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JPH01288247A - プローブコイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

プローブコイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法

Info

Publication number
JPH01288247A
JPH01288247A JP63118455A JP11845588A JPH01288247A JP H01288247 A JPH01288247 A JP H01288247A JP 63118455 A JP63118455 A JP 63118455A JP 11845588 A JP11845588 A JP 11845588A JP H01288247 A JPH01288247 A JP H01288247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic field
magnetic resonance
probe
imaging
Prior art date
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Pending
Application number
JP63118455A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hayakawa
浩 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63118455A priority Critical patent/JPH01288247A/ja
Publication of JPH01288247A publication Critical patent/JPH01288247A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、磁気共鳴(M R: magneticre
sonance )現象を利用して被検体(生体)のス
ライス画像等の形態情報やスペクトロスコピー等の機能
情報を得る磁気共鳴イメージング装置に用いられるプロ
ーブコイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法に関し
、特に、例えば脳表構造の画像化に好適としたプローブ
コイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法に関する。
(従来の技術) 磁気共鳴現象は、静磁場中に置かれた零でないスピン及
び磁気モーメントを持つ原子核が特定の周波数の電磁波
のみを共鳴的に吸収・放出する現象であり、この原子核
は下記式に示す角周波数ω0 (ωo=2πシ0.シ0
 ;ラーモア周波数)で共鳴する。
ω0″″γH0 ここで、γは原子核の種類に固有の磁気回転比であり、
また、Hoは静磁場強度である。
以上の原理を利用して生体診断を行う装置は、上述の共
鳴吸収の後に誘起される上記と同じ周波数の電磁波を信
号処理して、原子核密度、縦緩和時間TI、横緩和時間
T2.流れ、化学シフト等の情報が反映された診断情報
例えば被検体のスライス像等を無侵襲で得るようにして
いる。
そして、磁気共鳴による診断情報の収集は、静磁場中に
配置した被検体の全部位を励起し且つ信号収集すること
ができるものであるが、装置構成上の制約やイメージン
グ像の臨床上の要請から、実際の装置としては特定の部
位に対する励起とその信号収集とを行うようにしている
この場合、イメージング対象とする特定部位は、一般に
ある厚さを持ったスライス部位であるのが通例であり、
このスライス部位からのエコー信号やFID信号の磁気
共鳴信号(MR倍信号を多数回のデータエンコード過程
を実行することにより収集し、これらデータ群を、例え
ば2次元フーリエ変換法により画像再構成処理すること
により前記特定スライス部位の画像を生成するようにし
ている。
一方、磁気共鳴イメージング装置を用いることにより実
現される臨床応用について言及する。すなわち、頭蓋内
疾患の外科的処置にあたり、脳溝をはじめとする脳表面
