる。
前記吸入圧設定制御部17は前記外気センサ2
4によつて検出される外気温度T及び前記除湿ス
イツチ30のオン・オフ状態に応じて前記圧縮機
8の吸入圧Psを設定して、前記圧力制御弁16
へ通電される電流量Asを制御する。
なお、前記圧力制御弁16は、第5図に示すよ
うに弁体103と、該弁体103の開度を制御す
る電磁アクチユエータ108とを備えた電磁弁よ
り成る。前記弁体103は前記圧縮機8のシリン
ダブロツク101に形成されている図示しない吸
入室とクランク室102との連通口101aを開
閉するもので前記吸入室内の圧力を受ける受圧面
103aを有している。前記電磁アクチユエータ
108は前記吸入圧設定制御部17から供給され
る電流量Asによつて前記ソレノイド47が励磁
しこれにより可動鉄芯104が該可動鉄芯104
を付勢するコイルスプリング105と共に固定鉄
芯106に近づくように作動して伝達ロツド10
7を介して前記弁体103の開度を制御する。
前記弁体103の開度は、前記ソレノイド47
に電流が供給されているときには、当該供給され
る電流量Asによつて変わる前記固定鉄芯106
の吸引力とばね力変化分と前記吸入室内の圧力と
によつて決まる。
したがつて、前記ソレノイド47に供給する電
流量Asを制御することによつて、前記固定鉄芯
106の吸引力が変化し、前記弁体103の開
度、即ち前記吸入室と前記クランク室102との
連通度が調節され、高圧側の該クランク室102
から低圧側の前記吸入室へ流れる冷媒の量が変化
して、前記クランク室102内の圧力が調節され
る。これに伴い、該クランク室102内の図示し
ない揺動板の傾斜角度が変化して、図示しないピ
ストンのストロークが調節されることによつて前
記圧縮機8の容量が制御される。前記揺動板の傾
斜角度は前記クランク室102内の圧力が大きい
ほど小さくなるように構成されている。即ち、前
記圧縮機8の容量は前記ソレノイド47に供給さ
れる電流量Asに応じて連続的に制御され、該電
流量Asが多いほど小さい値に制御される。
また、前記圧縮機8の吸入圧Psはその容量に
対して一義的に定まり、該容量が多いほど小さ
い。したがつて、第6図に示すように前記圧縮機
8の吸入圧Psは前記ソレノイド47に供給され
る電流量Asにほぼ比例するという関係が成立す
る。
第2図は前記吸入圧設定制御部17の詳細を示
す回路図である。同図中31はバツテリで、該バ
ツテリ31の側は接地され、側は定電圧回路
32に接続されている。該定電圧回路32は前記
バツテリ31を電源として所定の一定電圧V1
生成する。また、前記バツテリ31の側には該
バツテリ31を電源とする三角波発信器33が接
続され、所定の周期、電圧によつて三角波を発信
する。該三角波発信器33は第1、第2抵抗3
4,35を介し、比較器36の端子に接続さ
れ、該比較器36の端子には第3、第4抵抗3
7,38を介し前記定電圧回路32が接続されて
いる。前記比較器36の出力側は第5抵抗39等
を介し第1トランジスタ40のベースと接続さ
れ、該第1トランジスタ40のエミツタは前記定
電圧回路32に、該第1トランジスタ40のコレ
クタは可変抵抗器である吸入圧設定部(制御回
路)41にそれぞれ接続されている。該吸入圧設
定部41の出力側は第6抵抗42等を介して差動
アンプ43の端子に接続されている。該差動ア
ンプ43はその端子が第2トランジスタ44の
エミツタに第7抵抗45を介して接続され、その
出力側は第8抵抗46を介して前記第2トランジ
スタ44のベースに接続されている。また、該第
2トランジスタ44のコレクタは前記圧縮機8の
圧力制御弁16のソレノイド47を介し、前記バ
ツテリ31に接続されている。
前記吸入圧設定部41はそれぞれ所定の抵抗値
を有する固定抵抗である第9、第10、第11抵抗4
8,49,50と、可変抵抗である前記外気セン
サ24の第12抵抗24aと、前記除湿スイツチ3
0とによつて構成されている。前記第9、第10抵
抗48,49の一端は前記第1トランジスタ40