構造の描出画像は、皮質や皮質下に局存する病変部の位
置を知る上で重要な目安であり、手術前にあって正確な
位置把握が望まれ、そして、これを磁気共鳴イメージン
グにより行う試みがいくつかなされている。以下、その
例を説明する。
その一つに、頭部用コイルを用いて通常のプロトンイメ
ージングを行う方法がある。この方法では、頭部用コイ
ルは頭部を包み込むように篭状になっているので、頭部
全体からの信号を収集することになり、このため画像と
しては脳表下の深部の情報が重なったものとなり、結果
的に上述した診断の要請には応じきれるものではない。
また、表面コイルを用いて通常のプロトンイメージング
を行う方法がある。この方法では、表面コイルの感度特
性つまりコイルに近接する部位は高感度であることによ
り、表層の皮下脂肪等からの信号ばかりを収集してしま
い、やはり結果的に上述した診断の要請には応じきれる
ものではない。
つまり、上述の2つの方法共に脳表面構造を適確に表わ
した画像を呈示し得ないものである。
さらに、薄いスライス像により脳表面構造を表わそうと
する方法もあるが、この方法では、頭部の前後部1頭頂
部、脳底部を知ることができないので、これでは皮質や
皮質下に局存する病変部の位置を診断することはできな
い。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の技術においては、脳満水や脂肪からの
信号を区別なく同じように収集(7てしまうので、皮質
や皮質下に局存する病変部の位置を診断するための脳表
構造画像を得ることができないという問題点があった。
そこで本発明の目的は、例えば頭部を撮影対象とするな
らば、その皮質や皮質下に局存する病変部の位置を診断
するための脳表構造画像を得ることができるようにした
プローブコイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法を
提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するめたの手段) 本発明は上記課題を解決し且つ目的を達成するために次
のような構成としている。すなわち、本発明によるプロ
ーブコイル装置は、静磁場下に置かれた被検体に対して
磁気共鳴に基づく励起用磁場の送信又は誘起磁気共鳴信
号の受信のうち少なくとも一方を行うために用いられる
ものであって、第1の表面コイルと、この第1の表面コ
イルの磁場方向を同じくして配置される第2の表面コイ
ルと、この第1.第2の表面コイルをそれぞれ単体にて
運転すべく又は合体して鞍型コイルとして運転すべくそ
の給電端子を切換えるための切換要素とを具備したこと
を特徴とする。
また、磁気共鳴イメージング装置は、第1の表面コイル
と、この第1の表面コイルの磁場方向を同じくして配置
される第2の表面コイルと、この第1.第2の表面コイ
ルをそれぞれ単体にて運転すべく又は合体して鞍型コイ
ルとして運転すべくその給電端子を切換えるための切換
要素とを具備したプローブコイル装置を用いて被検体の
撮影対象部を磁気共鳴による撮影を行う方法であって、
前記プローブコイル装置を静磁場及び傾斜磁場の中に置
き且つその第1.第2の表面コイルの対向空間内に前記
撮影対象部を置き、コイルに近接するある厚みを持った
部位内の水がらの磁気共鳴信号を検出し且つ脂肪からの
磁気共鳴信号を抑制するデータ収集手順を、前記第1.
第2の表面コイルを交互に運転可能にすべく前記切換要
素を制御しつつ前記第1.第2の表面コイルのそれぞれ
単体により交互に行うことを特徴とする。
(作用) 以上の如くのプローブコイル装置によれば、切換要素を
制御することにより第1.第2の表面コイルのそれぞれ
単体として交互に運転することができる。
また、このように第1.第2の表面コイルのそれぞれ単
体として交互に運転することができるプローブコイル装
置を用い、プローブコイル装置を静磁場及び傾斜磁場の
中に置き且つその第1.第2の表面コイルの対向空間内
に被検体の撮影対象部例えば頭部を置き、コイルに近接
するある厚みを持った部位内の水からの磁気共鳴信号を
検出し且つ脂肪からの磁気共鳴信号を抑制するデータ収
集手順を、第1.第2の表面コイルのそれぞれ単体によ
り交互に行うことにより、第1.第2の表面コイルは近
接する励起スライス部位内の水からの磁気共鳴信号を検