のコレクタに並列に接続され、前記第9、第10抵
抗48,49の他端は前記第12抵抗24a及び第
11抵抗50の一端とそれぞれ直列に接続され、該
第12抵抗24a及び第11抵抗50の他端はそれぞ
れ接地されている。また、前記第9抵抗48と第
12抵抗24aとの中間は前記除湿スイツチ30の
非除湿側入力端子と、前記第10抵抗49と第11抵
抗50との中間は前記除湿スイツチ30の除湿側
入力端子とそれぞれ接続されている。該除湿スイ
ツチ30の出力端子は前記第6抵抗42等を介し
て前記差動アンプ43の端子に接続されてい
る。前記除湿スイツチ30はそのオフ作動時には
前記非除湿側入力端子と連結され(図中実線位
置)、そのオン作動時には前記除湿側入力端子と
連結される(図中破線位置)ように構成されてい
る。
以上の回路構成により、前記圧縮機8の吸入圧
Psは次のように設定される。即ち、前記定電圧
回路32の電圧V1、前記第3、第4抵抗37及
び38の抵抗値等によつて定まる基準電圧V2と、
前記三角波発信器33により生ずる電圧、前記第
1及び第2抵抗34及び35の抵抗値等によつて
定まる電圧V3とが前記比較器36によつて比較
され、該比較結果に応じて前記第1トランジスタ
40がオン・オフ制御される。該第1トランジス
タ40がオン状態になると、前記除湿スイツチ3
0のオン・オフ状態に応じて異なる径路を通つて
前記差動アンプ43の端子に電流が流れる。即
ち、前記第1トランジスタ40のコレクタからの
電流は、前記除湿スイツチ30がオフ状態(図中
実線位置)のときには前第9抵抗48、前記除湿
スイツチ30及び前記第6抵抗42を順次介し
て、前記除湿スイツチ30がオン状態(図中破線
位置)のときには前記第10抵抗49、前記除湿ス
イツチ30及び前記第6抵抗42を順次介して、
前記差動アンプ43の端子に流れる。前記第1
トランジスタ40のコレクタ側の電圧は、前記定
電圧回路32の所定電圧V1に等しく一定である
ので、前記差動アンプ43の端子側の電圧V4
は、前記除湿スイツチ30がオフ状態にあるとき
には前記第9抵抗48の抵抗値と前記外気センサ
24の第12抵抗24aの抵抗値との比、即ち外気
温度Tによつて定まり、該外気温度Tが高いほど
前記第12抵抗24aの抵抗値Rが小さくなり、電
圧降下量ΔVが大きくなるため、より大きく設定
されるのに対し、前記除湿スイツチ30がオン状
態にあるときには外気温度Tにかかわらず、前記
第10抵抗49と第11抵抗50の抵抗値の比が一定
であるため、一定の所定値に設定される。
一方、前記差動アンプ43の端子側の電圧
V5は前記第2トランジスタ44がオフ状態であ
るのでゼロである。したがつて、前記差動アンプ
43の出力側の電圧V6は端子側の電圧V4
端子側の電圧V5との差、即ち電圧V4に比例して
増幅された値となる。この結果、前記第2トラン
ジスタ44には電圧V6に比例したベース電流が
流れ、これによつて該第2トランジスタ44がオ
ン状態となり、前記圧縮機8の圧力制御弁16の
ソレノイド47が通電される。該ソレノイド47
の電圧は前記バツテリ31の電圧に等しく一定で
あるので、該ソレノイド47には前記第2トラン
ジスタ44のベース電流量に比例した電流量As
が流れる。即ち、該ソレノイド47に供給される
電流量Asは前記差動アンプ43の端子側の電
圧V4に比例して定まり、したがつて前記除湿ス
イツチ30のオン・オフ状態及び外気温度Tに応
じて定まる。また、前記圧縮機8の吸入圧Psは
前述したように、前記ソレノイド47に供給され
る電流量Asにほぼ比例し、該電流量Asに対して
一義的に定まることにより(第6図参照)、該吸
入圧Psは前記除湿スイツチ30のオン・オフ状
態及び外気温度Tに応じて設定される。
第4図はこの関係の一例を示したものである。
即ち、前記除湿スイツチ30がオフ状態にある場
合には、外気温度Tが高いほど前記外気センサ2
4の第12抵抗24aの抵抗値Rが小さくなつて前
記ソレノイド47に供給される電流量Asが小さ
くなることにより、前記圧縮機8の吸入圧Psは
より小さく設定され(図中実線)、これに伴い前
記圧縮機8の容量はより大きく制御される。
一方、前記除湿スイツチ30がオン状態にある
場合には前記ソレノイド47に供給される電流量
Asが外気温度Tにかかわらず最小値に制御され
ることにより、前記圧縮機8の吸入圧Psは最小
値PsMINに設定され(図中破線)、したがつて前記
圧縮機8の容量は最大に制御される。
次に、上記構成の本考案の制御装置の作用を説
明する。
冷房を行う場合には、フアンスイツチ及びエア
コンスイツチ(いずれも図示省略)がオン状態と
され、電動送風機5及び圧縮機8が運転されて冷
房運転が開始される。除湿スイツチ30は通常オ
フ状態とされている。
この状態においては圧縮機8の吸入圧Psは外
気センサ24によつて検出される外気温度Tに応
じて設定される。即ち、第4図の実線に示すよう
に外気温度Tが高いときには、圧縮機8の吸入圧
Psは小さく設定されることにより、圧縮機8の
容量が大きく制御されてエバポレータ6の冷房能
力が高くなる一方、外気温度Tが低くなるにつれ
て圧縮機8の吸入圧Psはより大きく設定される
ことにより、圧縮機8の容量がより小さく制御さ
れてエバポレータ6の冷房能力が低く抑えられる
ので、外気温度Tに応じて圧縮機8を自動的に効
率良く運転させることができる。また、圧縮機8
の容量は連続的に変化するように制御されるの
で、車室内への吹出空気温度の急変がなく、体感
上のフイーリングが良好となり、運転性が向上す
る。更に、外気温度Tの変化は外気センサ24の
第12抵抗24aの抵抗値Rの変化として圧縮機8
の吸入圧Psを設定する制御回路に直接反映され
るので、該吸入圧Psを設定するためのマイコン
が不要となることにより低コストであるととも
に、マイコンにおける演算も不要となることによ
り圧縮機8の容量制御の応答性も向上する。
更に、車室内の湿度が上昇してフロントガラス
等に曇り等が生じ、該曇りを除去したいときに
は、除湿スイツチ30がオン状態に操作される。
この状態における圧縮機8の吸入圧Psは、第4
図の破線に示すように外気温度Tにかかわらず、
最小値PsMINに設定されるので、圧縮機8の容量
が最大に制御される。これに伴いエバポレータ6
の除湿能力が最大限発揮され、該エバポレータ6
を通るときの除湿量が増加して乾燥した空気が車
室内に吹き出されることによりフロントガラス等
の曇りが速やかに除去されるので安全性が向上す
る。
なお、本実施例においては熱負荷検出手段とし
てサーミスタから成る外気温度検出用の外気セン
サを用いているが、該外気センサの代わりにいず
れもサーミスタから成る車室内温度検出用の内気
センサ、またはエバポレータの下流側の空気温度
若しくはフイン温度を検出する温度センサ等のい
ずれかを熱負荷検出手段として用いることは勿論
可能であり、上記センサを2種以上組み合わせて
熱負荷検出手段とすることもできる。
また、本実施例においては除湿スイツチは運転
者の判断によりオン・オフ操作される手動スイツ
チとされているが、これをフロントガラス内面の
所定位置に設けられてその湿度を検出する湿度セ
ンサと、該湿度センサの検出信号が所定値以上の
ときに結露判定を行う判定回路と、該判定に応じ
てオン・オフするスイツチとから構成される自動
スイツチとすることも可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案は、熱負荷を検出す
る熱負荷検出手段と、圧縮機の吸入圧を設定する
吸入圧設定手段と、前記圧縮機の吸入圧が前記設
定吸入圧となるように前記圧縮機の容量を制御す
る容量制御手段とを備えた自動車用空気調和装置
の制御装置において、オン作動により除湿運転が
行われる除湿スイツチを設けるとともに、前記吸
入圧設定手段は前記熱負荷検出手段によつて検出
される熱負荷が大きいときには小さいときよりも
前記吸入圧をより小さく制御するとともに、前記