出することができ、例えば頭部の脳溝内の水による脳溝
像を描出でき、しかも脂肪からの磁気共鳴信号を抑制し
ているので、脂肪による描出像が前記水にる脳溝描出像
に重複しなく、脳表面に存在する病変部を診断するため
に好適である画像を呈示することができるものである。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例のプローブコイル装置並びに
磁気共鳴イメージング方法が適用される磁気共鳴イメー
ジング装置の全体構成を示す図である。
第1図に示すように、被検体Pを内部に収容することが
できるようになっているマグネットアッセンブリMAと
して、常電導又は超電導方式による静磁場コイル(永久
磁石を用いる構成であってもよい。)1と、磁気共鳴信
号の誘起部位の位置情報付与のための傾斜磁場を発生す
るためのX。
Y、z軸の傾斜磁場発生コイル2と、回転高周波磁場を
送信すると共に誘起された磁気共鳴信号(MR倍信号エ
コー信号やFID信号)を検出するための送受信系であ
る例えば送信コイル及び受信コイルからなる埋め込み型
全身用プローブ3とを有している。
そして、超電導方式であれば冷媒の供給制御系を含むも
のであって主として静磁場電源の通電制御を行う静磁場
制御系4、RFパルスの送信制御を行う送信器5、誘起
MR倍信号受信制御を行う受信器6、x、y、z軸の傾
斜磁場発生コイル2のそれぞれの励磁制御を行うX軸、
Y軸、2軸傾斜磁場電源7,8,9、データ収集のため
のパルスシーケンスを実施することができるシーケンサ
10、これらを制御すると共に検出信号の信号処理及び
その表示を行うコンピュータシステム11、表示装置1
2により構成されている。
また、本実施例装置では、マグネットアッセンブリMA
の磁場中心に左右脳撮影用5AS(S urface 
 A natomy  S can )ブローブコイル
13を設けている。この左右層撮影用SASプローブコ
イル13は、埋め込み型全身用プローブ3と同様に送信
器5又は受信器6により駆動されて送受信可能になって
いる。
また、この左右層撮影用SASプローブコイル13は、
詳細を第2図に示す右脳撮影用表面コイルRB−Cと、
この右脳撮影用表面コイルRB−Cの磁場方向を同じく
して配置される左脳撮影用表面コイルLB−Cと、この
右脳撮影用表面コイルRB−Cと左脳撮影用表面コイル
LB−Cとを合体して鞍型コイルHB−Cとして運転す
べく、詳細を第3図に示す給電端子Sl、S2.S3゜
S4を切換えるための切換器14を有している。
この切換器14は送信器5又は受信器6又はシーケンサ
10又はコンピュータシステム11により切換え制御さ
れるようになっている。
ここで、データ収集の手順としては、送信器5を駆動し
、埋め込み型全身用プローブ3の送信コイル又は左右層
撮影用SASプローブコイル13から回転磁場のRFパ
ルス(90@パルス。
180°パルス)を加えると共に傾斜磁場電源7゜8.
9を駆動して傾斜磁場発生コイル2からは傾斜磁場Gx
、Gy、Gzをスライス用1位相エンコード用、リード
用として加え、特定部位からの信号を埋め込み型全身用
プローブ3の受信コイル又は左右層撮影用SASプロー
ブコイル13で収集する。このシーケンスを所定回数繰
返して実行してデータ群を得、このデータ群により画像
を生成するようにしている。
ここで、第3図及び第4図を参照して左右層撮影用SA
Sプローブコイル13の給電端子SL。
S2.S3.S4を切換えるための切換器14について
説明する。
すなわち、第3図に示す左右層撮影用SASプローブコ
イル13の給電端子SL、S2.S3゜S4には、第3
図(a)に示す切換器14のコイル側ラインが接続され
、その送受信系側ラインは、送信器5及び受信器6が接
続されている。
ここで、切換器14はPINダイオード及びチョークコ
イルRFCからなる3つの高周波高速スイッチ素子によ
り構成され、第3図(b)に示すようにスイッチSWを
閉じて電源Eの電圧をチョークコイルRFCを介してP
INダイオードの両端にバイアスとして印加すると、P
INダイオードは導通し、第3図(C)に示すようにス
イッチSWを開いてPINダイオードの両端にバイアス
を印加しなければ、PINダイオードは非導通となる。
従って、切換器14の制御により第3図に示す左右層撮
影用SASプローブコイル13の給電端子St、S2.
SS、S4の組合せを変えることができる。すなわち、
端子S1と端子S3とを導通し且つ端子S2と端子S3
とを非導通し且つ端子S+と端子S4とを非導通すると
第4図(a)に示す鞍型コイルHB−Cの態様を取るこ
とができる。また、端子Slと端子S3とを非導通し且
つ端子S2と端子S3とを導通し且つ端子S1と端子S
4とを非導通すると第4図(b)に示す右脳撮影用表面
コイルRB−Cの態様を取ることができる。さらに、端
子Stと端子S3とを非導通し且つ端子S2と端子S3
とを非導通し且つ端子SLと端子S4とを導通すると第
4図(b)に示す左脳撮影用表面コイルLB−Cとの態
様を取ることができるようになる。
このように本実施例の左右層撮影用SASプローブコイ
ル13及び切換器14によれば、切換器14の電気的操
作のみで3つのコイルの態様つまり鞍型コイルHB−C
と右脳撮影用表面コイルRB−Cと左脳撮影用表面コイ
ルLB−Cとを形成することができる。
次に、本実施例の左右層撮影用SASプローブコイル1
3及び切換器14を用いた磁気共鳴イメージング方法の
一実施例を第5図〜第7図を参照して説明する。まず、
被検体PをマグネットアセップリMA内に導入し、その
頭部PHを第5図に示すように、左右層撮影用SASプ
ローブコイル13内に置く。ここで、右脳撮影用表面コ
イルRB−Cは頭部PHの右側頭部に近接させ、左脳撮
影用表面コイルLB−Cは頭部PHの左側頭部に近接さ
せた状態とする。
次に、第6図に示す画像収集シーケンスを実施する。こ
の画像収集シーケン、スは、5EQlモードでは、埋め
込み型全身用プローブ3を送信に用い右脳撮影用表面コ
イルRB−C及び左脳撮影用表面コイルLB−Cを受信
に用いるものであり、5EQ2モードでは、鞍型コイル
HB−Cを送信に用い、右脳撮影用表面コイルRB−C
及び左脳撮影用表面コイルLB−Cを受信に用いるもの
である。
そして、具体的には2次元フーリエ変換法によりスピン
エコー信号を収集する90°パルスと1806パルス系
列のシーケンスを用いるものである。この場合、右脳撮
影部位は図示SL1、左脳撮影部位は図示SL2であっ
てそのスライス厚さは比較的厚めの例えば8cm程度と
し、エコー時間TEは、通常よりも長めの250 ll
5ec (通常は100 m5ec以下である。)とし
、パルス繰返し間隔TRは、通常よりも長めの2000
 m5ec (通常は1000 a+sec以下である
。)としている。
なお、RFは励起用パルス、Gsはスライス用傾斜磁場
この場合はZ軸方向の傾斜磁場、Grはリード用傾斜磁
場であってこの場合はX軸方向の傾斜磁場、Geはエン
コード用傾斜磁場であってこの場合はY軸方向の傾斜磁
場、MRは誘起した磁気共鳴信号であってこの場合はエ
コー信号である。
このような条件設定の下で、5EQ1モードでは、ステ
ージ1にて埋め込み型全身用プローブ3により90′パ
ルスと180@パルスとを送信し且つ傾斜磁場発生コイ
ル2からは傾斜磁場Gx。
Gy、Gzをスライス用1位相エンコード用、リード用
として加え、切換器14を制御して左右層撮影用SAS
プローブコイル13を右脳撮影用表面コイルRB−Cに
設定し、この右脳撮影用表面コイルRB−Cにより右脳
撮影の1回目のエコー信号を収集する。
次に、ステージ2にて埋め込み型全身用プローブ3によ
り90°パルスと180°パルスとを送信し且つ傾斜磁
場発生コイル2からは傾斜磁場Gx、Gy、Gzをスラ
イス用1位相エンコード用、リード用として加え、切換
器14を制御して左右層撮影用SASプローブコイル1
3を左脳撮影用表面コイルLB−Cに設定上、この左脳