除湿スイツチのオン作動時にはそのオフ作動時よ
りも前記吸入圧をより小さく制御する制御回路を
備えたものである。
したがつて、圧縮機の吸入圧は制御回路によつ
て設定され、該設定吸入圧となるように圧縮機の
容量が容量制御手段に制御されるので、圧縮機の
容量制御のためにマイコンを用いる必要がなく、
したがつて低コスト化を図ることができる。ま
た、同様の理由によりマイコンにおける演算時間
が不要となり、制御時間が短縮されるので圧縮機
の容量制御の応答性が向上する。更に、圧縮機の
吸入圧は熱負荷が大きいときにはそれが小さいと
きよりも小さく設定されるので、圧縮機を熱負荷
の大きさに応じて効率良く運転させることができ
る。また、圧縮機の吸入圧は除湿スイツチのオン
作動時にはそのオフ作動時よりも小さく設定され
るので除湿スイツチをオン作動することにより圧
縮機の容量が大きい値に制御されてエバポレータ
の除湿能力が高まる結果、フロントガラス等の曇
りが熱負荷の小さいときにも速やかに除去され安
全性を向上させることができる。しかも、圧縮機
は可変容量型であり、その容量が連続的に変化す
るように制御されるので車室内への吹出空気温度
の急変がなく、体感上のフイーリングが良好とな
り、運転性を向上させることができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は自動
車用空気調和装置の制御装置の全体構成図、第2
図は同回路図、第3図は熱負荷検出手段としての
外気センサの温度に対する抵抗値特性を示す図、
第4図は除湿スイツチのオン・オフ状態及び外気
温度と圧縮機の吸入圧との関係を示す図、第5図
は圧力制御弁の縦断面図、第6図はソレノイドの
電流量と圧縮機の吸入圧との関係を示す図であ
る。 8……圧縮機、16……圧力制御弁(容量制御
手段)、17……吸入圧設定制御部(吸入圧設定
手段)、24……外気センサ(熱負荷検出手段)、
30……除湿スイツチ、41……吸入圧設定部
(制御回路)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、圧縮機の
    吸入圧を設定する吸入圧設定手段と、前記圧縮機
    の吸入圧が前記設定吸入圧となるように前記圧縮
    機の容量を制御する容量制御手段とを備えた自動
    車用空気調和装置の制御装置において、オン作動
    により除湿運転が行われる除湿スイツチを設ける
    とともに、前記吸入圧設定手段は前記熱負荷検出
    手段によつて検出される熱負荷が大きいときには
    小さいときよりも前記吸入圧をより小さく制御す
    るとともに、前記除湿スイツチのオン作動時には
    そのオフ作動時よりも前記吸入圧をより小さく制
    御する制御回路を備えたことを特徴とする自動車
    用空気調和装置の制御装置。
JP14567086U 1986-09-22 1986-09-22 Expired JPH0213207Y2 (ja)

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JP14567086U JPH0213207Y2 (ja) 1986-09-22 1986-09-22

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JPS6350716U JPS6350716U (ja) 1988-04-06
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ID=31057427

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JP14567086U Expired JPH0213207Y2 (ja) 1986-09-22 1986-09-22

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