撮影用表面コイルLB−Cにより左脳撮影の1回目のエ
コー信号を収集する。
次にステージ3にて埋め込み型全身用プローブ3により
90°パルスと180°パルスとを送信し且つ傾斜磁場
発生コイル2からは傾斜磁場Gx。
Gy、Gzをスライス用1位相エンコード用、リード用
として加え、切換器14を制御して左右層撮影用SAS
プローブコイル13を右脳撮影用表面コイルRB−Cに
設定し、この右脳撮影用表面コイルRB−Cにより右脳
撮影の2回目のエコー信号を収集する。これを所定回数
実行することにより、スライスSLIとSL2のデータ
群を得、このデータ群によりスライスSLIとSL2の
画像を生成し、第7図(a)に示すスライスSL1の画
像表示や第7図(b)に示すスライスSL2の画像表示
を行うことができる。
また、5EQ2モードでは、ステージ1にて切換器14
を制御して左右層撮影用SASプローブコイル13を鞍
型コイルHB−Cに設定し、この鞍型コイルHB−Cに
より90°パルスと180°パルスとを送信し且つ傾斜
磁場発生コイル2からは傾斜磁場Gx、Gy、Gzをス
ライス用1位相エンコード用、リード用として加え、切
換器14を制御して左右層撮影用SASプローブコイル
13を右脳撮影用表面コイルRB−Cに設定し、この右
脳撮影用表面コイルRB−Cにより右脳撮影の1回目の
エコー信号を収集する。
次に、ステージ2にて切換器14を制御して左右層撮影
用SASプローブコイル13を鞍型コイルHB−Cに設
定し、この鞍型コイルHB−Cにより90°パルスと1
80°パルスとを送信し且つ傾斜磁場発生コイル2から
は傾斜磁場Gx。
Gy、Gzをスライス用1位相エンコード用、リード用
として加え、切換器14を制御して左右層撮影用SAS
プローブコイル13を左脳撮影用表面コイルLB−Cに
設定し、この左脳撮影用表面コイルLB−Cにより左脳
撮影の1回目のエコー信号を収集する。
次にステージ3にて切換器14を制御して左右層撮影用
SASプローブコイル13を鞍型コイルHB−Cに設定
し、この鞍型コイルHB−Cによりにより90°パルス
と180°パルスとを送信し且つ傾斜磁場発生コイル2
からは傾斜磁場Gx。
Gy、C;zをスラ イス用1位相エンコード用、リード用として加え、切換
器14を制御して左右層撮影用SASプローブコイル1
3を右脳撮影用表面コイルRB−Cに設定し、この右脳
撮影用表面コイルRB−Cにより右脳撮影の2回目のエ
コー信号を収集する。これを所定回数実行することによ
り、スライスSLlとSL2のデータ群を得、このデー
タ群によりスライスSLlとSL2の画像を生成し、第
7図(a)に示すスライスSLIの画像表示や第7図(
b)に示すスライスSL2の画像表示を行うことができ
る。
以上の画像シーケンスによる本実施例の磁気共鳴イメー
ジング方法によれば、比較的厚めとじているスライス厚
さ8cm程度の右脳スライス撮影部位SLI及び左脳ス
ライス撮影部位SL2に対し、該部位から得られるエコ
ー信号は、通常よりも時間を長く例えば2Q Q O1
secに設定したパルス繰返1量隔TRにより、水はそ
のTRの間で十分に回復するので、得られる信号強度は
大きい。また、通常よりも時間を長く例えば2505s
ecに設定したエコー時間TEにより、脂肪からの信号
は抑制されたものとなる。
以上によれば、扇情の水からは信号が得られるが、コイ
ルの設置真下方向に高感度を有する表面コイルの形態で
ある右脳撮影用表面コイルRB−C又は左脳撮影用表面
コイルLB−Cを用いることで、脳室や基底核等の深い
部分の信号は抑制され、且つ通常よりも時間を長く設定
したエコー時間TEにより、板間層や皮下脂肪等の表層
構造からの主として脂肪分からの信号は抑制されたもの
となる。よって、第7図(a)(b)に示すように、表
示装置12には扇情が他のものと重複なく描出され、脳
表面と病変との位置関係が明らかで臨床上極めて有益な
診断情報を呈示することができる。
また、本出願人は、先に本実施例と類似の特許出願をし
ている。この先の出願(昭和62年9月17日に出願を
した特願昭62−232949号、発明の名称「磁気共
鳴イメージング装置」)の明細書及び図面の記載の発明
では、一つの表面コイルを用い、他の条件は上述した例
と同じくしている。この先の出願にかかる発明と比べる
と上記実施例は次ような有利な点がある。すなわち、右
と左の脳裏構造を描出した画像を得るのに要する時間に
関し、先の出願の発明による方法と本実施例の方法とを
比較すると、本実施例の方法では1/2の時間で得るこ
とができる。また、本実施例では両方を一括して得るの
で、コイルの位置決めは最初の一回で良く、先の出願の
発明による方法では二回必要であるので、本実施例の方
が簡単であり且つ位置決め精度も高いものとなる。
なお、シーケンスに関しては、次のような方法も採用す
ることができる。すなわち、脂肪からの信号が略零とな
るようにインバージョン時間を設定したインバージョン
リカバリー法でも良い。また、脂肪からの信号強度が両
者共に略同じになるインバージョンリカバリ一方による
像とスピンエコー法による像とを得るようにし、このイ
ンバージョンリカバリ一方による像からスピンエコー法
による像を引くようにする方法でも良い。
一方、第6図のシーケンスのステージ1で右(又は左)
脳撮影とし、ステージ2で左(又は右)脳撮影とし、ス
テージ3でサジタル撮影とすることもできる。この場合
、サジタル撮影は、全身用コイル3又は鞍型コイルHB
−Cを用いる。
さらに、第6図のシーケンスに代えて180゜パルスを
用いないフィールドエコー法を用いるようにしてもよい
また、扇情の撮影以外に、肝臓や腎臓のしわや溝を描出
した画像を得ることも期待できる。さらに、第2図に示
すコイルや第3図に示す切換器についても、特定するも
のではない。この他車発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施できるものである。
[発明の効果] 以上のように、本発明によるプローブコイル装置は、静
磁場下に置かれた被検体に対して磁気共鳴に基づく励起
用磁場の送信又は誘起磁気共鳴信号の受信のうち少なく
とも一方を行うために用いられるものであって、第1の
表面コイルと、この第1の表面コイルの磁場方向を同じ
くして配置される第2の表面コイルと、この第1.第2
の表面コイルをそれぞれ単体にて運転すべく又は合体し
て鞍型コイルとして運転すべくその給電端子を切換える
ための切換要素とを具備したことを特徴とする。
また、磁気共鳴イメージング装置は、第1の表面コイル
と、この第1の表面コイルの磁場方向を同じくして配置
される第2の表面コイルと、この第1.第2の表面コイ
ルをそれぞれ単体にて運転すべく又は合体して鞍型コイ
ルとして運転すべくその給電端子を切換えるための切換
要素とを具備したプローブコイル装置を用いて被検体の
撮影対象部を磁気共鳴による撮影を行う方法であって、
前記プローブコイル装置を静磁場及び傾斜磁場の中に置
き且つその第1.第2の表面コイルの対向空間内に前記
撮影対象部を置き、コイルに近接するある厚みを持った
部位内の水からの磁気共鳴信号を検出し且つ脂肪からの
磁気共鳴信号を抑制するデータ収集手順を、前記第1.
第2の表面コイルを交互に運転可能にすべく前記切換要
素を制御しつつ前記第1.第2の表面コイルのそれぞれ
単体により交互に行うことを特徴とする。
以上の如くのプローブコイル装置によれば、切換要素を
制御することにより第1.第2の表面コー「ルのそれぞ
れ単体として交互に運転することができる。
また、このように第1.第2の表面コイルのそれぞれ単
体として交互に運転することができるプローブコイル装
置を用い、プローブコイル装置を静磁場及び傾斜磁場の
中に置き且つその第1.第2の表面コイルの対向空間内
に被検体の撮影対象部例えば頭部を置き、コイルに近接
するある厚みを持った部位内の水からの磁気共鳴信号を
検出し且つ脂肪からの磁気共鳴信号を抑制するデータ収
集手順を、第1.第2の表面コイルのそれぞれ単体によ
り交互に行うことにより、第1.第2の表面コイルは近
接する励起スライス部位内の水からの磁気共鳴信号を検
出することができ、例えば頭部の扇情内の水による扇情
像を描出でき、しかも脂肪からの磁気共鳴信号を抑制し
ているので、脂肪による描出像が前記水にる扇情描出像
に重複しなく、脳表面に存在する病変部を診断するため
に好適である画像を呈示することができるものである。
従って、本発明によれば、例えば頭部を撮影対象とする
ならば、その皮質や皮質下に局存する病変部の位置を診
断するための脳裏構造画像を得ることができるようにし
たプローブコイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるプローブコイル装置並びに磁気
共鳴イメージング方法の一実施例が適用される磁気共鳴
イメージング装置の構成を示す図、第2図は同実施例に
おける左右層撮影用SASプローブコイルの一例を示す
図、第3図は同実施例における切換器の一例を示す図、
第4図は左右層撮影用SASプローブコイルの各態様を
示す図、第5図は被検体と左右層撮影用SASプローブ
コイルとの配置関係を示す図、第6図はデータ収集シー
ケンスの一例を示す図、第7図は生成画像の例を示す図
である。 MA・・・マグネットアッセンブリ、1・・・静磁場コ
イル、2・・・x、y、z軸の傾斜磁場発生コイル、3
・・・埋込み型全身用プローブ、4・・・静磁場制御系
、5・・・送信器、6・・・受信器、7・・・X軸傾斜
磁場電源、8・・・Y軸傾斜磁場電源、9・・・Z軸傾
斜磁場電源、10・・・シーケンサ、11・・・コンピ
ュータシステム、12・・・表示装置、13・・・左右
層撮影用SASプローブコイル、14・・・切換器。R
B−C・・・右脳撮影用表面コイル、LB−C・・・右
脳撮影用表面コイル、HB−C・・・鞍型コイル。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 S4 第2図 、−−−’  −7良 以戻俗系へ 送父信禿へ 第 4 図 P、H B−C 第5図 (a)     (b) 第7図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)静磁場下に置かれた被検体に対して磁気共鳴に基
    づく励起用磁場の送信又は誘起磁気共鳴信号の受信のう
    ち少なくとも一方を行うために用いられるプローブコイ
    ル装置において、第1の表面コイルと、この第1の表面
    コイルの磁場方向を同じくして配置される第2の表面コ
    イルと、この第1、第2の表面コイルをそれぞれ単体に
    て運転すべく又は合体して鞍型コイルとして運転すべく
    その給電端子を切換えるための切換要素とを具備したこ
    とを特徴とするプローブコイル装置。
  2. (2)第1の表面コイルと、この第1の表面コイルの磁
    場方向を同じくして配置される第2の表面コイルと、こ
    の第1、第2の表面コイルをそれぞれ単体にて運転すべ
    く又は合体して鞍型コイルとして運転すべくその給電端
    子を切換えるための切換要素とを具備したプローブコイ
    ル装置を用いて被検体の撮影対象部を磁気共鳴による撮
    影を行う磁気共鳴イメージング方法であって、前記プロ
    ーブコイル装置を静磁場及び傾斜磁場の中に置き且つそ
    の第1、第2の表面コイルの対向空間内に前記撮影対象
    部を置き、コイルに近接するある厚みを持った部位内の
    水からの磁気共鳴信号を検出し且つ脂肪からの磁気共鳴
    信号を抑制するデータ収集手順を、前記第1、第2の表
    面コイルを交互に運転可能にすべく前記切換要素を制御
    しつつ前記第1、第2の表面コイルのそれぞれ単体によ
    り交互に行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング方
    法。
JP63118455A 1988-05-16 1988-05-16 プローブコイル装置並びに磁気共鳴イメージング方法 Pending JPH01288247A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279432A (ja) * 2009-07-30 2009-12-03 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009279432A (ja) * 2009-07-30 2009-12-03 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置

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